エンターテインメント系 ゲーム系

2025–2026年インディーゲーム最前線【TGS発表作含む|名作・新作・これから来る注目作】随時更新

目次
  1. Stardew Valley(2016/Switch・PC・PS・Xbox・モバイル)
  2. Hollow Knight(2017/Switch・PC・PS・Xbox)
  3. Celeste(2018/Switch・PC・PS・Xbox)
  4. Hades(2020/Switch・PC・PS・Xbox)
  5. Dave the Diver(2023/Switch・PC・PS)
  6. 最新注目インディーゲーム
  7. Mina the Hollower(2025-10-31/PC, Switch, Switch 2)
  8. Herdling(2025-08-21公開予定/Switch)
  9. Neverway(2026予定/Switch, PC)
  10. Glaciered(2025下期予定/Switch 2, PC)
  11. TGS2025 出展|注目の日本発インディータイトル(Selected Indie 80より)
  12. atelier-mimina
  13. Ayasa: Shadows of Silence
  14. Backpack Boy
  15. TANUKI: Pon’s Summer
  16. おわりに

Stardew Valley(2016/Switch・PC・PS・Xbox・モバイル)

  • 季節ごとの作物・イベントでプレイに変化
  • 住民との交流や結婚システムで愛着が湧く
  • アップデートで新要素・マップが増え続ける
    類似作:牧場物語シリーズ、My Time at Portia
    購入ガイド:Nintendo eShop、Steam、PlayStation Store、Xbox Store

概要

田舎町で農場を切り盛りしながら、釣り・採掘・動物の世話・料理・クラフト・住民交流を自由な順番で楽しむライフシム。季節が巡り、年単位で遊べるロングテール設計が魅力。

物語・世界観

都会暮らしに疲れた主人公が祖父の手紙を頼りに“スターデューバレー”へ移住。小さな集落、朽ちたコミュニティセンター、森の精霊ジュニモ、夜な夜な集う住民たち――牧歌的な日常に、ちょっとした不思議と人間模様が滲む。派手なドラマはないが、四季やイベントが時間の流れを感じさせ、誰かの悩みや喜びが少しずつ生活に混ざっていく。

ゲームシステム・操作感

1日の行動力(体力×時間)を、耕作・水やり・探索・交友のどれに配分するかが肝。作物は季節適性があり、畜産は加工品で利益効率が上がる。鉱山は階層進行+戦闘の軽アクション、釣りはミニゲームで手応え十分。クラフトでスプリンクラーやチェストを整えれば動線が改善し、雨・祝日・天気予報が日課を揺らす。UIは整理が行き届き、パッドでもマウスでも快適。

魅力的なポイント

日々の“作業”をイベント化する設計が絶妙。収穫の音、村祭り、住民イベント、加工ラインの完成──小さな達成が積み重なり、日常に意味が生まれる。アートは温かいピクセル、BGMは季節ごとに変わり、雨音や虫の声が没入感を後押し。大型アップデートで新作物・新要素・生活の幅が継続的に拡張され、復帰プレイの動機が尽きない。

遊び方・攻略のヒント

序盤は「釣り+季節作物」で資金基盤を作るのが安定。春はイチゴを祭りで入手→翌年の主力に、夏はブルーベリー、秋はクランベリーが鉄板。スプリンクラー解禁で畑規模を一段押し上げ、並行してコミュニティセンターのバンドルを進めると、温室や交通網など快適装置が開放される。住民ギフトは“好物”を把握するとイベント密度が上がり、牧場レイアウトは倉庫・加工機・家畜小屋の動線を短くまとめると効率が跳ねる。

まとめ・総評

“自分のペース”で積み上げる喜びを、穏やかな時間と共に味わえる一本。作業管理・探索・収集・人間関係のどれに重心を置いても成立し、長期的なアップデートで再訪の価値も高い。息抜きの常備薬として、すべてのプレイヤーにおすすめ。

Hollow Knight(2017/Switch・PC・PS・Xbox)

  • マップ解放の達成感と没入感
  • 多彩なチャームで自分流プレイスタイル構築
  • 雰囲気音楽とアートで世界観に没入
    類似作:Ori and the Will of the Wisps、Blasphemous 2
    購入ガイド:Nintendo eShop、Steam、PlayStation Store、Xbox Store

概要

滅びゆく虫の王国「ハロウネスト」を舞台に、寡黙な小さな騎士が秘密を求めて旅する2D探索アクション。手描きアートと重厚なサウンド、美しくも寂しい世界観、そして高い探索自由度が特徴。

物語・世界観

ハロウネストはかつて繁栄を誇った地下王国。しかし今は静寂と廃墟に包まれ、怪物と化した虫たちが徘徊する。プレイヤーは何者かも分からぬ「騎士」として地下深くに足を踏み入れ、かつての王や民、そして世界を蝕む“感染”の真実を追う。物語は断片的なテキストや背景、美術、会話で提示され、プレイヤー自身がパズルのように組み立てていく仕様。静かで孤独な空気感が、逆に探索の没入感を高める。

ゲームシステム・操作感

いわゆるメトロイドヴァニア形式で、行動範囲が能力習得によって少しずつ広がる。武器は釘(近接)、魔法(遠距離)、回復技を状況に応じて使い分ける。特徴的なのは「ソウル」システムで、敵を攻撃してゲージを溜め、それを回復や魔法に使用。チャームと呼ばれる装備品は効果が多彩で、攻撃特化・探索支援・回復重視などプレイスタイルに合わせて構築できる。操作はキビキビと反応し、ジャンプ・ダッシュ・壁蹴りといったアクションが手に馴染む作り。

魅力的なポイント

最大の魅力は、マップ探索の達成感。地図は最初から与えられず、マッピングには特定NPCから地図を買い、ペンやコンパスを装備する必要がある。これにより道を切り拓く感覚が濃く、未知の場所を踏破した時の喜びが際立つ。美術は細密でありながら全体が統一された色調で、エリアごとに全く異なる雰囲気を持つ。BGMは静かでありながら感情を揺さぶり、ボス戦では緊張感を一気に引き上げる。

遊び方・攻略のヒント

序盤は回復と探索支援系チャームを揃え、マップの主要ルートを把握することが第一。強敵や高難度エリアは無理に挑まず、別ルート探索で能力を増やしてから再訪するのが効率的。釘強化は攻撃力アップに直結するため、素材収集と鍛冶屋訪問を優先。ボス戦は相手のモーションを観察し、無理な攻撃より安全回避を徹底。ソウル消費は回復と魔法のバランスを意識することが安定クリアの鍵。

まとめ・総評

Hollow Knightは、美しいアートと探索の自由度、戦闘の手応えが高次元で融合した傑作メトロイドヴァニア。広大なマップと多数の秘密が長期プレイを誘い、プレイヤーごとに異なる冒険の物語が紡がれる。達成感と没入感を求める人には必携の一本。

Celeste(2018/Switch・PC・PS・Xbox)

  • 失敗と再挑戦が楽しくなるステージ設計
  • 物語とゲームプレイが密接にリンク
  • アシスト機能で難易度調整可能
    類似作:Super Meat Boy、The End Is Nigh
    購入ガイド:Nintendo eShop、Steam、PlayStation Store、Xbox Store

概要

雪山“セレステ”を登る2Dプラットフォーマー。精密な操作感、ミリ秒単位のリトライ、心理描写に踏み込む物語が高評価を得たインディー代表作。

物語・世界観

主人公マデリンは「自分を変えたい」という衝動に突き動かされ、険しい山に挑む。道中で出会う老人や写真家セオ、そしてマデリン自身の“不安”が具現化した分身“バッドリン”――会話劇は軽妙だが、テーマは自己受容と向き合いが中心。テキストは温かいユーモアを交えつつ、心のざわめきを丁寧にすくい上げる。山を登る行為が、そのまま内面の克服に重なる構図が美しい。

ゲームシステム・操作感

基本は「ジャンプ」「エアダッシュ」「壁張り付き」の3要素。各チャプターで新ギミック(風、動く足場、泡、羽根など)が提示され、既習要素との組み合わせで難度と学習が自然に積み上がる。ミスをしても即時復帰(ロードほぼゼロ)でテンポが崩れない。アシストモードではゲーム速度やダッシュ回数、無敵化などを個別に調整でき、誰でも“登頂体験”に辿り着ける受け皿を用意。B面/C面の高難度リミックスや“ストロベリー”収集で上級者も長く遊べる。

魅力的なポイント

  • 一手ごとに「できた!」が積み重なる“設計の親切さ”と“歯応え”の両立
  • レベルデザインと物語テーマ(不安・パニック)の緊密な連動
  • Lena Raineのサウンドトラックが感情線を支える。静けさから駆け上がる高揚まで、場面転換が鮮やか
  • ドットとパーティクルを活かした視覚演出が爽快。成功時の“手応え”が視覚・聴覚で増幅される

遊び方・攻略のヒント

まずはアシストなしで各チャプターの“素登頂”を目指すのがおすすめ。行き詰まったら一時的にアシストで練習→外して再挑戦の“スパーリング”方式が効く。操作は常に「ダッシュ方向の明確化」「壁張り付き時のスタミナ管理」を意識。ストロベリーは必須ではないので、視界に入っても無理は禁物。B面は新ギミックの応用問題、C面は超上級者向けの総合試験――段階的に挑戦しよう。

まとめ・総評

セレステは、上達の喜びと自己受容の物語を同時に体験させてくれる稀有な一作。高難度でありながら排他的ではなく、誰もが自分のペースで“山を登る”ための設計が行き届いている。短期の達成感から長期のやり込みまで、幅広い層に自信を持って勧められる名作。

Hades(2020/Switch・PC・PS・Xbox)

  • 戦うたびに違う恩寵ビルドを発見
  • ストーリーが周回ごとに進展
  • 操作性が軽快でリプレイ性が高い
    類似作:Dead Cells、Curse of the Dead Gods
    購入ガイド:Nintendo eShop、Steam、PlayStation Store、Xbox Store

概要

Supergiant Gamesが贈るローグライト・アクション。冥王ハデスの息子ザグレウスが冥界からの脱出を目指し、毎回変化する“1走(ラン)”を繰り返しながら物語を前進させていく。

物語・世界観

舞台はタルタロス→アスフォデル→エリュシオン→ステュクスと続く冥界。ギリシャ神話の神々(ゼウス、アテナ、アフロディーテ等)が“恩寵(ブーン)”で手助けし、メガエラ、タナトス、ニクス、ケロンら個性豊かな面々が屋敷(ハウス・オブ・ハデス)で日常を彩る。1走ごとに会話やイベントが更新され、周回のたびに関係が深まり、家出の理由や家族の因縁が少しずつ明らかになる“進む物語”が核。

システム・操作感

基本は高速近接/遠隔アクション+回避ダッシュ。武器は剣・槍・盾・弓・双拳・機関銃(アダマン銃)と多彩で、各武器に“アスペクト”という派生形態あり。道中で受け取るブーンは攻撃・特殊・キャスト(投擲)・ダッシュ・コール(必殺)を強化し、ダイダロスの金槌が武器の挙動そのものを変える。鏡の能力で蘇生回数やダメージ特性など恒久アップグレード、**贈り物(ネクタル)で“お守り(キープセイク)”を獲得し、欲しい神のブーン出現率を操作できる。1走クリア後は懲罰協定(Pact of Punishment)**で“ヒート”を上げ、敵硬化やタイム制限などの縛りを自分で選んで高難度に挑める。操作応答は軽快で、被弾→立て直し→反撃までのテンポが良い。

魅力的なポイント

  • 毎回違う“ブーン構成”と“金槌ビルド”が生む無限の組み合わせ。強い回はもちろん、弱い回を工夫で乗り切る面白さも健在。
  • 周回重ねるほど会話とクエスト(予言リスト)が開き、**“プレイが物語を進める”**体験が途切れない。
  • 視認性の高いエフェクト、打撃感のあるSE、ダレン・コーブの音楽が戦闘の高揚と余韻を両立。
  • ヒートで難度設計を自分でデザインでき、上達の手触りが明確。

遊び方・攻略のヒント

  • 序盤の安定:防御寄りの強化を1つ入れると道中が安定。例として**アテナの“ダッシュで弾き返し(Deflect)”**は汎用性が極めて高い。被弾リスクが下がり、弾幕系の部屋やボスが一気に楽になる。
  • キープセイク活用:1階層目は狙いの神(例:アテナ/ポセイドン/ゼウス等)のキープセイクでブーンを呼び込み、2階層以降で火力寄りに付け替える。
  • 資源の使い分け:暗黒(Darkness)は鏡の恒久強化へ、鍵は鏡段階と武器解放へ、タイタンの血は武器アスペクト強化へ。序盤は鏡を優先すると体感が最も変わる。
  • 金槌の選び方:武器ごとの“当たり金槌”を把握しよう。剣なら範囲拡大や攻撃速度、盾なら投擲多段化など、1~2個の良金槌で使用感が激変。
  • ボス攻略の芯:無理攻めせず、攻撃→回避→位置取りの三拍子を守る。特に“ゼウス(コール/連鎖雷)”“デメテル(霜ダメ+遅延)”“アレス(破滅)”の継続ダメ系は、ヒット&アウェイと好相性。
  • クリア後:ヒートは“時間制限(ダメージ増)”や“敵硬化”など上げ方で難度の質が変わる。自分が苦手な要素は避け、得意分野を伸ばす構成で段階的に挑戦すると良い。

まとめ・総評

Hadesは、爽快さ・構築の奥行き・物語の継続性が渾然一体となった周回型アクションの決定版。短い1走(慣れれば20~30分)で“上振れ”と“学び”が積み上がり、再挑戦の動機が切れない。アクション初心者は防御寄りから、上級者はヒートで自己流の地獄へ――幅広い層に胸を張って勧められる一本。

Dave the Diver(2023/Switch・PC・PS)

  • 海中探索と経営の2軸プレイが新鮮
  • 登場キャラの個性と会話が楽しい
  • 豊富なサブイベントやアップグレード要素
    類似作:Moonlighter、Potionomics
    購入ガイド:Nintendo eShop、Steam、PlayStation Store

概要

昼は海に潜って食材を集め、夜は寿司屋を切り盛りする“二部制”のインディー傑作。探索・アクション・経営・ミニゲームが気持ちよく循環し、毎晩の営業が次の潜水の動機になる設計が光る。

物語・世界観

舞台は神秘の海域“ブルーホール”。日ごとに地形や出現生物が変わる不思議な海で、ダイバーのデイブは仲間たちと寿司屋を繁盛させつつ、古代文明や巨大生物の謎にも関わっていく。コミカルな会話劇と、ときどき差し込まれる熱い展開の緩急が心地よい。

ゲームシステム・操作感

昼は横視点のダイビング。酸素残量・深度・水圧に注意しつつ、銛(もり)ガンや近接武器で魚を捕獲。素材を集めて装備や武器をクラフト&強化すれば、より深く長く潜れる。大型生物とのボス戦は回避・照準・弾種切替の小気味よいアクションが楽しめる。夜は寿司屋の営業。仕入れた魚でメニューを組み、調理・提供・清掃・在庫管理・スタッフ育成をこなし、VIPイベントや新レシピ開発で売上を伸ばす。どちらのパートも操作応答が軽快で、短いサイクルの中に“もう一回”の誘惑が埋め込まれている。

魅力的なポイント

  • 二部制ループの快楽:日中の“狩り”が夜の“売上”に直結し、稼いだ資金が次の装備強化へ返ってくる。
  • 驚くほど多彩な寄り道:写真撮影、海洋調査、依頼ミッション、食材育成、イベント料理対決など、メインの合間に小さな遊びが点在。
  • 見た目と音のごちそう:瑞々しいドット表現と躍動する海の生態、テンポの良いSEやBGMが“作業”を“イベント”に変える。
  • キャラクターの濃さ:店主バンチョーの職人演出や常連の会話が、毎晩の営業にドラマを与える。

遊び方・攻略のヒント

序盤は酸素タンクと銛ガン威力の強化を最優先。深度が増すほど帰還距離も伸びるため、帰りの酸素を常に逆算しよう。高値で売れる魚は麻酔弾や網で“生け捕り”にすると歩留まりが良い。夜の営業は、高単価レシピ+提供しやすい品のバランスが重要。スタッフは配膳速度と気配りを優先して育成し、ピーク帯は“ビール一気注ぎ→高単価皿提供→チップ回収”のループで回転率を上げる。食材は鮮度が落ちる前に使い切る前提で、メニュー数を絞ると操作が安定。ボス戦は相手の予備動作を覚え、回避→安全圏からの射撃を徹底するとノーダメージも狙える。

まとめ・総評

デイブザダイバーは、探索・収集・経営の各要素を“短い達成感”でつないだ時間設計が秀逸。1ダイブ+1営業が約20〜30分で完結し、忙しい日でも1サイクル回したくなる。ほんの少しずつ強く・上手く・繁盛していく感覚が積みあがるため、ライフシム好きにもアクション派にも広く薦められる一本。次は Mina the Hollower を同じボリュームで続けますか?

最新注目インディーゲーム


Mina the Hollower(2025-10-31/PC, Switch, Switch 2)

  • Switch 2 では4K対応 visual も期待できるGamesRadar++1
  • レトロ感と現代アクションの高次融合
  • 開発陣の実績と期待感が裏切らない完成度
    類似作:Link’s Awakening、Blasphemous
    購入ガイド:Steam(発売後)、Nintendo eShop

概要

『Shovel Knight』のYacht Club Gamesによるトップダウン型アクションADV。8bit(GBC風)の凍えるゴシック世界で、発明家かつ“Hollower”のミーナが呪われた島を救う。発売日は10月31日(ハロウィン)。対応はSwitch/Switch 2/PS4/PS5/Xbox One/Series/PC(Steam)で、デモも順次展開中だ。yachtclubgames.com+1Gematsu

物語・世界観

舞台は闇に覆われた“Tenebrous Isle”。島の電力を支えていたスパーク・ジェネレーターが停止し、異形が徘徊する。プレイヤーは“Hollower(掘削術に長けた探究者)”ミーナとなり、島の中心へ。道中は奇怪な住人や獣、ヴィクトリアン・ゴシックの空気感に満ち、陰鬱と温かさが同居する――「怖いけれど、どこか優しい」世界が本作の手触りだ。yachtclubgames.com

ゲームシステム・操作感

核となるのは“Hollowing(地中潜航)”。一瞬地面にもぐって無敵で滑走→段差を越える/弾をかわす/背後に回る、と攻防一体で機能する。メインは鞭「Nightstar」、サブにナイフや手斧などのサイドアームを1つ持ち替え、トリンケット(常時効果)でビルドを調整。見た目はGBC直系だが、ワイド画面・緻密アニメ・カッチリした操作で現代的な遊び心地を実現している。回復は“バイアル”(ストック制)型で緊張感の配分も巧み。yachtclubgames.comNintendo World Report

魅力的なポイント

  • 体当たりアクション×空間ナビの新味:Hollowingで“線”ではなく“面”で位置取りする戦闘が生まれ、鞭・サブ武器・潜航の三角形が常に回転。
  • レトロ感の“気持ちよさ”を現代化:GBC風の制約を活かしつつ、可読性の高いエフェクトと反応速度で“当てる・避ける”が快感に直結。
  • 探索の濃度:隠し通路やショートカット、用途のはっきりしたサイドアームが地形の読みを促す。
  • 音楽:Jake Kaufmanらによるチップチューンが、寒色の画面に熱を足す。
    デモ版は各所で高評価。“ゼルダ×ドラキュラ×ソウル系”の文脈を汲みつつ、独自の手触りに落としている印象だ。PC Gamer

遊び方・攻略のヒント

  • 潜る理由を常に作る:Hollowingは回避だけでなく“位置勝ち”の要。敵の正面を避け、角や段差を利用して潜る→出る→一撃→離脱のリズムを作る。
  • 鞭の間合い管理:横四方向に強い鞭は“踏み込みダメージ”を狙うと被弾しやすい。半歩手前で止め、出の早いサブで隙を消すのが安定。
  • サイドアームは“役割”で選ぶ:群れ処理、装甲割り、遠距離けん制――1つしか持てないからこそ、ステージ構造と敵構成で切り替える。
  • トリンケットは探索補助も視野:与ダメだけでなく、被弾時保険・資源ドロップ・移動快適化など、“道のりの良さ”に投資すると攻略速度が上がる。
  • 回復バイアルは“置き回復”:敵行動が緩む瞬間(転倒、弾幕の隙、壁反射後など)に先置き。Hollowingからの潜航→回復→浮上で安全確保。

デモ&購入ガイド

デモは2025年6月のSGFでPC向けに期間限定配信(Steam Next Fest連動)され話題に。以後、Switch/Switch 2向けの体験版(期間限定)も案内され、発売前に“潜る手触り”を体験できるようになった。PCはSteamで10/31解禁予定。コンソール版はプラットフォーム別ストアのウィッシュリスト登録を。yachtclubgames.comGematsuSteamストア

総評

『Mina the Hollower』は、“懐かしさ”を単なる見た目に留めず、潜航という操作概念で探索と戦闘の思考を更新した意欲作だ。短い区間を正確な操作とルート判断で突破する設計は、見た目のレトロ感に反して非常にモダン。ハロウィン当日の正式リリースで、さらにステージの多様性やボスの駆け引きがどこまで広がるか。2Dアクションの“新しい基礎練”を体験したい人、GBC時代の律儀な難度曲線が好きな人に強く薦めたい。yachtclubgames.com

Herdling(2025-08-21公開予定/Switch)

  • 説明不要の直感操作&癒しデザイン
  • 複雑すぎず遊びやすいパズル感
  • 夏にぴったりの“心がほっこり”系
    類似作:Unpacking、Townscaper
    購入ガイド:Nintendo eShop(発売後)TechRadar

概要

『FAR: Lone Sails/Changing Tides』の Okomotive が開発、Panic がパブリッシャーを務める新作アドベンチャー。2025年8月21日Switch/PS5/Xbox Series/PC で発売予定で、Xbox Game Passに“デイワン”対応が告知されています。山岳地帯を“群れ”とともに越えていく、静かな旅情とサバイバルを融合した一本です。 OkomotiveSteamストアXbox.comGameSpot

物語・世界観

プレイヤーは、正体の知れない愛らしい生き物たちの“群れ”を引き連れ、霧の森や雪原、忘れられた谷を抜けて山の頂に眠る謎へ向かいます。ゲームは言語情報を極力削ぎ落とし、環境の変化や行動から物語を感じ取るタイプ。道中には不穏な影や天候の脅威、崩落しかけの道などが立ちはだかり、“守る・導く”旅に心地よい緊張感が宿ります。 Nintendo

ゲームシステム・操作感

コアは群れを守りながら山道を進む“護衛型アドベンチャー”。落石を避け、吊り橋を渡し、雪崩の前兆に備える…といった環境パズルと地形読みが中心で、時に群れを散開させたり密集させたりとフォーメーションの管理も重要です。危険地帯はスタンピード(駆け抜け)で突破する見せ場も用意。操作は直感的で、UIはミニマル。“考えてから動く”というより“動きながら読み解く”リズムに最適化されています。制作元は本作をスタジオ初の本格3D大規模プロジェクトと位置づけており、カメラワークや群れの挙動、雪煙や霧の表現など、空気感の演出が手触りに直結します。 GoNintendoOkomotive

魅力的なポイント

  • “群れ”という感情装置:個体ごとの仕草や足取りが可視化され、守れた時・失った時の感情がダイレクト。単なる護衛ではなく“同行者”として愛着が育つ。
  • 景観の語り:台詞や字幕に頼らず、山肌の変化・天候・足跡で進捗と危機を語る“環境ナラティブ”。
  • ひと息の強弱:スタンピードの疾走感と、焚き火で群れを休ませる静の対比が効く。
  • 音と間:雪を踏む音、岩が鳴る前兆、遠くの獣の鳴き声。効果音が“次の行動”を促すインターフェースとして機能。
  • 価格以上の“旅”:短編寄りの密度で、見返したくなる景観とルート分岐(最適化)の余地が共存。

遊び方・攻略のヒント

  • 前兆を読む:風の渦、地鳴り、鳥の飛び立ち――環境の“サイン”は大抵、危険や仕掛けの予告。足を止めてルートを見直すだけで事故率が下がる。
  • 隊列管理:狭路は縦隊、開けた場所や追跡イベントは密集、投石や倒木がある場面は散開…と地形に応じて隊列を切替える。
  • 安全圏の確保:崩落ポイントや吹雪地帯では、中間の退避スペースを確認してから進むとリトライが短く済む。
  • 見える“危険”より“遅延”が怖い:焦って群れの一部を置き去りにすると、戻る動線で事故が連鎖。置いていかない運用が結果的に速い。
  • コレクタブルは帰路で:初見は無理に回収せずクリア優先。地形理解が進んだ二周目以降に回すとストレスがない。

仕様メモ(購入検討向け)

発売日:2025年8月21日プレイ人数:1人パブリッシャー:Panic言語対応:日本語を含む多言語Nintendo eShopXbox/Microsoft StoreSteamでウィッシュリスト・予約が可能。Game Pass では発売初日から配信予定です。 Nintendo+1Xbox.comGameSpot

まとめ・総評

『Herdling』は、“誰かを連れて行く旅”の緊張と多幸感を、環境パズルと景観演出で端正にパッケージしたアドベンチャー。派手なバトルや複雑なRPG要素の代わりに、読む・守る・導くという行為そのものを丁寧に磨いている。TGSの賑やかさとは別ベクトルの“静かな熱量”を持つ一本で、短いプレイセッションでも心が整う旅を求める人、家族や配信で“視聴が心地よいゲーム”を探している人に強く勧めたい。発売直後はレビューやパッチで動作がこなれていくはずなので、まずは各ストアで体験版や予約情報をチェックしておくと安心です。

Neverway(2026予定/Switch, PC)

  • 絵柄の“癖”とアートの統一感が強い印象を残す
  • 日常の中の“ちょっと怖い”を味わえる独特の世界観
  • ツールとしての探索と人間(またはモンスター)関係が鍵
    類似作:Night in the Woods、Little Misfortune
    購入ガイド:Steam、Switch(予定)TechRadar

概要

『Celeste』のアートディレクターを務めた Maddy Thorson 氏とアーティストチームが手がける、“少し怖くて、でも愛しい”生活アドベンチャー。Switch と PC(Steam)でリリース予定で、正式発売は2026年とアナウンスされている。プレイヤーは不思議な町に移住し、そこで暮らす“奇妙な隣人”たちと日常を送りながら、自分の居場所を見つけていく。

物語・世界観

物語の舞台は、霧が常に漂い、街灯がぽつりぽつりと灯る小さな町“Neverway”。昼は静かで、夜になると影が伸び、不気味なささやきが聞こえる。住人は人間に似ているが、どこか異形で、顔にそばかすのような模様があったり、瞳が月のように光ったりする。会話は時に温かく、時に核心を避けるように曖昧で、プレイヤーは彼らの秘密や過去を断片的に知ることになる。全体を包むのは、“安心と不安の同居”という独特の情緒だ。

ゲームシステム・操作感

ジャンルとしてはスローライフ型アドベンチャー+探索要素。時間はゆっくり流れ、プレイヤーは釣り、ガーデニング、料理、クラフト、近隣探索など自由に過ごせる。一方で、夜間や特定のイベント時には“少し危険”な探索が発生する場合もある。操作感はCeleste譲りの滑らかなキャラ挙動で、2D横視点をベースにしており、ジャンプや軽いアクションで地形を移動。UIはミニマルで、必要最低限の情報のみ表示され、没入感を阻害しない設計になっている。

魅力的なポイント

  • アートスタイル:Celesteのチームらしい、温かい色調のドットアートに加え、陰影や光の演出が際立つ。昼夜で町の印象が劇的に変わる。
  • 心理的コントラスト:昼の穏やかさと、夜の少し不気味な空気感が、日常に緩やかな緊張をもたらす。
  • 断片的な物語進行:直接的な説明を避け、プレイヤーが会話・景観・行動結果からストーリーを読み解く。
  • キャラクターの多様性:見た目や性格が個性的なNPCたち。交流によって彼らの背景や価値観が少しずつ明らかになる。
  • ゆるい進行:ゲームオーバーや時間制限は緩く、自分のペースで進められる。

遊び方・攻略のヒント

  • 交流重視:序盤はできるだけ多くの住人と顔を合わせ、簡単な依頼や贈り物で関係を深めるとイベントが増える。
  • 昼と夜の使い分け:昼は採集やクラフト、夜は探索や特定NPCとの会話など、時間帯ごとの特色を意識すると効率が上がる。
  • 観察の習慣:町の背景や装飾が日によって変化することがあり、それが次のイベントの伏線になる場合がある。
  • 安全第一:夜間探索での危険は基本的に回避可能。無理に進めず、翌日に持ち越す選択肢も有効。

購入ガイド

発売は2026年予定。Switch版はNintendo eShop、PC版はSteamでの配信が予定されており、どちらもウィッシュリスト登録が可能。現時点では価格や日本語対応有無は未発表だが、開発者は過去作でも日本語ローカライズを提供しているため、対応の可能性は高い。

まとめ・総評

『Neverway』は、日常の中に潜む“ちょっとした怖さ”を味付けにしたスローライフアドベンチャー。物語の解釈はプレイヤーに委ねられ、プレイスタイルも自由。派手なアクションや戦闘ではなく、雰囲気と交流、そして自分の感性で組み立てる物語を楽しみたい人におすすめできる一本。Celesteで培われたアニメーションとレベルデザインの技術が、どのように生活ゲームへ落とし込まれるのかが注目される。

Ultimate Sheep Raccoon(2025冬/Switch, Switch 2, PC)

  • みんなで笑えるアクション、軽やかでスピーディな操作性
  • スイッチ2対応で将来性バツグン
  • コース制作+混戦パーティーの楽しさ
    類似作:Mario Kart 8 Deluxe、Gang Beasts
    購入ガイド:Nintendo eShop(発売時)TechRadar

概要

最大8人で遊べるパーティー型レースアクション。プレイヤーは動物キャラクターを操作し、障害物満載のコースを駆け抜けるだけでなく、自分でコースを作って他プレイヤーと共有できるのが特徴。Switch、Switch 2、PC向けに2025年冬リリース予定。

物語・世界観

物語的な背景は薄めで、純粋に「遊びのための舞台」が用意されている。牧場や砂漠、工事現場、雪山などバラエティ豊かな環境が登場し、レースの舞台は常に変化。キャラクターはデフォルメされた可愛い動物たち(羊、アライグマなど)で、見た目カスタマイズやコスチューム解放要素も盛り込まれている。

ゲームシステム・操作感

  • レースモード:最大8人対戦(ローカル/オンライン対応)。ダッシュ、ジャンプ、特殊アクションで障害を乗り越える。
  • クラフトモード:コースエディタで障害物やトラップを自由配置。作成したコースはオンライン共有可能で、他プレイヤーのコースをダウンロードして遊ぶこともできる。
  • アイテム・ギミック:ジャンプ台、落下床、回転ブレード、バネ、加速ゾーンなどを組み合わせることでコース難度を自在に調整可能。
  • 操作感:カジュアル向けながらレスポンスは軽快で、ジャンプのタイミングや着地位置を正確に狙うテクニック性も備える。

魅力的なポイント

  • “作って遊ぶ”循環:自分の作った無理ゲーコースを友人に挑戦させる楽しみは、マリオメーカー系の醍醐味そのもの。
  • 短時間で盛り上がる:1レース数分で完結するため、パーティーや配信企画に適する。
  • カスタマイズ性:見た目とコースを同時にいじれるため、個性やネタ要素を前面に出せる。
  • Switch 2対応:次世代機での高解像度やフレームレート改善が見込まれるため、配信映えも向上。

遊び方・攻略のヒント

  • ショートカット研究:エディタで作られたコースには意図しないルートが潜んでいることがある。練習で発見できれば大幅タイム短縮に。
  • ギミックの癖を理解:回転ブレードは外周の方が速度が遅い、落下床は一定時間の猶予があるなど、挙動を把握して行動パターンを最適化する。
  • スタートダッシュ活用:レース開始直後の加速タイミングを掴むと、序盤で有利を取れる。
  • クラフト練習:難しいだけでなく、テンポの良いコースは好評価を得やすく、オンライン人気につながる。

購入ガイド

2025年冬発売予定。SwitchとSwitch 2の両方に対応し、PC版はSteam配信予定。価格や日本語対応は未発表だが、パーティーゲームであることからマルチ言語対応の可能性は高い。事前ウィッシュリスト登録推奨。

まとめ・総評

『Ultimate Sheep Raccoon』は、レースとクラフトを融合させた「盛り上がること前提」のパーティーゲーム。短時間で勝敗が決まる爽快さと、他プレイヤーを翻弄できるコース作りの自由度が魅力。友人・家族・配信視聴者と笑い合いたい人にぴったりの一本。

Glaciered(2025下期予定/Switch 2, PC)

  • Switch 2 独占タイミングで映えた新世代ビジュアルconduit.gg+10TechRadar+10polygon.com+10
  • ダイナミックな水中アクションと気温操作ギミックあり
  • “先の世界”という舞台設定のユニークさ
    類似作:Abzû、Subnautica
    購入ガイド:Steam(将来)、Switch 2(発売時)

概要

東京を拠点とするインディーデベロッパー Studio Snowblind による、氷河期後の未来地球を舞台にした水中アクションRPG。プレイヤーは**人類の進化系「Therian」**として海中を自在に駆け、環境変化や生態系に立ち向かう。2025年後半にPC(Steam)と次世代Switchで発売予定。

物語・世界観

本作の舞台は、地球全体が氷に覆われた数百万年後の未来。地表のほとんどは氷河で覆われ、生命は海の中で進化を続けた。プレイヤーが操作するTherianは、哺乳類由来ながら水中生活に適応した存在で、古代文明の遺跡や未知の捕食者、変異種が息づく海を探索していく。文明の痕跡と自然の再生が混ざり合うビジュアルは、神秘と危機感が同居している。

ゲームシステム・操作感

  • フリームーブ水中戦闘:三次元空間を上下左右自由に移動可能。加速、急旋回、ホバリングといった挙動が流体的で直感的。
  • 武器とアビリティ:近接格闘、水中銃、エネルギー波など多様な攻撃手段を切り替え可能。スキルツリーで攻撃特化、防御強化、機動力向上などビルドを作り込める。
  • 環境ギミック:潮流に乗る高速移動、海底火山の噴出、氷塊崩落など、地形と環境が戦闘や探索に影響。
  • 生態系との関係:一部の生物は敵対、一部は協力関係にあり、行動や選択によって海域の勢力図が変化する。
  • 探索要素:古代遺跡や沈没船、深海洞窟など、メインミッションとは別に収集品や隠しルートが配置されている。

魅力的なポイント

  • 唯一無二の水中アクション体験:重力から解放された三次元機動は、陸上アクションとは異なる戦術とリズムを生む。
  • 環境×戦闘の融合:潮流や地形を利用して敵を翻弄、逆に環境に追い詰められる緊張感もある。
  • ビジュアルの多層感:光の屈折や粒子表現により、海中の透明感と奥行きがリアルに描写される。
  • 生態系の動的変化:狩る/助けるの選択で、その海域の安全度や敵の出現パターンが変わる。

遊び方・攻略のヒント

  • 機動力優先ビルド:序盤は攻撃よりも回避・移動スキルを優先強化すると生存率が上がる。
  • 環境利用:潮流は敵にも影響するため、逆流に誘い込むと有利に戦える。
  • 敵の種類を見極める:甲殻タイプは近接で装甲を破る、軟体タイプは射撃で距離を取る、など相性を覚えると効率的。
  • 探索タイミング:戦闘が発生しない安全ルートを見つけたら、後で収集品回収に活用する。
  • リソース管理:酸素やエネルギー残量に常に注意し、長期探索には補給ポイントを事前に把握しておく。

購入ガイド

2025年後半発売予定。PC版はSteamでウィッシュリスト登録可能、次世代Switch版も同時期に発売見込み。日本語対応は開発初期からアナウンスされており、国内プレイヤーも安心して遊べる環境が整う予定。

まとめ・総評

『Glaciered』は、未来海洋の美しさと脅威を兼ね備えた三次元水中アクションRPG。単なる戦闘だけでなく、生態系や環境ギミックがプレイスタイルに影響する点が大きな魅力。海や自然環境をテーマにしたゲームや、他にはないアクション操作感を求める人におすすめの一本。

TGS2025 出展|注目の日本発インディータイトル(Selected Indie 80より)


atelier-mimina

  • 温かみある手描きグラフィックが癒し効果抜群
  • 謎解き主体ながら作業感が少なく遊びやすい
  • 少人数開発のこだわりが感じられる完成度
    類似作:A Short Hike、Tunic(探索系癒しアドベンチャー)
    購入ガイド:発表後にSteamやSwitch eShopで予定

概要

『Giraffe and Annika』(ジラフとアンニカ)で知られる、インディー開発者 atelier mimina の新プロジェクト。現時点では正式タイトルや発売日、対応プラットフォームは未発表ですが、心温まる世界観と音楽性の高さで国内外から注目を集めています。前作で確立した「イラスト絵本のような3D表現」と「音楽とプレイ体験の融合」が、本作でも継承・進化すると予想されます。

物語・世界観

詳細はまだ明らかにされていませんが、過去作の傾向から、色彩豊かな自然やファンタジー風の集落、親しみやすい動物や精霊などが登場する可能性が高いです。物語は「優しさ」や「発見」をテーマにした、小規模ながら感情に残る構成になることが予想されます。また、前作同様にカットシーンやイベントを絵本的な演出で描き、プレイヤーが物語に没入できる仕掛けも期待できます。

ゲームシステム・操作感(予想含む)

atelier mimina作品の特徴である軽快でシンプルな操作感と、パズル・探索・アクションのバランスが取れた構成が継承される見込みです。特に『Giraffe and Annika』で高く評価されたリズムアクション型のバトルシステムや、探索で得たアイテムを活用して進行する構造が、本作にもアレンジされて取り入れられる可能性があります。操作難易度は低めに抑えられ、幅広い年齢層が安心して遊べる設計が期待されます。

魅力的なポイント

  • ビジュアル表現:手描き調テクスチャと3Dモデルを融合させた、温かみのある世界観。
  • 音楽演出:プレイ体験に寄り添うBGMや効果音の使い方が巧みで、楽曲単体でも高評価を得る傾向。
  • ストレスフリー設計:UIや進行が分かりやすく、ゲームオーバーや難関ステージでの足止めが少ない。
  • “短編映画”のような構成:長時間のやり込みよりも、数時間で満足感を得られる密度の高い体験。

遊び方・攻略のヒント(予想含む)

  • 寄り道推奨:マップの隅々に会話イベントや隠しアイテムが置かれる傾向があるため、メインルート以外も探索したい。
  • 音楽に注目:楽曲がイベントやパズル解法のヒントになる可能性がある。
  • コレクション要素:前作同様、イラストや設定画などのギャラリー解放要素がある場合、集める過程でストーリーの理解も深まる。

購入ガイド

現時点では発売日・価格・対応機種とも未発表。最新情報はatelier mimina公式サイトやSNSで随時更新されるため、ファンはフォロー必須。過去作『Giraffe and Annika』はSwitch/PS4/PC(Steam)で配信されているため、同様のマルチプラットフォーム展開が期待されます。

まとめ・総評

新作『Atelier Mimina』(仮称)は、絵本のような温かさと、軽やかなアクション・探索の調和が予想されるタイトル。確定情報はまだ少ないものの、前作の実績から完成度の高い小規模アドベンチャーになる可能性が高いです。日常の中で小さな旅や発見を楽しみたい人に、発売時にはぜひチェックしてほしい一本。

Moonless

  • 独特な世界観&光表現が美しい
  • ナビゲーション最小限で自力発見の喜びを促進
  • 効率ではなく「体験」に重きを置いた設計
    類似作:GRIS、Journey
    購入ガイド:今後Steam等で展開予定

概要

『Moonless Moon』(ムーンレスムーン)は、テキストアドベンチャースタイルを採用したインディーゲーム。開発は岡一秀和氏、発行はKAMITSUBAKI STUDIOとYokazeによるANMCプロジェクトの第1弾です。2024年8月8日にPC(Steam)向けにリリースされ、9月19日にはNintendo Switchでも配信されましたmetacritic.com+9ウィキペディア+9Gematsu+9

物語・世界観

主人公・夜蕗(よみち)は、ごく普通の女子高生。しかし、夜が訪れると彼女の世界は一変します――月面の砂漠、トンネルの中のカフェ、空に浮かぶ島など、現実離れした異世界へと“夜毎に移動”するのです。そこで出会う人々との交流や、自分の居る「昼の世界」は本当に“本物”なのかという疑問を彼女が抱えながら進んでいきます。これはただの冒険ではなく、自身のアイデンティティと世界の境界を問い直す旅でもありますウィキペディアGematsu

ゲームシステム・操作感

ゲームプレイは基本的にテキストの読み進め+選択肢選び。特徴的なのは、テキスト中のキーワードを見つけて指定の空欄に入力する「リドル(なぞ解き)」パート。単なる読み進め型ではなく、自分の言葉を“紡ぐ”ことで物語が進行し、選んだ言葉によってエンディングが変化しますウィキペディアGematsu。読みやすいUIと落ち着いたBGMが組み合わさり、まるで“読むミュージックビデオ”を体験しているかのような演出ですSteamストアGematsu

魅力的なポイント

  • 視覚と音楽の融合:物語を彩るオリジナル楽曲と、各章末のアニメ付きMVが印象的。テキストとともに流れる映像演出が印象に残りますウィキペディアSteamストア
  • 感情に響く世界観:夜習 operates of fantasy across environments conjure a quiet, introspective mood. Critics note the game effectively evokes teenage uncertainty and identity explorationThe Game Slush Pile+1
  • 選択の重み:リドルを通じて言葉を選ぶ体験は、自分自身が物語に参与している感覚を高め、複数の結末を導くその構造はリプレイ性を高めますウィキペディアGematsu

遊び方・攻略のヒント

  • キーワード選択に意識を:単なるテキストではなく、文章の文脈や登場人物のセリフに注目し、“言葉が持つ余白”を補える選択肢を探すと深みが増します。
  • MVもじっくり楽しんで:各章のMVは感情,物語の要約に近く、美術と音楽を合わせて味わうことで作品の印象が強まり、理解が深まります。
  • 複数回プレイを推奨:話の分岐や異なるエンディングで見える世界の解釈が変わるので、周回して語られなかった断片を拾うと楽しさが増します。

まとめ・総評

『Moonless Moon』は、静かに胸に沁みる詩的なテキスト、選ぶ言葉で変化する物語体験、音楽と視覚表現の融合が見事な作品。青春期の揺らぎや現実と幻想の境を問うテーマは、感受性豊かな読者に深く響くでしょう。文芸系インディーゲームを探している人、自分の選択や言葉が意味になる体験を求める人に、ぜひおすすめしたい一作です。

Ayasa: Shadows of Silence

  • 音と光のコントラストで雰囲気演出が巧妙
  • プレイ中、息を呑む静けさが演出される没入感
  • 謎解きと物語性が統合したデザイン
    類似作:What Remains of Edith Finch、Return of the Obra Dinn
    購入ガイド:展開プラットフォーム未定(Steam等)

概要

『Ayasa: Shadows of Silence』は、Aya Gamesが開発・パブリッシュする、光と影をテーマにした探索型ホラー・パズル・アクションプラットフォーマー。プレイヤーはダークな《Inverted World(裏世界)》の6つの領域──Faith(信仰)、Hope(希望)、Love(愛)、Greed(欲望)、Indifference(無関心)、Betrayal(裏切り)──を巡り、世界の調和を保っていた「絶対者(Tas)」の光を取り戻す旅に出ます。ゲームはSteam(PC)およびEpic Games Storeで展開予定。2025年第3四半期リリースの予定で、現在デモ版も配信中です。Game Jolt+9Steamストア+9SteamDB+9

物語・世界観

かつて善と悪が共存し、Tasによってバランスが保たれていたInverted World。しかし今、その世界は闇に覆われ、象徴—たとえば愛や希望—までもがねじ曲げられています。Ayasaとなった主人公は、6つの象徴領域を旅し、闇に奪われた残光を回復する使命を負います。真実は深く、物語は暗喩と象徴的演出を交えながら哲学的テーマを描きます。Epic Games StoreSteamストア

ゲームシステム・操作感

2.5Dプラットフォーマーとしての探索アクションに加え、「光と影」のギミックが核。例えば、闇に隠された道を光で浮かび上がらせたり、影に隠れながら敵をかわすなど、光源の操作がパズルと進行体験を繋ぎます。各エリアごとにユニークな能力(光属性の呪文・テレポートなど)を獲得し、多彩な謎解きが展開されます。ホラー要素も控えめながら緊張感を保ち、哲学的雰囲気と相まって没入感を高める構造になっています。Epic Games StoreSteamストア

魅力的なポイント

  • アートディレクション:ティム・バートン、宮崎駿、ベキンスキーらからの影響を受けた幻想的でミニマリスティックなビジュアル。光と影の対比が美しく、各世界が感情と象徴を語る「画として動く風景」として描かれる。Epic Games Store
  • 雰囲気演出:闇を使った演出と静寂の空気が、言葉以上に感情を喚起。プラットフォーム・謎解き・ホラー表現が一体となった雰囲気は、心理的な圧迫と神秘を両立させる。
  • テーマ性の重層性:Faith〜Betrayalという象徴的設定を、パズル・探索・光のメタファーに置き換えた設計は、短時間体験でも世界の深みを感じさせる。

遊び方・攻略のヒント

  • 光の使い方を意識:光源を常に持ち運べるタイプのギミックや固定位置から照らす仕掛けがあるため、常に「どこを照らすか」を考えて進むことが攻略の鍵。
  • エリアの象徴性:領域が象徴する概念(例:Hopeなら明るさ、Greedなら歪められた豊かさ)を手がかりにパズルにアプローチすると発見が早い。
  • 影のステルス:敵や罠は暗闇に紛れることが多く、影の中で行動タイミングを見極めるステルス要素が重要。
  • デモのプレイがおすすめ:SteamとEpic両方で提供中のデモでは操作感・雰囲気を体験できるため、購入前に環境との相性を確かめやすいです。Epic Games StoreSteam Community

購入ガイド

  • 対応機種:Windows PC(Steam/Epic)、コンソール版(未発表)
  • 言語対応:Steamページで日本語を含む31言語に対応済み。Steamストア
  • 体験版:SteamとEpicでデモ提供中。ウィッシュリスト登録で発売時通知が可能。Epic Games StoreSteamストア

まとめ・総評

『Ayasa: Shadows of Silence』は、“光と闇”を巡る象徴的な旅と、プラットフォーマーならではの身体性、パズル/ホラーで構成された雰囲気体験が巧妙に融合した意欲作です。アートの深みと演出の緊張感、哲学的テーマが記憶に残る一作になる予感。探索型アクションや心理ホラーゲーム、あるいは“暗さの中で光を探す体験”を求めるプレイヤーに強くおすすめです。Reddit+9Steamストア+9Steam Community+9

Backpack Boy

  • アイテム収納が謎と笑いに変化するギミック
  • 軽やかなグラフィックとテンポの良さ
  • 難易度適度、ファミリー層も楽しめそうな設計
    類似作:Baba Is You(ギミック系パズル)
    購入ガイド:後日SteamやeShopで展開予定

概要

『Backpack Boy』は、光源を使って世界のルールを切り替えながら進むパズル・プラットフォーマーです。元々は2023年のBig Mode Game Jamで発表された短編作品が、Steamで正式なデモとして展開中。開発はChuckとNiles GamesによるIndieプロジェクトで、Steamで“ウィッシュリスト登録”が可能な状態です。ウィキペディア+8Steamストア+8SteamDB+8

物語・世界観

主人公「Backpack Boy」は、探索中に世界を変える特殊な懐中電灯──「Flashlight」を見つけます。この光は単に暗闇を照らすだけでなく、場所や状態を“別の存在”に遷移させる力を持つというメタファーの強いギミック。舞台は荒廃した科学施設。記憶も消失したようなその場所を、光の切り替えによって姿を変える仕掛けを解きながら進展していく、不思議さと静かな緊張に満ちた世界設定です。backpackboy.orgitch.io

ゲームシステム・操作感

基本は2Dの横視点プラットフォーマーで、モード切り替え型の光ギミックが核。

  • Flashlight:特定対象を別状態・世界に変換。たとえば扉や壁を“存在しないもの”に変えて通れるように。
  • Lantern:別エリアへ“穴”を作り、空間の隔たりを乗り越える。

操作は直感的で、ジャンプ、照射、切り替えをドットで繋ぎながら進行。パズル要素とアクションが調和した設計になっています。X (formerly Twitter)+2ウィキペディア+2

魅力的なポイント

  • アイデアの純度が高い:単一ギミック(光による別世界)にフォーカスしつつ、それを起点に展開するパズル構造が研ぎ澄まされています。
  • 短時間でも印象に残る世界観:施設の造形、色使い、音の余白が“佇まい”を感じさせる演出で、儚げ・寂しげな雰囲気が心に残ります。
  • ジャム発の洗練:Game Jam発の作品ながら、練られた完成度でフルリリースへの期待感を自然に高めます。
  • 演出の“小ささ”が好印象:派手さはないが、謎解きと映像表現のバランスが“静かな没入”を支えています。

遊び方・攻略のヒント

  • 光の切り替えタイミングを読む:FlashlightやLanternは“使うタイミング”が明示されない分、視界の変化を見逃さない観察力が大事。
  • 試す手間が発見につながる:壊せない壁、通れない通路に当たっても、光を当てて反応を確認するだけで新たな道が拓けることも。
  • デモで雰囲気確認:Steamおよびitch.ioでデモ配信中。雰囲気と操作感に触れるには最適です。itch.ioSteamDB

購入ガイド

  • 対応: PC(Steamほか)にて近日配信予定。
  • 体験版: Steamでデモ版あり(2024年11月配信)で、日本語や複数言語にも対応。ウィキペディア+13SteamDB+13comfycozygaming.com+13
  • 今後: 正式版リリース日・価格は未定。ウィッシュリスト登録して通知を待つのがベター。

まとめ・総評

『Backpack Boy』は、光による“現実の書き換え”の感覚をパズルとして体験できる、静謐で知的好奇心を刺激する作品です。ジャム作品にありがちな粗さはなく、戻る価値のある短編として丁寧に作られている印象。光と影、仕掛けと静寂の中で“少しだけ世界が変わる瞬間”を体験したい方にオススメです。正式リリースが待ち遠しい注目作です。

TANUKI: Pon’s Summer

  • 日常の中の小さな幸福を丁寧に描写
  • 親しみやすいデザインと操作感で万人向き
  • 難しさより“癒しと記憶”を中心にした設計
    類似作:Alba: A Wildlife Adventure、Summer in Mara
    購入ガイド:Steam、Switch等での将来リリース予定

概要

郵便局バイトのタヌキ「ポン」と一緒に、夏が終わるまでに荒れた神社を建て直す“ひと夏”のアドベンチャー。配達や人助けで資金を集め、祭り本番までに町と神社を整える――そんなコージー×お使い×BMXトリックを束ねた一作です。Steamで体験版が配信中。日本語UI/字幕にも対応予定。Steamストア+1電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?

物語・世界観

物語は「タヌキ祭り」まで残り1か月の田舎町。ポンは郵便配達で住民と交流しながら、壊れた社殿を直し、祭りに間に合わせるのが目標。町は京都・青森・札幌・別府に着想を得た4つのエリアで構成され、各地の人々やクエストを通じて“日本の夏”の記憶が積み上がっていきます。Six One Indie4Gamer

ゲームシステム・操作感

核は配達サイクル+BMX。手紙や小包を届けつつ、ランプや手すりを使ってジャンプ/グラインド/トリックを決め、移動そのものが遊びになる設計。獲得した報酬で神社を修繕・装飾し、一か月のカレンダーの中で予定や目標をやりくりします。体験版は約1時間強のボリュームで、7人の住民、複数クエスト、神社デコ要素まで触れられる作り。SteamストアSteam Community

魅力的なポイント

  • “運ぶ×魅せる”の二重快感:配達の達成感に、BMXトリックのリズムが重なる。移動が単なる手段で終わらない。Six One Indie
  • 反“甘口すぎるコージー”の味付け:可愛い見た目に対し、「働くこと」のリアルな手触りがほんのり混ざり、物語に芯が通る。Shacknews
  • 夏の日本を走る旅情:地域モチーフの4エリアにクエストやミニゲームが散り、スクリーンショット映えも◎。Six One Indie
  • 言語対応の安心感:日本語インターフェース&字幕対応予定で、ローカルユーザーにも親切。電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?

遊び方・攻略のヒント

  • 朝イチは配達優先:時間制の依頼を先に片付け、帰路や寄り道でトリック練習→評判上げを回すと効率的。
  • ライン取りを覚える:同じ通りでも、ランプ→手すり→角のバンク…と連続技ルートを作ると短時間で報酬が伸びる。プチ大会気分で反復を。
  • 神社の投資は早め:修繕・装飾はゲームプレイの導線(住民好感度やクエスト解放)にも関わる。少額からでも“見える進捗”を作るとモチベが続く。
  • デモで手触り確認:自転車操作の好みが分かれるジャンル。体験版を触ってフレーム感を確かめてから本編に備えよう。Steamストア

購入ガイド

まとめ・総評

『TANUKI: Pon’s Summer』は、配達の段取りBMXの流れを一夏の物語に織り込んだ、珍しくも納得感のあるハイブリッド作。“働く”現実感と“走る”楽しさのバランスが良く、短いプレイセッションでも前に進む手応えが残る。日本の夏の空気を味わいながら、祭り当日までの自分なりの一か月をデザインしたい人に強くおすすめです。ShacknewsSix One Indie

おわりに

今月も“ちいさくて深い”ゲームを15本、ぎゅっと詰め込みました。どれも短時間で遊べるものから、じっくり浸れるものまで粒ぞろい。全部は遊べなくても、気になった1本だけでも触ってもらえたらうれしいです。

さらに深掘りしたい方は、TGSまとめ/回り方ガイド/名作だけ特集もあわせてどうぞ。

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