12月30日はどんな日？大みそか前の「整える日」にちょうどいい話題
12月30日は、年末の空気がピークに近づき、家も気持ちも“最終調整”に入りやすい一日です。大掃除や買い出し、帰省の準備などで忙しい時期ですが、日付にちなんだ記念日や出来事を知ると、今日の過ごし方に小さな意味が生まれます。
この記事では、12月30日に結びつく記念日を、由来や日付の根拠とあわせてわかりやすく整理します。気になったものを1つだけ拾って、年末の一日を少しだけ特別にしてみてください。
地下鉄記念日（12月30日）
1927年（昭和2年）12月30日、東京地下鉄道が浅草〜上野間で営業を開始し、日本で初めての地下鉄が誕生したことに由来する記念日です（現在の東京メトロ銀座線につながる区間）。当時は“地上を走らない電車”そのものが珍しく、都市の移動の形を大きく変えた出来事として語り継がれています。
今日は、銀座線の最初の区間（浅草〜上野）を地図で追う／地下鉄が生活をどう変えたかを家族や友人と話す／通勤や買い物の移動で「地下鉄に助けられてる瞬間」を一つ見つける、が手軽です。
新宿中村屋 創業の日（1901年12月30日）
1901年（明治34年）12月30日、中村屋は東京・本郷（当時の帝大正門前）でパン屋として創業したことが公式に示されています。年の瀬の創業という“締めの一日”らしさもあり、老舗の原点を知ると、普段の食の話題が一段おもしろくなります。
今日は、中村屋の定番商品（中華まん・カリー・菓子など）を一つ選んで食べる／老舗が長く続く理由を「味・立地・時代対応」の観点で考えてみる／身近な“創業ストーリー”を家族に聞いてみる、がおすすめです。
横光忌（横光利一忌・利一忌）（12月30日）
12月30日は、小説家・横光利一が1947年12月30日に亡くなった日にちなむ忌日で、「横光忌（利一忌）」として知られます。新感覚派の中心的存在として近代文学に影響を残し、作品を入口にすると“大正〜昭和の空気”も一緒にたどれるのが魅力です。
今日は、短編のあらすじ解説を1本見る／気になった作品名だけメモして年始の読書候補にする／「昔の文章、意外と読みやすい？」を話題にする、くらいで十分楽しめます。
取引所大納会（証券市場の“年内最終取引日”）
東京証券取引所などで、その年の取引を締めくくる最終営業日（年内最後の立会い）として行われる恒例行事。例年、12月30日が基本日で、土日などに重なる場合は前営業日に実施されます。
日本取引所グループ（JPX）がセレモニーを開催し、挨拶や打鐘などで「一年の区切り」を可視化するのが特徴。投資をしていなくても、ニュースで耳にする“年末の風物詩”として覚えておくと話題にしやすいです。
過ごし方の提案：年内の家計やサブスクを棚卸しする／来年の目標を1つだけ決める／今年買ってよかったものを1つ振り返る。
KEIRINグランプリ（競輪界の“年末最強決定戦”）
競輪のトップ選手が集い、年間の頂点を決める大一番として行われる年末恒例レース。2025年は12月30日に開催され、年末の“締め”として注目が集まります。
主催側の公式情報でも12月30日の放送・中継予定が明記されており、まさに「年の瀬の競輪＝グランプリ」という位置づけ。普段見ない人でも、年末のイベントとして触れると面白い題材です。
過ごし方の提案：推し選手を1人だけ決めて結果を見る／レースの見どころ（ライン・展開）を1つ覚える／年末スポーツ観戦の一つとして家族で流す。
東京シンデレラマイル（年末の牝馬重賞・大井競馬）
大井競馬で行われる牝馬限定の重賞競走で、年末開催の目玉の一つ。2025年は12月30日に実施され、年末の大舞台として位置づけられています。
公式サイト上でも「12月30日（火）」開催が明記されており、日付に紐づく年末イベントとして扱いやすいのがポイント。競馬ファン以外でも“年末の風物詩”として紹介できます。
過ごし方の提案：レース名の由来（シンデレラ＝一年の締めのきらめき）を雑談ネタにする／結果だけチェックして話題にする／年末のスポーツイベントを一つ増やす。
小晦日（こつごもり）
12月30日は、大晦日の前日にあたる「小晦日」と呼ばれます。年末の支度を整える日として、正月飾り（門松・しめ飾り・鏡餅など）を飾るタイミングの目安にもされます。
一般的には28日までに飾るのが良いとされ、難しい場合は30日が候補に挙げられます（29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」として避けられることが多い）。
今日は、玄関まわりを軽く整える／しめ飾りを準備する／年末の挨拶や連絡を済ませる、など“締め切り前の一手”を入れる日にすると気持ちがラクになります。
EPAの日（毎月30日）
毎月30日は「EPAの日」。水産・食品事業を手がけるニッスイ（旧・日本水産）が制定し、日本記念日協会に認定・登録されています。
由来は「肉（29）を食べた次（30）の日は魚を食べて、EPAを意識してほしい」という考え方。魚に多いEPA（エイコサペンタエン酸）をきっかけに、食生活のバランスを整える狙いがあります。
今日は、焼き魚・刺身・サバ缶など“手軽な魚”を1品足す／魚が難しければ海藻や豆腐も添える／献立を「肉の日→魚の日」で交互にする、が続けやすいです。
サワーの日（毎月30日）
毎月30日は「サワーの日」。宝酒造が制定し、日本記念日協会に認定・登録されています。
由来は「サ（3）ワ（輪＝0）ー」の語呂合わせに加え、月末に同僚・友人・家族とサワーを楽しんで“輪”を深めてほしい、という思い。
今日は、家飲みならレモン＋炭酸で軽めに楽しむ／ノンアル派はレモンスカッシュで雰囲気だけ味わう／1年の締めに「お疲れさま」を伝える、が相性のいい過ごし方です。
12月30日の記念日まとめ
12月30日は、日本で初めて地下鉄が走り始めた地下鉄記念日をはじめ、小晦日として年越し準備を整える風習、老舗企業の創業や文学者の忌日など、「暮らしを整える」「一年を締めくくる」意味合いを強く持つ日です。日常に近いテーマが多く、年末の実感と結びつきやすいのが特徴といえます。
また、取引所の大納会や年末スポーツイベント、食やお酒にまつわる毎月30日の記念日など、現代の生活リズムを映す話題も揃っています。仕事、移動、食事、娯楽と、視点を変えるだけでさまざまな切り口が見つかる一日です。
どれか一つでも由来を知り、今日の行動に少し取り入れてみると、12月30日は慌ただしい年末ではなく、気持ちよく締めに向かうための大切な一日になります。