10月4日は何の日?

10月4日は、動物愛護を世界的に考える「世界動物の日」や、「天使の日」「イワシの日」など、語呂合わせから生まれたユニークな記念日が数多く並んでいます。
さらに、日本では「証券投資の日」「都市景観の日」など、暮らしや社会に関わるテーマも制定されています。
また、この日から始まる「世界宇宙週間」も有名で、宇宙開発の歴史を振り返る大切な節目として位置づけられています。
日常の身近な出来事から国際的な意義ある記念日まで、10月4日は実に多彩。
それぞれの由来や意味を知ると、普段の生活が少しだけ豊かに感じられるかもしれません。
世界動物の日(World Animal Day)
10月4日は「世界動物の日」。
動物の福祉と権利に光を当て、いのちへの思いやりを広げよう——そんな趣旨で世界各地でイベントが行われます。日付は、動物や自然を愛したことで知られる聖フランシスコ・アッシジの記念日にちなみます。1931年にイタリア・フィレンツェで開かれた国際会議をきっかけに広まり、今では多くの国や団体が参加するグローバルな取り組みになりました。
「何をすればいいの?」と思ったら、難しく考えなくて大丈夫。
身近な一歩で十分です。たとえば——
- ペットの健康チェックや譲渡会の情報を確認する
- 動物園・水族館・保護団体の発信をフォローして学ぶ
- 肉や乳製品の“命のコスト”に意識を向け、フードロスを減らす
- 野生動物の生息地を守る商品やサービスを選ぶ
大切なのは「かわいい」だけで終わらせないこと。
飼育や医療の現実、環境問題ともつながっていることを理解すると、行動はより優しく、より具体的になります。
10月4日は、動物たちと共に生きる“私たちの側”の責任を小さく始める日。
今日できるひとつを選んで、明日につなげていきましょう。
世界宇宙週間のはじまり(World Space Week:10月4日〜10日)
10月4日は、毎年世界各地で開かれる「世界宇宙週間」のスタート日。
この日付は、1957年10月4日に人類初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられたことに由来します。終わりの10月10日は、1967年に宇宙条約(宇宙の平和利用を定めた国際条約)が発効した日。つまり、始まりは“挑戦”、締めくくりは“約束”。この1週間は、宇宙開発の歴史と未来を両方から見つめる時間です。
宇宙と聞くと遠く感じますが、私たちの生活はすでに宇宙と直結しています。
天気予報、カーナビやスマホの位置情報、災害時の衛星通信、地球温暖化の監視——どれも宇宙技術の恩恵。夜空を見上げるロマンだけでなく、毎日の“便利”や“安心”が支えられているのです。
この週は、各地の科学館や学校、企業がイベントやオンライン講演を開催し、子どもから大人まで楽しめる学びの場が増えます。
星空観察会に参加するのもよし、自宅で衛星写真を眺めて地球の表情を知るのもよし。望遠鏡がなくても、宵の空に木星や土星が顔を出す季節なら、肉眼や双眼鏡でも十分“宇宙の入口”に立てます。
10月4日、世界宇宙週間のはじまりに。
「宇宙は遠いもの」から「暮らしのすぐそば」へ。そんな視点の切り替えが、次の発見につながっていきます。
天使の日
10月4日は「天使の日」。
「10=てん」「4=し」という語呂合わせから生まれた記念日です。名前の響きからもわかるように、この日はやさしさや思いやりといった“天使のような心”を意識する日として親しまれています。
特にSNSでは、天使の羽根をモチーフにしたイラストや写真が投稿されたり、恋人や大切な人に感謝の気持ちを伝える日として話題になることが多いです。企業キャンペーンで「天使のスイーツ」や「エンジェル○○」といった限定商品が展開されることもあります。
天使という言葉は宗教的なイメージだけでなく、“誰かを優しく支える存在”を象徴しています。
身近な人に「ありがとう」を伝えるだけでも、この日の意味が広がります。日常に小さな温もりを持ち込むことで、私たち自身がちょっとした“天使”になれるのかもしれません。
イワシの日
10月4日は「イワシの日」。
「10=イワ」「4=シ」という語呂合わせで、1985年に大阪のイワシ料理専門店グループが制定しました。食卓ではおなじみの魚ですが、改めてスポットを当てることでイワシの魅力を広めようとしたのがきっかけです。
イワシは昔から庶民の味方。値段が手頃で栄養価が高く、DHAやEPAといった青魚特有の成分が豊富に含まれています。これらは血流を良くし、生活習慣病の予防や脳の働きをサポートする効果が期待されています。さらにカルシウムも多く、骨ごと食べられる調理法では育ち盛りの子どもや高齢者にもぴったりです。
料理の幅も広く、定番の「イワシの梅煮」や「フライ」、つみれにして鍋に入れるなど、和洋中問わずアレンジが可能。最近では缶詰やオイルサーディンとして保存性を高めた形でも人気を集めています。
この日をきっかけに、日々の食卓にイワシを取り入れてみると、健康にも家計にもやさしい一品になるはずです。
“安くてうまくて体に良い”——イワシの日は、そんな魚の魅力を再発見するための日なのです。
陶器の日
10月4日は「陶器の日」。
「10(とう)」「4(し)」の語呂合わせから、日本陶磁器卸商業協同組合連合会が制定しました。毎日の食卓や暮らしを支える器に感謝し、陶器の魅力をもっと知ってもらおうという思いが込められています。
陶器は単なる道具ではなく、使う人の暮らしや心を映す存在です。お気に入りの茶碗や湯のみは、日々の食事に温かみを添え、家族の時間を豊かにしてくれます。長く使うことで色合いや質感が変わり、唯一無二の風合いを楽しめるのも魅力です。
日本各地には、有田焼、美濃焼、信楽焼など、歴史ある陶器の産地が数多くあります。職人がひとつひとつ丁寧に作り上げる器には、それぞれの地域の文化や技術が宿っています。記念日をきっかけに、地元の窯元や陶器市を訪ねてみるのも素敵な体験になるでしょう。
割れやすいという弱点も、裏を返せば“ていねいに扱う心を育てる”ことにつながります。
10月4日の陶器の日は、日々何気なく使う器に目を向け、暮らしを彩る存在として改めて大切にしたいと感じさせてくれる日です。
証券投資の日
10月4日は「証券投資の日」。
「とう(10)し(4)」の語呂合わせから、日本証券業協会が1996年に制定しました。目的は、証券投資を通じて資産形成や経済に関心を持ってもらうこと。投資というと難しいイメージがありますが、国民の金融リテラシーを高め、将来の生活設計に役立ててもらうことが狙いです。
投資というと株や債券、投資信託などが思い浮かびますが、近年ではNISAやiDeCoといった制度が普及し、少額から始められる仕組みが整ってきました。リスクがあることは確かですが、長期でコツコツ積み立てることで資産を育てられる可能性があります。
「証券投資の日」は、改めて**“お金の働き方”**に目を向けるきっかけの日。
家計簿を振り返ってみたり、将来に向けてどんな投資商品があるのか調べてみたりするだけでも立派な第一歩です。証券会社や金融機関がこの日に合わせてセミナーやキャンペーンを実施することもあり、初心者が学びやすい機会にもなっています。
貯金だけではなく、投資という選択肢を取り入れることが当たり前になりつつある今。
10月4日の証券投資の日は、未来の自分に向けた“経済とのつながり”を考える日と言えるでしょう。
都市景観の日
10月4日は「都市景観の日」。
“と(10)・し(4)”の語呂に合わせて、まちの見え方・感じ方=景観に意識を向けるための記念日です。普段は通り過ぎてしまう道や建物、緑や川、看板の並び方まで——私たちの毎日の気分は、実は景観に大きく左右されています。
都市の景観は、単に「写真映え」だけの話ではありません。
歩道の幅や段差の少なさ、ベンチの位置、街路樹の影、夜の明るさと安全性、迷わない案内表示……。こうした細部の積み重ねが、歩きやすさ・居心地・安心感をつくります。多くの自治体には「景観計画」や「景観条例」があり、建物の高さや色、看板の大きさ、屋外広告の位置などにルールを設けて、まち全体の調和を守っています。
じゃあ、市民の私たちにできることは?
難しいことは要りません。今日からできる小さなアクションを三つ。
- 歩いて気づく:通勤路を一本変えて“好きな眺め”を探す。よかった場所は地図に保存。
- 残したい景色を撮る:季節の色や路地の表情を写真に。SNSで共有すると、まちの誇りになる。
- 景観にやさしい選択:ベランダの植栽や照明の向き、看板や掲示の貼り方を少しだけ配慮。
景観は、行政だけがつくるものではなく、暮らす人・働く人・訪れる人の共同作品です。
10月4日、少しだけ歩く速度を落として、まちの“呼吸”を感じてみませんか。見慣れた角の光や影が、思いがけず心を整えてくれるはずです。
里親デー
10月4日は「里親デー」。
厚生労働省が定めた記念日で、家庭を必要とする子どもたちに寄り添う制度=里親制度への理解を広げるために設けられています。児童虐待や家庭の事情で親と暮らせない子どもたちは、全国で数万人規模。その中で、家庭的な環境で育つことができるよう、里親家庭が重要な役割を担っています。
里親と聞くと「養子縁組」と混同されがちですが、実際には一時的に子どもを預かり、安心して生活できる場を提供する制度も多く含まれます。期間は数日から数年と幅があり、必ずしも“育ての親にならなくてはいけない”わけではありません。
この制度が広がることで、施設だけに頼らず、子どもたちが温かい家庭の中で日常を過ごせる可能性が増えます。近年は、地域や企業も協力して里親家庭をサポートする仕組みが少しずつ整えられています。
10月4日の里親デーは、制度を知り、関心を持ち、小さな支援や理解の輪を広げるための日。
「誰かの居場所になれる」という視点で、自分にできることを考えるきっかけになる日です。
古書の日
10月4日は「古書の日」。
全国古書籍商組合連合会(全古書連)が“古本という文化をもっと身近に”という思いで2003年に定めた記念日です。毎年この日を軸に、各地の古書店や組合がフェアや企画を展開します。
日付の由来は、ちょっとした文字遊び。
漢字の「古」を分解すると「十」と「口」。これを重ねると「田」になり、その四つのマスが“本が4冊並んでいる”ように見えることから、10月4日=古書の日に。遊び心がある由来も、どこか古書らしくて愛おしい。
さらに10月は丸ごと「古書月間」。
読書の秋に合わせ、古本市やスタンプラリーなどが各地で行われます。普段は入りづらいと感じていたお店でも、この時期は“はじめてさん”にやさしい空気が流れやすいのも嬉しいところ。
どう楽しむかは、肩の力を抜いて。
気になる棚から一冊だけ“ジャケ買い”してみる。紙の匂いを深呼吸して、前の持ち主の栞や書き込みに出会ったら、少しだけ時間旅行をしてみる。大切に読み継がれてきた痕跡こそ、古書の一番の魅力です。
10月4日、ふと足を止めて、街の古書店の扉をそっと開けてみませんか。
偶然の一冊が、今日の自分をやさしく連れ出してくれるかもしれません。
イメージコンサルタントの日
10月4日は「イメージコンサルタントの日」。
見た目や振る舞いを通じて、その人の魅力を引き出す専門家=イメージコンサルタントの仕事を知ってもらうために制定されました。日付は「10(イメージの“イ”)」「4(フォー=for=相手のため)」という語呂合わせが由来とされています。
イメージコンサルタントの役割は、単なるファッションアドバイスにとどまりません。服装や髪型、色使い、姿勢や話し方といった要素を総合的に見て、その人の個性や目的に合った印象を設計するのが仕事です。ビジネスシーンでは信頼感や説得力を高める助けになり、プライベートでは自信や自己肯定感を育むきっかけにもなります。
近年では、パーソナルカラー診断や骨格診断が広まり、一般の人々も「自分らしさを表現する」ことに興味を持つようになりました。イメージコンサルタントの日は、こうした身近な関心から一歩進んで、自分の印象をどう活用するかを考える機会になります。
「第一印象は数秒で決まる」とよく言われますが、それは裏を返せば、ちょっとした工夫で誰でもプラスに変えられるということ。
10月4日は、外見と内面のバランスを見直し、自分らしい輝きを見つけるきっかけになる日です。
トレシーの日
10月4日は「トレシーの日」。
東レが開発した高機能クロス「トレシー」にちなみ、同社によって記念日登録された日です。日付は「ト(10)」「レシー(4)」の語呂合わせから。眼鏡拭きとして知られていますが、実は精密機器やカメラ、スマートフォン、さらには楽器や工芸品など、幅広い分野で愛用されています。
トレシーは、極細の繊維を特殊な編み方で仕上げたマイクロファイバークロス。繊維の断面が星形になっており、ほこりや油膜をしっかりからめ取れるのが特長です。薬品や水を使わなくてもきれいに拭けるため、レンズや画面を傷つけにくく、長年にわたり多くの人に支持されています。
この日をきっかけに、普段使っている眼鏡やスマホを見直してみると「意外と汚れていた」と気づくこともあるはず。ちょっとしたお手入れで、見え方や操作感がすっきり変わり、気分もリフレッシュします。
10月4日のトレシーの日は、単なる製品の記念日というよりも、身の回りの道具を大切に使い続ける心を思い出させてくれる日です。お気に入りの眼鏡やカメラを長く快適に使うために、今日はぜひクロスを手にとってみてはいかがでしょうか。
天ぷらの日
10月4日は「天ぷらの日」としてPRされることがあります。
「10(てん)」「4(ぷら)」という語呂合わせから生まれたもので、外食チェーンや食品メーカーなどがキャンペーンに活用するケースが多い記念日です。
天ぷらは、江戸時代に屋台で広まった庶民の味でありながら、今では和食を代表する料理のひとつ。旬の食材を衣で包み、油でさっと揚げるだけで香ばしく華やかな一品になるのが魅力です。魚介や野菜はもちろん、地方ごとに「これを揚げるの?」と驚くような食材もあり、地域色の豊かさも楽しめます。
健康面では油を使う料理というイメージがありますが、衣を薄めにしたりオリーブオイルやキャノーラ油を選ぶなど工夫すれば、軽やかに味わうことも可能です。むしろ揚げることで野菜の甘みや魚介の旨みを引き立てる利点もあります。
「天ぷらの日」は、特別なごちそうを食べに行くきっかけにも、自宅で旬の食材を揚げてみるきっかけにもなる日。
衣をまとった食材が油の中でぱちぱちと音を立てる瞬間は、料理をする側にとっても小さな幸福のひとときです。
10月4日の記念日まとめ
10月4日は、身近な食文化から国際的なテーマまで、幅広い記念日が重なる日です。
まず大きな存在感を放つのは「世界動物の日」。
聖フランシスコ・アッシジの命日にちなみ、動物福祉と環境保護を考える国際的な記念日として定着しています。そこからつながる形で「世界宇宙週間の開始日」も同日。スプートニク1号の打ち上げを記念して始まる一週間は、宇宙開発の歴史と未来を見つめ直す機会になっています。
日本国内では、ユニークな語呂合わせから生まれた「天使の日」「イワシの日」「陶器の日」が親しまれています。生活に寄り添う「証券投資の日」「都市景観の日」や、子どもたちの居場所を考える「里親デー」など、社会性の高い記念日も特徴的です。
さらに、企業や団体に由来する「イメージコンサルタントの日」「トレシーの日」といった業界発信型の記念日も加わり、食・暮らし・学びと多彩に揃います。
こうして見ると、10月4日は “暮らしを見直す日であり、世界の課題にも目を向ける日” と言えるでしょう。
日常に寄り添うちょっとした語呂合わせから、未来を語る宇宙や動物福祉まで、一日のカレンダーに驚くほどの広がりが詰まっています。