- TGA 2025 新作発表の概要
- 完全新規IPとして発表された注目タイトル
- 人気シリーズ最新作・続編タイトルの発表
- ロックマン:デュアル オーバーライド(MEGAMAN DUAL OVERRIDE)
- Total War: WARHAMMER 40,000(トータルウォー:ウォーハンマー40,000)
- CONTROL レゾナント(CONTROL Resonant)
- バイオハザード レクイエム(BIOHAZARD requiem)
- トゥームレイダー:カタリスト(Tomb Raider: Catalyst)
- トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス(Tomb Raider: Legacy of Atlantis)
- Divinity(ディヴィニティ)|バルダーズ・ゲート3チームが贈る“最大規模”の完全新作RPG
- Warlock(ウォーロック)|D&D世界を舞台にしたオープンワールド・アクションアドベンチャー
- The Free Shepherd(ザ・フリー・シェパード)|牧羊犬になって羊たちを導くアドベンチャー
- NO LAW(ノー・ロー)|無法地帯「ポートデザイア」を舞台にしたオープンワールドFPS RPG
- エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ|空と物語を両立させたフライトシューティング最新作
- Highguard(ハイガード)|『Apex』『タイタンフォール』開発陣によるPvPレイドシューター
- Orbitals(オービタルズ)|80〜90年代日本アニメ風の2人協力プレイSFアドベンチャー
- ONTOS(オントス)|『SOMA』精神的後継となるSFホラーアドベンチャー
- GANG OF DRAGON(ギャング・オブ・ドラゴン)|名越スタジオが描く“歌舞伎町×韓国系マフィア”クライムアクション
- 日本のプレイヤーが特にチェックしておきたいタイトル
- TGA 2025 新作発表から見えるトレンド
- まとめ|TGA 2025発表タイトルの「今」と「これから」
TGA 2025 新作発表の概要

本記事は、The Game Awards 2025(TGA 2025)で発表された新作タイトルをまとめた速報版です。まずは注目度の高い代表的な発表を中心に掲載しており、今後は主要トレーラー・対応ハード・発売時期・追加タイトルなどを随時追記して、より完全版に近づけていきます。
The Game Awards 2025(TGA 2025)は、GOTYに輝いた『Clair Obscur: Expedition 33』の快進撃だけでなく、今後数年のゲームシーンを占う新作発表ラッシュでも大きな話題を集めました。公式情報や海外メディアのレポートを総合すると、本編とプレショーを合わせておよそ30本以上のトレーラーが流れ、そのうち十数本が「完全新規IP」やビッグタイトルの新作として初公開されています。
なかでも Star Wars シリーズの新作『Star Wars: Fate of the Old Republic』、Larian による『Divinity』新作、Remedy の『Control: Resonant』、Warhammer 40,000 を舞台にした『Total War: Warhammer 40,000』、さらには『Mega Man: Dual Override』や新作 Tomb Raider 『Tomb Raider Catalyst』『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』など、世界的に注目度の高いタイトルが一気に披露されました。
配信はロサンゼルスの Peacock Theater から世界同時に行われ、日本時間では12月12日(金)の昼〜午後にかけて視聴した人が多いはずです。今回の記事では、TGA2025で発表された「新作タイトル」や「新トレーラー」にフォーカスし、完全新規IP・シリーズ続編・日本のプレイヤーがチェックしておきたい作品を整理しながら、見どころをわかりやすく振り返っていきます。
完全新規IPとして発表された注目タイトル
The Game Awards 2025 では、既存シリーズの続編だけでなく「完全新規IP」の発表も大きな盛り上がりを見せました。ここでは、その中でもとくに注目度の高いタイトルをピックアップして紹介していきます。
Star Wars: Fate of the Old Republic
スター・ウォーズ新作『Star Wars: Fate of the Old Republic』は、TGA 2025 のステージ上で発表された、シリーズ最新のシングルプレイ用アクションRPGです。開発は Arcanaut Studios と Lucasfilm Games の共同で、かつて『Star Wars: Knights of the Old Republic(KOTOR)』や『Mass Effect』を手がけたケイシー・ハドソンがディレクターとして復帰する、ファン注目の一本となっています。
物語の舞台は「オールド・リパブリック」の末期。銀河が再生と混乱の狭間にある時代に、プレイヤーはフォースの使い手としてライトサイド/ダークサイド双方の選択を迫られながら旅路を進むことになります。公開された初報トレーラーでは、雨の降る惑星に船が着陸し、白いローブをまとった人物がライトセーバーを起動する印象的なシーンが確認でき、クラシックなスター・ウォーズらしさと、新しい世代の物語への期待を同時に感じさせる内容でした。
ジャンルは「物語重視のシングルプレイ・アクションRPG」と明言されており、プレイヤーの選択がストーリーに大きく影響する分岐要素や、フォースとライトセーバーを駆使する戦闘が特徴になるとされています。現時点では発売日や対応プラットフォームは未発表ですが、『KOTOR』の精神的後継作として位置づけられており、旧共和国時代を舞台にした本格RPGを待ち望んでいたファンにとって、2025年のTGAを代表するサプライズになったと言ってよいでしょう。
4:LOOP ― Left 4 Deadクリエイターが手がける新作4人Co-opシューター
完全新規IPとして発表された『4:LOOP』は、「Left 4 Dead」のクリエイターと J.J.エイブラムス率いる Bad Robot Games がタッグを組んだ 4人協力プレイのタクティカルシューターです。The Game Awards 2025 のステージで初公開され、ソニー・インタラクティブエンタテインメントと Bad Robot Games の提携タイトルとして PS5/PC(Steam)向けに開発されていることが明らかになりました。
ゲームの舞台となるのは、エイリアンによる大規模な採掘作戦が進行するSF世界。プレイヤーたちは 4人一組のチームとなり、繰り返し蘇生しながら、敵勢力の拠点を破壊していくことになります。公開トレーラーでは、未来的な装備をまとったキャラクターが何度も倒れつつも復活し、波状攻撃を仕掛ける姿や、プレイごとに変化するようなミッション構造を思わせるシーンが確認できます。
ジャンルとしては「オンライン4人協力プレイ×タクティカルシューター」を掲げており、単なる無双系ではなく、仲間との連携や立ち回りが重視されるタイプの作品になりそうです。発売時期は現時点で未定ですが、PlayStation Store および Steam ではすでにウィッシュリスト登録が可能になっており、TGA 2025 の新規IPの中でも、とくにオンライン協力プレイ好きのプレイヤーがチェックしておきたいタイトルと言えるでしょう。
人気シリーズ最新作・続編タイトルの発表
受賞結果と同じくらい盛り上がったのが、「あの名作シリーズがついに帰ってくる」というタイプの発表です。TGA 2025 では、ロックマンやコントロール、トータルウォー、トゥームレイダーなど、長年のファンが多いシリーズの最新作が一気にお披露目され、配信中のチャット欄でも歓声が相次ぎました。ここからは、そうした“おなじみシリーズの新作”の中でも、とくに注目度の高いタイトルを順番に振り返っていきます。
ロックマン:デュアル オーバーライド(MEGAMAN DUAL OVERRIDE)
TGA 2025で電撃発表された、『ロックマン』シリーズ本編12作目となる完全新作横スクロールアクション。
1987年に始まったシリーズの40周年イヤーである2027年に向けて発売される、正統続編タイトルです。
【基本情報】
- ジャンル:横スクロール2Dアクション
- 開発/発売:カプコン
- 対応機種:Nintendo Switch / Nintendo Switch 2 / PS4 / PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
- 発売時期:2027年予定
TGA 2025 のトレーラーでは、スタイライズされた3Dグラフィックで描かれたステージを、青いヒーロー・ロックマンが軽快に駆け抜けるゲームプレイが公開されました。クラシックな横スクロール視点で敵を撃ち、ギミック豊富なステージを攻略していく“王道ロックマン”らしさはそのままに、オーケストラ調にアレンジされた「Dr.ワイリーのテーマ」を思わせるフレーズも流れ、シリーズファンのノスタルジーを強く刺激する内容になっています。また、カプコン公式では「ボスキャラデザインコンテスト」も告知されており、往年のファン参加型企画と合わせて、2027年の発売に向けて長く盛り上がりが続きそうなタイトルです。
Total War: WARHAMMER 40,000(トータルウォー:ウォーハンマー40,000)
人気ストラテジーシリーズ『Total War』と、SFミニチュアゲーム『Warhammer 40,000』が本格融合する新作ストラテジー。
TGA 2025でアナウンストレーラーが公開され、シリーズ最新作として初お披露目されました。
【基本情報】
- ジャンル:ストラテジー(ターン制キャンペーン+リアルタイムバトル)
- 開発:Creative Assembly
- 発売:SEGA
- 対応機種:PC(Steam ほか)、PS5、Xbox Series X|S
- 発売時期:未定(発表時点では “Revealed / Coming soon”)
本作では、Space Marines(スペースマリーン)、Astra Militarum(帝国軍)、Orks(オルク)、Aeldari(エルダー)の4勢力がローンチ時点で参戦予定とされており、それぞれキャンペーンマップとバトルモードの両方で、まったく異なるプレイスタイルを提供します。
アナウンストレーラーでは、戦車やウォーカー、巨大な“Stompa(ストンパ)”など、40Kならではのユニットが大地を揺らして前進し、砲撃と白兵戦が入り乱れる壮大な戦場が描かれました。これまでファンタジー世界を舞台にしてきた『Total War: WARHAMMER』シリーズが、ついにSF戦場へと進出する一本として、PCストラテジー層と40Kファンの両方から大きな注目を集めています。
CONTROL レゾナント(CONTROL Resonant)
TGA 2025で初公開された、前作「Control」の続編となる新作アクションアドベンチャー。
前作の出来事から7年後のマンハッタンを舞台に、超常現象に侵食された街を探索する作品です。
【基本情報】
- ジャンル:アクションアドベンチャーRPG
- 開発:Remedy Entertainment
- 対応機種:PS5 / Xbox Series X|S / PC
- 発売時期:未発表
プレイヤーはディラン(ジェシーの弟)を操作し、ねじれた建造物や異界化した都市を超常アクションで切り開く。前作以上に“超常現象そのものが街を形作る”ビジュアルが特徴で、近接主体の新システムにも注目が集まっています。
バイオハザード レクイエム(BIOHAZARD requiem)
シリーズ本編11作目として2026年2月27日発売予定の最新サバイバルホラー。
TGA 2025では新トレーラーが公開され、レオンが正式にプレイアブルとして登場することが明らかに。
【基本情報】
- ジャンル:サバイバルホラー
- 開発/発売:カプコン
- 対応機種:PS5 / Xbox Series X|S / Switch 2 / PC(Steam / Epic)
- 発売日:2026年2月27日予定
FBI分析官グレースとエージェント・レオンによる“W主人公”体制で物語が展開。連続変死事件の裏側やラクーン事件の余波が語られ、チェーンソー戦闘やポルシェ Cayenne Turbo GT のコラボ登場など、シリーズ30周年記念作らしい力の入った演出が確認できます。
トゥームレイダー:カタリスト(Tomb Raider: Catalyst)
TGA 2025で初公開された、北インドを舞台にララ・クロフト最大級の冒険が描かれる完全新作トゥームレイダー。
【基本情報】
- ジャンル:アクションアドベンチャー(探検・パズル・バトル)
- 開発:Crystal Dynamics
- 発売:Amazon Games(Amazon Game Studios)
- 対応機種:PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
- 発売時期:2027年予定
神話級の大災厄によって古代の力と守護者が目覚め、世界最凶クラスのトレジャーハンターたちがその力を奪い合う──『カタリスト』は、そんな危機に立ち向かうララを描く完全新作です。舞台は北インドの“裂けた大地”と呼ばれる地域で、市場、山岳地帯、古代遺跡などをまたぎながら、世界を変えかねない秘宝の真相を追っていきます。
PS公式やXbox公式の説明でも強調されているように、本作は「シリーズ史上最大規模の冒険」として位置付けられており、垂直方向に広がるプラットフォームエリアと、シームレスに連続する大自然のフィールド探索が大きな特徴です。ララは密林をかき分け、高山をよじ登り、深い墳墓へと降りていく中で、誰を信じるか・どの勢力と対立するかという選択も迫られるとのこと。TGAトレーラーでは、クラシック寄りのデザインに近いララが二丁拳銃やクライミングギアを駆使する姿も確認でき、「90年代テイスト」と「現代的なスケール感」を両立させた一作として期待が集まっています。
トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス(Tomb Raider: Legacy of Atlantis)
1996年の初代『トゥームレイダー』を、Unreal Engine 5で現代向けにフルリメイクした記念タイトル。
ペルー、ギリシャ、エジプト、地中海の島々を巡り、“シオン”の欠片を追うララの原点の冒険を描き直します。
【基本情報】
- ジャンル:アクションアドベンチャー(探索・パズル重視)
- 開発:Crystal Dynamics + Flying Wild Hog
- 発売:Amazon Games
- 対応機種:PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
- 発売時期:2026年予定(シリーズ30周年記念作)
『レガシー・オブ・アトランティス』は、初代の構成をベースにしつつも、マップ構造やパズル、アクションを現代水準に再構築した“本気のリメイク版”です。ペルーの密林からギリシャ遺跡、エジプトの砂漠、神話の地中海の島まで、時間に埋もれたロケーションを次々と探索し、計り知れない力を秘めた遺物“シオン”の欠片を追い求めていきます。
クラシックな“罠だらけの古代遺跡”を、モダンな操作感とカメラワーク、Unreal Engine 5のビジュアルで味わえるのが最大のポイント。原作ファンが覚えている名場面やトリッキーな仕掛けは、ただなぞるだけでなく「解いたときのカタルシス」が増すように作り直されているとされています。ララのボイス・パフォーマンスは『カタリスト』と共通して Alix Wilton Regan が担当し、2作品を通して“新しいララ像”を打ち出すシリーズ再出発の柱になるタイトルです。
Divinity(ディヴィニティ)|バルダーズ・ゲート3チームが贈る“最大規模”の完全新作RPG
圧倒的評価を受けた『バルダーズ・ゲート3』のLarian Studiosが、ついに自社RPGシリーズへ帰還する完全新作『Divinity』を発表しました。The Game Awards 2025本編で初公開されたトレーラーでは、異形の怪物と血なまぐさい儀式、巨大な城塞戦など、ダークで荘厳な世界観が強烈なインパクトを残しています。
【基本情報】
- タイトル:Divinity(ディヴィニティ)
- ジャンル:ダークファンタジーRPG
- 開発:Larian Studios
- プラットフォーム:PC/PS5/Xbox Series X|S(予定)
- 発売時期:未定(“スタジオ史上最大規模のRPG”として開発進行中)
今回の『Divinity』は、シリーズ従来作と同じリヴェロンの世界を舞台にしつつも、「前作までのプレイ経験がなくても楽しめる完全新作」として位置付けられています。一方で、過去作を遊んだプレイヤーには、設定や歴史の“つながり”が分かるような仕掛けも用意されているとのこと。
Geoff Keighleyがステージ上で「Baldur’s Gate 3よりもさらに大きなプロジェクト」と紹介した通り、マップ規模や選択肢の幅、物語ボリュームはスタジオ史上最大になると予告されています。Larian自身もインタビューで「これまでで最も野心的なゲーム」と語っており、ターン制かリアルタイムかといった細かいシステム面はまだ公表されていないものの、“超大作RPG枠”として今後数年の注目タイトルになるのはほぼ確実です。
Warlock(ウォーロック)|D&D世界を舞台にしたオープンワールド・アクションアドベンチャー
テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」世界を舞台にした完全新作ゲームとして発表されたのが『Warlock』。プレイヤーは“ウォーロック”クラスの主人公カートリ(Kaatri)となり、自身に力を与える“守護者(パトロン)”との関係と、強力な魔法戦闘を軸にした物語を体験します。
【基本情報】
- タイトル:Warlock(ウォーロック)
- ジャンル:オープンワールド・アクションアドベンチャー
- 開発:Invoke
- プラットフォーム:PC/PS5/Xbox Series X|S など(対応機種は今後追加情報が出る可能性あり)
- 発売時期:2027年予定(2026年夏にゲームプレイのお披露目を実施予定)
Warlockは、従来の「ダイスロールで行動を決めるD&Dゲーム」とは異なり、アクション寄りの体験を重視しているのが特徴です。トレーラーでは、主人公とパトロンの関係性を示すシーンや、複数の魔法を組み合わせて戦う姿が印象的に描かれており、戦闘・探索・パズル解決まで魔法の活用がカギになるゲームデザインが示唆されています。
開発元Invokeは、過去に『Dungeons & Dragons: Dark Alliance』を手掛けたスタジオで、本作では“テーブルトークの完全再現”ではなく、D&Dの世界観とルールをベースにしつつも、より没入感の高いシングルプレイのオープンワールド体験を目指しているとコメントしています。
The Free Shepherd(ザ・フリー・シェパード)|牧羊犬になって羊たちを導くアドベンチャー
The Game Awards 2025 で初公開されたインディー新作『The Free Shepherd』は、プレイヤーが牧羊犬となって迷子の羊たちを導く、温かみのある3Dアドベンチャーゲームです。広大な草原や丘陵地帯を舞台に、羊の群れを守りながら物語を進めていく、“癒やし系”タイトルとして注目されています。
【基本情報】
- タイトル:The Free Shepherd(ザ・フリー・シェパード)
- ジャンル:3Dアドベンチャー/牧羊シミュレーション
- 開発:Frame Interactive Studio
- プラットフォーム:PC(Steam)、PlayStation 5
- 発売時期:2027年予定
公開されたトレーラーでは、スタイライズされた柔らかいビジュアルで描かれた草原を、1匹のシェパードが駆け回り、散り散りになった羊たちを集めていく様子が印象的に映し出されました。戦闘要素よりも、環境を読みながら羊の群れを誘導したり、地形を活かして迷子の羊を見つけ出したりといった「群れの管理」と「探索」に重きが置かれているのが特徴です。
The Game Awards 2025 の発表記事や海外メディアのレポートでも、「とにかくビジュアルがかわいい」「PS5 と Steam の2027年有力インディー候補」として紹介されており、ヘビーな作品が並びがちなTGAラインナップの中で、ひときわ穏やかな雰囲気を放つ一本になっています。発売までは少し時間がありますが、インディー好き・どうぶつ好きのプレイヤーは、今のうちにウィッシュリストに入れておきたいタイトルです。
NO LAW(ノー・ロー)|無法地帯「ポートデザイア」を舞台にしたオープンワールドFPS RPG
The Game Awards 2025 で発表された『NO LAW』は、『The Ascent』の NeON Giant が手がけるサイバーパンク系オープンワールドFPS RPGです。崖に築かれた巨大港湾都市「ポートデザイア」を舞台に、“法律なき街”での復讐と選択の物語が描かれます。
【基本情報】
- タイトル:NO LAW(ノー・ロー)
- ジャンル:オープンワールドFPS/アクションRPG
- 開発:Neon Giant
- 発売:KRAFTON(クラフトン)
- プラットフォーム:PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)
- 発売時期:未定(TGA 2025で初公開)
プレイヤーは、戦場とポートデザイアの両方を知り尽くした元軍人「グレイ・ハーカー」として、静かな余生を望みながらも再び戦いの世界へ巻き込まれていきます。表向きの“法律”が存在しないこの街では、「何をしたか」ではなく「どんな結果を招いたか」だけが物事を決めるというコンセプトで、ミッションの進め方や戦い方がストーリーや勢力との関係に大きく影響する設計になっているとされています。
公開トレーラーでは、ネオンが瞬く港湾都市の路地裏や高層ビル群、工業地帯のようなエリアで、主人公が銃撃戦や近接戦闘を繰り広げる様子が描かれました。『The Ascent』譲りの重厚なサイバーパンクビジュアルに、1人称視点のガンプレイとRPG的なビルド要素、そして“結果だけがすべて”というダークなテーマが組み合わさった一本として、2025年TGA発表タイトルの中でも注目度の高い新規IPになっています。
エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ|空と物語を両立させたフライトシューティング最新作
フライトシューティングシリーズ「エースコンバット」の最新作として発表されたのが『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ(ACE COMBAT 8: Wings of Theve)』です。プレイヤーは難民を乗せた老朽空母「エンデュランス」に救助されたパイロットとなり、占領された祖国を取り戻すため、激戦の空を舞台にしたキャンペーンへと身を投じていきます。TGA 2025 では、濃密な雲海やミサイルが飛び交うドッグファイト、艦上を一人称視点で歩くシーンなど、ドラマ性と迫力を両立したトレーラーが公開されました。
【基本情報】
- タイトル:エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ(ACE COMBAT 8: Wings of Theve)
- ジャンル:フライトシューティング/コンバットフライトアクション
- 開発:Bandai Namco Aces Inc.(PROJECT ACES)
- プラットフォーム:PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)
- 発売時期:2026年予定
『エースコンバット8』は、シリーズでおなじみの架空世界「ストレンジリアル」における新たな戦争を描き、プレイヤーは“Wings of Theve(シーヴの翼)”と呼ばれるエースパイロットとして、共和国ソトアに占領された中央ユージア連邦の奪還作戦に挑みます。Unreal Engine 5 を用いた最新ビジュアルにより、立体的な雲や天候変化、地形表現が大きく進化しているほか、ドラマ性の高いキャンペーンモードとマルチプレイモードの両方を備えた“シリーズ集大成”的位置づけの一本として紹介されています。
Highguard(ハイガード)|『Apex』『タイタンフォール』開発陣によるPvPレイドシューター
『Highguard(ハイガード)』は、『Apex Legends』や『Titanfall』の開発メンバーが立ち上げたスタジオ Wildlight Entertainment による新作PvPレイドシューターです。プレイヤーは“Wardens(ウォーデン)”と呼ばれる魔法銃士となり、騎乗戦闘やガンアクションを駆使しながら、神話的な大陸の支配権をめぐって他チームと戦うことになります。TGA 2025 ではラストを飾るサプライズ発表としてトレーラーがお披露目され、大人数でのレイド戦とスピーディな銃撃戦が融合したゲームプレイが注目を集めました。
【基本情報】
- タイトル:Highguard(ハイガード)
- ジャンル:PvPレイドシューター/オンラインFPS
- 開発:Wildlight Entertainment
- プラットフォーム:PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)
- 発売時期:2026年1月26日(基本プレイ無料・クロスプレイ/クロスプログレッション対応)
Highguard では、複数チームが同一マップに降り立ち、強力な“Shieldbreaker(シールドブレイカー)”を奪い合いながら敵拠点への侵入と破壊を狙います。トレーラーでは、馬に騎乗して移動しつつ銃撃を行うシーンや、空挺艇からの強襲、魔法と銃撃を組み合わせた派手なスキル演出が確認でき、ヒーローシューターとレイドゲームの要素をかけ合わせた“新種の対戦FPS”として位置付けられています。『Apex Legends』譲りのスピーディなガンプレイと、拠点攻略という明確な目的がどのように融合するのか、2026年冒頭の注目作になりそうです。
Orbitals(オービタルズ)|80〜90年代日本アニメ風の2人協力プレイSFアドベンチャー
『Orbitals(オービタルズ)』は、宇宙を舞台に2人で冒険する協力プレイ型アクションアドベンチャーです。80〜90年代の日本アニメを思わせるレトロなビジュアル表現が特徴で、ふたりの主人公が小さな宇宙船で各地を巡りながら、未知の惑星やステーションを探索していきます。TGA 2025 では、柔らかい線で描かれたアニメ調キャラクターと、手描き風の宇宙背景が印象的なトレーラーが公開され、Switch 2 独占タイトルとして大きな注目を集めました。
【基本情報】
- タイトル:Orbitals(オービタルズ)
- ジャンル:2人協力プレイアクションアドベンチャー/SFアドベンチャー
- 開発:Shapefarm(シャペファーム)
- プラットフォーム:Nintendo Switch 2 独占
- 発売時期:2026年予定(価格未定)
Orbitals は、Kepler Interactive がパブリッシャーを務めるインディータイトルで、東京・三鷹に拠点を置く Shapefarm のデビュー作として位置づけられています。ふたりのプレイヤーは協力してギミックを解き、船を操縦しながら惑星間を移動し、会話や選択肢を通じて関係性を深めていくとのこと。分割プレイだけでなくオンライン協力プレイにも対応予定とされており、「レトロアニメの世界を一緒に旅する」ような体験が期待されています。
ONTOS(オントス)|『SOMA』精神的後継となるSFホラーアドベンチャー
『ONTOS(オントス)』は、『SOMA』で知られる Frictional Games が手がける最新SFホラーアドベンチャーです。プレイヤーは放棄された月面基地を舞台に、“人間の意識とは何か”“現実とはどこまでが本物なのか”といったテーマに直面しながら、徐々にエスカレートしていく怪異と倫理的ジレンマに向き合うことになります。The Game Awards 2025 では、不穏な照明に包まれた施設内部や、謎の存在に追われるようなカットを交えたトレーラーが公開され、『SOMA』の精神的後継作と紹介されたことで、一気にホラーファンから注目を集めました。
【基本情報】
- タイトル:ONTOS(オントス)
- ジャンル:SFホラーアドベンチャー/ミステリーアドベンチャー
- 開発:Frictional Games(フリクショナルゲームズ)
- プラットフォーム:PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Games Store/GOG)
- 発売時期:2026年予定(日本語対応予定と報じられている)
『ONTOS』は、プレイヤーの選択や行動を通じて、“意識”“自己”“存在”といったテーマに強く踏み込む作品になるとされており、単なるジャンプスケア頼みのホラーではなく、心理的・哲学的な恐怖を重視した作風が予告されています。『Amnesia』『SOMA』で評価された没入感の高い環境表現とサウンドデザインが、月面基地という閉ざされた舞台でどのように活かされるのか、2026年のホラー系注目作のひとつと言ってよさそうです。
GANG OF DRAGON(ギャング・オブ・ドラゴン)|名越スタジオが描く“歌舞伎町×韓国系マフィア”クライムアクション
『GANG OF DRAGON(ギャング・オブ・ドラゴン)』は、『龍が如く』シリーズで知られる名越稔洋氏が率いる名越スタジオによる完全新作クライムアクションです。舞台は東京・新宿歌舞伎町をモデルにしたネオンきらめく歓楽街で、主人公は韓国系マフィア組織の幹部。俳優マ・ドンソク氏が主人公役として出演することも明かされており、TGA 2025 のワールドプレミアトレーラーでは、路地裏の乱闘や酒場でのにらみ合い、生身の肉体を活かした重量感あるバトルシーンが強い印象を残しました。『龍が如く』譲りの人間ドラマと、アジアの裏社会を描くハードな世界観を受け継いだ“新たな一歩”として、大きな注目を集めています。
【基本情報】
- タイトル:GANG OF DRAGON(ギャング・オブ・ドラゴン)
- ジャンル:クライムアクション/アクションアドベンチャー
- 開発:名越スタジオ(Nagoshi Studio)
- プラットフォーム:未発表
- 発売時期:未発表
主人公は歌舞伎町を拠点とする韓国系マフィアの幹部であり、マ・ドンソク氏が演じるキャラクターならではの圧倒的なフィジカルを活かしたバトルが大きな見どころになりそうです。夜の歓楽街を自由に歩き回りながら、人間模様が交錯するストーリーや、アジア系移民コミュニティを軸にした社会的テーマにも踏み込んでいくとされており、“龍が如く的”な空気感を好むプレイヤーには要チェックの1本と言えるでしょう。
日本のプレイヤーが特にチェックしておきたいタイトル
The Game Awards 2025 では、洋ゲー中心のラインナップの中にも、日本のユーザー視点で「これは追っておきたい」と感じるタイトルがいくつもありました。ここではその中から、とくに話題性や日本向け展開の期待値が高い作品を、ジャンルごとに整理しておきます。
アクション・RPG/アドベンチャー編
【要注目どころ】
- ロックマン:デュアル オーバーライド(MEGAMAN DUAL OVERRIDE)
└ カプコンによる正統続編ナンバリングで、Switch/Switch 2/PS/Xbox/PCと日本でもおなじみのマルチ展開が公表済み。日本語対応も事実上確実で、TGA 2025 のサプライズの中でも国内プレイヤーの注目度はトップクラスです。 - バイオハザード レクイエム(BIOHAZARD Requiem)
└ シリーズ本編11作目として、2026年2月27日発売予定と日付まで出ているタイトル。PS5/Xbox Series/Switch 2/PC向けに展開され、日本のメディアでもすでに特集が組まれている“本命ホラー”枠です。 - トゥームレイダー:カタリスト & レガシー・オブ・アトランティス
└ 完全新作と初代リメイクという二本立てで発表され、日本のゲームメディアでも「シリーズ史上最大規模」「30周年記念作」として大きく取り上げられています。探索・パズル寄りのアドベンチャーが好きな層には、かなり刺さるラインです。 - Divinity(ディヴィニティ)
└ Baldur’s Gate 3 の大ヒットで日本でもファンを増やした Larian Studios の“スタジオ史上最大規模RPG”。BG3 同様に日本語対応の可能性が高いと見られており、じっくり遊ぶタイプのファンタジーRPGが好きな層は要ウォッチです。
ストラテジー/インディー/サイバーパンク編
【要注目どころ】
- Total War: WARHAMMER 40,000
└ これまでファンタジー路線だった Total War: Warhammer が、ついにSFの Warhammer 40,000 に進出。PC先行ですが、日本でも40Kファン+ストラテジー層のコアな需要は確実にあり、Steamストアページもすでに公開済みです。 - NO LAW(ノー・ロー)
└ 『The Ascent』のNeon Giantが手がけるサイバーパンクFPS RPG。日本のメディア(ファミ通、Game*Spark など)でも特集記事が出ており、ポート・デザイアという無法都市を舞台にした“結果が全て”のオープンワールドというコンセプトは、日本のコアゲーマーにも刺さりやすい題材です。 - WARLOCK: DUNGEONS & DRAGONS
└ D&D世界観の新作アクションアドベンチャーとして、日本向けニュースサイトでもトレーラー紹介記事が多数掲載。剣と魔法のダークファンタジー×アクション寄りという構成は、エルデンリング以降の“高難度アクション好き”層の関心も集めています。 - The Free Shepherd(ザ・フリー・シェパード)
└ PS5/Steam向けの“牧羊犬アドベンチャー”という珍しいコンセプトで、日本のインディーゲーム好き・動物ゲーム好き層から早くも「癒やし枠」として注目されています。ゆったり系・雰囲気系インディーを好むプレイヤーは、2027年の候補として覚えておく価値ありです。
TGA 2025 新作発表から見えるトレンド
The Game Awards 2025 で発表された新作ラインナップを俯瞰すると、ここ数年の流れをさらに推し進めたような“次のトレンド”が、かなりはっきりと浮かび上がってきます。ここでは、その中でも特に印象的だったポイントを整理しておきます。
大型シリーズ続編と新規IPの「二極化」がより鮮明に
今回とくに目立ったのが、「既存ビッグタイトルの続編」と「完全新規IP」の両方が、はっきりと強く打ち出されていたことです。
続編・シリーズ作品の例としては、
- ロックマン:デュアル オーバーライド(MEGA MAN: Dual Override)
- バイオハザード レクイエム(Resident Evil Requiem)
- トゥームレイダー:カタリスト/レガシー・オブ・アトランティス
- Total War: Warhammer 40,000
- CONTROL Resonant
といった、既にブランド力が確立されたシリーズが並びました。
一方で、
- Star Wars: Fate of the Old Republic(オールド・リパブリック時代を舞台にしたアクションRPG)
- Divinity(Larian Studios によるスタジオ最大規模RPG)
- NO LAW(Neon Giant のサイバーパンクFPS RPG)
- WARLOCK: Dungeons & Dragons
- 4:LOOP(Bad Robot Games × L4D クリエイターによるCo-opシューター)
- The Free Shepherd(牧羊犬アドベンチャー)
など、“世界観ごと新しく立ち上げる”新規IPも多く、IPの安定感とチャレンジ精神の両方を、同じステージで見せてきた印象があります。
シングルプレイ志向の「物語重視タイトル」が再び存在感アップ
ライブサービスやオンライン対戦が主役になりがちなイメージのあるTGAですが、2025年はシングルプレイ主体・物語重視の作品がかなり目立ちました。
- Star Wars: Fate of the Old Republic
- Divinity
- CONTROL Resonant
- トゥームレイダー:カタリスト
- トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス
といった作品は、いずれも「一人用キャンペーン」「ストーリー」「探索・アドベンチャー」といったキーワードが前面に出ています。
もちろん 4:LOOP や NO LAW のようにオンラインCo-op/オープンワールドFPS路線のタイトルもありますが、
「じっくり腰を据えて物語を追うタイプのシングルプレイ作品」が、再びTGAの主役級として戻ってきた、という印象を受けるラインナップでした。
“ハードコア寄り”と“癒やし系”の両極化
もうひとつ特徴的だったのが、世界観やプレイ体験の“重さ”の差です。
片方の極には、
- Divinity や Star Wars: Fate of the Old Republic のようなダークファンタジーRPG
- NO LAW や Total War: Warhammer 40,000 のようなハードな戦場・サイバーパンク世界
- WARLOCK: Dungeons & Dragons のようなダーク寄りアクション
といった「ヘビーでハードコアな作品群」が並び、もう片方には The Free Shepherd のような“穏やかで癒やし寄り”のインディー作品が配置されています。
1本のゲームで全部を盛り込むのではなく、
「重めの世界観でガッツリ遊ぶタイトル」と「肩の力を抜いて遊べるタイトル」を、
プレイヤーが気分で選べるようなラインナップにしている──
そんなショーケースとしてのバランス感覚も、今年のTGA 2025らしさと言えそうです。
まとめ|TGA 2025発表タイトルの「今」と「これから」
The Game Awards 2025 では、GOTY 受賞作『Clair Obscur: Expedition 33』を筆頭に、
これから数年のゲームシーンを形づくるであろう新作が一気にお披露目されました。
ロックマン:デュアル オーバーライド、バイオハザード レクイエム、トゥームレイダー新作&初代リメイク、Total War: Warhammer 40,000 のような大型シリーズ続編は、すでにファンが多いだけに「どこまで進化して戻ってくるのか」を楽しみに待てるラインナップです。
一方で、Star Wars: Fate of the Old Republic や Divinity、NO LAW、WARLOCK、4:LOOP、The Free Shepherd など、新しい世界や遊び方に挑む新規IPも多数登場し、「次にハマる一本」を探す楽しさも十分に用意されています。
発売時期は2026〜2027年と先のタイトルも多いものの、
対応プラットフォームやジャンル、世界観を見比べていくと、
- 物語重視でじっくり遊びたい人
- コアなアクションやストラテジーを求める人
- インディーらしい温かい作品を探している人
それぞれに、追いかけたい候補がはっきり見えてくるはずです。