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TVアニメ『ワールド イズ ダンシング』制作決定|2026年夏放送予定・花守ゆみり主演で能の世界を描く

講談社「モーニング」連載の漫画『ワールド イズ ダンシング』(全6巻)が、TVアニメ化決定。2026年夏に放送開始予定であることが発表された。
主人公・鬼夜叉(後の世阿弥)役は花守ゆみり。監督は黒柳トシマサ、キャラクターデザインは佐々木啓悟、アニメーション制作はCygamesPicturesが担当する。さらに、ティザービジュアルの題字は書道家の根本知が手がける。

本作は、古典芸能として知られる“能”が、まだ「猿楽」と呼ばれ、時代の最先端エンタメだった頃を舞台にした物語だ。公式は「アニメでしか見られない躍動感のある舞・謡い」を掲げており、映像化との相性が強いテーマとして注目されている。


まず押さえたい:公式発表の要点(2026年1月21日時点)

・2026年夏放送開始予定
・主人公 鬼夜叉役:花守ゆみり
・監督:黒柳トシマサ
・キャラクターデザイン:佐々木啓悟
・題字:根本知
・アニメーション制作:CygamesPictures
・ティザービジュアル/PV公開済み


『ワールド イズ ダンシング』は何が新しいのか

この作品の“新しさ”は、歴史上の有名人(世阿弥)を扱いながら、偉人伝ではなく「表現者の青春」として描いている点にある。公式サイトの導入でも、鬼夜叉が「なぜ人は舞うのか」という疑問を抱え、ある日『よい』舞に出会うところから物語が動き出すことが示されている。

舞台は1374年。南北朝の動乱が続き、足利義満が権力を強めていく時代設定が提示されている。
この“社会が不安定で、人の死が今より近い時代”の空気感が、鬼夜叉の感情や創作への執念と結びつく構造になっている。モーニング公式の告知でも、PVで「時代の厳しさ」と「衝撃的な舞に出会う一部始終」が描かれると説明されている。


そもそも「能(猿楽)」って何? 作品理解が一気に進む要点

ここは作品の芯なので、史実として最低限だけ押さえる。
国立劇場(日本芸術文化振興会)の解説では、世阿弥が12歳の時、観阿弥とともに京都の今熊野で猿楽能を演じ、将軍・足利義満がそれを観覧して以後、観阿弥・世阿弥父子を後援するようになった、と説明されている。

つまり当時の猿楽は、いま私たちが抱く「古典」ではなく、権力者や都の上層にまで届く“最新の娯楽”として上昇していく局面があった。
『ワールド イズ ダンシング』は、その「最新の表現を作る側」の視点で、鬼夜叉=世阿弥の少年時代を描く。史実の骨格が強いからこそ、物語としての説得力が出るタイプの題材だ。


アニメで一番期待されるのは「舞」と「謡い」の表現

公式サイトは「アニメでしか見られない躍動感のある舞・謡い」を明言している。
ここは原作ファンだけでなく、初見の視聴者にも刺さりやすいポイントになる。

・舞の所作(重心移動、間の取り方、視線、呼吸)
・謡いの響き(声の乗せ方、余韻、静けさ)
・舞台の空気(緊張と解放の差、観客の熱)

PVで「衝撃的な舞に出会う一部始終」と言及されているため、アニメ版は“初めて心が揺さぶられる舞”の体験を、映像の核として置く可能性が高い。


スタッフ陣の読み解き:この題材を成立させるための布陣

モーニング公式の発表では、監督・黒柳トシマサ、制作・CygamesPicturesが明記されている。
公式サイト側でも黒柳監督とCygamesPicturesの組み合わせを前面に置いており、“動きの美しさ”を映像で成立させる意思が読み取れる。

また、ティザービジュアルは「佐々木啓悟が手がけた鬼夜叉ビジュアル」を、根本知の題字が彩る構成と説明されている。
能が「文字にならない領域(間、余韻、気配)」を扱う芸能であることを考えると、題字を強く打ち出したビジュアル設計は、作品の方向性としてかなり象徴的だ。


どんな人に刺さる? 期待値の立て方

・アクションではなく、表現の熱量で引っ張る作品が好き
・歴史人物ものでも、偉人の成功譚より「若さと葛藤」が見たい
・日本文化題材を、教科書ではなくエンタメとして体験したい
・映像で“動きの説得力”を味わうのが好き

逆に、派手な展開や早いテンポを求める人は、作品の「間」に最初は戸惑う可能性がある。ただしその“間”こそが、この題材の最大の魅力にもなる。


まとめ

『ワールド イズ ダンシング』のアニメ化は、「能=古典」を“最先端のエンタメとしての猿楽”へ引き戻し、表現者の青春として描く挑戦的な企画だ。2026年夏放送予定という明確な軸があり、PVもすでに公開されている。まずは鬼夜叉が出会う『よい』舞が、アニメでどれだけ視聴者の心を動かすか。ここが作品の評価を決める最大のポイントになる。


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