- 高校サッカー穴あきゴールの結末|東海大高輪台が逆転で準決勝へ
- 高校サッカー「穴あきゴール」問題の結末は?東海大高輪台が準決勝進出
- 何が起きた?13人目のPKがゴールネットの穴から抜けた
- 10月24日から29日までの経緯|なぜ5日後に結果が変わった?
- ネットに穴があってもゴールになる?サッカーの競技規則を確認
- 試合終了後に判定を変更できるのか?異例の裁定をどう考える?
- 駿台学園はどうなった?主催者は選手・指導者に非がないと明言
- ゴールネットの穴はなぜ放置された?設備管理と審判の責任は
- なぜ再試合ではなく進出校の変更になったのか
- 東海大高輪台の次戦はいつ?11月8日に國學院久我山と対戦
- まとめ|穴あきゴール騒動で分かったこと、今後の焦点
高校サッカー穴あきゴールの結末|東海大高輪台が逆転で準決勝へ

ゴールに決まったはずのPKが、なぜか失敗と判定される。しかも原因は、ゴールネットに開いていた穴だった――。
2026年10月24日、全国高校サッカー選手権東京都大会の準々決勝で、通常では考えにくい判定トラブルが発生しました。
東海大高輪台と駿台学園の試合はPK戦までもつれ込み、東海大高輪台の13人目が放ったシュートが問題に。ゴールに入ったボールが破損したネットから外へ抜け、PK失敗と判定されたのです。
その後、駿台学園の勝利として試合は終了。しかし、10月29日に大会主催者がゴール判定の重大な誤りを認め、東海大高輪台の準決勝進出を正式に決定しました。
いったん決まった勝敗が、試合から5日後に変更されるという異例の展開です。
一体何が起きたのでしょうか。なぜゴールに入ったボールが失敗と判定されたのか。そして、試合終了後に結果を変更することはサッカーのルール上どう考えられるのか。
10月29日の公式発表を基に、騒動の経緯と最終的な裁定、競技規則との関係を整理します。
高校サッカー「穴あきゴール」問題の結末は?東海大高輪台が準決勝進出
まず、最も重要な結論から確認します。
2026年10月29日、東京都サッカー協会と東京都高体連サッカー専門部は、東海大学付属高輪台高校を次回戦進出チームとすることを決定しました。
対象となったのは、第105回全国高校サッカー選手権大会・東京大会2次予選Bブロック準々決勝、東海大高輪台対駿台学園の一戦です。
試合は前後半と延長戦を終えて0対0。勝ち上がる学校を決めるため、PK戦が行われました。
当初はPK戦12対11で駿台学園が勝利したと扱われていましたが、その後の協議で裁定が変更されました。
主催者は、ゴールネットの破損に気づかないままPK戦を進行した結果、東海大高輪台の13人目のキックに対する判定に重大な誤りがあったと説明しています。
つまり、試合直後には敗退したはずの東海大高輪台が準決勝に進み、いったん勝ち上がりが決まっていた駿台学園は敗退となりました。
これは10月29日時点で正式に決定された内容です。現在も協議中という状態ではありません。
なお、公式発表が明示しているのは次回戦進出校の決定です。新たなPK戦のスコアまで確定・公表したわけではないため、当初の12対11という数字を変更後の公式スコアとして扱うことはできません。
主催者の発表は、東京都高体連サッカー専門部の公式お知らせで確認できます。
何が起きた?13人目のPKがゴールネットの穴から抜けた
今回の騒動を理解するうえで重要なのが、問題となったPKの軌道です。
10月24日(土)午後3時10分、清瀬内山Cでキックオフした東海大高輪台と駿台学園の準々決勝。
互いに得点を奪えず、試合は0対0のまま延長戦を終了。勝敗はPK戦に委ねられました。
決めれば勝ち上がりの場面で起きた異変
PK戦は長期戦となり、問題が起きたのは東海大高輪台の13人目のキックでした。
ここでいう13人目とは、13人の異なる選手が登場したという意味ではなく、同校の13本目のキックを指します。PK戦では、参加資格のある選手全員が一度蹴った後、再び同じ選手がキッカーを務めることができます。
東海大高輪台の選手が右足で放ったシュートは、ゴール右下付近へ向かいました。
ところが、ボールはゴールネットにとどまらず、外側へ抜けてしまいます。
原因は、ゴールネットの破損でした。
本来であれば得点となる軌道のシュートが、ネットの穴を通過したことで、ゴールの外へ外れたように見える状況が生まれたのです。
一度は成功を喜ぶも、審判団の協議で失敗判定に
この場面では、選手たちの反応も注目を集めました。
観戦者が撮影した映像などを基にした報道によれば、シュートを放った選手は成功を喜び、駿台学園のゴールキーパーも失点を悔しがる様子を見せていました。
さらに、主審が一度は試合終了を告げる笛を吹いたものの、その後、審判団による協議が行われたとされています。
協議の結果、問題のPKは失敗と判定されました。
本来なら東海大高輪台の勝ち上がりが決まるはずだった場面でPK戦が続行され、最終的には駿台学園が勝利したと扱われました。
ただし、審判団がそれぞれどの位置からボールを見ていたのか、誰のどのような説明によって失敗と判断したのかについて、詳細な公式報告は確認できていません。
「副審の指示だけで誤判定が起きた」などと、特定の審判員に原因を断定できる状況ではありません。
10月24日から29日までの経緯|なぜ5日後に結果が変わった?
今回の問題は、試合当日に結論が出たわけではありません。
試合後に問題の映像や状況が広く知られるようになり、大会主催者による協議へと進みました。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 10月24日(土) | 東海大高輪台対駿台学園の準々決勝。PK戦で問題の判定が発生し、当初は駿台学園の勝利扱いとなる。 |
| 10月25日(日) | 駿台学園サッカー部が、試合結果について協議中であることをSNSで報告。 |
| 10月26日(月) | 東京都高体連サッカー専門部が、対応を協議していると公式サイトで発表。憶測による誹謗中傷を控えるよう呼びかける。 |
| 10月29日(木) | 主催者がゴール判定の重大な誤りを認定。東海大高輪台を準決勝進出校とすることを正式決定。 |
10月26日の段階では、主催者は対応を協議しているとしか発表していませんでした。
しかし29日、東京都サッカー協会と東京都高体連サッカー専門部が協議した結果、ゴール判定の誤りを認め、進出校を変更するという結論に至りました。
今回の決定で重要なのは、試合中の審判がその場で判定を訂正したのではなく、試合終了後に大会主催者が進出校を決定したという点です。
では、このような判断はサッカーの競技規則とどう関係するのでしょうか。
ネットに穴があってもゴールになる?サッカーの競技規則を確認
ここで疑問になるのが、そもそもゴールネットに穴がある状態で、ボールが外へ抜けた場合でも得点になるのかという問題です。
結論からいえば、ネットの中にボールが残っていなくても、競技規則上の条件を満たしていればゴールは成立します。
得点の基準はネットではなくゴールライン
日本サッカー協会が公開している「サッカー競技規則2026/27」の第10条では、得点の成立条件が定められています。
基本となるのは、ゴールポストの間、クロスバーの下を通って、ボール全体がゴールラインを越えたかどうかです。もちろん、得点する側に反則がないことが前提となります。
つまり、次の2つは同じことではありません。
- ボールがゴールラインを完全に越えたか
- ボールがゴールネットに引っかかって止まったか
サッカーの得点を判定する基準は前者です。
通常、ゴールネットはボールを受け止めるため、得点が成立したことを視覚的に確認しやすくする役割を果たしています。
しかし、ネットの中にボールが残ること自体が得点成立の条件ではありません。
例えば、強烈なシュートがゴールラインを完全に越えた後、ネットの穴から後方へ飛び出したとしても、ゴールラインの通過が成立しているなら、ネットの破損を理由に得点を取り消すものではありません。
今回の問題も、ボールがネットの外へ抜けたこと自体ではなく、ゴールとなるべきキックが失敗と判定されたことにあります。
この得点成立の条件は、日本サッカー協会の「サッカー競技規則2026/27」で確認できます。
PK戦の成功と試合中の得点は扱いが異なる
もう一つ、今回の騒動で混同しやすい点があります。
それは、試合のスコアと、勝ち上がるチームを決めるためのPK戦の結果です。
東海大高輪台対駿台学園の試合は、延長戦まで0対0でした。
その後のPK戦は、次の試合に進むチームを決めるために行われています。したがって、問題のキックが成功だったからといって、前後半・延長戦のスコアが1対0になるわけではありません。
今回の主催者発表も、PK戦におけるゴール判定の誤りを認定し、次回戦進出校を変更したものです。
「東海大高輪台が1対0で勝利した」という説明ではなく、「0対0から行われたPK戦の判定に重大な誤りがあり、東海大高輪台の進出が決定した」と説明するのが正確です。
試合終了後に判定を変更できるのか?異例の裁定をどう考える?
今回のニュースで、最も複雑なのがこの問題です。
サッカーでは、試合が終わった後に「あのシュートは本当はゴールだった」と判明しても、通常は簡単に判定を変更できません。
日本サッカー協会の競技規則第5条では、得点の有無を含め、プレーに関する事実についての主審の判断は最終的なものと位置づけられています。
また、プレー再開後や、試合終了の合図をして競技のフィールドを離れた後などには、主審による判定変更が制限されます。
それなら、今回のように5日後に結果が覆ることは、規則と矛盾しないのでしょうか。
主審の判定変更と大会主催者の裁定は別の問題
重要なのは、誰が、何を変更したのかという点です。
今回、10月29日に正式な決定を発表したのは、主審個人ではありません。東京都サッカー協会と東京都高体連サッカー専門部という大会主催者です。
公式発表では、PK戦のゴール判定に重大な誤りがあったため、両主催者が協議し、東海大高輪台を次回戦進出チームとすることを決定したと説明されています。
つまり、試合中に主審が判定を変更できるかという競技規則上の問題と、試合終了後に大会主催者が進出校をどう取り扱うかという問題は、分けて考える必要があります。
ただし、今回の公表資料では、主催者が具体的にどの大会規定を根拠として進出校の変更を決定したのか、詳しい条項までは明示されていません。
そのため、「競技規則によって自動的に勝敗が覆った」とも、「大会主催者が規則に違反して結果を変更した」とも、現時点の情報だけで断定することはできません。
公式に確定しているのは、主催者が判定の重大な誤りを認定し、東海大高輪台の準決勝進出を決めたという事実です。
過去には天皇杯でPK戦のやり直しが行われた事例も
サッカーの大会で、いったん決まった勝ち上がりが変更された例は過去にもあります。
2018年の天皇杯2回戦、名古屋グランパス対奈良クラブでは、PK戦の進行中に競技規則の適用ミスが発生しました。
当初は奈良クラブがPK戦に勝利しましたが、日本サッカー協会が競技規則の適用ミスを認め、PK戦全体のやり直しを決定。6月28日に改めて実施されたPK戦では、名古屋グランパスが7対6で勝利し、次のラウンドに進みました。
ただし、2018年の事例と今回の高校サッカーには重要な違いがあります。
2018年は、単なるプレーの見間違いではなく、競技規則を適用する方法に誤りがあったと判断されました。日本サッカー協会はその理由や、PK戦をやり直す根拠を詳しく説明しています。
一方、2026年の高校サッカーでは、主催者がゴール判定の重大な誤りを認定し、再試合やPK戦全体のやり直しではなく、進出校を変更する判断を示しました。
どちらも結果に大きな影響が生じた事例ですが、誤りの性質も、その後に選ばれた対応も異なります。
今回についても、2018年とまったく同じ規則上の扱いだったと考えることはできません。
駿台学園はどうなった?主催者は選手・指導者に非がないと明言
今回の裁定によって準決勝進出を逃すことになったのが、駿台学園です。
同校は10月24日の試合で、審判団が下した判定に従ってPK戦を続け、当初は準決勝への進出が決まっていました。
しかし、5日後に主催者が結果を変更したことで、敗退となりました。
駿台学園サッカー部は10月29日、届いた通知書の指示に従い、裁定を厳正に受け止め、次のステップに向けて行動していく旨をSNSで報告しています。
ここで忘れてはいけないのが、駿台学園の選手たちが不正を行ったわけではないという点です。
東京都高体連サッカー専門部は10月29日、進出校変更の発表とは別に、関係者やファンへ向けた注意喚起を公表しました。
その中で、駿台学園の選手・指導者は審判団の指示に従って最後までフェアプレーで試合に臨んだと説明し、同校および選手・指導者に非はないと明確にしています。
また、SNS上で駿台学園に対する誹謗中傷や批判的な投稿が見られるとして、投稿の削除や中傷の中止を求めました。悪質な書き込みには法的措置を含めて対応する可能性も示しています。
試合中の判定に従ってプレーを続けた選手たちに、判定トラブルの責任を負わせることはできません。
東海大高輪台の選手たちにとっては、いったん失われた準決勝進出の機会が戻ってきた一方、駿台学園の選手たちにとっては、一度つかんだはずの勝ち上がりを失うことになりました。
この出来事が両校に与えた影響は、単に試合結果の数字を書き換えるだけでは表せないものがあります。
ゴールネットの穴はなぜ放置された?設備管理と審判の責任は
今回の問題を考えるうえで、判定そのものと同じくらい気になるのが、ゴールネットの管理状況です。
PK戦でボールが抜けるほどネットが破損していたのであれば、試合前に気づけなかったのか。あるいは、試合中に破損したのでしょうか。
こうした疑問を持つのは自然なことです。
しかし、10月29日時点で確認できる主催者の公式発表からは、ネットがいつ、どのような原因で破損したのかまでは分かりません。
少なくとも、次の点については詳しい結論が確認できていません。
- ゴールネットが破損した正確な日時と原因
- 試合開始前の設備点検の具体的な内容
- ネットの穴の正確な大きさや位置
- 審判団がどのような情報を基に失敗と判定したのか
- 大会施設の管理責任についての正式な判断
- 審判員に対する処分や再発防止策の詳細
ゴールネットの状態を試合前に確認することは、安全で公平な試合運営のために重要です。
特にPK戦では、わずか1本の成功・失敗がそのまま大会の勝ち上がりを左右します。
今回のようにボールがネットの破損部分から抜けると、ボールがゴールラインを通過したのか、それとも枠外へ外れたのかを見誤る可能性があります。
ただし、設備の破損を確認したことと、特定の人物や組織に責任があると結論づけることは別です。
今後、主催者が詳しい検証結果や再発防止策を発表した場合には、その内容を確認する必要があります。
なぜ再試合ではなく進出校の変更になったのか
今回、主催者が選んだのは、試合を最初からやり直す方法ではありませんでした。
また、PK戦を改めて1本目から実施するという発表でもありません。
東海大高輪台を次回戦進出チームに指定するという判断です。
この違いは重要です。
問題となった13人目のPKは、成功していれば東海大高輪台の勝ち上がりが決まる場面でした。したがって、そのキックがゴールだったという判断は、大会の進出校を決めるうえで直接的な意味を持ちます。
ただし、主催者が再試合やPK戦のやり直しではなく進出校の変更を選んだ具体的な理由について、10月29日の公表文書は詳細に説明していません。
日程上の事情があったのか、競技規則や大会規定の解釈によるものなのか、ほかにどのような選択肢を検討したのかは、現時点で確定していない情報です。
「再試合の日程を確保できなかったから」「主催者が特別に救済したから」などと理由を決めつけることはできません。
公式発表から確実に言えるのは、重大なゴール判定の誤りを認定した主催者が、協議の末に東海大高輪台の進出を決めたというところまでです。
東海大高輪台の次戦はいつ?11月8日に國學院久我山と対戦
今回の裁定を受け、東海大高輪台は東京都大会Bブロックの準決勝に進みます。
対戦相手は國學院久我山です。
準決勝は2026年11月8日(日)、味の素フィールド西が丘で開催される予定です。
同日のBブロック準決勝は第1試合が11時、第2試合が13時開始予定となっています。ただし、東海大高輪台対國學院久我山の個別の開始時刻については、主催者の最新の組み合わせを確認してください。
なお、今回決まったのは東京都大会の準決勝進出であり、全国大会出場ではありません。
東京都からはAブロックとBブロックの優勝校がそれぞれ全国大会に出場するため、東海大高輪台が全国への切符をつかむには、準決勝と決勝を勝ち抜く必要があります。
東京大会の決勝は11月15日に予定されています。
一度は途絶えた全国大会への道が、主催者の裁定によって再びつながりました。11月8日の準決勝は、今回の問題を経た東海大高輪台にとって大きな一戦となります。
まとめ|穴あきゴール騒動で分かったこと、今後の焦点
2026年10月24日に行われた高校サッカー東京都大会Bブロック準々決勝では、東海大高輪台の13人目のPKが、ゴールネットの破損によって失敗と判定されました。
当初は駿台学園がPK戦12対11で勝利したと扱われましたが、10月29日、主催者が重大な判定の誤りを認め、東海大高輪台の準決勝進出を正式に決定しました。
サッカーの得点成立条件は、ネットの中にボールが残ることではなく、ボール全体が正しくゴールラインを越えることです。今回の問題は、その基本的な判定がネットの破損によって誤って行われた点にあります。
一方で、試合終了後の進出校変更については、主催者の具体的な規定上の判断理由がすべて公表されたわけではありません。ネットの破損原因や管理責任、今後の再発防止策についても、まだ確認できない部分が残っています。
そして何より、今回の判定トラブルについて、駿台学園の選手・指導者に非がないことは主催者が明確にしています。
東海大高輪台の選手たちが再び全国大会を目指せるようになったことと、駿台学園の選手たちが予期しなかった形で敗退することになったこと。どちらも今回の騒動の重要な側面です。
今回の出来事は、わずか1本の判定が選手たちの努力と大会の行方にどれほど大きな影響を与えるかを示しました。
次に注目されるのは、11月8日の準決勝、そして同じような問題を繰り返さないために大会運営側がどのような検証と対策を行うのかという点でしょう。