
- 『松本零士999』とは?銀河鉄道999・ハーロック・エメラルダス登場作品を解説
- 『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』の基本情報
- SCE発売ではない――制作・販売はバンプレスト
- 松本零士は「企画・原作・監修」――脚本担当とは別
- ゲーム&CG制作はポリゴンマジック
- 新規アニメの制作はスタジオピーコック――東映は「制作協力」
- 「フルボイス」と言い切るより、非常に多くの音声キャストを収録
- 1979年劇場版そのもののゲーム化ではない
- 鉄郎のデザインも劇場版そのままではない
- なぜ『銀河鉄道999』ではなく『松本零士999』なのか
- ただし「全松本作品が同じ正史」ではない
- 基本は999号で星を巡り、到着先を3Dで探索する
- アクションは銃撃戦だけではない
- アクションの結果で展開が少し変化する
- キャラクターカードという収集要素もある
- 本編は序章から終章まで――その後に「再演」がある
- 鉄郎以外も操作できる――「再演」シナリオとは?
- 『宇宙戦艦ヤマト』はどう登場する?
- 『男おいどん』まで入るのが、このゲームの面白いところ
- 声優は「全員オリジナルキャスト」ではない
- エンディングテーマは金月真美「去りし君へ…」
- 公式キャラクターブックと公式攻略ブックも発売された
- 『銀河鉄道999DS』はまったく別のゲーム
- ゲームアーカイブスで配信された?
- 2026年現在はどうやって遊べる?
- 2026年には『銀河鉄道999』新作劇場アニメも製作決定
- まとめ|『銀河鉄道999』を軸に、松本零士作品を横断したPSゲーム
『松本零士999』とは?銀河鉄道999・ハーロック・エメラルダス登場作品を解説
2001年6月28日にPlayStationで発売された『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』は、『銀河鉄道999』だけを一本のゲームへ移した作品ではありません。
物語の中心にいるのは星野鉄郎とメーテルであり、999号に乗って機械の身体を求める旅が大きな軸になっています。しかし旅を進めるにつれ、『宇宙海賊キャプテンハーロック』『クイーン・エメラルダス』をはじめ、松本零士の別作品から人物や設定が次々と加わっていきます。
さらに本編の後半では、エメラルダス、トチロー、ハーロックをそれぞれ主人公にした「再演」シナリオが用意され、鉄郎からは見えなかった事件の別側面までゲームの物語へ組み込まれます。
だからこそ正式タイトルは『銀河鉄道999』ではなく、
『松本零士999』
です。
『999』の旅を土台にしながら、複数の松本零士作品を一つのゲーム用シナリオへ交差させたことが、本作最大の特徴です。
『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~ |
| 対応機種 | PlayStation |
| 発売日 | 2001年6月28日 |
| 制作・販売 | バンプレスト |
| ゲーム&CG制作 | ポリゴンマジック |
| ジャンル | アドベンチャー/アクションアドベンチャー |
| プレイ人数 | 1人 |
| 価格 | 6,800円(税別) |
| 規格番号 | SLPS-03220/SLPS-03221 |
| ディスク | 2枚組 |
| メモリーカード | 1ブロック |
| JAN | 4983164734744 |
| 企画・原作・監修 | 松本零士 |
| プロデューサー | 山川真一 |
| ディレクター | 江本佳隆 |
| 脚本 | 小沢俊介 |
| キャラクターデザイン・作画監督 | 増永計介 |
| 録音・演出 | 千葉繁 |
作品年表でも、2001年6月28日にバンプレストからPS『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』が発売されたことが記録されています。
価格については、現在の通販データベースで7,480円と表示される場合がありますが、これは現在の消費税率を反映した表示です。発売当時の資料と2001年6月の発売予定表では6,800円(税別)と確認できます。
ディスクは2枚組で、規格番号はSLPS-03220/03221。1人用、メモリーカード1ブロックという仕様も確認できます。
SCE発売ではない――制作・販売はバンプレスト
現行記事で特に大きな誤りだったのが発売元です。
本作はソニー・コンピュータエンタテインメント発売ではありません。
スタッフロールの最後には、
制作・販売 株式会社バンプレスト
と明記されています。
PlayStationというハードで発売されたことと、SCEが発売元であることは別です。
2001年の商品データでもメーカーは一貫してバンプレストとなっています。
松本零士は「企画・原作・監修」――脚本担当とは別
本作には松本零士本人が深く関わっています。
ゲームのスタッフロールでは、
企画・原作・監修:松本零士
とクレジットされています。
ただし、「松本零士がゲームシナリオ全編を書き下ろした」とするのは違います。
脚本担当は小沢俊介、ディレクターは江本佳隆です。
つまり、
松本零士=企画・原作・監修
小沢俊介=脚本
江本佳隆=ディレクション
と役割を分ける必要があります。
本作のオリジナル展開を「松本零士本人がすべて執筆した新作999」と説明するのではなく、松本零士の監修下でゲーム用に再構成されたシナリオとするのが正確です。
ゲーム&CG制作はポリゴンマジック
ゲーム部分を実際に制作した会社としてクレジットされているのが、
ポリゴンマジック株式会社
です。
スタッフロールには「ゲーム&CG制作」と明記され、リアルタイムパートのステージモデリング、キャラクターモデリング、モーション、ムービーパート用メカニックモデルなど、多数のスタッフが記録されています。
そのため本作を説明するときは、「PSならではの映像」と抽象的に褒めるより、
3Dフィールドやメカを使うゲーム部分はポリゴンマジックが制作した
という具体的な事実のほうが有益です。
新規アニメの制作はスタジオピーコック――東映は「制作協力」
アニメーション部分も現行記事から修正が必要です。
ゲームのスタッフロールでは、
アニメーション制作:有限会社スタジオピーコック
制作協力:東映アニメーション株式会社
となっています。
スタジオピーコック自身の制作実績にも、2001年PS『松本零士999』でムービー・キャラクターデザインを担当したことが掲載されています。
したがって、
「東映アニメーションが新規アニメをすべて制作した」
という旧記事の説明は正確ではありません。
東映アニメーションは重要な制作協力先ですが、スタッフロール上のアニメーション制作会社はスタジオピーコックです。
キャラクターデザインと作画監督は増永計介。アニメーション演出は浅田裕二、絵コンテは井硲清高です。
新規アニメーションは約20分
発売当時の商品説明では、松本零士監修のもと約20分に及ぶ新規アニメーションを制作したことがセールスポイントとして紹介されています。
ただし、この「約20分」を、
ゲーム全編が20分のアニメ映画である
とか、
ゲーム全体がフルアニメーションである
という意味に広げるべきではありません。
本編は3Dフィールド上でキャラクターを操作する場面、会話イベント、銃撃戦などのアクション、ムービー、2Dアニメーションを組み合わせたゲームです。
「フルボイス」と言い切るより、非常に多くの音声キャストを収録
キャストは非常に多彩です。
主要人物だけでも、
- 星野鉄郎:野沢雅子
- メーテル:池田昌子
- 車掌:肝付兼太
- ハーロック:井上真樹夫
- エメラルダス:田島令子
- トチロー:山寺宏一
- 機械伯爵:柴田秀勝
- クレア:麻上洋子
- プロメシューム:来宮良子
などが参加しています。
さらにアナライザー・ゼロ、海野広、新1000年女王、Dr.バンなど、クロスオーバーに関わる大量の人物にも声が付いています。
ただしスタッフロールに大規模なキャストが並ぶことと、
ゲーム内の全テキストが一字残らず音声化された「完全フルボイス」
であることは同義ではありません。
今回確認できた資料だけでは、その意味での「フルボイス」を固定できないため、完成本文では多数のキャラクターボイスを収録した作品として扱います。
1979年劇場版そのもののゲーム化ではない
『銀河鉄道999』には、
- 松本零士の漫画
- 1978年開始のTVアニメ
- 1979年劇場版『銀河鉄道999』
- 1981年『さよなら銀河鉄道999』
があります。
『松本零士999』は、このうちどれか一つをそのままゲーム化したものではありません。
物語の基本は、母を機械伯爵に殺された鉄郎が、メーテルと999号へ乗り、機械の身体を求めて旅をするという『999』の根幹に沿っています。
一方で、アンタレス、ハーロック、エメラルダス、トチロー、機械伯爵との因縁など、1979年劇場版で強くまとめられた要素もゲームへ大きく取り込まれています。劇場版の主要キャストも、鉄郎=野沢雅子、メーテル=池田昌子、ハーロック=井上真樹夫、エメラルダス=田島令子など、本作と多数一致します。
ただしトチローは劇場版の富山敬ではなく、ゲームでは山寺宏一です。
つまり「劇場版と全員同じキャスト」でもありません。
さらにゲーム独自の人物や、別の松本作品から持ち込まれた人物・設定が多数追加されるため、
漫画版+TV版+劇場版の要素を取り込みながら、ゲーム独自のクロスオーバー物語へ再構成した作品
と考えるのが最も分かりやすいでしょう。
鉄郎のデザインも劇場版そのままではない
1979年劇場版の鉄郎は、漫画・TVアニメより成長した頭身と容姿で描かれています。
一方、『松本零士999』の鉄郎は、後年資料でも漫画・TV版側に近い容姿として整理されています。
ゲームのキャラクターデザイン自体は増永計介が担当しているため、
「劇場版の映像をそのままPSゲームへ移植した」
わけでもありません。
ストーリー面では劇場版を強く想起させる部分がありながら、ビジュアルや他作品との接続はゲーム独自に再設計されています。
なぜ『銀河鉄道999』ではなく『松本零士999』なのか
ゲーム序盤の中心は間違いなく鉄郎とメーテルです。
しかし旅が進むにつれ、登場範囲は『銀河鉄道999』だけでは収まらなくなります。
公式キャラクターブックも目次で、
- 銀河鉄道999
- キャプテンハーロック
- クイーンエメラルダス
など、複数の作品ごとに登場キャラクターやメカを整理しています。
ゲーム中には代表的なところだけでも、
- 『宇宙海賊キャプテンハーロック』
- 『クイーン・エメラルダス』
- 『男おいどん』
- 『漂流幹線000』
- 『ミライザーバン』
- 『1000年女王』
- 『超時空戦艦まほろば』
- 『宇宙戦艦ヤマト』を思わせる人物・設定
が交差します。
第6章「大四畳半の思い出」では『男おいどん』の大山昇太、第7章「銀河の交差点」ではイスカンダルやアナライザー・ゼロに関係する要素まで登場します。
ここまで広がるため、正式タイトルの「松本零士999」はゲーム内容にかなり対応しています。
ただし「全松本作品が同じ正史」ではない
ここは慎重に分ける必要があります。
松本零士作品では、同名人物や似た設定が別作品に登場し、ハーロック、エメラルダス、トチローなど作品間の結びつきも繰り返し描かれてきました。
しかし、本作にヤマト関連の人物や『男おいどん』側の人物まで登場するからといって、
「すべての松本作品が完全な一つの正史・一つの年表上に存在する」
とゲーム記事側で断定する必要はありません。
確実に言えるのは、
『松本零士999』というゲームでは、複数作品の人物・舞台・設定を一つのシナリオへ意図的に組み込んでいる
ということです。
クロスオーバーの成立と、松本作品全体の正史論は分けるべきでしょう。
基本は999号で星を巡り、到着先を3Dで探索する
ゲームの基本ループは、『銀河鉄道999』らしい旅の構造を使っています。
999号で次の目的地へ向かい、惑星や宇宙施設などへ到着すると事件が起こり、プレイヤーが鉄郎を操作して解決へ向かいます。事件を終えると999号へ戻り、次の場所へ進みます。
通常パートでは三人称視点の3D画面でキャラクターを移動させ、人と話したり、場所を調べたりして物語を進めます。基本操作にも「キャラクター移動」「人と話す/アクション」が用意されています。
ただし、
「999号の全車両を自由に歩き回り、いつでも好きな乗客と交流できる」
というオープンワールド的なゲームではありません。
999号車内そのものが舞台になる章やイベントはありますが、基本は章ごとに用意された限られたフィールドを探索して進むアドベンチャーです。第3章にはそのものずばり「ガラスのクレア(999号車内)」があります。
したがって旧記事の「列車内を自由に歩き回る」という説明は削除したほうが正確です。
アクションは銃撃戦だけではない
ADVパートの途中には複数種類のアクションが挟まります。
確認できる代表例は、
- 制限時間内の迷路脱出
- 複数の敵を相手にする銃撃戦
- 1対1の早撃ち
- 宇宙船同士の砲撃戦
です。
早撃ちでは銃を抜く動作と発砲が別ボタンになり、通常探索とは操作方法そのものが変わります。
つまり本作は文章を読み続けるだけのADVでも、銃撃戦だけを繰り返すTPSでもありません。
3D探索と会話を軸に、章ごとに異なるアクションを挟みながら旅を進めるアクションアドベンチャー
です。
アクションの結果で展開が少し変化する
一部のアクションでは、成功・失敗の結果がその後のイベントへ反映されます。
たとえばクレアについても、イベントの結果によって通常の悲劇的展開とは異なる流れが用意されるなど、ゲームだから成立する変化があります。
ただし、全編が巨大な分岐型ADVで、選択ごとにまったく違う物語へ進むわけではありません。
基本となる旅の筋はあり、その途中でイベント結果や人物の扱いが変わる程度と考えるのが適切です。
キャラクターカードという収集要素もある
各地にはキャラクターカードが配置され、それを集める収集要素もあります。
当時の公式攻略ブックの案内でも、キャラクターカードの入手方法と、アニメーションムービーを見るための各分岐を網羅していたことが紹介されています。
そのため、一度ストーリーを最後まで進めるだけでなく、取り逃したカードや別のイベントを探す余地があります。
本編は序章から終章まで――その後に「再演」がある
鉄郎を中心とした本編は、
序章 → 第1章~第10章 → 終章
という長い構成です。
確認できる章には、
- 序章「出発のバラード」
- 第1章「赤い砂塵の町」
- 第2章「眠れる戦士」
- 第3章「ガラスのクレア」
- 第5章「時を越えた友」
- 第6章「大四畳半の思い出」
- 第7章「銀河の交差点」
- 第9章「時間城の海賊」
- 終章「大アンドロメダ」
などがあります。
この時点ですでに『999』以外の作品がかなり組み込まれていますが、本作のクロスオーバー構造はそこで終わりません。
鉄郎以外も操作できる――「再演」シナリオとは?
終章まで進むと、事件を別人物の側から描く「再演」シナリオが用意されています。
確認できるのは3本です。
| 再演 | 主人公 |
|---|---|
| 不死身の女 | エメラルダス |
| 魂の旅人 | トチロー |
| 我が夢は星の彼方 | ハーロック |
ここでは単にムービーを見るだけではなく、エメラルダス、トチロー、ハーロック自身をプレイヤーキャラクターとして操作します。
エメラルダス「不死身の女」
トチローの形見をめぐる事件を追い、「明日の星」など鉄郎編でも訪れた場所を別の立場から巡ります。
トチロー「魂の旅人」
鉄郎と出会う以前からのトチローの行動を追い、機械伯爵やニセハーロックとの関係が補われます。
ハーロック「我が夢は星の彼方」
トチローからの依頼やアルカディア号での行動を描き、鉄郎の旅の裏側で何をしていたのかが明らかになります。
3本を終えたあとには、再び鉄郎を中心とした「終幕 わが青春の銀河鉄道」へ進みます。
この構造こそ、『松本零士999』が単なる「劇場版999追体験ゲーム」ではない最大の理由です。
『宇宙戦艦ヤマト』はどう登場する?
ゲーム中ではイスカンダルや、アナライザー・ゼロ、真田博士につながる設定など、『宇宙戦艦ヤマト』を意識した要素も登場します。スタッフロールにはアナライザー・ゼロ役として緒方賢一、真田博士役として青野武がクレジットされています。
ただし、「ゲーム内でアニメ『宇宙戦艦ヤマト』本編そのものが始まる」という意味ではありません。
『松本零士999』のクロスオーバー用に再構成された人物・設定として取り込まれています。
ここでも、
ヤマトが出る=『999』と『ヤマト』がすべて同一正史
とはしないことが重要です。
『男おいどん』まで入るのが、このゲームの面白いところ
第6章「大四畳半の思い出」では、宇宙SFとはかなり雰囲気の異なる『男おいどん』側の人物、大山昇太が登場します。
またスタッフロールには、大山昇太役の龍田直樹、浅野美和子役の金月真美なども確認できます。
『キャプテンハーロック』や『エメラルダス』なら『999』との接点を想像しやすいところですが、『男おいどん』や『漂流幹線000』までゲームへ入ってくることで、「松本零士作品横断」という性格がよりはっきりします。
ただし、登場作品名を無制限に並べてもゲームの内容は伝わりません。
本作で重要なのは、別作品の人物をゲスト出演させるだけでなく、その人物同士の出来事を一つのゲーム用物語へ組み直していることです。
声優は「全員オリジナルキャスト」ではない
主要キャラクターには過去映像作品と同じ声優が多数参加しています。
特に、
鉄郎=野沢雅子
メーテル=池田昌子
車掌=肝付兼太
ハーロック=井上真樹夫
エメラルダス=田島令子
は1979年劇場版とも一致します。
一方、トチローは劇場版の富山敬から、本作では山寺宏一へ変更されています。
そのため、
「劇場版オリジナルキャスト完全再集結」
とは書けません。
キャラクターごとに過去作品との継続・変更が混在しています。
音声の録音・演出を担当したのは千葉繁、ナレーションは銀河万丈です。
エンディングテーマは金月真美「去りし君へ…」
ゲーム独自の音楽として確認できるのが、エンディングテーマ、
「去りし君へ…」
です。
歌は金月真美。作詞は江本佳隆、作曲は丸山雅之、編曲は牧野信博で、ゲームスタッフロールにも正式に記載されています。
CDはゲーム発売前日の2001年6月27日にキングレコードから発売されました。
旧記事にあった「TV版・劇場版のBGMや主題歌を多数アレンジしている」という説明は、個別楽曲まで一次資料で整理できていないため、完成稿では無理に膨らませません。
公式キャラクターブックと公式攻略ブックも発売された
ゲーム発売に合わせて、スタジオDNAから関連書籍も刊行されています。
『松本零士999 公式キャラクターブック』は、キャラクター、メカ、元作品を整理した95ページの資料集。ISBNは9784921066994です。
続いて『松本零士999 公式攻略ブック』も刊行され、キャラクターカードの取得条件や分岐、アニメーションを見るためのフローチャートなどが掲載されました。ISBNは9784758010016です。
ネット上の断片情報だけでなく、当時から「多数のキャラクターと作品を横断するゲーム」として整理するための専用資料が作られていたわけです。
『銀河鉄道999DS』はまったく別のゲーム
2010年にはニンテンドーDS用『銀河鉄道999DS』も発売されています。
しかし2001年PS『松本零士999』の移植やリメイクではありません。
DS版はTVアニメ版をもとにした別のゲームであり、PS版の「再演」や松本作品横断型のシナリオをそのまま収録した作品ではありません。
検索すると両作が混ざりやすいですが、
2001年PS=松本零士999
2010年DS=銀河鉄道999DS
として完全に分けて考える必要があります。
ゲームアーカイブスで配信された?
本作は過去に、バンダイナムコ側のゲームアーカイブス配信希望企画の候補として名前が挙がった記録があります。
しかし、
候補になったことと、実際にゲームアーカイブス化されたことは別です。
つぶログで国内ゲームアーカイブスの実配信タイトルを整理した現行一覧には『松本零士999』は掲載されていません。
したがって、
「PS3/PSP/PS Vitaのゲームアーカイブスで配信された」
という復刻歴は確認できません。
2026年現在はどうやって遊べる?
2026年8月26日時点で、『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』について、PS4/PS5向けPlayStation Store、PS Plusクラシックス、Nintendo Switch/Switch 2、Xbox、Steamなどで新規購入できる現行公式デジタル版は確認できません。
そのため、オリジナル版を現在プレイする基本的な方法は中古のPlayStation版ディスクを入手することです。
日本版PSディスクはPlayStation 2でも使用可能です。SIEのPS2取扱説明書にも「PlayStation規格CD-ROM」対応が明記されています。
PS3もPS規格CD-ROMに対応していますが、SIEはPSソフトについて完全な互換性を保証しておらず、一部タイトルで従来と異なる動作をする可能性があるとしています。
一方、PS4/PS5はCDを読み込めないため、PS1版ディスクを直接入れて遊ぶことはできません。
したがって正規ディスクで遊ぶなら、
PlayStation
PlayStation 2
PS1互換性に注意したPlayStation 3
が主な選択肢になります。
つぶログでは、実際にゲームアーカイブス配信された初代PS作品をこちらで整理しています。
初代PSゲームアーカイブス全タイトル一覧|中古価格相場【2026年版】
本作が一覧にないこと自体が、「配信希望候補」と「実配信」を混同しない確認材料になります。
2026年には『銀河鉄道999』新作劇場アニメも製作決定
ゲームそのものの復刻ではありませんが、『銀河鉄道999』作品自体には2026年の新展開があります。
東映アニメーションは2026年7月25日、新作劇場アニメーション『銀河鉄道999』の製作決定を正式発表しました。ストーリー原案は、1979年劇場版の監督でもあるりんたろうです。
これは2001年PS版のリメイクや再発売を意味するものではありません。
ただ、25年前の『松本零士999』を振り返る現在も、『999』そのものは新たな映像展開が続いています。
まとめ|『銀河鉄道999』を軸に、松本零士作品を横断したPSゲーム
『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』は、『銀河鉄道999』の名場面をPSで再現しただけのゲームではありません。
鉄郎とメーテルの999号の旅を土台にしながら、ハーロック、エメラルダス、トチローをはじめ、『男おいどん』『1000年女王』『漂流幹線000』『ミライザーバン』、さらにヤマト関連の人物・設定までをゲーム用の一つの物語へ組み込んでいます。
通常の3D探索だけでなく、銃撃戦、早撃ち、迷路、砲撃戦など複数のアクションを挟み、鉄郎編の後にはエメラルダス、トチロー、ハーロックを操作する「再演」まで用意されました。
制作体制も、
企画・原作・監修:松本零士
ゲーム&CG:ポリゴンマジック
アニメーション制作:スタジオピーコック
制作協力:東映アニメーション
と明確です。
正式タイトルが『銀河鉄道999』ではなく『松本零士999』なのは、この作品横断型の内容を知ると理解しやすくなります。
『銀河鉄道999』を中心線にして、複数の松本零士作品を一つのPlayStationゲームへ交差させた作品。
それが2001年の『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』です。