いいとも便

夜のいいともエンタメ便Vol.146

今日も一日、おつかれさまでした。
エンタメの世界では、喜びも、驚きも、少し胸に残る話題も絶え間なく生まれ続けています。
その中から、今夜も“今日という日を象徴する出来事”をそっと拾い上げ、
無理なく静かに届けていく時間にしたいと思います。
どうぞ最後まで、ゆったりお付き合いください。

後藤久美子、食物アレルギーを告白「食べたくても食べられない」

女優の後藤久美子さん(51歳)が、テレビ番組内で自身の食物アレルギーの存在を明かし、話題となっている。2025年12月1日放送の 鶴瓶の家族に乾杯 にゲスト出演した際、福岡県柳川市を街歩きしたロケで、共演者らが焼き鳥などを食べる様子を見守るだけだった後藤さんに対し、司会の 笑福亭鶴瓶 さんが「どうして食べないの?」と問いかけ。これを受けて後藤さんは「実はね、ちょっといろいろ食物アレルギーがありまして。グルテンのアレルギーなんですよ」と告白しました。

後藤さんはこれに加え、好きな料理として「レバノン料理」を挙げたものの、アレルギーのため食べたくても食べられない現状を明かし、「分かっているけど、口にできないもどかしさがある」と心情を語っています。

この告白は、かつて “国民的美少女” として一世を風靡した後藤さんの現在の暮らしや体質をあらためて照らす貴重な機会となりました。芸能活動や子育て、スイスでの生活などを経た現在も、アレルギーという体質と向き合いながら自身の健康管理と付き合っているという実情が浮き彫りになった格好です。

一方で、視聴者やファンからは「気持ちが分かる」「好きなものを自由に食べられないのはつらい」という共感や励ましの声が多くあがっており、芸能人といえど“普通の体質問題”に悩む姿に親近感を覚えたとの反応も。今回の告白は、アレルギーを抱える人々への理解を促すきっかけになりそうです。

声優・安元洋貴、玉突き事故から早くも仕事復帰

声優の安元洋貴さん(48)が、玉突き事故から早くも仕事に復帰したことを自身のX(旧ツイッター)で報告しました。安元さんは12月1日に交通事故(玉突き事故)に遭い、その日の生放送番組「声優と夜あそび」への出演を見合わせていましたが、2日には「お医者さんからGO貰ったので今日から働きます」と投稿。ファンから心配の声が寄せられていた中での、早期復帰の知らせとなりました。

投稿では、「結論、安元さんは頑丈なのだけが取り柄だから、無傷でした」とユーモアを交えつつ、自身の怪我がなかったことを報告。一方で「まぁ暫くは様子見つつとは言え」と、今後もしばらくは体調を確認しながら活動していく考えも示しています。また、「詳しいことはあまり話せないけど、俺にまつわることだけは少しどこかのラジオでお話しするかな」としており、事故当時の詳細はラジオ番組などで改めて語る可能性があるとも匂わせました。

所属事務所は1日の時点で公式サイトを通じ、「体調に問題はない」としつつも医師の判断を仰いでいることを説明しており、今回の復帰も「医療機関の指示に従った診断の結果、幸い大事には至らなかった」とのコメントに基づくものです。

安元さんは最後に「一つだけ言える。シートベルト大事!俺はそれで救われましたぜ」と強調。自身が無傷で済んだことの背景にシートベルトの着用があったとし、フォロワーや視聴者に向けて交通安全を呼びかけました。このポストには「本当に無事でよかった」「シートベルトちゃんと締めます」といったコメントが多数寄せられており、人気声優の“無事の報告”とともに、事故への注意喚起としても大きな反響を呼んでいます。

🌙 つぶちゃん日常 Season11−7話「灯りの奥の小さな声」

あたたかい笑顔のすぐそばで、
灯りの奥から、まだ小さな声がそっと近づいてくる。

その夜のリビングは、いつもより少しにぎやかだった。

ふかふかのソファに並んで座るつぶちゃんと灯花(とうか)。
テーブルの上には、小さなランタンと、
つぶちゃんがぎゅっと抱きしめる黄金の本。

カーテンの向こうには星空。
外の冷たい夜を忘れてしまうくらい、
部屋の中はあたたかい。

「ここ、すっかり灯花の席って感じだね。」
つぶちゃんが笑う。

灯花は、ランタンを両手で包み込みながら
少し照れたようにうなずいた。

「ほんの少し前までは、どこにも席がなかったんだよ。
 だから、こうやって座る場所があるだけで、すごくふしぎ。」

「じゃあ、ここはもう灯花の席。
 ぴーくんの席は……そこ!」

つぶちゃんが指さすと、ぴーくんは
ふたりのあいだで嬉しそうにくるりと一回転する。

「じゃあ、つぶちゃんの席は?」

「うーん……」

黄金の本を胸元できゅっと抱きしめて、
つぶちゃんは少しだけ考えるふりをした。

「ここ。みんなのまんなか。」

「ずるい。」
灯花が笑う。
でもその「ずるい」は、うれしいときの「ずるい」だ。

そのときだった。

テーブルの上、ランタンのすぐそばで、
金色の光がふっと立ち上がった。

細い糸みたいな光が、
くるりと小さな渦を描いて消える。

「今の、なに?」
つぶちゃんが首をかしげる。

「さあ……部屋がごきげんなのかも。」
灯花は笑ってそう言った。

でも、その瞬間——
灯花の耳の奥で、微かな声がした。

——灯りの子。
——そこは、あたたかい?

優しいのに、どこか遠くから響く声。
聞き覚えがあるような、ないような。

「灯花?」
つぶちゃんがのぞきこむ。

「あ、ううん。なんでもないよ。」
灯花は首を振り、ランタンの灯りをもう一度ぎゅっと包む。

ぴーくんだけが、
さっきの小さな光の渦と灯花の横顔を
じっと見つめていた。

笑い声も、灯りの色も、
今までと変わらない夜。

ただ、テーブルの上の見えないページに、
新しく一行が書き加えられていた。

——あたたかい部屋で、
  誰かの声がすこしだけ近づいてきた夜のこと。

今夜のニュースの中にも、笑いや想いが重なる瞬間がありましたね。
エンタメは移り変わっていくけれど、そこに込められた感情は、きっと明日を生きる力になります。
その温度を胸にしまいながら、今日はゆっくり休んでください。
それでは、また次の夜に。おやすみなさい。

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