今日は何の日

今日は何の日【11月9日】119番の日・太陽暦採用記念日・換気の日・歯ぐきの日|備えと暮らしを見直す日

“あたりまえ”を守る準備をする11月9日

11月9日は、日常の安全や生活習慣を静かに見直す記念日が並びます。
火事や事故が起きたとき、どのように助けを呼ぶか。
暮らしの時間を刻む“暦”が、いつどのように作られたか。
部屋の空気は、無意識のうちに私たちの体調に影響を与えていること。
歯と歯ぐきは、食べる・話す・笑うといった日常の基礎を支えていること。

どれも、普段は目立たず、けれど失われると困るものばかりです。
今日は“備えること”が、静かにやさしさや安心につながる日。
それでは、11月9日の記念日を一つずつ見ていきましょう。

119番の日(11月9日)

火事や事故が起きたとき、私たちは「助けてください」と言えばいい。
でも、いざその瞬間になると、人は驚くほど言葉が出てこないものです。
だからこそ、11月9日は “通報の仕方を思い出す日” としてつくられました(総務省消防庁制定)。

通報するときは、完璧な説明は不要です。
大事なのは 「順番」 だけ。

  1. 場所を先に伝える
    → 住所・近くの建物・店の名前、言えるものでいい。
  2. 何が起きているかを一言で
    → 「火が見える」「人が倒れている」程度で十分。
  3. 電話を自分から切らない
    → あとはオペレーターが必要なことをゆっくり聞いてくれます

119番は、“判断を迷ったらかけていい” と公的に案内されている番号です。
「助けを求められる」という選択肢を、頭の片隅に置いておく、それだけで行動は変わります。

今日できる小さな準備:
・自宅と職場の正式な住所を1回だけ声に出す
・家族や身近な人に「場所→状況→切らない」を共有する

それだけで、いざというときの緊張は半分になります。

太陽暦採用記念日(11月9日)

1872年(明治5年)のこの日、日本はそれまでの「太陰太陽暦(いわゆる旧暦)」から、現在も使われている「太陽暦(グレゴリオ暦)」へと切り替えることを布告しました。
つまり、“日本の時間の流れそのものが変わった日” です。

この決定は、単にカレンダーを変えただけではありません。

・西洋との商取引を円滑にするため
・季節と日付のズレをなくすため
・「近代的な社会制度」を整えるため

当時の日本は、国としての形を作り直している途中でした。
暦が変わるというのは、 “人々の生活のリズムが変わる” こと。
季節の感じかた、祝いや行事、農作のタイミング、すべてに影響します。

旧暦の12月2日が、新暦では 1873年1月1日になる
——この「時のジャンプ」は、生活に戸惑いも生んだと言われています。
それでも人々は、新しい暦を受け取りながら、同じ空の下で季節を感じ続けた のです。

今日の小さな気づき:
・「季節を感じる瞬間」を1つだけ言葉にしてみる
・カレンダーは“ただの日付”ではなく、“暮らしの呼吸”であると知る

時間は誰にでも平等に流れます。
でも、その受け取りかたは、自分で選べます。

換気の日(11月9日)

「いい(11)く(9)うき」の語呂合わせから、
日本電機工業会が制定した記念日です。
外から取り込んだ“新しい空気”は、思っている以上に体調や気分に影響します。

私たちが一日のうちにいる時間の多くは「室内」。
その空気は、呼吸・暖房・湿度・人の動きで、ゆっくりと“こもる”方向へ進みます。
においだけでは気づけないため、意識しないと空気は濁ったままになります。

換気はむずかしいものではありません。

窓を2か所開ける(入口と出口を作る)
5〜10分だけ空気を入れ替える
・冬でも“短く開けてすぐ閉める”で十分

太陽暦採用記念日(11月9日)

明治時代に、日本は旧来の太陰太陽暦をやめて太陽暦へ切り替えました。
きょうはその布告が出された日にちなむ記念日。
暦を太陽暦に統一したことで、季節と暦のズレを小さく保ち、社会の制度や国際的なやり取りもスムーズになりました。
なお、当時の布告では「明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日とする」と定められています。

歯ぐきの日(11月9日)

「いい(11)歯ぐ(9)き」の語呂合わせから生まれた記念日。
歯を支えているのは、実は “歯ぐき” という土台 です。
歯そのものだけを磨いても、歯ぐきが弱っていると、支えがなくなってしまいます。

歯ぐきが健康なときは、淡いピンク色で、触れてもしっかりと張りがあります。
疲れていると、むずむず・出血・口臭・噛んだときの違和感という形でサインが出ます。
これは「歯周病の入り口」で、静かに進行するのが厄介なところです。

できるケアは 特別じゃなくていい

・歯ブラシは「歯と歯ぐきの境目」に当てて、小さく動かす
・強くこすらず、“なぞる” 感覚で
・夜はフロスを先に使ってから、ブラッシング
・ちょっとしみる日は、無理せずやわらかめの毛で

歯ぐきが整うと、笑ったときの印象がまっすぐ明るくなります。
“健康は、静かに見た目にも反映される” ということです。

まとめ

11月9日は、「いざというときに困らないための備え」と、「毎日の当たり前を支える土台」に目を向ける日でした。

119番は、完璧に説明できなくても良い。
助けが必要なときに「助けてください」と言えることが大切。
太陽暦は、私たちの“時間の感じ方”そのものを変えた社会の大きな転換点。
換気は、気分や思考の重ささえ変えてしまう、簡単で静かなリセット。
歯ぐきは、笑顔と食べることを支える、体の中の“見えにくい基盤”。

どれも、普段は意識の外側にあるもの。
だからこそ、今日だけでいい。
ふっと気を向けてみる。

・深呼吸しながら窓を5分開ける
・夜、フロスを先に通してみる
・自宅の正式な住所を確認しておく

その小さな動作は、暮らしへの “手ざわり” を取り戻します。

あたたかさは、いつも派手ではなく、静かに積み重なっていくものです。

-今日は何の日
-,