今日は何の日

12月15日は何の日?観光バス記念日・ザメンホフの日・年賀郵便特別扱い開始日など記念日まとめ

12月15日は何の日?主な記念日と今日のテーマ

12月15日は、日本では「観光バス記念日」「年賀郵便特別扱い開始日」、言語の世界では「ザメンホフの日」、海外ではアメリカの「権利章典の日」やオランダの「王国記念日」などが重なる、歴史と文化の色合いが濃い一日です。1925年12月15日に日本初の定期観光バス「ユーランバス」が東京で運行を始めたことから、「観光バス記念日」とされ、バス旅行や観光産業の原点に思いをはせる日になっています。

また、この日から年賀状の「年賀郵便特別扱い」が始まり、12月15日〜25日の間に投函すれば元日に届く仕組みが動き出します。さらに、国際語エスペラントを考案したルドヴィコ・ザメンホフの誕生日にちなむ「ザメンホフの日」や、アメリカの「権利章典の日」、オランダの「王国記念日」など、ことば・権利・国家のあり方を考えさせる記念日も並びます。

年末のあわただしさの中で、旅や手紙の文化、ことばと権利の歴史を少しだけ振り返ってみると、12月15日という日付が、ぐっと立体的に見えてきます。今日は、観光バスの歴史やエスペラント、年賀状の習慣など、気になったテーマを一つ選んで深掘りしてみてはいかがでしょうか。

権利章典の日(Bill of Rights Day/アメリカ)

12月15日は、アメリカ合衆国で「権利章典の日(Bill of Rights Day)」として知られています。1791年12月15日に、合衆国憲法の最初の10条の修正条項=権利章典が発効したことを記念する日です。1941年、フランクリン・D・ルーズベルト大統領が、この日を「Bill of Rights Day」と定める大統領宣言を出したのが始まりとされています。

権利章典には、言論・宗教・報道の自由や、集会・請願の権利など、民主主義社会を支える基本的人権がまとめられています。アメリカでは、この日をきっかけに憲法や人権について学ぶイベントや授業が行われることもあり、「自由とは何か」を考える機会にもなっています。

今日は、アメリカの歴史ドキュメンタリーや憲法解説の動画を見てみたり、日本国憲法の基本的人権の条文を読み直してみるのも良さそうです。


王国記念日(オランダ王国記念日)

12月15日は、オランダでは「王国記念日(Koninkrijksdag)」とされる日です。1954年12月15日に、オランダ本国とキュラソーなどカリブ地域の構成国との関係を定めた「オランダ王国憲章」が発効したことに由来します。この憲章によって、オランダ王国の枠組みと、各地域の自治のあり方が正式に位置づけられました。

現在も、オランダとカリブの構成国とのつながりを考える日として扱われ、王国の成り立ちや植民地時代の歴史を振り返るきっかけにもなっています。ヨーロッパの小さな王国が、海を隔てた島々とどう関わってきたのか、背景を調べてみると世界史の理解が一段と深まります。

今日は、オランダの歴史や街並みを紹介する動画を見てみたり、アムステルダムやキュラソーの観光情報をチェックして、いつか行ってみたい場所を探すのも面白そうです。

ネコを飼っている人の日(Cat Herders Day/US)

12月15日は、アメリカ発祥のユニークな記念日「Cat Herders Day(ネコを飼っている人の日)」として紹介されることがあります。もともとは「猫を追い回してまとめようとするくらい難しい仕事をしている人」をたたえる、ユーモラスな記念日で、1980年代にWellcat Holidaysのトーマス&ルース・ロイ夫妻が考案したと言われています。

直訳すると「猫の群れを追う人の日」ですが、実際にはプロの猫牧童がいるわけではなく、「どうにもまとまりにくい相手や状況を、それでも根気よくまとめている人」への感謝デー。子育て、チームマネジメント、介護など、日々バタバタと奮闘している人たちを、猫の飼い主になぞらえて応援する日です。

今日は、身近な“猫を飼っている人”や“カオスを切り盛りしている人”に、ひと言「いつもおつかれさま」と伝えてみたり、かわいい猫動画を見ながら、のんびり休憩してみるのも良いかもしれません。

観光バス記念日

12月15日の「観光バス記念日」は、1925年(大正14年)12月15日に東京乗合自動車(東京遊覧乗合自動車とも)が、日本初の定期観光バス「ユーランバス」の運行を始めたことに由来する記念日です。皇居前や銀座、上野など東京の名所を巡る周遊コースで、当時としては画期的な「観光そのものを楽しむためのバス」として登場しました。

それまでのバスは主に「移動の足」でしたが、添乗員が案内しながら名所をめぐるスタイルは、現在の観光バスツアーの原型と言われます。関東大震災後に再整備が進んだ東京の街を眺めながら、庶民が非日常の小旅行を楽しめる手段として人気を集めました。

今日は、これまでに乗った観光バス旅行を思い出したり、次に行きたいツアーを調べてみるのも良さそうです。各社のバスツアーパンフレットを眺めて「日帰りで行ける温泉」や「世界遺産巡り」を比較してみるだけでも、ちょっとした旅気分が味わえます。

年賀郵便特別扱い開始日(年賀はがき引き受け開始日)

12月15日は、日本の郵便制度における「年賀郵便特別扱い開始日」、いわゆる年賀はがきの引き受け開始日です。この日から12月25日までに「年賀」と明記したはがきを投函すると、元日(翌年1月1日)に届くよう、郵便局が特別な取り扱いを行います。年賀状の特別扱いは1899年(明治32年)に一部の指定局で始まり、その後1905年に全国の郵便局へ拡大、1906年に正式な制度として整えられました。

年賀状は、古くは奈良時代の年始挨拶の風習にさかのぼり、平安時代には遠方への「あいさつ状」として定着したと言われます。現在はメールやSNSで新年の挨拶をする人も増えましたが、手書きの年賀状は「ひと手間かけた気持ちが伝わる」ツールとして根強い人気があります。

今日は、年賀状の宛名や文面のラフ案を作ったり、今年お世話になった人のリストを整理してみるのもおすすめです。パソコンやスマホのアプリでテンプレートを選びつつ、一言だけでも手書きメッセージを添えると、より温かい一枚になります。

コナカ・フタタの日

「コナカ・フタタの日」は、スーツを中心としたビジネスウェア専門チェーン「コナカ・フタタ」を展開する株式会社コナカが制定した記念日で、日付は2006年(平成18年)12月15日に、同社と株式会社フタタが経営統合したことに由来します。スーツの伝統を守りながら時代のニーズに合った商品を届ける「コナカ・フタタ」ブランドの認知向上を目的としており、2024年に日本記念日協会により正式な記念日として認定・登録されました。

コナカ・フタタは、ビジネススーツからフォーマルウェア、レディーススーツまで幅広く展開しており、「品質」と着心地へのこだわり、ライフスタイルに合わせた多様なラインナップが特徴です。近年はサステナブル素材の活用や、着回しを前提にしたスーツシリーズなども打ち出し、「スーツは仕事着」というイメージ以上の価値を提案しています。

今日は、クローゼットのスーツを見直して「そろそろ買い替え時かな?」とチェックしてみたり、オンラインショップで就活用・転職用・式典用など、目的に合う一着を探してみるのも良さそうです。ネクタイやシャツを変えるだけでも印象ががらっと変わるので、「次に挑戦したいコーデ」をイメージしてみるのも楽しい時間になります。

まとめ

12月15日は、「観光バス記念日」や「年賀郵便特別扱い開始日」をはじめ、旅や郵便文化にまつわる記念日がそろった日です。日本初の定期観光バス「ユーランバス」の運行開始や、年賀状の特別扱いスタートに思いをはせると、移動や手紙がどれだけ暮らしを豊かにしてきたかが見えてきます。観光バス旅行の思い出を振り返ったり、今年の年賀状の準備に取りかかるきっかけにもなりそうです。

一方で、「ザメンホフの日(エスペラントの日)」「権利章典の日」「王国記念日」など、ことばや人権、国家の成り立ちを考えさせる記念日も並びます。さらに、世田谷ボロ市や春日若宮おん祭といった日本各地の伝統行事もこの時期に重なり、歴史と文化の層の厚さを感じさせてくれます。気になったテーマを一つ選んで、動画や本、ニュースを少しだけ深掘りしてみると、12月15日が「ただの年末の一日」から、ほんの少し特別で、会話のタネが増える一日に変わっていくはずです。

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