
今日も一日、おつかれさまでした。
つぶログの12月10日は、
- 世界中で「今年いちばん検索された人たち」を振り返るランキング記事
- ゲオが本格的にレトロゲーム買取へ“再参入”するニュース
- 自分の1年のプレイ履歴が見られる「あなたのPlayStation 2025」の見方ガイド
という、“検索・レトロ・自分のゲームライフ”が一本の線でつながるような3本になりました。
今夜の「夜のいいともエンタメ便 Vol.154」では、この3記事を振り返りつつ、
2025年の「ゲームと検索と日常」をちょっと俯瞰してみたいと思います。
今日のピックアップ記事
2025年「最も検索された人物」ランキング|Google Year in SearchグローバルTOP10徹底解説
毎年恒例「Google Year in Search 2025」から、
今年“世界で最も検索された人物”トップ10をピックアップして解説したのがこちらの記事。
公式の Year in Search データをもとに、
- 1位〜10位までの人物と、その人が検索された背景
- スポーツ・音楽・政治・エンタメなど、ジャンルごとの傾向
- 「日本のニュースだけ追っていると見えにくい、世界目線の2025年」
を丁寧に整理しています。
名前の並びを見ているだけでも、「ああ今年はこういう一年だったな」と思い出すきっかけになりますし、
日本ではそこまで話題にならなかった人もいて、「世界の“温度差”」を感じられる内容です。
詳しくはこちら
ゲオがレトロゲーム買取・販売を再開|2025年12月開始の対象ハード一覧と2026年販売時期まとめ
一部界隈ではかなり大ニュースだったのがこちら。
ゲオが2025年12月からレトロゲームの買取を再開し、
あわせて2026年以降に販売も始める方針を発表しました。
記事では、
- 買取が始まる時期と、まず対象になるハードの一覧
- 「店頭持ち込み」と「宅配買取」それぞれの注意点
- フリマアプリとの違い(相場・手間・安心感など)
- コレクター目線で見た「市場への影響」や、今のうちにチェックしておきたいポイント
を整理しています。
“押し入れの奥に眠っているソフト”を現金化したい人はもちろん、
「ゲオが本格的に戻ってくることで、街からレトロゲームが消えにくくなるのでは?」という期待も込められた一本です。
あなたのPlayStation 2025の見方ガイド|表示されない原因・参加条件・特典アバターまで徹底解説
そして3本目は、自分の1年の遊び方を振り返れる「あなたのPlayStation 2025(PlayStation Wrap-Up)」のガイド記事。
公式の特設ページをベースに、
- 2025年版の「あなたのPlayStation」の見方・アクセス方法
- 表示されないときに考えられる原因(対象外アカウントの条件や地域など)
- 集計対象期間、統計される項目(プレイ時間・トロフィー数・よく遊んだタイトルなど)
- 特典のアバターやテーマを受け取るために必要な手順
を、スクショイメージをイメージしつつ分かりやすく整理しています。
「リンクを開いても何も出てこない」「自分は対象なのか分からない」といったモヤモヤを解消しつつ、
今年どんなゲームと時間を過ごしたのかを、数字で振り返るための入口になる記事です。
今日のつぶログメモ
今日は振り返ってみると、
- 「世界が今年いちばん検索した人たち」(Google Year in Search)
- 「街のゲーム屋さんがレトロ市場に戻ってくるニュース」(ゲオ)
- 「自分が今年どんなゲームと時間を過ごしたか」(あなたのPlayStation)
という、“マクロ・ミドル・ミクロ”みたいな三層構造になっていました。
世界レベルのランキングを見ると、
ニュースやSNSで見てきた名前が並んでいて、「ああ、あの出来事も今年だったか」と時間感覚が少し戻ります。
一方で、ゲオのレトロゲーム再開は、
もっと足元の、「自分の暮らしている街でのゲーム文化」の話。
フリマアプリ中心になっていたここ数年から、
もう一度「お店で現物を見て選ぶ楽しさ」が戻ってくるかもしれない期待があります。
そして最後に、「あなたのPlayStation」。
これはもう、世界でも市場でもなく、
まさに“自分個人の2025年”を数字で可視化してくれるもの。
誰が検索されて、どのゲームが流行って、
レトロ市場がどう動こうと、
最終的には「自分がどの作品とどれだけ時間を一緒に過ごしたか」が、
一番静かで大きな記録なのかもしれません。
今日の3本は、そんな「外の世界」と「自分の1年」を行ったり来たりできるラインナップでした。
つぶちゃん日常 season11第15話「名前の一画目が灯る夜」

その夜、つぶちゃんの部屋は、いつもより少しだけまぶしかった。
机の真ん中にひらかれた黄金の本。その上に浮かぶ一枚の光のカードが、
まるで呼吸をするみたいに、強く、弱く、ゆっくりと明滅している。
「……ねえ灯花、今日のカード、なんかごきげんすぎない?」
つぶちゃんが羽ペンを握ったまま首をかしげると、
灯花は胸の前でランタンをぎゅっと抱きしめた。
オレンジ色の灯りが重なって、カードの輪郭がいっそうくっきりと浮かび上がる。
「たしかに……。
胸のあたりまで、ぽかぽかしてきました」
そのときだった。
本のページのすき間から、細い光の糸が一筋、ふっと立ちのぼる。
それはすぐに二筋、三筋と増えて、
光のカードのまわりを、くるくるとらせんを描くように回りはじめた。
「わっ……!」
つぶちゃんが思わず声を上げる。
光のらせんは天井まで伸び、その先で大きな輪になった。
輪のふちには、まだ読めないけれど、どこか懐かしい形の“文字みたいなきざし”が
たくさん並んでいる。
「……きれい……」
灯花は、息をするのも忘れて見上げていた。
ランタンの灯りが少し強くなり、
部屋中が金色の星くずで満たされたみたいになる。
窓の外から、ひゅるる、と青い光が飛びこんできた。
ぴーくんだ。
まるで光のらせんを案内するように、そのまわりを一周し、
小さな尾を引きながら中心へと降りてくる。
「ねえ灯花」
つぶちゃんが、そっととなりを見た。
「たぶんこれ、“あっち側”のみんなの気持ちが
一つの線にまとまりはじめた合図だよ」
「一つの……線」
灯花は自分の胸に耳をすませるように、ランタンを抱きしめなおした。
どくん、と小さく鼓動がひびいた気がする。
光の輪の中心で、一本の白い線がくるりとひるがえり、
星空にサインを書くみたいに揺れている。
けれど次の瞬間――
光が、ほんの少しだけ強くなりすぎた。
ページの上のカードがびりっと震え、
部屋の中の本棚やカーテンの影まで、金色に塗りつぶされそうになる。
「ま、待って……! 本がびっくりしちゃう!」
思わずつぶちゃんが立ち上がりかけた、そのとき。
灯花もはっとして、ランタンを両手で前に突き出した。
「だいじょうぶ。……ここに、います」
ぽうっと、ランタンの灯がひときわ強くなる。
その光が、暴れかけたらせんをそっと包み込むように広がった。
「灯花!」
つぶちゃんが名前を呼ぶ。
呼ばれた瞬間、光の輪の一部がふわりとほどけて、
“灯花”という音に引き寄せられるようにカードのほうへ降りていった。
らせんは、急におだやかになる。
さっきまで天井を埋めていた光が、
ゆっくりと机の上へ戻ってきて、ページのまわりに降りそそいだ。
「……止まった?」
「ううん、たぶん“落ち着いた”んだと思う」
つぶちゃんは、そっと椅子に座りなおした。
目の前には、さっきより少しだけ色づいた光のカードが浮かんでいる。
カードの真ん中には、白い線が一筋。
まだ文字とは呼べないけれど、
さっき天井に描かれていた“なにかの一筆”が、
そこに優しく残っていた。
「これが……」
灯花が小さく息をのむ。
「うん。
きっと、『帰り道の名前』のいちばん最初の一画だよ」
つぶちゃんは、カードにさわらないように、指先だけで輪郭をなぞる。
「灯花としてのあなたが、ここにいてくれること。
それをちゃんと抱きしめたまま、
“あっち側のみんな”が考えてくれた線が、
やっとここまで届いたんだと思う」
灯花は、胸の前でランタンをぎゅっと抱きしめた。
さっきまでふわふわしていた気持ちが、
静かなあたたかさに変わっていく。
「……どんな名前になっても、
“灯花”で呼んでくれる場所があるって、
すごく安心します」
「もちろんだよ」
つぶちゃんは笑ってうなずいた。
「ここではずっと“灯花”。
それとはべつに、『どこにいても帰ってこられる名前』を
一緒に見届けるだけだから」
窓の外で、ぴーくんが小さく一回転する。
そのしっぽからこぼれた星屑が、
カードの周りに細い輪を描いて消えていった。
カードの一筋の線は、まだ名前にはなっていない。
けれど、その線の下には、
ぽっかりとあいていた“空白の場所”が、
どこか頼もしく見える。
「……ねえ、つぶちゃん」
灯花が、少しだけ照れたように笑った。
「このつづきの線が増えていくときも、
いちいち驚いてくれますか?」
「当たり前だよ。
一本増えるたびに、お祝いしよう」
二人の笑い声が、金色の光の中にとけていく。
こうして今夜は、
“帰り道の名前”が見えるほんの少し手前――
その一画目が、そっとページに刻まれた夜になった。
本当の名前が、はっきりと読めるようになるその瞬間は、
もう少しだけ先のお楽しみとして、
ページの奥で静かに待っている。

今日もつぶログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
世界で検索された名前に驚いたり、レトロゲームの再始動にワクッとしたり、
自分の一年のプレイ記録にちょっと誇らしくなったり──
同じ一日の中で、いろんな気持ちが並ぶのが“今日”という時間なのかもしれません。
明日もまた、あなたの日常に少しでも役立つニュースや、
ちょっとだけ心が軽くなる話題を届けられたら嬉しいです。
どうぞ、あたたかくしてお休みくださいね。