今日は何の日

今日は何の日【11月12日】皮膚の日・洋服記念日・いいニラの日・留学の日|「整える」「選ぶ」「味わう」「視野を広げる」日

11月12日は、身体・文化・食・学びにまつわる記念日が重なる日です。

たとえば、肌をいたわることを見つめ直す「皮膚の日」。
明治の衣服文化の転換にちなむ「洋服記念日」。
旬の食材に目を向ける「いいニラの日」。
そして、視野を広げるきっかけとなる「留学の日」。

どれも「生活の質を少しだけ整える」という共通点を持っています。
難しいことをする必要はありません。
今日は、日常の中で“ひとつだけ丁寧に選ぶ”こと から始めてみてください。

皮膚の日(11月12日)

日本臨床皮膚科医会が「いい(11)ひ(1)ふ(2)」の語呂に合わせて制定した記念日です。
乾燥が進む時期に、肌トラブルを未然に防ぐ大切さを知ってもらう目的があります。
皮膚は“身体のいちばん外側にある臓器”とも呼ばれ、気温・ストレス・生活リズムなどの影響を最も早く受け取る部分です。

今日は、肌を「整える」日ではなく、「観察する」日 にしてみてください。
鏡の前で、次の3点だけを確認します。

  1. 頬と鼻の赤み
  2. 唇の乾き
  3. かゆみ・つっぱり感

もし1つでも気になるところがあれば、
保湿を“量を増やす”のではなく、回数を増やす のがおすすめです。
朝・昼・就寝前の3回に分けると、皮膚が受け止めやすい状態になります。

洋服記念日(11月12日)

1872年(明治5年)11月12日、太政官が「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」と布告したことに由来する記念日。和装が礼装の主流だった日本で“公の場の正装=洋装”が定められ、近代の装いが加速しました。のちに全日本洋服協同組合連合会が1972年に制定し、業界行事も続いています。

今日は、クローゼットを“いまの自分”基準で見直してみましょう。サイズや着心地、用途が合わない一着は手放し候補に。逆に着倒している基本の白シャツや黒パンツは買い替えを検討—ケア手順(洗濯表示・ブラッシング・アイロン)もメモしておくと、翌朝の身支度が軽くなります。歴史を知ると、服は単なる消費ではなく文化の継承でもあると実感できます。

ベビーカーにやさしいまちづくりの日(11月12日)

「ベビーカーにやさしい“11”いい、まちで育児しやすい“12”」の語呂にちなみ、街全体で子育ての移動を支える意識を高めよう、という日です。駅や商業施設ではエレベーター優先やスロープ整備、ベビーカーマークの掲示など“見える配慮”が進んできましたが、最も力になるのは周囲の小さな一声。たとえば改札や段差で迷っている親子を見かけたら「お手伝いしましょうか?」と声をかける、エレベーターでは乗降を待ってスペースを作る、通路では無理に追い越さず距離を保つ——そんな行動が今日からできる社会の土台になります。

家庭では、外出前にルートを地図アプリで確認し、エレベーター位置や屋根付き動線をメモしておくと移動のストレスがぐっと減ります。施設側・地域側は、ベビーカー置き場や多目的トイレの位置を公式サイトや館内サインで明確化し、ベビーカーマークを積極的に掲示することが“歓迎の意思表示”になります。

パンの日(毎月12日)

「パンの日」は、日本で初めてパンが公式に作られた記念にちなんで制定されました。
1842年(天保13年)4月12日、江戸・芝の軍用施設で、伊豆出身の堀田道空らが兵糧として焼いた乾パンが日本初とされています。
この出来事を記念して、パン食普及協議会が「毎月12日」をパンの日と定め、全国のパン店やメーカーがキャンペーンを行っています。

朝食文化の定着、ベーカリー産業の発展、そして“焼きたての香り”を日常に広めた功労者。
食卓に並ぶパンは、今や世界と日本をつなぐ象徴でもあります。

今日の行動ヒント:
・お気に入りのベーカリーを1つ開拓してみる
・いつもと違う種類のパンを選ぶ(ライ麦・全粒粉・バゲットなど)
・トーストを焦がさず焼けた朝は、それだけで上出来

はり・きゅう・マッサージの日(11月12日)

東洋医学の普及と正しい理解を広めるために、日本あん摩マッサージ指圧師会が制定。
「いい(11)ひふ(12)」の語呂に合わせ、皮膚を通じて健康を支える職業への感謝を込めた日です。
古くから日本に根づく鍼灸・あん摩は、“気・血・水”の流れを整え、自然治癒力を高める医療行為として親しまれてきました。

現在ではWHO(世界保健機関)もその有効性を公式に認め、慢性的な痛みや自律神経の不調、ストレスケアに役立つ療法として世界各国で活用されています。
心と体を整える時間を“贅沢”ではなく“日常のメンテナンス”として取り入れることが、現代の健康観を変える第一歩になるかもしれません。

今日の行動ヒント:
・肩や腰に疲れを感じたら“温める”を最優先に
・ツボ押しは“イタ気持ちいい”を超えない強さで
・信頼できる国家資格者の施術所を探してみる

まとめ

11月12日は、肌を守る「皮膚の日」、装いを見直す「洋服記念日」、
子育てを支える「ベビーカーにやさしいまちづくりの日」、
そして暮らしの根を形づくる「パンの日」「はり・きゅう・マッサージの日」など、
“人のぬくもりと暮らしの質”に関わる記念日が静かに並ぶ日です。

肌に触れる布地、街で交わす小さな声かけ、
身体を整える手のぬくもり、焼きたての香ばしいパンの匂い——。
どれも、日常のなかで見過ごされがちな「やさしさの温度」を思い出させてくれます。

今日という日は、
自分とまわりの人たちを少しだけ丁寧に扱ってみる、
そんな“やさしさの再起動ボタン”のような日。

忙しさに流されてしまいそうな時こそ、
小さな心づかいの積み重ねが、暮らしをやわらかく変えていくのかもしれません。

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