モンハンワイルズを遊んで感じた“率直な手触り”
・発売:2025年2月28日(一部ストア表記は2/27)
・対応:PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)
・人数:1人(オンライン1〜4人)/クロスプレイ対応
参照:公式サイト / Steam / Crossplay説明
モンスターハンター最新作『モンスターハンター:ワイルズ』。
発売直後から話題をさらった本作は、天候と季節で姿を変えるフィールド、移動と準備を一体化させる新要素「セクレト」、狙いを定める「フォーカスモード」と、シリーズを根本から刷新する仕掛けが盛り込まれています。
結論から言えば、狩りの体験そのものはシリーズ最高レベル。一方で、特にPC版では技術的な課題が残り、遊ぶ環境によって評価が分かれるのも事実です。
本記事では、良かった点・気になった点を忖度なしで整理し、これから遊ぶ人に向けて「買いか、待ちか」を考えていきます。
出典:PlayStation.Blog掲載のローンチ告知内YouTube動画。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
良かった点
世界が“生きている”と感じる天候サイクル

『モンスターハンター:ワイルズ』最大の特徴は、フィールドが季節と天候のサイクルによって劇的に姿を変える点です。
「やせ期(Fallow)」ではモンスターの行動が控えめになり、やがて「荒天期(Inclemency)」に入ると嵐や砂嵐で視界や地形そのものが変化。最後の「豊穣期(Plenty)」では生態系が活発化し、狩りのリズムもがらりと変わります。
同じマップに入っても毎回違う状況が待っているため、準備や立ち回りを考える楽しみが増えました。
セクレトで移動時間が段取りに変わる
相棒となる生物「セクレト」に乗りながら、回復や砥石での研ぎ直し、採取、スリンガー操作までこなせるのは非常に快適。
目的地までオートで向かわせて周辺を見渡すのもよし、自分でルートを選んで素材を拾うのもよし。
従来の「長い移動=待ち時間」という感覚が消え、移動そのものが段取りや探索になるのはシリーズに新しいテンポをもたらしています。
フォーカスモードで狙いが“通る”
近接武器を中心に強く感じられたのが、新操作「フォーカスモード」。
狙った部位に攻撃が吸い付きやすく、さらに「傷(Wound)」が見える化され、そこにフォーカスストライクを当てると効果的にダメージを通せます。
大剣や太刀で「弱点を正確に狙い続ける」体験が格段にしやすくなり、シリーズ経験者にとっても直感的に操作が応えてくれる快感があります。
シリーズ最高峰の没入感
グラフィックの進化はもちろん、モンスター同士の生態系バトルや環境ギミックの豊かさも加わり、狩りの舞台が単なる背景ではなく“生きた世界”に感じられるようになりました。
「次はどんな環境で、どんな生態に出会えるのか」――その期待が、ひと狩りごとに新鮮さを保っています。
気になった点

天候変化の影響が大きすぎる場面も
フィールドには「豊穣期(Plenty)」「やせ期(Fallow)」「荒天期(Inclemency)」という3種類の天候サイクルが存在します。
これらは一定時間ごとに移り変わり、モンスターの行動やフィールド環境に大きな影響を及ぼします。
たとえば豊穣期では草木が生い茂り採取がしやすく、やせ期では食料が減ってモンスターが活発化。荒天期では視界や移動が制限されるなど、戦略の柔軟さが求められます。
ワイルズの目玉である天候サイクルは確かに迫力満点ですが、時にプレイヤーの計画を大きく狂わせる要因になることも。
特に砂嵐や雷雨など、視界が一気に奪われる状況では狩りが長引きやすく、「もう少し調整が欲しい」という声もあります。
臨場感とストレスのバランスが課題といえるでしょう。
セクレト操作に慣れが必要
便利なセクレトですが、序盤は操作と挙動のタイミングが掴みにくいという意見もありました。
乗りながらの戦闘はできないため、あくまで移動やサポート用途に割り切る必要があります。
「もっと直接戦闘にも関わってほしかった」と感じる人も少なくありません。
フォーカスモードで単調に感じる人も
部位を狙いやすくするフォーカスモードは初心者に優しい一方、シリーズ経験者の中には「狩りが簡単になりすぎるのでは」という懸念も。
従来の自由度ある立ち回りより、ロックオンに頼る戦い方になりやすく、武器によっては単調さを覚えるという意見も散見されます。
マルチプレイの安定性
発売直後から多くのハンターが集まった影響か、通信の安定性に不安が出た時間帯もありました。
特に大人数が集中する週末にはラグが報告され、オンライン狩猟体験に水を差す場面があったのは惜しいところです。
今後のアップデートで改善されることに期待が集まっています。
総合評価と今後への期待
『モンスターハンターワイルズ』は、シリーズの伝統を受け継ぎながらも、
広大なオープンフィールドやダイナミックな天候変化など、
新しい挑戦を随所に盛り込んだ意欲作です。
良かった点としては、狩猟環境のスケールアップ、セクレトによる探索性の向上、
そして臨場感あふれる戦闘体験。
一方で、天候変化の負荷やフォーカスモードの単調さといった改善余地も見られます。
ただし、それらは「新しいシステムをどうバランス調整していくか」という段階の問題であり、
今後のアップデートや追加コンテンツで大きく改善されていく可能性があります。
特にユーザーからは「さらなるモンスター追加」や「既存武器の調整」に期待が高まっており、
ワイルズはまだまだ進化を続けるポテンシャルを秘めています。
総合的に見れば、狩猟体験を未来に向けて進化させた注目作であり、
長期的にプレイヤーを惹きつける資産性の高い作品といえるでしょう。
今後のイベント展開やDLCにも要注目です。
出典
- モンスターハンターワイルズ 公式サイト(発売日・対応機種・基本情報)
- モンスターハンターワイルズ 公式Webマニュアル(天候サイクル:豊穣期/やせ期/荒天期)
- PlayStation.Blog – モンスターハンターワイルズ ローンチ情報(公式スクリーンショット・高解像度画像・開発コメント)
- Steam『Monster Hunter Wilds』ストアページ(PC版リリース日・ユーザーレビュー傾向)
- モンスターハンターワイルズ公式X(@MH_Wilds)(クロスプレイ対応や最新情報の告知ポスト)