今日は何の日

今日は何の日【10月11日】国際ガールズ・デー・安全安心なまちづくりの日・ウインナーの日など

10月11日は「世界の女の子を応援する日」でもあり、「身近な安全を考える日」でもある。

10月11日は、世界の視点からも、日本の暮らしの中からも「誰かを支える力」が集まる一日です。

国連が定めた「国際ガールズ・デー」は、世界中の女の子たちが教育や仕事の機会を得て、自分の人生を選べるよう応援する日。
一方で、日本では「安全・安心なまちづくりの日」として、防犯や防災の意識を高める全国運動がスタートします。

さらに、食卓を明るくする「ウインナーの日」「豚まんの日」など、秋の味覚を楽しむ記念日も重なります。
日常の小さな行動や選択が、誰かの笑顔や安心につながる――そんなテーマが、10月11日には不思議と集まっているのです。

国際ガールズ・デー

「国際ガールズ・デー」は、国連総会の決議に基づき毎年10月11日に行われる国際デーです。女の子の権利とエンパワーメントを世界規模で推進し、教育・保健・安全・デジタル機会など、成長のあらゆる段階で直面する障壁を取り除くことを目的としています。2012年の初実施以来、各国政府や自治体、学校、企業、市民社会が連携して、女の子の声とリーダーシップを前面に出す取り組みが広がってきました。

2025年のテーマは「The girl I am, the change I lead: Girls on the frontlines of crisis」。紛争、災害、気候危機、貧困や差別といった現実の“最前線”にいる女の子たちが、自らの力で変化を起こしている事実に光を当てます。支援の焦点は、危機下でも継続できる学び、心身の安全、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)、デジタルアクセスといった実務的な足場の整備に置かれています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、公式の特設ページで今年のテーマと推奨アクションを確認し、自分が関われる小さな参加(寄付・署名・イベント視聴・教材の共有)を一つだけ選ぶ。次に、身近な学校や職場で“女子の学びやキャリア機会”を広げる仕組み(メンター制度、STEM体験、月経関連の配慮)を話題にする。最後に、SNSで女の子本人の発信をフォローし、当事者の言葉から学ぶ――それだけでも支援は確かな一歩になります。

安全・安心なまちづくりの日

「安全・安心なまちづくりの日」は、犯罪に強い社会をめざす全国的な機運を高めるために、国が毎年10月11日と定めている啓発デー。初日から10月20日まで展開される「全国地域安全運動」のスタート日にあたり、官民が連携して防犯の重点を共有する。

現在の重点は、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止、子ども・女性の被害防止、悪質商法への対策など。自治体・防犯協会・警察・地域ボランティアが一体となって、見守り活動や広報、地域事情に応じた重点対策を進めている。

今日の行動ヒントは三つ。まず、地域の運動ページで重点項目を確認し、自宅や職場でできる対策(留守番電話設定・家族合言葉・フィッシング対策)の“最低三点セット”を決める。次に、子ども・高齢者と「実際にどう動くか」を一度だけ練習する。最後に、町内の見守りや防犯アプリをひとつ導入し、地域で情報を回す仕組みに加わる。

めんの日(毎月11日)

「めんの日」は、全国製麺協同組合連合会が“細く長いめん”のイメージと「11(いい)」の語呂にちなみ、毎月11日に制定した正式な記念日です。数字の1が4つ並ぶ11月11日が象徴日ですが、10月11日を含む毎月の11日が対象。1999年に公認され、麺文化への関心を一年を通じて高めることが目的です。

現在の意義は三つ。第一に、地域ごとの多様な麺文化(うどん・そば・ラーメン・沖縄そば・パスタなど)を尊重し、原材料や製法の違いを知ること。第二に、表示やゆで方、保管といった“おいしく安全に食べる知恵”を広げること。第三に、地場産小麦・地元製麺所・飲食店の連携を促し、食の循環を支えることです。

今日の行動ヒントは、①身近な麺を一種類だけ“作り方の基本”で見直す(湯量・塩加減・タイマー)②産地や粉の違いを一度だけ食べ比べてメモを残す③乾めん・生めん・冷蔵・冷凍の“使い分け”を決め、非常時にも回るローリングストックに組み込む――日常の一杯が、食文化への理解と備えにつながります。

LDLコレステロールの日

「LDLコレステロールの日」は、毎年10月11日。日本動脈硬化学会と日本循環器協会が共同で制定し、日本記念日協会にも登録された“血管の健康”に焦点を当てる啓発デーです。2024年に登録証授与式が行われ、以後この日を軸に、心筋梗塞・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を予防する情報発信が続いています。

現在の意義は、数値の理解と適切な対処の普及。LDLは“悪玉”と呼ばれる一方で、体に必要な役割も担います。重要なのは年齢・合併症・家族歴などに応じた“自分にとっての目標値”を把握し、食事・運動・禁煙・睡眠の整えと、必要に応じた薬物療法を組み合わせることです。家族性高コレステロール血症のように早期から介入が必要なケースの認知も広げられています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、直近1年の健診結果で“LDL”“HDL”“中性脂肪”の3項目を確認し、基準値ではなく自分のリスクに合った目標を主治医と共有する。次に、朝食にたんぱく質と野菜・食物繊維を足し、週150分相当の有酸素運動を“細切れ”でも確保する。最後に、家族に若年発症の心血管病歴がないかを確認し、思い当たる場合は早めの受診と再検査を予定に入れる――小さな見直しが、将来の発症リスクを確実に下げます。

ウインナーの日

「ウインナーの日」は、日本ハム株式会社が制定し、日本記念日協会に正式登録されている食文化の記念日です。日付は「10(トー)11(イイ)」の語呂合わせで“トーイイ=おいしいウインナー”と読めることから10月11日に。2018年に登録され、秋冬シーズンの食卓を彩るキャンペーンとして毎年プロモーションが展開されています。

この日の意義は三つ。第一に、手軽なたんぱく源としてのウインナーを“主役にも脇役にもなる食材”として再評価すること。第二に、加熱調理や保存方法の正しい理解を広めること。第三に、畜産業・加工業・流通の現場を支える人々の努力に目を向けることです。日本ハムは公式サイトや動画配信で、製造工程や「皮なし/天然腸詰の違い」「ボイルと焼きの温度差」などをわかりやすく紹介しています。

今日の行動ヒントは、①いつもと違う調理法(ボイル→焼き→蒸し焼き)を試す②ウインナーを“主菜”として味わうアレンジ(ホットドッグ・炒め野菜・スープ)を一品追加③保存袋や冷凍ストックを見直し、品質を保つ期間をメモしておく――身近な食材ほど、丁寧に向き合うと暮らしの満足度が上がります。

National Coming Out Day(国際市民デー)

National Coming Out Day(カミングアウト・デー)は、毎年10月11日に行われる市民発の国際的な啓発デーです。起源は1988年。前年の「レズビアンとゲイの権利のためのワシントン大行進(1987年)」の1周年に合わせ、ロバート・アイヒベルクとジーン・オレアリーが始めました。国連の公式国際デーではありませんが、学校・自治体・企業・NPOがこの日に合わせて包摂的な環境づくりを呼びかけ、可視化と対話を促す取り組みが広がっています。

意義は、当事者が“安全に語れる環境”を社会側が整えることにあります。差別や偏見は沈黙のなかで強化されがちで、配慮ある情報提供や相談先の明示、アライ(支援者)の姿勢表明は、学びや就労、医療アクセスの改善にも直結します。強制や暴露ではなく、本人のタイミングと選択を尊重する――その原則が何よりも大切です。

今日の行動ヒントは三つ。まず、職場や学校のガイドライン(ハラスメント防止、氏名・代名詞の扱い、相談窓口)を一度確認する。次に、アライとしてできる表明を一つ選ぶ(バッジや署名、寄付、研修参加など)。最後に、当事者の声に触れ、言葉のアップデートを心がける――小さな学びが、安心して話せる空気を育てます。

ウィンクの日(通称・文化的呼称)

10月11日は「ウィンクの日」と呼ばれることがあります。数字の10と11を横向きに見立てると、片目をつむった顔に見えることから広まった“遊び心”のある呼称で、朝に好きな人の数だけウィンクをすると願いが叶う――といったおまじないと一緒に語られてきました。正式な記念日登録や公的制定ではありませんが、毎年この日に話題として取り上げられます。

いまの意義は、目の疲れや表情の硬さに気づく“きっかけ”として使うこと。長時間の画面作業で凝り固まった目元をほぐし、まばたきや遠くを見る時間を意識して取りましょう。写真や動画で片目ウィンクに挑戦して、表情筋のストレッチにするのも一案です。

今日の行動ヒントは三つ。まず、1時間に一度、遠くを見る休憩を30秒。次に、眉と目の周りをやさしく指でほぐす。最後に、鏡の前で片目ウィンクをゆっくり5回――肩の力を抜いて、表情を“遊ばせる”だけで気分転換になります。

とってもいい朝食の日

「とってもいい朝食の日」は、毎年10月11日。雪印メグミルクが“と(10)ってもいい(11)朝食”の語呂にちなみ制定した、朝食の大切さを伝える記念日です。子育て世代の忙しい朝に目を向け、手軽で栄養バランスのよい朝食を広げることを目的にしています。2024年にスタートし、同社の公式発表と普及施策で周知が進んでいます。

現在の意義は、単なる「食べる/食べない」を超えて、家族の会話・学習意欲・体調管理まで含めた“朝の基盤づくり”。短時間でも用意しやすいタンパク質とカルシウム源、食物繊維や果物を組み合わせるだけで、子どもも大人も一日のスタートが安定します。

今日の行動ヒントは三つ。まず、朝の固定メニューを1つ決めて迷いを減らす(例:パン+チーズ+果物+牛乳)。次に、前夜の仕込みを1分だけ足す(カット果物・下ゆで卵・前出し食器)。最後に、会話の合図を一言だけ決める――「きょうの楽しみは?」など、短い対話が朝の空気を整えます。

鉄道安全確認の日(通称・業界啓発)

10月11日は、鉄道業界で「鉄道安全確認の日」として知られています。正式な国の記念日ではありませんが、鉄道会社や関連団体が毎年この日に合わせて「安全確認・指差喚呼の徹底」を呼びかける日として位置づけています。もともとのきっかけは、1995年10月11日に発生した信号確認ミスによる鉄道事故で、この経験を教訓に“基本動作を怠らない日”として社内啓発が始まりました。

意義は、鉄道運行における「人の注意力」と「確認行動」を可視化し、日々の習慣として定着させること。自動化やAIによる運行支援が進む現在も、“指差喚呼”や“復唱確認”といったアナログな行動がヒューマンエラーを防ぐ最後の砦であることは変わりません。安全はシステムではなく、人が支える文化によって保たれているのです。

今日の行動ヒントは、①仕事や生活の中で“確認動作を声に出す”②通勤中に安全に働く人々へ感謝の視線を向ける③公共交通機関でのマナーを意識して守る――この三つだけでも、安全文化を共有する一歩になります。

国際障害者女の子デー(International Day of the Girl Child with Disabilities)

「国際障害者女の子デー」は、国際ガールズ・デーの一環として、障害のある少女たちが直面する多重の困難に光を当てる目的で、UNICEF(国連児童基金)とUN Womenが共同で提唱している日です。正式名称は「International Day of the Girl Child with Disabilities」。国連の公式国際デーではありませんが、国連機関による恒常的な関連キャンペーンの一部として世界各地で毎年10月11日に啓発イベントが行われています。

背景には、障害をもつ少女が教育・医療・性と生殖に関する健康(SRHR)・ICTアクセス・社会参加のいずれにおいても、同年代の男子や健常の女子よりも不利な立場に置かれやすい現実があります。多くの国で就学率・識字率・就労率が著しく低く、暴力や搾取にさらされるリスクも高いという統計が報告されています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、国連やNGOの発信する“当事者の声”を聴く動画や記事を視聴する。次に、教育や雇用におけるバリアを理解するため、国内の障害女性支援団体の資料を一つ読む。最後に、SNSなどで「#IDG2025」「#GirlsWithDisabilities」などのタグを通して発信・共有し、議題を広げる。小さな共有が、見えにくい問題を社会に浮かび上がらせます。

まとめ

10月11日は、「声を届ける」と「暮らしを整える」が同時に進む日でした。国際ガールズ・デーやカミングアウト・デーは、当事者の声を社会の真ん中に置く大切さを教えてくれます。障害のある女の子に焦点を当てる動きも含め、誰もが学び、働き、安心して生きるための“土台づくり”がテーマです。

日本では「安全・安心なまちづくりの日」を皮切りに、地域の見守りと防犯の実践がスタート。食卓まわりでは、ウインナーの日、とってもいい朝食の日、めんの日が並び、手軽で栄養のある一皿が一日の調子を整えてくれることを思い出させます。新設のLDLコレステロールの日は、検診結果と生活習慣を“自分ごと”で見直す合図に。

結局のところ、この日のキーワードは「小さな選択が誰かの力になる」。相談先を一件スマホに登録する、朝食を一品増やす、地域の見守りに参加する――その一歩が、目の前の安心と、誰かの未来を静かに後押しします。

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