マンガレビュー

COSMOS(漫画)感想・レビュー|ネタバレなしでわかる「宇宙人×保険×嘘」の面白さと刺さる人【次にくるマンガ大賞2025 2位】

COSMOSの感想|結論:SFなのに“保険の現場”がリアルで、読後にじわっと残る

漫画『COSMOS(コスモス)』第1巻の表紙イラスト。スマートフォンを手にした少女と印象的なビジュアルが描かれたSFミステリー作品のキービジュアル。

『COSMOS』は、宇宙人専門の保険会社「COSMOS」を舞台に、地球に紛れて暮らす外星人が絡むトラブルへ踏み込んでいくSFヒューマンドラマです。キラキラした宇宙冒険ではなく、保険という現実的な仕事を通して「未知」と向き合うのが最大の魅力。派手なバトルで押すより、会話と判断の積み重ねで緊張感が残るタイプなので、読後に“軽くない引っかかり”がじわっと残ります。この記事ではネタバレを避けつつ、どこが面白いのか、どんな読者に刺さりやすいのかを、読む前の判断材料として整理します。なお本作は「次にくるマンガ大賞2025」コミックス部門で第2位に選ばれています。

COSMOS|作品概要(ネタバレなし)

『COSMOS』は、宇宙人専門の保険会社「COSMOS」を舞台に、地球に紛れて暮らす“外星人”が関わる事故・トラブルに向き合っていくSF作品です。非日常の存在を、あえて「保険」「調査」「補償」といった現実の手続きに落とし込むことで、宇宙人を“遠い存在”ではなく“同じ社会にいる厄介な隣人”として描いていくのが特徴。主人公は嘘を見抜ける力を持ち、それが会話や判断に独特の緊張感を生みます。

また本作は、「次にくるマンガ大賞2025」コミックス部門 第2位に選ばれています。

基本情報(整理)

  • 作品名:COSMOS
  • 作者:田村隆平
  • 連載:月刊サンデージェネックス(小学館)
  • 舞台:宇宙人専門の保険会社「COSMOS」
  • 特色:主人公が“嘘を見抜ける”力を持つ
  • 話題:次にくるマンガ大賞2025 コミックス部門 第2位

COSMOS|読後に残ったところ(心に引っかかったポイント)※ネタバレなし

『COSMOS』を読んでまず驚いたのは、宇宙人が出てくるのに、読後感がふわっとしたSFのロマンに寄らないことでした。舞台は宇宙人専門の保険会社「COSMOS」。この設定が強くて、未知の存在が「夢」ではなく「案件」として目の前に置かれます。だから面白いのに、どこか落ち着かない。読み終わったあとに残るのは、その“現実の続きみたいな怖さ”でした。

1)「宇宙人×保険」が、非日常を一気に生活側へ引き戻す

宇宙人が出る作品って、どうしてもスケールの大きい話になりやすいんですが、『COSMOS』は入口から違います。保険会社が扱う以上、そこにあるのは「事故」「補償」「調査」といった、現実の言葉。宇宙人がいても、結局は社会の仕組みの中で処理されていく。ここが妙にリアルで、読んでいる途中に何度か「これ、もし本当にあったら普通に面倒だな……」と冷静になる瞬間がありました。この冷静さが、そのまま作品の味になっています。

2)“嘘が見抜ける”主人公が、会話をスカッとさせずに怖くする

主人公は嘘を見抜ける力を持っています。でも、これが万能感につながらないのが良いところでした。嘘が見えるからこそ、じゃあ真実は何なのか、どこまで踏み込んでいいのかが逆に難しくなる。相手が黙ったとき、言葉を選んだとき、その間が気になる。会話がバトルみたいに緊張して、読み終わったあとも「わかってしまうって、ラクじゃないな」と後味が残ります。

3)派手さより、“社会の割り切れなさ”が引っかかる

『COSMOS』が上手いのは、宇宙人という題材を「人間社会の外側」に置かないところだと思います。宇宙人がいるからといって、世界がわかりやすく善悪に分かれるわけじゃない。誰かの事情や都合、処理しきれない感情が、現実と同じように残る。その結果、読み終えたときの感想が「面白かった!」だけで終わらず、少しだけ引っかかる。この引っかかりこそが、『COSMOS』の読後感としていちばん記憶に残りました。


COSMOS|刺さる人(こんな読者におすすめ)※ネタバレなし

『COSMOS』は、宇宙人が出てくるのに、読後感がふわっとしたロマンに寄らない作品です。宇宙人専門の保険会社「COSMOS」という舞台が、未知を「案件」として現実の側に引き戻してくる。ここが刺さる人には、かなり深く刺さります。

  • SFは好きだけど、宇宙戦争より“社会の中のSF”が読みたい人
    「宇宙人がいる」こと自体よりも、その存在が社会の仕組みの中でどう扱われるかに興味がある人向けです。保険という現実ワードが効いていて、SFなのに手触りが生活に近いのが面白い。
  • バトルより、会話と駆け引きの緊張感が好きな人
    主人公が“嘘を見抜ける”力を持っているので、会話がただの情報交換で終わらず、妙に張りつめます。スカッとするより「嫌な予感が残る」感じが好きなら相性がいいです。
  • 読み終わったあと、軽くない引っかかりが残る作品が読みたい人
    きれいに割り切れない現実の感じが、そのまま読後に残ります。「面白かった」で終わらず、あとからじわっと考えたくなるタイプの作品を探している人に向きます。
  • 「次にくるマンガ大賞2025 2位」で気になって検索してきた人
    受賞で気になったけど、自分に合うかは不安——そんな人が、読む前の判断材料を得るのにちょうどいい作品です。

COSMOS|まずは何巻まで読めば合うか判断できる?(迷う人向け)※ネタバレなし

結論から言うと、『COSMOS』は まず1巻で合うか判断してOK です。
この作品の核である「宇宙人専門の保険会社」という舞台設定と、主人公の“嘘を見抜ける”という要素が、早い段階でハッキリ提示されるからです。

1巻で見てほしいチェックポイント

  • 「宇宙人がいる世界」を“仕事”として扱う感覚が面白いか
    (未知がロマンではなく、社会の現場に落ちてくる感じ)
  • 主人公の能力(嘘を見抜ける)が、爽快感よりも緊張感につながるのが好きか
  • 読後に「軽くない引っかかり」が残る方向性が、自分に合うか

ここが刺さったなら、続きを追う価値は十分あります。逆に、1巻の時点で「仕事パートが合わない」「後味が重く感じる」と思ったなら、無理に追わなくてもOK。『COSMOS』は“読めば読むほど泣ける”というより、じわじわと「社会の続きの怖さ」が積み上がっていくタイプだからです。

なお本作は「次にくるマンガ大賞2025」コミックス部門で第2位に選ばれていて、受賞をきっかけに気になった人が入りやすい作品でもあります。

COSMOS (1) (サンデーGXコミックス)

「COSMOS」シリーズの第1巻(サンデーGXコミックス)です。 連載の導入をまとめて読める一冊として、シリーズをこれから追いかけたい人にも向いています。

価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

COSMOS|総評(読後に残るもの)※ネタバレなし

『COSMOS』のいちばん面白いところは、宇宙人という非日常を、宇宙のロマンではなく「社会の手続き」の側に引き戻してしまう点です。舞台が宇宙人専門の保険会社「COSMOS」だからこそ、未知の存在が“案件”として現実に降りてきて、読後にはワクワクよりも「これ、もし本当にあったらどうする?」という妙に現実的な引っかかりが残ります。

主人公の“嘘を見抜ける”力も、気持ちよく解決するための道具というより、会話を張りつめさせる装置として効いていて、読み味が軽くなりすぎません。バトルで押すSFではなく、言葉と判断の積み重ねで緊張を作るタイプ。だからこそ、読後感はスカッとより「じわっと怖い」に寄ります。

話題性としても、本作は「次にくるマンガ大賞2025」コミックス部門第2位に選ばれており、気になって検索した人が“自分に合うか”を確かめるのにちょうどいい作品です。まずは1巻で、この世界の手触りが好きになれるか試すのがおすすめです。

権利表記(COSMOS)

本記事で紹介している『COSMOS』の著作権は、作者の田村隆平氏および出版社(小学館)に帰属します。
本記事は、公式に公開されている情報を参照しつつ、作品紹介と感想(レビュー)を目的として執筆しています。

-マンガレビュー
-, , ,