今日は何の日

今日は何の日【10月10日】世界メンタルヘルスデー・目の愛護デー・缶詰の日・まぐろの日・台湾国慶日

10月10日は「心と目と食卓に感謝を贈る日」。

10月10日は、心の健康、見える力、日々の食事、そして国の誇りに思いをはせる記念日が重なります。

世界的には、心のあり方を見つめ直す「世界メンタルヘルスデー」。
日本では、視覚を守り育てる「目の愛護デー」、保存技術に敬意を表す「缶詰の日」「まぐろの日」。
さらに、台湾では祖国の誕生日を祝う国慶節が挙げられます。

目に見えるもの、見えないもの、暮らしのなかにある「支える力」。
10月10日は、それぞれの側面をゆっくり抱きしめて過ごすのにふさわしい一日です。

世界メンタルヘルスデー

世界メンタルヘルスデーは、毎年10月10日に“心の健康”を社会全体で見つめ直すための国際的な啓発デーです。はじまりは1992年。現在は国際機関や各国の保健当局、学校・企業・地域コミュニティが連携し、イベントや学習機会を通じて「誰もが必要な支援にアクセスできる社会」を目指す取り組みが広がっています。

2025年の重点テーマは、紛争・災害・避難などの非常時におけるメンタルヘルスと支援へのアクセス。突然の別離や生活環境の激変は、子どもから高齢者まで幅広い人々の心に影響を与えます。平時から“つながり”と“相談の入り口”を整えておくこと、現場で活動する人々の心のケアを含めた支援体制を用意しておくことが、社会のレジリエンスを高める鍵になります。

今日の行動ヒントは三つ。まず、身近な人に「最近どう?」と一言を届ける“チェックイン”を実践する。次に、自分の地域で使える相談窓口(自治体・職場・学校・オンライン)の連絡先をスマホに保存する。最後に、深呼吸・短い休息・軽い運動・十分な睡眠といったセルフケアを、今日だけはスケジュール帳に“予定”として書き込む――小さな一歩が、周りの誰かの支えにもつながります。

目の愛護デー

「目の愛護デー」は、毎年10月10日に“見える力”を守るための啓発を行う日本の取り組みです。日付は「10」と「10」を横にすると眉と目の形に見えることにちなみ、全国の医療機関や自治体がこの日に向けてイベントや相談会を実施します。

現在の重点は、視覚障害の予防と早期発見。具体的には、緑内障・糖尿病網膜症など生活習慣病に関連する眼疾患のチェック、結膜炎など感染症の予防、適切なコンタクトレンズの管理、角膜移植に関する正しい理解の普及が掲げられています。各地の眼科医会や自治体が、検診・講座・情報提供で連携しています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、年に一度の眼科検診をスケジュールに入れる(40歳以降は特に推奨)。次に、生活習慣と目の衛生を見直す――画面との距離・まばたき・照明・コンタクトの正しい使い方。最後に、家族や同僚と相談先の共有を。最寄りの眼科や自治体の相談窓口をスマホに登録しておけば、違和感に気づいたときの行動が速くなります。

缶詰の日

「缶詰の日」は毎年10月10日。1877年10月10日に北海道開拓使の石狩缶詰所でサケの缶詰製造が始まったことに由来し、日本缶詰びん詰レトルト食品協会が創立60周年の1987年に制定しました。缶詰の歴史的節目と業界の歩みを記憶にとどめる日です。

いまの意義は「おいしさと安全、そして備え」。加熱殺菌と密封で常温保存ができる缶詰は、日々の食卓はもちろん、災害時の栄養・エネルギー源としても有効です。国や省庁も食品備蓄の重要性を示し、缶詰を含む“最低3日分〜1週間分”の備蓄と活用を案内しています。

今日の行動ヒントは、家庭の棚卸しと“ローリングストック”。家にある缶詰の賞味期限を確認し、古いものから消費→使った分だけ買い足して一定量を保つ仕組みを始めましょう。ふだん食べ慣れた缶詰を取り入れておくと、非常時でも無理がありません。

まぐろの日

「まぐろの日」は、毎年10月10日。奈良時代の歌人・山部赤人が、聖武天皇の行幸に従って明石地方を訪れた神亀3年(726年)10月10日に詠んだ長歌に、まぐろ(当時の呼び名は「しび」)の盛んな漁の情景が描かれていることに由来します。1986年に当時の業界団体が記念日として定め、以後この日を中心に啓発やキャンペーンが続いています。

いまの意義は、資源を守りながら“海の恵み”を次世代へつなぐこと。まぐろ類は国際的な資源管理のもとで漁獲枠やサイズ規制が運用され、現場でも責任ある漁業や流通の取り組みが進んでいます。消費者側も、産地表示・漁法・認証マークなどの情報に目を向けることで、持続的な選択に参加できます。

今日の行動ヒントは三つ。まず、家庭で「赤身・中トロ・たたき」など部位や食べ方を変えて“まぐろの多様な味”を楽しむ。次に、店頭やパッケージで漁法・産地・認証の表示をチェックする。最後に、食品ロスを出さない量の購入と保存方法の見直しを――小さな選択が、海と食文化を守る力になります。

台湾の国慶日(雙十節)

台湾(中華民国)の国慶日は、毎年10月10日。1911年10月10日に始まった武昌起義を起点に、共和政の成立へとつながった歴史を記念する日です。首都・台北では大通りを望む総統府前で国慶大会が開かれ、各地で国旗掲揚、コンサート、花火、記念展示などの行事が行われます。近年は公式ロゴやテーマを毎年掲げ、式典や広報映像のオンライン配信も整い、国内外の人がデジタルで参加しやすくなりました。

2025年は、国慶ロゴの発表に合わせて各都市の「升旗典礼」や記念イベントが案内され、総統府前では建物のプロジェクションマッピング(光の演出)も予定されています。翌年の選挙や社会課題に揺れる年でも、文化・スポーツ・科学技術など幅広い成果を紹介し、「今日の台湾」と「次の台湾」をつなぐ意義づけが強調されています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、公式のライブ配信や国慶特設サイトで式典や映像を視聴し、双十(10と10)の意匠に込められた意味を知る。次に、台湾の近現代史を年表でざっと復習し、東アジアの歴史の流れの中でこの日を位置づけてみる。最後に、身近な台湾文化――食、音楽、映画、スポーツ――に一つ触れて、祝意を共有する。小さな関心が、海の向こうの祝日を自分ごとに変えてくれます。

銭湯の日

「銭湯の日」は、東京都浴場組合(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)が毎年10月10日に実施する業界の記念日です。日付は“1010(せんとう)”の語呂と、1964年の東京五輪をきっかけに広まった「スポーツの後は入浴でリフレッシュ」という趣旨に由来。記念日協会への登録(1996年)も行われ、都内では恒例の「ラベンダー湯まつり」や記念タオル配布などの催しが展開されます。

いまの意義は「地域の湯で、心身をととのえる」こと。広い湯船・高い換気量・脱衣所のコミュニティ性は、自宅の浴槽では得がたい体験です。仕事や運動でこわばった体を温め、ゆっくり深呼吸して交感神経を落ち着かせる――その小さな時間が、睡眠の質や翌日の集中力に効いてきます。

今日の行動ヒントは三つ。まず、最寄りの銭湯の実施情報を公式サイトで確認(ラベンダー湯や記念タオルは店舗により有無・配布数が異なります)。次に、入浴エチケットを再確認――かけ湯→短めの湯船→水分補給→休憩の順で無理をしない。最後に、帰り道に一杯の水か牛乳で“湯あがりの整え”を。地域の湯を楽しむことが、その街の文化を支える第一歩になります。

冷凍めんの日

「冷凍めんの日」は、毎年10月10日。冷(0)と凍(10)の語呂にちなみ、業界団体が2000年に定めた記念日です。家庭でも外食でも広く使われる冷凍めんの魅力と品質向上の取り組みを、社会にわかりやすく伝える狙いがあります。

冷凍めんの強みは、“ゆでたての食感をそのまま封じ込めて常備できる”こと。解凍するだけでコシと香りが立ち、調理の再現性が高いのも特長です。忙しい日でも、うどん・そば・ラーメン・パスタまで、幅広いメニューに応用できます。

現在は、衛生管理や品質基準を満たした製品に認証マークが付与されるなど、安心して選べる仕組みづくりも進んでいます。価格だけでなく、表示や原材料、製法の情報に目を向けると“自分に合う一品”が見つかりやすくなります。

今日の行動ヒントは三つ。まず、家のストックを点検し、よく使う麺の“定番”を一つ決めてローリングストックを始める。次に、具材を変えて“たんぱく質+野菜”を足すだけのマイルールを作る。最後に、気になる銘柄を一品だけ試して、食べ比べのメモを残す――小さな工夫で、日々の食卓と備えが同時に整います。

赤ちゃんの日

「赤ちゃんの日」は、毎年10月10日。ベビー用品専門店を展開する株式会社赤ちゃん本舗が制定し、日本記念日協会の認定を受けた記念日で、赤ちゃんに「生まれてきてくれてありがとう」を伝える日として周知されています。由来は、妊娠期間を表す言い回し「十月十日(とつきとおか)」です。

現在は、同社の特設サイトや店舗を中心に、成長を祝うイベントや家族参加型の企画が毎年行われています。メッセージを贈る、写真を残す、子育て情報に触れる――といった“家族の節目づくり”を後押しする取り組みが特徴です。

今日の行動ヒントは三つ。まず、家族で赤ちゃん(子ども)宛てに短い手紙を書く。次に、写真や動画に「その日の一言」を添えて保存し、1年後に見返す“記念フォルダ”を作る。最後に、地域や店舗のイベント情報を確認して、小さなお祝いを一つ実行してみる――感謝を言葉にするだけで、日常が少し記念日に変わります。

フィジー独立記念日(Fiji Day)

フィジー独立記念日は、1970年10月10日の独立に由来する国の祝日で、毎年10月10日に実施されます。首都スバのアルバート・パークをはじめ各地で、国旗掲揚や閲兵、文化公演、地域行事が行われ、在外公館やディアスポラでも祝賀イベントが続きます。

この日の意義は、独立の歴史を振り返るだけでなく、国家としての現在地と未来を確かめること。多民族社会としての包摂、教育・保健・産業基盤の整備、観光や海洋資源の持続的活用、気候変動への適応と回復力の強化――国づくりの課題と希望を共有する日でもあります。

今日の行動ヒントは三つ。まず、独立から現在までの歩みを年表でざっと確認し、10月10日が持つ意味をおさらいする。次に、フィジー発の音楽や料理(カヴァ文化や海の幸の料理など)に触れて、暮らしに根づく文化を体験する。最後に、公式の広報や式典中継を視聴し、テーマに込められたメッセージを受け取る――遠い国の祝日が、自分の毎日に通じる学びへと変わります。

キュラソーの日(Dia di Pais Kòrsou)

キュラソーの日は、毎年10月10日に祝われる同国の祝日です。2010年10月10日にキュラソーがオランダ王国を構成する「自治構成国」となった節目に由来し、首都ウィレムスタット一帯では国旗掲揚、文化公演、マーケットなど多彩な行事が行われます。Papiamento(パピアメント語)で“国の日”を意味する名称が示すとおり、歴史・言語・音楽・食文化を通じて「キュラソーらしさ」を再確認する一日です。

この日の意義は、憲制上の転換を記念するだけでなく、現在の自治と多文化社会の歩みを共有することにあります。観光と海洋資源に根ざした産業、カリブと欧州をつなぐ歴史、クレオール文化の多様性――それぞれの要素が“ひとつの国のかたち”として結びついています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、現地の公式案内で当日の式典や交通規制を確認する。次に、ウィレムスタット旧市街(世界遺産)の彩色建築や音楽・料理をオンラインでのぞき、行ったつもりの文化体験を一つ取り入れる。最後に、2010年の憲制改革の背景を年表でさらっと復習し、カリブ地域の多様な統治形態への理解を深める――遠い祝日が身近な学びに変わります。

1964年東京オリンピック開会の日(通称・歴史トピック)

1964年10月10日は、東京オリンピックの開会式が国立競技場で行われた日です。正式な“記念日の制定”ではなく、歴史上の出来事としての扱いになります。高度成長期の日本が世界に歩み出した象徴的な節目であり、平和の祭典としての意味合いが強く語り継がれています。

この大会を機に、東海道新幹線の開業(同年10月1日)や首都高速道路などのインフラ整備が一気に進み、衛星中継による国際放送など新しい技術も広く知られるようになりました。開会式での聖火点火や入場行進は、“復興から未来へ”というメッセージを世界に伝える象徴的な場面として記憶されています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、当時の記録映像を一本だけ見て、街や人びとの表情から“1964年の空気”を感じる。次に、身近な駅や道路の年表・解説板を眺め、生活インフラがどのように発展してきたかを振り返る。最後に、スポーツの持つ「人をつなぐ力」を身近な運動習慣で体感する――歴史の節目を、今日の自分の一歩へと結び直せます。

スポーツの日(注意喚起・変動日)

現在の「スポーツの日」は、毎年10月の第2月曜日に実施される移動祝日です。かつての「体育の日」は1964年東京オリンピックの開会式にちなみ10月10日固定でしたが、その後に制度が改正され、名称も「スポーツの日」へと変更されました。したがって、10月10日は現在“祝日”ではありません

趣旨は、スポーツを楽しみ、他者への敬意を育み、健康で活力ある社会を願うこと。学校・自治体・地域クラブなどが、この連休に合わせて多彩なイベントを開きます。2025年のスポーツの日は10月13日(月)です(本稿は10月10日の記事につき、誤記を避けるため“注意喚起”として記載)。

今日の行動ヒントは三つ。まず、近所の体育施設の“無料開放日”や体験会の予定を確認する。次に、無理なく続けられる20〜30分の有酸素運動か筋トレの“自分メニュー”を一つ決める。最後に、家族や友人と屋外で体を動かす予定をカレンダーに入れる――楽しむことが、いちばんの継続のコツです。

トマトの日

「トマトの日」は、毎年10月10日。トマト加工品の普及と品質向上に取り組む業界団体が、トマトの魅力を社会に伝えるために定めた記念日です。語呂は“ト(10)マト(10)”。栄養価やおいしさ、料理での使い勝手の良さを再発見するきっかけづくりが狙いです。

いまの意義は、食と健康、そしてフードロス対策の三つにあります。トマトはビタミンやカリウム、うま味成分を含み、ソースやジュース、ペーストなど加工品にしても活用幅が広い食材。生食用で食べ切れない分を“加熱して保存”へ回すだけで、家庭内のムダが減り、味のバリエーションも増やせます。

今日の行動ヒントは三つ。まず、常備菜として“トマトの基本ソース”を小分け冷凍しておく。次に、缶・瓶・紙パックの表示を見比べて、濃縮度や塩分の違いを体験し、自分の定番を決める。最後に、旬や産地の違いをメモしながら食べ比べる――小さな観察が、毎日の食卓をぐっと楽しくしてくれます。

転倒予防の日

「転倒予防の日」は、毎年10月10日。日本転倒予防学会が定め、厚生労働省や消費者庁もこの日に合わせて注意喚起や資料提供を行う啓発デーです。職場や家庭で増えている転倒事故を減らし、けがや要介護化を防ぐことが目的です。

いま特に重視されているのは、日常の場(自宅・職場・通勤路)で起きる“ありふれた転倒”の予防。統計では、転倒は労働災害で最も多く、家庭内でも高齢者の重傷要因になりがちです。床の段差や濡れ、暗さ、合わない履物、筋力低下や服薬の影響など複数の要因が重なるため、環境と身体の両面から対策する考え方が広がっています。

今日の行動ヒントは三つ。まず「住まい点検」――玄関マットや電気コードの引っ掛かり、浴室マットの滑り、階段の手すり・照明、夜間の足元灯をチェックし、必要なら滑り止めや手すりを追加。次に「からだづくり」――つま先立ち・片脚立ち・スクワットなどを無理なく毎日数回。最後に「身につける物」――かかとが固定できる靴を選び、室内でも滑りにくい底のルームシューズにする。小さな見直しの積み重ねが、大きなけがの予防につながります。

釣りの日

「釣りの日」は、毎年10月10日。全日本釣り団体協議会と日本釣振興会が1977年に定めた業界の記念日で、由来は魚の幼児語「とと」を“10・10”に見立てた語呂合わせです。釣り文化の健全な普及と、水辺の安全・資源保全への意識を高めることが目的です。

現在の意義は、レジャーとしての楽しさだけでなく、“環境と共にある趣味”であることを再確認すること。釣りのフィールドは川・湖・海という公共の自然空間。道具や仕掛けの適正使用、外来生物対策、ライフジャケット着用や釣り場マナーの徹底は、次の世代にフィールドを引き継ぐための基本です。業界と団体は、清掃活動や稚魚放流、ルール・マナーの啓発なども継続して行っています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、身近な釣り場の“ルール(立入・釣法・持ち帰り規定)”を自治体や管理者の案内で確認。次に、ライフジャケット・偏光グラス・帽子など“自分を守る装備”をそろえて安全第一で楽しむ。最後に、使用後の糸やルアーパッケージを必ず持ち帰り、可能なら週末の清掃イベントに一度参加――小さな一歩が、魚と自然にやさしい釣りにつながります。

世界死刑廃止デー(市民連合の国際キャンペーン)

世界死刑廃止デーは、世界各地の人権団体・弁護士会・市民組織が結成する「死刑廃止世界連合(World Coalition Against the Death Penalty)」が2003年に始めた国際的な啓発デーで、毎年10月10日に実施されます。国連の公式国際デーではありませんが、国連機関や各国の人権当局・法曹団体もこの日に合わせて関連イベントや声明を発することが多く、グローバルな市民運動として定着しています。

意義の中心は、死刑制度の是非を“人権・司法の観点”から社会的に議論することです。取り調べや裁判の過程での誤判リスク、適用の不均衡、被害者支援との両立の難しさ、国際人権基準との整合性など、国や地域ごとに課題は異なります。年ごとにテーマが設けられ、若年者や精神障害のある人、拷問・自白強要、貧困と死刑など、焦点を絞った啓発が行われます。

今日の行動ヒントは三つ。まず、自国の刑事司法や国際人権条約(市民的及び政治的権利に関する国際規約など)の基本を1ページだけ確認する。次に、各国の現状と統計を見比べ、なぜ差が生じているのかを考える。最後に、被害者支援・冤罪防止・司法の透明性向上といった“共通の土台”に目を向け、対話の入り口を周囲と共有する――立場が異なっても建設的に学び合えるのが、この日の意義です。

World Homeless Day(世界ホームレスデー)

World Homeless Day は、毎年10月10日に世界各地で行われる市民発の国際的な啓発デーです。目的は、住まいを失った人びとのニーズに社会の関心を集め、地域コミュニティでの支援活動と政策改善を後押しすること。各都市の行政・NPO・信仰団体・学校などが連携し、実態調査の公表、寄付・ボランティアの募集、当事者の語りを通じた理解促進などを実施します。

いま注目すべき意義は二つ。第一に、ホームレス状態の背景にある要因――住宅の高コスト、所得不安定、健康問題、差別や暴力の被害、災害や紛争による移動――を“個人の問題”ではなく社会的課題として見つめ直すこと。第二に、地域で成果を上げている住居確保・医療連携・就労支援・退院/出所時の受け皿づくりなどの実践を可視化し、広げていくことです。

今日の行動ヒントは三つ。まず、身近な自治体や支援団体の情報を確認し、寄付・物資・ボランティアのいずれか“自分にできる関わり方”を一つ選ぶ。次に、寝具や衣類など季節用品のニーズを把握して、必要なものだけを寄贈する。最後に、当事者の声に触れ、偏見を手放す――正確な知識と小さな参加が、地域の包摂力を確かに強くします。

ドラムの日

「ドラムの日」は、ドラマーと打楽器文化の魅力を広く伝えるため、毎年10月10日に定められた記念日です。由来は“10・10”の並びを、左右のスティックと太鼓(スネア/フロアタム)に見立てたもの。2017年に専門誌『リズム&ドラム・マガジン』を発行する企業が申請し、正式な記念日として登録されて以降、各地で啓発イベントや企画が続いています。

いまの意義は三つ。第一に、演奏人口の裾野を広げる入口づくり――体験会やオンライン配信で「叩く楽しさ」を身近に。第二に、ライブハウスや学校・地域の吹奏楽/和太鼓など“現場”とつながり、音楽文化全体を支えること。第三に、ドラマーの健康・安全(耳の保護、姿勢と体づくり、セッティングの工夫)への理解を広めることです。

今日の行動ヒントは、スティック1組から始める“最小の一歩”。まず、膝上や練習パッドで8ビートを1分だけ刻む。次に、好きな曲のドラムだけを意識して聴き、フレーズを1小節だけ真似る。最後に、耳を守るためのイヤープロテクターや、体に合う椅子の高さを確認――小さな工夫で、演奏の楽しさと継続力がぐっと増します。

World Porridge Day(市民チャリティの国際キャンペーン)

World Porridge Day は、栄養価の高い“おかゆ(ポリッジ)”の給食支援を続けるチャリティ団体が、活動への参加と寄付を呼びかけるために毎年10月10日に実施している国際的な啓発デーです。発端は2009年。現在は学校給食として提供される強化ポリッジを象徴に、飢えを理由に学べない子どもを減らすことを目標にしています。

いまの意義は「一杯の温かい食事が、学びと成長を支える」というシンプルで力強いメッセージを社会に広げること。調理が容易で栄養補給に適したポリッジは、教育と栄養の双方を支える“橋渡し”の役割を担います。家庭や職場でも、身近な朝食を通じてこの課題を話題にできるのが、この日の良さです。

今日の行動ヒントは三つ。まず、主催団体の特設ページで活動の全体像と寄付の使途を確認する。次に、家庭や学校・職場で“ポリッジ朝食会”を小さく企画し、一杯分の寄付や募金箱を置く。最後に、SNSで学びの機会を広げる取り組みを紹介し、参加の輪を広げる――小さな参加でも、教室に温かい一杯を増やす力になります。

ポテトサラダの日

「ポテトサラダの日」は、毎年10月10日。サラダ・惣菜メーカーの関連企業が“ポテトサラダの魅力を広く伝える”ことを目的に制定し、日本記念日協会の認定を受けた記念日です。日付は、収穫期を迎える北海道産じゃがいもにちなむ季節性に加え、ポテト(PoTaTo)の語中「TaTo」や、材料(にんじん・じゃがいも・きゅうり・玉ねぎ)を横に並べると“1010”に見える語呂・見立てによります。

いまの意義は三つ。第一に、じゃがいもや野菜の“おいしい保存と活用”を通じて家庭の食卓を豊かにすること。第二に、惣菜・外食・家庭調理のそれぞれで品質と衛生管理を高め、安心して選べる選択肢を広げること。第三に、地域の農産物や加工技術への理解を深め、ロス削減にもつなげることです。

今日の行動ヒントは、定番を一品“見直す”こと。まず、家の常備調味料と好みの具材で自分の基本レシピを1つ決める。次に、惣菜売り場で気になる銘柄を食べ比べ、食感や味付けの違いをメモする。最後に、作り置きの衛生管理(急冷・浅い容器・清潔な調理器具)を徹底し、翌日のアレンジ(サンド、コロッケ風、グラタン風)まで見通す――それだけで“毎日の一皿”の満足度が上がります。

ふとんの日

「ふとんの日」は、毎年10月10日。寝具の正しい選び方や手入れの知識を広く伝えるため、日本寝具寝装品協会(JBA)が制定した業界の記念日です。日付は“10・10”を「ふ(2)と(10)ん」に見立てた語呂。秋の気配が深まり、寝具を見直す時期に重なるため、協会や関連団体がキャンペーンや相談窓口の設置、情報発信を行います。

意義は三つあります。第一に、睡眠の質を左右する“寝具環境”への関心を高めること。第二に、品質基準(例:JBAの「GFマーク」)を通じて、消費者が適切に選べる目安を示すこと。第三に、リフォーム・丸洗い・保管などのメンテナンスを促し、長く清潔に使う循環をつくることです。

今日の行動ヒントは、①掛け・敷き・枕の“相性”を点検(首・肩・腰の当たり具合、寝返りのしやすさ)②表示ラベルや基準マークを確認(素材・側生地・詰めものの量)③季節替えの洗濯・乾燥・保管を計画――この三つだけでも、今夜の眠りがぐっと快適になります。

まとめ

10月10日は、心と体、そして暮らしを支える技術や文化に光が当たる日でした。世界メンタルヘルスデーで「心のケアの入り口」を確かめ、目の愛護デーと転倒予防の日で“見える力”と“転ばない暮らし”を整える。さらに、銭湯・ふとん・冷凍めん・缶詰・ポテトサラダといった身近なテーマは、衛生や備え、食の楽しみを日常に根づかせます。

社会の課題にも目を向きます。世界死刑廃止デーとWorld Homeless Dayは、司法と住まいの問題を「誰かの話」から「私たちの課題」へ。ドラムの日は音楽文化の裾野を広げ、World Porridge Dayは一杯の食事が学びを支えることを思い出させてくれます。台湾の国慶日、フィジー独立記念日、キュラソーの日といった海外の祝祭は、世界の多様性と歴史の連なりを教えてくれます。

結局のところ、この日のキーワードは「支える力」。自分と誰か、地域と世界、昨日と明日をそっと結ぶ小さな実践――検診の予約を入れる、家の段差を直す、備蓄を点検する、手紙やメッセージで気持ちを伝える。その積み重ねが、季節の変わり目をやさしく力強くしてくれます。

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