- ChatGPTは便利。でも「入力しない方がいい情報」がある
- 結論:ChatGPTに「入れない方がいい情報」は大きく5カテゴリ
- 1)ログイン情報・認証情報は「一発アウト」
- 2)金融情報(クレカ・銀行・請求書)は“生のまま”入れない
- 3)個人を特定できる情報(個人情報)は「組み合わせ」が特に危険
- 4)仕事の機密は、最悪「契約違反」になる
- 5)意外と落とし穴:共有リンク(Shared Links)で事故る
- うっかり入力しがち:ポピュラーな使い方別「危ない具体例」
- 考察:なぜ「便利な使い方」ほど事故が起きるのか
- これだけ覚えればOK:危険ワード・危険データのサイン
- 迷ったらこれ:3秒チェックリスト
- もし共有NGの情報を入力してしまった場合の対処法
- 再発防止の合言葉:他人に見られたら困るか?
- 「もう入れちゃった」時にやるべきこと(現実的な順番)
- 安全に使うコツ:ChatGPTに渡すのは「答え」じゃなく「条件」
- まとめ:便利に使うほど「入力の線引き」が効いてくる
ChatGPTは便利。でも「入力しない方がいい情報」がある

ChatGPTは、要約・文章作成・アイデア出しまで一気に進む便利ツールです。けれど、入力した内容が「個人情報」や「仕事の機密」だった場合、取り返しがつかないリスクに変わることがあります。特に注意したいのが、会話をURLで共有できる「共有リンク」。共有リンクは会話ごとに固有URLを生成して他人に見せられる仕組みなので、うっかり機密や個人情報を含めたまま共有すると、見せるつもりのなかった相手に読まれる可能性が出てきます。
さらにOpenAIのプライバシーポリシーでも、共有リンクなどの機能によって「他のユーザーや第三者と情報を共有できる」ことが明記されています。つまり、便利な機能があるぶん「入力内容の線引き」が重要です。
この記事では、ChatGPTに“絶対に共有しない方がいい情報”を具体例ベースでわかりやすく整理し、代わりに安全に相談するコツまでまとめます。
結論:ChatGPTに「入れない方がいい情報」は大きく5カテゴリ
最初に全体像だけ押さえると、判断がラクになります。
- ログイン情報・認証情報(パスワード、コード、APIキー)
- お金に直結する情報(クレカ、銀行、請求・決済の生データ)
- 個人を特定できる情報(住所・電話・身分証番号・顔写真など)
- 仕事の機密(顧客情報、未公開資料、契約・NDA対象)
- 共有リンクで見られたら困る内容(誤共有リスク込み)
OpenAIのヘルプにも「会話で機微な情報は共有しないで」と明記があります。
1)ログイン情報・認証情報は「一発アウト」
入れてはいけない例
- ID・パスワード
- ワンタイムパスワード(SMS認証など)
- 2段階認証のバックアップコード
- APIキー/シークレットキー(各種サービス)
なぜ危険?
これは「漏れたら即アウト」系です。金銭やアカウント乗っ取りに直結します。
文章の添削や相談で必要になることも基本的にないので、迷わず入力しないのが正解です。
2)金融情報(クレカ・銀行・請求書)は“生のまま”入れない
入れてはいけない例
- クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード
- 銀行口座番号、ネットバンキング情報
- 請求書PDF(住所や取引先、口座が一緒に載りがち)
安全な代替
- 「支払いの流れを説明して」など“仕組みの相談”に変える
- 金額はレンジで(例:月数万〜十数万くらい)
- 書類は原文貼りではなく、要点を箇条書きにしてから整形依頼
3)個人を特定できる情報(個人情報)は「組み合わせ」が特に危険
入れてはいけない例
- 氏名+住所+電話番号
- メールアドレス、勤務先、学校名
- 免許証番号、パスポート番号などのID系
- 顔写真や身分証の画像
単体でも危ないですが、「複数がセット」になるほど本人特定やなりすましに繋がります。
OpenAIのプライバシー文書でも、利用者が共有した情報が他者に表示・共有され得る点に注意が書かれています。
4)仕事の機密は、最悪「契約違反」になる
入れてはいけない例
- NDA(秘密保持契約)に触れる内容
- 顧客リスト、見積もり、契約書の原本
- 未公開の企画書、仕様書、社内の数値データ
- 機密を含むログや、丸ごとのソースコード
「バレたら困る」ではなく、契約・信用・取引そのものが飛ぶ可能性がある領域です。
相談したいなら、固有名詞と数字の精度を落として“型”で聞くのが安全です。
5)意外と落とし穴:共有リンク(Shared Links)で事故る
ChatGPTには、会話をURLで共有できる「共有リンク」があります。
OpenAIのShared Links FAQには、「リンクを知っている人は会話を見られる」「リンクは他人に再共有され得る」「機微な内容は共有しないで」とはっきり書かれています。
つまり、
- 自分は「一部だけ見せるつもり」
- でもリンク先には会話全体が載っている
- さらにリンクが転送されたら、別の人にも見られる
ということが起こり得ます。
共有リンクは管理画面から取り消し(revoke / un-share)できる案内もあります。
うっかり入力しがち:ポピュラーな使い方別「危ない具体例」
「共有NGって言われても、普段どんな場面で混ざるの?」という人が多いので、よくある使い方別に“事故りやすい具体例”をまとめます。ポイントは、悪気がなくても「便利にしよう」と思った瞬間に、個人情報や機密が混ざりやすいことです。
1)メール返信・問い合わせ文の作成でやりがち
うっかり危険な入力例
- 「このメールに返信したい。相手は◯◯株式会社の◯◯さん。私の住所は◯◯で、電話は◯◯。注文番号は◯◯。全文貼るので丁寧に直して」
- 「返金申請したいから、カードの下4桁と有効期限も書いた方がいい?」
何が危ない?
メールの“原文”は、署名欄に住所・電話・フルネームが入っていることが多いです。さらに注文番号や会員IDが混ざると、本人特定の精度が一気に上がります。
安全な置き換え
- 相手や自分の固有名詞は「A社」「担当者」「私」に置換
- 注文番号などは伏字(例:注文番号:XXXX)
- 原文を貼らず、要点だけ箇条書きで渡す
2)履歴書・職務経歴書・ポートフォリオ添削でやりがち
うっかり危険な入力例
- 「履歴書のPDF貼るので添削して(氏名、住所、学歴、電話番号入り)」
- 「職務経歴書を丸ごと。案件名と取引先名も全部入ってる」
何が危ない?
履歴書系は個人情報の塊です。職務経歴書は、取引先・案件名・未公開情報が混ざることも多く、仕事上の機密にも触れます。
安全な置き換え
- 氏名・住所・電話・学校名は削除してから貼る
- 会社名・案件名は「A社」「Bプロジェクト」に置換
- 数字(売上・KPI)はレンジ化(例:月数十万規模)
3)「確定申告・家計・お金の相談」でやりがち
うっかり危険な入力例
- 「クレカ明細を貼るので、どれが経費か仕分けして」
- 「請求書PDF貼るから、インボイスの書き方直して」
何が危ない?
明細や請求書は、住所・本名・口座・取引先・購入履歴など“組み合わせ情報”の宝庫です。便利に見えるぶん、丸ごと貼り付けが発生しやすい領域です。
安全な置き換え
- 明細は「項目名だけ」「金額は概算」にして相談
- 相談したい論点を先に言語化(例:勘定科目の判断基準)
- どうしても例が必要なら、架空データ(ダミー)で作る
4)「トラブル対応・アカウント復旧」でやりがち(危険度MAX)
うっかり危険な入力例
- 「ログインできない。パスワードこれ。2段階認証コードも来たから今入れる」
- 「APIキーが動かない。キー全文貼るから原因見て」
何が危ない?
これは“鍵”そのものです。入力した瞬間に、第三者が使える情報になります。相談のために必要な情報ではありません。
安全な置き換え
- 症状(エラーメッセージ)と環境(OS/ブラウザ/手順)だけ渡す
- キーは「先頭4文字+末尾4文字」程度のマスク表記にする
5)スクショ・PDF投げでやりがち(画像は特に混ざる)
うっかり危険な入力例
- 「このスクショの内容を要約して(画面に名前、住所、ID、注文番号が映っている)」
- 「病院の検査結果PDFを読んで、どういう意味か教えて」
何が危ない?
画像は本人が見落としやすい情報(右上の名前、管理番号、QR、住所欄)が写っていることが多いです。文章より“伏せにくい”のが落とし穴です。
安全な置き換え
- 名前・番号・QR・住所を黒塗りしてから
- もしくは数字と所見を“抜き書き”して相談(個人特定の要素は削除)
6)「仕事の文章(契約・見積・提案書)」を直す時にやりがち
うっかり危険な入力例
- 「この契約書の条文をわかりやすく。取引先名も全部入ってるけどそのまま貼る」
- 「見積書を貼るので、値引き交渉の文面作って」
何が危ない?
契約・見積は取引条件の集合体です。社名・単価・条件が出るだけで、情報価値が高くなります。NDA案件なら特に危険。
安全な置き換え
- 条文や交渉文は「社名・金額・固有条件」を伏せた形で相談
- “一般論”として、交渉の言い回しテンプレを作る
考察:なぜ「便利な使い方」ほど事故が起きるのか
ここまでの例に共通しているのは、次の3パターンです。
- 原文を貼るほど精度が上がる、と思いがち
- “相手に伝えるための情報”を、そのままAIにも渡してしまう
- スクショやPDFは「隠れている個人情報」を見落としやすい
つまり事故は、「悪意」ではなく「便利さの最短ルート」を選んだ結果として起きやすい、ということです。だから対策もシンプルで、最短ルートを少しだけ遠回りにする(匿名化・要約・レンジ化)だけで安全度が上がります。
これだけ覚えればOK:危険ワード・危険データのサイン

入力前に、次が含まれていないかだけチェックしてください。
- パスワード/認証コード/APIキー
- 住所・電話・メール・氏名
- 注文番号・会員ID・管理番号・QR
- 取引先名・契約条文の原文・見積の単価
- 請求書・明細・身分証・検査結果の“原本”
迷ったらこれ:3秒チェックリスト
次のどれかに当てはまったら、入力しない(または匿名化)でOKです。
- 漏れたらお金・アカウント被害に直結する
- 本人が特定できる(自分/他人問わず)
- 仕事で外部共有が禁止されている(NDA含む)
- 共有リンクで人に見られたら困る
- 書類の原文・スクショ・PDFで、個人情報が混ざっている
OpenAI側も「機微な情報は共有しないで」と明確に注意しています。
もし共有NGの情報を入力してしまった場合の対処法
どれだけ気をつけていても、うっかり貼ってしまうことは起こります。大切なのは「落ち着いて、優先順位の高い順に手を打つ」こと。ここでは、入力してしまった内容別に現実的な対処をまとめます。
1. パスワードや認証コード、APIキーを入れた場合は最優先で無効化する
もし以下のような“鍵そのもの”を入力してしまった場合は、まず無効化・変更が最優先です。
- パスワード
- ワンタイムパスワード(SMS認証など)
- 2段階認証のバックアップコード
- APIキー/シークレットキー
「誰かに見られたかどうか」が分からない段階でも、使える状態のまま放置しないのが基本です。可能なら、パスワード変更・キー再発行・セッションのログアウトなど、サービス側が用意している安全手順に沿って対応しましょう。
2. 共有リンクを作っていたら、共有を解除する
ChatGPTには会話をURLで共有できる機能(共有リンク)があります。共有リンクは、リンクを知っている人が会話を閲覧でき、リンク自体が第三者に渡る可能性もあるため、機微な内容を含む会話では注意が必要です。
もし共有リンクを作ってしまっていた場合は、まず共有を解除(リンクの無効化・取り消し)してください。共有リンクは「自分が送っていないつもり」でも、誤送信や転送で広がる入口になり得ます。
3. クレジットカードや銀行情報を入れた場合は、被害が出る前提で確認する
金融系の情報(クレカ番号、銀行口座、請求書の生データなど)を入力してしまった場合は、何も起きていない段階でも確認が重要です。
- カード会社の利用履歴を確認する
- 不審な取引があれば、カード会社・金融機関へ早めに相談する
- 必要に応じて、カードの再発行や決済手段の見直しを行う
金融情報は、本人確認や不正利用に繋がる可能性があるため、「念のため」で動いたほうが安全です。
4. 住所や電話番号など個人情報を入れた場合は、今後の入力ルールを作る
住所・電話番号・メールなど、個人を特定できる情報を入れてしまった場合は、今後同じミスを繰り返さない仕組みが効きます。
- 固有名詞を「A社/Bさん/私」に置き換える
- 番号は伏せ字(例:XXXX)にする
- 原文貼り付けをやめ、要点を箇条書きにして相談する
OpenAIのプライバシー関連文書でも、ユーザーが共有した情報が共有機能などを通じて他者に表示・共有され得る点が示されています。だからこそ、最初から「入れない設計」に寄せるのが現実的です。
5. 仕事の機密を入れた場合は、内容の扱いを「型」に変える
顧客情報、見積書、契約書、未公開企画、社内数値などを入力してしまった場合は、あとから別の話題で上書きしても“なかったこと”にできるとは限りません。ここは発想を切り替えて、今後は「機密を含まない形で相談する」方向に寄せるのが現実的です。
- 会社名や取引先名は伏せる
- 数字はレンジ化(例:月数十万規模)
- 原文ではなく、構成や言い回しのテンプレを作る
- NDAや社内規程で外部共有が禁止されている情報は入力しない
再発防止の合言葉:他人に見られたら困るか?
入力前に、この一言だけ確認すると事故が減ります。
これ、他人に見られたら困る?
少しでも迷ったら、固有名詞を消す、数字を丸める、原文を貼らず条件だけを書く。この一手間で、ほとんどのリスクは大きく下げられます。
「もう入れちゃった」時にやるべきこと(現実的な順番)
できるだけ早く、次の順で動くのが安全です。
- パスワード・APIキーなど“鍵”なら即変更/無効化(再発行できるものは再発行)
- 共有リンクを作っていたら、共有を取り消す(リンクが残ると二次拡散の入口になります)
- 以後は「固有名詞を消す」「数字を丸める」「型で相談」に切り替える
安全に使うコツ:ChatGPTに渡すのは「答え」じゃなく「条件」
危ないのは、原文や生データをそのまま貼ることです。
安全に寄せるなら、次の変換がおすすめです。
- 原文貼り付け → 要点を箇条書き(5〜10行)
- 実名・社名 → A社/B社/顧客X
- 正確な数字 → “だいたい”のレンジ(数万/数十万)
- 個人情報入り画像 → 黒塗りしてから(できれば文字起こしで要点だけ)
この形でも、文章の整形・構成づくり・言い換えは十分できます。
まとめ:便利に使うほど「入力の線引き」が効いてくる
ChatGPTは強力ですが、万能ではありません。
OpenAIも「機微な情報は共有しない」「共有リンクは誰でも見られる可能性がある」と明確に注意しています。
だからこそ、コツはシンプルです。
- 鍵(パスワード類)は入れない
- 個人特定につながる情報は入れない
- 仕事の機密は型に落として相談する
- 共有リンク前提で「見られて困るもの」を残さない
この線引きさえ守れば、ChatGPTは“安全に頼れる相棒”になります。