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SAROS 忖度なしレビュー|Returnalの正統進化か?高難度SFアクションを本音で評価

SAROSはReturnal好きなら買いなのか? 高難度SFアクションの実力を忖度なしでレビュー

『SAROS』は、2026年4月30日にソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたPS5専用のアクションシューティングです。開発は『Returnal』で知られるHousemarque。大量の弾幕を回避しながら戦うスピード感、死を重ねることで強くなっていくローグライト要素、そして不気味な惑星を舞台にしたSF世界観が特徴の作品です。

発売前から注目されていた理由は、やはり『Returnal』を手がけたスタジオの新作であること。『Returnal』は独特の緊張感と中毒性で高く評価された一方、難易度の高さやプレイの疲労感で人を選ぶ作品でもありました。その流れを受け継ぐ『SAROS』が、どこまで遊びやすく進化しているのかは、多くのプレイヤーが気になるポイントでしょう。

本作では、主人公アルジュン・デヴラジが、命を落とすたびに姿を変える惑星「カルコサ」を探索します。戦闘では回避だけでなく、パリィやカウンターも重要になり、ただ撃つだけではなく、敵の攻撃を見切って反撃する判断力も求められます。さらに、死亡後も一部の強化が引き継がれる仕組みや、復活要素も用意されており、高難度ながらも前作より挑戦しやすい設計が意識されています。

この記事では、『SAROS』が本当に『Returnal』級の傑作なのか、それとも高難度アクション好きだけに刺さる人を選ぶ作品なのかを、映像美・戦闘の爽快感・難易度・疲労感・価格に対する満足度まで含めて、忖度なしでレビューしていきます。

作品概要

  • タイトル:
    SAROS
  • 発売元:
    Sony Interactive Entertainment
  • 開発元:
    Housemarque
  • 発売日:
    2026年4月30日(木)
  • 対応機種:
    PlayStation 5
    ※PS5専用。PS4版はありません。
  • 価格(税込):
    • スタンダードエディション:8,980円
    • デジタルデラックスエディション:9,980円
    • デジタルデラックスエディションにアップグレード:1,000円
  • ジャンル:
    アクションシューター
  • プレイ人数:
    1人
  • レーティング:
    CERO C(15才以上対象)
  • 主な対応機能:
    • オフラインプレイ対応
    • リモートプレイ対応
    • DualSense ワイヤレスコントローラーの振動機能/トリガーエフェクト対応
    • PS5 Pro Enhanced対応

『SAROS』は、『Returnal』で知られるHousemarqueが手がけるPS5専用のシングルプレイアクションシューターです。舞台となるのは、不吉な日蝕に覆われ、姿を変え続ける異星「カルコサ」。主人公アルジュン・デヴラジは、ソルタリ社の護衛官として、この危険な惑星に隠された真実を追っていくことになります。

ゲーム内容としては、回避・防御・パリィを駆使して弾幕を捌く高速アクションが中心です。死亡時に一度だけ復活できる「セカンドチャンス」アビリティや、武器・スキルの永続的なアップグレードも用意されており、単なる一発勝負の高難度ゲームではなく、失敗を重ねながら少しずつ前進していく設計になっています。

また、PS5ならではの超高速SSD、3Dオーディオ、ハプティックフィードバック、アダプティブトリガーにも対応。PS5 ProではPSSRによるAI強化解像にも対応しており、弾幕アクションの視認性や没入感をどこまで高められているかも、本作を評価するうえで重要なポイントになりそうです。

SAROSはどんなゲーム?

『SAROS』は、三人称視点で戦う高スピードのSFアクションシューターです。舞台は、日蝕に覆われた異星「カルコサ」。プレイヤーはソルタリ社の護衛官アルジュン・デヴラジとなり、失われた植民地の謎を追いながら、惑星に潜む敵や異常現象に立ち向かっていきます。公式でも本作は「高速でシネマティックなアクションゲーム」と紹介されており、爽快な戦闘、ボス戦、謎めいた物語が大きな柱になっています。

最大の特徴は、ただ銃を撃つだけではなく、弾幕を読み、回避し、防御し、反撃する“見切り型”の戦闘です。『Returnal』のHousemarqueらしく、画面いっぱいに飛び交う攻撃をかいくぐる緊張感がありつつ、本作では「ソルタリ・シールド」による防御や、敵弾のエネルギーを利用した強力な攻撃も用意されています。攻め続けるだけではなく、受けて返す判断も重要になるタイプのアクションです。

また、『SAROS』は一度倒されたら完全に最初からやり直し、という単純な高難度ゲームではありません。死亡後も一部の武器やスーツ強化が残る永続的な成長要素があり、失敗を重ねながら少しずつ突破口を広げていく作りになっています。ここは『Returnal』と比較されやすい部分ですが、本作はより“前に進んでいる感覚”を得やすい設計が意識されていると言えます。

PS5専用タイトルらしく、映像・音響・コントローラー演出にもかなり力が入っています。PS5 ProではPSSR対応や高い内部解像度、60fps動作がアピールされており、通常のPS5でも高速な戦闘を前提にした安定した動作が重視されています。さらに、3DオーディオやDualSenseのアダプティブトリガーによって、武器の撃ち分けや敵の気配を体感しやすくする方向で作られています。

要するに『SAROS』は、雰囲気だけで見せるSFゲームではなく、弾幕アクション、TPS、ローグライト的な成長要素を組み合わせた“戦闘主体”の作品です。映画的な物語や美しい惑星表現も魅力ですが、最終的に評価を分けるのは、戦って、倒されて、強化して、もう一度挑む流れがどこまで気持ちよく続くか。ここが本作の一番大きな見どころです。

良かった点

弾幕を見切って戦うアクションがとにかく気持ちいい

『SAROS』でまず印象的だったのは、Housemarqueらしいスピード感のある戦闘です。
本作は単純なTPSではなく、敵の弾幕を読みながら回避し、防御し、反撃していく“見切り型”のアクションが中心になっています。

大量の攻撃が飛び交う中で、ギリギリを抜けて反撃を叩き込む瞬間は非常に爽快です。
特にボス戦では、攻撃パターンを覚えながら徐々に突破していく達成感が強く、「やられた原因が分かる」タイプの高難度ゲームとして作られている印象を受けました。

単なる映像重視ではなく、「触っていて楽しいゲーム」をしっかり目指している点は、本作の大きな魅力です。


シールドによる防御システムが戦闘に深みを生んでいる

本作では、敵の攻撃を回避するだけではなく、「ソルタリ・シールド」で受け止める選択肢があります。

これが想像以上に戦闘の幅を広げています。

『Returnal』では回避主体だったため、常に逃げ続ける感覚もありましたが、『SAROS』では“受けて返す”という駆け引きが加わりました。
攻撃を防いだ直後に反撃へ繋げる流れが非常に気持ちよく、ただ撃つだけではない戦術性があります。

敵の猛攻をいったん受け止め、冷静に立て直せるため、高難度ながら理不尽さを感じにくいのも良いポイントでした。


死亡しても成長が残るため挑戦しやすい

高難度ゲームで気になるのが、「死んだ時のストレス」です。

その点、『SAROS』はかなり遊びやすさを意識しています。

死亡時には一度だけ復活できる「セカンドチャンス」があり、さらに武器やスーツ能力の一部は永続的に強化されていきます。

つまり、本作は完全な一発勝負ではありません。

失敗しても次の挑戦に繋がるため、「また最初からか……」という絶望感は比較的少なめです。
高難度アクションに興味はあるけれど、ローグライク系が苦手という人でも、比較的入りやすい設計になっていると感じました。


PS5ならではの没入感がかなり強い

『SAROS』はPS5専用タイトルらしく、演出面にもかなり力が入っています。

ロード時間は非常に短く、テンポよく再挑戦できるため、死亡を繰り返すゲーム性とも相性が良好です。

さらに、DualSenseの振動やアダプティブトリガーもかなり細かく作り込まれています。
武器ごとの撃ち心地の違いや、敵の攻撃を受けた際の衝撃などが手に伝わりやすく、プレイ中の没入感はかなり高めです。

3Dオーディオも含め、映像・音・操作感を合わせて“戦場に放り込まれる感覚”をしっかり作れているのは、PS5世代らしい強みだと思います。


SF世界観と不気味な惑星演出の完成度が高い

舞台となる惑星「カルコサ」の雰囲気も非常に印象的です。

暗く不気味でありながら、どこか幻想的でもあり、「この星には何があるのか」を探索したくなる魅力があります。

派手なSFというよりは、不穏で静かな恐怖感を重視した空気感に近く、未知の惑星を調査している感覚が強い作品です。

特に背景演出や空の表現、巨大建造物などは非常に作り込まれており、探索中に“見入ってしまう瞬間”も少なくありません。

単なる戦闘ゲームではなく、SF作品としての没入感もしっかり作られているのは、本作の大きな魅力です。

気になった点

高難度アクションが苦手な人にはやはりハードルが高い

『SAROS』は、死亡後の成長要素や「セカンドチャンス」によって挑戦しやすくなっているとはいえ、根本的には反射神経と状況判断を求められる高難度アクションです。

公式でも多数のボス戦が用意され、物語の進行にあわせて反射神経とスキルが試される作品だと説明されています。つまり、誰でも気軽にサクサク進めるタイプのゲームではありません。

敵の攻撃を見切り、回避・防御・パリィを使い分ける必要があるため、アクションゲームに慣れていない人は序盤からかなり緊張感のあるプレイになると思います。

『Returnal』経験者ほど比較してしまう

開発元がHousemarqueである以上、『SAROS』はどうしても『Returnal』と比較されます。

もちろん本作には、シールドやパリィ、永続強化など独自の進化点があります。ただ、弾幕、TPS、ローグライト的な再挑戦構造、不穏なSF世界観という要素が重なるため、『Returnal』を遊んだ人ほど「新鮮さ」よりも「正統進化」として見ることになりやすい作品です。

そのため、完全に新しいゲーム体験を期待すると、少し既視感を覚える可能性はあります。逆に言えば、『Returnal』の方向性をさらに磨いた作品を求めている人には刺さりやすいです。

戦闘密度が高く、長時間プレイでは疲れやすい

『SAROS』は、ゆったり探索するゲームというより、常に集中して敵の攻撃を読み続けるタイプの作品です。

弾幕を避け、防御し、反撃し、ボス戦では細かい攻撃パターンを覚えていく必要があります。パリィでは、完璧なタイミングで攻撃を弾き返すことで発射物を破壊したり敵をよろめかせたりできるため、成功時の気持ちよさはありますが、そのぶん集中力も求められます。

短時間で濃く遊ぶには向いていますが、気軽にだらだら遊びたい人にはやや重く感じるかもしれません。

PS5専用なので遊べる環境が限られる

『SAROS』はPS5専用タイトルです。公式でもPS4版はなく、PlayStation 5専用であることが明記されています。

そのため、SwitchやPCで気軽に遊びたい人には手を出しにくい作品です。特に最近はマルチプラットフォーム展開の作品も多いため、「PS5を持っている人だけが対象」という点は、良くも悪くも間口を狭めています。

PS5の性能を活かした作りになっている一方で、携帯モードで少しずつ遊ぶようなスタイルには向いていません。

PS5 Pro向けの恩恵が大きく、通常PS5では差が気になる可能性がある

『SAROS』はPS5 Pro Enhanced対応で、PS5 ProではPSSRを活用した高解像度表示がアピールされています。

一方で、海外メディアの技術分析では、PS5 Pro版は4K・60fps出力でかなり優秀とされる一方、通常PS5版はアップスケーリングや激しい戦闘時の画質面で差が出る可能性が指摘されています。

もちろん通常PS5でも遊べるタイトルですが、弾幕や粒子エフェクトが多い作品だけに、映像の見やすさを重視する人ほどPS5 Proとの差が気になる場面はあるかもしれません。

忖度なしスコア

『SAROS』は、“映像が凄いだけの次世代ゲーム”では終わっていません。
Housemarqueらしいアーケード的な中毒性がしっかり残っており、弾幕を見切って突破する戦闘はかなり完成度が高いです。

特に、回避だけでなくシールド防御やパリィを絡めた戦闘は、『Returnal』より駆け引きが増えており、ただ避け続けるだけではない面白さがあります。死亡後も永続強化が残るため、高難度ながら挑戦を積み重ねやすい点も好印象でした。

一方で、かなり集中力を使うゲームなのも事実です。
敵の攻撃密度は高く、長時間プレイすると疲れやすいため、気軽に遊ぶタイプの作品ではありません。また、『Returnal』経験者ほど既視感を覚える部分もあり、「完全新規の驚き」を求めるとやや物足りなさを感じる可能性もあります。

ただ、“PS5世代らしい高密度SFアクション”として見ると完成度は高く、アクションゲーム好きなら十分チェックする価値がある一本です。

評価項目スコア
バトル(弾幕 / 回避 / パリィ)8.6 / 10
グラフィック・SF演出8.7 / 10
ストーリー・世界観7.8 / 10
アクションの中毒性8.5 / 10
遊びやすさ・成長要素7.5 / 10
最適化(PS5 / PS5 Pro)8.2 / 10
コストパフォーマンス7.6 / 10
総合スコア8.1 / 10
【PS5】SAROS(サロス)

PS5向けに展開されるSFアクション作品。重厚な世界観と緊張感あるバトル、謎めいた物語性が魅力で、次世代アクションを楽しみたい人に注目の一本です。

価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

総評

『SAROS』は、“PS5世代らしい高密度アクション”を真正面から作ろうとしている作品でした。

弾幕を見切り、回避し、防御し、反撃へ繋げる戦闘は非常に完成度が高く、Housemarqueらしいアーケード感も健在です。単なる映像重視のシネマティックゲームではなく、「操作していて楽しい」というゲームとしての気持ちよさをしっかり重視している点は好印象でした。

特に、シールドやパリィを絡めた戦闘は『Returnal』との差別化にも繋がっており、ただ避け続けるだけではない駆け引きが生まれています。PS5専用タイトルらしく、映像・音響・DualSense演出の没入感も高く、“次世代感”をしっかり味わえる作品です。

ただし、かなり人を選ぶゲームでもあります。

高難度アクションが苦手な人には負荷が高く、敵の攻撃密度も高いため、長時間プレイでは疲れやすさもあります。また、『Returnal』経験者ほど既視感を覚える部分もあり、「完全新規の驚き」を求めると少し印象が変わるかもしれません。

それでも、“難しいけれど、もう一回挑みたくなる”感覚を求めている人にはかなり刺さる作品です。

万人向けの超大作というよりは、アクション好きに深くハマるタイプのSFシューター。
Housemarque作品が好きな人、高密度な戦闘が好きな人なら、一度チェックする価値は十分ある一本だと思います。

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