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ザ・ノンフィクション30周年|“名作のその後”を追う5週連続スペシャル【10月5日〜11月2日】

『ザ・ノンフィクション』30周年で“名作のその後”を放送

フジテレビの人気ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』が、放送開始から30周年を迎えました。
これを記念して、過去に大きな反響を呼んだ名作回を振り返りつつ、その登場人物たちの“いま”を描く特別企画がスタートします。

2025年10月5日(日)から11月2日(日)まで、全5回にわたり日曜午後2時に放送予定。
語りには森川葵、水川あさみ、清原果耶ら豪華俳優陣が参加し、ナレーションを務めるのはおなじみ宮﨑あおい。
30年の歴史を刻んだ番組が、新たな視点で視聴者に問いかけます。

放送スケジュール

第1回(10/5)

初回は10月5日(日)14:00〜14:55に放送(関東ローカル)。題材は1997年の名作「借金地獄物語」の“その後”。当時、番組歴代最高の世帯視聴率15.9%を記録した回で、語りは宮﨑あおいが担当します。
めざましmedia

当時の日本を覆った不況の影で、家を失う家族、競売で利益を得る不動産業者、借金返済のため夜の街で働く若者——それぞれの岐路を映し出した問題作。30年近い歳月を経た“彼らのいま”に、番組がもう一度カメラを向けます。
めざましmedia

見逃しは「最新話はTVer」「過去作はFOD」の導線が公式に用意されています(各回の配信有無は変動)。放送枠の基本は日曜14:00〜14:55です。

第2回(10/12)

2週目となる10月12日(日)の放送は「われら百姓家族」。2000年に初めて放送されて以来、20年以上にわたり断続的に取材が続けられてきた、番組史上もっとも長いシリーズです。農業に人生をかけた家族の奮闘と、暮らしの喜びや苦労を丁寧に追ったドキュメントは、多くの視聴者に深い共感を呼びました。

家族の食卓や田畑の風景、季節ごとに移ろう表情の中に、農業を営む人々のリアルな姿が映し出されてきた本作。30周年企画では、その家族の“いま”をカメラが再び訪ねます。過去を知る人にとっては懐かしく、初めて触れる人には日本の農の現実を知るきっかけとなる放送回です。

第3回(10/19)

10月19日(日)に放送されるのは「おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~」。2019年に初めて放送され、番組史上もっとも多くの賞を獲得した傑作ドキュメントです。民放連賞の最優秀賞、ATP賞グランプリ、ニューヨーク・フェスティバル受賞など、国内外で高く評価された作品でもあります。

物語の中心にいたのは、身寄りのない少年たちを預かり育ててきた“熱血和尚”。血のつながりはなくとも、家族以上に深い絆を築こうと奮闘する姿は、多くの視聴者の胸を打ちました。2025年の放送では、あれから6年が経ち、成長した子どもたちと和尚の“その後”が描かれます。

今回の語りは森川葵。若い世代の俳優によるまっすぐな声が、作品に新たな温かみを添えることになります。

第4回

10月26日(日)の放送は「女装と家族と終活と~キャンディさんの人生~」。2021年に放送され、大きな話題を呼んだドキュメンタリーの続編です。

主人公は“キャンディさん”と呼ばれる人物。女装という自分らしい生き方を選びながらも、家族との関わりや老い、そして「終活」という人生の最期に向き合う姿を率直に見つめた作品でした。放送当時、多くの視聴者がキャンディさんの笑顔や葛藤に心を動かされ、SNSでも大きな反響を呼びました。

30周年企画では、そのキャンディさんが今どのように人生を歩んでいるのかが描かれます。老いとともに変わりゆく生活、そして家族との距離感。今回の語りは女優・水川あさみが担当し、静かで優しい声がキャンディさんの人生に寄り添う形となります。

第5回

最終回となる11月2日(日)の放送は「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」。2024年に放送され、TVerの配信部門で歴代最高再生数を記録したほど、多くの視聴者の心に残った作品です。

物語の中心にいたのは、重い病を抱える子どもと、その命に寄り添い続ける母。わが子のために必死で決断を重ねる母の姿と、それを見守る家族の葛藤は、視聴者の胸を強く締めつけました。医療や家族の在り方を深く考えさせられる回として、大きな反響を呼びました。

30周年特集では、あれから1年が経ち、家族がどのような“いま”を生きているのかが描かれます。今回の語りは清原果耶。若さと透明感を持つ声が、未来へ向かう家族の歩みをやさしく包み込むように伝えます。

30周年企画の見どころ(総括)

“名作のその後”という切り口が、この番組らしさをさらに濃くしています。初回は番組歴代最高視聴率15.9%の「借金地獄物語」。平成不況のただ中で交錯した人生に、約28年ぶりの光を当てる回です。語りは長年のナレーター・宮﨑あおい。節目の年にふさわしい入口になりました。

5週通してのテーマは“時間が教えてくれる答え”。長期取材の「われら百姓家族」では、暮らしの積み重ねが映像ににじみ出る。最多受賞作「熱血和尚」では、あの少年たちの現在地が語られる。「キャンディさん」では老いと家族の距離感を改めて見つめ直し、TVer歴代最高再生を誇る「私のママが決めたこと」では“決断の意味”を静かに問い直します。各回の“語り”(森川葵/水川あさみ/清原果耶)も作品の体温を変える重要な要素。

放送は関東ローカルの日曜14:00〜14:55。見逃しは回ごとにTVer・FODの対応が異なるため、放送後は番組公式ページと配信ページを確認するのが安全です(公式が30周年の特設と最新情報を随時更新中)。

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