- FNS27時間テレビの黄金期は結局いつだったのか
- 今回のTier評価基準
- FNS27時間テレビは、その年のフジテレビを映す大型特番だった
- FNS27時間テレビ全放送回データベース 前半|1987年〜2004年
- FNS27時間テレビ全放送回データベース 後半|2005年〜2025年
- FNS27時間テレビ黄金期Tier表|全放送回を踏まえた独自評価
- SSランク|FNS27時間テレビ史に残る伝説回
- 1987年|FNS27時間テレビの原点になった初回
- 1992年・1993年|たけし・逸見政孝時代の完成度
- 2004年|めちゃイケ全盛期を27時間テレビに持ち込んだ怪物回
- 2012年|笑っていいとも!が27時間テレビを背負った特別回
- 2014年|SMAPが27時間を背負った“武器はテレビ。”の年
- SSランクまとめ|フジテレビの“その時代の顔”が濃く出た回
- Sランク|黄金期を支えた強力回
- 1989年|初期FNSの日の勢いが残るタモリ・さんま回
- 1994年・1995年・1996年|たけし中心期の厚みを作った3年間
- 2008年|さんま総合司会の“ひょうきん夢列島”
- 2011年|めちゃイケ再登板の後期代表回
- 2023年|4年ぶりに帰ってきた復活回
- 2024年|新しいカギ世代による“学園祭”回
- Sランクまとめ|時代の熱量を支えた準伝説級の回
- Aランク|その時代のフジテレビ色が強く出た印象回
- 1997年|ダウンタウンが総合司会を務めた転換点
- 1998年〜2000年|中居正広中心期の安定感
- 2005年|鶴瓶・中居体制のバラエティ回
- 2006年|中居正広中心のクイズ祭り回
- 2007年|香取慎吾『西遊記』色が強い時代回
- 2009年・2010年|ヘキサゴン路線の時代色
- 2015年|めちゃイケ後期の本気回
- Aランクまとめ|伝説回ではなくても、その年の空気が濃い
- Bランク|挑戦・転換期として意味のある回
- 1988年・1990年・1991年|初期FNSの日の模索期
- 2001年|MCリレー形式の転換回
- 2002年・2003年|みのもんた体制の感動・情報寄り路線
- 2013年|女芸人イレブンによる挑戦回
- 2016年|FNS27時間テレビフェスティバル!という再設計
- 2017年〜2019年|たけし・村上信五体制の教養・テーマ路線
- Bランクまとめ|低評価ではなく、番組が形を探していた時期
- 番外|2020年〜2022年、2025年は通常放送なし・放送見送り
- なぜFNS27時間テレビは特別だったのか
- なぜ近年のFNS27時間テレビは難しくなったのか
- まとめ|結局、自分が見ていたFNS27時間テレビが一番強い
FNS27時間テレビの黄金期は結局いつだったのか

夏になると、なぜか思い出してしまうテレビがあります。
深夜なのに家族がまだ起きていた。
いつもと違う空気が家の中に流れていた。
気づけば夜中までテレビがついていて、「今日は特別な日だ」と子どもながらに感じていた。
『FNS27時間テレビ』は、ただの大型特番ではありませんでした。
お笑い。
ドラマ。
生放送ハプニング。
深夜企画。
スポーツ。
音楽。
そして、その時代のフジテレビそのもの。
タモリ、明石家さんま、ビートたけし、SMAP、ナインティナイン、めちゃイケ……。
総合司会や中心番組が変わるたびに、27時間テレビの色も大きく変わっていきました。
だからこそ、「どの年が最強だったのか」は意外と難しい話です。
初期『FNSの日』時代が最高だったという人もいれば、めちゃイケ全盛期を推す人もいる。
『笑っていいとも!』の年が忘れられない人もいれば、SMAPの27時間テレビを思い出す人もいます。
しかも、視聴率だけでは語れません。
今でも語られる名場面。
その年の空気。
総合司会の存在感。
そして、「あの夏」をどれだけ思い出せるか。
今回は、1987年から2024年までの歴代放送回を整理しながら、独自Tier表でFNS27時間テレビの黄金期を振り返っていきます。
なお今回は、単純な人気ランキングではなく、「時代の熱量」を比較する考察としてまとめています。
「自分の27時間テレビこそ最強だった」という気持ちも、たぶん全部正解です。
今回のTier評価基準
今回のTier表は、単純な視聴率ランキングではありません。
もちろん、平均視聴率や瞬間最高視聴率は大事な材料です。
ただ、FNS27時間テレビの場合、数字だけで「最強回」を決めると少しズレてしまいます。
なぜなら、この番組は毎年テーマも総合司会も大きく変わるからです。
初期の『FNSの日』としての空気。
『平成教育テレビ』時代の知的バラエティ路線。
『めちゃイケ』や『笑っていいとも!』を中心にしたお祭り感。
SMAP総出演による特別感。
近年の新世代芸人による復活路線。
同じ27時間テレビでも、年によって見ている番組の印象はかなり違います。
そのため今回は、以下の5つを基準にTierを判断します。
・番組史への影響
・総合司会や中心出演者の存在感
・名物企画や今でも語られる場面
・当時のフジテレビらしさ
・視聴者の記憶への残り方
視聴率は大切ですが、それだけで決めません。
たとえば、2012年は『FNS27時間テレビ 笑っていいとも!真夏の超団結特大号!!徹夜でがんばっちゃってもいいかな?』として放送され、総合司会はタモリさんでした。公式番組ページでも総合司会がタモリさんであることが確認できます。これは単なる数字以上に、『笑っていいとも!』というフジテレビを象徴する番組の集大成として意味が大きい回です。(fujitv.co.jp)
また、2024年は『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』として放送され、総合司会は霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコの3組でした。公式サイトでも2024年7月20日・21日の放送と総合司会が確認できます。近年の27時間テレビを語るうえでは、新世代の大型バラエティとして重要な回です。(fujitv.co.jp)
さらに、2025年は公式サイトで『FNS27時間テレビ2025』の放送見送りが告知されています。だからこそ、この記事では単なる懐古ではなく、「27時間テレビはどの時代に一番熱かったのか」を改めて整理する意味があります。(fujitv.co.jp)
今回のTier表は、特定の年を絶対的に上げ下げするものではありません。
「この年が一番面白かった」と感じる基準は、人によって違います。
タモリさんの時代が好きな人。
たけしさん、さんまさん、逸見政孝さんの頃を覚えている人。
ナインティナインや中居正広さんの回に思い入れがある人。
2012年の『いいとも!』回を忘れられない人。
2014年のSMAP回を特別に感じている人。
それぞれに、自分だけの27時間テレビがあります。
だからこの記事では、視聴率、番組史、出演者、企画、記憶への残り方を組み合わせながら、「今回はこう判断した」という形で整理していきます。
FNS27時間テレビは、その年のフジテレビを映す大型特番だった
FNS27時間テレビを振り返るうえで、まず押さえておきたいのは、この番組が毎年まったく同じ形ではなかったことです。
総合司会が変わる。
中心となる番組が変わる。
企画の方向性が変わる。
その年のフジテレビを代表する出演者や番組の色が、そのまま反映される。
だからこそ、FNS27時間テレビは単なる長時間特番ではなく、その時代のフジテレビの空気をまとめて映す番組だったとも言えます。
1987年に始まった『FNSの日』は、フジテレビ開局30周年特別番組として企画された大型バラエティ番組でした。その後、1997年以降は多くの回で『FNS27時間テレビ』の名称が使われるようになります。
初期には、タモリさん、明石家さんまさん、ビートたけしさんといったフジテレビのバラエティ黄金期を象徴する顔ぶれが番組を支えました。
1990年代前半には、ビートたけしさんや逸見政孝さんが中心となった『平成教育テレビ』路線が大きな存在感を放ちます。
2000年代に入ると、ナインティナイン、中居正広さん、『めちゃイケ』色の強い回が印象を残し、2012年にはタモリさん総合司会の『笑っていいとも!』回、2014年にはSMAPを前面に出した回も登場しました。
一方で、とんねるずもフジテレビのバラエティ史を語るうえで欠かせない存在です。『とんねるずのみなさんのおかげでした』は1997年から2018年まで放送されたフジテレビ系列の看板バラエティであり、その前身番組も含めると、長くフジテレビの笑いを支えてきました。
27時間テレビ本体で、とんねるずが毎年中心にいたわけではありません。
それでも、フジテレビの大型バラエティ文化を語るなら、とんねるずの存在感を完全に外すことはできません。
FNS27時間テレビは、そうしたフジテレビの各時代の顔が入れ替わりながら続いてきた番組です。
だから、どの年を最強と見るかは簡単ではありません。
初期のフジテレビらしい勢いを評価するのか。
『平成教育テレビ』時代の完成度を見るのか。
『めちゃイケ』やSMAPの回を黄金期とするのか。
それとも、2023年・2024年の復活後の新世代回を、現代版の挑戦として見るのか。
今回は、全放送回を年表として整理したうえで、視聴率だけではなく、番組史への影響、出演者の存在感、企画の記憶度、そして今振り返ったときの熱量をもとにTier化していきます。
FNS27時間テレビ全放送回データベース 前半|1987年〜2004年
FNS27時間テレビをTier化する前に、まずは歴代放送回を整理しておきます。
ここでは、放送年、番組の大まかな位置づけ、総合司会・中心出演者、平均視聴率、Tier候補をまとめます。
視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区の平均世帯視聴率として報じられている数字を参照しています。1987年〜2004年までの平均視聴率と総合司会は、マイナビニュースの歴代視聴率一覧でも確認できます。
| 年 | 主なタイトル・系統 | 総合司会・中心出演者 | 平均視聴率 | Tier候補 | 一言メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1987年 | FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島 | タモリ/明石家さんま | 19.9% | SS | FNSの日の原点。大型生放送バラエティの出発点として別格。 |
| 1988年 | FNSスーパースペシャル テレビ夢列島系 | タモリ/笑福亭鶴瓶 | 14.0% | B | 初期路線を継続した回。原点期の一部として押さえたい年。 |
| 1989年 | FNSスーパースペシャル テレビ夢列島系 | タモリ/明石家さんま | 14.7% | S | タモリ・さんま体制の初期代表格。80年代フジの勢いが残る回。 |
| 1990年 | FNSスーパースペシャル テレビ夢列島系 | 須田哲夫アナ/河野景子アナ | 11.7% | B | アナウンサー中心色が強い回。初期の中ではやや評価が分かれる。 |
| 1991年 | FNSスーパースペシャル テレビ夢列島系 | 桂三枝/八木亜希子アナ/有賀さつきアナ | 11.7% | B | 初期から平成教育テレビ時代へ移る前の転換点。 |
| 1992年 | 平成教育テレビ系 | ビートたけし/逸見政孝 | 19.0% | SS | 平成教育テレビ路線の代表格。視聴率・番組史の両面で非常に強い。 |
| 1993年 | 平成教育テレビ系 | ビートたけし/逸見政孝 | 17.9% | SS | たけし・逸見政孝体制の完成度が高い回。90年代前半の重要回。 |
| 1994年 | 平成教育テレビ系 | ビートたけし | 13.8% | S | たけし中心の平成教育テレビ路線。SSには届かないが重要度は高い。 |
| 1995年 | FNSの日 1億2500万人の超夢列島 そのうちなんとか…23時間 | ビートたけし ほか | 15.1% | S | たけし時代後半の強い回。タイトル通り短縮気味の放送時間も特徴。 |
| 1996年 | FNSの日十周年記念 1億2500万人の超夢リンピック | ビートたけし ほか | 14.4% | S | 10周年記念回。たけし総合司会時代の締めとして扱いやすい。 |
| 1997年 | FNS27時間テレビ系 | ダウンタウン | 11.6% | A | ダウンタウン総合司会回。番組名が27時間テレビ系へ移る時期の重要回。 |
| 1998年 | FNS27時間テレビ系 | 中居正広 | 12.1% | A | 中居正広さん中心期の始まり。後のSMAP・中居系導線にもつながる。 |
| 1999年 | FNS27時間テレビ系 | 中居正広 | 13.3% | A | 中居正広さん中心期の安定回。90年代末のフジテレビ色が出る。 |
| 2000年 | FNS27時間テレビ系 | 中居正広 | 13.9% | A | 中居中心回の中でも数字面は比較的強い。2000年代入口の回。 |
| 2001年 | FNS27時間テレビ系 | MCリレー形式 | 11.4% | B | 中心人物を固定しない形式。後の転換期を感じさせる回。 |
| 2002年 | みんなのうた系 | みのもんた | 11.6% | B | 感動・情報寄りの色が強い時期。評価は分かれやすい。 |
| 2003年 | みんなのうた系 | みのもんた | 10.3% | B | みのもんた体制2年目。黄金期Tierでは慎重に扱いたい回。 |
| 2004年 | めちゃイケ系 | ナインティナイン/中居正広 | 16.9% | SS | めちゃイケ全盛期の代表回。2000年代の27時間テレビを語るうえで外せない。 |
1987年の初回は平均19.9%で、歴代一覧でも最上位の数字として扱われています。1992年・1993年のビートたけしさん、逸見政孝さん時代も平均19.0%、17.9%と非常に高く、番組史の黄金期として扱いやすいゾーンです。
また、1995年の『FNSの日 1億2500万人の超夢列島 そのうちなんとか…23時間』、1996年の『FNSの日十周年記念 1億2500万人の超夢リンピック』は、『テレビ夢列島』系の流れを引き継ぐ重要回として確認できます。
2004年は、平均16.9%でナインティナインさんと中居正広さんが中心となった回です。視聴率だけでなく、『めちゃイケ』全盛期の勢いを27時間テレビに持ち込んだ回として、SSランクに置く価値があります。
FNS27時間テレビ全放送回データベース 後半|2005年〜2025年
2005年以降のFNS27時間テレビは、かなり色が変わっていきます。
『めちゃイケ』色の強い回、クイズ番組・バラエティ番組との連動、SMAP総出演、いいとも回、そして近年の新世代芸人による復活回まで、同じ27時間テレビでも年ごとの印象は大きく違います。
| 年 | 主なタイトル・系統 | 総合司会・中心出演者 | 平均視聴率 | Tier候補 | 一言メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2005年 | FNSあっついテレビ!! みんなで楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん!! | 笑福亭鶴瓶/中居正広 | 13.0% | A | 鶴瓶・中居体制。2004年めちゃイケ回後のバラエティ色が残る回。 |
| 2006年 | FNS26時間テレビ 国民的なおもしろさ! 史上最大!! 真夏のクイズ祭り | 中居正広 | 12.6% | A | 中居さん中心のクイズ企画回。26時間テレビ表記なのも特徴。 |
| 2007年 | FNS27時間テレビ みんな なまか だっ! ウッキー! ハッピー! 西遊記! | 香取慎吾 | 12.4% | A | 『西遊記』連動色が強い回。香取慎吾さん中心の時代色がはっきり出た年。 |
| 2008年 | FNS27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!! | 明石家さんま | 13.8% | S | さんまさん中心回。ひょうきん族的なフジテレビバラエティの記憶につながる重要回。 |
| 2009年 | FNSの日26時間テレビ 超笑顔パレード 爆笑! お台場合宿!! | 島田紳助 | 13.8% | A | ヘキサゴン色が強い回。当時のフジテレビの人気番組連動型として印象的。 |
| 2010年 | FNSの日26時間テレビ 超笑顔パレード 絆 爆笑! お台場合宿!! | 島田紳助 | 12.6% | A | ヘキサゴン路線2年目。2000年代後半のフジテレビらしさが強い。 |
| 2011年 | FNS27時間テレビ めちゃ²デジッてるッ! 笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!! | ナインティナイン/中居正広 | 14.0% | S | めちゃイケ再登板回。2004年ほどの怪物感ではないが、後期めちゃイケ27時間として重要。 |
| 2012年 | FNS27時間テレビ 笑っていいとも! 真夏の超団結特大号!! | タモリ | 14.1% | SS | 『笑っていいとも!』集大成的な回。数字以上に番組史の意味が大きい。 |
| 2013年 | FNS27時間テレビ 女子力全開2013 乙女の笑顔が明日をつくる!! | 女芸人イレブン | 9.8% | B | 初の平均2桁割れとして報じられた回。挑戦色は強いが評価は分かれやすい。 |
| 2014年 | FNS27時間テレビ 武器はテレビ。SMAP×FNS27時間テレビ | SMAP | 13.1% | SS | SMAP総力戦の特別回。視聴率だけでなく記憶への残り方が強い。 |
| 2015年 | FNS27時間テレビ めちゃ²ピンチってるッ! 本気になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!! | ナインティナイン/中居正広 | 10.4% | A | めちゃイケ後期の27時間。全盛期とは違うが、番組史では重要。 |
| 2016年 | FNS27時間テレビフェスティバル! | MCリレー形式 | 7.7% | B | 当時の歴代最低視聴率として報じられた回。大型特番の難しさが見えた年。 |
| 2017年 | FNS27時間テレビ にほんのれきし | ビートたけし/村上信五 | 8.5% | B | 教養・歴史路線へ転換した回。従来の生バラエティとはかなり違う方向性。 |
| 2018年 | FNS27時間テレビ にほん人は何を食べてきたのか? | ビートたけし/村上信五 | 7.3% | B | 教養路線2年目。テーマ性はあるが、従来の27時間テレビ像とは距離がある。 |
| 2019年 | FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ! | ビートたけし/村上信五 | 5.8% | B | 歴代最低視聴率として報じられた回。番組の転換期として慎重に扱いたい。 |
| 2020年 | 放送なし | — | — | 番外 | 通常のFNS27時間テレビとしては放送なし。 |
| 2021年 | 放送なし | — | — | 番外 | 通常のFNS27時間テレビとしては放送なし。 |
| 2022年 | 放送なし | — | — | 番外 | 通常のFNS27時間テレビとしては放送なし。 |
| 2023年 | FNS27時間テレビ 鬼笑い祭 | 千鳥/かまいたち/ダイアン | 個人全体平均・到達人数で発表 | S | 4年ぶり復活回。新世代バラエティとして再始動した意味が大きい。 |
| 2024年 | FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭! | 霜降り明星/チョコレートプラネット/ハナコ | 個人4.0%/コア4.6% | S | 『新しいカギ』メインの新世代回。コア視聴率で存在感を示した。 |
| 2025年 | 放送見送り | — | — | 番外 | 公式サイトで2025年の放送見送りが告知されている。 |
2013年は平均9.8%で、FNSの日史上初の平均視聴率2桁割れとして報じられています。2016年は7.7%、2017年は8.5%、2018年は7.3%、2019年は5.8%と、2010年代後半は数字面でも苦しい時期が続きました。
一方で、2023年は4年ぶりの復活回として全国推計6376.5万人が視聴したとビデオリサーチが発表しています。2024年は個人全体4.0%、コア4.6%を記録し、公式サイトでも霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコが総合司会を務めたことが確認できます。
2025年は、公式サイト上で『FNS27時間テレビ2025』の放送見送りが告知されています。
FNS27時間テレビ黄金期Tier表|全放送回を踏まえた独自評価
ここまで歴代放送回を整理してきました。
FNS27時間テレビは、年によってまったく性格が違います。
初期の『テレビ夢列島』。
ビートたけしさん、逸見政孝さんの『平成教育テレビ』路線。
ナインティナインさん、中居正広さんによる『めちゃイケ』色の強い回。
タモリさん総合司会の『笑っていいとも!』回。
SMAP全員が前面に出た2014年回。
そして2023年・2024年の復活後の新世代回。
そのため、今回のTierは単純な視聴率順ではありません。
視聴率、番組史への影響、中心出演者の存在感、当時のフジテレビらしさ、そして今でも語られる記憶の強さをもとに判断しています。
| Tier | 該当年 | 主な位置づけ |
|---|---|---|
| SS | 1987年/1992年/1993年/2004年/2012年/2014年 | 番組の原点、平成教育テレビ黄金期、めちゃイケ全盛、いいとも集大成、SMAP総力戦など、番組史を語るうえで外せない伝説級。 |
| S | 1989年/1994年/1995年/1996年/2008年/2011年/2023年/2024年 | BIG3的な空気、たけし中心回、さんま回、めちゃイケ再登板、復活後の新世代回など、時代の熱量が強く残る黄金回。 |
| A | 1997年/1998年/1999年/2000年/2005年/2006年/2007年/2009年/2010年/2015年 | ダウンタウン、中居正広、鶴瓶・中居、香取慎吾『西遊記』、ヘキサゴン、めちゃイケ後期など、時代色がはっきりした印象回。 |
| B | 1988年/1990年/1991年/2001年/2002年/2003年/2013年/2016年/2017年/2018年/2019年 | 初期の模索、感動・情報寄り路線、MCリレー、女芸人回、教養路線など、挑戦や転換期として意味のある回。 |
| 番外 | 2020年/2021年/2022年/2025年 | 通常のFNS27時間テレビとしては放送なし、または放送見送り。2025年は公式サイトでも放送見送りが告知されている。 |
2016年は平均7.7%で当時の過去最低、2017年は平均8.5%、2019年は平均5.8%で歴代最低と報じられており、2010年代後半は数字面では厳しい時期でした。ただし、この記事では単純に低評価と断定せず、「27時間テレビが従来のお祭り型から別の形を探していた転換期」として扱います。
一方で、2023年は4年ぶりの復活回、2024年は霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコが総合司会を務めた『日本一たのしい学園祭!』として放送され、公式サイトでも2024年回と2025年放送見送りが確認できます。2024年は個人全体4.0%、コア4.6%を記録したことも報じられています。
このTier表で大事にしたいのは、「どの年が一番偉いか」ではありません。
FNS27時間テレビは、見る世代によって最強回が変わります。
80年代後半から見ていた人にとっては、初回やタモリさん、さんまさんの時代が強い。
90年代を見ていた人にとっては、たけしさん、逸見政孝さんの平成教育テレビ時代が忘れられない。
2000年代の視聴者なら、2004年のめちゃイケ回を最強に挙げる人も多いはずです。
2010年代なら、2012年のいいとも回、2014年のSMAP回が特別に残っている人もいるでしょう。
だから今回は、全放送回を押さえたうえで、番組史の大きな節目になった年を上位に置いています。
SSランク|FNS27時間テレビ史に残る伝説回
SSランクに置いたのは、以下の6回です。
・1987年
・1992年
・1993年
・2004年
・2012年
・2014年
この6回は、単に視聴率が高いだけではありません。
FNS27時間テレビの歴史を振り返るときに、「この年を外すと話が成り立たない」と感じる回です。
1987年は番組の原点。
1992年・1993年は、ビートたけしさんと逸見政孝さんによる『平成教育テレビ』路線の黄金期。
2004年は、ナインティナインさんと中居正広さんによる『めちゃイケ』色の強い代表回。
2012年は、タモリさん総合司会の『笑っていいとも!』回。
2014年は、SMAPが27時間を背負った特別な回。
それぞれ方向性は違います。
しかし共通しているのは、その年のフジテレビらしさが濃く出ていたことです。
FNS27時間テレビは、普通のバラエティ番組ではありません。
その年のフジテレビの顔、勢い、空気感がそのまま出る番組でした。
だからSSランクは、「一番笑えた年」だけで選んでいません。
番組史の節目になったか。
後年まで語りやすいか。
当時のテレビ文化を象徴していたか。
今振り返っても、その年の意味が説明できるか。
この基準で見ると、SSランクはかなりはっきりしてきます。
1987年|FNS27時間テレビの原点になった初回
1987年は、FNS27時間テレビを語るうえで絶対に外せない年です。
この年に放送された『FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島』が、後の『FNSの日』、そして『FNS27時間テレビ』へつながる原点になりました。
総合司会はタモリさんと明石家さんまさん。
平均視聴率は19.9%で、歴代でも非常に高い数字として語られています。歴代視聴率一覧でも、1987年は19.9%、総合司会はタモリさんと明石家さんまさんとされています。(news.mynavi.jp)
この年がSSランクなのは、視聴率が高かったからだけではありません。
そもそも「フジテレビが局を挙げて、長時間生放送の大型バラエティをやる」という形そのものが、後の27時間テレビ文化の出発点でした。
深夜まで続く生放送。
全国の系列局とのつながり。
バラエティ、企画、ハプニング、ライブ感。
何が起こるかわからない空気。
この初回がなければ、その後の27時間テレビは存在していません。
FNS27時間テレビの黄金期を語るなら、どれだけ後年の回が面白くても、1987年を上位に置かないわけにはいきません。
この年は、番組としての完成度というより、原点としての価値が圧倒的です。
1992年・1993年|たけし・逸見政孝時代の完成度
1992年と1993年は、FNS27時間テレビ史の中でもかなり強い時期です。
この2年は、ビートたけしさんと逸見政孝さんによる『平成教育テレビ』路線の代表回として位置づけられます。
1992年の平均視聴率は19.0%。
1993年は17.9%。
どちらも歴代の中で非常に高い数字です。歴代視聴率一覧でも、1992年はビートたけしさん・逸見政孝さんで19.0%、1993年も同じくビートたけしさん・逸見政孝さんで17.9%と確認できます。(news.mynavi.jp)
この時期の強さは、知的バラエティと大型特番の相性にあります。
『平成教育委員会』的なクイズ・教育バラエティの要素。
ビートたけしさんの存在感。
逸見政孝さんの安定した進行。
フジテレビらしい明るさと、少し上品な知的企画の組み合わせ。
このバランスがかなり良かったのだと思います。
27時間テレビというと、どうしても「お祭り」「深夜のハチャメチャ」「生放送の勢い」という印象が強くなりがちです。
しかし1992年・1993年は、それだけではありませんでした。
家族で見られる大型特番としての強さ。
番組全体に一本の企画軸があるわかりやすさ。
総合司会の組み合わせの安定感。
このあたりが、他の年とは違う魅力になっています。
とくに逸見政孝さんの存在は大きいです。
ビートたけしさんの強い個性を受け止めながら、番組全体を成立させる。
その安心感があったからこそ、『平成教育テレビ』路線は強かったのだと思います。
1992年・1993年は、単なる高視聴率回ではなく、FNS27時間テレビが「大型バラエティとして完成度を高めた時期」としてSSに置く価値があります。
2004年|めちゃイケ全盛期を27時間テレビに持ち込んだ怪物回
2004年は、2000年代のFNS27時間テレビを語るなら絶対に外せない回です。
総合司会はナインティナインさんと中居正広さん。
『めちゃイケ』色が非常に強い回で、平均視聴率は16.9%、瞬間最高視聴率は32.7%を記録したと報じられています。(news.mynavi.jp)
この回がSSランクなのは、2000年代の27時間テレビに「バラエティのお祭り感」を強く取り戻した印象があるからです。
2002年・2003年は、みのもんたさん中心の感動・情報寄り路線でした。
もちろんそれも時代の一つですが、FNS27時間テレビに求められていた“フジテレビらしいバラエティ感”とは少し距離がありました。
そこに、2004年の『めちゃイケ』回が来ます。
ナインティナインさん。
中居正広さん。
『めちゃイケ』のノリ。
生放送ならではのハプニング感。
フジテレビのバラエティがまだ強かった時代の勢い。
2004年回は、27時間テレビが「やっぱりこういうお祭り番組だった」と思わせてくれた回だったと言えます。
特に、ナインティナインさんと中居正広さんの組み合わせは、FNS27時間テレビとの相性が非常に良かったと思います。
バラエティの中心にいながら、長時間番組を支えるだけの安定感もある。
無茶な企画も成立させながら、番組としての見やすさも残す。
このバランスが、2004年回の強さでした。
視聴率面でも強く、記憶への残り方でも強い。
2000年代のFNS27時間テレビを代表する回として、SSランクに置くのはかなり自然です。
2012年|笑っていいとも!が27時間テレビを背負った特別回
2012年は、FNS27時間テレビの中でもかなり特別な回です。
正式タイトルは『FNS27時間テレビ 笑っていいとも!真夏の超団結特大号!!徹夜でがんばっちゃってもいいかな?』。
総合司会はタモリさんです。公式番組ページでも、『笑っていいとも!』を軸にした企画内容や、タモリさんが『サザエさん』にキャラクターとして登場する内容などが確認できます。(fujitv.co.jp)
この回は、視聴率だけで測ると見落としやすいタイプです。
平均視聴率は14.1%。
数字としても十分強いですが、それ以上に重要なのは、『笑っていいとも!』というフジテレビを象徴する帯番組が27時間テレビ全体を背負ったことです。
『笑っていいとも!』は、長年にわたって平日昼のフジテレビを象徴してきた番組でした。
その番組が、27時間テレビという局全体のお祭り番組の中心になる。
これは、かなり大きな意味があります。
タモリさんは1987年の初回でも総合司会を務めています。
そして2012年に、再び27時間テレビの中心に立つ。
この流れだけでも、番組史として非常に美しいものがあります。
2012年回には、単なるバラエティの勢いだけではなく、「フジテレビの歴史を一度まとめる」ような空気がありました。
『いいとも!』レギュラー。
タモリさん。
フジテレビの日常番組と大型特番の接続。
長年見てきた視聴者へのご褒美のような感覚。
その意味で、2012年はSSランクに置きたい回です。
2014年|SMAPが27時間を背負った“武器はテレビ。”の年
2014年も、FNS27時間テレビ史に残る重要回です。
正式タイトルは『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』。
SMAPが番組全体の中心となった回でした。
平均視聴率は関東地区で13.1%、関西地区で13.9%。瞬間最高視聴率は関東地区で23.8%と報じられています。(billboard-japan.com)
この回をSSランクに置いた理由は、視聴率だけではありません。
2014年のFNS27時間テレビは、SMAPという国民的グループが、27時間テレビ全体を背負ったことに意味があります。
バラエティ。
ドラマ。
アニメ。
ライブ。
トーク。
企画。
SMAPが持っていたテレビタレントとしての総合力を、27時間という枠で見せた回だったと言えます。
特に「武器はテレビ。」というテーマは、今振り返るとかなり象徴的です。
テレビの力が変わり始めていた時代に、SMAPがテレビそのものを背負う。
これは単なるアイドル企画ではなく、2010年代のテレビ文化を考えるうえでも印象に残る回です。
もちろん、FNS27時間テレビらしい“お祭り感”という意味では、2004年のめちゃイケ回の方がわかりやすいかもしれません。
しかし2014年には、2014年にしかない特別感がありました。
SMAPが全員で27時間を走り切る。
グループの存在感と、テレビ局の大型特番が重なる。
「今のテレビで何ができるのか」を見せようとする。
この意味で、2014年はSSランクに置く価値があります。
SSランクまとめ|フジテレビの“その時代の顔”が濃く出た回
SSランクの6回は、方向性がすべて違います。
1987年は、番組の原点。
1992年・1993年は、『平成教育テレビ』路線の完成度。
2004年は、『めちゃイケ』全盛期の爆発力。
2012年は、『笑っていいとも!』の集大成。
2014年は、SMAPが27時間を背負った特別回。
どれも同じ基準だけでは並べられません。
でも、共通しているのは、その年のフジテレビの顔がはっきり見えることです。
タモリさん。
明石家さんまさん。
ビートたけしさん。
逸見政孝さん。
ナインティナインさん。
中居正広さん。
SMAP。
それぞれの時代を象徴する人たちが、27時間テレビという巨大な枠の中で前面に出ていた。
だからこそ、これらの回は今でも語りやすいのだと思います。
FNS27時間テレビの最強回を一つだけ選ぶのは難しいです。
しかし、番組史の節目を並べるなら、このSSランクの6回はかなり外しにくい存在です。
Sランク|黄金期を支えた強力回
Sランクに置いたのは、以下の8回です。
・1989年
・1994年
・1995年
・1996年
・2008年
・2011年
・2023年
・2024年
SSランクが「番組史を語るうえで外せない伝説回」だとすれば、Sランクは「その時代の勢いがはっきり残っている強力回」です。
1989年は、初期『テレビ夢列島』時代の中でもタモリさん・明石家さんまさん体制の印象が強い回。
1994年〜1996年は、ビートたけしさん中心の平成教育テレビ後期から10周年記念へ向かう時期。
2008年は、明石家さんまさん総合司会による『ひょうきん夢列島』。
2011年は、ナインティナインさん・中居正広さんによるめちゃイケ再登板回。
2023年・2024年は、コロナ禍による中断を経て復活した新世代の27時間テレビです。
どれもSSランクほどの“番組史の決定打”ではないかもしれません。
しかし、FNS27時間テレビの歴史を振り返るなら、かなり重要な回です。
1989年|初期FNSの日の勢いが残るタモリ・さんま回
1989年は、初期『FNSの日』の空気を語るうえで重要な回です。
総合司会はタモリさんと明石家さんまさん。
平均視聴率は14.7%で、歴代視聴率一覧でも確認できます。1987年の初回ほどの数字ではありませんが、初期『テレビ夢列島』路線の中では、タモリさんとさんまさんの組み合わせが持つ“フジテレビらしさ”が残る回です。
この年をSランクに置いた理由は、番組の完成度というより、初期FNSの日の勢いを感じやすいからです。
1987年の初回は原点として別格。
1988年は初回の流れを受けた継続回。
そして1989年は、タモリさん・さんまさんという組み合わせで、初期の大型バラエティ特番らしい空気をしっかり残した年と言えます。
27時間テレビは、後年になるほどベース番組やテーマが明確になります。
『平成教育テレビ』。
『めちゃイケ』。
『笑っていいとも!』。
SMAP。
『新しいカギ』。
一方で初期は、もっと“フジテレビ全体のお祭り”という印象が強い時期でした。
その意味で1989年は、初期FNSの日らしさを語るうえで大事な年です。
1994年・1995年・1996年|たけし中心期の厚みを作った3年間
1994年から1996年は、ビートたけしさん中心の流れが続く時期です。
1992年・1993年は、ビートたけしさんと逸見政孝さんによる『平成教育テレビ』路線の完成度が非常に高く、SSランクに置きました。
その後の1994年、1995年、1996年は、SSには届かないものの、FNSの日の黄金期を支えた重要な3年間です。
歴代視聴率では、1994年が13.8%、1995年が15.1%、1996年が14.4%とされています。1995年は『FNSの日 1億2500万人の超夢列島 そのうちなんとか…23時間』、1996年は『FNSの日十周年記念 1億2500万人の超夢リンピック』として放送された回です。
この3年間の魅力は、フジテレビの大型バラエティがまだ“局全体のお祭り”として機能していたことです。
たけしさんの存在感。
平成教育テレビの余韻。
10周年へ向かう番組の節目。
そして、90年代半ばのフジテレビらしい勢い。
1992年・1993年ほどの完成度や強烈な記憶はなくても、この時期があったからこそ、FNSの日は90年代の大型特番として定着していったのだと思います。
特に1996年は10周年記念回という意味でも重要です。
長時間特番は、1回だけ成功しても文化にはなりません。
何年も続き、その年ごとの色を変えながら定着していくことで、初めて「夏の恒例番組」になります。
1994年〜1996年は、まさにその定着期として評価したい時期です。
2008年|さんま総合司会の“ひょうきん夢列島”
2008年は、FNS27時間テレビの中でもかなり語りやすい回です。
正式タイトルは『FNS27時間テレビ!!みんな笑顔のひょうきん夢列島!!』。
総合司会は明石家さんまさんでした。フジテレビ公式ページでも、2008年7月27日放送終了回として、総合司会をさんまさんが務めたことが紹介されています。
この回の強さは、タイトルからもわかる通り『ひょうきん族』的なフジテレビバラエティの記憶に直結していることです。
明石家さんまさんは、FNS27時間テレビの歴史において非常に大きな存在です。
初回から関わり、深夜企画でも何度も印象を残し、27時間テレビといえばさんまさんを思い浮かべる人も多いはずです。
そのさんまさんが総合司会を務め、「ひょうきん夢列島」という形で番組全体を引っ張った2008年は、かなり重要な回です。
平均視聴率は13.8%。
数字だけ見ればSSランクではありません。
ただ、この年には“フジテレビのお笑い特番”としてのわかりやすさがあります。
2004年のめちゃイケ回が2000年代バラエティの爆発力だとすれば、2008年は、さんまさんを中心にしたフジテレビバラエティの総決算に近い空気があります。
27時間テレビを「笑いの大型特番」として楽しみたい人にとって、2008年はかなり記憶に残る回だったのではないでしょうか。
2011年|めちゃイケ再登板の後期代表回
2011年は、ナインティナインさんと中居正広さんによる『めちゃイケ』再登板回です。
正式タイトルは『FNS27時間テレビ めちゃ²デジッてるッ!笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!!』。
平均視聴率は14.0%で、瞬間最高視聴率は29.8%と報じられています。
2004年のめちゃイケ回をSSに置いたため、2011年はSランクにしました。
ただ、これは決して評価が低いという意味ではありません。
2011年は、2004年から時間が経った後の“後期めちゃイケ型27時間テレビ”として重要です。
ナインティナインさん。
中居正広さん。
めちゃイケメンバー。
デジタル放送移行の時代感。
そして「笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!!」という、いかにもフジテレビらしいキャッチコピー。
2004年のような怪物感とは少し違いますが、FNS27時間テレビにおけるめちゃイケ路線が、まだ大きな存在感を持っていたことがわかる回です。
視聴率面でも十分に強く、2010年代前半の27時間テレビを語るなら外せません。
2023年|4年ぶりに帰ってきた復活回
2023年は、FNS27時間テレビにとって大きな意味を持つ年です。
『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』として、千鳥、かまいたち、ダイアンが総合司会を務めました。2023年の公式サイトでも、番組企画や総合司会陣を確認できます。
この年が重要なのは、4年ぶりの復活回だったことです。
2020年、2021年、2022年は通常のFNS27時間テレビとして放送されませんでした。
その後、2023年に『千鳥の鬼レンチャン』を中心とした新しい形で復活します。
これは、単なる再開ではありません。
それまでの27時間テレビは、2017年〜2019年にビートたけしさん・村上信五さん体制の教養・テーマ型路線へ変化していました。
一方で2023年は、お笑い・バラエティ色を前面に戻した回です。
つまり2023年は、「27時間テレビをもう一度、お祭りバラエティとして戻す」意味があった年と言えます。
千鳥、かまいたち、ダイアンという組み合わせも、現在のフジテレビバラエティを象徴する顔ぶれでした。
過去の黄金期とは違う。
でも、新しい時代の27時間テレビとしての意味は大きい。
そのため、2023年はSランクに置いています。
2024年|新しいカギ世代による“学園祭”回
2024年は、復活後の27時間テレビをさらに定着させた回として重要です。
正式タイトルは『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』。
総合司会は霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコの3組でした。フジテレビ公式サイトでも、2024年回の総合司会としてこの3組が紹介されています。
この年の特徴は、『新しいカギ』を軸にした若い世代向けのバラエティ感です。
2024年回は、個人全体4.0%、コアターゲット4.6%を記録し、同時間帯横並びトップと報じられました。日曜夜のクライマックス帯では、個人6.9%、コア7.8%も記録しています。
ここで重要なのは、かつてのような世帯視聴率だけでは評価しにくい時代になっていることです。
1980年代〜2000年代の27時間テレビは、世帯視聴率が大きな評価軸でした。
しかし現在は、個人視聴率やコア視聴率も重視されます。
2024年回は、その意味で現代型の評価軸に合った回でした。
昔の27時間テレビとは違います。
タモリさん、さんまさん、たけしさん、SMAP、めちゃイケが引っ張った時代とは、明らかに空気が違う。
でも、だからこそ2024年は新しい時代の27時間テレビとして見る価値があります。
2025年に放送見送りが発表されたことを考えると、2024年回は現時点で近年の重要な到達点としても見えます。
Sランクまとめ|時代の熱量を支えた準伝説級の回
Sランクは、SSランクほど“番組史の節目”として語られる回ばかりではありません。
しかし、どの回にも明確な意味があります。
1989年は、初期FNSの日の勢い。
1994年〜1996年は、たけし中心期の厚み。
2008年は、さんま総合司会によるフジテレビお笑い文化の濃さ。
2011年は、めちゃイケ再登板の後期代表。
2023年・2024年は、復活後の新世代バラエティ。
FNS27時間テレビは、常に同じ形では続いてきませんでした。
その時代ごとに、中心になる人や番組が変わり、見せ方も変わる。
Sランクの回は、その変化の中でしっかり熱量を残した年です。
SSランクだけを見れば、27時間テレビの歴史は語れます。
でも、Sランクまで含めて見ると、「なぜこの番組が長く続いたのか」がより見えてきます。
Aランク|その時代のフジテレビ色が強く出た印象回
Aランクに置いたのは、以下の10回です。
・1997年
・1998年
・1999年
・2000年
・2005年
・2006年
・2007年
・2009年
・2010年
・2015年
Aランクは、SSやSほど「番組史の象徴」とまでは言いにくいものの、その年のフジテレビらしさがはっきり出ていた回です。
ダウンタウン。
中居正広さん。
笑福亭鶴瓶さん。
香取慎吾さん。
島田紳助さん。
ナインティナインさん。
それぞれの時代を代表する出演者や番組の色が、27時間テレビに反映されていました。
このAランクの面白さは、良くも悪くも「その年のフジテレビが何を推していたのか」が見えやすいことです。
SSランクのように番組史の節目として語られる回ではない。
Sランクのように黄金期を支えた強力回とも少し違う。
でも、年表で見るとかなり重要です。
FNS27時間テレビは、毎年同じ番組ではありません。
だからこそ、Aランクの回を並べると、フジテレビのバラエティがどう変わっていったのかが見えてきます。
1997年|ダウンタウンが総合司会を務めた転換点
1997年は、FNS27時間テレビの中でも転換点にあたる回です。
総合司会はダウンタウン。
平均視聴率は11.6%とされています。歴代視聴率一覧でも、1997年はダウンタウン総合司会の回として確認できます。
この年の重要性は、1992年〜1996年のビートたけしさん中心期から、次の時代へ移っていく流れにあります。
たけしさんや逸見政孝さんの『平成教育テレビ』的な流れから、ダウンタウンが中心になる。
これは、フジテレビの大型特番における笑いの軸が変わり始めたことを感じさせます。
もちろん、1997年回がSS級の伝説回として語られることは多くありません。
ただ、ダウンタウンが27時間テレビを背負ったという事実は、番組史の中ではかなり大きいです。
80年代〜90年代前半のフジテレビ的な笑いから、90年代後半のバラエティへ。
その移り変わりを示す回として、Aランクに置きたい年です。
1998年〜2000年|中居正広中心期の安定感
1998年、1999年、2000年は、中居正広さんが中心となった時期です。
歴代視聴率では、1998年が12.1%、1999年が13.3%、2000年が13.9%とされています。
この3年間をAランクに置いた理由は、27時間テレビが90年代後半から2000年代へ移る時期に、中居さんを中心に安定した形を作っていたからです。
中居さんは、バラエティMCとしても、SMAPのメンバーとしても、当時のフジテレビと非常に相性の良い存在でした。
お笑いだけに寄りすぎない。
アイドル色だけにも寄りすぎない。
生放送の長時間番組でも、全体を進める力がある。
このバランスが、27時間テレビにはかなり合っていたと思います。
1998年〜2000年は、SSやSに置くほどの強烈な一発感はありません。
しかし、後の2004年めちゃイケ回、2011年めちゃイケ回、2014年SMAP回へつながる中居さんの27時間テレビ適性を考えると、かなり重要な時期です。
中居さんは、FNS27時間テレビにおいて単発の出演者ではなく、複数の時代をまたいで存在感を残した人です。
その意味で、1998年〜2000年は「中居正広と27時間テレビ」の土台になった時期として見ても面白いと思います。
2005年|鶴瓶・中居体制のバラエティ回
2005年は、笑福亭鶴瓶さんと中居正広さんが中心となった回です。
平均視聴率は13.0%。
2004年のめちゃイケ回が強烈だっただけに、その翌年としてはやや落ち着いた印象もありますが、鶴瓶さんと中居さんの組み合わせには、長時間特番ならではの安心感がありました。
この年をAランクにしたのは、2004年の勢いを受けた後の“バラエティ回”として成立していたからです。
27時間テレビは、ただ騒がしいだけでは持ちません。
長時間番組では、深夜、朝、昼、夕方、夜と、時間帯によって番組の空気が変わります。
その中で、鶴瓶さんの柔らかさと中居さんの進行力はかなり相性が良い組み合わせでした。
2005年は、番組史の頂点というより、2000年代中盤のフジテレビ大型バラエティらしさが出た回です。
2006年|中居正広中心のクイズ祭り回
2006年は、『FNS26時間テレビ 国民的なおもしろさ!史上最大!!真夏のクイズ祭り』として放送された回です。
この年は27時間ではなく、26時間テレビ表記になっている点も特徴です。
総合司会は中居正広さん。平均視聴率は12.6%とされています。
この回は、タイトル通りクイズ色が強い年でした。
27時間テレビというと、お笑い、深夜企画、生放送のハプニングが注目されがちです。
しかし2006年は、クイズ企画を大きく打ち出した構成になっています。
この時期のフジテレビは、クイズ・バラエティ・タレント番組をうまく組み合わせながら大型特番を作っていました。
その意味で2006年は、FNS27時間テレビの中でも「企画フォーマットを変えた年」として見られます。
SSやSではありませんが、年表から外すと流れが見えにくくなる回です。
2007年|香取慎吾『西遊記』色が強い時代回
2007年は、香取慎吾さんが総合司会を務めた『FNS27時間テレビ みんな なまか だっ!ウッキー!ハッピー!西遊記!』です。
放送日は2007年7月28日〜29日。
総合司会は孫悟空、つまり香取慎吾さんとして紹介されています。
平均視聴率は12.4%とされています。
この年は、かなり時代色がはっきりしています。
『西遊記』は、香取慎吾さん主演で2006年にフジテレビ系で放送されたドラマです。香取さんのほか、内村光良さん、伊藤淳史さん、深津絵里さんらが出演していました。
つまり2007年回は、ドラマ・映画・バラエティを横断したフジテレビの大型企画感が強い回です。
この回をどう評価するかは、人によって分かれると思います。
純粋な27時間テレビのバラエティ感で見ると、2004年や2011年のめちゃイケ回ほどの強さはありません。
一方で、「当時のフジテレビが何を前面に出していたか」は非常にわかりやすい。
香取慎吾さん。
西遊記。
SMAPの存在感。
ドラマとバラエティの連動。
2007年は、まさに当時のフジテレビのメディアミックス的な空気を映した回でした。
そのためAランクに置いています。
2009年・2010年|ヘキサゴン路線の時代色
2009年と2010年は、島田紳助さんが中心となった『ヘキサゴン』色の強い回です。
2009年の平均視聴率は13.8%。
2010年は12.6%とされています。
この2年は、今振り返るとかなり時代を感じる回です。
当時のフジテレビでは、『クイズ!ヘキサゴンII』が大きな人気を持っていました。
そこから生まれたユニットやタレント展開も含め、番組単体を超えた勢いがありました。
2009年・2010年の27時間テレビは、そのヘキサゴン路線を大型特番へ広げた回です。
これは、SSやSに置くかどうかで迷うところもあります。
数字面だけ見れば、2009年は13.8%と十分強い。
ただ、長期的な番組史で見ると、ヘキサゴン路線はかなり時代限定の色が強いです。
そのため今回はAランクにしました。
今でも語り継がれる“伝説回”というより、「2000年代後半のフジテレビを象徴する回」として見るのが自然です。
2015年|めちゃイケ後期の本気回
2015年は、『FNS27時間テレビ めちゃ²ピンチってるッ!本気になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!!』として放送された回です。
『めちゃイケ』ベースの27時間テレビとしては、2004年、2011年に続く重要な回です。
番組全体の平均視聴率は10.4%、瞬間最高視聴率は19.1%とされています。
この年をAランクに置いた理由は、めちゃイケ全盛期とは違う意味で重要だからです。
2004年は、めちゃイケ全盛の爆発力。
2011年は、後期めちゃイケの再登板。
そして2015年は、さらに時代が変わった中での“本気”を掲げた回でした。
タイトルにも「ピンチってるッ!」「本気になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!!」という言葉が入っています。
これは、当時のテレビ全体の空気を考えると象徴的です。
かつてのように、27時間テレビを放送すれば自然に大きく盛り上がる時代ではなくなっていた。
それでも、めちゃイケがもう一度大型特番に向き合った。
そういう回だったと思います。
数字面では2004年や2011年には届きません。
しかし、めちゃイケと27時間テレビの関係を締めくくるような意味では、かなり重要です。
Aランクの中でも、番組史の流れを見るうえで外しにくい年です。
Aランクまとめ|伝説回ではなくても、その年の空気が濃い
Aランクの回は、SSやSほどわかりやすい伝説回ではありません。
しかし、年表で見ると非常に面白いです。
1997年はダウンタウン。
1998年〜2000年は中居正広さん。
2005年は鶴瓶さんと中居さん。
2006年はクイズ祭り。
2007年は香取慎吾さんと『西遊記』。
2009年・2010年はヘキサゴン。
2015年はめちゃイケ後期。
どの年も、その時代のフジテレビが何に力を入れていたのかが見えてきます。
FNS27時間テレビは、単に毎年続く長時間番組ではありませんでした。
その年の看板番組や看板出演者が前面に出ることで、番組の色が変わっていく。
Aランクの回は、その変化をよく表しています。
だから、最強回を語るならSSやSが中心になります。
でも、FNS27時間テレビという番組の歴史を知るなら、Aランクの回もかなり重要です。
Bランク|挑戦・転換期として意味のある回
Bランクに置いたのは、以下の11回です。
・1988年
・1990年
・1991年
・2001年
・2002年
・2003年
・2013年
・2016年
・2017年
・2018年
・2019年
Bランクといっても、単純に「悪い回」という意味ではありません。
FNS27時間テレビは、毎年同じ形で続いてきた番組ではありませんでした。
ときには大きく方向性を変え、ときには時代に合わせて企画を組み替え、ときには従来のお祭り感とは違う路線を試してきました。
その中には、数字面で苦戦した年もあります。
視聴者の記憶に残りにくい年もあります。
評価が分かれる年もあります。
ただ、そうした年を外してしまうと、FNS27時間テレビの歴史はかなりきれいごとになってしまいます。
番組には、勢いのある年だけでなく、模索していた年もある。
だからこそ、Bランクは「失敗回」ではなく、「転換期・挑戦回」として見ていきます。
1988年・1990年・1991年|初期FNSの日の模索期
1988年、1990年、1991年は、初期FNSの日の中でも少し評価が難しい年です。
1987年の初回は、タモリさんと明石家さんまさんによる原点として非常に強い回でした。
1989年も、タモリさん・さんまさん体制の初期代表格としてSランクに置いています。
一方で、1988年、1990年、1991年は、番組史の節目としてはやや語られにくい年です。
歴代視聴率では、1988年が14.0%、1990年が11.7%、1991年も11.7%とされています。1990年は須田哲夫アナ・河野景子アナ、1991年は桂三枝さん、八木亜希子アナ、有賀さつきアナが総合司会として記録されています。
この時期は、まだFNSの日という大型特番の形を探っていた段階だったと思います。
今のように「27時間テレビといえばこの形式」というイメージが固まっていたわけではありません。
どの出演者を中心にするのか。
どんな企画で長時間をつなぐのか。
バラエティ色をどこまで強くするのか。
そうした模索があった時期です。
1988年、1990年、1991年を高く置きすぎると、1987年初回や1992年以降の平成教育テレビ路線との違いが見えにくくなります。
そのため今回はBランクにしています。
ただし、初期FNSの日の空気を支えた回であることは間違いありません。
2001年|MCリレー形式の転換回
2001年は、FNS27時間テレビの中でも少し特殊な回です。
総合司会を一人に固定するのではなく、MCリレー形式で進行した年として扱われています。
平均視聴率は11.4%です。
この年をBランクにした理由は、番組の形を変えようとした転換回だからです。
1998年〜2000年は、中居正広さん中心の流れがありました。
その後の2001年は、明確な一人の顔で引っ張るというより、複数の出演者や企画でつないでいく形に近い年でした。
これは、FNS27時間テレビにとって大事な実験だったと思います。
長時間番組は、中心になる人が強いほど見やすくなります。
一方で、一人や一組に負担が集中しすぎると、番組全体の形が固定されます。
2001年は、そのバランスを変えようとした年だったのかもしれません。
ただ、視聴者の記憶に残る“強い顔”という意味では、1987年、1992年、2004年、2012年、2014年のような回には及びません。
だから今回は、挑戦回としてBランクに置いています。
2002年・2003年|みのもんた体制の感動・情報寄り路線
2002年と2003年は、みのもんたさんが中心となった時期です。
2002年の平均視聴率は11.6%。
2003年は10.3%とされています。
この2年は、FNS27時間テレビの中でも評価が分かれやすい時期です。
それまでの27時間テレビには、お笑い・生放送・ハプニング・フジテレビらしいお祭り感が強くありました。
一方で、2002年・2003年は、感動や情報寄りの色が強い回として見られます。
みのもんたさんは、当時のテレビ界において非常に大きな存在でした。
情報番組、ワイドショー、クイズ、生活密着型の番組など、幅広いジャンルで影響力を持っていた人物です。
そのみのさんを中心に据えたこと自体は、当時のテレビの流れを考えると自然でもあります。
ただ、FNS27時間テレビに何を求めるかによって、この時期の評価は変わります。
お祭りバラエティとしての27時間テレビを期待していた人には、少し物足りなかったかもしれません。
逆に、時代に合わせて番組の幅を広げようとした試みとして見ることもできます。
今回は、後者の意味も踏まえつつ、黄金期TierとしてはBランクにしています。
2013年|女芸人イレブンによる挑戦回
2013年は、『FNS27時間テレビ 女子力全開2013 乙女の笑顔が明日をつくる!!』として放送されました。
メインパーソナリティは、オアシズ、森三中、椿鬼奴さん、友近さん、ハリセンボン、柳原可奈子さん、渡辺直美さんら11人の女芸人です。
番組全体の平均視聴率は9.8%で、当時としては初の平均2桁割れとして報じられました。
この年は、かなり挑戦的な回です。
FNS27時間テレビは、長く男性芸人や男性司会者が中心になることが多い番組でした。
そこに、女芸人イレブンをメインに据えた2013年は、かなりはっきりした方向転換だったと言えます。
ただし、数字面では苦戦しました。
平均9.8%という結果は、27時間テレビの歴史の中でも大きな転換点として語られます。
ここで大事なのは、この年を単純に「失敗」と切り捨てないことです。
2013年は、従来の27時間テレビ像から離れて、新しい見せ方を試した年でした。
女性芸人を中心に据えること自体は、番組史の中でも意味があります。
ただ、黄金期Tierとして見ると、SSやSに置くのは難しい。
そのため今回は、挑戦回としてBランクにしています。
2016年|FNS27時間テレビフェスティバル!という再設計
2016年は、『FNS27時間テレビフェスティバル!』として放送されました。
この年は、特定の総合司会を立てず、MCリレー形式に近い構成をとった回です。
平均視聴率は7.7%で、当時の歴代最低視聴率として報じられています。
数字だけを見ると、かなり厳しい年です。
ただ、2016年は27時間テレビが大きく形を変えようとした年でもあります。
「誰か一人が背負う27時間テレビ」ではなく、複数の番組や出演者がつないでいく形。
大型フェスのように、いろいろな企画を並べる構成。
従来の総合司会型からの脱却。
こうした方向性は、長時間特番を続けるうえで避けられない試みだったのかもしれません。
しかし、視聴者がFNS27時間テレビに求めていたものと、うまく噛み合わなかった面もあったと思います。
27時間テレビは、ただ長く放送すれば成立する番組ではありません。
誰が中心にいるのか。
どの番組の色なのか。
何を見どころにすればいいのか。
この軸が見えにくくなると、どうしても視聴者の記憶に残りにくくなります。
2016年は、まさにその難しさが出た年でした。
2017年〜2019年|たけし・村上信五体制の教養・テーマ路線
2017年から2019年は、FNS27時間テレビにとって大きな転換期です。
2017年は『にほんのれきし』。
2018年は『にほん人は何を食べてきたのか?』。
2019年は『にほんのスポーツは強いっ!』。
いずれも、ビートたけしさんと村上信五さんが中心となった回です。
2017年の平均視聴率は8.5%。
2018年は7.3%。
2019年は5.8%で、歴代最低と報じられています。
この3年間は、従来の27時間テレビとはかなり違う方向へ進んだ時期です。
それまでのFNS27時間テレビは、生放送のお祭り感、バラエティの勢い、深夜企画のハプニング性が大きな魅力でした。
しかし2017年以降は、歴史、食、スポーツといったテーマを掲げ、教養・総合番組寄りの作り方になっていきます。
これは明確な路線変更です。
評価が難しいのは、この路線が決して意味のないものではなかったからです。
長時間番組として、ただ騒ぐだけではなく、テーマ性を持たせる。
家族で見られる要素を増やす。
バラエティだけに頼らない構成にする。
そうした狙いはあったはずです。
ただ、FNS27時間テレビに多くの視聴者が求めていたものとは、少し距離があったのかもしれません。
特に2019年の平均5.8%という数字は、番組の転換期を象徴する結果として重く受け止められました。
今回この3年をBランクに置いたのは、単純に下げたいからではありません。
むしろ、FNS27時間テレビが「従来のお祭り型だけでは続けられない」と模索していた時期として、きちんと残しておきたいからです。
番組史としては、かなり重要な転換期です。
Bランクまとめ|低評価ではなく、番組が形を探していた時期
Bランクの回は、SSやSのように語りやすい伝説回ではありません。
しかし、FNS27時間テレビの歴史を考えるうえでは必要です。
1988年、1990年、1991年は、初期FNSの日の模索期。
2001年は、MCリレー形式の転換回。
2002年・2003年は、みのもんたさん中心の感動・情報寄り路線。
2013年は、女芸人イレブンによる挑戦。
2016年は、総合司会型から離れた再設計。
2017年〜2019年は、教養・テーマ路線への大きな転換。
これらの回は、最強回として名前が挙がることは少ないかもしれません。
でも、番組が変わろうとしていた時期を示しています。
FNS27時間テレビは、ずっと同じ形で成功していたわけではありません。
時代が変わるたびに、番組も形を変えようとしてきました。
その試行錯誤まで含めて振り返ることで、FNS27時間テレビという番組の歴史がより立体的に見えてきます。
番外|2020年〜2022年、2025年は通常放送なし・放送見送り
FNS27時間テレビの歴史を振り返るうえで、放送されなかった年も無視できません。
番外として整理したいのは、以下の4年です。
・2020年
・2021年
・2022年
・2025年
2020年から2022年まで、FNS27時間テレビは通常放送されませんでした。
そして2025年も、フジテレビ公式サイトで放送見送りが発表されています。 (fujitv.co.jp)
1987年から毎年のように続いていた“夏のフジテレビ”が止まる。
これは、FNS27時間テレビの歴史の中でもかなり大きな出来事でした。
かつての27時間テレビには、深夜までテレビがついている特別感がありました。
普段は見られない番組同士の共演があり、生放送ならではの緊張感があり、「今日はテレビの日だ」と思える空気がありました。
しかし、時代は変わっていきます。
テレビ以外の娯楽が増え、視聴率の見方も世帯視聴率から個人視聴率・コア視聴率へ広がりました。
大型特番に求められるものも、昔とは少しずつ変わっています。
その意味で、2020年〜2022年の休止期間は、単なる空白ではありません。
FNS27時間テレビという番組が、これからどう続いていくのか。
昔のようなお祭り感を、今の時代にどう作るのか。
長時間テレビ特番は、現代でも特別な存在になれるのか。
そうした問いを残した期間だったとも言えます。
2023年には『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』として4年ぶりに復活し、千鳥、かまいたち、ダイアンが総合司会を務めました。
2024年には『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』として、霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコが総合司会を務めています。 (fujitv.co.jp)
この2年は、かつてのタモリさん、さんまさん、たけしさん、ナインティナインさん、SMAPの時代とは明らかに違います。
でも、それでいいのだと思います。
FNS27時間テレビは、もともと毎年同じ形で続いてきた番組ではありません。
その時代のフジテレビを映す番組だったからこそ、時代が変われば形も変わる。
放送されなかった年も含めて、FNS27時間テレビの歴史です。
その空白があったからこそ、2023年と2024年の復活回には、また違った意味が生まれたのだと思います。
なぜFNS27時間テレビは特別だったのか
FNS27時間テレビが特別だった理由は、単に放送時間が長かったからではありません。
そもそも、この番組の出発点からしてかなり特殊でした。
1987年に放送された『FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島』は、フジテレビ開局30周年記念特別番組として始まった大型バラエティです。フジテレビ系列24局の共同制作による24時間特番として放送され、総合司会にはタモリさんと明石家さんまさんが起用されました。
当時すでに、日本テレビには『24時間テレビ「愛は地球を救う」』という巨大な長時間特番がありました。
チャリティー。
感動。
真面目なメッセージ。
テレビを通じて社会とつながる空気。
一方で、フジテレビが作った『一億人のテレビ夢列島』は、かなり方向性が違いました。
文春オンラインの記事でも、同番組は日本テレビ系の24時間チャリティー番組に対して、バラエティ色を強く打ち出したものだったと説明されています。
つまり、FNS27時間テレビの原点には、最初から“フジテレビらしい対抗心”がありました。
感動で泣かせる大型特番ではなく、テレビ局全体で遊ぶ。
真面目なメッセージより、バラエティの熱量を前面に出す。
お行儀よくまとめるのではなく、生放送ならではのハプニングや悪ノリまで含めて楽しませる。
この違いが、FNS27時間テレビの本質だったと思います。
当初は、今のように毎年続く長寿シリーズとして見られていたわけではありません。
むしろ、フジテレビ開局30周年を記念した大型企画として始まった一回性の強い特番でした。
それが結果的に、翌年以降も続く“FNSの日”になり、やがて『FNS27時間テレビ』として定着していきます。
この流れ自体が、かなりフジテレビらしいです。
最初から伝統番組を作ろうとしたというより、その年の勢いで大きなお祭りをやった。
それが面白かったから、次の年も続いた。
続けるうちに、毎年のフジテレビを映す恒例番組になっていった。
だからFNS27時間テレビは、他の長時間特番とは少し違います。
毎年同じ型を守る番組ではなく、その年のフジテレビが何を面白いと思っていたのかが、かなり露骨に出る番組でした。
初期のタモリさん、さんまさん。
平成教育テレビ時代のビートたけしさん、逸見政孝さん。
めちゃイケ時代のナインティナインさん、中居正広さん。
いいとも回のタモリさん。
SMAP回の2014年。
復活後の千鳥、かまいたち、ダイアン、そして『新しいカギ』世代。
中心になる人や番組が変わるたびに、FNS27時間テレビの色も変わっていきました。
それでも根っこにあったのは、「フジテレビが本気でテレビを遊ぶ日」という感覚です。
24時間テレビが“社会と向き合う長時間特番”だとするなら、FNS27時間テレビは“テレビそのものをお祭りにする長時間特番”だった。
この違いがあったからこそ、27時間テレビは特別だったのだと思います。
『笑っていいとも!』が日本中のお昼を支配していた時代を振り返る一冊。タモリを中心に築かれたフジテレビ黄金期の熱気や舞台裏を知ることができ、2012年のFNS27時間テレビ“いいとも回”を懐かしく感じた人にもぴったりです。
価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
なぜ近年のFNS27時間テレビは難しくなったのか
一方で、近年のFNS27時間テレビが難しくなった理由も見えてきます。
それは、単に番組が弱くなったという話ではありません。
テレビの見られ方そのものが変わったのです。
かつては、家のテレビが娯楽の中心でした。
大型特番があれば、家族で同じ画面を見る。
深夜まで番組が続いていること自体に特別感がある。
翌日、学校や職場で「あれ見た?」と話題になる。
でも今は違います。
動画配信、SNS、スマホ、YouTube、TVer。
テレビ以外にも娯楽は無数にあります。
しかも、視聴者全員が同じ時間に同じ番組を見る必要も薄れています。
好きな時間に、好きな場面だけを見ることができます。
27時間テレビのような大型生放送特番は、この変化の影響を強く受けます。
長く放送すること自体が、昔ほど強い価値になりにくい。
視聴者を27時間ずっと引き止めるのは難しい。
世帯視聴率だけで番組の価値を測ることも難しくなっている。
2023年の『FNS27時間テレビ』では、TVerでほぼ全編のリアルタイム配信が行われました。TVerは、27時間にわたる超大型特番のほぼ全編リアルタイム配信は同サービス初の試みだったと発表しています。これは、27時間テレビの楽しみ方が、テレビの前に座り続けるものから、スマホや配信も含めたものへ変わっていることを示しています。
2017年〜2019年の教養・テーマ路線も、その変化の中にあったと見られます。
2017年は『にほんのれきし』。
2018年は『にほん人は何を食べてきたのか?』。
2019年は『にほんのスポーツは強いっ!』。
従来の生バラエティ中心のお祭り型とは、かなり違う方向でした。
数字面では厳しい結果も出ました。
2019年は平均視聴率5.8%で歴代最低と報じられています。
ただ、それを単純に失敗と切り捨てるより、番組が時代に合わせて形を変えようとしていた時期と見た方が自然です。
その後、2023年に『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』として4年ぶりに復活し、千鳥、かまいたち、ダイアンが総合司会を務めました。公式サイトでも、2023年回は4年ぶりの復活として案内されています。
2024年は『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』として、霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコが総合司会を務めました。公式サイトでもこの3組が総合司会として掲載されています。
この復活後の2年は、昔の27時間テレビをそのまま再現したものではありません。
むしろ、「今の時代に27時間テレビをやるなら、どんな形があり得るのか」を探していたように見えます。
そして2025年は、公式サイトで放送見送りが発表されています。
この流れを見ると、FNS27時間テレビは今もなお、簡単には語れない番組です。
昔のような視聴率や国民的特番感をそのまま取り戻すのは難しい。
でも、時代に合わせた形で復活する可能性はある。
だからこそ、過去の黄金期を振り返る意味があります。
FNS27時間テレビは、テレビが最も強かった時代の象徴であり、同時に、テレビが変わっていく時代の記録でもあるのだと思います。
まとめ|結局、自分が見ていたFNS27時間テレビが一番強い
ここまで、FNS27時間テレビの歴代放送回をデータベース形式で整理し、独自Tier表で振り返ってきました。
SSに置いたのは、1987年、1992年、1993年、2004年、2012年、2014年。
1987年は番組の原点。
1992年・1993年は、たけしさんと逸見政孝さんによる平成教育テレビ時代。
2004年は、めちゃイケ全盛期の怪物回。
2012年は、笑っていいとも!の集大成。
2014年は、SMAPが27時間を背負った特別な年。
ただ、FNS27時間テレビの面白いところは、「これが絶対に最強」と決めきれないところです。
タモリさんとさんまさんの初期が好きな人。
たけしさんと逸見さんの平成教育テレビ時代が忘れられない人。
ナインティナインさんと中居さんのめちゃイケ回こそ最強だと思う人。
いいとも回やSMAP回に特別な思い出がある人。
2023年、2024年の復活後の空気をリアルタイムで楽しんだ人。
それぞれに、自分だけの27時間テレビがあります。
FNS27時間テレビは、単なる長時間番組ではありませんでした。
その年のフジテレビの顔が出る番組であり、テレビがまだ家の中心にあった時代の記憶でもありました。
深夜なのにテレビがついている。
眠いのに、なぜか消せない。
朝になってもまだ番組が続いている。
最後のフィナーレを見ると、夏の大きなイベントが終わったような気がする。
そういう時間まで含めて、FNS27時間テレビだったのだと思います。
だから今回のTier表は、あくまで一つの整理です。
視聴率、番組史、出演者、企画の記憶度をもとに判断しましたが、最終的には「どの年をリアルタイムで見ていたか」で印象は大きく変わります。
結局、一番強いFNS27時間テレビは、自分が一番夢中で見ていた年なのかもしれません。
そして、その思い出が人によって違うからこそ、FNS27時間テレビは今も語りたくなる番組なのだと思います。