あたためる、整える、やさしく生きる11月7日

11月7日は、身体と心をそっと労わる記念日が並ぶ日です。
季節が冬へ向かい始める頃、鍋やもつ鍋といった“温かい食卓”は人をつなぎ、会話を生み、安心を育てます。
一方、「いい女の日」は、外見を飾ることだけではなく、“自分を丁寧に扱う姿勢”を見つめ直すきっかけとして広まりました。
さらに「ココアの日」では、飲み物ひとつにも心と体を温める力があることを思い出させてくれます。
それでは、11月7日の記念日をひとつずつ見ていきましょう。
鍋の日(11月7日)
かつお節・だしのメーカー「ヤマキ」が2001年に制定。立冬に当たることが多い11月7日を、家族や仲間で鍋を囲み“団らん”を楽しむ日にしようという趣旨です(日本記念日協会認定)。近年も公式キャンペーンや広報が行われています。
今日の行動ヒント:冷蔵庫の野菜を“重ね入れ”で旨味を引き出す/締めまで想定して味を薄めに設計/非常食・鍋つゆの在庫点検を“冬支度”とセットで。
もつ鍋の日(11月7日)
2011年に日本畜産副産物協会が制定。長崎の丸協食産による申請でも日本記念日協会の認定があり、「いい(11)もつ(7)=いいもつ鍋」と立冬の時期に合わせて定められました。もつの美味しさと、食資源を無駄なく活かす知恵を広げるのが趣旨です。
今日の行動ヒント:
・下茹でで臭みを抜き、にんにくと醤油(または味噌)でベースを整える
・キャベツは大きめ、仕上げにニラをのせて火を通しすぎない
・締めはちゃんぽん麺 or ごはんで雑炊に
いい女の日(11月7日)
語呂の「いい(11)・お(0)・んな(7)」にちなみ、たかの友梨ビューティクリニックが制定した記念日。日本記念日協会に登録されており、「自分を丁寧に扱い、心身をととのえるきっかけ」を提案しています。
今日の小さな行動:姿勢を正して深呼吸を3回/鏡の前で「今日の自分の好きなところ」を1つ挙げる/夜は湯船につかって早めに休む。
ココアの日(11月7日・立冬にあわせて)
立冬に合わせて制定された“温める飲み物”の記念日。2016年に森永製菓が日本記念日協会へ申請・登録し、以後、立冬となる年はその日を「ココアの日」として広報しています。暦のうえで冬が始まるこの時季は気温が下がり、体を内側から温める習慣づくりに最適。
ココアはカカオ由来の香りとコクが魅力で、ミルクや植物性ミルクとも相性が良く、甘さの調整やスパイスの足し引きで幅広く楽しめます。粉を少量の液体で“練る→のばす”という基本を守るとダマになりにくく、仕上がりがなめらかに。朝の一杯で体を起こす、夜はシナモンや生姜をひとつまみ加えて温感を高めるなど、日々のリズムに合わせた飲み方もおすすめです。
まとめ
11月7日は、からだを温める食卓(鍋・もつ鍋)と、心を整える気づき(いい女の日・ココアの日)が、ちょうど立冬の入口にそろう一日でした。
同じ鍋を囲むと会話がほどけ、湯気の向こうで表情もやわらぎます。自分を丁寧に扱う時間は、他者へのまなざしもやさしくします。
今日の小さな実践は、たとえばこの三つ。
・冷蔵庫にある野菜で“今夜の鍋”を組み立てる
・深呼吸をして、姿勢をひと呼吸ぶんだけ整える
・寝る前の一杯に、あたたかいココアを用意する
特別な準備はいりません。
日々の温度を少し上げるだけで、暮らしは確かに軽く、豊かになります。