
🎮 ゲームにまつわる不思議な都市伝説集
ゲームの世界には、公式が語らない奇妙な噂や、プレイヤーの間で長年囁かれる「都市伝説」が数多く存在します。
それらは単なる偶然なのか、それとも制作者の隠しメッセージなのか――。
真相は分からないまま、時にプレイヤーたちを夢中にさせ、時に少しだけゾッとさせます。
今回は、そんなゲーム都市伝説の中から、特に有名な逸話をいくつかご紹介します。
※ここで扱う内容は、あくまでプレイヤーコミュニティや過去の噂に基づくものであり、公式に確認された事実ではありません。
ポケモン赤・緑の「シオンタウンの音色」
1996年に発売された『ポケットモンスター 赤・緑』には、「シオンタウン」という町があります。
この町のBGMは独特な不協和音が特徴で、一部のプレイヤーからは「聞き続けると気分が悪くなる」といった報告がありました。
ネット上ではこれをきっかけに、「シオンタウンの音色には特殊な周波数が含まれている」という噂が広まり、海外では“Lavender Town Syndrome(ラベンダータウン症候群)”と呼ばれるようになりました。
実際のところ、公式がそのような意図を認めたことはありません。
しかし、当時のゲーム機の音源特性や、幼い子供が不安を感じやすい旋律が重なったことで、このような伝説が語り継がれるようになったのかもしれません。
ゼルダの伝説の「裏ゼルダ」
1986年にファミリーコンピュータ・ディスクシステム用として発売された『ゼルダの伝説』。
この作品には、ある条件を満たすと通常とは異なる「裏ゼルダ」が遊べるという噂がありました。
具体的には、ゲームクリア後に名前入力で「ZELDA」と打ち込むと、敵の強さや迷路の構造が変化した、より難易度の高いモードが始まります。
これは単なる噂ではなく、実際に存在する裏モードでしたが、当時は説明書や雑誌に明確な記載がなかったため、友達からの口伝やゲーム仲間の情報が頼り。
結果的に「裏ゼルダ」という都市伝説的な存在感を持つことになりました。
MOTHER2の「ギーグ戦は胎内の記憶?」
1994年発売の『MOTHER2 ギーグの逆襲』の最終ボス戦。
プレイヤーは不気味なBGMと、形を成さない赤い渦のような背景の中で戦います。
この演出が、一部プレイヤーの間で「胎内の景色を再現しているのではないか」という説を呼びました。
制作者である糸井重里氏は直接そのような意図を公言していませんが、海外フォーラムや考察記事では、背景のパターンやBGMの拍動感が「母体の中」を連想させると指摘され続けています。
真偽は定かではないものの、この解釈は長年にわたりプレイヤーの心に強烈な印象を残してきました。
スーパーマリオ64の「ルイージはいる?」
1996年発売の『スーパーマリオ64』は、当時の3Dアクションゲームの金字塔とも呼ばれる存在。
しかし発売直後から、「ルイージはゲーム内でプレイ可能キャラクターとして隠されている」という噂が世界中で広まりました。
発端は、お城の中庭にあるスター像の台座に刻まれた「L is real 2401」という文字のような模様。
これを「ルイージは本当に存在する(L is real)」と解釈するファンが続出。
その後、さまざまな方法でルイージを出現させようとする検証動画や記事が出回りましたが、公式には登場していません。
ただし、後年発売された『スーパーマリオ64DS』では実際にルイージがプレイ可能となり、この長年の噂が一部現実化した形となりました。
ポケモン金銀の「金のコイキング都市伝説」
『ポケットモンスター 金・銀』には、極めて低確率で色違いポケモンが出現するという仕様があります。
その中で特に有名なのが「金色のコイキング」。
当時はネット普及前だったため、これを捕まえたという話は半信半疑で受け止められることが多く、まさに都市伝説のように語られていました。
ゲーム内で公式に赤いギャラドスが登場する一方、金色のコイキングは仕様上存在しており、確率は8192分の1。
本当に捕まえたプレイヤーはごくわずかで、そのスクリーンショットは子供たちの憧れの的となりました。
ファイナルファンタジーVIIの「エアリス生存ルート」
1997年発売の『ファイナルファンタジーVII』では、物語中盤で仲間の一人・エアリスが命を落とす衝撃的な展開があります。
この後、特定の条件を満たせば生存ルートに入れるという噂が、当時のゲーム雑誌や口コミで広がりました。
たとえば「特定のマテリアを未使用のまま所持」「ディスク1のあるイベントを回避」など、さまざまな方法が提案されましたが、公式には存在しません。
それでも、この噂はプレイヤーの間で長く信じられ、今なお「もし生きていたら…」というIFストーリーがファンアートや小説として作られ続けています。
まとめ
ゲーム都市伝説は、必ずしもホラーや怖い話だけではありません。
プレイヤーの想像力や当時の技術的制約、そしてネット以前の「口コミ文化」が生み出した、ワクワクするような噂話も数多く存在します。
今回紹介した3つの事例は、いずれも事実と創作が入り混じり、ゲーム史の一部として語り継がれてきました。