11月4日は“平和と文化、そして日常の彩りを感じる日”

世界が再び平和への道を模索した1946年——この日に誕生したユネスコ憲章。
「戦争は人の心の中に生まれる」という理念は、今も教育・科学・文化の根に息づいています。
一方で、日本では生活の中にある小さな幸せを思い出させる記念日も並びます。
あつあつのかき揚げ、推しを応援する喜び、そして薬物のない社会を願う声。
グローバルな理念と、身近なぬくもりが交わる11月4日。
今日は「守る」ことと「楽しむ」こと、そのどちらにも心を向けてみたい一日です。
ユネスコ憲章記念日(UNESCO Constitution Day/国際・11月4日)
由来(制定年・制定団体・背景)
ユネスコの根本文書「UNESCO憲章」は1945年11月16日に採択され、必要な批准が整った 1946年11月4日 に発効。ここをユネスコの“創設日”として各年に記念行事が行われます。憲章の採択日・発効日、発足の経緯はUNESCO公式や日本の文部科学省資料に明記されています。
現在の意義(平和・教育・文化の視点)
前文の「戦争は人の心の中で生まれる…」という理念どおり、ユネスコは教育・科学・文化を通じて平和の基盤を育ててきました。世界遺産や無形文化遺産、報道の自由や情報アクセスの促進など、取り組みは多岐にわたります。今日は公式の一次情報に触れ、身近な文化財や学びの場を一つだけ見直してみる——そんな小さな行動が、理念を日常につなげます。
かき揚げの日(日本)
由来
冷凍食品メーカー「味のちぬや」が制定し、日本記念日協会に認定・登録された記念日。日付は、かき揚げがうどん・そばの定番トッピングであることから「めんの日」(11月11日)のちょうど1週間前、同じ曜日に当たる11月4日とされたものです。企業公式ページや記念日解説でもこの趣旨が示されています。
現在の意義
サクサクの衣に野菜や小えびなどを合わせる“混ぜ揚げ”は、丼や麺、天茶など幅広く親しまれる日本の家庭料理。レシピ公開や調理のコツを発信する公的・準公的メディア(NHKエデュケーショナルの「みんなのきょうの料理」など)も充実しており、季節の食材や地域の海産物を手軽に楽しめる一皿として再評価が進んでいます。きょうは新物の野菜や桜えびで一枚、という小さな楽しみを。
いい推しの日(日本・日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
2019年、岐阜県中津川市付知町でまちづくり企画やゲストハウス運営を行う株式会社ゴシンボクが制定。日付は語呂合わせの「11(いい)- 04(おし)」から。一般社団法人 日本記念日協会により認定・登録されています。
現在の意義(社会・文化の視点)
「推し」は、作品や人物、地域キャラクターまで広がる“応援文化”のキーワード。SNSでは毎年ハッシュタグ投稿が伸び、企業や地域のイベント連動も進みました。ファン同士が推しの魅力を共有し、創作や消費、コミュニティ参加へとつながる一日。身近では、好きな作品を一人に勧めたり、推しの良さを3行で言語化して投稿する、そんな小さなアクションが心地よい広がりを生みます。
妙義山の日(日本/日本記念日協会認定)
由来(制定年・制定団体・背景)
2024年、群馬県の富岡市が、上毛三山の一つである妙義山の標高「1,104m(白雲山 相馬岳)」にちなみ、11月4日を「妙義山の日」に制定。一般社団法人 日本記念日協会の認定を受けています。制定告知は富岡市公式(富岡製糸場公式サイト内)で公表され、妙義山の名勝指定100年という節目にも触れられています。
現在の意義(自然・文化・安全の視点)
奇岩と岩壁がつくる造形美で知られる妙義山は、前後の“表妙義/裏妙義”に多彩な登山コースが整い、紅葉期の景観も格別です。初級から上級まで難度差が大きいため、自治体や観光団体は登山道情報や安全啓発を重ねています。今日は公式の案内でルートと装備を確認し、無理のない計画で自然に敬意を——そんな姿勢が“山の日”を豊かな記念日にしてくれます。
文化放送の日(11月4日/11月3日も実施)
由来
東京のAMラジオ局・文化放送が、自局の周波数「1134kHz」にちなみ、11月3日と4日をリスナーに感謝する日として定めたもの。日本記念日協会の認定を受けた公式な記念日で、周波数の語呂を由来にした登録としてもしばしば紹介されます。文化放送は当日に大型イベント「浜祭(はままつり)」を展開し、公開生放送や各種企画で都内各会場を盛り上げます。
現在の意義
音声メディアの楽しさを“街なか”に広げる年に一度のハレの日。放送とイベントが地続きになることで、番組の“声”に“顔と体験”が備わり、リスナーコミュニティが一段と可視化されます。公式YouTubeなどでのアーカイブ配信も進み、現地に来られない人にも門戸が開かれています。日常の通勤時間に寄り添ってくれるラジオへ、改めて「聴く・参加する・支える」を意識できる一日です。
いい姿勢の日(日本)
由来(制定年・制定団体・背景)
11月4日を「いい(11)姿勢(=“しせい”の語呂合わせ)」と読むことから、姿勢づくりの普及を目的に設けられた記念日。日本記念日協会に登録されており、働き方やスマホ利用の変化で姿勢悪化が課題となる中、日常での“負担の少ない立ち方・座り方”を見直すきっかけづくりとされています。
現在の意義(社会・文化・健康などの視点)
長時間のデスクワークやスマホ操作で起こる首・肩・腰の不調は、姿勢のクセと深く結びついています。今日だけでも、椅子は“坐骨で座る”意識、画面は目線の高さ、30〜60分ごとの姿勢リセット(立ち上がって肩回し・胸開き)を。行政や企業の健康動画も増え、無理なく続けられるセルフチェックや改善エクササイズが公開されています。
いい刺しゅうの日(正式:いい刺しゅうの日)
由来(制定年・制定団体・背景)
全国の刺しゅう業者で構成される日本ジャガード刺繍工業組合が、「いい(11)刺(4)しゅう」の語呂合わせから11月4日を記念日に制定しました。刺しゅう文化の普及と業界活性化を目的に、一般社団法人 日本記念日協会の認定・登録を受けています(2019年登録)。一次情報として同組合の告知、および記念日協会の掲載で確認できます。
現在の意義(社会・文化の視点)
糸で「描く」刺しゅうは、衣服や小物の実用を超えて、地域の手仕事や個人の創作性を映す文化表現です。既製品にワンポイントを足すだけでも、長く大切に使う“愛着のデザイン”につながります。今日はお気に入りのハンカチやバッグを眺めて、糸の運びや模様の意味に目を留めてみるのも良いですね。初めてなら、家庭用の刺しゅうミシン動画で基礎をさらりと学び、名前入れや簡単なモチーフから試すのがおすすめです。参考動画(日本語・公式):JUKI「家庭用ミシンの使い方」再生リスト/ブラザー「刺しゅうミシンPP1」操作チュートリアル。
みたらしだんごの日(毎月3日・4日・5日)
由来(制定年・制定団体・背景)
毎月3日・4日・5日は「みたらしだんごの日」。みたらし団子などを製造・販売する山崎製パン株式会社が、語呂合わせの「み(3)・たらし(4)・だんご(5)」にちなみ制定し、一般社団法人 日本記念日協会が認定・登録しています。11月4日もその対象日に当たります。
現在の意義(社会・文化・健康などの視点)
身近な和菓子をきっかけに、家庭での“ちょっとしたごほうび時間”をつくる日。コンビニやスーパーで手軽に買える一方、家でゆっくり作る楽しさも広がっています。たとえば上新粉や白玉粉を合わせた生地に、しょうゆと砂糖のたれをからめる素朴な味は、世代を超えて親しまれてきました。今日の小さな行動ヒントとして、近所の和菓子屋さんをのぞいたり、家で一本だけ焼き色をつけてみたり——そんなささやかな楽しみ方で十分です。
おしりたんてい・いいおしり(1104)の日(日本)
おしりたんていの誕生日である11月4日に、作品公式が毎年展開する“1104=いいおしりの日”の記念プロモーション。東映アニメーション/ポプラ社ら制作委員会が主導し、特設サイトやイベント、視聴者参加企画などを実施します。公式サイトには「いいおしりの日」特設ページが設けられ、上映会やキャンペーンの案内が掲載されます。制定告知や年次の催しは、公式サイトやプレスリリースで確認できます。
由来(制定年・制定団体・背景)
原作・トロル、アニメ制作・東映アニメーションによる公式プロモーションとして運用。語呂合わせの“1104=いいおしり”と、主人公の誕生日(11月4日)に合わせ、毎年コラボやプレゼント企画、上映イベントなどを展開してきました。
現在の意義(社会・文化の視点)
幼児〜低学年向けの人気シリーズを、家族で楽しめる形で祝う年中行事として定着。公式が主導することで情報の信頼性が担保され、店舗フェアや上映会など地域イベントとも連動。子ども向け読書・視聴体験のハブとして、親子の参加機会を広げています。
いいよの日(「聴く」を広げる日)
由来(制定年・制定団体・背景)
11月4日は「いいよ(11/4)」の語呂合わせから、相手の話を否定せず受けとめる“肯定の合図=いいよ”を合言葉に、傾聴の大切さを広める記念日として一般社団法人聴きプロが提唱し、一般社団法人 日本記念日協会により認定・登録されています。相手の語りを遮らず、評価より受容を優先する姿勢を社会に根づかせることが狙いです。
現在の意義(社会・文化・健康の視点)
孤立感やメンタル不調が話題にのぼる今、“まず聴く”は誰でも今日からできる支え方です。相手の言葉を繰り返して確認する、評価やアドバイスを急がない、沈黙も尊重する——そんな小さな所作が、安心感や早期相談につながります。自治体の自殺対策でも「ゲートキーパー(気づき・声かけ・傾聴・つなぎ・見守り)」が重視され、公式教材や講座が整備されています。職場・家庭・地域で「いいよ」と受けとめる一言から始めてみましょう。
低GI週間(11月1日〜7日)
由来(制定年・制定団体・背景)
食後血糖の“上がりやすさ”を示す指標「GI(グリセミック・インデックス)」の理解を広げ、生活習慣病予防に役立てる趣旨で設けられた啓発週間。日本記念日協会の記念日一覧でも、11月1日から7日までの「低GI週間」が掲出されています。GIは、基準食品摂取時との血糖上昇曲線下面積の比で算出される栄養学上の指標で、厚生労働省資料でも定義が示されています。
現在の意義(社会・健康の視点)
高GI中心の食事は血糖急上昇を招きやすく、糖尿病や心血管リスクとの関連が指摘されています。日々の食事で“抜く”より“選ぶ”発想へ—精製度の低い穀類、乳製品、豆・野菜、たんぱく質源を組み合わせ、血糖の乱高下を抑える食べ方が推奨されます。自治体や公的機関の解説・啓発コンテンツも活用し、今日の一皿から低GIの工夫を取り入れてみましょう。
ダブルソフトでワンダブル月間(11月/日本・企業制定)
由来
食パン「ダブルソフト」を半分に割ると、それぞれが数字の“1”に見える——“1(ワン)が2個(ダブル)並ぶ=11月”の語呂合わせから、山崎製パンが11月を「ダブルソフトでワンダブル月間」と定めた取り組みです。日本記念日協会の登録カレンダーにも11月の企業制定記念として掲載があり、山崎製パンの公式サイトやレシピ特集でも月間施策として案内されています。
現在の意義
ふんわり厚切りをそのまま“2枚で幸せ”に味わう提案や、ポケットサンドのような簡単アレンジを通じて、朝食の充実や家庭内の調理時間短縮につなげるキャンペーンとして展開されています。製品の世界観だけでなく、製パン工程の“見える化”や品質への理解を促す公式の工場見学動画なども公開され、パン食文化を親しみやすく伝える月間企画として根づいています。
40祭(よんじゅっさい)の日(11月4日/日本)
由来(制定年・制定団体・背景)
11月4日は「40祭(よんじゅっさい)の日」。山形に縁のある昭和52年度生まれの有志グループ「山形52会」が、2017年11月4日に開催した“2回目の成人式 40祭 in 山形”を起点に提唱し、日本記念日協会により認定・登録された記念日です。開催地は山形国際ホテル、当日は「黄色」をドレスコードに世代の再会と地域の縁を祝いました。
現在の意義(社会・文化の視点)
人生100年時代の折り返し地点を「もう一度、攻める」スタートに。40歳という節目を同世代で祝い、仕事・子育て・地域づくりの知恵を持ち寄る“第二の成人式”は、U・Iターンや地元ネットワークの再接続にもつながります。今日だけは、旧友に一通のメッセージを。次の10年を面白くする作戦会議を始めましょう。
まとめ
11月4日は、世界の平和と文化の発展を願う「ユネスコ憲章記念日」から、日々の小さな楽しみを味わう「かき揚げの日」、そして推し活を通じて自分らしさを表現する「いい推しの日」まで、実に多彩なテーマが並ぶ一日です。
どの記念日にも共通しているのは、「人と人とがつながり、心豊かに生きる」ことの大切さ。社会問題に目を向けつつも、身近な喜びを見失わないバランス感覚が求められます。
今日という日が、平和や文化への関心を深め、誰かや何かを大切に想うきっかけになれば幸いです。
日常の中にある“推し”や“味わい”を通して、自分自身の心を少しだけ豊かにしてみましょう。