いいとも便

夜のいいともエンタメ便Vol.148

今日も一日、おつかれさまでした。
エンタメの世界では、笑顔になれるニュースや、少し心に残る出来事が次々と生まれています。
忙しさの中では見過ごしそうになる“今日の光”を、今夜もゆっくりすくいあげながらお届けします。
どうぞ最後まで、穏やかな時間をお過ごしください。

ダイアンが「紅白ウラトークチャンネル」司会に大抜てき

お笑いコンビ・ダイアンが、大みそかに放送される「第76回NHK紅白歌合戦」の副音声企画「紅白ウラトークチャンネル」の司会に大抜てきされました。NHKが12月4日に発表したもので、相方を務めるのは同局アナウンサーの林田理沙さん。バラエティを中心に活躍してきたダイアンが、ついに“国民的番組・紅白”の一角を任される形となり、ネットでも驚きと期待の声が広がっています。

「紅白ウラトークチャンネル」は、副音声で放送される実況トーク企画。NHKホールの客席内に設けられた実況席から、主音声では伝えきれない出場歌手の魅力やステージ裏の情報、ちょっとしたハプニングなどを生中継で届けるのが特徴です。今年も紅白本編と同時進行で放送され、リモコン操作で副音声に切り替えることで視聴できます。

津田篤宏さんはコメントで、「今年の紅白歌合戦も家でゆっくり見ようと思ってたところ、こんなすごい話がきてびっくりしました!」「ごいごいすーな紅白歌合戦になるよう精一杯頑張ります!」と、いつもの“ごいごいすー節”全開で喜びを表現。ユースケさんも「びっくりしてます、あの国民的行事の紅白に少しですが出ます、多分。最高の締めくくり」と語り、大役への緊張とユーモアをにじませました。

近年の紅白では、副音声の“ウラトーク”が番組の名物の一つとして定着しており、歌そのものだけでなく、出演者と一緒にテレビの前で盛り上がる“視聴体験”を提供する場にもなっています。2025年はダイアンらしい軽妙なボケとツッコミで、歌手たちのパフォーマンスをどう料理してくれるのか。お笑いファンにとっても見逃せない紅白の楽しみ方になりそうです。

城島茂さん、新会社「城島ファーム」設立

元TOKIOのリーダー・城島茂さん(55)が、2025年11月上旬に新たな会社「株式会社 城島ファーム」を設立していたことが分かりました。この情報は2025年12月4日付の報道で明らかになり、4日発売の「女性セブン」(小学館)が初めて報じたものです。城島さんは新会社の代表取締役に就任し、芸能事務所の運営に加えて「農林水産業の振興」などの業務内容を掲げています。これは、長年テレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)などで行ってきた農業プロジェクトや地域活性化活動と密接に関連する動きと見られています。

現在、城島さんは、11月に発表されたSTARTO ENTERTAINMENT社と所属会社・株式会社TOKIOとのエージェント契約が2025年末で終了する予定という状況の中で、新会社設立という新たな一歩を踏み出した形です。同じく元TOKIOのメンバーである松岡昌宏さんも2025年10月に「MMsun」という新会社を立ち上げており、3人目の国分太一さんについても、復帰後にYouTubeチャンネルなどで活動する可能性が週刊誌で示唆されています。こうした一連の動きは、長年続いたグループ体制から新たな個人活動へ転換する兆しとして、芸能界でも大きな注目を集めています。

城島さんの「城島ファーム」は単なる芸能事務所ではなく、彼が長年かけて培ってきた“農業×エンタメ”のノウハウを活かし、「農林水産業の振興」を目的に掲げることで、これまでのテレビ活動とシームレスにつながる事業展開が期待されています。ファンの間では「鉄腕DASHで見せた知識がこれからも活かされるのでは」との声も多く、年内で契約満了となる元TOKIO3人の今後の動向から目が離せない状況です。

つぶちゃん日常 Season11−9話 揺れているのは灯りだけ?

黄金の本はざわめき、ランタンはやさしく揺れる。
「行かないで」と言えない灯花と、「行かせたくない」と怒るつぶちゃん。
揺れているのは、灯りだけじゃないのかもしれない。

その夜は、いつもより少しだけ空が赤かった。
窓の向こうで、夕焼けが夜の色に溶けていく。

つぶちゃんと灯花は、テーブルをはさんで向かい合って座っていた。
テーブルの上には、分厚い黄金の本と、小さなランタン。

「……ねえ、これ。」

つぶちゃんが、本の表紙にそっと手を置く。
その指先から、さらさらと金色の光がこぼれ出した。
光はページのすき間から漏れたみたいに、ふわふわと宙に舞い上がっていく。

「今日は、いつもと光り方が違うよ。」

つぶちゃんの声は低くて、まっすぐだった。
眉も、きゅっと寄っている。

「灯花、なにかした?」

問いかけられた灯花は、ランタンを両手で抱えたまま笑った。
困っているような、でも平気なふりをしているような笑顔。

「べつに……ちょっと、見てただけ。
 この本、おもしろいから。」

「“ちょっと”で、こんなふうにならないよ。」

つぶちゃんの目が、本気になる。
怒っているというより、心配がそのまま顔に出てしまったような表情。

「この本は、うちに来てくれたみんなの“足あと”なんだよ。
 勝手にどこかへ連れて行ったり、勝手に消えたりしたら困るの!」

その言葉に、灯花の指がわずかに震えた。
ランタンの灯りも、いっしん一体に揺れる。

「つぶちゃんは、わたしのこと疑ってるわけじゃないよね。」

「疑ってるんじゃなくて……心配してるの!」

つぶちゃんはきっぱりと言い切った。
本からこぼれる光を、今にもつかまえそうな勢いでにらみつける。

「もし、どこかへ行きたいなら、黙って行かないで。
 “行きたい”ってちゃんと言って。
 本に連れて行かれるんじゃなくて、灯花の口から聞きたいの。」

灯花は返事の代わりに、少しだけ視線をそらした。
ランタンの灯りだけが、変わらずあたたかく手の中で揺れている。

窓の外では、ぴーくんがそっと浮かんでいた。
二人のやりとりを聞きながら、ガラス越しに静かに見つめる。

(本当はもう、どちらも嘘じゃないんだよね。)

ここにいたい気持ちも。
どこかから呼ばれている気がすることも。

そのどちらも本物だからこそ、
灯花は笑うしかなかった。

「だいじょうぶ。
 どこかへ行きたくなったら……
 いちばん最初に、つぶちゃんに言うよ。」

そう約束するその声は、少しだけ震えていた。

つぶちゃんはしばらく灯花を見つめてから、
ゆっくりと手を本から離した。

本からこぼれた光の粒は、まだ宙をさまよっている。
揺れているのは、灯りだけなのか。
それとも、三人の心も一緒に揺れ始めているのか――
答えは、まだ誰にもわからなかった。

今夜も、さまざまな話題の中に、人の想いや温度が浮かび上がっていましたね。
エンタメは、日々の中でそっと寄り添う、小さな灯りのような存在です。
明日もまた、新しいニュースがきっと生まれます。
その瞬間を、一緒に楽しんでいけたら嬉しいです。
それでは、おやすみなさい。

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