9月26日はどんな日?日本と世界の記念日を紹介

9月26日は、健康や暮らし、そして世界平和に関わる多彩な記念日が並んでいます。
日本では、腸の健康意識を高める「大腸を考える日」や、コメダ珈琲が制定した「くつろぎの日」など、日常生活に直結するユニークな記念日があります。
一方で国際的には、国連が定める「核兵器全面廃絶国際デー」や「ヨーロッパ言語の日」があり、世界規模の課題や多様な文化を考える契機にもなっています。
この記事では、日本と世界それぞれの記念日を取り上げ、その背景や意味をわかりやすく解説していきます。
大腸を考える日(9月26日)
9月26日は「大腸を考える日」。森永乳業が2019年に制定し、日本記念日協会に登録された公式の記念日です。日付の理由は、9が大腸の形に見えることと、腸内細菌叢=腸内フローラを「フ(2)ロ(6)ーラ」と読ませる語呂合わせ。大腸の役割や、腸内フローラを健やかに保つ方法を知るきっかけとして設けられました。
同社は1960年代からビフィズス菌の研究に取り組み、腸のはたらきと全身の健康の関係に光を当ててきました。私たちにできる基本はシンプルです――食物繊維(野菜・豆・海藻・雑穀)と発酵食品をコツコツ、十分な水分、よく噛む、適度な運動と睡眠。体調や薬の影響で便通が乱れる時は、無理を重ねず医療者に相談を。“お腹の機嫌”は暮らしの機嫌。今日の一皿と習慣が、明日の自分を軽くします。
くつろぎの日(9月26日)
9月26日は「くつろぎの日」。
“く(9)・つ(2)・ろ(6)ぎ”の語呂にちなみ、コメダ珈琲店を運営する企業が制定した記念日です。忙しさで呼吸が浅くなりがちな毎日に、意識して“ゆるむ時間”をつくろう――そんな合図として生まれました。
やることは難しくありません。スマホを少し離し、温かい飲みものを用意して、背もたれに深く座る。5分だけ目を閉じて、肩を落として、ゆっくり息を吐く。あるいは、好きな本の1ページだけ読む。短い“間”でも、心と体は確かにほどけていきます。
家でも職場でも、今日はあえてスピードを落とす日。
“休むことは、進むための準備”――9月26日は、そんな当たり前を取り戻すきっかけに。
台風襲来の日(9月26日)
9月26日は「台風襲来の日」とも呼ばれます。
戦後日本の大きな台風被害が、この日付前後に重なったからです。たとえば、青函連絡船の遭難を引き起こした台風(いわゆる洞爺丸台風・1954年)、中部地方に甚大な高潮・浸水被害をもたらした伊勢湾台風(1959年)、狩野川流域で土砂災害と洪水を引き起こした狩野川台風(1958年)――いずれも9月26日ごろに日本列島を直撃しました。
この日をきっかけに、ハザードマップの確認、非常用持ち出し袋の見直し、モバイルバッテリーの充電、家族の連絡手段の共有など、「できる備え」を一つでも前に進めたいところ。
台風の季節は、今年も必ずやって来ます。今日の10分が、いざという時の安心につながります。
核兵器全面廃絶国際デー(9月26日)
9月26日は「核兵器全面廃絶国際デー」。2013年に国連総会で決議され、核兵器なき世界を目指して設けられた国際デーです。冷戦期から続く核の脅威はいまも完全には消えておらず、世界には依然として多数の核弾頭が存在しています。
この日は、各国が廃絶に向けた歩みを進めるよう呼びかけると同時に、一般市民にも「核兵器の存在は本当に必要なのか」と問い直すきっかけを与えます。国連本部ではハイレベル会合が開かれ、専門家や活動家が議論を重ねる場となります。
平和な日常を当然と思いがちな私たちも、ニュースや資料に目を向け、声を届けることができます。9月26日は、未来世代のために「核兵器に頼らない安全保障」を考える出発点となる日です。
ヨーロッパ言語の日(9月26日)
9月26日は「ヨーロッパ言語の日」。
2001年の“ヨーロッパ言語年”をきっかけに始まり、以後、毎年この日に言語の多様性を尊重し、生涯にわたる語学学習を促すことを目的に続けられている記念日です。
学校や図書館、文化機関では、ミニ会話レッスンや言語クイズ、絵本の多言語読み聞かせ、留学・語学サービスの相談会など、肩ひじ張らないイベントが各地で開かれます。ヨーロッパだけでなく、日本でも大使館・文化センターが関連行事を行うことがあります。
合言葉は“始めるのに遅すぎることはない”。
旅行で使える挨拶を一つ覚える、好きな歌の歌詞を原語で眺める、アプリで5分だけ続けてみる――小さな一歩でも、世界は確かに近づきます。言葉を通して知る他文化は、ニュースやSNSの“遠い出来事”に温度を与えてくれるはず。
9月26日は、あなたの中の好奇心に火をつける日。
次に会う誰かの母語で「こんにちは」を言えるよう、今日の数分から始めてみませんか。
ワープロ記念日(9月26日)
9月26日は「ワープロ記念日」。
1978年のこの日、東芝が世界初の日本語ワードプロセッサ「JW-10」を発表しました。価格は数百万円台、重量は大型コピー機並み――オフィスに据え置く“業務機”でしたが、かな漢字変換を実用レベルで搭載し、日本語の文書作成を一気に近代化しました。
その後、専用機は小型・低価格化し、1980〜90年代には家庭にも普及。やがてパソコンとメール、そしてスマホへと主役は移りましたが、いま私たちが「あたりまえ」に文書を作って送れるのは、この日の挑戦が道を拓いたから。
引き出しの奥に眠る古い専用機や、独特のキータッチを思い出す人もいるはずです。今日は、言葉を“打つ”文化が始まった原点に、少しだけ想いを寄せてみませんか。
世界避妊デー(9月26日)
9月26日は「世界避妊デー」。
すべての人が“望まない妊娠を防ぎ、望む妊娠を叶えられる社会”を目指して、若者を含む幅広い世代に避妊の正しい知識と選択肢をひろめる日です。合言葉は「自分の体と人生を、自分で選ぶ」。
避妊法には、コンドーム、低用量ピル、IUS/IUD(子宮内黄体ホルモン放出システム・銅付加器具)、皮下インプラント、避妊リング、腟内リング、基礎体温法、緊急避妊薬など多くの選択肢があります。効果や副作用、ライフスタイルとの相性は人それぞれ。“自分に合う方法”を医療者と一緒に選ぶことがいちばんの近道です。
覚えておきたいポイントは3つ。
- 性感染症の予防はコンドーム。妊娠予防と感染対策を両立する“ダブルプロテクション”の発想が大切。
- 緊急避妊は時間との勝負。必要になったら、できるだけ早く医療機関や相談窓口へ。
- 相手へのリスペクト。同意とコミュニケーションは避妊の一部。誰もが安全で尊重される関係を。
避妊の話題は、恥ずかしさや誤解がまとわりつきやすいもの。だからこそ、この日をきっかけに、正確な情報を学び直すことから始めましょう。自分の体を知り、選び、守ることは、未来の安心へのいちばん確かな投資です。
まとめ
9月26日は、健康・生活・歴史・国際問題と、幅広いテーマが並ぶ日でした。
日本では「大腸を考える日」や「くつろぎの日」があり、日常の健康や心のゆとりを見直すきっかけを与えてくれます。また「ワープロ記念日」や「台風襲来の日」といった出来事からは、技術の進歩や自然災害への備えを改めて意識できます。
一方、国際的には「核兵器全面廃絶国際デー」「ヨーロッパ言語の日」「世界避妊デー」など、平和や多様性、命を守るための選択に焦点を当てた記念日が揃っています。
こうして振り返ると、9月26日は“暮らしを見直し、未来に目を向ける日”。
身近な習慣を少し変えることが、社会全体や次世代につながっていく――そんなことを考えさせてくれる特別な一日です。