11月24日は「文化・食・伝統に親しむ日」

11月24日は、オペラ記念日・鰹節の日・和食の日・親子の日・思いやりの日など、日本の文化や食、心の在り方に関わる記念日が多く集まっています。明治期に日本で初めて本格的なオペラ上演が行われた歴史的な日であり、一方では鰹節やだし文化を通して“日本の食の基盤”を見つめ直すタイミングでもあります。また、親子の時間や思いやりの心に目を向けようというテーマの記念日も多く、家族との関係や日々のコミュニケーションを丁寧にしてみたくなる一日。今日は、好きな音楽に触れたり、だしの効いた料理を味わったり、身近な人へ「いつもありがとう」と声をかけたり、自分にとっての心地よい文化・食・つながりをゆっくり楽しんでみませんか。
オペラ記念日(11月24日)
11月24日は「オペラ記念日」。1894年11月24日、東京の皇居前・有楽座で、日本で初めて本格的なオペラが上演されたことに由来します。演目はグノー作曲の歌劇『ファウスト』で、国内外の歌手が出演し、当時の日本では画期的な文化イベントとなりました。オペラは声楽・演劇・オーケストラ・舞台美術が融合した総合芸術であり、日本でも100年以上にわたり公演や団体が増え、独自の発展を遂げています。
今日はクラシックの名曲を聴いたり、舞台映像を鑑賞したりして、芸術に心を預ける時間を作ってみませんか。初心者でも、あらすじを知ってから観ると理解しやすく、感情移入しやすくなります。
和食の日(11月24日)
11月24日は「いい(11)にほんしょく(24)」の語呂合わせから生まれた「和食の日」。和食文化国民会議が制定し、ユネスコ無形文化遺産にも登録された和食の魅力や知恵を、次世代へ受け継ぐきっかけの日とされています。だしや旬の食材、発酵食品を大切にする和食は、健康面だけでなく、季節を感じる心も育ててくれます。
今日は一汁三菜を意識して、家にある食材で簡単な和定食を作ってみたり、子どもと一緒に味噌汁を作ってみるのもおすすめ。食卓を囲みながら、日本の食文化に「いただきます」と感謝を伝える一日にしてみませんか。
鰹節の日(11月24日)
同じく11月24日は「いい(11)ふし(24)」の語呂合わせから、「鰹節の日」にも制定されています。鰹節メーカーのヤマキ株式会社が、日本記念日協会に申請して認定された記念日で、だし文化の中心にある鰹節の価値を広めることが目的です。鰹節からとるだしは、うま味が豊かで塩分を控えても満足感が得られるのが特徴。健康的な減塩にも役立ちます。
今日はだしパックではなく、本枯れ節や削り節から丁寧にだしをとり、味噌汁やおひたしを作ってみるのはいかがでしょうか。香り立つ湯気を感じながら、日本の「だし文化」の奥深さを味わう一日にしてみてください。
冬にんじんの日(11月24日)
11月24日は「冬にんじんの日」でもあります。日付は冬にんじんが旬となる11月と、「に(2)んじ(4)ん」の語呂合わせから。野菜飲料などで知られるカゴメ株式会社が、甘みと栄養価が高まる冬にんじんのおいしさを知ってもらうために制定しました。冬のにんじんはβカロテンが豊富で、免疫力アップや肌の健康維持にも役立つと言われます。
今日はシチューやポトフ、にんじんたっぷりのスープなど、体が温まるメニューに冬にんじんをたっぷり使ってみましょう。甘みの変化を味わいながら、「旬を食べる」楽しさを実感できるはずです。
いいつまようじの日(11月24日)
11月24日は「いいつまようじの日」。「いい(11)つま(2)ようじ(4)」という語呂合わせから、日本つまようじ組合が制定し、日本記念日協会に認定された新しい記念日です。つまようじは食後の歯のケアだけでなく、和菓子や料理の盛り付けにも欠かせない、日本の食卓の名脇役。今日は国産つまようじや木の種類にちょっと注目してみたり、食後に丁寧に歯をケアしてみるのがおすすめです。
環境や口腔衛生への意識を高めるきっかけとして、「小さな道具に支えられている日常」に思いを巡らせてみましょう。
ブルボン・プチの日(11月24日/毎月24日)
毎月24日は、菓子メーカー・ブルボンが制定した「ブルボン・プチの日」。ビスケットやスナックなど全24種類ある「プチシリーズ」の数にちなみ、毎月24日が記念日とされ、日本記念日協会にも登録されています。細長いパッケージと一口サイズが特徴で、仕事や勉強の合間の“プチごほうび”にもぴったり。11月24日はその中でも特に意識して、お気に入りのフレーバーをいくつか買って食べ比べをしてみたり、家族や友人とシェアするのも楽しそうです。小さなお菓子で、日常にちょっとした彩りを足してみませんか。
思い出横丁の日(11月24日)
11月24日は「思い出横丁の日」。新宿西口の飲み屋街「思い出横丁」を運営する新宿西口商店街振興組合が制定し、日本記念日協会に登録された記念日です。1999年11月24日に発生した火災事故の教訓を忘れず、防災意識を高めるとともに、常連客への感謝と横丁の魅力発信を目的としています。 昭和の面影が残る路地には、焼き鳥やもつ焼きの店がぎっしり。
今日は安全に配慮しつつ、昔ながらの酒場の空気を感じる散歩動画を眺めたり、新宿方面に行く機会があれば、歴史に思いを馳せながら路地を歩いてみるのも良いでしょう。
アースナイトデー(11月24日)
11月24日は「アースナイトデー」。沖縄県石垣市と竹富町が、西表石垣国立公園が日本初の「星空保護区」に認定されたことを記念して制定した日で、地球の夜空の環境や星空の大切さを世界へ発信することを目的としています。 人工照明が増えた現代では、星空が見えにくくなる「光害」も問題に。
今日は部屋の照明を少し落として夜空を見上げたり、星空の写真・配信を楽しみながら、暗く美しい夜空を守ることについて考えてみませんか。石垣島や離島の星空ツアーの様子を動画で眺めるのもおすすめです。
いい尿の日(11月24日)
11月24日は「いい尿の日」。排尿トラブルの漢方薬「八味地黄丸」などを手がけるクラシエ製薬が、「いい(11)にょう(24)」という語呂合わせと、寒さで頻尿・夜間尿が増える時期であることから制定した記念日です。 尿のトラブルは恥ずかしくて相談しづらい一方で、放置すると生活の質を大きく下げてしまうことも。
今日はトイレの回数や尿の色をさりげなくチェックしてみたり、気になる症状があれば泌尿器科やかかりつけ医に相談するきっかけにしてみましょう。体を温める習慣づくりも、冬の「いい尿」に役立ちます。
進化の日(11月24日)
11月24日は「進化の日(Evolution Day)」。1859年11月24日に、イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンが『種の起源』の初版を刊行したことにちなむ記念日です。 ダーウィンは「自然選択」によって、生物は環境に適応しながら少しずつ変化し、多様な種へ分かれていくと説明しました。この考え方は、生物学だけでなく、人類観や世界観にも大きな影響を与えています。
今日は動物や植物のドキュメンタリーを見たり、ダーウィンや進化論の解説動画をきっかけに、「生き物はどのように今の姿になったのか」と想像を巡らせてみてはいかがでしょうか。
東京天文台設置記念日(11月24日)
1921年11月24日、現在の国立天文台の前身となる東京天文台が、東京府麻布区飯倉(現・港区麻布台)に設置されたことに由来する記念日です。東京大学構内の気象台などを母体に、国内の天文観測機関を統合する形で誕生し、その後は三鷹市への移転や組織改編を経て国立天文台として活動を続けてきました。宇宙の姿を解き明かし、暦や標準時の決定にも関わる天文台は、私たちの暮らしを静かに支える存在でもあります。
今日は夜空を見上げたり、オンライン公開講座のアーカイブを視聴して、宇宙への興味を少しだけ深めてみてはいかがでしょうか。
削り節の日(11月24日/毎月24日)
毎月24日は「ふ(2)し(4)」という語呂合わせから「削り節の日」とされ、東京鰹節類卸協同組合が制定した記念日です。特に11月24日は「1・1・2・4=いいふし」と読めることから、全国削節工業協会による「削り節の日(良い節の日)」としても紹介され、同じく11月24日の「鰹節の日」とともに、和食文化を支えるだしの魅力を伝える日になっています。保存性に優れた鰹節を薄く削った削り節は、味噌汁やお浸し、お好み焼きなどさまざまな料理のうま味を底上げしてくれる名脇役。
今日は市販の削り節パックでも構わないので、だしを丁寧にとった味噌汁や、おかかおにぎりを作って、だしの香りと深い味わいをじっくり味わってみましょう。
ダブルソフトでワンダブル月間(11月/11月24日にも意識してみよう)
11月は山崎製パンが制定した「ダブルソフトでワンダブル月間」。同社の食パン「ダブルソフト」は真ん中から手で割ると二つのスライスが数字の「1」に見え、「1(ワン)」が2個(ダブル)並ぶことから「ワンダブル=ワンダフル」と語感を重ねたことに由来しています。11月1日から30日までの1カ月を通して、ミミまでやわらかいロングセラー食パンのおいしさをPRするキャンペーン月間とされ、日本記念日協会にも登録されています。
朝食はついマンネリになりがちですが、今日は厚切りトーストにバターやジャムをたっぷりのせたり、具だくさんサンドイッチに挑戦したりして、いつもより少しだけ贅沢なパン朝食を楽しんでみてはどうでしょうか。
11月24日のまとめ
11月24日は、オペラ記念日・和食の日・鰹節の日・冬にんじんの日など、日本の文化や食の魅力に光が当たる一日でした。だしや旬野菜、つまようじや削り節といったささやかな存在まで見つめ直すことで、「当たり前の食卓」がどれだけ豊かな知恵と工夫に支えられているかに気づかされます。また、思い出横丁の日やアースナイトデー、東京天文台設置記念日、進化の日など、街や星空、科学にまつわる記念日も多く、足元から宇宙まで視野を広げてくれるのも特徴です。小さなお菓子で一息ついたり、夜空を見上げてみたり、だしから味噌汁をとってみたりと、難しいことをしなくても「ちょっと丁寧に暮らす」きっかけが詰まった11月24日。今日は、文化と食と日常のありがたさを、ゆっくり味わう一日にしてみてはいかがでしょうか。