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2026年ヒット商品ランキングTOP30|1位は目印チャーム!全順位と人気の理由を解説

目次
  1. 2026年ヒット商品ベスト30全順位|1位は目印チャーム【日経トレンディ】
  2. 2026年ヒット商品ベスト30|全順位一覧
  3. トップ3がヒットした理由|目印チャーム・TikTok Shop・ボンボンドロップシール
  4. 4〜10位|炭酸飲料、冷たいカップ麺、AIツールがランクイン
  5. 11〜20位|映画・ゲーム・食品・観光施設まで多彩なヒット
  6. 21〜30位|日常の動画アプリからグローグーまで
  7. 2026年のヒットを象徴する「ポケット消費」とは?
  8. 日経トレンディのヒット商品ランキングは売上順?選考基準を解説
  9. 2026年のヒット商品ランキングから見えたこと

2026年ヒット商品ベスト30全順位|1位は目印チャーム【日経トレンディ】

2026年ヒット商品ランキングTOP30のアイキャッチイラスト。1位の目印チャームを中心に、TikTok Shopをイメージしたスマートフォン、立体シール、トイデジ、冷しカップヌードルなど、話題の商品を華やかに描いたデザイン。

2026年11月3日、月刊誌『日経トレンディ』が「2026年ヒット商品ベスト30」を発表しました。

第1位は「目印チャーム」、第2位は「TikTok Shop」、第3位は「ボンボンドロップシール」です。持ち物に付ける小さなチャームや立体シールが上位を占める一方、動画を通じて買い物を楽しむサービスも大きな支持を集めました。

さらに、冷水で作るカップ麺、世界的にヒットしたゲーム、AIを活用したプログラミングツール、歴史的建造物を再生した観光施設など、多彩な商品やサービスがランクインしています。

今回は全30位のランキングを一覧で紹介したうえで、それぞれがどのような商品・サービスなのか、人気を集めた背景や2026年の消費傾向まで詳しく見ていきます。

2026年ヒット商品ベスト30|全順位一覧

日経トレンディが2026年11月3日に発表した「2026年ヒット商品ベスト30」の全順位は次のとおりです。

順位商品・サービス名
1位目印チャーム
2位TikTok Shop
3位ボンボンドロップシール
4位ギルティ炭酸 NOPE
5位冷しカップヌードル
6位ピックルボール
7位ビオレ おうち de エステ ディープクレイ洗顔
8位明治ヘモグロビン A1c 対策ヨーグルト
9位トイデジ
10位Claude Code
11位特水
12位映画ちいかわ 人魚の島のひみつ
13位めっちゃカメレオン
14位「見る」もっちり系ぐるめ
15位みんなのスーツ
16位生のとき しっとりミルク
17位デルモンテ ピュレフルーツ
18位トモダチコレクション わくわく生活
19位キリングッドエール
20位奈良監獄ミュージアム
21位setlog
22位中が見えるエアフライヤー
23位マジックリン お風呂にピタッ
24位韓流メガサイズコーヒー店
25位ローテクペットロボ
26位ザ・ブレスコ
27位水感スクイーズ
28位日常系 AI スマートグラス
29位クノール サクサク de コパン
30位グローグー

ランキングには食品や日用品だけでなく、ゲーム、映画、スポーツ、AIサービス、観光施設なども含まれています。また、具体的な商品名だけでなく、ある種類の商品全体や新しい消費スタイルを指す項目もあります。

それでは、上位商品から順番に人気の背景を見ていきましょう。

トップ3がヒットした理由|目印チャーム・TikTok Shop・ボンボンドロップシール

1位:目印チャーム|実用品から推し活グッズへ

2026年の第1位に選ばれたのは「目印チャーム」です。

シリコーン製の輪などを使い、傘の持ち手やバッグ、ペットボトルなどに小さなマスコットを取り付けられるアイテムです。本来は自分の持ち物を見分けるためのものですが、好きなキャラクターをいつでも身近に置けることから、推し活グッズとしても広く親しまれるようになりました。

代表的なシリーズが、バンダイのカプセルトイ「めじるしアクセサリー」です。2020年に誕生したこのシリーズは、2026年9月に全世界累計出荷2億個を突破しました。これはバンダイが2026年10月に公表したシリーズ全体の実績であり、目印チャーム市場全体の販売数ではありません。

人気の大きな理由は、実用性とコレクションの楽しさが両立していることです。普段使う持ち物に付けるだけでなく、複数のチャームをまとめて飾ったり、好きな作品のキャラクターを集めたりと、購入後にもさまざまな楽しみ方があります。

従来のキーホルダーと似ているようで、取り付ける場所の自由度が高く、小さなマスコットを組み合わせやすいことが特徴です。カプセルトイならではの「何が出るかわからない楽しみ」も、収集するきっかけになっています。

もともとは持ち物を区別するための小物だったものが、自己表現や推し活を楽しむアイテムへと広がったことが、2026年を象徴するヒットにつながりました。

2位:TikTok Shop|動画を見ながら買い物する時代へ

第2位は、ショート動画アプリTikTok内で商品の発見から購入まで完結できる「TikTok Shop」です。

日本では2025年6月30日に提供が始まりました。最大の特徴は、最初から欲しい商品を検索するのではなく、動画やライブ配信を見ているうちに気になる商品と出会い、そのまま購入できることです。

例えば、日用品の便利な使い方を紹介する動画や、化粧品を実際に試すライブ配信などを通じて、従来は知らなかった商品を発見できます。ライブ配信では視聴者が質問できるため、実店舗で商品説明を聞くような購入体験にもつながっています。

TikTokが2026年7月28日に公表したデータによると、2026年6月時点のTikTok Shop利用者数は、2025年7月と比較して30倍以上に増加しました。さらに、利用者の約6割を35歳以上が占めていることも明らかになっています。

また、国内のTikTok Shopでは、流通総額の70%以上が動画やライブ配信などのコンテンツをきっかけとする購入でした。そのコンテンツ経由の取引額のうち、ライブ配信経由が約60%を占めています。

この2つの割合は集計対象が異なりますが、動画そのものが商品の販売に大きく関わっていることを示しています。

TikTokと聞くと若い世代向けの印象が強いかもしれません。しかし、実際には幅広い年齢層がショッピング機能を利用しています。「欲しいものを探す買い物」から「見ているうちに欲しいものと出会う買い物」への変化が、2026年を代表する動きの一つとなりました。

3位:ボンボンドロップシール|平成のシール交換文化も再燃

第3位は、ぷっくりとした立体感と透明感が特徴の「ボンボンドロップシール」です。

文具メーカーのクーリアが2024年3月に発売したシリーズで、宝石や小さなお菓子のような見た目が特徴です。キャラクターとのコラボレーション商品も展開され、シール帳に貼るだけでなく、身の回りの物をデコレーションする用途でも注目されました。

人気は子どもたちだけにとどまりません。かつてシール帳を持ち歩き、友達同士でシール交換を楽しんだ大人の世代にも広がりました。昔の遊びを懐かしむ気持ちと、現在のキャラクター人気が重なったことも特徴です。

2026年11月3日のランキング発表会を伝えた報道では、累計4,500万枚突破という実績が紹介されています。この数字は発売以来の累計として報じられたもので、2026年単年の販売数ではありません。

店頭での品薄や人気キャラクター商品の入手競争も話題になりました。一方で、メーカー側は模倣品への注意喚起も行っています。購入する際は、正規の商品であるかを確認することも大切です。

1位の目印チャームと共通しているのは、商品そのもののかわいさに加え、集める楽しさや誰かと共有する楽しさがあることです。小さなアイテムが世代を超えたコミュニケーションのきっかけになった点も、2026年らしい流行といえるでしょう。

4〜10位|炭酸飲料、冷たいカップ麺、AIツールがランクイン

4位:ギルティ炭酸 NOPE

サントリーが2026年3月24日に発売した炭酸飲料「ギルティ炭酸 NOPE」が4位に入りました。

飲みごたえのある濃厚な味わいを特徴とし、甘さや刺激を楽しみたい気分に応える商品として登場。サントリーは同年9月2日、発売150日で出荷1億本を突破したと発表しました。

健康や機能性を前面に出した商品とは異なり、好きな味を思い切り楽しむという方向性が特徴です。日常の飲み物に、ご褒美のような満足感を求める消費傾向とも重なります。

5位:冷しカップヌードル

2026年7月20日に発売された日清食品の「冷しカップヌードル」は、お湯を使わず、冷水を注いで5分待つだけで食べられるカップ麺です。

5年間の開発を経て、冷水で麺を戻す専用製法を採用。ピリ辛キムチ味と鶏塩レモン味の2種類が発売されました。従来のカップヌードルとは異なり、熱湯ではなく冷水で調理するための商品です。

暑い季節には冷たい麺を食べたいものの、調理の手間はかけたくないという需要があります。カップ麺の手軽さを維持しながら、冷たく食べるという新しい選択肢を生み出した点が注目されました。

6位:ピックルボール

ピックルボールは、パドルと呼ばれるラケットと穴の開いたプラスチック製のボールを使うスポーツです。テニスや卓球、バドミントンに通じる要素があり、比較的小さなコートでプレーできます。

ルールを覚えやすく、経験の少ない人でも参加しやすいことから、幅広い世代が一緒に楽しめるスポーツとして注目されました。2026年のランキング発表では、国内のプレー人口が前年の約7倍となる33万人に拡大したと紹介されています。

特定のラケットやボールが6位に選ばれたのではなく、競技自体が新しいレジャーとして支持されたことを示すランクインです。

7位:ビオレ おうち de エステ ディープクレイ洗顔

花王が2026年4月4日に全国発売した洗顔料です。独自の角栓洗浄技術を採用し、毛穴にたまる角栓汚れに着目した商品として登場しました。

洗顔料を選ぶ際に、香りや使用感だけでなく、メーカーがどのような技術を使っているかを重視する動きもあります。商品に搭載された技術そのものが購入の判断材料になる例として注目できます。

8位:明治ヘモグロビンA1c対策ヨーグルト

明治が2025年10月に発売した機能性表示食品です。MI-2乳酸菌を使用しており、BMIが高めの健康な人について、健常域で高めのHbA1cの低下をサポートする機能が報告されています。

明治の2026年10月の発表では、発売以来の売上高がメーカー計画比1.9倍となりました。毎日の食事に取り入れやすいヨーグルトという形で、健康を意識した食品への関心を集めています。

なお、機能性表示食品は医薬品ではなく、糖尿病の治療を目的とした食品でもありません。商品の機能性は、届け出られた対象者や条件に沿って理解する必要があります。

9位:トイデジ

トイデジは、小型でおもちゃのようなデジタルカメラを楽しむ流行です。

スマートフォンなら高画質の写真を簡単に撮影できますが、トイデジではあえて低画素の写りや独特の色合い、小さな本体のかわいさを楽しみます。キーホルダーのように持ち歩けるカメラもあり、写真を撮る行為だけでなく、カメラ自体を集めたり身に付けたりする楽しさもあります。

高性能ではないことが、かえって個性や魅力になる。そんな価値観が感じられる商品カテゴリーです。

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※デザインはランダム封入のため選べません。microSDカードは別売りです。Amazonは検索結果ページ、楽天市場・Yahoo!ショッピングは個別商品ページに移動します。価格・在庫・送料は各販売ページでご確認ください。

10位:Claude Code

Claude Codeは、米Anthropicが開発したAIを活用するプログラミング支援ツールです。2025年2月に研究プレビューとして公開され、2026年には開発現場での活用が広がりました。

自然な言葉で指示を出し、プログラムの作成や修正、既存コードの調査、テストなどを支援してもらえる点が特徴です。これまで人間が細かく操作していた作業の一部をAIへ任せ、開発者が設計や確認に集中しやすくする仕組みです。

ただし、AIが作成したプログラムの内容や安全性を人間が確認する必要はあります。単なる会話型AIから、実際の作業を進めるAIへと利用が広がったことを象徴するサービスといえます。

11〜20位|映画・ゲーム・食品・観光施設まで多彩なヒット

11位:特水

サントリーが2025年10月21日に発売した機能性表示食品の飲料です。BMIが高めの人の内臓脂肪を減らすのを助ける機能が報告されており、毎日飲む水という身近な商品に機能性を加えた点が特徴です。

健康を意識したいものの、特別な飲み物を毎日用意するのは大変だと感じる人にも、普段の生活に取り入れやすい商品です。ただし、飲むだけで誰でも必ず痩せるという意味ではなく、機能性表示の対象や条件を理解することが大切です。

12位:映画ちいかわ 人魚の島のひみつ

人気作品『ちいかわ』の劇場アニメが12位に入りました。2026年7月24日に公開され、9月20日までの59日間で興行収入158.4億円、観客動員1,085.7万人を記録しています。

『ちいかわ』はかわいらしいキャラクターだけでなく、時には不穏さや切なさを含む物語も魅力です。映画という形で作品世界をより大きく体験できることが、従来のファンだけでなく幅広い観客の関心につながりました。

なお、上記の興行成績は2026年9月20日時点の実績であり、11月3日時点の興行収入を示す数字ではありません。

13位:めっちゃカメレオン

日本の個人開発者2人によるオンラインかくれんぼゲーム『めっちゃカメレオン』が13位にランクインしました。

2026年6月10日にPCのSteam版が発売され、8月12日には同版の販売本数2,000万本突破が発表されました。プレイヤーが周囲の環境に溶け込んで隠れたり、隠れた相手を探したりする、わかりやすい遊びが特徴です。

9月10日にはNintendo Switch 2版も登場しました。身近な友達と遊びやすく、プレー中に思いがけない出来事が起こるため、配信や動画との相性もよいゲームです。

なお、2,000万本という数字はSteam版の実績であり、Switch 2版との合算ではありません。対応機種やクロスプレイについては、『めっちゃカメレオン』のSwitch 2版とSteam版の違いを解説した記事でも詳しく紹介しています。

14位:「見る」もっちり系ぐるめ

14位は、特定の食品名ではなく、もっちりした食べ物を視覚的にも楽しむ食のトレンドです。

食品を伸ばしたり、裂いたり、独特の質感を見せたりする動画は、食べ物の味を想像するだけでなく、その動きや見た目自体を楽しめます。いわゆるASMR的な楽しみ方も含め、食べる前の体験が注目される流れです。

「おいしそう」という感覚だけでなく、「どんな感触なのか見てみたい」「実際に触れてみたい」と思わせることが、SNS時代の食品の新しい魅力になっています。

15位:みんなのスーツ

青山商事が展開する「みんなのスーツ」は、仕事だけでなく、さまざまな場面で着用しやすいスーツとして支持されました。

スーツを着る機会や職場の服装が多様化する中、着心地や使い勝手、価格への納得感が重視されています。青山商事は2026年10月6日、累計販売11万着突破を発表しました。

フォーマルな装いを日常に取り入れやすくする商品として、衣料品の新しい需要を捉えた例です。

16位:生のとき しっとりミルク

明治の「生のとき しっとりミルク」は、独自の「生ねり製法」で作られた、しっとりとやわらかい食感が特徴の菓子です。

2025年5月に地域限定で発売され、好評を受けて2026年1月13日から全国展開しました。チョコレートのような味わいでありながら、一般的なチョコレートとは異なる水分量を持つため、食品の種類別名称は「菓子」とされています。

口の中でゆっくりと広がる味や香り、独特のやわらかさを楽しむ商品で、いつものお菓子とは少し違う体験を求める消費者の関心を集めました。

17位:デルモンテ ピュレフルーツ

デルモンテの「ピュレフルーツ」は、果実のおいしさを手軽に楽しめるパウチタイプの食品です。

果物を洗ったり皮をむいたりする手間を減らし、持ち運びや保存がしやすいことが特徴です。忙しいときの間食や、外出先で果実の味を楽しみたい場面にも使いやすく、手軽さと満足感の両立が支持されました。

18位:トモダチコレクション わくわく生活

任天堂が2026年4月16日に発売したNintendo Switch用ソフト『トモダチコレクション わくわく生活』が18位に入りました。

自分で作ったMiiたちの生活や人間関係を見守るシリーズの新作で、今回は島作りやアイテム作りなどの要素も追加されました。住人たちが予想外の会話をしたり、思いがけない関係を築いたりする楽しさが特徴です。

2013年発売の前作から約13年ぶりの新作という話題性に加え、自由な創作や生活を見守る遊びが現代のゲームファンにも受け入れられました。

本作はNintendo Switch用ソフトであり、Switch 2専用ソフトではありません。作品の詳しい魅力や気になる点は、『トモダチコレクション わくわく生活』の忖度なしレビューでも紹介しています。

19位:キリングッドエール

キリンビールが2025年10月に発売した「キリングッドエール」は、エールビールならではの味わいや、前向きなブランドメッセージを特徴とする商品です。

2026年8月7日には、発売から約10か月で累計販売1億本を突破しました。この数字は350ml換算の実績です。

商品の味だけでなく、「グッドエールJAPAN」という取り組みを通して、ブランドが届けるメッセージにも共感を集めたことが特徴です。日常に小さな楽しさや前向きな気分を取り入れたいという需要とも重なっています。

20位:奈良監獄ミュージアム

2026年4月27日に開館した「奈良監獄ミュージアム」が20位に選ばれました。

国の重要文化財である旧奈良監獄を保存・活用した施設で、歴史的な建築空間に触れながら、監獄の歴史や社会との関係について学ぶことができます。

運営元の星野リゾートは11月3日、開館後の入場チケット完売率が99%に達したと発表しました。これは来館者の満足度ではなく、販売対象となったチケットの完売率です。

単に古い建物を見学するだけでなく、その歴史や文化的価値を体験できる施設として再生したことが特徴です。歴史的建造物の保存と新しい観光体験を組み合わせる取り組みが、2026年のヒット商品ランキングにも登場しました。

21〜30位|日常の動画アプリからグローグーまで

21位:setlog

setlogは、日常の短い動画を記録し、友人と共有するコミュニケーションアプリです。

1時間ごとの通知などをきっかけに2〜3秒程度の動画を撮影し、それらをまとめて1日のVlogにする仕組みが特徴です。長い動画を撮影して編集する必要がなく、日常の何気ない瞬間を記録できます。

SNSに投稿するための特別な出来事を探すのではなく、普段の暮らしそのものを身近な友人と共有する楽しさが、新しいコミュニケーションの形として注目されました。

22位:中が見えるエアフライヤー

エアフライヤーは、熱風を使って食材を調理する家電です。2026年に注目されたのは、透明なガラス製の調理容器などを採用し、食材が焼き上がる様子を外から確認できるタイプでした。

調理の進み具合を見られる実用性だけでなく、食材の色や形が変化する様子を眺める楽しさもあります。BRUNOのガラスエアフライヤーなど、調理過程を見せることを特徴とした製品が登場しています。

家電は便利であればよいという考え方から、使用する過程そのものを楽しむという方向への変化も感じられるカテゴリーです。

23位:マジックリン お風呂にピタッ

花王が2026年5月23日に発売した、浴室のカビやピンクぬめりの発生を抑える商品です。

浴室内に設置して使うタイプで、一定の条件下で約6週間、カビなどを生えにくくすることを特徴としています。

注意したいのは、既に生えているカビを取り除くカビ取り剤ではないことです。事前に浴室の汚れを落としたうえで使用し、掃除の負担を減らすことを目指す商品です。

24位:韓流メガサイズコーヒー店

韓国発の大容量・低価格コーヒーチェーンが、日本でも注目を集めました。

代表的な例にはマンモスコーヒーなどがあり、一般的なカフェよりも大きなサイズのコーヒーを手頃な価格で提供することが特徴です。

持ち帰りを中心とした店舗運営と、量に対する価格の納得感が強みです。物価高の中で、飲み物を気軽に楽しみたいという需要に応える業態として広がりました。

なお、24位のランキング名は特定の1チェーンではなく「韓流メガサイズコーヒー店」です。

25位:ローテクペットロボ

25位は、シンプルな反応や動きで親しみを感じられるペット型ロボットのカテゴリーです。

高度な会話AIや複雑な機能だけがロボットの魅力ではありません。手軽に触れ合えることや、予想外の反応を楽しめることも、身近なロボット玩具ならではの価値です。

タカラトミーの「マイクロペット」のような小型ロボット玩具も展開されていますが、今回のランキングが特定の1機種だけを対象としたものとは限りません。複雑な操作を必要とせず、暮らしの中に小さな楽しさを加えるカテゴリーとして捉えることができます。

26位:ザ・ブレスコ

「ザ・ブレスコ」は、口臭ケアを目的としたマウスウォッシュのブランドです。

日常のオーラルケアに対する関心が高まる中、歯磨きに加えて口内をケアしたい人の選択肢として注目されました。

国内販売を手掛けるグラフィコは、2026年8月末までの累計出荷が約130万個に達したと公表しています。従来からある日用品でも、特徴が明確な商品には新しい需要が生まれることを示しています。

27位:水感スクイーズ

水感スクイーズは、水のようなみずみずしさを感じさせる、独特の柔らかな触感を楽しむ玩具です。

手で押したり、伸ばしたり、形が変わる様子を眺めたりと、触れることそのものが遊びになります。一般的な低反発スクイーズとは異なる質感が特徴で、動画を通してその面白さが伝わりやすいことも注目点です。

キーホルダーやストラップのように持ち歩ける商品もあり、触感だけでなく見た目や収集の楽しさも広がっています。

28位:日常系AIスマートグラス

AIスマートグラスは、眼鏡型の端末にAI機能を組み合わせたウェアラブル機器です。

製品によって音声アシスタント、翻訳、撮影、情報の確認などに対応し、スマートフォンを手に取らずに機能を利用できることが特徴です。

2026年には、Rokidなどのメーカーによるスマートグラスが国内でも注目されました。高機能な技術を特別な場所で使うだけでなく、日常の生活に自然に取り入れる方向への変化を示すカテゴリーです。

ただし、搭載するAI機能やカメラ、ディスプレーの有無は製品によって異なります。すべてのスマートグラスが同じ機能を持つわけではありません。

29位:クノール サクサク de コパン

味の素が2025年8月23日に発売した、パン入りのカップスープです。

従来のパン入りスープでは、お湯を注ぐとパンがふやけやすいという課題がありました。「サクサクdeコパン」は、独自の製法で焼き上げたパンを使い、最後の一口までサクサクした食感を楽しめることが特徴です。

忙しい昼食でも手軽に食べられる便利さと、パンの食感を楽しむ満足感を組み合わせた商品として人気を集めました。

30位:グローグー

30位は『スター・ウォーズ』シリーズに登場するキャラクター「グローグー」です。

大きな耳と愛らしい表情で知られ、2026年5月22日には映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が公開されました。

ディズニーの発表によると、映画の日本国内最終興行収入は36億円、観客動員数は210万人を突破しています。映画のヒットに加え、関連グッズやキャラクターへの関心も広がりました。

なお、ランキング30位の名称は映画タイトルではなく「グローグー」です。映画の人気をきっかけにキャラクター自体の存在感が高まったことも、2026年の特徴といえるでしょう。

2026年のヒットを象徴する「ポケット消費」とは?

日経トレンディが2026年の消費動向を表すキーワードとして示したのが「ポケット消費」です。

物価高が続く中でも、消費者が楽しみをすべて諦めるわけではありません。大きな支出には慎重になる一方、比較的小さな出費で満足感やご褒美を得られるものにはお金を使う。そんな傾向がランキングから見えてきます。

今回のトップ3を見ると、1位の目印チャームと3位のボンボンドロップシールには共通点があります。どちらも小さな商品でありながら、好きなキャラクターを集めたり、自分らしく飾ったり、友人と楽しさを共有したりできます。

ただ安いものを買うのではなく、支払った金額以上に、どれだけ長く楽しめるか、どれだけ自分の好きなものを表現できるかが重要になっていると考えられます。

「集める楽しさ」が日常に広がった

目印チャームやボンボンドロップシール、トイデジなどは、持っていることだけでなく、集めたり身に付けたりする楽しさがあります。

とりわけキャラクターグッズは、購入した瞬間だけで満足が終わりません。好きな作品のグッズを組み合わせたり、写真を撮って共有したりすることで、買った後にも楽しみが続きます。

こうした小さな収集アイテムが、物価高の年にトップ3のうち2つを占めたことは印象的です。商品の大きさや価格よりも、そこから生まれる楽しさが支持されたとも読み取れます。

「発見する楽しさ」が買い物を変えた

2位のTikTok Shopは、従来の買い物とは異なる変化を象徴しています。

これまでのネットショッピングは、欲しい商品を検索して比較し、購入先を決める方法が中心でした。しかし、動画で偶然見つけた商品に興味を持ち、実演を見て、そのまま注文するという流れも広がっています。

商品を選ぶ過程そのものが娯楽になり、買う予定のなかったものとの出会いが新しい需要を生み出す。2026年は、そんな購入体験が広がった年でもありました。

見る・触れる体験そのものが商品価値になった

14位の「『見る』もっちり系ぐるめ」、22位の「中が見えるエアフライヤー」、27位の「水感スクイーズ」には、見た目や感触を楽しむという共通点があります。

食べ物なら味だけでなく伸び方や質感、家電なら調理中の変化、玩具なら押したときの柔らかさまでが魅力になります。こうした特徴は、写真や短い動画でも伝わりやすいものです。

2026年のヒットを振り返ると、商品の機能だけでなく、使っている最中にどんな体験ができるかが一段と重視されたことがわかります。

日経トレンディのヒット商品ランキングは売上順?選考基準を解説

ここで知っておきたいのが、日経トレンディの年間ヒット商品ランキングは、単純な売上金額や販売数量の順位ではないということです。

2026年のランキングでは、主に「売れ行き」「新規性」「影響力」の3つの観点から、商品やサービスのヒットの度合いが評価されています。

例えば、売上規模が大きくても、以前から定番として売れている商品が必ず上位になるわけではありません。新しい使い方を生み出したことや、業界・消費者の行動に与えた影響も重要です。

そのため、目印チャームとTikTok Shopを販売数だけで比較しても、今回の順位を説明することはできません。そもそも一方は小さな商品、もう一方はECサービスであり、取引額や出荷数などの指標も異なります。

また、今回のランキングには2026年以前から存在する商品・サービスも含まれています。目印チャームの代表的なシリーズは2020年に登場し、ボンボンドロップシールは2024年3月に発売されました。

したがって、「2026年に新発売された商品だけのランキング」ではなく、2026年のヒットを象徴する商品・サービスのランキングとして理解するのが適切です。

2026年のヒット商品ランキングから見えたこと

2026年のヒット商品ベスト30は、1位「目印チャーム」、2位「TikTok Shop」、3位「ボンボンドロップシール」という結果になりました。

上位には小さな収集グッズが並びましたが、ランキング全体を見ると、それだけで2026年の流行を説明することはできません。冷たいカップ麺や新しい食感のお菓子、AIによる開発支援、世界的に人気を集めたゲーム、歴史的建造物を活用した観光施設など、多様な分野からヒットが生まれています。

共通しているのは、商品やサービスが提供する価値のわかりやすさです。集める、見せる、触れる、発見する、便利に使う。消費者が自分にとっての魅力を実感できるものが、強い支持を集めました。

大きな買い物だけでなく、日常の中にある小さな楽しさも大切にする。 2026年の「ポケット消費」は、そんな時代の空気を映し出しているのかもしれません。

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