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ニンテンドー64ミニはなぜ出ない?任天堂元幹部の発言と夢の収録20作品

目次
  1. ニンテンドー64ミニはなぜ出ない?未発売の背景と収録候補20作品
  2. 64ミニは発売されている?正式発表はまだない
  3. なぜ64ミニは出ないのか?2018年に任天堂幹部が語っていた
  4. Switch Onlineが64ミニの代わりになったのか
  5. 64ミニを実際に作るとしたら、何が難しいのか
  6. もし64ミニが発売されたら?収録20作品を本気で選んでみた
  7. 惜しくも落選した名作たち|20本では足りない
  8. 64DD作品まで収録できたら、さらに面白くなる
  9. もし64ミニを作るなら、本体価格はいくらになる?
  10. 64ミニは今後発売される可能性がある?
  11. 64ミニに関するよくある疑問
  12. まとめ|64ミニは出ていない。でも20本を選ぶだけで楽しい

ニンテンドー64ミニはなぜ出ない?未発売の背景と収録候補20作品

ニンテンドー64風の3本グリップ型コントローラーとゲームカートリッジ、架空の小型ゲーム機を描いたイラスト

ミニファミコンが発売されたのは2016年。翌2017年にはミニスーファミも登場した。

ここまで来れば、次はニンテンドウ64だろう。

そう期待した人は少なくなかったはずだ。あの独特な3本グリップのコントローラー、小さな本体に収録された『スーパーマリオ64』や『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。想像するだけでも魅力的な商品になりそうだった。

ところが、2026年10月10日現在、任天堂から「ニンテンドークラシックミニ NINTENDO 64」に相当する製品は正式発表されていない。発売日も価格も、収録タイトルも未発表のままだ。

なぜ、ファミコンとスーパーファミコンに続くミニゲーム機が出なかったのか。

実は2018年、当時の任天堂幹部がこの疑問に直接答えている。そして現在、任天堂はNintendo SwitchとNintendo Switch 2でNINTENDO 64作品を提供し続けている。

今回は、確認できる発言と事実をたどりながら、64ミニが発売されていない背景を検証する。さらに後半では、もし今、64ミニを20作品入りで発売するとしたら何を収録するか、つぶログ独自のラインナップを考えてみたい。

※この記事の発売状況は2026年10月10日時点。後半の収録20作品は当サイト独自の仮想企画であり、任天堂の発表、リーク情報、実際の開発計画を示すものではありません。

64ミニは発売されている?正式発表はまだない

最初に現状を整理しておこう。

任天堂が日本で発売した「ニンテンドークラシックミニ」シリーズは、ファミリーコンピュータとスーパーファミコンの2機種だ。

製品発売日収録数発売時の価格
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ2016年11月10日30作品5,980円(税別)
ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン2017年10月5日21作品7,980円(税別)
NINTENDO 64ミニ(仮称)未発表未発表未発表

ミニファミコンは本体を小型化し、30作品を内蔵した製品だった。ミニスーファミは21作品を収録し、2個のコントローラーを同梱。どちらも当時の本体デザインを再現しながら、HDMIでテレビにつないで遊べるようにした。

収録作品には、任天堂以外のメーカーが手がけたゲームも含まれている。単に自社のゲームを詰め合わせただけの商品ではなかった。

発売当時の正式な仕様と収録タイトルは、任天堂のミニファミコン公式サイトとミニスーファミ公式サイトで確認できる。両製品は現在、生産終了と案内されている。

2026年はNINTENDO 64発売30周年

日本でNINTENDO 64が発売されたのは、1996年6月23日。2026年6月23日には30周年を迎えた。

発売時の同時発売作品は『スーパーマリオ64』『パイロットウイングス64』『最強羽生将棋』の3本。なかでも『スーパーマリオ64』は、3Dスティックを使って立体空間を自由に動き回る楽しさを示した作品として、今も語り継がれている。

その後は『マリオカート64』『スターフォックス64』『ゴールデンアイ 007』『ゼルダの伝説 時のオカリナ』などが登場。4人対戦、3Dアクション、アナログ操作という、このハードならではの特徴を持つ作品が揃っていった。

当時の発売順や各作品の位置づけについては、つぶログのニンテンドー64全ソフト発売日一覧でも詳しく整理している。

30周年という節目を迎えても64ミニの正式発表は確認できない。ただし、発表がないことと、将来も絶対に発売しないと決まっていることは別だ。

なぜ64ミニは出ないのか?2018年に任天堂幹部が語っていた

この疑問を考えるうえで、最も重要なのが2018年11月15日に公開されたインタビューだ。

米国のゲームメディアKotakuは、当時の任天堂オブアメリカ社長レジー・フィサメィ氏に対し、N64 Classicを発売する可能性について直接質問している。

そこで語られたのは、ミニシリーズがそもそもどんな目的で発売されたのか、という話だった。

ミニシリーズは歴代ハードを順番に復刻する計画ではなかった

レジー氏の説明によれば、ミニファミコンとミニスーファミは、任天堂にとって期間限定の事業機会という位置づけだった。

特にミニファミコンについては、Wii Uの事業が終盤に向かい、Nintendo Switchが発売されるまでの時期をつなぐという戦略的な意図があったと説明している。

当時を振り返れば、Wii UからNintendo Switchへ主力ハードが切り替わるタイミングだった。懐かしいゲームを手軽に遊べる小型ゲーム機には、発売時期そのものにも意味があったことになる。

消費者からすれば、ミニファミコンの次にミニスーファミが出たのだから、その次は64ミニだと期待するのは自然だ。

しかし任天堂側は、歴代ハードを毎年順番に小型化するシリーズとして考えていたわけではなかった。

64ミニについては「当時の計画にない」と説明

インタビューでは、N64 Classicの将来的な登場を否定するかどうかも尋ねられた。

レジー氏は、将来の可能性そのものを否定することはないとしたうえで、当時の計画には入っていないと答えている。

さらに、過去のゲーム作品を消費者へ提供する手段として、今後はサブスクリプションサービスの比重が高くなるとの考えも示した。

インタビュー原文は、Kotaku「Nintendo’s Reggie Fils-Aime On Hopes For An N64 Classic」(2018年11月15日)で確認できる。

ここから分かるのは、少なくとも2018年時点では、N64ミニの発売が任天堂の事業計画に組み込まれていなかったということだ。

ただし、この発言は2026年現在も開発計画が存在しないことを証明する資料ではない。

開発中止が決定した、権利関係で断念した、製造コストが高すぎて発売できなかった、といった具体的な理由まで語られているわけでもない。

64ミニが発売されていない事情について、確認できた事実と推測を分けて考える必要がある。

Switch Onlineが64ミニの代わりになったのか

2018年に示された「過去作品をサブスクリプションで提供する」という方向性は、その後の展開を見ると理解しやすい。

2021年10月26日、任天堂は「Nintendo Switch Online + 追加パック」を開始し、NINTENDO 64作品の提供を始めた。

サービス開始時には『スーパーマリオ64』『マリオカート64』『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『スターフォックス64』などが登場。その後も作品が追加されていった。

2025年6月5日には名称が「NINTENDO 64 Nintendo Classics」となり、Nintendo Switch 2向けに巻き戻し機能やブラウン管風の表示に近づけるアナログフィルターなどが導入された。

操作ボタンの割り当てを確認・変更する機能も用意されている。こちらはNintendo SwitchとNintendo Switch 2の両方に対応している。

任天堂公式の紹介映像では、こうした機能を実際のゲーム画面で確認できる。

2026年6月4日には『ドンキーコング64』も追加された。1999年に発売されたこの作品まで、現行のNintendo Classicsで遊べるようになっている。

任天堂がNINTENDO 64のソフトを再び遊べるようにする取り組みを止めているわけではない。

ただし、64ミニとNintendo Classicsは同じ商品ではない

比較項目64ミニ(仮想製品)Nintendo Classics
遊ぶための本体専用の小型ゲーム機を想定Nintendo Switch/Switch 2
ソフトの提供方法あらかじめ内蔵する方式を想定配信タイトルを追加する方式
利用料金買い切りを想定有料会員資格が必要
コントローラー専用コントローラーの同梱を想定Joy-Conなどに対応、64型は別売
オンラインプレイ対応するか未定対応タイトルで利用可能
商品としての魅力小型化した当時の本体を所有できる手持ちのゲーム機で複数世代の作品を遊べる

※64ミニの列は、過去のクラシックミニシリーズを参考にした仮定であり、正式仕様ではない。

サブスク型には、作品を順次追加できる強みがある。遠く離れた友人とオンラインで遊べることも、当時のNINTENDO 64にはなかった魅力だ。

一方、昔のゲーム機を小さく再現した商品をテレビの横に置いておきたい、毎月・毎年の契約とは別に所有したい、という需要もあるだろう。

Nintendo Classicsがあるから64ミニには価値がない、とは言い切れない。

とはいえ、任天堂にとってN64作品を提供する選択肢がすでに存在する以上、新しい専用ゲーム機を発売する必要性は以前と同じではないとも考えられる。

これは現状からの分析であって、任天堂が公式に説明した未発売理由ではない。

64ミニを実際に作るとしたら、何が難しいのか

「昔のゲームがSwitchで動くなら、そのソフトを小さな本体に入れるだけでいいのでは?」

確かに、NINTENDO 64作品を現代の機器で動作させること自体はすでに実現している。単純に3Dゲームだから復刻不可能、という話ではない。

ただ、ソフトを動かすことと、それを専用の商品として販売することは別だ。

あの3本グリップのコントローラーを何個付ける?

NINTENDO 64といえば、左右と中央にグリップを備えた独特なコントローラーが印象に残っている人も多いだろう。

このハードは4人で集まって遊ぶゲームにも強かった。

ところが、コントローラーを何個付けるかは、64ミニの商品構成を考えるうえで悩ましい。

1個なら『スーパーマリオ64』などは遊べても、多人数対戦を楽しむために追加購入が必要になる。4個同梱すれば遊びの魅力は伝わりやすいものの、製造・輸送・販売価格への影響も考える必要がある。

実際、任天堂はNintendo Switch Online加入者向けに無線式の「NINTENDO 64 コントローラー」を販売している。2026年10月時点の公式掲載価格は5,478円(税込)で、Nintendo SwitchとNintendo Switch 2の両方に対応する。

つまり、形状を再現したコントローラーを現代に製品化することは、すでに実現している。

問題は作れるかどうかだけではなく、64ミニという一つの商品にどう組み込むかだ。

拡張パックや64GBパックを使ったゲームはどうなる?

もう一つが、周辺機器を利用したゲームの扱いだ。

NINTENDO 64には、メモリー拡張パックを使用する作品が存在した。『ドンキーコング64』などは、その代表的な例だ。

現在のNintendo Classicsでも『ドンキーコング64』は遊べるため、当時の拡張パックを現物として装着しなければ絶対に動かない、というわけではない。

しかし、もっと厄介なのが別のゲーム機との連携を利用する作品である。

例えば『ポケモンスタジアム』シリーズでは、当時64GBパックを使い、ゲームボーイのポケモン作品と連携する遊びが存在した。

Nintendo Classics版の『ポケモンスタジアム2』については、任天堂が「ゲームボーイで育てたポケモンを連れてくることはできない」と明記している。

ソフト単体が動くことと、当時の遊び方をすべて再現できることは違う。

他社作品の権利問題は本当に壁なのか

よく挙げられるのが『バンジョーとカズーイの大冒険』や『ゴールデンアイ 007』など、現在の権利関係が複雑になっている作品だ。

ただし、「他社が権利を持っているから絶対に復刻できない」という説明は正しくない。

『バンジョーとカズーイの大冒険』は2022年1月21日にNintendo Switch Onlineで配信。続編の『バンジョーとカズーイの大冒険2』も2024年10月25日に追加された。続編の任天堂公式紹介には、Xbox Game Studiosの名前が記載されている。

『ゴールデンアイ 007』も2023年11月30日に配信されている。

すでに複数の作品で権利者との調整が実現しているわけだ。

ただし、Nintendo Classicsでの配信許諾が、そのまま新しい買い切り型の専用ゲーム機への収録まで認めるものかは確認できない。

また『ゴールデンアイ 007』には年齢区分の問題もある。この点は後半の収録予想で改めて触れる。

もし64ミニが発売されたら?収録20作品を本気で選んでみた

ここからは、発売されていない64ミニを、あえて商品化するつもりで考えてみる。

前提は日本向けに発売されたNINTENDO 64作品から20本を選ぶこと。通常のカートリッジ用作品を中心とし、64DD専用作品や海外限定タイトルは別枠とする。

20本という収録数に任天堂の公式な根拠はない。ミニファミコンが30本、ミニスーファミが21本だったことを参考にした、今回の記事独自の設定だ。

そして、単なる人気投票にはしない。

『スーパーマリオ64』のような歴史的な一本、4人で盛り上がる対戦ゲーム、RPG、シューティング、生活シミュレーション、他社メーカーの作品。限られた枠でNINTENDO 64というゲーム機をどこまで再現できるかを重視した。

以下の20本は、当サイトが選んだ仮想収録ラインナップです。公式の発売予想や収録内定情報ではありません。

No.収録候補選定理由・注意点
1スーパーマリオ64N64の出発点。3Dアクションの象徴
2マリオカート644人対戦を代表する定番作品
3ゼルダの伝説 時のオカリナ3Dアドベンチャーの代表作
4ゼルダの伝説 ムジュラの仮面独創的な時間構造を持つ続編
5スターフォックス643Dシューティングと演出を代表
6F-ZERO X圧倒的なスピード感のレース作品
7星のカービィ64コピー能力を組み合わせるアクション
8ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ対戦ゲームの歴史に欠かせないシリーズ第1作
9マリオパーティ2ミニゲームと4人での遊びを重視
10マリオストーリーRPG枠。紙の世界を使った独自の表現
11ドンキーコング64大規模な探索型3Dアクション
12ウエーブレース64水面の表現と独特の操作感
13ポケモンスナップ撮影を主役にした異色のポケモン作品
14ポケモンスタジアム金銀 クリスタルバージョン対応ポケモンの対戦・ミニゲーム。原作の連携機能には注意
15カスタムロボV2機体のカスタマイズと対戦の面白さ
16罪と罰 地球の継承者シューティングの多様性を確保
17どうぶつの森シリーズの原点。時計などの再現方法は要検討
18牧場物語2他社の生活シミュレーション代表枠
19バンジョーとカズーイの大冒険人気の3Dアクション。別商品の収録許諾は未確認
20ゴールデンアイ 0074人対戦の象徴。ただし高年齢向け作品として特別扱いが必要

この20本をすべて同じ条件で収録できると確認されたわけではない。特に『ゴールデンアイ 007』は、ファミリー向けの製品構成を想定した場合に大きな論点が残る。

それでも外さなかったのは、NINTENDO 64というゲーム機の魅力を語るなら無視できない作品だからだ。

外せないのは『スーパーマリオ64』と『時のオカリナ』

まず『スーパーマリオ64』が入らない64ミニは、なかなか想像しにくい。

発売初期のN64を支えた作品であり、3Dスティックによる操作やカメラの扱いなど、ゲーム機そのものの特徴と深く結びついている。

その対になるのが『ゼルダの伝説 時のオカリナ』だ。広いフィールド、立体的なダンジョン、Z注目を利用した戦闘など、N64世代の3Dゲームがどこまで進化したかを実感できる。

『ムジュラの仮面』は同じゼルダ枠として競合するものの、3日間を繰り返す独特の構造は『時のオカリナ』と大きく異なる。20本という規模なら、両方を残す価値があると判断した。

『ドンキーコング64』と『バンジョーとカズーイの大冒険』も、広い世界を探索する3Dアクションとして重要だ。作品の方向性は重なるが、N64の豊かな3Dアクション群を見せるなら、どちらも魅力的な候補になる。

4人で集まった思い出をどう再現するか

64ミニを考えるうえで、1人用の傑作だけを選ぶわけにはいかない。

『マリオカート64』『大乱闘スマッシュブラザーズ』『マリオパーティ2』には、家族や友人がテレビの前に集まるという、NINTENDO 64らしい遊びが詰まっている。

『マリオパーティ』シリーズは初代、2、3のどれを選ぶかで意見が分かれそうだが、今回は『2』を採用した。シリーズとしての完成度と、4人で気軽に遊べることを重視した選択だ。

初代『大乱闘スマッシュブラザーズ』も外したくない。後に巨大なシリーズへ成長した原点を、オリジナル版で遊べること自体に意味がある。

ただし、この初代スマブラについては、今回確認したNintendo Classicsの公式情報にN64版の配信実績を見つけられなかった。人気作であることと、実際に再収録できることは別問題になる。

そのうえで、もし64ミニが4人用コントローラーを前提にした商品になれば、これらの作品の価値はさらに高まるだろう。

レース、シューティング、RPGも欠かせない

『F-ZERO X』は『マリオカート64』と同じレースゲームだが、走りの感覚はまったく違う。高速でコースを攻める緊張感は、N64の処理能力と操作性を印象づける要素になる。

『ウエーブレース64』も入れておきたい。水面の起伏を読みながらマシンを動かす感覚は独特で、当時の3D表現を振り返るうえでも外しがたい。

シューティングでは『スターフォックス64』に加え、『罪と罰 地球の継承者』を選んだ。両者を遊び比べれば、同じシューティングでもN64には幅広い表現があったことが分かる。

RPG枠には『マリオストーリー』。立体空間に紙のようなキャラクターを組み合わせた世界観は、3D表現を追求するだけがN64の進化ではなかったと感じさせる。

『星のカービィ64』と『カスタムロボV2』も、それぞれ独自の遊びを提供する作品だ。特にカスタムロボは、ロボの構成を考える面白さと対戦の駆け引きが結びついている。

『どうぶつの森』と『牧場物語2』はなぜ両方選んだ?

20本しか入れられないのに、生活シミュレーションを2本も選ぶのは贅沢かもしれない。

それでも、両方を残したい。

『牧場物語2』は、牧場を育て、動物の世話をし、町の人々と交流するゲームだ。N64のゲームはアクションや対戦だけではなかったことを伝えるのに向いている。2023年12月にはNintendo Switch Onlineにも追加されており、復刻実績がある。

一方、『どうぶつの森』は2001年4月14日にN64で発売されたシリーズ第1作。現在では任天堂の代表的なシリーズになったが、その始まりはN64末期にあった。

現実の時間とゲーム内の生活が結びつく仕組みを、当時のゲーム機で実現したところに大きな意味がある。

もっとも、ミニ機に収録するとすれば、時計やセーブデータ、当時の周辺機器を利用した仕組みをどのように再現するか考えなければならない。

初代がどのように誕生し、64DD構想とどう関わっていたのかは、なぜ『どうぶつの森』はN64末期に生まれたのかでも掘り下げている。

収録の条件が整うなら、64ミニで改めて遊べる価値は大きい。

ポケモン枠は『ポケモンスナップ』と『スタジアム金銀』

『ポケモンスナップ』は、ポケモンと戦うのではなく写真を撮るという発想が面白い。N64に登場したポケモン作品のなかでも、独特な立ち位置にある。

対して『ポケモンスタジアム金銀 クリスタルバージョン対応』は、ポケモンのバトルをテレビの大画面で楽しめる作品。ミニゲームもあり、対戦とパーティゲームの両方を担える。

ただし、原作で使えた64GBパックによるゲームボーイ作品との連携を、そのまま再現できるとは限らない。

Nintendo Classicsでは『ポケモンスタジアム2』『ポケモンスタジアム金銀 クリスタルバージョン対応』が配信されているものの、当時の携帯機連携まで完全再現されているわけではない。

仮に64ミニへ収録するなら、こうした制約は商品説明で明確にする必要があるだろう。

最後の難関は『バンジョー』と『ゴールデンアイ』

この20本で最も商品化の条件を慎重に考えるべきなのが、最後の2作品だ。

『バンジョーとカズーイの大冒険』は、任天堂のハードで生まれた代表的な3Dアクションのひとつ。現在はXbox Game Studiosが関わるタイトルだが、Nintendo Switch Onlineで復刻されている。

そのため、現時点での権利関係だけを理由に、64ミニへの収録が絶対に不可能だとは言えない。

さらに難しいのが『ゴールデンアイ 007』。

映画『007』を題材にした作品で、当時の4人対戦を語るうえで外しがたい存在だ。2023年にはNintendo Switch Onlineでの復刻も実現した。

ただし、日本では高レーティング作品向けの「NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 18+」として提供されている。

ミニファミコンとミニスーファミは、どちらもCERO B(12才以上対象)の商品だった。64ミニも幅広い年齢層向けを目指すなら、『ゴールデンアイ 007』の扱いは大きな判断材料になる。

そのため、この20本のなかで『ゴールデンアイ 007』は、特に条件付きの夢枠として選んでいる。

実際の商品化では外れるかもしれない。それでも「自分が欲しい64ミニ」を考えるなら、入れておきたい作品だ。

惜しくも落選した名作たち|20本では足りない

ここまで20作品を選んだが、選考から外れたゲームにも有力候補が残っている。

特に『パイロットウイングス64』は、本体と同じ1996年6月23日に発売された作品。N64の歴史を再現するという意味では、非常に重要だ。

落選候補選定で迷った理由
パイロットウイングス64本体同時発売の歴史的価値は大きい。20本に制限したため惜しくも除外
マリオテニス64対戦作品として有力。ただしマリオ関連作品の比率を抑えた
マリオパーティ3シリーズ内で『2』と競合。今回は『2』を優先
テン・エイティ スノーボーディングスポーツ枠として魅力的だが、今回は『ウエーブレース64』を採用
バンジョーとカズーイの大冒険2続編も復刻実績あり。ただし初代を優先
ポケモンスタジアム2こちらも十分有力。今回は登場ポケモンの世代が広い金銀版を採用
オウガバトル64シミュレーションRPG枠として強い候補。ジャンル構成との兼ね合いで除外
がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり任天堂以外の3Dアクションを代表する候補。ただし枠が足りなかった
爆ボンバーマン多人数対戦をさらに充実させられる候補
パーフェクトダーク作品としての評価は高いが、レーティング面でも慎重な検討が必要

もし『ゴールデンアイ 007』を外して幅広い年齢層向けの商品にするなら、最初の差し替え候補は『パイロットウイングス64』にしたい。

そうすると、N64本体同時発売の象徴的な2作品が収録されることになり、歴史を振り返る商品としての完成度も上がる。

逆にゲームのジャンルをさらに広げるなら、『オウガバトル64』や『がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり』を入れる選択もある。

何を重視するかで、理想の20本は大きく変わる。

ちなみに、つぶログではNINTENDO 64の国内206作品を対象にした全ソフトTier表も公開している。通常のN64作品196本と64DD作品10本を独自基準で評価したもので、今回のような収録予想とは別の視点から各作品を比較できる。

評価が高い作品をそのまま上位20本並べれば理想のミニゲーム機が完成する、というわけではないところが、この企画の面白い部分だと思う。

64DD作品まで収録できたら、さらに面白くなる

もし収録枠を20本から増やせるなら、考えてみたいのが64DDの存在だ。

64DDはNINTENDO 64に接続する周辺機器で、磁気ディスクを使った作品や創作ソフトなど、通常のカートリッジとは違う展開が行われた。

『巨人のドシン』や『マリオアーティスト』シリーズなどを含め、当時のN64にはゲームを遊ぶだけにとどまらない試みがあった。

ただし、64DD作品のなかには、通信サービスや専用機能と結びついたものも存在する。ゲームデータを収録するだけで当時の体験を完全に再現できるとは限らない。

今回は通常のカートリッジ作品を中心とした20本を選んだが、歴史資料としての価値まで重視する特別な製品なら、64DDを扱う余地もあるだろう。

もっとも、こうした拡張機能の収録予定について、任天堂の正式発表は存在しない。

もし64ミニを作るなら、本体価格はいくらになる?

気になるのは値段だ。

ミニファミコンは発売時5,980円(税別)、ミニスーファミは7,980円(税別)。しかし、そこから単純に64ミニの価格を予測するのは難しい。

NINTENDO 64らしい3本グリップのコントローラーを何個同梱するか。HDMI接続にするのか。どこまで当時の機能を再現するのか。20本の収録タイトルをどのような条件で商品化するのか。

こうした仕様が決まらなければ、価格について意味のある試算はできない。

特に4人用コントローラーをすべて付属させるのか、それとも追加購入方式にするのかで、商品としての考え方は大きく変わるだろう。

また、昔の本体のデザインを再現することと、当時のカートリッジを差し込んで遊べるようにすることも別の話だ。

ミニファミコンとミニスーファミは、元のゲームカセットを使用したり、後から自由にソフトを追加したりする製品ではなかった。

仮に64ミニが同様の方式で登場しても、昔のNINTENDO 64カートリッジが使用できると考える根拠はない。

64ミニの価格、コントローラーの同梱数、カートリッジ互換性は、いずれも未発表だ。

64ミニは今後発売される可能性がある?

最後に、今後の可能性について整理しておきたい。

2018年の任天堂幹部の発言では、将来的なN64 Classicの登場が完全に否定されたわけではなかった。

ただ、その後の任天堂はNintendo Classicsによる過去作品の提供を拡充している。N64に続いてゲームキューブ作品もNintendo Switch 2で提供されるようになり、過去のゲーム機を遊ぶ方法は広がった。

2026年には「バーチャルボーイ Nintendo Classics」も開始され、利用するための専用ハードも登場している。ただし、こちらはNintendo Switch/Switch 2と組み合わせて使用するもので、単体で動くクラシックミニ本体とは性質が異なる。

この状況を見ると、任天堂は過去のゲームを残す方法として、独立した復刻ゲーム機だけにこだわっているわけではないことが分かる。

一方、懐かしいハードの外観や操作感を楽しむ商品には、ゲームを配信するサービスとは異なる魅力がある。

だからこそ、64ミニが今後登場する可能性をゼロと断定する理由もない。

ただし現時点では、正式な開発発表、発売時期、価格、収録タイトルのいずれも確認されていない。30周年という節目を迎えたこと自体も、発売を約束する材料にはならない。

64ミニに関するよくある疑問

64ミニの発売日は決まっている?

2026年10月10日時点で正式な発売日の発表は確認できない。発売時期を断定できる根拠もない。

64ミニがなくてもN64のゲームは遊べる?

遊べる作品はある。Nintendo Switch/Switch 2では、有料サービス「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入することで、NINTENDO 64 Nintendo Classicsの対象作品をプレイできる。

ただし、NINTENDO 64の全作品が提供されているわけではない。現在の配信ラインナップは任天堂公式のNintendo Classics紹介ページで確認できる。

『ゴールデンアイ 007』や『バンジョーとカズーイの大冒険』は復刻されている?

どちらもNintendo Switch Onlineで復刻されている。『ゴールデンアイ 007』は日本では18歳以上向けの専用ソフトとして提供されるため、利用時にはその区分にも注意したい。

なお、配信実績があることは、64ミニの収録が決定したことを意味しない。

任天堂は64ミニを発売しないと正式に発表した?

今回確認した情報では、64ミニを永久に発売しないとする公式発表は見つかっていない。

2018年には当時の米国任天堂社長が計画に入っていないと説明しているが、その発言だけで将来の可能性まで否定することはできない。

まとめ|64ミニは出ていない。でも20本を選ぶだけで楽しい

ミニファミコン、ミニスーファミと続いた流れがNINTENDO 64まで来なかった理由について、最もはっきりした手がかりは2018年の任天堂幹部の発言にある。

ミニシリーズは歴代機を順番に復刻する長期計画として始まったものではなく、当時の事業環境に合わせた期間限定の取り組みだった。そして今、過去作品の提供はNintendo Classicsへ広がっている。

ただし、64ミニが技術や権利の問題で発売できなかったと確認されたわけではない。今後絶対に登場しないという決定も確認できていない。

もし本当に発売されるなら、『スーパーマリオ64』と『時のオカリナ』はもちろん、4人対戦で盛り上がる作品も欠かせない。『どうぶつの森』や『牧場物語2』も捨てがたいし、『ゴールデンアイ 007』をどう扱うかでもラインナップは大きく変わってくる。

20本に絞ってみると、NINTENDO 64にはまだまだ入れたい作品が残っていた。

30年が過ぎても、こうして「あのゲームも入れたい」「いや、こっちの方が64らしい」と考えたくなる。それ自体が、このゲーム機の魅力なのかもしれない。

あなたなら、64ミニにどの20本を収録したいだろうか。

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