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R-Type Delta: HD Boosted 忖度なしレビュー|オリジナル版との違い・移植クオリティ・難易度を正直評価

R-Type Delta: HD Boostedとは?オリジナル版から進化したポイントをざっくり解説

『R-Type Delta: HD Boosted』キービジュアル|自機R-9が巨大波動砲を放つシューティングシーンと対応ハード(Switch・PS5・PS4・Xbox Series X|S・Steam)のロゴ

1998年に初代プレイステーションで発売された名作シューティング「R-TYPE Δ(R-Type Delta)」が、HDリマスター版「R-Type Delta: HD Boosted」として現行機に復活しました。グラフィックの高解像度化や60fps対応、オリジナル版とのグラフィック切り替え、練習用のPRACTICEモード、歴代R-Typeシリーズ作曲陣による新規アレンジBGMなど、当時の手触りはそのままに遊びやすさを強化した内容になっています。

本記事では、長年R-Typeシリーズを追いかけてきた視点から、オリジナル版との違い、移植クオリティ、難易度やボリューム感、「今あえて遊ぶ価値はあるのか?」まで、忖度なしで正直にレビューしていきます。購入を迷っている人や、PS版以来ひさびさに触ろうか悩んでいる人の判断材料になれば幸いです。

作品概要|R-Type Delta: HD Boostedのポイントを先に押さえる

『R-Type Delta: HD Boosted』は、1998年の名作横スクロールSTG『R-TYPE DELTA』を現行ハード向けにHDリマスターした最新作です。画質の高解像度化と60fps化に加えて、オリジナル版グラフィックとの切り替え、新アレンジBGM、画面の視認性を拡張できる「EXPANSION」表示、強化/開始地点を調整できる練習モード「PRACTICE」などを追加。ストーリーやステージ構成は原作を忠実に再現しつつ、現代向けに“遊びやすさ”を盛り込んだアップデートになっています。

対応プラットフォームはNintendo Switch、Switch 2、PS5のパッケージ版にくわえ、ダウンロード専用でPS4・Xbox Series X|S・Steamをカバー。発売日は2025年11月20日で、開発はCITY CONNECTIONとTAKE×0FF。バイド戦の重厚な世界観と、フォース+Δウェポンによる高難度のゲーム性はそのまま、快適化だけを行う“強化リマスター”という立ち位置です。

本作のポイントは、原作の評価の高さを維持したまま移植されているのか、それとも“最低限のリマスター”に留まっているのかという点。R-Typeファンが気にする操作感・遅延・演出の迫力はどうなのか、シリーズ未経験でも楽しめるのか、また4,950円という価格に見合う内容になっているのか──このあたりを徹底的に検証していきます。

基本データ

  • タイトル:R-Type Delta: HD Boosted(アールタイプ デルタ:HD ブーステッド)
  • 対応機種:
    • パッケージ版:Nintendo Switch/PlayStation 5
    • ダウンロード版:Nintendo Switch/Nintendo Switch 2/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Steam(PC)
  • ジャンル:シューティング(横スクロールシューティング)
  • プレイ人数:1人
  • 発売日:2025年11月20日(木)
  • 価格:
    • ダウンロード版:4,950円(税込)
    • パッケージ通常版:4,950円(税込)
    • 特装版「R-TYPER's EDITION」:12,650円(税込)
    • 豪華版「R-TYPER's PREMIUM EDITION」:19,800円(税込)
  • 開発:CITY CONNECTION/TAKE×0FF
  • 発売:CITY CONNECTION(日本)/Clear River Games(海外パブリッシャー)
  • レーティング:CERO B(12才以上対象)

この記事でわかること

  • 『R-Type Delta: HD Boosted』がどんなゲームなのかを初見でも理解できる
  • オリジナル版(1998)とHD Boosted版(2025)の違いと強化ポイント
  • 60fps化・EXPANSIONモード・アレンジBGMなど新要素の恩恵
  • 良かったところ・気になったところをプレイヤー視点で整理
  • 難易度・テンポ・ボリュームの体感(ライト層/コア層どちら向けか)
  • 誰におすすめ?逆にどんな人には向かない?がはっきりわかる
  • 忖度なしスコア(10点満点)で全体評価のバランスが把握できる

R-Type Delta: HD Boosted 忖度なしレビュー|良かった点も気になった点も正直に

このゲーム、結論から言うと

『R-Type Delta: HD Boosted』は、完全に“人を選ぶけど刺さる人には最高”というタイプの作品です。難易度は容赦ゼロ、ステージ暗記と敵配置把握が前提の“古き良きR-TYPE”そのもの。現代向けの甘さや救済処置はほとんどありません。逆に言えば、そこを求めているプレイヤー──コアなSTGファン、R-TYPE世代、攻略こそ楽しみというタイプには、今の時代でも痺れるレベルの完成度で返してくれる一本です。

HD化と60fpsにより爽快感・視認性・演出の迫力は明確に強化されており、「名作が再びちゃんと遊べる」という価値は確実にあります。一方で、快適機能の追加は控えめで、近年のM2リマスターのような徹底強化を期待すると“物足りない”と感じる可能性もあります。

つまり本作は、万人に薦められる復刻ではなく、「好きな人にはグサッと刺さるガチ向け復活」。セール待ちや気軽な一周を期待している人には不向きですが、あの冷徹で重厚なR-Typeを本気の手触りで求めていたなら、確実に応えてくれるタイトルです。

良かったところ

『R-Type Delta: HD Boosted』宇宙要塞内部を自機とフォースが一直線のレーザーで切り開いて進む横スクロールシューティングのプレイシーン

『R-Type Delta: HD Boosted』の良さは、1998年版の完成度の高さをそのまま現行機で体験できるところに尽きます。高難度でありながら理不尽ではなく、「理解した瞬間に一気に攻略が進む」独特の快感が健在。敵配置、演出の重み、フォースをどう扱うかの駆け引きが驚くほど鮮烈で、初見殺しの連続なのに“正解を掴めば突破できる”バランスが見事です。

60fps化による恩恵も想像以上。特にステージ2〜3の大規模戦闘シーンや背景の巨大構造物が動く場面で、当時より迫力が増して感じられる点はリマスターならではの強み。旧グラフィックへの切り替えも搭載されているため、オリジナルをプレイしたユーザーほど“画の変遷を味わいながら遊べる”という満足度の高い仕様になっています。

さらに、練習用のPRACTICEモードが優秀で、波動砲の撃ちどころやフォース回収のタイミングを自分のペースで研究できるのは、本作のような覚えゲー系STGと相性抜群。攻略に向き合うほど得られるリターンが大きく、うまくなっていく体感をしっかり味わえる作りになっています。

要するに本作の長所は、派手な新規要素ではなく
「名作を、名作のまま、一番良い状態で遊べる」
という一点。
STG上級者/R-Typeファン/研究しながら突破する達成感が好きなプレイヤーには、強烈に刺さる内容です。

気になったところ

まず一番大きいのは、難易度の高さがそのまま新規プレイヤーへの壁になっている点です。海外レビューでも「Kids難易度でも相当シビア」「何度もやり直す前提のバランス」といった指摘があり、STGに慣れていない人にはかなり敷居が高い作りになっています。

また、リマスターで見た目はシャープになったものの、ステージ設計そのものは1998年当時のままなので、今の基準からすると「通路が狭すぎる」「画面外からの事故死が多い」と感じる場面もあります。実際に、「一部のステージは現代の感覚だと窮屈で理不尽寄り」「当たり判定や衝突判定が分かりづらく、納得感の薄いミスが出る」といったレビューも見られます。

操作面では、アナログスティック使用時の感度が高めで、細かい位置取りが必要な場面で“滑る”ように感じるという声もあります。とくに狭い通路をフォースと機体を使い分けて抜けるシーンでは、「もう少し繊細に動かしたいのに、ちょっと触れただけで動きすぎる」とストレスになりやすいようです。

そしてリマスターとして見ると、新要素がかなり控えめなのも好みが分かれるポイント。HD化・アレンジBGM・PRACTICEモード以外は、基本的にオリジナルの内容をそのまま遊ぶ形で、資料モードや詳しいリプレイ機能、チュートリアル拡充のような追加要素はありません。開発元も「忠実なHD移植」という方針を取っているため、最近の豪華なリマスターに慣れていると「もう一歩踏み込んでほしかった」と感じる人もいるはずです。

まとめると、本作の弱点は
・難易度と設計の“古さ”がそのまま残っていること
・操作感や当たり判定がややシビアで、人を選ぶこと
・リマスターとしての追加要素は最小限で、価格なりのボリュームをどう感じるかがプレイヤー次第なこと
このあたりになります。STG慣れしていない人や、「リマスターならもっと快適になっていてほしい」と考える人ほど、ここが引っかかりやすい部分です。

オリジナル版との違いと、移植としての評価

『R-Type Delta: HD Boosted』タイトルロゴ画像|青い発光エフェクトで描かれたR-TYPE DELTAのゲームロゴ

『R-Type Delta: HD Boosted』は、ゲーム内容そのものはオリジナル版をほぼそのまま残した“忠実系HDリマスター”です。ステージ構成や敵配置、フォースやΔウェポンの挙動は基本的に1998年版『R-TYPE DELTA』準拠で、裏技もそのまま使えることが公式・レビュー双方で確認されています。

そのうえで追加・変更されている主なポイントは次の通りです。

  • グラフィックのHD化(ポリゴンモデルやテクスチャを高解像度化)
  • 60fps動作に対応し、処理落ちなしで動作するよう再調整
  • 1998年当時の旧グラフィックに切り替え可能な表示モード
  • 画面比率を保ったまま左右を拡張して見渡しを良くする「EXPANSION」モード
  • 強化状態や開始位置などを細かく指定できる練習用「PRACTICE」モード
  • 石田雅彦・USPサウンドチーム・Chris Hülsbeck ら歴代Rシリーズ作曲陣による新規アレンジBGMの追加と、BGM切り替え機能

つまり、ゲームの芯はまったくいじらず、「見た目・動き・練習環境」と「音まわり」を現代向けに強化した作りになっています。

移植としての評価は、おおむねポジティブ寄りです。Game*Sparkのレビューでは「処理落ち無しで60fps動作を実現した素晴らしさ」「テクスチャを含めたグラフィック改良により、古いゲームながら見劣りしない見映え」「アレンジ楽曲が現代的なプレイ感を与えてくれる」と、HDリマスターとしての品質の高さを評価しています。

一方で、Forbesなど一部の海外レビューは「GダライアスHDなどと比べると、追加要素やギャラリー類が少なく、M2作品のような“超豪華リマスター”と比べると見劣りする」と指摘し、“中身は素晴らしいが、リマスターとしての+αは控えめ”*いうトーンです。

総じて、

  • オリジナル版のゲーム内容そのものは今なお高く評価されている
  • 画質・フレームレート・BGM・練習環境の強化はしっかりしていて、プレイ面での不満は少ない
  • ただし、資料モードや細かい快適機能など“過剰なサービス”までは踏み込んでいない

という意味で、「名作を安全に今遊べるようにした、堅実志向のHDリマスター」という評価が妥当なラインと言えます。

オリジナル版との違い比較表

項目オリジナル版
R-TYPE DELTA(1998/PS)
R-Type Delta: HD Boosted
(2025)
解像度・画質 PS1世代相当のポリゴン表現と低解像度テクスチャ。ブラウンがかった暗めの画面で、 当時としては高評価だったが、現在の基準では粗さが目立つ。 HD解像度に対応し、テクスチャやライティングを調整。全体的にシャープになり、 旧グラフィックへの切り替えも可能なため、当時の見た目とHD版の両方を選んで楽しめる。
フレームレート 基本は30fps前後で、一部の派手な場面では処理落ちが発生することもあったとされる。 60fps動作に対応。処理落ちを抑えつつ、演出の迫力と操作レスポンスを両立するよう再調整されている。
画面表示モード 4:3表示のみ。ブラウン管テレビ前提の画面設計。 通常のHD表示に加えて、左右の視界を広げられる「EXPANSION」モードを搭載。 画面比率を保ったまま見渡しを良くできる。
サウンド・BGM オリジナルBGMのみ。重く不穏な空気感のサウンドで高く評価されていた。 オリジナルBGMに加え、歴代Rシリーズに関わった作曲陣による新規アレンジBGMを収録。 ゲーム内でオリジナル/アレンジを切り替えて楽しめる。
ゲーム内容・ステージ構成 全8ステージ構成。フォースやΔウェポンを駆使する高難度STGとして、 敵配置や演出の完成度が評価されている。 ステージ構成・敵配置・フォースやΔウェポンの挙動は基本的にオリジナルを忠実に再現。 ゲーム内容そのものの変更や新ステージの追加などは行われていない。
追加モード・機能 通常モードのみ。練習用の専用モードなどはなく、本編を繰り返し遊んで覚えるスタイル。 強化状態や開始位置を細かく設定して遊べる「PRACTICE」モードを新規追加。 難しい場面をピンポイントで練習しやすくなっている。
難易度・ゲームデザイン 高難度&覚えゲー寄りの設計。敵配置やギミックを把握しないと突破が難しく、 何度もリトライしてパターンを組み立てる前提のバランス。 難易度設計は基本的に当時のまま。救済措置の大幅追加やゲームテンポの改変は行わず、 HD化と練習モードで“遊びやすさ”を補強する方向性になっている。

難易度・テンポ・ボリュームの体感

『R-Type Delta: HD Boosted』の難易度は、2025年現在の基準で見てもかなり高めです。オリジナル版の時点で「敵配置を覚えないと進めない」「一度のミスから一気に崩れる」と評価されていたタイトルで、HD Boosted版でもその設計はほぼそのまま踏襲されています。難易度設定やKIDS向けの救済も用意されていますが、「KIDSでも簡単とは言えない」「リトライ前提のゲームデザイン」という声が多く、STGに慣れていないプレイヤーにはかなりストイックな内容です。

テンポ面では、60fps対応と処理落ちの改善により、オリジナル版よりも“ゲームとしてのキレ”は増しています。ステージ進行そのものはじっくりとしたR-TYPEらしい速度ですが、弾やギミックの動きが滑らかになったことで、操作に対する反応や敵のパターンが読み取りやすくなっています。一方で、ステージ構造自体は1998年当時のままなので、現代の作品と比べると「テンポが速い」というよりは「じわじわ追い詰めてくるタイプ」のゲームで、短時間でサクッと遊ぶ感覚とはやや方向性が違います。

ボリュームは、メインモードとしては全8ステージ構成で、1周クリアまでの時間だけ見れば決して長大ではありません。ただし、本作は“覚えゲー+高難度”であるため、初見からクリアまでに要求されるリトライ回数を考えると、実プレイ時間は人によって大きく変わります。ステージごとの攻略やスコアタ、難易度違いでのやり込みまで含めると、STG好きなら十分なボリュームと感じる一方、「一度クリアしたら終わり」と考えるタイプのプレイヤーには、やや物足りないと映る可能性もあります。

PRACTICEモードで特定の場面だけを集中的に練習できるようになったぶん、“遊び尽くそうと思えばとことん付き合えるタイトル”ですが、その前提として「難しさを楽しめるかどうか」が大きな分岐点になる、そんな難易度・テンポ・ボリューム感だと言えます。

忖度なしスコア

『R-Type Delta: HD Boosted』崩壊した都市ステージで自機が波動砲とレーザーを放ちながら敵編隊と戦うゲームプレイ画面

『R-Type Delta: HD Boosted』は、総合すると“強い個性と完成度を持つが、万人向けではない作品”という評価が最も妥当です。ゲーム性は、フォースとΔウェポンの駆け引きが生み出す“理解して攻略する快感”が秀逸で、この一点に限ればシリーズでも屈指の出来。覚えた努力が必ず結果に結びつくため、上達の手応えや成長感を強く味わえるタイプです。

一方で、難易度設計やゲームテンポはオリジナル版の文脈をほぼそのまま引き継いでおり、現代のアクションゲームのように“誰でも最後まで遊びきれるバランス”とは対極。STG未経験者やライト層に寄せる優遇を行わず、あくまで“挑むほど応えてくるハードコアなR-Type”に徹しています。この潔さが刺さるか、ストレスに感じるかはプレイヤーの嗜好によって大きく分かれます。

グラフィック強化による見栄えや、アレンジBGM追加による没入感は高評価ポイント。操作レスポンスや処理落ちの改善によって遊びやすくなった面は大きい一方、アナログスティック操作の繊細さや一部の狭い通路の事故死など、旧作の“クセ”も残るため、賛否は避けられません。

ボリュームは全8ステージと控えめですが、1周の長さより“攻略研究の奥行き”が中心。ハイスコア・難易度違い・機体の使い分け・PRACTICEモード活用など、掘り下げるほどリターンが増える構造のため、「しっかり向き合って遊びたい人」には十分な内容です。

総合すると、本作は“幅広く遊んでもらう”タイプではなく、研究・攻略・習熟の面白さがわかるプレイヤー向けの濃い体験を提供する作品という立ち位置。ハマる層には圧倒的に刺さり、そうでない層には早々に合わないと判断される、強烈な個性を持ったタイトルです。

項目スコア
(10点満点)
評価のポイント
ゲーム性8.0 フォースとΔウェポンの駆け引き、敵配置やギミックの完成度は高く、 覚えゲーとしての手応えも強い。一方で理不尽寄りに感じる場面もあり、 “誰にでもおすすめ”というよりコア層向けと割り切って8.0。
グラフィック7.5 HD化と60fps対応で見映えは明確に向上し、旧グラフィック切替も好印象。 ただし土台がPS1世代のポリゴンであることは隠せず、あくまで 「当時のゲームとしてはよく見える」レベルにとどまるため7.5。
サウンド・BGM8.0 不穏な空気感を作るオリジナルBGMに加え、歴代Rシリーズ作曲陣による アレンジBGMも評価が高い。サウンド面は本作の強みだが、 “神サントラ級”とまでは言い切らず、バランスを取って8.0。
操作性・快適さ7.0 60fps化やロード短縮で遊びやすくなった一方、アナログスティック操作の繊細さや 狭い通路での事故死がストレスになりやすいという声もある。 オープニングスキップ不可など細かい不満点もあり、快適さは7.0止まり。
ボリューム・やり込み6.5 全8ステージとコンパクトで、1周だけ見ればボリュームは控えめ。 難易度・スコアタ・機体違い・PRACTICEによる研究などやり込み要素はあるが、 「一度クリアしたら満足」というプレイヤーには薄く感じられるため6.5。
コスパ(価格に対する満足度)7.0 定価4,950円(税込)は、HDリマスターとしては妥当〜やや強気。 名作を良好なクオリティで遊べる価値はあるが、 追加要素は最小限で“豪華リマスター”とまではいかないため7.0に抑えめ。
総合スコア(忖度なし)7.5 原作の完成度とHD化の恩恵は高く、STGコア層・R-Typeファンには強くおすすめできる一方、 ライト層や“豪華リマスター”を期待する人にはやや厳しめ。 トータルでは「人を選ぶ良作」として7.5点相当。

難しさを楽しめるタイプなら“買い”。
「成長の手応え」や「研究して進む快感」を求めているなら、間違いなく満足できます。
逆に、サクッと遊びたい人や追加要素の多い豪華リマスターを期待している場合は様子見推奨です。

R-Type Delta: HD Boosted(PS5版)
R-Type Delta: HD Boosted(PS5版)

27年の時を経てリマスターされた名作シューティング。

Amazonで見る 楽天で見る Yahooショッピングで見る

価格・在庫は変動します。購入の際は各ショップの最新情報をご確認ください。

総評:どんな人におすすめで、どんな人には向かない

『R-Type Delta: HD Boosted』は、“誰でも楽しめるリマスター”ではなく、“刺さる人には深く刺さるリマスター” です。
敵配置を覚え、フォースとΔウェポンの使い方を研究し、何度も挑戦し続けると、突破の瞬間に大きな快感が返ってくる――この設計を魅力と感じられる人には、間違いなく強い満足を与えてくれる作品です。60fps化やHD化による視認性向上、アレンジBGMの追加、PRACTICEモードなど、攻略体験を深める方向で強化されているため、“R-Typeを本気で遊びたい人”にとっては理想的なパッケージと言えます。

一方で、難易度は高く、テンポも今のゲーム基準とは異なります。
「サクサク進めたい」「一度クリアしたら終わり」「追加要素の多い豪華リマスターを期待している」――こういったプレイスタイルのユーザーには、一部のストレスや物足りなさが残る可能性があります。言い換えると、本作は“広さより深さ”に振り切った作品であり、プレイヤーの嗜好がはっきり結果に出るタイトルです。

総じて、
・上達や研究の楽しさを重視するSTGプレイヤー
・R-Typeシリーズの世界観や緊張感を愛している人
・高難度を「理不尽ではなく挑戦」と捉えられる人
この層にとって 『R-Type Delta: HD Boosted』は十分に“買い”

逆に、
・低難度でサクッとクリアしたい
・演出やストーリーを楽しみたい
・豪華リマスター級の追加要素を求めている
というユーザーには、合わない可能性が高い作品です。

言い方を変えると、“濃いゲーム体験を求めるプレイヤーほど楽しめるコア向けのリマスター”
そのスタイルに共感できるかが、この作品とプレイヤーの相性を決めます。

© Granzella Inc. © 1998-2025 City Connection Co., Ltd. / Licensed by IREM Software Engineering Inc.

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