今日は何の日(11月11日)

たとえば、友達と分け合って笑顔が生まれる「ポッキー&プリッツの日」。
大切な人を支える力に目を向ける「介護の日」。
何気なく食べている麺類の奥にある文化に気づく「麺の日」。
そして、自分自身と向き合うきっかけになる「鏡の日」。
11月11日は、生活の中にある“やさしさ”をひとつ取り戻す日とも言えます。
誰かへ、そして自分へ。今日は少しだけ、丁寧に。
介護の日(11月11日)
厚生労働省が2008年に定めた啓発日。介護への理解を深め、利用者・家族・介護従事者を地域で支える機運を高めることが目的です。日付はキャッチコピー「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」の “いい日、いい日=11/11” に由来。国の公式ページでも毎年、関連取組やイベント情報が整理されています。
今日の一歩は小さくて大丈夫。
離れて暮らす家族の“困りごと”を1つだけ聞く、地域包括支援センターの連絡先をスマホに登録する、介護保険の要介護認定の流れを10分だけ復習する——その積み重ねが、いざという時の安心に直結します。
ポッキー&プリッツの日(11月11日)
スティック菓子の形が「1」に似ていることから、江崎グリコが1999年(平成11年)11月11日に始めた記念日。以後、毎年キャンペーンが行われ、11が並ぶ“縁起の良い日”として定着しました。
今日は、家族や友人、職場の仲間と“シェアして食べる”ことを合図に、ちょっとした会話や写真の一枚を残してみましょう。外出先なら、同じ味を持ち合って交換するだけで小さなコミュニケーションが生まれます。夜は一本だけ残して“明日の自分へのごほうび”にすると、日々の楽しみが続きます。
麺の日(11月11日)
「11」が“細長い麺”に見えることから、全国製麺協同組合連合会が1999年に制定した記念日です。
うどん・そば・ラーメン・パスタ——日本の食卓には、地域と季節に合わせた多様な麺文化があります。特に日本では「年越しそば」「うどん県(香川)」「喜多方ラーメン」「博多とんこつ」「讃岐セルフ店文化」など、土地の暮らしや気候と深く結びついて発展してきました。
今日は、ただ“食べる”ではなく、
・麺の太さ
・だしの濃さ
・具材の組み合わせ
この3つに注目してみてください。
同じメニューでも、これを少し変えるだけで味の性格がまったく変わります。
たとえば夜なら、温かい汁物の湯気に顔を近づけて、一口目だけゆっくり噛む——それだけで疲れた体が落ち着き、呼吸が深くなります。
鏡の日(11月11日)
「1」が縦に並ぶ形が“鏡に映る自分”を象徴するとして、2006年に制定された記念日です。
鏡は、姿形を映すだけでなく「自分の状態に気づく道具」として使われてきました。
朝、鏡の前で立ち止まる数秒は、気持ちの方向を決めるための小さな“リセットの時間”にもなります。
とはいえ、「自分をチェックしなきゃ」と力む必要はありません。
今日は、鏡の前で 姿勢だけを一度だけ整える という、小さな行動で十分です。
- 肩をすとんと落とす
- 鼻からゆっくり息を吸う
- 視線をやや上に
それだけで、表情が少し柔らかくなり、心の速度が落ち着きます。
夜なら、洗面所の明かりを少し落とし、今日がんばった自分に「おつかれ」と一言心の中で言う。
他人に言われるより、その一言が一番しみます。
チーズの日(11月11日)
11月11日は「チーズの日」。
日本のチーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会が制定しており、チーズが日本の歴史に初めて記録された日に由来します。
飛鳥時代の文献『日本書紀』の中に、天皇へ献上した乳製品として「蘇(そ)」が登場しており、これがチーズの原点とみなされていることから、この日が選ばれました。
チーズは“特別な食べ物”ではなく、少しだけ日常を豊かにする食材です。
今日は、難しく考えずに「一口」を丁寧に味わってみてください。
- 塩味は強いか弱いか
- 舌の上で温度がどう変わるか
- 噛むほど香りが広がるか
たったこれだけで、いつもの食卓に「ゆっくり味わう時間」が生まれます。
夜なら、温かいスープや紅茶と合わせると、体の力がふっと抜けます。
くつしたの日(ペアーズデー/11月11日)
「11月11日」の“1”が2本ずつ並ぶ様子を、靴下の「ペア」に見立てたことから、日本靴下協会が制定した記念日です。
靴下は毎日履くものですが、意外にも「傷み」に気づきにくいアイテム。
つま先・かかと・履き口の伸び——小さな変化が、足元の疲れや冷えにつながります。
今日は、自分の足をいたわる日として、靴下を一足だけ見直してみてください。
新しいものを買う必要はありません。
- かかとが薄くなっていないか
- ゴムが伸びきっていないか
- 触ったときに“冷たさ”がないか
足元の感覚は、思った以上に心の状態と直結します。
やわらかい靴下を履くと、歩幅が自然に整い、呼吸が深くなります。
夜は、寝る前に足首を軽く回してから靴下を履き替えるだけでも、翌朝のだるさが違います。
11月11日のまとめ
11月11日は、「1」がただ並んでいるだけの日ではありません。
誰かと分け合う楽しさ、支え合う気持ち、食卓に宿る文化、そして自分自身をいたわる視点。
日常の中にある優しさを、少しだけ“思い出せる日”です。
忙しさに追われると、こうしたものはすぐに後ろへ流れてしまいます。
けれど、ほんの小さな習慣が、明日の気分を変えてくれることがあります。