12月23日はどんな日?東京のランドマークが誕生した日と、年末の歴史が重なる一日

12月23日は、東京の象徴として親しまれる東京タワーが1958年に開業した日です。戦後の高度経済成長期に、関東一円の電波を支える総合電波塔として整備され、今も街の景色に“昭和のロマン”を残しています。
また12月23日は、平成期に「天皇誕生日」として祝日だった日付でもあり、現在は上皇明仁さまのお誕生日として位置づけられています(ただし、2019年以降は祝日ではありません)。年末のこの日に、都市の歴史と日本の暦の変化が同時に思い出せるのは、ちょっと面白いポイントです。
東京タワー完工の日(東京タワー完成の日)
1958年12月23日に東京タワーが開業したことに由来する記念日。高さ333mの電波塔として、戦後復興〜高度成長期の「東京の象徴」になっていった節目の日でもある。
近くの展望台に行けない日でも、写真フォルダの“東京タワー”を見返す/夜のライトアップを眺めに行く/「東京の思い出スポット」を1つ書き出す、などで気軽に楽しめる。
テレホンカードの日
1982年12月23日、日本で磁気式のプリペイドカード(テレホンカード)対応の公衆電話が登場したことが由来の日。スマホ以前の時代に「財布に1枚入れておく安心」の象徴だった。
家に眠っているテレカを探してデザインを眺める/災害時を想定して公衆電話のかけ方を家族で確認する/緊急連絡先を紙にメモして保管、などが今日の実用ネタ。
上皇さまのお誕生日(12月23日)
12月23日は上皇陛下のお誕生日。宮内庁は毎年、お誕生日に合わせてご近況を公表している。
静かにニュースを見て国内外の出来事に目を向ける/防災や復興の募金・寄付先を1つ確認する/「年末の感謝」を1人に伝える、など“落ち着いた一日”にしやすい。
乳酸菌の日(毎月23日)
毎月23日は「乳酸菌の日」として知られ、乳酸菌を活用した商品で元気になってもらうことを目的に、カゴメ株式会社が制定した記念日です。2と3で「乳酸」と読む語呂合わせに加え、通年での販売促進を行う意味合いから毎月23日が選ばれています。
今日は、ヨーグルトや乳酸菌飲料をいつもより丁寧に選んでみたり、食物繊維の多い食事(野菜・豆・海藻)を1品足して“整える日”にするのも手軽です。
国産小ねぎ消費拡大の日(毎月23日)
毎月23日は「国産小ねぎ消費拡大の日」。国産小ねぎの消費拡大を目的に、複数県のJA関係者などで構成される団体が制定した記念日です。日付は、11月23日の「小ねぎ記念日」にちなんで“23日”を毎月に広げたものとされています。
冷奴・味噌汁・納豆に小ねぎをひとつかみ足すだけでも香りが立って満足度が上がります。今日は「小ねぎを買って、まずは薬味で使い切る」くらいの軽い目標がちょうどいいです。
トランジスタが実演された日(1947年12月23日)
1947年12月23日、米ニュージャージー州マリーヒルのベル研究所で、トランジスタが研究所幹部向けに実演されたと伝えられています。翌年以降の発表と普及を経て、増幅・スイッチングを小型で担える素子として、ラジオからコンピューターまで「電子機器の時代」を一気に加速させました。
今日は、身の回りの機器の中に「トランジスタが何個入っているか」を想像してみたり、昔の真空管ラジオ/現代のスマホを見比べてみると、技術の変化がぐっと面白くなります。
世界初の成功した腎臓移植が行われた日(1954年12月23日)
1954年12月23日、米ボストンのピーター・ベント・ブリガム病院で、世界初の成功した腎臓移植(主要臓器移植)が実施されたとされています。同一卵性双生児間の移植で拒絶反応の壁を越え、現代の臓器移植医療の出発点になりました。
今日は、腎臓の働き(体内の“ろ過装置”)を軽く調べてみたり、健康診断の項目(クレアチニン等)を見直してみると、医学の進歩が身近な話題になります。
米「連邦準備法(Federal Reserve Act)」が署名された日(1913年12月23日)
1913年12月23日、米国で連邦準備法が成立し、ウッドロウ・ウィルソン大統領が署名しました。これにより連邦準備制度(Federal Reserve System)がつくられ、のちのFRB(連邦準備制度理事会)を中心に、米国の金融政策の枠組みが整っていきます。
今日は、「金利が上がる/下がる」と暮らし(ローン、物価、為替)がどうつながるのかを、ニュースの見出しから1つだけ追いかけてみると理解が深まります。
まとめ
12月23日は、東京タワーの開業をはじめ、日本の都市史や暮らしの変化を感じられる出来事が重なる一日です。かつての天皇誕生日という位置づけもあり、年末のカレンダーとともに時代の移り変わりを思い出す人も多い日付といえます。
一方で、トランジスタの実演や腎臓移植の成功といった、世界の科学・医療史に残る出来事も12月23日に起きています。身近なランドマークから最先端技術まで、スケールの異なる話題が同時に並ぶのがこの日の特徴です。
年末の慌ただしさの中でも、どれか一つの記念日をきっかけに、街の景色を見上げたり、技術や健康について考えたりしてみると、12月23日が少し意味のある一日に変わります。