今日は何の日

今日は何の日【11月1日】計量記念日・紅茶の日・犬の日・灯台記念日|11月の始まりをやさしく照らす日

11月1日は “正確さと香り、やさしさと灯りに気づく日”

新しい月の始まり、空気が澄み、時計の針や数字の並びまできれいに見える日。
11月1日は、暮らしを支える四つのキーワード――「計る」「味わう」「寄り添う」「照らす」にまつわる記念日が集まっています。

経済産業省が定めた「計量記念日」、紅茶の文化に感謝する「紅茶の日」、人と犬の絆を祝う「犬の日」、そして海の安全を見守る「灯台記念日」。
どれも“あって当たり前”の存在を静かに見つめ直す日です。

朝の一杯の紅茶を味わいながら、キッチンの計量カップを磨き、
外に出れば犬の散歩をする人たちが笑顔を交わし、
遠くでは灯台が変わらず海を照らしている――。
そんな情景を心に描くだけで、11月のはじまりが少しやさしく感じられます。

計量記念日(日本/経済産業省)

由来(制定年・制定団体・背景)
日本では、現行の計量法が施行された日を記念して、毎年11月1日を「計量記念日」と定めています。経済産業省が制度の普及と計量意識の向上を目的に掲げ、11月を「計量強調月間」として全国で啓発を実施。同省は“4大記念日”の一つとして位置づけ、表彰やポスター掲出、式典配信などを行っています。

現在の意義(くらし・産業の視点)
はかる、測る、量る——その一つひとつが、公正な取引や安全、医療や環境の信頼を支えています。今日できる小さな実践は、家の“はかり”を点検してみること。ゼロ点は合っているか、定期検査や検定付きかを確かめるだけでも、暮らしの誤差は小さくなります。計量の仕組みをやさしく学べる動画を一本見て、身近な道具の裏側にあるルールと技術に触れてみましょう。

紅茶の日(日本/日本紅茶協会)

由来(制定年・制定団体・背景)
日本紅茶協会が、1791年(寛政3年)11月にロシア宮廷で大黒屋光太夫が紅茶を口にした出来事にちなみ、1983年に11月1日を「紅茶の日」と制定しました。協会の公式解説では、同年11月に女帝エカテリーナ2世への拝謁と茶会への招待があったとされ、それを根拠に“日本人が外国の正式なお茶会で紅茶を飲んだ最初の記録”として、この日付を記念日に定めたと明記されています。

現在の意義(文化・暮らしの視点)
湯の音を聞き、香りを吸い込むだけで、少し背筋が伸びる——紅茶は日常のリズムを整える相棒です。今日はティーバッグ派も、急須やポットで“基本の一杯”を。汲みたての水、熱湯、温めたポット、抽出時間を守る——この小さな手順が、紅茶の甘みと余韻を引き出します。まずは協会の入れ方動画を一本だけ見て、明日のブレイクタイムを少しだけ上質に。

犬の日(日本/一般社団法人ペットフード協会 ほか)

由来(制定年・制定団体・背景)
11月1日は、数字が三つ並ぶ「1・1・1」を犬の鳴き声「ワン・ワン・ワン」に見立てたことに由来し、1987年に当時のペットフード工業会(現・一般社団法人ペットフード協会)などが制定した記念日とされています。犬に関する正しい知識を広め、日々の暮らしの中で犬を大切にする気持ちを新たにする日。複数の業界・報道サイトで同趣旨が確認できます。

現在の意義(文化・暮らしの視点)
散歩道の速度を少し落として、首輪のゆるみや迷子札、ハーネスのフィット感を点検してみる。ブラッシングや爪のチェック、給水器の洗浄も、今日できる小さな実践です。飼い主の“当たり前”を丁寧に重ねることが、犬の健康寿命と社会との調和を支えます。記念日に合わせた各地の特集や企画をきっかけに、マナーやケアを見直してみましょう。

灯台記念日(日本/海上保安庁)

由来(制定年・制定団体・背景)
日本初の西洋式灯台「観音埼灯台」(神奈川県横須賀市)の起工日・1868年(明治元年)11月1日にちなみ、海上保安庁は毎年11月1日を「灯台記念日」と定めています。観音埼灯台は仏人技師ヴェルニーの設計で着工され、翌1869年に初点灯。現在は三代目が海を照らし続けています。

現在の意義(安全・文化の視点)
航行の安全を支える「海の道しるべ」は、いまも地域の誇り。この日を中心に各地で一般公開や啓発行事、功労者の表彰が行われます。今日は身近な海辺の歴史を一つ調べてみる、夜の散歩で灯りに目を向ける——そんな小さな行動が海の文化を次代へつなぎます。

古典の日(日本/法定記念日)

由来(制定年・制定団体・背景)
「古典の日に関する法律」(平成24年法律第81号)により、毎年11月1日を「古典の日」と定めています。古典が日本文化において重要であることを踏まえ、国および地方公共団体がこの日にふさわしい行事を行い、国民が古典に親しむ機会を広げることを目的としています。法律に基づく“法定の記念日”として位置づけられ、全国で普及啓発が続いています。

現在の意義(文化・教育の視点)
和歌・物語・芸能から器物・生活技術まで——古典は過去の展示品ではなく、いまの感性を育てる“道具”です。今日は一篇の朗読を聴く、近所の資料館を訪ねる、茶や香を体験してみるなど、触れるきっかけを一つだけ。学校・自治体・文化団体の催しも多い日なので、公式動画や配信を一本選んで、肩の力を抜いて味わってみましょう。

自衛隊記念日(日本/防衛省)

由来(制定年・制定団体・背景)
自衛隊の発足(1954年)を礎に、組織の意義を国民と共有するため、防衛庁(当時)は訓令で「自衛隊記念日は11月1日」と定めました(防衛庁訓令第27号)。以後、この日前後に観閲式や装備展示、広報行事などが実施され、災害派遣や国際協力など日頃の活動を紹介する機会となっています

現在の意義(安全・地域の視点)
もしもの時に備える力は、日常の安心に直結します。今日は、身近な防災拠点やハザードマップを一度だけ確認してみる、家庭の備蓄を“水・食・灯”の3点で見直す——そんな小さな行動が、地域のレジリエンスを底上げします。式典や広報動画をのぞくと、災害現場の活動や訓練の舞台裏が具体的に見えてきます。

すしの日(日本/全国すし商生活衛生同業組合連合会)

由来(制定年・制定団体・背景)
全国のすし組合で構成される「全国すし商生活衛生同業組合連合会(全すし連)」が、1961年に11月1日を「すしの日(全国すしの日)」と制定。新米が出回り、魚介に脂がのる“もっともすしがおいしい季節”であること、そして歌舞伎『義経千本桜・すし屋の段』の物語的縁起が背景に挙げられます。連合会の公式事業として毎年11月1日に「全国統一すしの日事業」を展開しています。

現在の意義(食文化・地域の視点)
握り、押し、ちらし、棒ずし——土地の水や米、酢加減や魚介が重なって、同じ「すし」でも姿はさまざま。今日は近所のすし店で“その店らしさ”を一貫だけ味わう、家では巻き簾を出して一本だけ巻く——そんな小さな所作でも、季節と地域に根づいた日本の食文化が手のひらに戻ってきます。

泡盛の日(日本/沖縄県酒造組合連合会)

由来(制定年・制定団体・背景)
沖縄県酒造組合連合会が1989年に制定。8〜9月に仕込んだ泡盛の“新酒”が解禁となる時期で、製造が最盛期に入る11月1日を「いい月・いい日」として記念日に定めました。以降、毎年11月に県内外で催事やPRを展開し、泡盛文化の継承と適正飲酒の啓発を続けています。

現在の意義(地域文化・暮らしの視点)
米麹の香り、黒麹由来のコク、時間が育てる古酒(クース)——泡盛は“土地の知恵”が詰まった蒸留酒です。今日は地元の銘柄を一合だけ、常温の水で割って香りを確かめる。度数表記や原材料をラベルで学ぶ。そんな小さな所作でも、海と風土に根づく文化が手のひらに戻ってきます。入門には業界公式の動画もどうぞ。

本格焼酎の日(日本/日本酒造組合中央会)

由来(制定年・制定団体・背景)
毎年11月1日は「本格焼酎の日」。8〜9月に仕込んだ焼酎の新酒がちょうど飲める時期に当たることから、1987年に九州の本格焼酎業者会議で制定され、その普及事業を日本酒造組合中央会が継続して実施しています。中央会の公式サイトや恒例キャンペーンでも「11月1日は本格焼酎&泡盛の日」と明示され、各地でイベントや広報が展開されています。

現在の意義(食文化・暮らしの視点)
原料の香味を活かす“本格”の名が示す通り、芋・麦・米・黒糖など、素材と製法の違いがそのまま味わいになります。今日はラベルの「麹」「割り方」「度数」を一つだけ意識して選ぶ、小さな比較テイスティングを。お湯割りは先にお湯、次に焼酎で香りがふくらみます。公式の解説やイベント動画を一本見れば、明日の一杯が少しだけ楽しくなります。

日本点字制定記念日(日本/日本点字普及協会・日本記念日協会認定)

由来(制定年・制定団体・背景)
1890年(明治23年)11月1日、東京盲唖学校で開かれた「点字選定会」において、教員・石川倉次が考案した日本語用点字(石川案)が正式採用されました。これにちなみ、2013年に特定非営利活動法人・日本点字普及協会が「日本点字制定記念日」を制定し、日本記念日協会が認定しています。日本点字図書館や図書館界の記録でも同日制定と周知されています。

現在の意義(社会・くらしの視点)
点字は読み書きの権利をひらく“触れる文字”。食品表示やエレベーターのボタン、薬の外箱など、私たちの生活の中にも静かに息づいています。今日は点字の基本だけでも触れてみる、近くの点字図書館の活動を知る——そんな一歩が、情報アクセシビリティを広げる力になります。まずは公式の入門動画を一本だけ。指先で言葉が立ち上がる体験に出会えます。

世界ヴィーガンデー(World Vegan Day/国際・The Vegan Society)

由来(制定年・制定団体・背景)
英国のチャリティ団体 The Vegan Society が創立50周年を記念し、1994年11月1日を「世界ヴィーガンデー」と定めました。創設者らが1944年に “vegan/veganism” の語を提唱してから半世紀の節目を祝う日で、その後は毎年11月を「World Vegan Month」として啓発を広げています。公式サイトでも1994年制定、11月1日実施と明記されています。

現在の意義(暮らし・環境の視点)
完全菜食の実践そのものだけでなく、「可能な範囲で動物由来の搾取を避ける」という姿勢を見つめ直す一日です。今日はまず一食だけ植物ベースに置き換える、革やファーを選ぶ前に代替素材を探す、身近な調味料の原材料表示を読む——そんな小さな選択から十分。国内NPOのやさしい解説動画を一本見て、明日の台所でできる工夫を一つだけ増やしてみませんか。

CHINTAIの日(日本/日本記念日協会認定)

由来(制定年・制定団体・背景)
賃貸情報サービス「CHINTAI」は、創刊の原点にあたる賃貸住宅情報誌『賃貸住宅ニュース』(現『CHINTAI』)の創刊日が1975年11月1日であることから、この日を記念日に制定。日本記念日協会の登録認定を受けています。2025年にはサービス開始50周年を迎える節目として、公式発表で「11月1日=CHINTAIの日」を告知し、関連キャンペーンも展開しています。

現在の意義(暮らし・地域の視点)
住まい探しは“情報の透明性”が安心の土台。今日は引っ越し予定がなくても、家計の見直しの一環として家賃相場を一度チェックしてみる、災害時の避難経路や周辺インフラを地図で確認する——そんな小さな行動が、暮らしの安全と納得感を高めてくれます。賃貸契約の基礎を学べる公式解説も、この日をきっかけに一度目を通しておくと心強いですね。

本の日(日本/書店新風会・日本記念日協会認定)

由来(制定年・制定団体・背景)
全国の老舗書店で結成された「書店新風会」が、数字の並び「11」と「1」を“本棚と本”に見立て、読書推進の象徴として2017年に11月1日を「本の日」と制定。日本記念日協会の認定・登録を受け、翌2018年に登録証授与式が行われました。近年は実行委員会サイトでも企画や参加書店情報が発信されています。

現在の意義(文化・暮らしの視点)
一冊から広がる想像と対話を取り戻す日。今日は“表紙買い”でも、近所の書店で偶然の出会いを一冊だけ。読書週間の時期とも重なるので、自治体や書店の催しをひとつ覗くだけでも、日常の景色が少し変わります。実行委員会のイベント動画を一本見て、次に読む本のヒントを持ち帰りましょう。

カーペットの日(正式:日本カーペット工業組合 制定)

由来(制定年・制定団体・背景)
1956年11月1日、昭和天皇・香淳皇后が住江織物の工場をご視察。これを契機に、業界の需要振興とカーペット文化の普及をめざし、日本カーペット工業組合が「11月1日=カーペットの日」を定めました。組合の沿革・解説でも同日を記念日として位置づけています。

現在の意義(社会・文化・環境の視点)
足元の安全性や室内の吸音・断熱性にくわえ、近年はライフサイクル全体での資源循環も重視されています。業界ではリサイクルや水平循環の取り組みが進み、啓発に合わせた調査・広報も展開。家庭では転倒・騒音対策やハウスダストの捕集など、暮らしの質をそっと底上げしてくれる存在です。今日は、玄関マットやラグの見直し、リサイクル対応の表示や組成タグをチェックしてみるのも良さそうです。

いい医療の日(日本/日本医師会・日本記念日協会認定)

由来(制定年・制定団体・背景)
公益社団法人日本医師会は、自団体の設立記念日である11月1日を語呂合わせ「いい(11)医(1)療」に重ね、2017年に「いい医療の日」を制定しました。国民と医師がより良い医療の在り方を共に考え、国民医療の向上に寄与することを目的とし、日本記念日協会の記念日登録も受けています。公式サイト・日医on-lineで経緯が公表されています。

現在の意義(暮らし・地域の視点)
年に一度、医療との距離を少し縮める日。かかりつけ医の確認、予防接種や健診スケジュールの見直し、救急受診の目安の復習など、できることは身近にあります。日本医師会の公式動画で“上手な医療のかかり方”を一度だけ学んでおくと、いざという時の不安が和らぎます。

警備の日(日本/一般社団法人 全国警備業協会)

由来(制定年・制定団体・背景)
1972年11月1日に「警備業法」が施行されたことにちなみ、警備業の全国組織である一般社団法人全国警備業協会(AJSSA)が11月1日を「警備の日」と制定。業界への理解と信頼を高めることを目的に、協会は広報・啓発を継続しています(協会公式・要覧PDFに明記)。

現在の意義(安全・暮らしの視点)
施設・雑踏・交通誘導・貴重品運搬・身辺警護まで、警備は日常の安心を下支えする仕事。今日は通学路や工事現場での合図に目を向けてみる、地域の安全教室や見守り活動を調べてみる——そんな小さな関心が、街のレジリエンスを育てます。業界が制作した学習用動画を一本だけ視聴し、現場の“見えない技術”に触れてみるのも良いきっかけです。

まとめ(11月1日)

11月のはじまりは、数と香りとあかり、そして心のやさしさを思い出す日。
経済産業省が定めた「計量記念日」から、紅茶の香りに感謝する「紅茶の日」、愛犬と過ごす時間を見つめ直す「犬の日」、海を照らす「灯台記念日」まで──公的機関や業界団体が定めた多彩な記念日が並びます。

法定の「古典の日」は文化の礎を、そして「自衛隊記念日」や「警備の日」は社会の安全を支えます。
「すしの日」「泡盛の日」「本格焼酎の日」など、秋の実りとともに食文化を祝う記念日も多く、
「日本点字制定記念日」や「いい医療の日」など、福祉と健康に関わる取り組みも同じ日に重なります。

共通しているのは、“あたりまえを大切にすること”。
日々の暮らしを支える制度、味わい、灯り、文字、医療、警備、文化――
どれも私たちの生活を静かに支えている存在です。
今日という日をきっかけに、ほんの少し立ち止まって感謝を伝える。
それが11月1日という日に込められた、たくさんの記念日の願いです。

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