- 11月3日は“文化と創造を祝う日”
- 文化の日(日本/国民の祝日・内閣府)
- まんがの日(日本漫画家協会ほか/文化の日にちなむ記念日)
- ゴジラの日(日本/東宝・日本記念日協会認定)
- 文具の日(文房具の日/全文連・業界団体)
- レコードの日(正式制定/通称:文化の日はレコードの日)
- 国際生物圏保存地域の日(UNESCO/International Day for Biosphere Reserves)
- ビデオの日(日本/「ビデオの日」実行委員会=JVA+CDVJ・日本記念日協会認定)
- ハンカチーフの日(日本/日本ハンカチーフ協会・日本記念日協会登録)
- みかんの日(日本/全国果実生産出荷安定協議会・農林水産省)
- アロマの日(日本/公益社団法人 日本アロマ環境協会=AEAJ・日本記念日協会認定)
- いいお産の日(日本/日本助産学会・日本助産師会・日本看護協会ほか/日本記念日協会認定)
- 物理の日(日本/一般社団法人 日本物理学会)
- 晴れの特異日(通称/11月3日)
- いいレザーの日(日本/一般社団法人 日本皮革産業連合会=JLIA・日本記念日協会認定)
- まとめ
11月3日は“文化と創造を祝う日”

秋晴れの空の下、街に音楽が流れ、映画やアニメの記念展示がにぎわう日があります。
11月3日――それは「文化の日」。そして漫画、映画、音楽といった“創造の証”を記念する多くの記念日が重なる特別な一日です。
芸術を愛する心、表現を楽しむ自由。
この日をきっかけに、身の回りの「文化」をもう一度見つめ直してみませんか。
読みかけの本を開く。好きな映画を観る。音楽を聴きながら少しだけ立ち止まる——
そんな穏やかなひとときが、文化を次の時代へとつないでいきます。
文化の日(日本/国民の祝日・内閣府)
由来(制定年・制定団体・背景)
「国民の祝日に関する法律」(昭和23年法律第178号)で、毎年11月3日と定められた祝日。趣旨は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」。日付は1946年11月3日の日本国憲法公布日に由来し、戦前の「明治節」に当たる日でもあります。内閣府の祝日一覧と法令本文で、名称・日付・趣旨が確認できます。
現在の意義(文化・社会の視点)
全国の博物館・美術館・動物園・水族館が無料開放や特別展を行うなど、「教育・文化週間」(11月1〜7日)と連動して文化に触れる機会が広がります。今日は読みかけの本を開く、地域の展示に足を運ぶ、創作に挑戦する——小さな一歩で十分。文化は、日々の暮らしの手の届くところで育っていきます。
まんがの日(日本漫画家協会ほか/文化の日にちなむ記念日)
由来(制定年・制定団体・背景)
日本漫画家協会と出版社各社が、漫画を文化として広く認知してもらうことを目的に、手塚治虫の誕生日であり国民の祝日「文化の日」に当たる11月3日を「まんがの日」に制定(2002年)。協会の公式発信や関連館の催事告知でも、この趣旨と日付が継続的に案内されています。
現在の意義(文化・教育の視点)
物語に出会う入口は、人それぞれ。今日は本棚から一冊、好きだったコミックスを開いてみる日です。図書館・ミュージアムの特設やオンライン配信も多彩。クリエイターの制作背景に触れれば、読み方が少し変わります。家族や友人に“推しの一冊”を手渡す——そんなささやかな贈り方も、文化を次代へつなぐ力になります。
ゴジラの日(日本/東宝・日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
1954年11月3日に東宝の特撮映画『ゴジラ』第1作が公開されたことを記念し、東宝が制定。以後この日を “Godzilla Day(ゴジラの日)” として公式イベントや配信が行われ、日本記念日協会の認定も受けています。東宝系の公式サイト・公式チャンネル、および毎年のアニバーサリー告知で確認できます。
現在の意義(文化・映像史の視点)
核と都市、恐れと再生。70年にわたり更新されてきたテーマは、今も新しい示唆を投げかけます。今日は“原点”の一本と、最新の一作を見比べてみるのがおすすめ。公式チャンネルで予告編や特集を一本だけ観て、当時の空気と現在の解釈を往復すると、怪獣映画が「時代を映す鏡」だと自然に腑に落ちます。
文具の日(文房具の日/全文連・業界団体)
由来(制定年・制定団体・背景)
文具と文化は歴史的に歩調を合わせてきた——その考えから、文具業界団体が1987年に11月3日を「文具の日」と決議。以後、業界キャンペーンや記念行事が継続して行われています。沿革には「昭和62年(1987)に11月3日を文具の日とする」と明記され、近年も湯島天神での「文房至宝碑」前の神事など公式の催事が続いています。
現在の意義(暮らし・教育の視点)
筆記具一本で気持ちが整う日があります。お気に入りのノートを開く、手紙を一通したためる、机まわりを少しだけ見直す。そんな小さな所作が、学びや仕事のリズムを静かに整えてくれます。今日は“書く道具”を通して、自分の時間をていねいに扱う日にしてみませんか。
レコードの日(正式制定/通称:文化の日はレコードの日)
レコードの価値を「文化財」と捉え、日本レコード協会(RIAJ)が1957年に11月3日を公式に制定しました。文化の日に重ねる形で、音楽と文化を結び直す意図が込められています。
いま、この日にはプレスメーカーの東洋化成が主催するキャンペーン「レコードの日」も各社と連動して展開。午前0時からの一斉リリースや店頭イベントが恒例となり、若い世代にも広がったアナログ人気を可視化する一日になりました。
ストリーミング全盛でも、手で扱い、針を落とし、ジャケットごと味わう体験は替えがききません。今日はお気に入りの盤を1枚、丁寧にクリーニングしてから聴く。あるいは初めての一枚を探しに街へ出る。そんな小さな所作が、音楽との距離をやわらかく縮めてくれます。
国際生物圏保存地域の日(UNESCO/International Day for Biosphere Reserves)
由来(制定年・制定団体・背景)
UNESCOは第41回総会の決定により、毎年11月3日を「国際生物圏保存地域の日」に制定。生物圏保存地域(Biosphere Reserve/MAB計画の枠組み)の理念を周知し、自然保全と持続可能な利用の両立を促す日として、2022年から記念行事が行われています。UNESCO公式解説および日本の文部科学省(UNESCO担当)の告知で制定趣旨と初年の実施が確認できます。
現在の意義(環境・社会の視点)
人と自然が無理なく共生するために、保全・学び・地域経済を結ぶ“実験場”が各地の生物圏保存地域。今日は身近な保護区やエコツーリズムの取り組みを一つだけ調べてみる、買い物で地域産品を選ぶ——そんな小さな行動が、生物多様性と暮らしの循環を静かに後押しします。UNESCOの紹介動画で、世界と日本の事例を俯瞰するのも良い入口です。
ビデオの日(日本/「ビデオの日」実行委員会=JVA+CDVJ・日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)と日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合(CDVJ)による「ビデオの日」実行委員会が、2016年から毎年11月3日(文化の日)を“ビデオの日”として制定。日本記念日協会の認定を受け、JVAの公式リリースでも経緯とキャンペーン継続が示されています。
現在の意義(文化・生活の視点)
配信時代でも、パッケージで作品を手に取り、特典やブックレットごと味わう体験には独特の豊かさがあります。今日は一枚だけ、思い出のディスクを再生してみる、もしくは未見の名作を1本選ぶ——そんな小さな時間が、創り手への敬意と“おうちエンタメ”の楽しさをそっと思い出させてくれます。公式サイトの催しや連動企画を覗くのも良い入口です。
ハンカチーフの日(日本/日本ハンカチーフ協会・日本記念日協会登録)
由来(制定年・制定団体・背景)
日本ハンカチーフ連合会が1983年に制定。のちに日本ハンカチーフ協会が2018年、日本記念日協会へ正式登録しました。日付は、マリー・アントワネットの誕生日(11月2日)に近い祝日「文化の日」(11月3日)にちなみ、正方形のハンカチーフ文化を顕彰する趣旨が公式に示されています。
現在の意義(暮らし・文化の視点)
一枚の布に、所作と心配りが宿ります。今日はお気に入りを一枚選び、ていねいにアイロンをあてて持ち歩く——それだけで、身だしなみと気持ちが少し整います。贈り物としてのハンカチーフも、ことばを添えれば記憶に残る小さなギフトに。ケアの基本はメーカー公式の解説動画が分かりやすく、角まできれいな“正方形”に仕上がります。
みかんの日(日本/全国果実生産出荷安定協議会・農林水産省)
由来(制定年・制定団体・背景)
全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が、11月3日と12月3日を「みかんの日」に制定。語呂は「いい(11)みっか(3日)ん」から。官公庁の一次発信(農林水産省公式X)で日付と趣旨が確認できます。
現在の意義(食文化・暮らしの視点)
冬の手前、店頭に橙の色が増えてくるころ。産地の畑から食卓までのリレーに思いを寄せつつ、今日は一つだけ“味わい方”を変えてみませんか。薄皮ごと食べて食物繊維をいただく、皮は紅茶に浮かべて香りを楽しむ、産地の加工品を選んで地域を応援する——小さな選択が、季節の果実との距離を近くしてくれます。地域団体の案内でも11月3日の記念日が紹介されています。
アロマの日(日本/公益社団法人 日本アロマ環境協会=AEAJ・日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
AEAJが、香りの文化を日本の生活文化として根づかせることを願い、国民の祝日「文化の日」に当たる11月3日を「アロマの日」に制定。公式サイトで趣旨と日付が明記され、毎年キャンペーンやイベントが実施されています。
現在の意義(暮らし・健康・文化の視点)
香りは気分転換だけでなく、暮らしの所作を丁寧にしてくれる相棒です。まずは“安全に楽しむ”を合言葉に、精油の使用量・希釈・換気の基本を確認。寝室のリネンに一滴、作業前にディフューザーを短時間——それだけで日常のリズムが少し整います。学び直しにはAEAJ公式の日本語配信が最適です。
いいお産の日(日本/日本助産学会・日本助産師会・日本看護協会ほか/日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
「いい(11)おさん(03)」の語呂にちなみ、1994年から有志による実行委員会が啓発を開始。のちに日本助産学会・日本助産師会・日本看護協会・全国助産師教育協議会が合同で正式に制定し、2018年に日本記念日協会の認定・登録を受けました。以降、自治体や関係団体が毎年11月3日にイベントや広報を実施しています。
現在の意義(妊産婦ケア・家族の視点)
妊娠・出産・育児を社会全体のテーマとして共有する日。今日は“正しい情報に触れる”を合言葉に、妊娠期の過ごし方や出産の流れ、産後のサポート窓口を一つだけ確認してみましょう。助産師会の公式行事や自治体の母親学級オンライン動画は、家庭で学べる良い入口です。自分や家族の体験を言葉にし、次の誰かへ手渡すことが、より安心なお産につながっていきます。
物理の日(日本/一般社団法人 日本物理学会)
由来(制定年・制定団体・背景)
日本物理学会が、物理の普及・啓発を目的に11月3日を「物理の日」として制定(2025年)。根拠として、1949年11月3日に湯川秀樹氏のノーベル賞受賞決定が発表されたこと、周期表の元素「ニホニウム」の原子番号が113であることが挙げられています。学会の公式発表・特設サイトに日付・趣旨が明記されています。
現在の意義(学び・社会の視点)
この日を含む1週間は「物理週間」、11月は「物理月間」。講演会や体験イベント、科学館との連携企画が各地で行われます。今日は身近な現象を一つ“物理の目”で眺めてみる、学会や博物館の動画で最新研究に触れてみる——それだけで世界の見え方が少し変わります。
晴れの特異日(通称/11月3日)
由来(背景と位置づけ)
11月3日は「晴れの特異日」と通称され、過去統計で前後日より晴れる割合が高かった時期があったことに由来します。ただし気象庁は“特異日”を公的に定義・指定しておらず、理由も明確ではないと説明しています。最近の解析では、地域や統計期間によって晴天率は変動し、必ずしも「特異」とは言い切れない傾向も示されています。したがって本項は公式な“記念日”ではなく、文化的通称として扱います。
現在の意義(暮らし・学びの視点)
「よく晴れる」と語られてきた日を手がかりに、今年の空を自分の目で確かめる——そんな小さな観天の楽しみを。天気は地域差・年ごとの差が大きいからこそ、一次情報(公式の統計や解説)に触れて確率の見方を学び直す好機でもあります。秋空の下で近所を歩く、博物館や公園へ足を伸ばす。空を見上げる所作が一日のリズムを整えてくれます。
いいレザーの日(日本/一般社団法人 日本皮革産業連合会=JLIA・日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
日本の革とものづくりの魅力を広く伝えるため、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が11月3日を「いいレザー(11/03)の日」に制定。JLIAの公式発信で趣旨と日付が示されており、毎年キャンペーンや情報発信が行われています。
現在の意義(暮らし・環境・文化の視点)
革は長く使い、直して育てる前提の素材。耐久性とリペア文化は、使い捨てを減らす選択にもつながります。今日は手持ちの革小物を掃除して保革する、修理店を調べてみる、日本製の技を紹介する公式動画を一本見る——そんな小さな所作から。革産業のサステナビリティを解説するJLIAの動画は、素材理解の良い入口になります。
まとめ
11月3日は、日本と世界の「文化」を祝う日。
国民の祝日・文化の日を中心に、漫画・音楽・映画・アロマ・レザー・ハンカチ・物理学など、多様な分野が交差します。
創作する人、表現する人、支える人——それぞれの情熱が形を持ち、社会をやわらかく照らす。そんな一日です。
今日は、心を動かす作品や音に触れ、身の回りの道具や自然の恵みに感謝を込めて過ごしましょう。
文化を“楽しむこと”こそが、次の時代へとつなぐ最も身近な行動です。