- 11月30日は何の日?(記念日を総まとめ)
- 絵本の日(11月30日)
- 本みりんの日(11月30日)
- 社会鍋の日(11月30日)
- きりたんぽみそ鍋の日(11月30日)
- いい30歳の日(11月30日)
- シティズ・フォー・ライフの日(Cities for Life Day/11月30日)
- みその日(毎月30日)
- EPAの日(毎月30日)
- サワーの日(毎月30日)
- カメラの日(オートフォーカスカメラの日)
- 鏡の日
- 化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日(国際デー)
- 年金の日(いいみらいの日)
- 人生会議の日(いいみとりの日)
- シルバーラブの日
- いいおしりの日(11月30日)
- ノーベンバーラブデー(November Love Day)
- ゲゲゲ忌(水木しげるさん 命日/11月30日)
- 砂糖の日(いい砂糖の日)
- キャッシュレスの日(毎月0のつく日:10日・20日・30日)
- コンピュータセキュリティの日(Computer Security Day)
- ボニファシオ・デー(Bonifacio Day/フィリピン・11月30日)
- バルバドス独立記念日(Barbados Independence Day/11月30日)
- 11月30日の記念日まとめ
11月30日は何の日?(記念日を総まとめ)

11月30日は、11月最終日という区切りの良さに加え、「いい(11)み(3)りん(0)」などの語呂合わせから生まれた“食”や“暮らし”に関する記念日が多く集まっているのが大きな特徴です。児童文学者・瀬田貞二の名著『絵本論』初版発売日にちなんだ「絵本の日」、本みりんの魅力を伝える「本みりんの日」、冬の風物詩・街頭募金のスタートを知らせる「社会鍋の日」など、日本の生活文化に根ざした記念日が並びます。
さらに、秋田の郷土料理をPRする「きりたんぽみそ鍋の日」や、30代の門出を応援する「いい30歳の日」など、地域振興やライフステージに光を当てたユニークな記念日も制定されています。
国際的には、化学兵器の犠牲者を追悼し、再発防止への決意を新たにする「化学戦争すべての犠牲者を記念する国際デー」や、死刑制度廃止を訴える世界的キャンペーン「シティズ・フォー・ライフの日」が11月30日に位置づけられており、日本国内の“ほっこり系”記念日とは対照的に、平和と人権を考える日でもあります。
この記事では、こうした11月30日の主な記念日について「誰が・どんな思いで作った日なのか」という由来や背景を整理しつつ、今日から実践できる過ごし方のアイデアまで一気に紹介していきます。
絵本の日(11月30日)
11月30日は「絵本の日」。福岡市で小児歯科医院を運営する医療法人・元気が湧くが開設した民間図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)」が制定し、日本記念日協会に認定された記念日です。
日付は、児童文学者・瀬田貞二の著書『絵本論』(福音館書店)の初版が刊行された1985年11月30日に由来します。『絵本論』は近代絵本の考え方を示した重要な一冊であり、「絵本の日」はその精神を受け継ぎながら、絵本の魅力を次世代へ伝えていくことを目的としています。
この日は、ビブリオを中心に「絵本の日アワード」などのイベントが開催され、絵本にまつわるエピソード募集や表彰企画を通じて、親子の読書時間や読み聞かせ文化を応援しています。
本みりんの日(11月30日)
11月30日は「本みりんの日」。本みりんメーカーで構成される全国味淋協会内「本みりんの日」事務局が制定し、日本記念日協会に登録されています。
日付は「いい(11)みりん(30)」または「いい(11)み(3)りん(0=輪)」の語呂合わせと、鍋物・煮物・おせち料理などで本みりんの需要が高まる季節であることから。みりん風調味料や発酵調味料と区別される「本みりん」の上品な甘み・照り・ツヤ・煮崩れ防止などの調理効果を、より多くの人に知ってもらうことが目的です。
毎年11月30日前後には、講演会や料理イベント、レシピ動画公開などのPR企画が行われ、賛否両論・笠原将弘シェフのレシピを紹介する「本みりんチャンネル」なども展開されています。
社会鍋の日(11月30日)
11月30日は「社会鍋の日」。年末の風物詩として知られる救世軍の街頭募金「社会鍋」を行うキリスト教系奉仕団体・救世軍(The Salvation Army)が制定し、2015年に日本記念日協会に登録された記念日です。
社会鍋は、1909年(明治42年)に山室軍平らによって始められた、日本で最初期の街頭募金活動の一つ。三脚に鍋(ケトル)を吊るし、ラッパ演奏とともに寄付を呼びかけるスタイルで、当初は「集金鍋」「慈善鍋」と呼ばれ、1921年以降「社会鍋」という名称が定着しました。集められた募金は、災害被災者や路上生活者支援、福祉施設への訪問などに活用されています。
11月30日が選ばれたのは、毎年12月の街頭募金開始に合わせて、この日にスタートのアナウンスを行ってきた慣習があったため。現在もこの日に合わせて式典やキャンペーン動画が公開され、募金活動への理解と参加を呼びかけています。
きりたんぽみそ鍋の日(11月30日)
11月30日は「きりたんぽみそ鍋の日」。秋田県の郷土料理・きりたんぽ鍋を、秋田みそ仕立てで全国に広めることを目的に、「きりたんぽみそ鍋協議会(事務局:秋田みそしょうゆPR協議会)」が制定した記念日です。日付は、囲炉裏でたんぽがずらりと並ぶ様子を「11」に見立て、「30=みそ」と読む語呂合わせから来ています。
きりたんぽ鍋は、つぶしたうるち米を棒に巻き付けて焼いた「きりたんぽ」と、比内地鶏や野菜を一緒に煮込む秋田の名物料理。みそ仕立てにすることでコクと香ばしさが増し、寒い季節にぴったりのごちそうになります。公式サイトでは基本レシピに加え、チーズ鍋や坦々風などのアレンジレシピも紹介されており、「ご当地みそ×きりたんぽ」で地域振興につなげる狙いもあります。
いい30歳の日(11月30日)
11月30日は「いい30歳の日」。女性向けメディア「OZmall(オズモール)」を運営するスターツ出版株式会社が制定し、日本記念日協会に登録されている記念日です。日付は「いい(11)30(さんじゅう)歳」の語呂合わせからで、「節目である30歳を前向きに楽しもう」というメッセージが込められています。
OZmallのアンケート調査では、30歳前後の女性が「仕事」「結婚・出産」「お金」「健康」など将来に不安を抱えつつも、「自分らしく生きたい」「好きなことには全力で投資したい」と考えている傾向が見られたとされます。そこでこの記念日には、30代のライフスタイル提案や、自分へのご褒美旅・美容体験企画などを展開し、「年齢に縛られない“いい30歳像”」を応援するきっかけ日にしたいという意図があります。
シティズ・フォー・ライフの日(Cities for Life Day/11月30日)
11月30日は、世界各地で「シティズ・フォー・ライフの日(Cities for Life Day)」としても知られています。イタリアのカトリック平和運動団体・サンテジディオ共同体が2002年に始めた国際的なキャンペーンで、「死刑廃止を支持する都市の国際デー」と位置づけられています。
日付は、1786年11月30日にトスカーナ大公国(現在のイタリアの一部)が、啓蒙思想家チェーザレ・ベッカリーアの思想に影響を受け、「世界で初めて死刑と拷問を廃止した近代国家」になった史実に由来します。この日には、ローマのコロッセオや各都市の象徴的建造物がライトアップされ、「都市として死刑反対の意思を示す」イベントや講演会が世界中で行われます。現在は2,000都市以上が参加する、死刑廃止運動の象徴的な記念日となっています。
みその日(毎月30日)
毎月30日は「みその日」。全国味噌工業協同組合連合会(全味工連)などみそ業界団体が制定し、日本記念日協会にも登録されています。日付は「三十日(みそか)」と「みそ」をかけた語呂合わせで、和食文化の要である味噌の良さや健康効果を広く知ってもらうことが目的です。
味噌は、大豆と麹、塩を発酵させて作る日本の伝統的な発酵食品で、たんぱく質・ビタミン・ミネラルに加え、腸内環境を整える乳酸菌や麹菌由来の成分なども含まれます。近年は「スーパーフード」としても注目され、生活習慣病リスクの低減や美容面での効果を紹介する研究や解説も増えています。
この日は、いつものみそ汁を具だくさんにしてみたり、味噌漬け・味噌炒め・味噌だれなど、1品だけでも味噌料理を増やしてみると「みその日」らしい過ごし方になります。
EPAの日(毎月30日)
毎月30日は「EPAの日」。イワシなど青魚に多く含まれる脂肪酸EPA(エイコサペンタエン酸)の認知拡大を目的に、水産大手の日本水産株式会社(ニッスイ)が制定し、日本記念日協会に登録された記念日です。日付は「肉(29)の日の翌日(30)は魚を食べ、EPAを摂ろう」という考え方から選ばれました。
EPAは、血液をサラサラに保ち、血中脂質や血管の健康維持に役立つとされるn-3系脂肪酸で、人の体内ではほとんど作れない「必須脂肪酸」の一種です。魚離れが進むなか、意識的に青魚やEPA入り食品を取り入れてほしいという思いから、ニッスイは医薬品原料やサプリメントなどの形でもEPAを提供し、専用サイトや動画でその働きを解説しています。
EPAの日には、サバ・イワシ・アジなどの青魚料理をメニューに加えたり、魚中心のおつまみを選ぶなど、「昨日は肉、今日は魚」というリズムを意識してみると良さそうです。
サワーの日(毎月30日)
毎月30日は「サワーの日」。焼酎・清酒などを手がける宝酒造株式会社が制定した記念日で、「サ(3)ワ(輪=0)ー」の語呂合わせから、毎月30日が選ばれました。レモンサワーをはじめとするサワー系ドリンクの魅力や楽しみ方を広めることが目的で、お酒の記念日特集などでも「サワーの日」として紹介されています。
サワーは、焼酎やスピリッツに炭酸と果汁・シロップを合わせたさっぱり系カクテルの総称で、なかでもレモンサワーは「居酒屋の定番ドリンク」としてすっかり定着しました。宝酒造は「レモンサワーで日本を元気に!」プロジェクトを展開し、自宅でも簡単に作れるこだわりレシピや、焼酎とレモン・炭酸のバランスにこだわった動画コンテンツを公式サイトやYouTubeで公開しています。
サワーの日には、レモンの絞り方を工夫したりノンアルコールサワーを試してみるなど、「いつもの一杯」を少しアップデートしてみるのも面白いかもしれません。
カメラの日(オートフォーカスカメラの日)
1977年(昭和52年)11月30日、コニカ(当時の小西六写真工業)が世界初の量産オートフォーカスカメラ「コニカC35AF」を発売したことにちなむ記念日です。愛称は「ジャスピンコニカ」で、レンズ横のセンサーが自動でピントを合わせてくれる画期的なコンパクトカメラとして大ヒットし、「ピント合わせはカメラ任せ」が一気に一般化しました。
それまでのカメラは、距離計を見ながら自分でピントリングを回すのが当たり前でしたが、この機種の登場で「誰でも失敗少なく撮れる」時代へとシフトしていきます。現在のスマホカメラに至るまで続く「オートフォーカス文化」のスタート地点とも言える日です。
この日には、久しぶりにフィルムカメラを引っ張り出してみたり、手持ちのカメラのオートフォーカス機能を見直して、マニュアルフォーカスとの違いを試してみるなど、「ピント」と向き合う時間を取ってみるのも面白そうです。
鏡の日
11月30日は「いい(11)ミ(3)ラー(0)」の語呂合わせから、「鏡の日」として紹介されることがあります。公式な記念日登録はされていないものの、美容・健康・ライフスタイル関連の媒体が、鏡を通じて自分の姿や生活習慣を見直す日として提案している“生活系記念日”です。
鏡は、身だしなみを整える道具であると同時に、古来は神事や魔除け、権威の象徴としても扱われてきました。日本神話に登場する「八咫鏡」や、古墳から出土する青銅鏡など、歴史的にも特別な意味を持つ存在です。現代でも、姿勢チェックや表情トレーニングなど、鏡は自分を客観視するためのツールとして活用されています。
この日は、全身を映せる鏡の前に立って、姿勢や立ち方・歩き方をチェックしてみたり、笑顔の練習をしてみるなど、「鏡越しの自分」とじっくり向き合ってみる過ごし方が似合う日と言えそうです。
化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日(国際デー)
11月30日は、国連が定める「化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日(Day of Remembrance for All Victims of Chemical Warfare)」です。化学兵器の被害に遭ったすべての人々を悼み、化学兵器の完全廃絶への決意を新たにすることを目的とした国際的な記念日で、化学兵器禁止機関(OPCW)が中心となって各国で式典や啓発イベントを行っています。
もともとは、化学兵器禁止条約(CWC)が発効した1997年4月29日に合わせて4月29日に設けられましたが、2015年の締約国会議で、OPCW年次会合に合わせやすいよう11月30日に変更されました。現在は11月30日(または会議初日)に、オランダ・ハーグのOPCW本部などで追悼式が行われています。
日本でも第一次世界大戦や太平洋戦争、さらに世界各地の紛争を通じて、化学兵器の非人道性が繰り返し問題となってきました。この日は、ニュースや解説動画を通じて化学兵器禁止条約やOPCWの活動を学び、「二度と同じ悲劇を繰り返さない」という国際社会の取り組みに思いを馳せる一日にしてみると良いでしょう。
年金の日(いいみらいの日)
11月30日は「年金の日」。厚生労働省と日本年金機構が、2014年(平成26年)から毎年11月30日をこう呼ぶよう定めています。日付は「11(いい)30(みらい)」の語呂合わせで、「ねんきんネット」などを活用して年金記録や受給見込額を確認し、高齢期の生活設計に思いを巡らせてもらうことが目的です。
11月はあわせて「ねんきん月間」とされ、全国の年金事務所での相談会や出張セミナー、オンライン講座などが実施されています。
この日は「老後のお金の話は後回し…」になりがちな人ほど、自分の年金加入記録をチェックし、「将来いくらぐらい受け取れそうか」を一度数字で確認してみるきっかけの日とも言えます。
人生会議の日(いいみとりの日)
11月30日は「人生会議の日(いいみとりの日)」としても位置づけられています。厚生労働省が、人生の最終段階の医療・ケアについて前もって考え、大切な人や医療・ケアチームと話し合う「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」の愛称として「人生会議」を紹介し、その普及・啓発のために11月30日を記念日としたものです。
ここでいう「人生会議」とは、いわゆる“終活”より一歩踏み込んで、「どんなふうに生きたいか」「どんな治療やケアを望むか(あるいは望まないか)」を、元気なうちから家族や信頼できる人・医療者と何度も話し合い、共有しておく取り組みのこと。価値観や体調は時間とともに変わるため、「一度決めて終わり」ではなく、定期的に話し直すことが大切だとされています。
11月30日には、自治体や医療機関が人生会議ノートの配布や講演会を行うことも多く、「家族で“もしものとき”について少しだけ話してみる」きっかけの日としても活用されています。
シルバーラブの日
11月30日は「シルバーラブの日」とも呼ばれています。1948年(昭和23年)のこの日、歌人・川田順(かわだ じゅん/1882–1966)が、弟子である大学教授夫人とともに家出し、“老いらくの恋”として大きな話題になった出来事に由来します。
当時、川田順は60代後半、相手の女性は40歳前後とされ、二人の関係は3年ほど前から続いていたと言われます。家出は養子に連れ戻されていったんは失敗に終わりますが、その後紆余曲折を経て二人は結婚し、添い遂げたと伝えられています。川田が詠んだ「墓場に近き老いらくの恋は恐るる何ものもなし」という歌から「老いらくの恋」という言葉が流行語になり、「年齢を重ねても恋をしてよい」というメッセージを象徴するエピソードとして語り継がれています。
この記念日は、高齢者の恋愛や再婚、パートナーシップについて前向きに捉え直し、「いくつになっても心ときめく時間を大事にしていい」というメッセージを込めた日として、雑学サイトやコラムなどでしばしば紹介されています。
いいおしりの日(11月30日)
11月30日は「いいおしりの日」。東京都渋谷区の芸能プロダクション「ヴィズミック株式会社」が制定し、日本記念日協会にも登録されていた記念日です。日付は「11=いい」と読み、月末の30日を「お尻の日」ととらえた語呂合わせからきています。
目的は、お尻のフォルムの美しさやボディメイクの楽しさを広め、エンタメ業界や社会を明るく元気にしようというもの。現在は協会の登録は終了していますが、美容・フィットネス業界を中心に「ヒップアップの日」として話題にされることもあります。
今日は姿勢を意識して歩いたり、自宅でヒップトレーニングに挑戦したり、「下半身の疲れをほぐす日」として過ごしてみるのもよさそうです。
ノーベンバーラブデー(November Love Day)
11月30日は「ノーベンバーラブデー(November Love Day)」とも呼ばれます。雑学サイトなどで紹介されている “記念日の一つ” で、11月の最終日に「家族・友人・恋人など、大切な人と過ごす時間を意識する日」として提案されているものです。
由来は、11月(November)の締めくくりを、愛情や感謝を伝える一日にしようという発想から。公式な法律上の記念日ではありませんが、福祉・介護の分野などでも「人とのつながり」や「地域交流」をテーマに、この名前をきっかけにしたイベントやキャンペーンが行われることがあります。
今日は、久しぶりの相手にメッセージを送ったり、家族と一緒に夕食を囲んだり、「ありがとう」を言葉にしてみると、この日のコンセプトにぴったりです。
ゲゲゲ忌(水木しげるさん 命日/11月30日)
11月30日は、『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる漫画家・水木しげるさんの命日でもあり、東京都調布市などではこの日を「ゲゲゲ忌」と名付けて顕彰イベントを行っています。水木さんは2015年11月30日に93歳で逝去し、その功績をしのぶ行事が毎年行われるようになりました。
調布市(水木さんの自宅や仕事場があった地域)では、「ゲゲゲ忌」の期間中にスタンプラリーや特別上映、トークイベントなどを開催し、境港市(水木しげるロードのある故郷)でも命日にあわせて献花や関連イベントが行われています。「ゲゲゲ忌」は、水木作品を通じて妖怪文化や戦争体験の記録、人間味あふれる人生観に触れる機会ともなっています。
今日は『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』、『のんのんばあとオレ』など水木作品を読み返したり、アニメやドキュメンタリーを見て、水木しげるさんの世界観に浸る一日にしてみてはいかがでしょうか。
砂糖の日(いい砂糖の日)
11月30日は「砂糖の日」。砂糖関係8団体からなる「お砂糖“真”時代」推進協議会が2014年に制定した記念日で、「いい(11)さ(3)とう(0)=いい砂糖」の語呂合わせからこの日が選ばれています。
料理やお菓子作りなど、私たちの食生活を支える砂糖の栄養価や保存性を正しく知ってもらい、「砂糖=悪者」という誤解を減らして、適量をうまく活用してほしいという狙いがあります。この日は、普段使っている砂糖の種類(上白糖・きび糖・黒糖など)を見直したり、手作りスイーツに挑戦するきっかけにするのも良さそうです。
キャッシュレスの日(毎月0のつく日:10日・20日・30日)
毎月0のつく日(10日・20日・30日)は「キャッシュレスの日」。スマホ決済やクレジットカード払いなど、現金を使わない決済手段の普及をめざして、一般社団法人日本キャッシュレス化協会が制定した記念日です。
「現金ゼロ(0)=キャッシュレス」という語呂から毎月0のつく日が選ばれており、キャッシュレス化に積極的な店舗を「キャッシュレス化推進店」として表彰する取り組みなども行われました。なお、日本記念日協会の公式リストからは現在は確認できないものの、キャッシュレス推進の象徴的な日として各種サイトで紹介され続けています。現金派の人も、この日だけは少額決済をキャッシュレスにしてみる…といった「お試しデー」にしてみるのも良いかもしれません。
コンピュータセキュリティの日(Computer Security Day)
11月30日は、世界的には「コンピュータセキュリティの日(Computer Security Day)」としても知られています。1988年に、コンピュータ科学の学会ACM(Association for Computing Machinery)が制定したとされる記念日で、情報セキュリティや個人情報保護の重要性を広く呼びかけることが目的です。
きっかけの一つは、同年にインターネット黎明期を揺るがせたマルウェア「モリスワーム」事件とも言われており、「パスワードの見直し」「バックアップの実施」「OSやソフトのアップデート」など、基本的なセキュリティ対策を意識する日として国際的に浸透してきました。日本でも、この日に合わせて各種セキュリティ関連セミナーや啓発キャンペーンが開催されることがあります。
ボニファシオ・デー(Bonifacio Day/フィリピン・11月30日)
11月30日は、フィリピンの国民的英雄アンドレス・ボニファシオの誕生日を記念する「ボニファシオ・デー」です。スペイン植民地支配からの独立を目指した秘密結社カティプナンを組織した人物で、「フィリピン革命の父」とも呼ばれます。この日は“レギュラーホリデー(祝日)”として全国的に仕事や学校が休みになる重要な日です。
マニラ首都圏をはじめ各地で記念式典や献花、パレードが行われるほか、近年は物価高や賃金問題などに対するデモ・集会が行われる日でもあります。ボニファシオが「民衆とともに戦った英雄」であることから、労働者や市民運動の象徴としても位置づけられているためです。
バルバドス独立記念日(Barbados Independence Day/11月30日)
カリブ海の島国バルバドスでは、11月30日は「独立記念日」として祝われます。1966年11月30日、バルバドスは約300年以上続いたイギリスの植民地支配を離れ、独立国家となりました。
独立記念日を中心に、11月は丸ごと「インディペンデンス・マンス」としてパレード、コンサート、地域イベント、宗教行事などが開催されます。首都ブリッジタウンでは議事堂や公的建物が青と金色にライトアップされ、ガリソン・サバンナでは軍や学生が参加する盛大なパレードが行われ、国旗掲揚や国家斉唱とともに独立の歴史を祝います。
11月30日の記念日まとめ
11月30日は、「絵本の日」「本みりんの日」「きりたんぽみそ鍋の日」「みその日」「砂糖の日」など、食卓や暮らしに深く関わる記念日が多く集まっているのが大きな特徴です。冬本番を前に、だし・みそ・本みりん・砂糖といった和食の基本調味料を見直したり、鍋料理を囲んで家族との時間を楽しんだりと、「あたたかい食卓」を意識しやすい日と言えるでしょう。
一方で、「社会鍋の日」「年金の日」「人生会議の日」「化学兵器によるすべての犠牲者を追悼する日」「シティズ・フォー・ライフの日」など、社会保障や人権、平和について考えるきっかけになる記念日も並びます。日常の中でつい後回しになりがちな“将来のお金のこと”“もしもの時の希望”“戦争と死刑制度の問題”などに、少しだけ意識を向けてみるのにも適した一日です。
さらに、スコットランドの「聖アンドリューの日」、フィリピンの「ボニファシオ・デー」、バルバドスの独立記念日など、海外でも歴史や独立を記念する日が重なっています。国内の“ほっこり系”記念日と、世界の「闘いの記憶」を刻む日が同居しているのも11月30日の面白さです。記事の最後にざっと振り返りながら、「今日はどの記念日に寄り添って過ごしてみようか?」と読者が選べる形にしておくと、読み物としても満足度の高い締めくくりになります。