新章開幕、激烈再構築 ― 『ニンジャガイデン4』は何を変え、何を残したか?
2004年のブレイクから数えて20年近く、そして3Dシリーズ最終作から13年――。アクションゲームの代表格であるニンジャガイデンシリーズが、遂に第4弾で本格復活を遂げました。
本レビューでは、忖度なく「戦闘・ステージ構成」「機種別パフォーマンス」「やり込み/周回プレイ」が現在どこまで仕上がっているかを精査します。初心者にもシリーズ経験者にも、公正な目線で“手応え”“ヤリガイ”“機種差”を浮き彫りにしていきます。
要点3行(結論の先出し)
・戦闘の“切れ味”は健在。テンポと操作応答は現世代機でも屈指の完成度。
・シリーズ特有の高難度は健在だが、理不尽さは薄れ「学習すれば必ず上達できる」設計。
・周回・やり込み要素はすでに確認済みで、今後の拡張にも期待が持てる。New Game+の存在で長期的なリプレイ性も確保。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | NINJA GAIDEN 4(ニンジャガイデン4) |
| 発売日 | 2025年10月21日(地域により20日深夜解禁) |
| 開発 | Team NINJA(コーエーテクモゲームス)/PlatinumGames 共同開発 |
| 発売 | Xbox Game Studios(Microsoft) |
| 対応機種 | PlayStation 5/Xbox Series X |
| 提供形態 | 通常販売+Game Pass 同時配信 |
| ジャンル | ハイスピード3Dアクション |
| プレイ人数 | 1人(オンライン要素なし) |
| 主なモード | ストーリーモード/トレーニングモード(チャレンジ系は順次追加予定) |
| パフォーマンス | 60fps安定・最大120fpsモード対応(対応機種のみ有効) |
| 音声/字幕 | 日本語・英語ほか多言語対応 |
| 備考 | New Game+対応、セーブデータ引き継ぎ可能/初回安定版にパフォーマンスパッチ適用済み(v1.0系) |
戦闘とステージ構成の“手触り”
戦闘のテンポはシリーズらしい“切れ味”をしっかり継承しています。入力への反応が早く、攻防の切り替えが滑らか。敵の行動も理不尽さは少なく、学習するほど安定して攻略できる“挑戦型”のバランスです。
一方で、狭い通路などではカメラがやや近く感じる場面もあり、視点操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。とはいえ、回避からの反撃がきれいに決まったときの爽快感は圧倒的。ボス戦では「見て避けて刺す」という原点のリズムがきちんと機能しています。
全体として、ステージ構成はリトライ性が高く、失敗してもテンポを崩さず再挑戦できる設計。短いサイクルで「理解→克服→快感」の流れを繰り返せる点が、今作最大の魅力です。
良かった点
- 入力応答と“切れ味”のあるコンバット
反応の速さとコンボの滑らかさが高評価。緊張感ある近接戦と手触りの良さは各レビューで繰り返し指摘されています。 - “学習が報われる”タイプの高難度
ただ難しいだけでなく、パターン理解と最適アクションを掴むことで突破できる設計だと評されており、シリーズらしい挑戦性が肯定されています。 - スタイリッシュな演出とテンポの両立
ボス戦を含むアクション全体が“見て楽しい・触って気持ちいい”方向にまとまっているとの評価。過度な演出でテンポを損なわない点も好意的。 - 原点の精神を保った“現代化”
チーム体制や開発メッセージでも“レガシーを尊重したアップデート”が語られており、実際のレビュー傾向もこれを裏づけています。
気になった点(現時点で確認できる情報に基づく)
- カメラ/視点挙動にややクセあり
近距離戦の迫力演出は優れているものの、通路が狭かったり段差が多かったりする場面では視界が詰まりやすいという指摘があります。また、ロックオン解除や切り替えが直感とズレる場面もレビューで報告されています。 - ロード/リトライ時間に機種差の報告あり
PS5/Xbox Series/PCいずれも“短いロード”という肯定的報告が多数出ていますが、一部ユーザー/レビューでは“死亡から再挑戦までの待機時間が想定より長め”という報告も。特にPC版や旧世代機ではレポートが散見されており、機種・設定によって安定性に差がある可能性があります。 - 武器/アクションのバランスに賛否あり
振りの速い武器やリーチの長い武器に比べ、リーチが短め・振りが遅めの武器では“使いこなすまで時間がかかる”という声があります。上級者にとっては楽しみですが、アクション初心者には最初のハードルになる可能性があります。多数のレビューで「武器選び/使い方次第で難易度が変わる」といった指摘があります。 - 周回・やり込み要素の深さ評価はまだ暫定的
New Game+や引き継ぎ要素など“やり込みの余地”は確認されていますが、今時点で「武器フルコンプにかかる時間」「ランキング・タイムアタックの動向」などは十分に実測報告が出揃っていません。そのため、この記事ではその点を「追記予定」としておき、現時点では“方向性とポテンシャルあり”と記述します。
周回プレイ・やり込み要素(10月24日時点で確認できる範囲)
今作はメインストーリーをクリアすると「New Game+」が解放され、装備やスキルツリーの一部を引き継いで再挑戦できます。初回プレイ時よりも敵配置やAI反応がわずかに強化されており、純粋なリプレイだけでなく“再鍛錬”としての価値を持っています。
また、スキル成長や武器熟練度が引き継がれるため、使い慣れた武器をさらに極めたいプレイヤーには明確なモチベーションが残ります。
さらに、ステージごとに挑戦できる「チャレンジバトル」モードが存在し、クリアランクによって報酬が変化する仕組みも確認されています。敵ウェーブ型の短時間バトルが中心で、アクションそのものを繰り返し楽しむタイプのモードです。
現時点ではスコアボードやタイムランキング機能はまだ限定的で、今後のアップデートでの拡張が予告されています。
総じて、周回要素はすでに実装済みで実益もあるが、長期的なやり込み設計はまだ育ち途中という印象。初回を終えたあとも戦闘そのものを楽しめる構造が整っており、“1周で終わらないアクション”としては十分な土台を持っています。
機種ごとの違い(PS5/Xbox/PC|10/24時点の一次・主要ソース準拠)
- 対応:PS5/Xbox Series X|S/Windows(Steam/Microsoft Store)。Day-1でGame Pass配信。
PS5(PS5|PS5 Pro)
- 60fps優先+120fpsモードを実装。120fpsは描画負荷を下げる代わりに操作応答が最も鋭い、という評価。
- PS5 Proでは120fpsの安定度が向上する一方、解像度自体が上がるわけではない(描画クオリティは一部改善、フレームの安定が主効果)。
- 120fps時は「見た目が粗く感じる」ユーザー報告もあり(可変解像・ポストプロセスの影響)。高リフレッシュ+VRR対応環境が推奨。
Xbox(Series X|S)
- Series Xは60fps優先と120fpsモードを搭載。アクション性との相性で120fps推しのレビュー多数。
- Series Sは上限60fpsでの提供(120fpsは非対応)。
- Game Passで発売日からプレイ可(Xbox本体/PC/クラウド)。
PC(Steam/Microsoft Store)
- パフォーマンスは良好という評価が多い一方、環境依存のクラッシュや不安定報告も散発。初期設定で安定しない場合は設定を落として様子見が無難。
- DLSSが“ON/OFFのみ”の実装でプリセット選択が不可。設定は外部アプリやini編集で調整可能だが、UI上の切替は限定的。FSRはゲーム内で調整可。
- 中程度の構成やSteam Deck向けの“安定寄り設定ガイド”が複数公開済み(影・AA・可変解像の下げ幅でフレーム維持)。
まとめ:どの機種を選ぶ?
もし操作のキレとレスポンスを最優先に遊びたいなら、PS5/Xbox Series Xの120fpsモードが最適。テンポの良い戦闘が真価を発揮します。
一方で、画質と安定性のバランスを重視するなら60fps優先モードで十分満足でき、HDRの美しい光表現も堪能できます。
コスパ重視ならSeries Sが最も手軽で、Game Pass対応により追加コストなしでプレイ可能。
そして、設定を追い込みたい上級者や配信者にはPC版がおすすめです。DLSS/FSR対応で最適化の自由度が高く、自分の環境に合わせた最高のパフォーマンスを引き出せます。
| プラットフォーム | フレームレート/モード | 解像度/映像機能 | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|
| プラットフォームPS5(PS5 Pro含む) | フレームレート/モード60fps優先/最大120fpsモード(対応ディスプレイ+VRR推奨) | 解像度/映像機能4K/HDR対応(モードにより可変) | 特徴・補足操作応答重視なら120fps、画質重視は60fps優先が最適。 |
| プラットフォームXbox Series X | フレームレート/モード60fps優先/最大120fpsモード | 解像度/映像機能4K/HDR対応(可変解像) | 特徴・補足Game Pass同発。120fps環境で操作レスポンスが最も良好。 |
| プラットフォームXbox Series S | フレームレート/モード最大60fps(120fpsモード非対応) | 解像度/映像機能HDR対応(Xより低め・可変) | 特徴・補足コスト重視で手軽にプレイ可能。Game Pass対応。 |
| プラットフォームPC(Steam/Microsoft Store) | フレームレート/モード環境依存(60〜120fps以上可・設定次第) | 解像度/映像機能可変解像・DLSS/FSR対応(HDRは環境依存) | 特徴・補足細かい設定調整が可能。安定性は環境により差あり。 |
総評(忖度なしレビュー)
『Ninja Gaiden 4』は、原点の“切れ味”と現代化を両立させた挑戦作です。派手な演出が増えても、核にある「見て避けて刺す」緊張感と、操作に対する鋭い応答はしっかり健在。戦闘テンポは現行機でもトップクラスで、上達が手応えに直結します。
難易度は相変わらず高め。ただし理不尽さより学習が報われる設計が前面に出ており、理解と最適化で確実に突破できるタイプ。初見は厳しいが、乗り越えた先の快感が強い一本です。
技術面では高フレームレート対応(PS5/Series Xの120fpsモード、PCの高刷新)が戦闘の気持ちよさを後押し。いっぽうでカメラ挙動には好みが分かれる余地があり、狭所では視界が詰まる瞬間も。ロード/リトライは概ねテンポ良好だが、状況や環境によって待ち時間が長めになる場面もある点は留意したい。
シリーズ視点では“懐かしさと進化”の接点を的確に射抜き、新規プレイヤーにとっても純度の高いアクション体験として薦めやすい完成度。総じて、現世代ならではの滑らかさを得た硬派アクションの有力候補と評価します。
おすすめ度・どんな人に向いているか

『Ninja Gaiden 4』は、高難度アクションを楽しみたい中〜上級者向けのタイトルです。反射神経やタイミングの精度が求められ、ボタン連打では通用しません。
しかし、敵の動きを覚え、技を使い分けられるようになれば、その分だけ手応えが返ってくる――まさに“プレイヤーの成長が見える”タイプのゲームです。
逆に、軽快で気軽なアクションを求める人にはややハードルが高いかもしれません。
ただし、最近のアクションゲームで“やり応え不足”を感じていた層にとっては、久々に「挑戦する楽しさ」を味わえる一本になるでしょう。
グラフィックや演出も十分現世代水準にあり、120fps環境での操作感は爽快。シリーズ未経験でも、テンポの良さで自然に引き込まれる完成度です。
総じて本作は、「ストイックなアクションを、最高のレスポンスで体験したい人」にこそ強くおすすめできます。
総合評価まとめ(忖度なしスコア)
| 評価項目 | 採点(10点満点) | コメント |
|---|---|---|
| 戦闘アクション | 9.5 / 10 | 切れ味・テンポ・操作応答ともにシリーズ最高水準。120fps環境で真価を発揮。 |
| グラフィック演出 | 8.5 / 10 | 光表現やエフェクトは美麗。カメラ挙動にやや粗が見えるが総合的には良好。 |
| 難易度バランス | 8.0 / 10 | 高難度だが理不尽さは少なく、学習で確実に成長できる設計。 |
| ステージ構成・ボス戦 | 8.5 / 10 | 各エリアに個性があり、ボスの動きも多彩。繰り返し挑む面白さがある。 |
| やり込み要素 | 7.5 / 10 | NG+やチャレンジモードで再挑戦性あり。ランキング要素は今後の拡張に期待。 |
| 技術・快適性 | 8.0 / 10 | 高フレームレートが戦闘体験を支える一方、ロードの長さに差がある点は惜しい。 |
| コスパ・ボリューム | 8.0 / 10 | メイン+周回で20〜30時間程度。リプレイ性が高く満足感は十分。 |
総合スコア:8.4 / 10(忖度なし)
→ 高難度アクションの原点を、現代機の操作レスポンスで蘇らせた快作。
挑戦を恐れないプレイヤーには間違いなく刺さる一本。
🗡 総括コメント
シリーズらしいストイックさをそのままに、操作レスポンス・映像表現を現代基準へ引き上げた完成度。
一方で、誰にでも薦められる“万人向け”ではなく、やはりこのゲームは“自ら挑む者”のためのタイトルだと感じさせる。
「手強く、美しいアクション」――この言葉が最もふさわしい。
- ともに行こう、子供のころの悪夢へ
- 出口のない”ノーウェア“から脱出できなければ、死よりも残酷な運命が待ち受けているでしょう――。おぞましい世界で迷子になってしまった、「ロゥ」と「アローン」。プレイヤーはこの心優しい子供たちを操作し、悪夢からの脱出を目指します。
- ロゥは弓、アローンはスパナ。それぞれのアイテムを駆使し、 お互いを守りながら、ふたりで協力してパズルを解き、恐怖に立ち向かいましょう。 友達との協力プレイはもちろん、AIを相棒にしたソロプレイもお楽しみいただけます。 果たして、ふたりは終わりのない悪夢から抜け出すことができるのでしょうか?
