今日は何の日

今日は何の日【10月7日】世界コットンの日・ディーセントワークデー・盗難防止の日・長崎くんちなど、世界と日本をつなぐ日

10月7日は、働く人・地域・文化を見つめ直す日。

10月7日は、世界の“働く”と“暮らす”を考える日。
国際的には「世界コットンの日」や「世界ディーセント・ワーク・デー」が定められ、
持続可能な生産や人間らしい働き方を考えるきっかけとなっています。

一方、日本では「盗難防止の日」や「長崎くんち」など、
地域と暮らしに根ざした記念日が重なる日でもあります。
さらに、企業や自治体が制定した「キットカットのオトナの日」や「直七の日」などもあり、
文化・防犯・仕事・食を横断する“多彩な記念日カレンダー”と言えるでしょう。

今日は、そんな10月7日に込められた
世界と日本の「人・社会・文化」を感じる日々の物語を紹介していきます。

世界コットンの日(World Cotton Day)

10月7日は「世界コットンの日」。
国連の専門機関・FAO(国際連合食糧農業機関)が主導し、綿花の価値を再認識するために制定された国際デーです。

コットンは、世界70カ国以上で栽培され、1億人以上の生活を支えるといわれる重要な天然繊維。
衣料だけでなく、医療用品や産業資材など、私たちの暮らしに幅広く関わっています。

この日には、各国で「サステナブル・コットン」や「フェアトレード」をテーマにしたイベントが開催されます。
近年は、気候変動や労働環境への配慮も重視され、ファッション業界でも環境負荷の少ない綿の生産が注目されています。

肌触りの良い1枚のシャツの裏側に、
世界中の農家や職人の努力がある——そんなことを思い出させてくれる日です。

世界ディーセント・ワーク・デー(World Day for Decent Work)

10月7日は「世界ディーセント・ワーク・デー」。
2008年に始まった国際労働運動のアクションデーで、毎年この日に各国の労働組合や市民団体が「人間らしい働き方」を求めてキャンペーンを展開します。主催の中心は国際労働組合総連合(ITUC)。国連の“国際デー”ではありませんが、世界的に継続している取り組みです。

“ディーセント・ワーク(Decent Work)”は、安全で、公正な所得と社会的保護があり、尊厳をもって働ける仕事を指します。国際労働機関(ILO)は、この概念を「雇用創出」「労働における権利」「社会保障」「社会対話」という4本柱で説明しています。賃金や長時間労働だけでなく、差別のない職場づくりや、労使が話し合える仕組みまで含む——というのがポイントです。

毎年テーマは少しずつ変わりますが、近年は賃金の底上げ、労働者の権利、民主的なルール作りが大きな柱。各国で集会や勉強会、オンライン発信が行われ、働く人の声を政策に届ける動きが続いています。今日のニュースを“自分の働き方”に引き寄せて考える、いいきっかけになるはずです。

盗難防止の日(日本)

10月7日は「盗難防止の日」。
日本損害保険協会が2003年に制定し、日本記念日協会にも登録されている正式な記念日です。
語呂合わせの「とう(10)なん(7)」にちなみ、盗難被害を未然に防ぐ意識を高めることが目的とされています。

この日を中心に、全国の自治体や警察、保険会社が連携して防犯キャンペーンを実施。
車上荒らしや自転車盗難、空き巣被害などの防止を呼びかけています。
SNSや動画でも、防犯グッズの紹介や「ワンドア・ツーロック運動」の啓発が行われるなど、
誰でも参加しやすい“生活に根ざした安全の日”として定着しています。

ほんの数分の油断が、思わぬ被害につながることもあります。
玄関の施錠確認、駐車場での貴重品管理、防犯カメラの設置など、
できることから始める防犯意識を――それがこの日のメッセージです。

長崎くんち(10月7日〜9日)

10月7日から9日までの3日間、長崎の秋を彩る大祭「長崎くんち」。
諏訪神社の例大祭として江戸初期に始まり、いまも“街じゅうが舞台”になるスケールで続いています。国の重要無形民俗文化財に指定される、長崎を代表する行事です。

見どころは、町ごとに受け継がれてきた奉納踊(ほうのうおどり)
龍がうねるように舞う「龍踊(じゃおどり)」、勇壮な担ぎ物・曳き物、技巧が映える船や傘鉾(かさぼこ)など、レパートリーは多彩。年ごとの持ち回り制で出演する町(踊町)が替わるため、同じ演目でもその年ならではの工夫や迫力に出会えます。

もう一つの醍醐味が、商店や企業、家庭の軒先で演目を披露する「庭先回り」。
“見せる場所”が神社境内だけにとどまらないのが、くんちならでは。太鼓や笛が聞こえたら、細い路地でも突然、迫力のある一幕に出合えることがあります。

3日間は、神社での奉納と市中での披露が組み合わさって進行。
本格的な舞台でじっくり観るもよし、街歩きしながら偶然の一瞬を切り取るもよし。長崎の歴史、国際色、職人技と若い担い手のエネルギーが、ぎゅっと詰まったお祭りです。

キットカットのオトナの日(10月7日)

10月7日は「キットカットのオトナの日」。
由来は“オト(10)ナ(7)”の語呂合わせ。大人向けにカカオ感や甘さのキレを高めた「オトナの甘さ」シリーズをきっかけに、頑張る大人をねぎらう日として企業が打ち出した記念日です。

ポイントは“ご褒美を小さく、でもちゃんと”。
仕事の合間に一枚、帰宅後に淹れたコーヒーと一緒に、あるいは差し入れで「おつかれさま」を伝える——そんな小さな習慣に、この日はよく似合います。パッケージにひと言メッセージを書けば、ちょっと気の利いたコミュニケーションにも。

忙しさに追われると、つい自分を後回しにしてしまいがち。
10月7日は、甘さ控えめのご褒美で“自分にもやさしくする日”。肩の力を抜いて、ほっとひと息つきましょう。

直七(なおしち)の日(10月7日)

10月7日は「直七(なおしち)の日」。
高知県宿毛市の特産柑橘「直七」を全国に広めるために、宿毛市と地元の生産者団体が制定した記念日です。
“直(なお)=十”“七”の語呂合わせに加え、旬の最盛期がちょうどこの時期に重なることから選ばれました。

直七は、すだちやゆずのような強い酸味ではなく、まろやかで上品な香りが特徴。
刺身や焼き魚、天ぷらなどの和食はもちろん、ドレッシングやスイーツにもよく合います。
地元では「酢みかんの貴公子」とも呼ばれ、かつては旅館の主人・直七さんが初めて広めたというエピソードも残っています。

10月7日は、高知の海風とともに育ったこの柑橘の爽やかな香りを思い出す日。
旬の味覚を通して、土地の恵みと人のつながりに感謝する——そんな優しい記念日です。

焼肉屋さかいの日(10月7日)

10月7日は「焼肉屋さかいの日」。
全国に店舗を展開する「炭火焼肉屋さかい」が制定し、日本記念日協会にも登録されている公式な記念日です。
1993年10月7日に岐阜県岐南町で1号店がオープンしたことを記念して設定されました。

「家族や仲間と食卓を囲む楽しさを伝えたい」という創業の想いが込められ、
この日を中心にキャンペーンや感謝イベントが行われることもあります。

焼肉屋さかいといえば、炭火へのこだわりとタレの多彩さ
定番のカルビやハラミに加え、地域限定メニューも多く、
各地で“地元の味”として親しまれています。

10月7日は、仕事帰りや週末のご褒美に、
家族や仲間と笑顔で焼肉を囲む――そんな“日常の幸せ”を再確認する日です。

バーコードの日(10月7日)

10月7日は、正式な「記念日」としての登録はありませんが、
1952年10月7日にバーコードの基本特許(米国特許第2,612,994号)が認可された日として、
世界的に“バーコードの誕生日”として知られています。

この発明はアメリカの大学院生、ノーマン・ジョセフ・ウッドランドバーナード・シルバーによるもの。
当初は円形の同心円で情報を記録する仕組みでしたが、やがて現在のような縞模様のバーコードへと発展しました。

1974年には、アメリカ・オハイオ州のスーパーで初めて商品(チューインガム)がバーコードでスキャンされ、
そこから流通の仕組みが劇的に変化。いまや物流・医療・図書館・チケット管理など、
あらゆる分野に欠かせない技術となりました。

この日は“技術が暮らしを変えた日”。
普段何気なく見るバーコードの裏に、70年以上の歴史と知恵があることを思い出させてくれます。

ミステリー記念日(別名:ミステリー作家記念日)|10月7日

10月7日は「ミステリー記念日」。
別名「ミステリー作家記念日」とも呼ばれ、推理小説の祖・エドガー・アラン・ポーの命日に由来しています。
正式な制定記念日ではありませんが、文学ファンや出版社、書店を中心に自然発生的に広まった“文化的な記念日”です。

1841年に発表されたポーの『モルグ街の殺人』は、世界初の本格推理小説とされ、
論理的推理と観察眼による犯人当ての構造を築き上げました。
以後のシャーロック・ホームズや金田一耕助、ポアロなど、
名だたる探偵たちはみな、この作品の血を受け継いでいます。

日本では、この日に合わせてミステリー特集を組む書店や出版社もあり、
「謎を楽しむ」文化を再確認する日として定着しつつあります。

ミステリーは、人の心を映す鏡でもあります。
恐怖、愛憎、罪悪感――その中に潜む“人間の本音”を探る文学だからこそ、
150年以上経った今も、私たちを惹きつけてやまないのです。

10月7日は、本棚から一冊の推理小説を開き、
ポーの残した“謎解きの原点”に思いを馳せるのに、ぴったりの日です。

10月7日の記念日まとめ

10月7日は、世界と日本の文化が交差する多彩な日です。
国連が定めた「世界コットンの日」や「世界ディーセント・ワーク・デー」では、
人間らしい働き方と持続可能な社会づくりの大切さが語られます。

一方、日本では「盗難防止の日」「直七の日」「焼肉屋さかいの日」など、
語呂合わせや地域の特産品にちなんだユニークな記念日も制定。
さらに文学界では「ミステリー記念日」、技術史では「バーコードの日」など、
知的好奇心をくすぐる日としても親しまれています。

そして長崎では、江戸時代から続く伝統行事「長崎くんち」が始まる日。
10月7日は、暮らし・文化・労働・地域のすべてを祝う、
世界的にも珍しい“多層的な記念日”なのです。

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