
デモンエクスマキナ タイタニックサイオン 発売後レビュー|前作からの進化と魅力を解説
メカアクションの快感がさらに広がった!
前作から大きく進化を遂げた『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』。
2025年9月に発売された最新作は、ただの続編ではなく「探索型フィールド」と「自由度の高いカスタマイズ」で新たな地平を切り開きました。体験版を遊んだ人も、初めてシリーズに触れる人も、その違いをはっきり感じられる一作です。
「ロボットを操作する爽快感って、どうしてこんなに胸が高鳴るんでしょうね。」
前作『デモンエクスマキナ』で、アーマードスーツを駆るあの独特の浮遊感と重量感に心をつかまれた人は多いはず。
そして最新作『タイタニックサイオン』は、その手応えを大切にしつつも、大胆な進化を遂げています。
これまでの「ステージクリア型」から、今作ではよりオープンな探索が可能になり、広大なフィールドを自由に飛び回れるようになりました。巨大な敵を相手に戦う緊張感も健在で、武器やパーツの組み合わせを考える時間さえ楽しみに変わります。
「ただの続編じゃない」——そう断言できる理由を、このレビューでひとつずつ確かめていきましょう。
基本情報(2025年9月時点)
- 正式名称:『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』(英:Daemon X Machina: Titanic Scion)
- 発売日:2025年9月5日(世界同時) 。
- 対応機種:Nintendo Switch 2/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)。※Xbox/Steamはダウンロード専売。
- 価格(日本):通常版 8,800円、デジタルデラックス版 12,000円、プレミアムデジタルデラックス版 14,000円。
- プレイ人数:1人(オンライン協力 2〜3人)。
- 言語:日本語対応(音声:日本語/英語ほか)。
ひと言でいえば、「前作の爽快なメカ操作はそのままに、より“広く、自由に”遊べる方向へ」。メーカーの紹介文やストア記載でも、地上・空中を“自由に探索”して巨大ボスに挑むテイストが強調されています。まずはこの土台を押さえておけば、どの機種で始めるか、どのエディションを選ぶかが迷いにくくなります。
補足:上位版(デジタルデラックス/プレミアム)は、拡張DLCやサントラ等がセットになった“全部入り”構成。内容の細部は各ストアの商品ページで確認を。Gematsu
この先は、「前作から何がどう進化したのか」を、実際の手触りに寄り添って解説していきます。
前作からの進化と新しい魅力
「前作を遊んだ人ほど驚く」。これが『タイタニックサイオン』に触れて最初に感じたことです。
ステージ制から“探索型フィールド”へ
前作『デモンエクスマキナ』は基本的に「ミッション単位」で遊ぶステージ制でした。アリーナに出撃して、敵を倒して、報酬を得る――これを繰り返す設計。アクションは痛快でしたが、同じ場所を往復することも多く、やや単調に感じた人もいたかもしれません。
今回の『タイタニックサイオン』では、その構造自体が刷新されました。大きなエリアをシームレスに探索できる形式になり、プレイヤーは自由に空を飛び、地形を駆け、隠された素材や敵を探しながら進めることができます。公式説明でも「広大なフィールドを自由に探索」とわざわざ強調されているのは、この違いが大きな売りだからでしょう。
カスタマイズの奥深さ
アーセナル(自機)の武装・装備カスタマイズは前作から人気の要素でしたが、今作ではさらに強化。パーツの種類が増えただけでなく、武器の挙動やエフェクトがより細かく差別化されており、「自分の機体を作っている」実感がより強まったと感じます。
特に近接武器のアクションや新規追加の遠距離兵装は、戦闘のテンポを変える存在。自分のスタイルを見つける楽しみが増しました。
巨大ボスとの戦闘
もちろん「これぞデモンエクスマキナ」という部分、巨大な敵と戦う緊張感も健在です。地上を走る巨大兵器や空を覆うような敵ドローンとの戦闘は、まさにロボアニメさながら。フィールドが広くなったぶん、“どう攻めるか”の戦術を考える余地も増えたのが印象的でした。
プレイヤー体験の厚み
総じて言えるのは、「ミッションをこなすだけのゲーム」から「探索し、発見し、考えるゲーム」へ進化したということです。前作のアクションに魅力を感じつつも“繰り返し感”で離れてしまった人にこそ、今回の変化は刺さると思います。
プレイ要素を掘り下げるQ&A
新しくなった要素を「気になる質問形式」で整理してみましょう。発売直後に実際に触れて感じた“答え”を、人間味を込めてまとめます。
Q1:探索の自由度はどれくらい?
結論から言うと、「寄り道が楽しいゲーム」に変わりました。
前作では与えられたエリアで戦って終わりでしたが、今作はフィールドそのものを歩き回り、素材を集めたり隠された敵と遭遇したりと、“冒険感”が強まっています。広い空を自由に飛べるのはやはり爽快で、「ただ移動しているだけでも楽しい」というのは大きな進化だと感じました。
Q2:マルチ協力プレイの手応えは?
今作では最大3人までの協力プレイが可能です。これが思った以上に熱い。ソロでも十分遊べますが、友人と組んだ瞬間にゲームのテンポが一気に変わります。
敵の注意を引きつける役、背後から攻撃する役、回復やサポートを担当する役と、役割分担が自然に生まれるので、ロボアニメのチーム戦を自分たちで演出できるような感覚。ボイスチャットがあれば盛り上がること間違いなしです。
Q3:序盤の難易度はどう?
正直なところ、慣れていない人にはちょっと硬派です。敵の攻撃が激しく、パーツ構成を工夫しないと突破が難しい場面もありました。とはいえ装備を整えていくごとに「強くなっている」実感を得られるので、RPG的な成長要素と噛み合っています。序盤の壁を乗り越えたときの達成感は格別です。
Q4:追加コンテンツ(DLC)は?
発売直後から無料DLCの配信が予定されていて、9月下旬以降も順次拡張が入ると発表されています。新たな敵勢力やミッションが追加されるとのことで、「買って終わり」ではなく長く遊べる設計になっているのも安心ポイントです。
探索は自由に、協力プレイは熱く、そして長期的に遊べる土台も整った。前作ファンにとって「もう一歩深く踏み込みたい」欲望を満たしてくれる仕上がりです。
総合評価と気になるポイント
良かった点
- 探索のワクワク感
フィールドを自由に飛び回れるようになったことで、「次はどこへ行こう?」という気持ちが常に刺激されます。ただの移動が遊びになるのは大きな進化です。 - カスタマイズの奥深さ
パーツや武装が増え、組み合わせ次第で戦闘スタイルが大きく変わる。自分だけの“理想のアーセナル”を作る過程は、まさにプラモデルを組み立てているような楽しさがあります。 - 協力プレイの高揚感
最大3人でのマルチは想像以上に盛り上がります。役割分担が自然に生まれるので、仲間と息を合わせた瞬間に「俺たち、ロボットアニメの主人公だ!」と錯覚するほど。 - 長期的に遊べる展開
発売直後から無料DLCが予告されているので、買って終わりではなく継続的に楽しめそうです。新勢力やボスの追加が控えているのは心強いポイントです。
改善してほしい点
- 序盤の敷居の高さ
チュートリアルを終えた直後の難易度は、やや硬派。アクションに慣れていない人は心が折れるかもしれません。装備や戦術を工夫すれば突破できますが、導線がもっと丁寧なら入りやすかったはずです。 - ストーリーの演出不足
シナリオ自体は熱いのですが、会話やイベントの見せ方が少し淡泊で、感情移入しづらい部分も。メカや戦闘は抜群なだけに、物語面でもう一押し欲しかったところ。
総まとめ

『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』は、ただの続編ではありません。前作から大きく踏み出し、探索の自由度、カスタマイズの幅、協力プレイの楽しさ――そのどれもが強化され、「遊んでいる時間がどんどん増えていく」タイプの作品に仕上がっています。
一方で序盤の難易度はやや高めで、ロボットアクションに慣れていない人は戸惑うかもしれません。ただ、それを超えた先には「機体を作り込み、広い世界を飛び回る」充実感が待っています。
こんな人におすすめ
- メカアクションが好きな人:重量感ある操作と爽快な空中戦は唯一無二
- カスタマイズ好きな人:パーツを組み替えて戦術を変える奥深さが魅力
- 仲間と盛り上がりたい人:3人協力で遊ぶと別ゲー級の面白さに
- 長く遊べるゲームを探している人:無料DLCの配信予定で、継続的に楽しめる
今後の展望
発売直後から無料DLCの配信がアナウンスされているのは、開発陣の意気込みの表れです。新たな敵勢力やミッションの追加が控えているので、「クリアしたら終わり」ではなく、これから数か月先まで遊び続けられる設計。
今後のアップデートで難易度バランスやUI面がさらに改善されれば、“シリーズの決定版”と呼べる存在になっていくはずです。
結論
おすすめ度は ★4/5。
メカアクションの楽しさを再発見できる、熱量の高い1本です。ロボットアニメの主人公になったような気分を味わいたい人は、ぜひ手に取ってみてください。