今日は何の日

12月3日は何の日?国際障害者デー・カレンダーの日・プレイステーションの日など記念日・由来まとめ

12月3日は何の日?主な記念日と日本・世界の出来事

12月3日は、「国際障害者デー」をはじめとして、社会のバリアフリーや人権、そして日常生活に欠かせないカレンダー文化、ゲーム史を変えたプレイステーションまで、多彩なテーマが並ぶ一日です。国連が定めた国際障害者デーは、障害のある人の尊厳と権利、社会参加への理解を深めることを目的とした重要な国際デーで、日本でも各地でシンポジウムやライトアップなどのイベントが行われています。

一方、日本の記念日としては、年末のカレンダー販売シーズンに合わせて制定された「カレンダーの日」、1994年12月3日に初代PlayStationが発売されたことにちなむ「プレイステーションの日」などがあり、「時間の意識」と「エンタメの歴史」という、現代らしいキーワードが浮かび上がります。

この記事では、12月3日に制定されている主な記念日について、「いつ・誰が・どんな思いで作った日なのか」という由来と意味を整理しつつ、「今日から試せる過ごし方のアイデア」までセットで紹介していきます。年末に向けて自分の時間と暮らしを見直すきっかけとして、12月3日の記念日を一緒にチェックしていきましょう。

国際障害者デー(International Day of Persons with Disabilities)

12月3日は、国連が定めた「国際障害者デー」です。1992年の第47回国連総会で採択された決議47/3によって制定された国際デーで、障害のある人の権利と尊厳、福祉についての理解を深め、社会のあらゆる分野への参加と包摂を促すことを目的としています。

かつては「International Day of Disabled Persons」と呼ばれていましたが、2007年以降は「International Day of Persons with Disabilities」に名称が変わり、「人」へのフォーカスと人権の視点をより強く打ち出すようになりました。

日本では、この日から9日までが「障害者週間」とされ、自治体や学校、企業などで講演会・映画上映・ライトアップなどさまざまな啓発イベントが行われます。障害を「特別な誰かの問題」と見るのではなく、誰もが関わる人権課題として考え直すきっかけになる日です。


カレンダーの日

12月3日は「カレンダーの日」。カレンダー業界団体の「全国団扇扇子カレンダー協議会」と「全国カレンダー出版協同組合連合会」が1988年に制定し、のちに日本記念日協会にも認定・登録された記念日です。

由来となっているのは「明治改暦」。それまで日本で使われていた太陰太陽暦(旧暦)を、明治5年12月2日をもって打ち切り、翌日の「明治5年12月3日」を新暦(太陽暦)の明治6年1月1日とするとした太政官布告です。これにより、日本は欧米諸国と同じ太陽暦を用いることになり、外交や貿易の足並みをそろえたとされています。一方で、「閏月分の給与を減らすなど財政立て直しの狙いもあった」とする説も知られています。

この日は、手帳やカレンダーを新調したり、旧暦や二十四節気など「暦の雑学」に触れてみるのもおすすめです。暦の仕組みを知ると、季節の移ろいや行事の意味が立体的に見えてきます。


プレイステーションの日

12月3日は「プレイステーションの日」。家庭用ゲーム機「PlayStation(プレイステーション)」を発売したソニー・コンピュータエンタテインメント(現・ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が制定した記念日で、初代PlayStationが1994年12月3日に日本で発売されたことに由来します。

ポリゴンを用いた3Dグラフィックスを武器に、PlayStationはセガサターンやNINTENDO64との競争を制し、据え置き型ゲーム機市場でトップシェアを獲得しました。初代機の世界累計販売台数は1億台を超え、続くPlayStation 2以降もシリーズ化され、ゲーム史を大きく塗り替えたハードとして位置づけられています。

2024年には「PlayStation 30周年」として公式サイトや各種キャンペーンも展開され、12月3日は「ゲームの遊び方が変わった日」として毎年SNSで話題に上る存在になっています。

妻の日(感謝を伝える「サンクスデー」)

12月3日は「妻の日」。東京都千代田区に本社を置く凸版印刷株式会社が1995年に制定した記念日で、日本記念日協会にも登録されています。日付は「サン(3)クス=Thanks」の語呂合わせからきており、1年の最後の月に、1年間の労をねぎらって妻に感謝を伝えようという思いが込められています。

家事や育児、仕事など、目に見える負担はもちろん、「当たり前」の中にある小さな気遣いまで含めて「ありがとう」を言葉や行動で伝えるきっかけの日です。手紙やメッセージカード、ちょっとした贈り物、いつもより丁寧な家事の手伝いなど、形はさまざまですが「感謝を明確に言語化する」ことが何より大切だとされています。


ひっつみの日(岩手の郷土料理を味わう日)

12月3日は「ひっつみの日」としても紹介されています。岩手県の郷土料理「ひっつみ(ひっつみ汁)」は、小麦粉をこねて薄くのばし、ちぎって汁に入れる素朴な料理で、根菜やきのこ、鶏肉などを入れて煮込む具だくさんの一品です。農林水産省の「うちの郷土料理」でも、岩手を代表する家庭料理としてレシピが公開されています。

「ひっつみ」の名前は、生地を「ひっつまんで(つまんで)ちぎる」所作に由来するとされ、寒い季節に体を温めてくれる冬の定番メニューです。12月3日は、岩手の食文化を見直しつつ、小麦粉料理の楽しさや「みんなで鍋を囲む時間」の温かさを再確認する日として、各種サイトや地域情報でも取り上げられています。晩ごはんに「ひっつみ汁」を一品加えて、郷土の味を自宅で楽しんでみるのも良さそうです。


みかんの日(こたつとみかんを楽しむ日)

12月3日は「みかんの日」。全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が、「いいみっかん」の語呂合わせから、11月3日と12月3日の2回を「みかんの日」として制定した記念日です。

みかんはビタミンCやβ-クリプトキサンチンなどを多く含み、風邪予防や皮膚の健康維持に役立つ果物として知られています。こたつで温まりながら箱みかんを囲む冬の風物詩も、この記念日と相性抜群です。産地や品種によって甘さ・酸味・香りが異なるため、「今日は産地や等級にこだわって1袋選んでみる」「保存方法やおいしい見分け方を試してみる」といった楽しみ方もおすすめです。

奇術の日(12月3日)

12月3日は「奇術の日」。公益社団法人・日本奇術協会が1990年に制定した記念日で、日付はマジックを披露するときの掛け声「ワン(1)・ツー(2)・スリー(3)」の語呂合わせに由来します。

日本奇術協会は、日本最大のプロマジシャン組織として、公演や研修会、若手育成などを通じてマジック文化の普及・発展に取り組んでおり、「奇術の日」には懇親会や記念公演も行われています。驚きとワクワクを届けるエンターテインメントとしての奇術の魅力を、改めて感じてもらうことが狙いです。

今日は身近な人に簡単なマジックを披露してみたり、プロマジシャンのステージ動画を観て「タネは何だろう?」と想像してみるのも楽しみ方のひとつです。

参考動画例:https://www.youtube.com/watch?v=O1EUH2DpCD0

プレママの日(12月3日)

12月3日は「プレママの日」。ベビー用品専門店「ベビーザらス」を展開する日本トイザらス株式会社が制定し、一般社団法人日本記念日協会に登録されている記念日です。日付は「いい(1)にん(2)ぷさん(3)=いい妊婦さん」という語呂合わせと、ベビーザらス国内1号店(新浦安店)の開店日が12月3日であることから選ばれました。

これからママになる妊婦さん(プレママ)が、安心して妊娠期を過ごし、出産や子育てへの不安を少しでも軽くできるよう応援することが目的とされています。店舗やオンラインでは、この日に合わせて出産準備グッズの提案や情報発信が行われることもあります。

この日は、パートナーからプレママへの「ありがとう」メッセージを伝えたり、出産準備リストを一緒に見直してみるなど、家族で気持ちを共有するきっかけにするのがおすすめです。

参考動画例:https://www.youtube.com/watch?v=CTNis4O62Qs

視覚障害者ガイドヘルパーの日(12月3日)

12月3日は「視覚障害者ガイドヘルパーの日」。社会福祉法人日本視覚障害者団体連合(日視連)と同行援護事業所等連絡会が制定し、2023年12月3日に日本記念日協会の記念日として認定されました。

視覚障害者ガイドヘルパーは、外出時の付き添い・案内などを行う「同行援護」の担い手であり、その制度を創設した改正障害者自立支援法が成立した2010年12月3日にちなむ日付です。ガイドヘルパーの役割や必要性を広く知ってもらい、新たな人材の養成や、視覚障害者の社会参加促進、共生社会の実現につなげることが目的とされています。

今日は、同行援護制度について調べてみたり、自分の地域でガイドヘルパー養成講座があるかをチェックしてみるなど、「移動の自由を支える仕組み」に目を向けてみる良い機会になります。

世界ニホンザルの日(World Japanese Macaque Day)

12月3日は「世界ニホンザルの日」。1948年12月3日に、京都大学の今西錦司らが宮崎県・幸島で初めて野生ニホンザルの調査を行ったことを記念して定められた日です。

ニホンザルは、ヒトを除く霊長類の中でもっとも北に生息する種で、日本固有のサルとして世界の霊長類学の発展に大きく貢献してきました。一方で、個体数減少が心配される地域や、人里に出没して農作物被害などの軋轢が起きている地域もあり、「人と野生動物の共存」を考える象徴的な存在でもあります。

この日は、動物園や研究機関によるオンラインイベント・講演会なども行われ、ニホンザルの生態や保全について学べるコンテンツが公開されています。ニホンザルのドキュメンタリー動画や動物園の配信を視聴しながら、日本の自然環境や生物多様性について考えるきっかけにしてみると良さそうです。


魚群探知機の日

12月3日は「魚群探知機の日」です。船舶用電子機器メーカー・古野電気株式会社(兵庫県西宮市)が、前身の合資会社古野電気工業所の設立日であり、世界で初めて実用的な魚群探知機の製造・販売を開始した1948年12月3日にちなみ制定し、日本記念日協会に登録されました。

古野電気が開発した魚群探知機は、それまで船員の経験と勘に頼っていた漁業に、音波を利用した「見える漁」をもたらし、戦後のたんぱく質不足を支えた技術として「戦後日本のイノベーション100選」にも選ばれています。現在も漁船だけでなくプレジャーボートや商船向けのソナー・レーダーなどへ発展し、日本の海洋産業を支える重要なテクノロジーとなっています。

この日は、魚群探知機の仕組みや歴史を振り返りつつ、海の資源を「獲る技術」だけでなく「守る目」としても活用していこうという思いが込められています。釣り好きの方は、魚探の解説動画やメーカー公式コンテンツをチェックしてみると、いつもの釣行が一段と奥深く感じられるかもしれません。


個人タクシーの日

12月3日は「個人タクシーの日」。1959年(昭和34年)のこの日、東京都で初めて個人タクシーの営業許可が下り、40〜50歳で3年間無事故無違反の優良運転手173人に「第一次個人タクシー免許」が与えられたことに由来します。

タクシー不足や「神風タクシー」と呼ばれた危険運転の問題を解消するために導入された制度で、運転手が自ら車を所有し、1人1車制で営業するのが特徴です。2009年に50周年を迎えたことを機に、全国個人タクシー協会が記念日として制定し、日本記念日協会に登録しました。安全性とサービス品質の高さから、「乗って安心」として定着している輸送手段です。

この日は、個人タクシーという働き方やビジネスモデルに注目し、公共交通の一端を担うドライバーの仕事に思いを馳せてみるのも良いでしょう。タクシー業界や個人タクシーのリアルを伝える動画コンテンツも多く、転職・独立を考えている人にとっては、現場の声を知るきっかけにもなります。

わらべうた保育の日

12月3日は「わらべうた保育の日」。首都圏を中心に「わらべうた保育園」「太陽の子保育園」などを運営するHITOWAキッズライフ株式会社が制定し、日本記念日協会に登録されている記念日です。日付は、代表的なわらべうた「せっせっせーの よいよいよい」の「よいよいよい」を「414141」と見立て、4×3=12、1×3=3で12月3日としたことに由来します。

わらべうたは、日本の伝統的な「遊び歌」で、親から子へと世代を超えて口伝えで受け継がれてきました。手遊びやふれあい遊びを通じて、ことばのリズム感やコミュニケーション力、想像力を育てる効果があるとされ、保育の現場でも改めて価値が見直されています。この記念日には、親子で昔ながらのわらべうたを一緒に歌ってみたり、保育園・幼稚園での活動に取り入れてみるのも良いきっかけになりそうです。

ヒルズダイエットの日

12月3日は「ヒルズダイエットの日」。テレビショッピング番組「ショップジャパン」を運営する株式会社オークローンマーケティングが制定し、日本記念日協会に登録されている記念日です。「1・2・3」を「ワン・ツー・スリー!」と読む語呂合わせと、「お客さんと二人三脚でダイエットに取り組む」というブランドの姿勢を数字の「2・3」に重ねたことから、この日が選ばれました。

同社の置き換えダイエット食品「ヒルズダイエット・パステルゼリー」などをきっかけに、「今年こそ生活習慣を整えたい」「健康的に体重管理をしたい」と考える大人の前向きな一歩を応援するのが趣旨とされています。この日は、極端なダイエットではなく、食事の見直しや軽い運動の習慣づくりなど、「続けやすい小さな行動」を考えてみる日にすると、記念日のコンセプトとも相性が良さそうです。

「暮らしに除菌を」の日

12月3日は「『暮らしに除菌を』の日」。香料製品やアルコール除菌剤「暮らしに除菌を」シリーズを製造・販売する株式会社プラネットが制定し、日本記念日協会に登録されている比較的新しい記念日です。毎年12月ごろからインフルエンザが流行しやすいことや、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、「1.手洗い 2.うがい 3.除菌」という3つの衛生習慣を意識してもらうことを目的としています。日付は「いち・に・の・さん(1・2・3)」の標語から1・2・3が並ぶ12月3日とされました。

アルコール除菌剤「暮らしに除菌を」シリーズには、スタンダードタイプのほか、抗菌成分を加えたタイプやキッチン用、消毒液など用途別のラインナップがあり、家庭や事業所での衛生対策に活用されています。この記念日には、正しい手洗いの方法や手指消毒の使い分けをおさらいしつつ、ドアノブやテーブルなど「よく触る場所」の拭き取り除菌を習慣化するきっかけにすると良いでしょう。

12月3日の記念日まとめ

12月3日は、国際的な記念日から日本独自のものまで、多彩なテーマが集まる日です。世界的には、障害のある人の権利と暮らしの向上を願う「国際障害者デー」が最も重要な位置づけとなっており、国内外で啓発イベントやライトアップが行われます。日本の記念日としては、年末の必需品であるカレンダー文化に注目した「カレンダーの日」、初代PlayStationの発売にちなむ「プレイステーションの日」など、暮らしとエンタメの両面に関わる日付が並ぶのが特徴です。

そのほか、妊娠に悩む人の相談窓口を知ってもらう「妊娠SOSデー」、昔ながらの遊び歌の魅力を伝える「わらべうた保育の日」、健康的な生活習慣を応援する「ヒルズダイエットの日」、そして衛生意識向上を促す「『暮らしに除菌を』の日」など、福祉・子育て・健康・衛生と幅広いジャンルが揃います。

年末に向けて生活を整えたい人にとって、12月3日の記念日はどれも実践的なヒントを与えてくれる内容ばかり。今日という日をきっかけに、身近な習慣を見直したり、家族や地域とのコミュニケーションを深めてみるのもよいかもしれません。

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