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レゴパーティー 忖度なしレビュー(LEGO)|60種ミニゲーム×4ゾーンは買い?【Switch/PS5/XSX|S/PC】

ゲーム『LEGO PARTY!』のタイトル画面。ホットドッグの着ぐるみ、怪物、船、気球などコミカルなキャラクターが賑やかに集まっている。

LEGOパーティーとはどんなゲームか

レゴの世界観で最大4人が競うパーティーゲーム。
舞台はNINJAGO/パイレーツ/スペース/テーマパークの4つの「チャレンジゾーン」で、サイコロで進むボード+短尺ミニゲームの構成。
収集目標は「ゴールデンブリック」で、ローカル対戦に加えオンライン(クロスプラットフォーム対応)でも遊べる。

開発はSMG Studio、パブリッシャーはFictions。デジタル版は2025年9月30日リリース(世界同発)、日本ではパッケージ版が11月6日に登場した。ミニゲーム総数は60。対応機種はSwitch/PS4・PS5/Xbox One・Series/PC(Steam)。

ゲームの基本構造|短い勝負を積み上げて“場が温まる”タイプ

レゴパーティーの進行はシンプルだ。
プレイヤーはそれぞれ自分のミニフィグを操作し、ボード状のマップ上を進みながら、要所でミニゲームに挑んでいく。

この“ボード+小競り合い”の流れは、パーティーゲームとしては定番の形だが、本作は 試合の切り替えが速い
ひとつのミニゲームは短くまとまっており、勝敗がすぐつく。
そのため「何回もやってるうちに全員が自然と盛り上がる」タイプのテンポが生まれている。

また、ボードは

  • スペース系
  • ニンジャゴー系
  • パイレーツ(海賊)系
  • テーマパーク系

など、レゴ定番の世界観で統一されている。
雰囲気の違いはあるが、ルール理解が複雑になることはない。
「とりあえず遊べば理解できる」 — この敷居の低さは、子どもと大人が同じテーブルにつくときに特に強い。

一方で、コアゲーマー向けに「極端に技巧が必要なミニゲーム」はあまりない。
良くも悪くも “盛り上がり優先” の作りだ。
勝負は短い、ミスしてもすぐ次へ行ける。
気まずい間が生まれにくいので、家族・友達・配信など「人が集まる場所で回す用」として非常に扱いやすい。

LEGOパーティー 良かった点

オンラインクロスプレイ対応を示す公式プロモーション画像。レゴブロックでできた地球のモデルとテキストが表示されている。
  • ゲーム開始までが速い
    ミニゲームが短く、ルール説明も最小限。初見の人を長く待たせず、座った瞬間にプレイへ入れる。
    パーティーゲーム特有の「準備に時間がかかって空気が冷える」場面が起きにくい。
  • 勝負のテンポが良く、場が崩れない
    ひとつのゲームが短く終わるため、負けた側が落ち込む前に次へ進める。
    “空気が悪くなりにくい” という点は、家族・友人と遊ぶ際に非常に重要。
  • キャラ(ミニフィグ)の“自分らしさ”が出しやすい
    カスタマイズはただの見た目遊びではなく、
    「あの見た目=あの人」と認識されるアイコン効果がある。
    誰が画面上で何をしているかが直感的にわかり、混乱しない。
  • 誰でも理解できる“間口の広さ”
    複雑な操作や反射神経前提のミニゲームは少なく、
    普段ゲームをしない人でも気軽に参加できる。
    親子・パーティー・配信相性が強いタイプ。
  • “誘ったら全員が参加できる”設計
    プレイ前提の知識や長いチュートリアルが不要。
    誘った瞬間に人が集まるタイプのゲーム会で、特に扱いやすい。

LEGOパーティー 気になった点

  • ボード(マップ)の種類が少なく、変化が出にくい
    世界観はテーマごとに分かれているが、進行の構造自体は大きく変わらない。
    長く遊んでいると「流れが似ている」と感じる場面が出てくる。
  • 一部ミニゲームの完成度に“ムラ”がある
    面白いものは何度も遊びたくなる一方で、
    説明に対して操作の意図が読みづらいもの、感覚的に掴みにくいものも混ざっている。
    全60種の中で手触り差があるという印象。
  • 司会/演出の“繰り返し感”が早く現れる
    アナウンスやリアクション演出は軽快で良いが、
    数ラウンド回すと同じフレーズが続きやすい。
    プレイ回数が多いほど、テンポの良さより“既視感”が前に出てくる。
  • オンラインは“フレンド前提”の設計
    ランダムマッチ(知らない相手と自動で繋がる対戦)が基本的に用意されていない。
    「今すぐ誰かと遊びたい」より、
    “遊ぶ相手が決まっているときに強い”タイプ。
  • 長期的な遊び込みは“追加次第”になる可能性
    60種という数は十分だが、
    パーティーゲームとして“毎週末遊ぶ定番”にするには、
    ボード追加やイベントなどの更新があるかどうかが今後の判断材料になりそう。

機種比較|最適な環境で遊ぶならどれ?

多彩なレゴワールドのステージが並ぶゲーム画面。宇宙、城、海賊、工場、火山など、異なるテーマで構成されたマップのバリエーションを紹介。

『LEGO® パーティー!』は Switch/PS5・PS4/Xbox One・Series X|S/PC(Steam)で展開。いずれも最大4人のローカル&オンライン対戦に対応し、プラットフォームの垣根を越えて一緒に遊べるクロスプレイも用意されています。発売はデジタル版が2025年9月30日でスタートし、日本ではパッケージ版(Switch・PS5)が11月6日発売という流れです。

プレイ感で見ると、据え置き機(PS5/Xbox Series X|S/高性能PC)はロードの短さや描画の安定感で“みんなで集まってサクサク回す”用途に相性良し。キャラクターカスタマイズやミニゲームの切り替えもテンポよく、家庭用コントローラーでの操作が素直です。

持ち寄り前提なら Switch の携帯モードが強み。家でも外でも手軽にテーブルモードの4人対戦が組めますし、オンラインとローカルを混在させて“現地2人+遠隔2人”のような遊び方も可能です。

PC版は配信やボイスチャット環境を整えやすく、キーボード/各種パッドの選択肢も広いのが利点。フレンド管理やテキストチャットを含む“オンライン集会”が中心ならPCの自由度は魅力です。

総じて、家で集まってワイワイなら PS5/Xbox/据え置きPC、持ち寄り+手軽さなら Switch、配信やオンライン前提なら PC という住み分けがしやすい作品です。どの機種でもオンライン対戦&クロスプレイが利用できる点が本作の強みなので、遊ぶメンバーの所有機種に合わせて選ぶのがベストです。

機種配信開始(日本)パッケージ最大人数クロスプレイオンライン加入メモ
Nintendo Switch2025年9月30日あり(日本)
※2025年11月6日
1〜4人(ローカル/オンライン)対応Nintendo Switch Online 必要(オンライン)家族・持ち寄りに強い
PlayStation 52025年9月30日あり(日本)
※2025年11月6日
1〜4人(ローカル/オンライン)対応PS Plus 必要(オンライン)高画質・短ロードに期待
PlayStation 42025年9月30日未確認(日本)1〜4人(ローカル/オンライン)対応PS Plus 必要(オンライン)ロード長めの可能性
Xbox Series X|S / Xbox One2025年9月30日不明(日本)1〜4人(ローカル/オンライン)対応オンライン加入 必要(オンライン)映像安定&低遅延が期待
PC(Steam)2025年9月30日なし1〜4人(ローカル/オンライン)対応不要(Steam規約準拠)配信・VC環境構築が容易

結論|「みんなで遊ぶ前提」なら強い。ただし一人用目的ならスルー推奨

『LEGO パーティー!』は、誰でもすぐ遊べる操作の簡単さと、ミニゲームのテンポ感が強みのパーティーゲームです。
家族・友達・配信仲間など「複数人でワイワイ遊ぶ」状況があるなら、期待通りの盛り上がりを作れます。とくに、Switch の持ち寄り/PS5 の短いロード/PC の配信環境など、遊ぶ場所とメンバーが決まっているほど本領を発揮します。

一方で、一人で長時間遊ぶタイプのゲームではありません。
CPU対戦は“間をつなぐ”程度の役割で、プレイヤー同士のリアクションや場のノリがあってこそ成立する内容です。
「一人でもやり込みたい」「深い戦略性がほしい」という人は不向きです。

本作は、
“同じ空間またはボイスチャットで笑い合う時間” を買うゲーム。
遊ぶ相手がいるなら選ぶ価値があるし、いないなら様子見で問題ありません。

忖度なしスコア

評価項目スコアコメント
ゲームプレイ(操作性・テンポ)7.0 / 10すぐ理解できて盛り上がる。戦略性は浅めでノリ重視。
ボリューム(モード・やり込み)6.0 / 10ミニゲームは多めだが、ソロ持続力は弱い。
マルチプレイ体験9.0 / 10ローカル&オンライン&クロスプレイ対応が強力。
グラフィック・演出7.5 / 10視認性が良く、LEGOらしい分かりやすい画作り。
コスパ(価格に対して)7.0 / 10仲間がいるなら元が取れる。ソロ勢は割高に感じやすい。
総合評価7.3 / 10「人と遊ぶ時間が楽しくなるゲーム」。環境があれば光る。

本作は、
“このゲーム自体が面白い”というより “人と遊ぶ時間が面白くなる”タイプのタイトル。
パーティーゲームとしての“入りやすさ”と“場の盛り上がりやすさ”はしっかり押さえられています。

ただし、一人で長く遊ぶゲームではない。
CPU戦だけだと飽きは早く、じっくりプレイより 「集まったら起動する」 ゲーム性。
一緒に遊ぶ人がいるなら、評価は一気に上がるゲームです。

まとめ|このゲームは「人と遊ぶ時間」を楽しむためのもの

『LEGO パーティー!』は、
ルール説明がほとんどいらず、その場で笑えて盛り上がることに特化したパーティーゲームです。
ミニゲームの切り替えが早く、操作もシンプル。
遊ぶ相手がいるときに起動するだけで、空気が一気に明るくなります。

ただし、一人で長く遊ぶ作りではありません。
CPU対戦はあくまで“場つなぎ”の役割で、
このゲームの面白さは 人とのやり取りそのもの にあります。


こんな人におすすめ

赤・青・黄・緑のレゴブロックタワーが崩れ、ブロックの破片が飛び散る演出シーン。ゲーム内でのアクション性を表現している。
  • 家族・友達・恋人と 同じ部屋で遊ぶ時間がある
  • VC(ボイスチャット)で遊ぶ仲間 がいる
  • 飲み会・宅会・部屋パーティーなど その場のノリを重視したい
  • 複雑な操作より 直感的にワイワイやりたい
  • 「ミニゲームを次々回して遊ぶ」スタイルが好き

こんな人には向かない

  • 一人でじっくり遊べるゲーム を探している
  • やり込み・戦略性・ストーリー重視
  • 長期的に遊べる“深いゲーム体験”を期待している
  • CPU相手でも十分楽しみたいタイプ

最後に

このゲームは、ソフト単体が面白さの中心ではなく、
“誰と、どんな空気で遊ぶか” がすべての鍵です。

  • 遊ぶ相手がいる → かなり楽しい
  • いない → 正直スルーで問題ない

そういう種類のゲームです。

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