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東京ゲームショウ30年の歴史|1996年から2026年まで歴代主要タイトル・来場者数・転換点を振り返る

目次
  1. 東京ゲームショウの歴史|1996~2026年の歴代主要タイトル・来場者数・転換点
  2. 東京ゲームショウ30年を一覧で振り返る
  3. 30周年なのに第36回になる理由
  4. TGSで「発表」と「出展」は同じではない
  5. 東京ゲームショウ2026|30周年は「史上最長、遊びづくしの5DAYS」
  6. 東京ゲームショウ2025|1,136社・4,157小間、出展規模が過去最大級に
  7. 東京ゲームショウ2024|274,739人で歴代2位、『モンスターハンターワイルズ』に大行列
  8. 東京ゲームショウ2023|幕張メッセ全館利用が4年ぶりに復活
  9. 東京ゲームショウ2022|一般来場が3年ぶりに復活
  10. 東京ゲームショウ2021|完全オンラインではなかった
  11. 東京ゲームショウ2020|史上初、幕張メッセを使わないTGS
  12. 東京ゲームショウ2019|PS4世代末期、大作が一斉に集まった
  13. 東京ゲームショウ2018|298,690人、現在も歴代最多
  14. 東京ゲームショウ2017|『モンスターハンター:ワールド』とe-Sports X
  15. 東京ゲームショウ2016|PS VR発売直前、注目作が一斉に揃った年
  16. 東京ゲームショウ2015|PlayStation VRへの改称、家庭用・携帯機・VRが同居した年
  17. 東京ゲームショウ2014|PS4・Xbox One時代とVRの始まり
  18. 東京ゲームショウ2013|PS4とXbox One、次世代機競争が日本でも始まる
  19. 東京ゲームショウ2012|家庭用・携帯機・ソーシャルゲームが同じ会場で競った
  20. 東京ゲームショウ2011|PS Vitaだけではない、震災後のゲーム業界が集まった4日間
  21. 東京ゲームショウ2010|モンハン3rd、Move、Kinectだけではなかった
  22. 東京ゲームショウ2009|『ファイナルファンタジーXIII』発売前、据え置き機とPSPがともに強かった
  23. 東京ゲームショウ2008|『モンスターハンター3』4時間待ち、携帯機にも大型作が集中
  24. 東京ゲームショウ2007|初の4日間開催、『MGS4』と『MHP 2nd G』が大きな話題に
  25. 東京ゲームショウ2006|PS3発売直前、Xbox 360は国産RPGで勝負
  26. 東京ゲームショウ2005|Xbox 360は遊べた、PS3はまだ未来を見せる段階
  27. 東京ゲームショウ2004|PSPの大量出展、PS2・ゲームキューブ大作も円熟期へ
  28. 東京ゲームショウ2003|PS2円熟期とオンラインゲームの拡大
  29. 東京ゲームショウ2002|年1回開催へ、Xbox Liveとオンラインゲームが前面に
  30. 東京ゲームショウ2001|春と秋では意味が違う、Xbox参入とセガの転換
  31. 東京ゲームショウ2000|春と秋を完全に分けて見る必要がある年
  32. 東京ゲームショウ1999|春にはPS2なし、秋に「次世代」が一気に現実になった
  33. 東京ゲームショウ1998|春はPS・サターン、秋は「東京ハードショウ」状態に
  34. 東京ゲームショウ1997|春は東京ビッグサイト、秋から現在の幕張メッセへ
  35. 東京ゲームショウ1996|第1回から10万人超、ここから日本最大級のゲームイベントが始まった
  36. 東京ゲームショウ歴代テーマ一覧|キャッチコピーにも30年の変化が見える
  37. 東京ゲームショウ歴代来場者数ランキング|最多は2018年の298,690人
  38. 「史上最大のTGS」はどの年?比べる数字で答えが違う
  39. オンラインTGSは何人が見た?2020~2025年の公式番組視聴数
  40. 任天堂は東京ゲームショウに出展しない?任天堂ハードのソフトが並ぶ理由
  41. TGS初発表と誤解しやすいゲーム8例|発表日を確認すると違いが見える
  42. TGSで披露されたのに発売されなかったゲームもある
  43. 30年間でゲーム機の主役はどう変わった?TGSから見るハード世代史
  44. TGS30年で「試遊する意味」も変わった
  45. 公式記録に残る東京ゲームショウの節目
  46. もっとゲーム産業の流れを追いたい人へ
  47. この記事では何を根拠にTGS30年史を整理したか
  48. 30年分を振り返ると、TGSはゲーム業界の「未来予想図」だった
  49. 東京ゲームショウは2026年で30周年、その先も歴史は続く

東京ゲームショウの歴史|1996~2026年の歴代主要タイトル・来場者数・転換点

東京ゲームショウ30年の歴史をイメージし、1990年代のレトロゲーム展示からVR・eスポーツへ進化する会場を描いたイラスト

東京ゲームショウは、1996年8月に東京ビッグサイトで第1回が開催されてから、2026年で30周年を迎えます。

現在では「秋に幕張メッセで開かれる日本最大級のゲームイベント」というイメージが定着していますが、30年間を振り返ると、その姿は何度も変わってきました。

最初の会場は幕張メッセではありません。1997年から2001年までは春と秋の年2回開催。2002年から秋の年1回へ変わり、2007年には4日間開催へ拡大しました。

2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で史上初のオンライン開催となり、2021年はオンライン中心+限定リアル、2022年に一般来場が復活。30周年の2026年には一般公開日を3日間へ増やした史上初の5日間開催となります。

ゲーム業界そのものも、同じ30年間で大きく変わりました。

PlayStationとセガサターンが競った1990年代。DreamcastとPlayStation 2の世代交代。MicrosoftのXbox参入。PSPとニンテンドーDSの携帯機ブーム。PlayStation 3とXbox 360によるHD化。スマートフォンゲーム、VR、eスポーツ、ライブ配信、インディーゲームの台頭。そして現在はPS5、Xbox Series、Switch 2、PC、スマートフォンが同じゲーム市場の中に共存しています。

こうした変化は、毎年の東京ゲームショウにかなり正直に表れています。

一方で、歴代TGSを調べると厄介なのが「TGSで発表された」という言葉です。

TGSに出展されたからといって、そこで作品の存在自体が初めて明らかになったとは限りません。数日前のState of PlayやNintendo Directで発表された作品が、そのままTGSで試遊できるケースもあります。

逆に、『幻想水滸伝I&II HDリマスター』のようにTGS会場のステージが正式発表の場になった作品もあります。

本記事では1996年から2026年までを振り返りながら、主要タイトルについて可能な限り「正式発表」「新映像」「試遊」「ステージ・公式番組」「既発表作の続報」を分けました。

単なる「歴代発表タイトル一覧」ではなく、東京ゲームショウそのものの30年史と、日本のゲーム業界が何を次の時代だと考えてきたのかまで追っていきます。

2026年9月13日時点の注意
東京ゲームショウ2026は9月17日開幕予定で、この記事の更新時点ではまだ開催されていません。2026年については公式発表済みの日程・出展規模などを掲載し、最終来場者数や会場でのサプライズ発表を先回りして記載していません。開催後に正式結果を確認して追記します。

東京ゲームショウ30年を一覧で振り返る

まずは1996年から2026年までの開催日と来場者数を一覧で確認します。

1997~2001年だけは春・秋の年2回開催です。2020年以降はリアル来場者数だけではイベント規模を比較できなくなったため、オンライン視聴数も併記します。

開催開催日来場者数・視聴規模主な転換点
1996年8月22~24日109,649人東京ビッグサイトで第1回
1997年春4月4~6日121,172人春秋年2回開催が始まる
1997年秋9月5~7日140,630人幕張メッセへ移転
1998年春3月20~22日147,913人PCゲームゾーン登場
1998年秋10月9~11日156,455人Dreamcast発売直前
1999年春3月19~21日163,448人Dreamcastとネットワークが存在感
1999年秋9月17~19日163,866人PS2がTGSに登場
2000年春3月31日~4月2日131,708人PS2発売直後
2000年秋9月22~24日137,400人累計来場者100万人突破
2001年春3月30日~4月1日118,080人ビル・ゲイツ氏が基調講演
2001年秋10月12~14日129,626人Xbox国内発売前夜
2002年9月20~22日134,042人秋の年1回開催へ
2003年9月26~28日150,089人オンラインゲームが存在感
2004年9月24~26日160,096人PSPが大規模に登場
2005年9月16~18日176,056人Xbox 360・PS3世代へ
2006年9月22~24日192,411人PS3発売直前
2007年9月20~23日193,040人初の4日間開催
2008年10月9~12日194,288人据え置き機と携帯機の両方が充実
2009年9月24~27日185,030人HD世代とPSPが成熟
2010年9月16~19日207,647人初の20万人突破
2011年9月15~18日222,668人PS Vitaを大規模展示
2012年9月20~23日223,753人スマホ・ソーシャルゲーム拡大
2013年9月19~22日270,197人PS4・Xbox One世代へ
2014年9月18~21日251,832人VRが次世代技術として注目
2015年9月17~20日268,446人PlayStation VR時代へ
2016年9月15~18日271,224人VR発売直前・当時の最多来場
2017年9月21~24日254,311人e-Sports X開始
2018年9月20~23日298,690人歴代最多来場者数
2019年9月12~15日262,076人PS4世代末期の大型作が集中
2020年9月24~27日公式番組3,160万視聴史上初のオンライン開催
2021年9月30日~10月3日限定会場1,574人/公式番組3,947万視聴オンライン中心+限定リアル
2022年9月15~18日138,192人/公式番組2,689万視聴一般来場が3年ぶりに復活
2023年9月21~24日243,238人幕張メッセ全館利用が復活
2024年9月26~29日274,739人歴代2位の来場者数
2025年9月25~28日263,101人1,136社・4,157小間
2026年9月17~21日予定開催前30周年・史上初の5日間

30周年なのに第36回になる理由

東京ゲームショウ2026は30周年ですが、開催回数では第36回です。

理由は1997年から2001年までの5年間。この期間だけ、東京ゲームショウは春と秋の年2回開催でした。

通常の年1回開催より5回多く行われているので、1996年の第1回から数えると2026年は第36回になります。

1996年=第1回
1997年春=第2回
1997年秋=第3回
2001年秋=第11回
2002年=第12回
2020年=第30回
2025年=第35回
2026年=第36回

2020年もリアル会場がなかっただけで、オンライン版の東京ゲームショウとして正式に開催されています。そのため開催回数から除外されません。

TGSで「発表」と「出展」は同じではない

以下の歴代タイトルを見る前に、一つ押さえておきたいことがあります。

東京ゲームショウへ出展された作品のすべてが、東京ゲームショウで初めて発表されたわけではありません。

たとえば『モンスターハンター:ワールド』はTGS2017で圧倒的な存在感を見せましたが、初発表はE3 2017です。

『鉄拳8』もTGS2022直前のState of Playで発表済み。『モンスターハンターワイルズ』の発売日もTGS2024開幕2日前に発表されています。

一方、『幻想水滸伝I&II HDリマスター』のように、TGS会場のステージが正式発表の場所になった作品もあります。

この記事での表記
「正式発表」=作品の存在や新プロジェクトがTGSで正式に公表されたもの
「新映像」=すでに発表済みの作品についてTGS向け映像などが公開されたもの
「プレイアブル・試遊」=来場者やメディアが実際に操作できたもの
「ステージ・公式番組」=実機プレイ、トーク、最新情報などをTGSで紹介したもの
「既発表作の続報」=TGS以前に存在が公表されていた作品について追加情報が出たもの

東京ゲームショウ2026|30周年は「史上最長、遊びづくしの5DAYS」

東京ゲームショウ2026は、9月17日から21日まで開催されます。

1996年の第1回から30周年を迎える節目の年であり、テーマは「史上最長、遊びづくしの5DAYS」。その言葉どおり、TGS史上初となる5日間開催です。

ビジネスデイは17日・18日の2日間。一般公開日は19日・20日・21日の3日間となります。

2007年から長く続いてきた「ビジネスデイ2日+一般公開日2日」の4日間開催から、30周年を機に一般公開日が1日増えました。

項目TGS2026
開催日2026年9月17日~21日
テーマ史上最長、遊びづくしの5DAYS
ビジネスデイ9月17日・18日 10:00~17:00
一般公開日9月19日・20日 9:30~17:00/9月21日 9:30~16:00
会場幕張メッセ 展示ホール1~11・国際会議場/TKP東京ベイ幕張ホール
出展社数1,138社
国内出展社540社
海外出展社598社
参加国・地域53
出展小間数3,999小間
来場予定者数30万人
オフィシャルサポーター宮田俊哉(Kis-My-Ft2)
位置付け30周年・第36回・史上初の5日間開催

9月10日に発表された開幕直前情報では、国内540社・海外598社、合計1,138社が出展します。出展社数としては2025年の1,136社を上回り、過去最多です。

参加国・地域も過去最多となる53。海外出展社598社は国内540社を上回っており、現在のTGSが日本国内だけでは完結しない国際的なゲームイベントになっていることが数字にも表れています。

一方、出展小間数は3,999小間です。2025年の4,157小間より少ないため、「2026年はあらゆる規模指標で歴代最大」とするのは正確ではありません。

2026年の「過去最多」は出展社数
2026年=1,138社/3,999小間
2025年=1,136社/4,157小間
出展社数は2026年が過去最多ですが、小間数は2025年の方が多くなっています。

主催者は来場予定者数を30万人としていますが、これは開催前の見込みです。2018年の歴代最多298,690人と比較して「30万人突破確定」とすることはできません。

30周年企画ではゲーム業界30年史も展示

TGS2026では30周年企画として、1996年から現在までのゲーム業界史をたどるパネル展示も予定されています。

ゲーム業界の出来事やヒットタイトル、日本ゲーム大賞の歴代受賞作品だけでなく、その時代の株価、為替、流行語、ヒット曲なども並べながら30年間を振り返る企画です。

最新作品を紹介するだけではなく、日本のゲーム業界そのものが歩んできた30年を振り返るイベントになることも2026年の特徴です。

2026年の結果は開催後に追記

この記事を更新している2026年9月13日時点では、TGS2026はまだ開幕していません。

最終来場者数、実際の待ち時間、会場で行われる新作発表などは現時点では確定していません。

開催後、CESAの正式な開催結果と各メーカーの公式発表を確認し、2026年の主要タイトル欄を完成させます。

東京ゲームショウ2025|1,136社・4,157小間、出展規模が過去最大級に

2025年は9月25日から28日まで開催され、263,101人が来場しました。テーマは「遊びきれない、無限の遊び場」です。

来場者数では2018年や2024年を下回りましたが、出展規模はそれまでの記録を更新します。

47の国・地域から1,136社が出展。国内521社、海外615社、出展小間数4,157小間となりました。

海外出展社が国内を上回っていることも、現在のTGSの国際性を示しています。

メーカータイトルTGS2025での扱い主な機種
カプコンバイオハザード レクイエムプレイアブル・ステージPS5 / Xbox Series / PCほか
カプコン鬼武者 Way of the Swordプレイアブル・最新情報PS5 / Xbox Series / PC
カプコンプラグマタプレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
カプコンモンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~出展・紹介現行機種
セガソニックレーシング クロスワールズプレイアブル・ステージPS5 / Xbox Series / Switch 2 / Switch / PCほか
セガVirtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stageプレイアブル・ステージPS5 / Xbox Series / Switch 2 / PC
アトラスペルソナ3 リロードSwitch 2版プレイアブルSwitch 2
セガ龍が如く0 誓いの場所 Director's CutSwitch 2版を含む展開Switch 2ほか
コナミ桃太郎電鉄2 ~あなたの街も きっとある~Switch 2版を含むプレイアブルSwitch 2 / Switch
コナミSILENT HILL f特別展示・ステージPS5 / Xbox Series / PC
コナミ幻想水滸伝 STAR LEAP展示・ステージPC / スマートフォン
コナミMETAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER発売後のステージ・公式企画PS5 / Xbox Series / PC

Switch 2発売後、初めて迎えたTGS

2025年はSwitch 2発売後初の東京ゲームショウでもありました。

任天堂自身が一般向け巨大ブースを構える形ではありませんが、サードパーティー各社にはSwitch 2版のタイトルが並びます。

『ペルソナ3 リロード』『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』『桃太郎電鉄2』などがその例です。

任天堂が直接出展しなくても、任天堂ハード向けゲームはTGSに出る。この構造はNINTENDO64やニンテンドーDS、Wiiの時代から続いています。

「史上最大」は来場者数ではなく出展規模

2025年を「史上最大級」と表現するときには注意が必要です。

263,101人という来場者数は史上最多ではありません。来場者数最多は2018年の298,690人です。

2025年が記録的だったのは、1,136社・4,157小間という出展規模です。

「最も人が来たTGS」と「最も多くの企業が参加したTGS」は別に考えた方が正確です。

東京ゲームショウ2024|274,739人で歴代2位、『モンスターハンターワイルズ』に大行列

2024年は9月26日から29日まで開催され、274,739人が来場しました。テーマは「ゲームで世界に先駆けろ。」です。

これは2018年の298,690人に次ぐ歴代2位。コロナ禍前の2019年262,076人も上回り、リアルイベントとしてのTGSが勢いを取り戻した年になりました。

出展社数は985社、出展小間数3,252小間、出展タイトル数2,850。いずれも当時として過去最大規模でした。

メーカータイトルTGS2024での扱い主な機種
カプコンモンスターハンターワイルズ大規模プレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
カプコン逆転検事1&2 御剣セレクションプレイアブルPS4 / Xbox One / Switch / PC
カプコンデッドライジング デラックスリマスタープレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
スクウェア・エニックスドラゴンクエストIII そして伝説へ…大規模試遊Switch / PS5 / Xbox Series / PC
スクウェア・エニックスロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン試遊・TGS映像Switch / PS5 / PS4 / PC
スクウェア・エニックスFANTASIAN Neo DimensionプレイアブルSwitch / PS5 / PS4 / Xbox Series / PC
セガソニック × シャドウ ジェネレーションズプレイアブルPS5 / PS4 / Xbox / Switch / PC
アトラスメタファー:リファンタジオ複数コースのプレイアブルPS5 / PS4 / Xbox Series / PC
コナミMETAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER先行プレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
コナミSILENT HILL 2スペシャルシアターPS5 / PC
バンダイナムコドラゴンボール Sparking! ZEROプレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
バンダイナムコソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリームプレイアブルSwitch / PS5 / Xbox Series / PC
コーエーテクモ真・三國無双 ORIGINSプレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
SIEPlayStation 5 Pro国内一般向け体験PS5 Pro

『モンスターハンターワイルズ』の発売日発表はTGSではない

TGS2024で圧倒的な注目を集めた『モンスターハンターワイルズ』ですが、発売日がTGSで初めて発表されたわけではありません。

2025年2月28日発売という情報は、TGS開幕2日前となる2024年9月24日のState of Playで発表されました。

TGS2024の価値は発売日の発表ではなく、まだ発売前の『モンスターハンターワイルズ』を日本のユーザーが大規模に体験できたことです。

現在のTGSでは、「初めてタイトル名を聞く場所」より「発表されたゲームを初めて自分の手で確かめる場所」という役割が大きくなっています。

東京ゲームショウ2023|幕張メッセ全館利用が4年ぶりに復活

2023年は9月21日から24日まで開催され、243,238人が来場しました。テーマは「ゲームが動く、世界が変わる。」です。

一般来場自体は前年2022年に復活していましたが、2023年は幕張メッセ全館の利用が4年ぶりに復活。ファミリーゲームパークやコスプレエリアなども戻り、コロナ禍以前のTGSにより近い形になりました。

出展社数787社、出展小間数2,682小間、出展タイトル数2,291。44の国・地域から企業・団体が参加しています。

メーカータイトルTGS2023での扱い主な機種
カプコンドラゴンズドグマ2プレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
カプコン逆転裁判456 王泥喜セレクションプレイアブルPS4 / Xbox One / Switch / PC
カプコンバイオハザード RE:4PS VR2版プレイアブルPS5 / PS VR2
カプコンモンスターハンターNowスマートフォン向け体験企画iOS / Android
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーVII リバース試遊(100台)・ステージ・シアターPS5
スクウェア・エニックスSTAR OCEAN THE SECOND STORY RプレイアブルPS5 / PS4 / Switch / PC
スクウェア・エニックスFOAMSTARSプレイアブルPS5 / PS4
スクウェア・エニックスインフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険試遊・ステージ・シアター・ファミリーゲームパークSwitch / PS5 / PS4 / Xbox Series / PC
スクウェア・エニックスドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅クレーンゲームを使った企画Switch
セガ龍が如く7外伝 名を消した男試遊・ステージPS5 / PS4 / Xbox / PC
セガ龍が如く8試遊・公式番組PS5 / PS4 / Xbox / PC
セガソニックスーパースターズプレイアブル各機種
アトラスペルソナ5 タクティカプレイアブル各機種
アトラスペルソナ3 リロード映像出展PS5 / PS4 / Xbox / PC
アトラスユニコーンオーバーロード映像出展Switch / PS5 / PS4 / Xbox Series
アトラスメタファー:リファンタジオ映像・公式番組PS5 / PS4 / Xbox Series / PC
バンダイナムコ鉄拳8プレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
バンダイナムコSAND LANDプレイアブルPS5 / PS4 / Xbox Series / PC
バンダイナムコSYNDUALITY Echo of AdaプレイアブルPS5 / Xbox Series / PC
バンダイナムコSDガンダム ジージェネレーション エターナル国内初試遊iOS / Android
バンダイナムコBLUE PROTOCOL「ブルプロ通信」出張版ステージPC
コナミMETAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1プレイアブル各機種
コナミ桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~プレイアブル・ステージSwitch

同じ「出展」でも内容はかなり違う

『ドラゴンクエストモンスターズ3』を「プレイアブル出展」と書くのは正確ではありません。スクウェア・エニックスブースでは、モンスターを仲間にする「スカウト」をイメージしたクレーンゲーム企画として展開されました。

一方、『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』には国内初の試遊台が用意されています。『BLUE PROTOCOL』はステージで最新情報を届ける形でした。

家庭用ゲームの試遊、スマートフォンゲームの先行体験、オンラインゲームの情報番組。2020年代のTGSは、ゲームの種類だけでなく見せ方も多様になっています。

2022年は一般来場復活、2023年は大型TGSが戻った年

2022年を「TGS完全復活」とする表現もありますが、段階を分けた方が分かりやすいでしょう。

2022年は一般ユーザーが3年ぶりに幕張メッセへ戻った年。

2023年は幕張メッセ全館利用や各エリアが戻り、大型イベントとして本格的に復活した年です。

東京ゲームショウ2022|一般来場が3年ぶりに復活

2022年は9月15日から18日まで開催され、138,192人が来場しました。テーマは「ゲームは、絶対、とまらない。」です。

2020年はオンラインのみ。2021年は幕張メッセに限定リアル会場こそありましたが、一般ユーザー向けではありません。

一般ユーザーが会場へ入り、発売前のゲームを実際に遊べる東京ゲームショウとしては3年ぶりでした。

メーカータイトルTGS2022での扱い主な機種
カプコンストリートファイター6プレイアブルPS5 / PS4 / Xbox Series / PC
カプコンエグゾプライマルプレイアブルPS5 / PS4 / Xbox / PC
カプコンバイオハザード ヴィレッジ VRモードPS VR2向けデモPS5 / PS VR2
カプコンモンスターハンターライズ:サンブレイク公式番組・アップデート情報Switch / PC
スクウェア・エニックスFORSPOKENプレイアブルPS5 / PC
スクウェア・エニックスクライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオンプレイアブル各機種
スクウェア・エニックススターオーシャン6 THE DIVINE FORCEプレイアブルPS5 / PS4 / Xbox / PC
セガソニックフロンティアプレイアブル各機種
アトラスペルソナ5 ザ・ロイヤルマルチ版試遊PS5 / Switch / Xbox / PC
アトラスペルソナ4 ザ・ゴールデン映像・フォトスポット・配信各機種
アトラスペルソナ3 ポータブル映像・フォトスポット・配信各機種
コナミ幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争TGSで正式発表・映像公開PS4 / Xbox One / Switch / PC
コナミ遊戯王 マスターデュエル試遊各機種
コナミeFootball 2023ブース出展・ステージ各機種
コナミスーパーボンバーマン R 2ブース出展・ステージ各機種
バンダイナムコ鉄拳8発表直後の映像・紹介PS5 / Xbox Series / PC

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』はTGSで正式発表

近年のTGSで「本当にTGSが正式発表の場所だった作品」として分かりやすいのが、『幻想水滸伝I&II HDリマスター』です。

2022年9月16日のKONAMIステージで正式発表され、映像も公開されました。

長く新作展開が止まっていたシリーズの復活という意味でも、大きな反響を呼んだ発表です。

『鉄拳8』の世界初公開はTGSではない

一方、『鉄拳8』はTGS2022で大きく紹介されましたが、初公開は9月13日のState of Playです。

TGS開幕は9月15日なので、2日前にはすでに存在が明らかになっていました。

旧作移植や運営中タイトルもTGSの大きな枠へ

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『ペルソナ3 ポータブル』は、TGS2022で新作として発表されたわけではありません。マルチプラットフォーム展開を紹介する位置付けで、映像、フォトスポット、配信などを通じて展開されました。

『遊戯王 マスターデュエル』には実際の試遊が用意され、『eFootball 2023』もステージを展開しています。

パッケージソフトを発売前に遊ぶだけだった昔のTGSから、運営中の基本プレイ無料ゲーム、旧作の新機種版、オンラインサービスまで扱うイベントへ変わったことがよく分かる年です。

公式番組は2,689万視聴

公式30周年資料では、TGS2022の公式番組は2,689万視聴です。

リアル会場が戻ってもオンライン番組には数千万単位の視聴があり、TGSがすでに「現地参加だけのイベント」ではなくなっていることが分かります。

東京ゲームショウ2021|完全オンラインではなかった

2021年は9月30日から10月3日まで開催されました。テーマは「それでも、僕らにはゲームがある。」です。

前年2020年に続いてオンライン中心だったため、「2021年も完全オンライン」と書かれることがあります。

しかし2021年には、幕張メッセに報道関係者やインフルエンサーなどを対象とした限定リアル会場が設けられています。

公式記録では1,574人が参加。一般公開ではありませんが、物理的な会場そのものがなかった2020年とは違います。

メーカータイトル・サービスTGS2021での扱い
スクウェア・エニックスSTRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN発売日発表・新トレーラー・体験版情報
スクウェア・エニックスDUNGEON ENCOUNTERSTGS期間中に新作発表
スクウェア・エニックスVoice of Cards ドラゴンの島公式番組・発売情報
スクウェア・エニックスFINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIERTGS特別生放送・実機プレイ
カプコンモンスターハンターライズSteam版発売日・体験版情報
カプコンモンスターハンターライズ:サンブレイク既発表拡張の続報
アトラス真・女神転生V実機プレイ・公式配信
コーエーテクモソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~公式番組で正式発表
SNKTHE KING OF FIGHTERS XV公式番組・ゲーム紹介
コナミ遊戯王 マスターデュエルクロスプレイなど詳細紹介
バンダイナムコテイルズ オブ アライズ/テイルズ オブ ルミナリアTGSスペシャルステージ
MicrosoftXbox Cloud Gaming日本でのサービス開始を発表

『サンブレイク』初公開はNintendo Direct

『モンスターハンターライズ:サンブレイク』も、TGS2021初公開ではありません。

最初の発表は9月23日のNintendo Direct。TGS2021の開幕は9月30日です。

TGSでは発表されたばかりの大型拡張について、追加情報を届ける役割を担いました。

TOKYO GAME SHOW VRが始まる

2021年には「TOKYO GAME SHOW VR 2021」も実施されました。

単にYouTubeでステージを見るのではなく、バーチャル空間そのものをゲームショウ会場に見立てる試みです。

公式番組は3,947万視聴。2020~2025年の公式記録では最も大きな視聴規模となっています。

TGSで「ゲーム機を買わなくてもXboxを遊ぶ未来」が日本へ来た

Microsoftは9月30日のTGS公式配信で、Xbox Cloud Gamingを日本で翌10月1日から正式提供すると発表しました。

Xbox Game Pass Ultimate加入者が、対応ゲームをPCやスマートフォン、タブレットなどへストリーミングして遊べるサービスです。

初代XboxがTGSへ姿を見せた2001年春から、ちょうど20年。当時はMicrosoft自身が新しい家庭用ゲーム機を日本市場へ持ち込もうとしていました。

2021年には、「専用ゲーム機の前に座らなくてもXboxのゲームへアクセスできる」という方向へ進んでいます。

2002年のXbox Liveからクラウドゲームまで、Microsoftがオンライン接続を重視しながら、その方法を変えてきたことがTGSからも見えてきます。

家庭用RPGとスマホゲームが同じ公式番組へ

『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER』は、家庭用『FFVII』の世界を使いながら、スマートフォン向けバトルロイヤルとして作られた作品です。

『テイルズ』シリーズも家庭用・PC向け『テイルズ オブ アライズ』とスマートフォン向け『テイルズ オブ ルミナリア』をTGSで同時に扱いました。

同じシリーズが家庭用ゲームとスマートフォンの双方へ広がり、その情報をオンラインTGSでまとめて届ける。2021年はイベントの形式だけでなく、ゲームを届けるプラットフォーム自体も多様化していたことが分かります。

東京ゲームショウ2020|史上初、幕張メッセを使わないTGS

2020年は東京ゲームショウ史上最大級の転換点でした。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、幕張メッセでの通常開催を中止。「TOKYO GAME SHOW 2020 ONLINE」として9月24日から27日まで開催されます。

1996年以来続いてきた巨大ブース、試遊台、ステージへ集まる観客がなくなり、メーカー公式番組を時間割のようにつないで世界へ配信するイベントへ一変しました。

メーカータイトルTGS2020での扱い
カプコンモンスターハンターライズ発表後初期のまとまった実機プレイ
カプコンモンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~追加情報
カプコンバイオハザード ヴィレッジ開発陣トーク・最新情報
カプコンデビル メイ クライ5 スペシャルエディション次世代版機能紹介
スクウェア・エニックスNieR Replicant ver.1.22474487139...特別番組・最新情報
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ メロディ オブ メモリー公式番組
セガファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス初の実機プレイ映像
セガぷよぷよテトリス2最新情報
アトラス真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER発売前最新情報
バンダイナムコSCARLET NEXUS公式番組・最新情報
コーエーテクモゼルダ無双 厄災の黙示録世界初ゲームプレイ
コーエーテクモライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~新映像・実機プレイ
miHoYo原神正式サービス開始前夜の公式番組

『モンスターハンターライズ』はTGS初発表ではない

『モンスターハンターライズ』と『モンスターハンターストーリーズ2』はTGS2020を象徴する作品ですが、発表自体は9月17日のNintendo Direct系番組です。

TGSでは実際のゲームプレイを見せ、翔蟲を使った移動やアクションなど、作品の具体的な内容を詳しく紹介しました。

『原神』はTGS最終日の翌日に正式サービス開始

TGS2020最終日の9月27日には「原神リリース前夜!特別放送!」が配信され、日本向けサービス開始はその翌日となる9月28日でした。

つまり『原神』にとってTGS2020は、発売から何か月も前のゲームを紹介する場ではなく、正式サービス開始前夜の最終プロモーションです。

PC、PS4、iOS、Androidで同時に展開する基本プレイ無料のオープンワールドRPGという形も、1990年代や2000年代のTGSでは考えにくかったものでした。

家庭用ゲーム機、PC、スマートフォンの境界が薄くなった2020年代のゲーム市場を象徴する作品が、「会場を持たない史上初のオンラインTGS」に登場したことも印象的です。

公式番組は3,160万視聴

リアル来場者数が存在しない代わりに、2020年から重要になったのがオンライン視聴数です。

公式30周年資料では、TGS2020の公式番組は3,160万視聴。

ここでいう視聴数はユニーク人数と同じではありません。一人が複数番組を視聴することもあるため、従来の来場者数と単純に比較はできません。

東京ゲームショウ2019|PS4世代末期、大作が一斉に集まった

2019年は9月12日から15日まで開催され、262,076人が来場しました。テーマは「もっとつながる。もっと楽しい。」です。

PS4発売から約5年半。PS5世代が近づいていましたが、PS4世代のソフトはむしろ円熟期です。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』『DEATH STRANDING』『新サクラ大戦』『龍が如く7』『仁王2』『ライザのアトリエ』など、2020年前後のゲーム市場を代表するタイトルが大量に並びました。

メーカータイトルTGS2019での扱い主な機種
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーVII リメイク国内大規模プレイアブル・TGSトレーラーPS4
スクウェア・エニックス聖剣伝説3 TRIALS of MANAプレイアブル・ステージPS4 / Switch / PC
スクウェア・エニックスMarvel's Avengers映像・ステージPS4 / Xbox One / PCほか
カプコンモンスターハンターワールド:アイスボーン試遊・ステージPS4 / Xbox One / PC
カプコンProject Resistance新作公開・試遊PS4 / Xbox One / PC
カプコンロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクションプレイアブルPS4 / Xbox One / Switch / PC
セガ龍が如く7 光と闇の行方プレイアブル・ステージPS4
セガ新サクラ大戦プレイアブル・ステージPS4
アトラスペルソナ5 ザ・ロイヤルプレイアブル・ステージPS4
セガ初音ミク Project DIVA MEGA39's試遊・ステージSwitch
バンダイナムコドラゴンボールZ KAKAROTプレイアブルPS4 / Xbox One
バンダイナムコONE PIECE 海賊無双4プレイアブルPS4 / Xbox One / Switch / PC
バンダイナムコCODE VEIN発売直前プレイアブルPS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコTales of ARISE映像・ステージPS4 / Xbox One / PC
コーエーテクモ仁王2プレイアブルPS4
コーエーテクモライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~プレイアブルPS4 / Switch / PC
小島プロダクションDEATH STRANDING長時間の実機デモ・ステージPS4

『ファイナルファンタジーVII リメイク』は国内で大規模試遊

『ファイナルファンタジーVII リメイク』はすでに存在が発表されていましたが、TGS2019では国内ユーザーがまとまった規模で触れられる大きな機会になりました。

1997年の原作発売から20年以上を経て、現行世代向けに作り直されたミッドガルを実際に操作できること自体が大きなイベントです。

『DEATH STRANDING』は「何をするゲームか」が見えたTGS

『DEATH STRANDING』は2016年の発表以来、独特な世界観と映像で注目され続けた一方、「実際には何をするゲームなのか」が分かりにくい作品でもありました。

TGS2019では、小島秀夫監督自身が最新のゲームプレイ映像を見ながら解説するステージを複数日にわたって実施しました。

荷物を背負って地形を越えること、配送ルートを考えること、装備を使い分けること、他のプレイヤーが残した物資や建造物と間接的につながることなど、作品の核となる遊びが具体的に示されます。

すでに世界中がタイトル名を知っているゲームについて、発売前に長時間の実機プレイを見せ、「結局どんなゲームなのか」を理解してもらう。これは現在のTGSを象徴する使われ方の一つです。

eスポーツは「特設企画」からTGSを構成する一要素へ

eスポーツについても、2017年に「e-Sports X」が始まった時点だけで終わらせると、その後の変化が見えません。

2019年には日本代表を決める大会を含め、複数のeスポーツマッチが開催されました。

試遊台へ並ぶ、ステージを見る、物販を利用する。その横にeスポーツ観戦も加わり、ゲームを「見る」楽しみがTGSの中へ定着していきます。

東京ゲームショウ2018|298,690人、現在も歴代最多

2018年は9月20日から23日まで開催され、298,690人が来場しました。テーマは「新たなステージ、開幕。」です。

2026年9月時点でも、この数字が東京ゲームショウの歴代最多来場者数です。

30万人まであと1,310人。PS4世代の大作が充実していた時期で、ラインナップを見ても非常に強い年でした。

メーカータイトルTGS2018での扱い主な機種
スクウェア・エニックスキングダム ハーツIII国内向け大規模プレイアブル・TGS映像PS4 / Xbox One
スクウェア・エニックスドラゴンクエストビルダーズ2ゲームプレイ・ステージPS4 / Switch
スクウェア・エニックスLEFT ALIVE映像・ステージPS4 / PC
スクウェア・エニックスJust Cause 4映像・ステージPS4 / Xbox One / PC
カプコンバイオハザード RE:2大規模プレイアブルPS4 / Xbox One / PC
カプコンデビル メイ クライ5プレイアブルPS4 / Xbox One / PC
カプコンロックマン11 運命の歯車!!プレイアブルPS4 / Xbox One / Switch / PC
セガJUDGE EYES:死神の遺言試遊・シアター・ステージPS4
セガチームソニックレーシング試遊・映像各機種
アトラスキャサリン・フルボディプレイアブルPS4 / PS Vita
SIEDays Goneプレイアブル・ステージPS4
フロム・ソフトウェアSEKIRO: SHADOWS DIE TWICEプレイアブルPS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコJUMP FORCEプレイアブルPS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコGOD EATER 3プレイアブルPS4 / PC
バンダイナムコエースコンバット7 スカイズ・アンノウン試遊・PS VR関連展示PS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコSOULCALIBUR VIプレイアブルPS4 / Xbox One / PC
コーエーテクモDEAD OR ALIVE 6プレイアブル・大会企画PS4 / Xbox One / PC
小島プロダクションDEATH STRANDINGステージ・最新情報PS4

『JUDGE EYES』の正式発表はTGS直前

木村拓哉さんが主人公・八神隆之を演じる『JUDGE EYES:死神の遺言』は、TGS2018を代表するサプライズのように記憶されています。

ただし正式発表はTGS会場ではなく、直前のPlayStation LineUp Tourです。

発表後すぐにTGSで大規模な試遊・シアター・ステージ展開を行ったため、TGSの印象と強く結び付いています。

『バイオハザード RE:2』と『DMC5』で過去IPを次世代へつなぐ

2018年は新作の数だけでなく、長寿シリーズが現行ハード向けに大きく再構築される時代を象徴する年でもあります。

カプコンブースでは『バイオハザード RE:2』『デビル メイ クライ5』『ロックマン11 運命の歯車!!』をプレイアブル出展しました。

『バイオハザード RE:2』は1998年の『バイオハザード2』をベースにしながら、グラフィックを高精細化するだけではなく、視点、操作、マップ表現、演出を現代的に作り直した作品です。

TGSのステージでは日本語ボイスを使った実機プレイも公開されました。

ちょうど20年前のTGS1998でも『バイオハザード2』は身近な作品でした。その20年後に、同じ作品を土台としたリメイク版が再びTGSの主力タイトルになる。30年史として並べると、シリーズが続くこと自体がゲーム史になっていることが分かります。

eスポーツ企画が始まったのは前年2017年

2018年は日本国内でeスポーツへの注目が急激に高まった時期ですが、TGS初の大型eスポーツ専用企画「e-Sports X」が始まったのは2017年です。

2018年はその流れがさらに拡大した年。「2018年に初めてeスポーツステージが登場」とする説明は1年ずれています。

東京ゲームショウ2017|『モンスターハンター:ワールド』とe-Sports X

2017年は9月21日から24日まで開催され、254,311人が来場しました。テーマは「さあ、現実を超えた体験へ。」です。

最大級の注目作は『モンスターハンター:ワールド』です。

シリーズが携帯ゲーム機中心だった時代から、据え置き機・PCへ大きく方向転換する作品として、日本でも非常に高い関心を集めました。

ただし初発表はE3 2017。TGS初発表ではありません。

メーカータイトルTGS2017での扱い主な機種
カプコンモンスターハンター:ワールド大規模プレイアブル・ステージPS4 / Xbox One / PC
カプコンマーベル VS. カプコン:インフィニットプレイアブルPS4 / Xbox One / PC
スクウェア・エニックスディシディア ファイナルファンタジー NTプレイアブル・ステージPS4
スクウェア・エニックスドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて発売後ステージ・関連企画PS4 / 3DS
スクウェア・エニックスキングダム ハーツIII映像出展PS4 / Xbox One
セガ龍が如く 極2プレイアブル・ステージPS4
アトラスペルソナ5 ダンシング・スターナイトプレイアブルPS4 / PS Vita
アトラスペルソナ3 ダンシング・ムーンナイトプレイアブルPS4 / PS Vita
バンダイナムコCODE VEINプレイアブル・ステージPS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコソードアート・オンライン フェイタル・バレットプレイアブルPS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコドラゴンボール ファイターズプレイアブルPS4 / Xbox One / PC
コナミウイニングイレブン 2018プレイアブルPS4ほか
SIEPlayStation VR各種作品VR試遊PS VR

TGS専用eスポーツ企画「e-Sports X」が新設

2017年には、ホール11に「BLUE STAGE」「RED STAGE」の2ステージを設けた「e-Sports X」が新設されました。

複数タイトルで大会が行われ、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』では50人参加のオフラインイベントも実施されました。

ゲームを自分で遊ぶだけでなく、他人の対戦を観戦する文化がTGSの正式な大規模企画へ入ってきた年です。

東京ゲームショウ2016|PS VR発売直前、注目作が一斉に揃った年

2016年は9月15日から18日まで開催され、271,224人が来場しました。テーマは「エンターテインメントが変わる。未来が変わる。」です。

当時としては過去最多の来場者数です。現在の最多は2018年なので、「2016年が歴代最多」とする場合は「当時」と区別する必要があります。

この年は10月13日にPlayStation VR発売を控えており、まさに「VR元年」の直前でした。

メーカータイトルTGS2016での扱い主な機種
カプコンバイオハザード7 レジデント イービルプレイアブル・PS VR体験PS4 / Xbox One / PC
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXVプレイアブル・シアター・ステージPS4 / Xbox One
スクウェア・エニックスNieR:AutomataTGSトレーラー・ステージPS4 / PC
スクウェア・エニックスワールド オブ ファイナルファンタジープレイアブル・映像PS4 / PS Vita
スクウェア・エニックスサガ スカーレット グレイスプレイアブル・映像PS Vita
セガ龍が如く6 命の詩。プレイアブル・ステージPS4
セガ蒼き革命のヴァルキュリアプレイアブル・映像PS4 / PS Vita
SIEGRAVITY DAZE 2プレイアブルPS4
SIEHorizon Zero DawnプレイアブルPS4
SIEグランツーリスモSPORTプレイアブルPS4
コーエーテクモ仁王プレイアブルPS4
バンダイナムコ鉄拳7プレイアブルPS4 / Xbox One / PC
バンダイナムコドラゴンボール ゼノバース2プレイアブルPS4 / Xbox One / PC
SIEPlayStation VR各種タイトル発売直前の大規模VR試遊PS VR

『バイオハザード7』はE3発表、TGSではVR体験が重要だった

『バイオハザード7 レジデント イービル』もTGS2016初発表ではありません。

作品自体はE3 2016ですでに正式発表され、2017年1月発売、PlayStation VRへの完全対応も明らかになっていました。

TGSで重要だったのは、PlayStation VR発売直前というタイミングで、人気シリーズの本編をVRで体験できたことです。

『NieR:Automata』はTGSでゲーム内容が一気に具体化した

『NieR:Automata』もTGS2016で初めて存在が発表されたゲームではありません。

新しい『NieR』プロジェクト自体は2015年のE3で発表され、正式タイトルと最初のゲームプレイ映像も2015年に公開済みでした。

それでもTGS2016は、本作の発売前プロモーションで重要な場になっています。

開催に合わせて新トレーラーが公開され、2Bや9Sをはじめとする主要キャラクター、声優、世界設定などが詳しく紹介されました。

さらにステージでは体験版の配信予定、限定版、ゲーム初心者向けの「オートモード」なども紹介。実機プレイによって、プラチナゲームズらしい高速アクションと『NieR』らしい世界観がどのように組み合わさるのかが見えるようになります。

結果を知っている現在から見ると『NieR:Automata』は世界的ヒット作ですが、TGS2016時点ではまだ発売前です。成功後の評価ではなく、「発売前の期待が形になり始めた瞬間」を残せるのも歴代TGS記事の面白さです。

東京ゲームショウ2015|PlayStation VRへの改称、家庭用・携帯機・VRが同居した年

2015年の東京ゲームショウは9月17日から20日まで開催され、268,446人が来場しました。テーマは「もっと自由に、GAMEと遊ぼう。」です。

PS4とXbox Oneが発売から約2年を迎え、据え置き機向けタイトルが充実してきた一方、ニンテンドー3DS、PS Vita、スマートフォンゲームも大きな市場を持っていました。

さらに翌2016年にはVRが一般販売へ進もうとしており、一つのプラットフォームだけではゲーム市場を説明できなくなっています。

出展規模も非常に大きく、37の国・地域から480社・団体が参加。国内234社、海外246社で、海外出展社が国内を上回りました。

Project MorpheusからPlayStation VRへ

2015年最大の技術トピックはVRでした。

ソニー・コンピュータエンタテインメントは、TGS開幕2日前の9月15日に、それまで「Project Morpheus」と呼んでいたVRシステムの正式名称を「PlayStation VR」と発表しました。

そのため「TGS会場でPlayStation VRという名称が初発表された」とするのは正確ではありません。

TGSで重要だったのは、正式名称が決まったばかりのVRシステムを、多くの来場者が実際に体験できたことです。

メーカータイトル・製品TGS2015での扱い主な機種
SCEPlayStation VR正式名称決定直後の大規模VR体験PS4
カプコンストリートファイターVプレイアブル・対戦ステージPS4 / PC
カプコンモンスターハンタークロスTGS用バージョンをプレイアブル出展ニンテンドー3DS
カプコンバイオハザード0 HDリマスタープレイアブル・ステージPS4 / PS3 / Xbox One / Xbox 360 / PC
カプコンモンスターハンター ストーリーズ映像・ステージ・配信ニンテンドー3DS
スクウェア・エニックススターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-プレイアブル・ステージPS4 / PS3
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXV映像・ATR出張版などPS4 / Xbox One
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド試遊・ステージPS4 / PS3 / PC
スクウェア・エニックスドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ映像・ステージPS4 / PS3 / PS Vita
セガセブンスドラゴンIII code:VFDプレイアブル・ステージニンテンドー3DS
セガ初音ミク -Project DIVA- XPS Vita版プレイアブル・ステージPS Vita / PS4
セガファンタシースターオンライン2PS4版プレイアブル・ステージPS4 / PS Vita / PC
セガ龍が如く 極発表後の映像・紹介PS4 / PS3
セガ龍が如く6 命の詩。新プロジェクトとして予告PS4
アトラスオーディンスフィア レイヴスラシルプレイアブルPS4 / PS3 / PS Vita
アトラスペルソナ5ステージ・映像PS4 / PS3
フロム・ソフトウェアDARK SOULS IIIプレイアブルPS4ほか
バンダイナムコジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンプレイアブル・ステージPS4 / PS3
バンダイナムコNARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4プレイアブルPS4
バンダイナムコGOD EATER RESURRECTIONプレイアブル・ステージPS4 / PS Vita
バンダイナムコPROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLDプレイアブル・ステージニンテンドー3DS
コーエーテクモ進撃の巨人映像・ステージPS4 / PS3 / PS Vita
コーエーテクモ戦国無双4 EmpiresプレイアブルPS4 / PS3 / PS Vita
コーエーテクモソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~プレイアブル・ステージPS4 / PS3 / PS Vita
コナミMETAL GEAR ONLINE世界初プレイアブルPS4ほか

携帯ゲーム機もまだ非常に強かった

2015年をVRとPS4だけで振り返ると、当時の日本市場をかなり取りこぼします。

『モンスターハンタークロス』『モンスターハンター ストーリーズ』『セブンスドラゴンIII』『PROJECT X ZONE 2』はニンテンドー3DS。

『初音ミク -Project DIVA- X』『GOD EATER RESURRECTION』『ソフィーのアトリエ』などはPS Vitaにも展開されました。

据え置き機の世代交代が進みながら、日本では携帯ゲーム機もまだ主役級の市場を持っていたことが分かります。

『METAL GEAR ONLINE』はTGSで世界初プレイアブル

『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』本編は9月1日にすでに発売されていました。

そのためTGS2015で重要だったのは「発売前のMGS Vを遊べた」ことではなく、まだサービスが始まっていない『METAL GEAR ONLINE』を先行体験できたことです。

KONAMIはPS4版を使い、最大16人によるオンラインマルチプレイを世界で初めてプレイアブル公開しました。

同じゲーム名でも、本編とオンラインモードを分けて整理した方がTGSで何が新しかったのかが伝わります。

ゲーム音楽のオーケストラコンサートまでTGSの中へ

2015年には、公式30周年資料でもトピックとして挙げられているオーケストラコンサートがTGS内で実施されました。

東京ゲームショウはもともと「新作ゲームを出展し、ユーザーが試遊する展示会」として始まりました。

しかし20年近く続く中で、ゲーム音楽、ステージイベント、コスプレ、物販、動画配信など、「ゲームを遊ぶ」以外の文化もイベントを構成するようになります。

VRという新しい技術が注目された2015年に、反対側ではゲーム音楽を生演奏で楽しむ企画も行われていたことは、TGSが単純な新製品展示会ではなくなっていたことを象徴しています。

東京ゲームショウ2014|PS4・Xbox One時代とVRの始まり

2014年は9月18日から21日まで開催され、251,832人が来場しました。テーマは「GAMEは変わる、遊びを変える。」です。

PlayStation 4は同年2月に日本発売、Xbox Oneも9月に国内発売されたばかり。前年までは「次世代機を見る」色が強かったのに対し、この年から新世代向けゲームを実際に遊ぶ段階へ入ります。

同時に、のちのPlayStation VRとなる「Project Morpheus」が一般ユーザーの注目を集めました。

メーカータイトル・製品TGS2014での扱い主な機種
SCE / フロム・ソフトウェアBloodborneプレイアブルPS4
SCEProject MorpheusVR体験展示PS4
カプコンモンスターハンター4G大規模プレイアブルニンテンドー3DS
カプコンバイオハザード リベレーションズ2プレイアブル・ステージPS4 / PS3 / Xbox One / Xbox 360 / PC
カプコン大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-映像・シアターニンテンドー3DS
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXVTGSトレーラー公開PS4 / Xbox One
スクウェア・エニックスファイナルファンタジー零式 HD新世代機向け展開を紹介PS4 / Xbox One
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ HD 2.5 リミックスプレイアブル・映像PS3
スクウェア・エニックスブレイブリーセカンドプレイアブル・ステージニンテンドー3DS
スクウェア・エニックスドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城映像・ステージPS4 / PS3
セガファンタシースター ノヴァプレイアブル・ステージPS Vita
セガ龍が如く0 誓いの場所クローズドシアター・映像PS4 / PS3
アトラスペルソナ5映像PS4 / PS3
バンダイナムコテイルズ オブ ゼスティリアプレイアブル・ステージPS3
バンダイナムコGOD EATER 2 RAGE BURSTプレイアブル・ステージPS4 / PS Vita
バンダイナムコドラゴンボール ゼノバースプレイアブル・映像PS4 / PS3 / Xbox One / Xbox 360
コーエーテクモDEAD OR ALIVE 5 Last Roundプレイアブル・ステージPS4 / Xbox One / PS3 / Xbox 360
コナミMETAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN長時間の実機デモ・ステージPS4ほか
コナミウイニングイレブン2015プレイアブル・映像PS4 / PS3

『サマーレッスン』はTGS2014会場では体験できなかった

Project Morpheusと一緒に語られやすいのが、バンダイナムコのVR技術デモ『サマーレッスン』です。

『サマーレッスン』はTGS直前のSCEJA Press Conference 2014で公開され、大きな話題になりました。

しかしTGS2014会場で予定されていた一般向け体験展示は見送られています。

そのため「TGS2014で『サマーレッスン』体験に長蛇の列ができた」という説明は正確ではありません。

251,832人は過去最高ではない

251,832人は過去最高ではありません。前年2013年は270,197人が来場しており、2014年を上回っています。

東京ゲームショウ2013|PS4とXbox One、次世代機競争が日本でも始まる

2013年は9月19日から22日まで開催され、270,197人が来場しました。公式テーマは「GAMEは進化し続ける。」です。

PlayStation 4の日本発売は翌2014年2月。TGSでは『KILLZONE SHADOW FALL』『KNACK』『DRIVECLUB』などを日本のユーザーが実際に体験でき、次世代機が一気に現実味を帯びました。

ただし、この年を「PS4登場前夜」だけで終わらせると、もう片方の重要な動きが消えます。

MicrosoftもTGS2013でXbox Oneを日本で初めて公開しました。前年2012年はTGSへの出展を見送っていましたが、2013年に復帰し、Xbox One用8タイトルをすべてプレイアブルで出展しています。

メーカータイトルTGS2013での扱い主な機種
SCEKILLZONE SHADOW FALLPS4プレイアブルPS4
SCEKNACKPS4プレイアブルPS4
SCEDRIVECLUBPS4プレイアブルPS4
SCETHE PLAYROOMPS Cameraを使った技術体験PS4
MicrosoftForza Motorsport 5Xbox OneプレイアブルXbox One
MicrosoftRyse: Son of RomeXbox OneプレイアブルXbox One
MicrosoftKiller InstinctXbox OneプレイアブルXbox One
MicrosoftCrimson DragonXbox OneプレイアブルXbox One
MicrosoftKinect スポーツ ライバルズXbox OneプレイアブルXbox One
MicrosoftMax: The Curse of BrotherhoodXbox OneプレイアブルXbox One
EA / MicrosoftTitanfallプレイアブルXbox Oneほか
EAFIFA 14 ワールドクラス サッカーXbox OneプレイアブルXbox Oneほか
ユービーアイソフトアサシン クリード4 ブラック フラッグPS4版プレイアブルPS4ほか
ベセスダWolfenstein: The New OrderPS4版プレイアブル・映像PS4ほか
カプコンdeep downPS4向け新規タイトルとして紹介PS4
カプコンモンスターハンター4発売直後の大規模展示ニンテンドー3DS
カプコン戦国BASARA4プレイアブル・映像PS3
カプコンストライダー飛竜プレイアブルPS4 / PS3 / Xbox / PC
カプコンガイストクラッシャープレイアブルニンテンドー3DS
スクウェア・エニックスライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIIIプレイアブル・新映像PS3 / Xbox 360
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスタープレイアブルPS3 / PS Vita
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア試遊・ステージPS3 / PC / PS4
スクウェア・エニックスドラッグ オン ドラグーン3TGS映像・ステージPS3
セガ龍が如く 維新!映像・ステージPS4 / PS3
セガぷよぷよテトリスプレイアブルPS3 / Wii U / 3DS / PS Vita
セガ初音ミク -Project DIVA- F 2ndプレイアブルPS3 / PS Vita
バンダイナムコGOD EATER 2プレイアブル・ステージPS Vita / PSP
バンダイナムコJ-STARS Victory VSプレイアブルPS3 / PS Vita
バンダイナムコ機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOSTステージ・映像PS3
フロム・ソフトウェアDARK SOULS IIプレイアブルPS3 / Xbox 360 / PC
コーエーテクモ無双OROCHI 2 UltimateプレイアブルPS3 / PS Vita
コーエーテクモ真・三國無双7 猛将伝プレイアブルPS3 / PS Vita
コナミMETAL GEAR SOLID V実機デモ・ステージPS4ほか

Xbox Oneも「これから始まる次世代機」だった

Xbox Oneは、この時点で日本での発売日も価格もまだ決まっていませんでした。

北米などでは2013年11月発売、日本では最終的に2014年9月発売となります。

それでもTGSでは『Forza Motorsport 5』『Ryse: Son of Rome』『Titanfall』『Crimson Dragon』などを日本のユーザーが実際に試すことができました。

現在から国内市場の結果だけを振り返るのではなく、2013年時点ではPS4とXbox Oneの両方が「これから始まる次世代機」として会場に並んでいたことを残しておくべきでしょう。

次世代機へ全部移行した年ではない

一方で、PS3では『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』『ドラッグ オン ドラグーン3』『DARK SOULS II』、3DSでは『モンスターハンター4』、PS Vitaでは『GOD EATER 2』『初音ミク -Project DIVA- F 2nd』などがあり、旧世代・携帯機のソフトも非常に厚い年でした。

新ハードを見せながら、既存ハードにも大型タイトルを投入する。世代交代期のTGSでは何度も繰り返されてきた構図です。

東京ゲームショウ2012|家庭用・携帯機・ソーシャルゲームが同じ会場で競った

2012年は9月20日から23日まで開催され、223,753人が来場しました。テーマは「GAMEで笑顔がつながっていく。」です。

この年のTGSを象徴するのは、家庭用ゲームの衰退ではなく「ゲームと呼ばれるものの範囲が一気に広がった」ことです。

PS3には大型アクションやRPG、PS Vitaには『SOUL SACRIFICE』、3DSには『モンスターハンター4』。その横ではGREEやDeNAなどスマートフォン・ソーシャルゲーム関連企業が大規模な展示を行っていました。

メーカータイトルTGS2012での扱い主な機種
SCESOUL SACRIFICE一般向けプレイアブル・ステージPS Vita
カプコンモンスターハンター4大規模プレイアブルニンテンドー3DS
カプコンバイオハザード6発売直前プレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360 / PC
カプコンエクストルーパーズプレイアブルPS3 / ニンテンドー3DS
カプコンDmC Devil May Cry映像・ステージPS3 / Xbox 360 / PC
カプコンロスト プラネット3映像・ステージPS3 / Xbox 360 / PC
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア映像・ステージPS3 / PC
スクウェア・エニックスライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII映像・ステージPS3 / Xbox 360
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ -HD 1.5 ReMIX-映像PS3
セガ龍が如く5 夢、叶えし者プレイアブルPS3
セガファンタシースターオンライン2PS Vita版・Android版を含む試遊PC / PS Vita / Android
セガ初音ミク -Project DIVA- f展示・関連企画PS Vita
バンダイナムコテイルズ オブ エクシリア2プレイアブルPS3
バンダイナムコジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルプレイアブル・ステージPS3
バンダイナムコGOD EATER 2映像中心PSPほか
コーエーテクモDEAD OR ALIVE 5プレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360
コーエーテクモ真・三國無双6 Empiresプレイアブル・ステージPS3
コーエーテクモ戦国無双 Chronicle 2ndプレイアブル・ステージニンテンドー3DS
コナミMETAL GEAR RISING: REVENGEANCETGSトレーラー・ステージPS3 / Xbox 360
コナミZONE OF THE ENDERS HD EDITION展示・試遊PS3 / Xbox 360

『ジョジョASB』は最大120分待ち

発売後の評価まで知っている現在から見ると忘れがちですが、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』は発売前の期待が非常に高かった作品です。

TGS2012では試遊へ多くの人が集まり、ビジネスデイでも最大120分待ちと報じられるほどでした。

完成品への後年の評価と、発売前にどれだけ期待されていたかは別です。

家庭用ゲームだけのイベントではなくなった

2012年にはスマートフォン・ソーシャルゲームが本格的に大規模出展し、「こうしたゲームをTGSで扱うべきか」という議論まで起こりました。

現在ではスマートフォンゲームが大型イベントへ出展すること自体は珍しくありません。

当たり前になる前の転換点を残しているという意味で、2012年はTGS史の中でもかなり重要な年です。

東京ゲームショウ2011|PS Vitaだけではない、震災後のゲーム業界が集まった4日間

2011年は9月15日から18日まで開催され、222,668人が来場しました。テーマは「心が躍れば、それはGAMEです。」です。

東日本大震災から約半年。開催そのものが注目された年ですが、ゲーム史として見ても内容は非常に濃いものでした。

年末発売予定のPlayStation Vitaが大規模に展示される一方、3DSには『モンスターハンター3(トライ)G』、PS3・Xbox 360には『ドラゴンズドグマ』『アスラズ ラース』『STREET FIGHTER X 鉄拳』などが並んでいます。

メーカータイトルTGS2011での扱い主な機種
SCEアンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-PS VitaプレイアブルPS Vita
SCEGRAVITY DAZEPS VitaプレイアブルPS Vita
SCEみんなのGOLF 6PS VitaプレイアブルPS Vita
SCEリトルビッグプラネットPS Vita向けプレイアブルPS Vita
カプコンドラゴンズドグマプレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360
カプコンアスラズ ラースプレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360
カプコンSTREET FIGHTER X 鉄拳プレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360ほか
カプコンモンスターハンター3(トライ)G3DS版プレイアブルニンテンドー3DS
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXIII-2プレイアブル・映像PS3 / Xbox 360
スクウェア・エニックスファイナルファンタジー零式プレイアブル・映像PSP
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]プレイアブル・映像ニンテンドー3DS
スクウェア・エニックスシアトリズム ファイナルファンタジープレイアブルニンテンドー3DS
セガバイナリー ドメインプレイアブルPS3 / Xbox 360
セガ初音ミク -Project DIVA- extendプレイアブルPSP
セガソニック ジェネレーションズプレイアブルPS3 / Xbox 360 / 3DS
セガリズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産プレイアブル・映像ニンテンドー3DS
バンダイナムコエースコンバット3D クロスランブル試遊・映像ニンテンドー3DS
バンダイナムコドラゴンボール アルティメットブラスト試遊・映像PS3 / Xbox 360
バンダイナムコアイドルマスター2PS3版を出展PS3
コーエーテクモ真・三國無双6 猛将伝プレイアブルPS3
コーエーテクモ真・三國無双 NEXTPS VitaプレイアブルPS Vita
コーエーテクモNINJA GAIDEN 3プレイアブルPS3 / Xbox 360
コナミMETAL GEAR SOLID HD EDITION試遊・ステージPS3 / Xbox 360 / PS Vita
コナミNeverDeadプレイアブルPS3 / Xbox 360

PS Vitaと3DSだけを比べても当時の市場は見えない

2011年は「PS Vita対3DS」という構図で振り返られがちです。

実際にはPSPもまだ強く、『ファイナルファンタジー零式』『初音ミク -Project DIVA- extend』などが存在しました。

据え置き機にもPS3・Xbox 360向け新作が多数あり、一つの世代交代だけでは説明できません。

『NINJA GAIDEN 3』もプレイアブル、『NeverDead』も実際に遊べた

コーエーテクモゲームスは『NINJA GAIDEN 3』をプレイアブル出展しました。

KONAMIブースでは『NeverDead』もプレイアブル出展されています。不死身の主人公が、攻撃を受けて身体を失っても行動でき、外れた身体のパーツを集めて復活するという独特なシステムを持った作品です。

発売後の知名度だけで歴代TGSを整理すると、こうした中堅タイトルは消えやすくなります。しかし、その年にメーカーが何を新しい遊びとして見せようとしていたのかを追うなら、代表作だけに絞りすぎない方が当時の会場に近づきます。

東京ゲームショウ2010|モンハン3rd、Move、Kinectだけではなかった

2010年は9月16日から19日まで開催され、207,647人が来場しました。テーマは「GAMEは、新章へ。」です。

TGS史上初めて、1開催あたりの来場者数が20万人を突破しました。

PSP『モンスターハンターポータブル 3rd』の行列、PlayStation Move、Kinectが目立った年ですが、それ以外にも後のシリーズ史で重要になるタイトルが多数並んでいました。

メーカータイトル・製品TGS2010での扱い主な機種
SCEグランツーリスモ5プレイアブル・新要素紹介PS3
SCEPlayStation Move大規模体験展示PS3
カプコンモンスターハンターポータブル 3rd大規模プレイアブル・ステージPSP
カプコンMARVEL VS. CAPCOM 3プレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360
カプコンデッドライジング2発売直前プレイアブルPS3 / Xbox 360
カプコンメガマン ユニバースプレイアブルPS3 / Xbox 360
カプコン逆転検事2プレイアブルニンテンドーDS
スクウェア・エニックスDISSIDIA 012[duodecim] FINAL FANTASYプレイアブル・映像PSP
スクウェア・エニックスThe 3rd Birthdayシアター・プレイアブルPSP
スクウェア・エニックスタクティクスオウガ 運命の輪プレイアブル・映像PSP
スクウェア・エニックスKINGDOM HEARTS Re:codedプレイアブル・映像ニンテンドーDS
スクウェア・エニックスDeus Ex: Human Revolution映像PS3 / Xbox 360 / PC
セガ龍が如く OF THE END映像・ステージPS3
セガ戦場のヴァルキュリア3正式発表・プレイアブルPSP
セガVANQUISHプレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360
セガファンタシースターポータブル2 インフィニティプレイアブルPSP
セガ電脳戦機バーチャロン フォースプレイアブルXbox 360
セガソニック カラーズプレイアブルWii / ニンテンドーDS
バンダイナムコGOD EATER BURSTプレイアブル・映像PSP
バンダイナムコアイドルマスター2映像Xbox 360
バンダイナムコKnights Contract映像PS3 / Xbox 360
バンダイナムコドラゴンボール レイジングブラスト2プレイアブル・映像PS3 / Xbox 360
コナミMETAL GEAR SOLID RISINGTGS映像PS3 / Xbox 360 / PC
コナミDanceEvolutionKinectプレイアブルXbox 360
コナミCastlevania -Lords of Shadow-出展・映像PS3 / Xbox 360
MicrosoftKinect大規模体験展示Xbox 360
カプコン / Microsoft重鉄騎Kinect向け新作として発表Xbox 360
セガRise of NightmaresKinect向け新作として紹介Xbox 360
アイレム絶体絶命都市4 -Summer Memories-PS3版プレイアブルPS3

2010年はPSPの厚さを削ってはいけない

『モンスターハンターポータブル 3rd』だけでなく、『DISSIDIA 012』『The 3rd Birthday』『タクティクスオウガ 運命の輪』『戦場のヴァルキュリア3』『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』『GOD EATER BURST』まで並べると、2010年当時の日本でPSPがどれほど重要だったのかが伝わります。

Kinectには日本発の新作5本が用意された

MicrosoftはKinect本体を展示するだけでなく、日本のクリエイター・メーカーによる複数の新作を打ち出しました。

開発・関係会社当時のタイトル特徴
カプコン / フロム・ソフトウェア重鉄騎『鉄騎』をKinect時代へ再構築
セガRise of NightmaresKinectを使ったホラーアドベンチャー
グラスホッパー・マニファクチュアcodename D須田剛一氏によるアクション企画
GroundingProject Draco二木幸生氏による3Dフライトシューティング企画
七音社Haunt幽霊屋敷を舞台とするKinect作品

後にタイトル名が変わった作品や、市場で大きなシリーズに育たなかった企画もあります。

それでも2010年当時、Microsoftが日本の著名クリエイターを巻き込み、Kinectを「単なるダンスやフィットネス用周辺機器」にしないための投資を行っていたことは重要です。

結果だけを知っている現在から見ると、モーション操作は家庭用ゲームの主流にはなりませんでした。しかしTGS2010では、本気で「次の標準操作」になる可能性を持った技術として扱われていました。

発売中止になったゲームも当時は同じ「未来」だった

『メガマン ユニバース』は、その後発売中止になりました。

『絶体絶命都市4 -Summer Memories-』もPS3版は発売中止となり、後年『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』として別の形で復活します。

現在発売されている作品だけに絞ると、2010年の会場で実際にユーザーが期待していたゲームの一部が消えてしまいます。

東京ゲームショウ2009|『ファイナルファンタジーXIII』発売前、据え置き機とPSPがともに強かった

2009年の東京ゲームショウは9月24日から27日まで開催され、185,030人が来場しました。テーマは「GAMEは、元気です。」です。

PlayStation 3とXbox 360が発売から数年を迎え、HD世代のグラフィックそのものが珍しいものではなくなってきた時期です。

その一方、PSPも日本では非常に大きな市場を持っていました。2009年のTGSを据え置き機だけで振り返ると、当時のゲーム市場のかなりの部分を取りこぼしてしまいます。

メーカータイトルTGS2009での扱い主な機種
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXIIITGSトレーラー・大規模プロモーションPS3
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモ5プレイアブル・最新情報PS3
MicrosoftHalo 3: ODST発売直後のプレイアブルXbox 360
MicrosoftForza Motorsport 3プレイアブルXbox 360
カプコンロスト プラネット2協力プレイを含むプレイアブルPS3 / Xbox 360
カプコンデッドライジング2TGS映像・ステージPS3 / Xbox 360 / PC
コナミMETAL GEAR SOLID PEACE WALKER大規模プレイアブル・映像・ステージPSP
セガBAYONETTAプレイアブル・ステージPS3 / Xbox 360
セガ戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校プレイアブルPSP
セガEnd of Eternityプレイアブル・映像PS3 / Xbox 360
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ バース バイ スリーププレイアブル・映像PSP
スクウェア・エニックスドラゴンクエストIX 星空の守り人発売後展示・映像ニンテンドーDS
スクウェア・エニックスNieR Gestalt映像・紹介Xbox 360
スクウェア・エニックスNieR Replicant映像・紹介PS3

『NieR』はPS3とXbox 360で別タイトルとして紹介されていた

現在では『NieR Replicant』の知名度が高くなっていますが、2009年当時は少し事情が違います。

日本ではPS3向け『NieR Replicant』と、Xbox 360向け『NieR Gestalt』という2作品に分けて展開されました。

基本的な世界やゲームシステムを共有しながら、主人公とヨナの関係などが異なります。

後年のシリーズ人気だけを基準に整理すると、この「同じ企画がハードによって別タイトル・別主人公で展開された時代」が消えてしまいます。

『PEACE WALKER』はPSPで4人協力という方向を見せた

2009年のPSP作品で特に当時の空気を残しているのが『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』です。

小島秀夫監督が監督・脚本・ゲームデザインを担当する大型作品で、「PSPだから簡易版」という位置付けではありませんでした。

シリーズとして新しかったのが、アドホック通信を利用した最大4人の協力プレイです。

TGS2009ではプレイアブル出展に加え、会場で体験版データの配信も実施されました。

一台の巨大なテレビの前で一人ずつ遊ぶ据え置きゲームとは違い、携帯ゲーム機を持ち寄って一緒に遊ぶ。『モンスターハンターポータブル』などによって日本で定着していた「持ち寄りプレイ」の文化を、『METAL GEAR』でも取り込もうとしていました。

東京ゲームショウ2008|『モンスターハンター3』4時間待ち、携帯機にも大型作が集中

2008年は10月9日から12日まで開催され、194,288人が来場しました。テーマは「さあ、行こう!GAMEの時間です。」です。

この年はPS3・Xbox 360の大型タイトルと、PSP・ニンテンドーDS向け大型作品が同じ会場に並びました。

とりわけ注目されたのが、Wii向け『モンスターハンター3(トライ)』です。

メーカータイトルTGS2008での扱い主な機種
カプコンバイオハザード5大規模プレイアブルPS3 / Xbox 360
カプコンモンスターハンター3(トライ)プレイアブル・長時間待ちWii
カプコンストリートファイターIV家庭用版プレイアブルPS3 / Xbox 360
カプコン逆転検事プレイアブルニンテンドーDS
スクウェア・エニックスDISSIDIA FINAL FANTASYプレイアブル・新映像PSP
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ 358/2 Daysシングル・マルチプレイ試遊ニンテンドーDS
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ Birth by Sleepプレイアブル・新映像PSP
スクウェア・エニックススターオーシャン4 -THE LAST HOPE-プレイアブル・発売日発表Xbox 360
スクウェア・エニックスラスト レムナントプレイアブルXbox 360
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXIIIクローズドシアター映像PS3
スクウェア・エニックスファイナルファンタジー ヴェルサスXIIIクローズドシアター映像PS3
SCE / レベルファイブ白騎士物語 -古の鼓動-プレイアブル・協力プレイ紹介PS3
SCELittleBigPlanetプレイアブル・大型展示PS3
セガ龍が如く3映像・展示PS3
セガ / チュンソフト428 ~封鎖された渋谷で~展示・映像Wii
フロム・ソフトウェアNINJA BLADEプレイアブルXbox 360
バンダイナムコのびのびBOY映像出展PS3
コナミSilent Hill: HomecomingプレイアブルPS3 / Xbox 360
コナミCastlevania JudgmentプレイアブルWii

『モンスターハンター3』4時間待ちはWiiへの期待を伝える

『モンスターハンター3(トライ)』については、「人気だった」の一言では当時の熱気が伝わりません。

ビジネスデイ初日の午前中から試遊列が急速に伸び、11時頃には4時間待ちに達したと現地メディアが伝えています。

試遊版では新モンスターのラギアクルスと戦うことができ、Wiiリモコンとヌンチャクを使った操作も実際に試せました。

PSPで大ヒットしたシリーズが、据え置き機の新作ではWiiを選んだ。その判断にユーザーがどれほど強く反応していたのかを、4時間待ちという具体的な記録が伝えています。

なお、Wii版への移行発表自体はTGS2007ではありません。この点と、TGS2008で実際に大人気の試遊作になったことは分けて考える必要があります。

Xbox 360の国産RPG攻勢もピークへ

『スターオーシャン4』や『ラスト レムナント』がXbox 360へ先行投入されることも、現在から見ると印象的です。

Microsoftは2006年の『ブルードラゴン』『ロストオデッセイ』から続けて、日本のRPGユーザーへ強くアピールしていました。

現在の国内Xbox市場だけを見ていると見えにくい、Microsoftの日本攻略期を残せる年代です。

東京ゲームショウ2007|初の4日間開催、『MGS4』と『MHP 2nd G』が大きな話題に

2007年は9月20日から23日まで開催され、193,040人が来場しました。テーマは「つながって、ひろがって、世界へ。」です。

この年からビジネスデイが2日間となり、一般公開2日と合わせて4日間開催へ拡大しました。

2025年まで長く続く「ビジネス2日+一般2日」というTGSの基本形がここで成立します。

メーカータイトルTGS2007での扱い主な機種
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモ5 プロローグプレイアブル・プレゼンテーションPS3
コナミMETAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS世界初プレイアブル・実機デモPS3
コナミMETAL GEAR ONLINE対戦デモ・体験展示PS3
カプコンデビル メイ クライ4プレイアブルPS3 / Xbox 360
カプコンモンスターハンターポータブル 2nd GTGSステージで正式発表PSP
セガ龍が如く 見参!映像・ステージPS3
セガ戦場のヴァルキュリア映像・開発内容紹介PS3
セガNiGHTS: Journey of DreamsプレイアブルWii
バンダイナムコACE COMBAT 6 解放への戦火プレイアブルXbox 360
バンダイナムコSOULCALIBUR IV映像PS3 / Xbox 360
バンダイナムコタイムクライシス4Guncon 3を使ったプレイアブルPS3
Microsoft / テクモNINJA GAIDEN 2Microsoftブリーフィングで正式発表Xbox 360
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ 358/2 Days新プロジェクト発表・映像ニンテンドーDS
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ Birth by Sleep新プロジェクト発表・映像PSP
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ coded新プロジェクト発表・映像携帯電話
レベルファイブレイトン教授と悪魔の箱自社ブース・映像・限定DSカード配布ニンテンドーDS
レベルファイブイナズマイレブン体験版を限定DSカードへ収録ニンテンドーDS

『MGS4』は48台用意された世界初プレイアブル

『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』は、TGS2007で世界初のプレイアブル版が一般に公開されました。

KONAMIブースには48台もの試遊環境が用意されています。

さらに特徴的なのが、ただ列に並ばせるのではなく、試遊前に「軍隊式ブリーフィング」を受ける演出です。

来場者は操作方法やカムフラージュの使い方を説明されてからプレイへ進みました。

待ち時間を減らすだけでなく、列に並ぶところから作品世界へ入ってもらう設計で、現在の大型ブースに見られる「展示全体を作品体験にする」方法にも通じます。

レベルファイブ初の自社TGSブースは180分待ち

2007年にはレベルファイブが初めて自社でTGSへ出展しました。

中心となったのは『レイトン教授と悪魔の箱』と『イナズマイレブン』です。

ブースで映像を見た来場者には、ニンテンドーDS用ソフト「LEVEL5 PREMIUM SILVER」が無料配布されました。

このDSカードには『イナズマイレブン』体験版と、『レイトン教授と不思議な町』と『悪魔の箱』の間をつなぐ『レイトン教授とロンドンの休日』が収録されています。

その人気は非常に高く、ビジネスデイ初日から180分待ちの行列が発生。一般公開日には入場規制まで行われました。

配布をめぐる反響を受け、『ロンドンの休日』と『イナズマイレブン』体験版は、後に製品版『レイトン教授と悪魔の箱』へ追加収録されます。

TGSで配布された限定コンテンツへの反響が、その後の製品内容にまで影響した珍しい例です。

『キングダム ハーツ』が三方向へ広がった

TGS2007では『キングダム ハーツ 358/2 Days』『キングダム ハーツ Birth by Sleep』『キングダム ハーツ coded』という複数の新プロジェクトが発表されました。

ニンテンドーDS、PSP、携帯電話と、異なる機器へ同じシリーズの物語を広げる展開です。

『モンスターハンター3』のWii移行発表はTGSではない

TGS2007は9月23日に終了しています。『モンスターハンター3(トライ)』のWii向け開発が発表されたのは10月10日です。

したがって「TGS会場でPS3からWiiへの変更が発表された」という説明は誤りです。

TGS2007で正式発表された『モンスターハンター』の大きなニュースは、PSP『モンスターハンターポータブル 2nd G』です。

東京ゲームショウ2006|PS3発売直前、Xbox 360は国産RPGで勝負

2006年は9月22日から24日まで開催され、192,411人が来場しました。テーマは「新興奮。新感動。新時代。」です。

PlayStation 3の国内発売まで約1か月半。前年2005年には映像や開発機デモが中心だったPS3が、2006年には一般来場者が実際にゲームを触れる段階へ進みます。

一方、Xbox 360では『ブルードラゴン』『ロストオデッセイ』『トラスティベル ~ショパンの夢~』など、日本市場を強く意識したRPG群が前面に押し出されました。

メーカータイトルTGS2006での扱い主な機種
Microsoft / ミストウォーカーブルードラゴン大規模プレイアブル・ステージXbox 360
Microsoft / ミストウォーカーロストオデッセイプレイアブル・デモXbox 360
バンダイナムコトラスティベル ~ショパンの夢~MicrosoftブースなどでプレイアブルXbox 360
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモHDプレイアブル・シアターPS3
バンダイナムコリッジレーサー7プレイアブルPS3
SCEMotorStormプレイアブルPS3
SCERESISTANCE ~人類没落の日~プレイアブルPS3
バンダイナムコ機動戦士ガンダム Target in SightプレイアブルPS3
コナミCODED ARMS ASSAULTプレイアブルPS3
コーエーBLADESTORM -百年戦争-プレイアブルPS3
SCEHeavenly SwordプレイアブルPS3
SCELairプレイアブルPS3
SCETHE EYE OF JUDGMENTプレイアブルPS3
SCEWARHAWKプレイアブルPS3
コナミMETAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS新トレーラー・ステージPS3
フロム・ソフトウェアアーマード・コア4プレイアブルPS3
カプコンロスト プラネット エクストリーム コンディションプレイアブル・新映像Xbox 360
カプコンデビル メイ クライ4プレイアブルPS3
カプコンモンスターハンターポータブル 2ndプレイアブルPSP
セガバーチャファイター5次世代版紹介PS3
セガ龍が如く2プレイアブル・映像PS2
スクウェア・エニックス聖剣伝説4プレイアブル・映像PS2
スクウェア・エニックスクライシス コア -ファイナルファンタジーVII-映像・紹介PSP
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング新作紹介ニンテンドーDS
コナミElebitsWii向け作品として映像・紹介Wii
セガスーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合Wii向け作品として紹介Wii
セガソニックと秘密のリングWii向け作品として紹介Wii

PS3は「見るハード」から「遊べるハード」へ

前年2005年のPS3は、本体モックアップや映像、開発機によるデモが中心でした。

ところが2006年、SCEJはTGSにPS3用ソフト27タイトルをプレイアブル出展すると発表します。

一般ユーザーが参加できるイベントで、PS3へ実際に触れられる機会としてはこれが初めてでした。

『リッジレーサー7』『MotorStorm』『RESISTANCE』『アーマード・コア4』『デビル メイ クライ4』に加え、『機動戦士ガンダム Target in Sight』『CODED ARMS ASSAULT』『Heavenly Sword』『Lair』などまで並び、「PS3が遊べる段階へ来た」ことがラインナップそのものから伝わります。

Wii作品は存在したが、任天堂による一般試遊ではない

Wii向け作品もサードパーティー各社から紹介されていました。

ただし、任天堂がTGS会場へ巨大なWiiブースを設け、『Wii Sports』『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』を一般来場者へ大規模試遊させたわけではありません。

Wiiリモコンを本格的に体験できる大規模イベントは、その後の「Nintendo World 2006 Wii体験会」などです。

東京ゲームショウ2005|Xbox 360は遊べた、PS3はまだ未来を見せる段階

2005年は9月16日から18日まで開催され、176,056人が来場しました。テーマは「最前列で未来を見よう。」です。

この年はXbox 360とPlayStation 3という次世代機がともに話題になりましたが、会場でユーザーが体験できた内容はかなり違いました。

Xbox 360は12月発売を控え、実際の本体が試遊台に置かれ、『リッジレーサー6』『DEAD OR ALIVE 4』など複数のゲームを操作できます。

PS3は翌2006年発売予定で、本体モックアップや映像、開発環境による技術デモが中心です。

メーカータイトルTGS2005での扱い主な機種
コナミMETAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS新トレーラー・開発環境でのリアルタイム実演PS3
SCEローグギャラクシープレイアブルPS2
SCEツーリスト・トロフィープレイアブルPS2
SCEワンダと巨像発売前プレイアブルPS2
スクウェア・エニックスキングダム ハーツIIプレイアブル・映像PS2
スクウェア・エニックスダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-プレイアブル・映像PS2
セガファンタシースターユニバースプレイアブル・デモPS2 / PC
セガ龍が如く映像・大型ブース展開PS2
カプコンバイオハザード5次世代向けトレーラーPS3 / Xbox 360
カプコンデッドライジングトレーラーXbox 360
ナムコリッジレーサー6プレイアブルXbox 360
MicrosoftProject Gotham Racing 3プレイアブル・デモXbox 360
テクモDEAD OR ALIVE 4プレイアブル・発売情報Xbox 360
Microsoft / Rareカメオ:エレメンツ オブ パワープレイアブルXbox 360
Microsoft / Rareパーフェクトダーク ゼロ映像・メディア向け試遊Xbox 360
ナムコフレームシティ キラートレーラーXbox 360

「次世代機対決」でもXbox 360とPS3は同じ状態ではなかった

2005年を「Xbox 360対PS3」とひとまとめにすると、会場での違いが見えません。

Xbox 360は「もうすぐ買えて、実際に遊べる次世代機」。PS3は「さらにその先の映像を見せる次世代機」という立場でした。

それでも強烈な印象を残したのが『METAL GEAR SOLID 4』です。PS3環境で制作されたリアルタイム映像が披露され、「次世代機ではここまで表現できるのか」という驚きを与えました。

PS2は次世代機登場前夜でもまだ強かった

Xbox 360やPS3に目を奪われますが、『ワンダと巨像』『キングダム ハーツII』『ローグギャラクシー』『龍が如く』など、PS2にも後年まで残る大型作品が揃っています。

新ハードが話題を独占していても、実際にユーザーがこれから購入するゲームの多くは現行機向けでした。

PSP・DS・携帯電話まで加わり、遊ぶ機器が増え始めた

前年末にPSPとニンテンドーDSが発売されたため、2005年のTGSでは両携帯機向けソフトが本格的に加わりました。

さらに「モバイルコンテンツコーナー」も設けられ、携帯電話向けコンテンツの出展も拡大します。

同じ会場でPS2、Xbox 360、PSP、DS、携帯電話向けゲーム、そしてまだ映像中心のPS3を見る。2005年は「次世代ゲーム機が来た年」であると同時に、ゲームを遊ぶ機器そのものが一気に増え始めた年でもありました。

発売中止になった『フレームシティ キラー』もTGSの歴史

『フレームシティ キラー』は、TGS2005当時はXbox 360向けの国産次世代タイトルとして紹介されていました。

しかし、その後発売中止になります。

発売されたゲームだけを残すのではなく、当時メーカーがどんな次世代ゲームを作ろうとしていたのかまで残すことで、TGSの資料価値は高まります。

東京ゲームショウ2004|PSPの大量出展、PS2・ゲームキューブ大作も円熟期へ

2004年は9月24日から26日まで開催され、160,096人が来場しました。テーマは「最新の感動を、世界のみんなへ」です。

最大の新ハードはPSPでした。

国内発売は12月12日。TGSにはローンチ前後を支える多数のタイトルが並び、携帯ゲーム機で本格的な3Dゲームを遊べる時代が目前まで来ていました。

メーカータイトルTGS2004での扱い主な機種
コナミMETAL GEAR AC!DPSP向けプレイアブルPSP
キューエンタテインメントルミネスPSP向けプレイアブルPSP
ナムコリッジレーサーズPSP向けプレイアブルPSP
SCEみんなのGOLF ポータブルPSP向けプレイアブルPSP
フロム・ソフトウェアアーマード・コア フォーミュラフロントPSP向け出展PSP
ナムコことばのパズル もじぴったん大辞典PSP向け出展PSP
セガぷよぷよフィーバーPSP版プレイアブルPSP
タイトーパズルボブル ポケットPSP向けプレイアブルPSP
コーエー真・三國無双PSP版プレイアブルPSP
スクウェア・エニックスドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君発売前プレイアブルPS2
コナミMETAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATERTGS向け新映像PS2
カプコンバイオハザード4専用コーナー・プレイアブルゲームキューブ
カプコンデビル メイ クライ3プレイアブルPS2
カプコンビューティフル ジョー2プレイアブルPS2 / ゲームキューブ
カプコンロックマンX8プレイアブルPS2
セガきみのためなら死ねるニンテンドーDS向け映像・紹介ニンテンドーDS
セガSEGA スーパースターズEyeToyを使ったプレイアブルPS2

PSPだけでなく『バイオハザード4』『DMC3』も主役級

2004年を「PSPが出てきた年」だけにすると、据え置き機側を削りすぎます。

カプコンブースでは、ゲームキューブ向け『バイオハザード4』が専用コーナーを設けてプレイアブル出展され、一定時間ごとの入れ替え制が採用されるほど人気を集めました。

同じブースにはPS2『デビル メイ クライ3』もプレイアブル出展されています。

携帯ゲーム機の次世代が始まる一方、据え置き機では『バイオハザード4』『デビル メイ クライ3』『ドラゴンクエストVIII』『METAL GEAR SOLID 3』が並ぶ。この同居こそ、2004年のゲーム市場の厚さです。

ニンテンドーDS自体を任天堂ブースで遊べたわけではない

2004年はPSPとニンテンドーDSが同じ年末に発売されるため、「TGSで両機種が全面対決した」と説明されがちです。

しかし任天堂自身は一般向けの大型TGSブースを出していません。

DS向けゲームはサードパーティー経由で紹介されていますが、『スーパーマリオ64DS』などを任天堂ブースで大量試遊した、という説明は採用しません。

PSPはTGSで大々的に試遊展開、ニンテンドーDSはサードパーティー作品も見え始めた――この違いを残す方が正確です。

東京ゲームショウ2003|PS2円熟期とオンラインゲームの拡大

2003年は9月26日から28日まで開催され、150,089人が来場しました。テーマは「遊び心が世界を変える」です。

PlayStation 2は発売から3年以上が経ち、ハード性能を使いこなした大型作品が増えていました。

同時に『ファイナルファンタジーXI』『PlayOnline』『バイオハザード アウトブレイク』など、ネットワークを前提とした遊びも目立っています。

メーカータイトルTGS2003での扱い主な機種
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモ4プレイアブルPS2
コナミMETAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATERTGS向け新映像PS2
スクウェア・エニックスキングダム ハーツII正式発表・映像PS2
スクウェア・エニックスキングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ正式発表・映像ゲームボーイアドバンス
カプコンバイオハザード アウトブレイクオンライン要素を含むプレイアブルPS2
カプコン鬼武者3新映像PS2
テクモNINJA GAIDEN映像・開発内容紹介Xbox
セガソニック ヒーローズプレイアブル・映像ゲームキューブ / PS2 / Xbox
セガファンタシースターオンライン エピソードIII カードレボリューションプレイアブル・映像ゲームキューブ
スクウェア・エニックスファイナルファンタジーXI / PlayOnlineオンラインサービス展示PS2 / PC

『キングダム ハーツII』とGBA作品が同時発表

スクウェア・エニックスは会場で、PS2『キングダム ハーツII』とゲームボーイアドバンス『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』を発表しました。

重要なのは、単に続編が2本出たことではありません。

『チェイン オブ メモリーズ』は携帯機向けの外伝で終わる作品ではなく、第1作と『II』の間をつなぐ物語です。

つまりシリーズを追うユーザーは、PS2だけではなくゲームボーイアドバンスにも目を向ける必要が出てきます。

2007年にはさらにDS、PSP、携帯電話へ同時展開するため、その原型は2003年の時点ですでに見えていました。

PS2でもオンラインゲームが特別なものではなくなり始めた

2003年のもう一つの軸はネットワークです。

『ファイナルファンタジーXI』とPlayOnlineに加え、『バイオハザード アウトブレイク』もネットワーク対応作品としてプレイアブル出展されました。

前年までの「インターネットにつなぐこと自体が新しい」という段階から、ネットワークを使ってどんなゲームを作るのかという段階へ移っています。

岩田聡社長が基調講演を行った年でもある

任天堂は一般向け大型ブースを出していませんが、2003年には当時の岩田聡社長がTGSで基調講演を行っています。

『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』向けワイヤレスアダプタや、中国向け「神遊機(iQue Player)」などを紹介しました。

「任天堂はTGSと完全に無関係だった」という説明では拾えない歴史です。

東京ゲームショウ2002|年1回開催へ、Xbox Liveとオンラインゲームが前面に

2002年は9月20日から22日まで開催され、134,042人が来場しました。テーマは「遊びは人類のDNA。」です。

1997年から2001年まで続いた春・秋の年2回開催は終了し、この年から秋の年1回開催へ移ります。

PlayStation 2の大作が中心である一方、同年2月に国内発売されたXboxも大量のタイトルを出展しました。

特に目立つのが、Xbox LiveやオンラインRPGを強く意識したラインナップです。

メーカータイトルTGS2002での扱い主な機種
カプコンデビル メイ クライ2プレイアブルPS2
エニックススターオーシャン3 -Till the End of Time-大規模プレイアブルPS2
セガ電脳戦機バーチャロン マーズプレイアブル・ステージPS2
セガShinobiプレイアブルPS2
SCE / レベルファイブダーククロニクルプレイアブルPS2
SCEみんなのGOLF オンライン映像・オンライン構想紹介PS2
スクウェアファイナルファンタジーXI / PlayOnlineオンラインサービス展示PS2 / PC
セガパンツァードラグーン オルタプレイアブルXbox
セガザ・ハウス・オブ・ザ・デッドIII専用ガンを使ったプレイアブルXbox
Microsoftブリンクス・ザ・タイムスイーパープレイアブルXbox
カプコン鉄騎大型専用コントローラー体験Xbox
アトラス真・女神転生NINEプレイアブルXbox
コーエー紅の海 Crimson SeaプレイアブルXbox
MicrosoftN.U.D.E.@ Natural Ultimate Digital Experimentコンセプト展示・映像Xbox
Microsoft / レベルファイブトゥルーファンタジー ライブオンラインMMORPG構想・映像Xbox
カプコンCAPCOM VS. SNK 2 EOXbox Live対応プレイアブルXbox
ビクターMuzzle FlashXbox Live対応プレイアブルXbox
Microsoftギリヤバ!乱闘パーティテレビ!Whacked!Xbox Live対応プレイアブルXbox
セガPHANTASY STAR ONLINE Episode I & IIXbox Live対応展示Xbox

Xbox Liveは「いつ始まるのか」まで具体化した

MicrosoftはTGS2002で、日本におけるXbox Live本サービスの開始時期や利用方法を紹介しました。

利用者は「Xbox Liveスタータキット」を購入し、Xboxをブロードバンド回線へつなぎ、サインアップしてサービスを利用するという流れです。

現在ではゲーム機をインターネットへ接続するのは当たり前ですが、2002年当時は「家庭用ゲーム機を常時オンラインへつなぐ」ことそのものを来場者へ説明する必要がありました。

『鉄騎』はゲームショウだからこそ触る意味が大きかった

Xbox向け『鉄騎』は、TGSの「実際に触れる場所」という価値を説明するうえで非常に分かりやすい作品です。

最大の特徴は専用コントローラーでした。

横幅約88cmのコントロールパネルに2本のスティック、シフトレバー、約40個のスイッチを配置し、さらに足元には3つのペダルを置きます。

通常のXboxコントローラーでは遊べず、この専用装置そのものがゲームシステムの一部でした。

写真や文章で仕様を読んでも、実際に巨大なコントローラーの前へ座り、スイッチを入れ、ペダルを踏んで機体を動かす感覚までは分かりません。

VRやモーションコントローラーが登場する以前から、TGSには「映像を見るより、現物を触ることに意味があるゲーム」が存在していました。

2002年にすでに「家庭用ゲーム機でMMORPG」を描いていた

現在から見ると興味深いのが、『トゥルーファンタジー ライブオンライン』です。

Xbox上で多数のユーザーが同じ世界へ入り、生活しながら冒険する大規模オンラインRPGとして開発されていました。

最終的には発売中止となりますが、「家庭用ゲーム機を常時ネットワークにつないで、多人数の仮想世界へ入る」という構想が2002年の時点でかなり具体的に存在していました。

発表から開発中止までの経緯は、「トゥルーファンタジーライブオンライン(TFLO)とは?Xboxが夢見た幻のMMORPG」でも詳しくまとめています。

東京ゲームショウ2001|春と秋では意味が違う、Xbox参入とセガの転換

2001年は春と秋の2回開催です。

春は3月30日から4月1日まで開催され、118,080人が来場。テーマは「21世紀、ゲームは楽しいコミュニケーション。」でした。

秋は10月12日から14日まで開催され、129,626人が来場。テーマは「Let's Play Together!」です。

2001年は春と秋を分けないと最大の転換点を見落とします。

2001年春|ビル・ゲイツ氏がTGSでXboxの日本展開を語る

春開催の最大の出来事は、Microsoftのビル・ゲイツ氏による基調講演です。

Xboxの日本市場での展開、国内メーカーとの協力、オンラインを含むビジョンをTGSの場で直接説明しました。

現在ではXboxが20年以上続くブランドになっていますが、この時点では日本で本体すら発売されていません。

メーカータイトル・製品TGS2001春での扱い主な機種
スクウェアファイナルファンタジーXプレイアブル・映像PS2
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモ3 A-spec多数の試遊台・6台i.LINK対戦PS2
SCEPHASE PARADOXプレイアブル・展示PS2
SCESKY GUNNERプレイアブル・展示PS2
SCEトロと休日映像出展PS2
ナムコACE COMBAT 04 shattered skiesPS2向け出展PS2
カプコンファイナルファイトONE携帯機向け出展ゲームボーイアドバンス
MicrosoftXboxビル・ゲイツ氏基調講演・日本向け構想Xbox

『ファイナルファンタジーX』はまだ発売前で、ゲームショウ会場で実際に触れられる作品でした。

『グランツーリスモ3 A-spec』ではGT FORCEとバケットシートを組み合わせた6台同時i.LINK対戦まで体験できました。

2001年秋|Xbox発売前、セガのゲームが他社ハードへ広がる

秋になると、翌2002年2月のXbox国内発売へ向けて、実際のソフトがさらに具体的に並びます。

さらに重要なのがセガです。

前年までセガはDreamcastを持つハードメーカーでした。

ところが2001年になると、『バーチャファイター4』をPS2へ、『ファンタシースターオンライン エピソードI&II』をゲームキューブへ、『ジェット セット ラジオ フューチャー』『ガンヴァルキリー』をXboxへ展開します。

メーカータイトルTGS2001秋での扱い主な機種
スクウェアキングダム ハーツTGS向け映像・紹介PS2
コナミMETAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY新映像・プレイアブルPS2
セガ / AM2バーチャファイター4ステージ・PS2版展開AC / PS2
セガファンタシースターオンライン エピソードI&IIゲームキューブ版プレイアブルゲームキューブ
セガスペースチャンネル5 パート2映像・デモDreamcast / PS2
セガジェット セット ラジオ フューチャーXbox版プレイアブルXbox
セガガンヴァルキリーXbox版プレイアブルXbox
テクモDEAD OR ALIVE 3Xbox版プレイアブルXbox
カプコン幻魔 鬼武者Xbox向け映像・デモXbox

2001年秋は、「Xboxという新しいハードメーカーが入ってきたイベント」であると同時に、「セガという旧ハードメーカーの役割が変わったイベント」でもありました。

数年前なら競合ハードだったPlayStation系や任天堂機、Microsoftの新ハードへ、セガ自身のゲームが並ぶようになったのです。

東京ゲームショウ2000|春と秋を完全に分けて見る必要がある年

2000年も春と秋の2回開催です。

春は3月31日から4月2日までで131,708人。テーマは「新世紀がうなる祭典へ、ようこそ。」です。

秋は9月22日から24日までで137,400人。テーマは「みんな、ゲームが好きなんだぁ。」でした。

春と秋では主要出展メーカーそのものが違うため、一つの「TGS2000」として混ぜると事実関係が崩れます。

2000年春|PS2発売直後、それでもPS・Dreamcastも現役

PlayStation 2は3月4日に国内発売されたばかりでした。

そのため春のTGSには、PS2ローンチ期からその後へ続く多数のタイトルが並びます。

メーカータイトルTGS2000春での位置付け主な機種
カプコンストリートファイターEX3PS2初期タイトルとして出展PS2
コナミグラディウスIII&IV -復活の神話-プレイアブルPS2
フロム・ソフトウェアエターナルリングPS2向けRPGとして出展PS2
フロム・ソフトウェアエヴァーグレイスPS2向けRPGとして出展PS2
フロム・ソフトウェアアーマード・コア2新世代版を紹介PS2
セガファンタシースターオンラインネットワークRPGとして出展Dreamcast
ゲームアーツグランディアII大型RPGとして出展Dreamcast
セガエターナルアルカディア新作RPGとして紹介Dreamcast
セガジェットセットラジオ独自の映像表現を紹介Dreamcast
エニックスドラゴンクエストVII エデンの戦士たちプレイアブルPlayStation
スクウェアファイナルファンタジーIX映像出展PlayStation

PS2が発売されても、初代PlayStationには『ドラゴンクエストVII』『ファイナルファンタジーIX』という巨大タイトルが残っていました。

Dreamcast側にも『ファンタシースターオンライン』『グランディアII』『エターナルアルカディア』『ジェットセットラジオ』があります。

新ハードが発売された瞬間に全ユーザーが移行するわけではなく、旧ハードと競合機にも大型作品が残る。この構図はPS4、PS5、Switch 2の世代交代でも繰り返されます。

2000年秋|セガとスクウェアは出展していない

秋のTGSではセガとスクウェアが出展していません。

そのため春に存在した『ファンタシースターオンライン』『グランディアII』『ファイナルファンタジーIX』などを、2000年秋の主要出展作として扱うことはできません。

メーカータイトルTGS2000秋での扱い主な機種
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモ2000 A-Spec多数の試遊台を用意PS2
コナミZONE OF THE ENDERSプレイアブルPS2
コナミMETAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY映像・デモPS2
カプコン鬼武者プレイアブルPS2
SCE / レベルファイブダーククラウド新ビルド映像・展示PS2
カプコンCAPCOM VS. SNK 2続編発表・映像アーケード

『グランツーリスモ2000』が『GT3』になるまで

現在販売されている作品名だけを追っていると、『グランツーリスモ2000 A-Spec』というタイトルは出てきません。

開発が続く中で名称が変わり、最終的に『グランツーリスモ3 A-spec』として発売されました。

TGS資料にはこうした開発途中の名称が残ります。

発売された完成品だけではなく、「その時点でゲームがどう呼ばれ、どう見せられていたのか」を残せることも、30年史としての価値です。

2000年秋には累計来場者100万人を突破

1996年の第1回から数え、2000年秋のTGSで累計来場者数は100万人を突破しました。

第1回からわずか4年余りです。

1997~2000年は春秋の年2回開催だったこともありますが、家庭用ゲームが社会的にも巨大な市場へ成長した1990年代後半の勢いを示す数字です。

東京ゲームショウ1999|春にはPS2なし、秋に「次世代」が一気に現実になった

1999年も春と秋の2回開催です。

春は3月19日から21日までで163,448人、秋は9月17日から19日までで163,866人が来場しました。

公式テーマは春が「スイッチ・オン!」、秋が「スゴイは、ここから。」です。

現在から振り返ると、1999年は「PlayStation 2が登場した年」とひとまとめにしたくなります。

しかし春と秋では景色がまったく違いました。

1999年春|PS2不在で、Dreamcastが主役になった

1999年3月2日、ソニー・コンピュータエンタテインメントは次世代PlayStationの基本技術を発表しました。

そのため3月19日開幕のTGSでは「何か実物が見られるのではないか」と期待が高まっていました。

ところがSCEブースでは次世代PlayStationに関する出展を行っておらず、本体も映像も出ませんでした。

そこで相対的に存在感を高めたのが、前年11月に発売されたDreamcastです。

セガはネットワーク機能を前面に押し出し、ブース内に「Network World」を設置。離れた場所と回線でつなぎ、通信対戦を体験させる試みも行っていました。

メーカータイトル・サービスTGS1999春での扱い主な機種
セガシェンムー 一章 横須賀実機プレイ・タイトル変更・発売予定日発表Dreamcast
セガあつまれ!ぐるぐる温泉ネットワーク対戦展示Dreamcast
フロム・ソフトウェアFRAME GRIDEセガブースの通信対戦デモDreamcast
ナムコソウルキャリバーDreamcast向け注目作として展示Dreamcast
アトラス魔剣XDreamcast向け展示Dreamcast
エニックスドラゴンクエストVII エデンの戦士たち映像出展PlayStation
ナムコ子育てクイズ もっとマイエンジェル出展PlayStation
セガプロ野球チームをつくろう!関連体験版会場向け体験版を配布Dreamcast

Dreamcastへの期待は後年の販売結果だけでは分からない

現在はDreamcastが短命に終わったハードだったことを知っています。

しかし1999年春の時点では、まだその結果は誰にも分かりません。

『シェンムー 一章 横須賀』『ソウルキャリバー』『魔剣X』などが並び、セガはオンライン機能も大きく押し出していました。

歴史記事で重要なのは、その後の勝敗から当時の期待まで逆算しないことです。

『シェンムー』はタイトルと発売予定まで変わった

春開催では『シェンムー』も大きく扱われました。

それまでの『シェンムー~莎木~』から『シェンムー 一章 横須賀』という名称へ変更され、物語を複数章に分ける構想が説明されています。

会場ではQTEを含む実機プレイも体験できました。

この段階では1999年8月5日発売予定と発表されていますが、最終的な発売日は12月29日です。

TGSの資料を残しておくと、完成品だけを見ていては分からない「発売前の予定がどう変わったか」まで追うことができます。

1999年秋|わずか半年でPS2を遊べるTGSへ

秋開催では、春には存在しなかったPlayStation 2が一気に会場の中心へ出てきます。

SCEブースにはPS2本体、開発ツール、DVD媒体、コントローラーなどが並び、PS2上で初代PlayStation用『みんなのGOLF2』を動かす互換性デモも実施されました。

そして重要なのは、PS2用ソフトが映像だけではなかったことです。

メーカータイトルTGS1999秋での扱い主な機種
ナムコ鉄拳TAG TOURNAMENTPS2プレイアブルPS2
SCE / ポリフォニー・デジタルグランツーリスモ2000実機・開発環境によるプレイアブル/デモPS2
スクウェアザ・バウンサー操作可能な技術デモPS2
コーエー決戦PS2向け展示・試遊PS2
SCEXFIREPS2向けプレイアブルPS2
イマジニア / Rageワイルド ワイルド レーシングPS2向けプレイアブルPS2
アートディンクA列車で行こう6PS2向け展示PS2
ナムコリッジレーサー新作(仮)長尺映像PS2
エニックスドラゴンクエストVII エデンの戦士たち多数の試遊台を設置PlayStation
セガ / UGAスペースチャンネル5新作として公開Dreamcast

半年という短い期間で、「まだ会場に存在しない次世代機」が「ユーザーが実際に触る次世代機」に変わったことになります。

年1回開催になった現在では見えにくい、春秋開催時代ならではの面白さです。

PS2が会場最大級の話題だった一方、初代PlayStationも終わっていません。エニックスは『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を多数の試遊台で出展しました。

次世代機の映像に人が集まる同じ会場で、旧世代機の大型RPGにも長い列ができる。新ハードが登場した瞬間に前世代機が終わるわけではないという、世代交代期ならではの光景です。

東京ゲームショウ1998|春はPS・サターン、秋は「東京ハードショウ」状態に

1998年も春と秋の2回開催です。

春は3月20日から22日まで開催され147,913人、秋は10月9日から11日まで開催され156,455人が来場しました。

テーマは春が「ゲームは無限のエネルギー。」、秋が「ゲームパワー、見せてあげる。」です。

Dreamcastが正式発表されたのは1998年5月です。3月の春TGSより後なので、春開催の段階で「Dreamcast構想が正式に示された」とすることはできません。

1998年春|家庭用中心のTGSにPCゲームゾーンが登場

1998年春は、PlayStationとセガサターンの市場が成熟していた時期です。

一方、TGSそのものには「PCゲームゾーン」が設けられました。

現在はPC版と家庭用版の同時発売も珍しくありませんが、当時の日本では「ゲームショウ=家庭用ゲーム」というイメージが非常に強い時代です。

タイトル・展示TGS1998春での扱い主な環境
FINAL FANTASY VII 英語PC版PC版を実機展示Windows PC
Quake II Arcade Editionアーケード向けデモ・試遊アーケード / PC技術
INCOMINGPCゲームゾーンで展示Windows PC
F-22 Air Dominance FighterPCゲームゾーンで展示Windows PC
OutwarsMicrosoftのPCゲームとして出展Windows PC
ときめきメモリアル ~おしえてYour Heart~PC版展示Windows PC
ぷよぷよSUNPCゲームゾーンで人気を集めるWindows PC

1998年秋|「東京ハードショウ」と呼ばれるほど新ハードが集中

秋になると状況は大きく変わります。

11月27日の発売を控えたDreamcastがセガブースの中心となり、会場最寄りの海浜幕張駅までDreamcastの広告で埋め尽くされました。

しかも新ハードはDreamcastだけではありません。

SCEは液晶付きメモリーカード型周辺機器「PocketStation」を会場で公開。バンダイはWonderSwan、SNKはNEOGEO POCKETを展示し、ゲームボーイカラーもサードパーティーブースで姿を見せました。

開催当時の現地記事が「東京ハードショウ」と表現したのも納得できるほど、新しい機器が集中した回です。

メーカータイトル・製品TGS1998秋での扱い主な機種
セガDreamcast発売直前の大規模展示・本体内部も公開Dreamcast
セガバーチャファイター3tbプレイアブルDreamcast
セガソニックアドベンチャー映像・デモDreamcast
セガセガラリー2映像・デモDreamcast
SCEPocketStationTGSで一般公開・対応作を紹介PlayStation周辺機器
バンダイWonderSwan新型携帯ゲーム機として展示WonderSwan
SNKNEOGEO POCKET携帯ゲーム機を展示NEOGEO POCKET
ナムコR4 -RIDGE RACER TYPE 4-試遊・デモPlayStation
スクウェアファイナルファンタジーVIII映像・プロモーションPlayStation
スクウェアサガ フロンティア2映像・デモPlayStation
コナミ幻想水滸伝II映像・試遊PlayStation
SCEクラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周映像・デモPlayStation
カプコンストリートファイターZERO3試遊・大会企画アーケード / PlayStation
タイトー電車でGO!2 高速編試遊・デモアーケード / PlayStation
SNKザ・キング・オブ・ファイターズ'98試遊NEOGEO / アーケード

Dreamcastのブースでは本体内部まで展示され、製品化されなかった別デザイン案も公開されました。

PocketStationも会場で一般公開され、『クラッシュ・バンディクー3』『モンスターファーム2』『ファイナルファンタジーVIII』など対応予定タイトルが紹介されています。

単なるソフト展示会ではなく、「次にどんなゲーム機を使うのか」を見比べる場所にもなっていた年です。

オンラインゲームはDreamcast発売前からTGSのテーマになっていた

1998年秋にはネットワークゲーム専用コーナーも設けられました。

複数のPCを接続したネットワークRPGや対戦ゲームが展示され、オンラインで他人と遊ぶ体験そのものを紹介しています。

Dreamcastもモデムを標準搭載しており、翌1999年春にはセガがネットワーク機能をさらに前面へ押し出しました。

2000年の『ファンタシースターオンライン』、2001年のXbox構想、2002年のXbox Liveへ続く流れは、すでにこの頃から始まっています。

東京ゲームショウ1997|春は東京ビッグサイト、秋から現在の幕張メッセへ

1997年は東京ゲームショウが「年1回の新イベント」から、本格的な定期イベントへ変わった年です。

春は4月4日から6日まで東京ビッグサイトで開催され、121,172人が来場。テーマは「みんな集まれゲームの新学期!」でした。

秋は9月5日から7日まで幕張メッセで開催され、140,630人が来場。テーマは「The Entertainment of Your Life」です。

正しくは1997年春まで東京ビッグサイト、1997年秋から幕張メッセです。

なお現在のCESA「過去開催実績」ページには1997年秋を146,630人とする表記もありますが、TGS30周年公式史および当時資料では140,630人となっています。本記事は後者で統一します。

1997年春|『FFVII』発売直後、PlayStationの勢いが加速

春開催は『ファイナルファンタジーVII』発売から約2か月後です。

スクウェアの大型RPGがPlayStationへ移った衝撃は非常に大きく、PlayStationの勢いが急速に高まっていました。

一方、セガサターンにも『ソニック ジャム』などがあり、まだ市場が完全に一方向へ決まったわけではありません。

この春開催から「CESA大賞」の表彰も行われ、『サクラ大戦』が最初の作品賞大賞を受賞しました。

『鉄拳3』『ときめきメモリアル2』『バイオハザード2』も動いていた

1997年春を『ファイナルファンタジーVII』発売直後の熱気だけで終わらせると、当時の新作動向が薄くなります。

後年の開催記録では、この春TGSでナムコがPlayStation版『鉄拳3』を発表し、コナミは『ときめきメモリアル2』の製作開始を発表、カプコンは『バイオハザード2』の映像を出展したことが記録されています。

『バイオハザード2』は第1回TGSから開発途中の姿を見せ続けています。

一度発表した作品を翌年のTGSでも見せ、完成までの変化を追わせるという流れは、初期から存在していました。

1997年秋|「幕張メッセのTGS」がここから始まった

秋開催から会場は幕張メッセへ移りました。

当時の現地報道では、ゲームメーカー104社、出展ソフト520タイトル以上の過去最大規模とされています。

現在では幕張メッセとTGSがほぼセットのように認識されていますが、その関係が始まったのはこの1997年秋です。

ただし、その大半は家庭用ゲームでした。PCゲームはごく一部のメーカーが出展する程度で、現在のTGSとは市場構成がかなり違います。

メーカータイトル1997年TGSで確認できる扱い主な機種
セガソニック ジャム春開催で紹介セガサターン
セガAZEL -パンツァードラグーン RPG-秋開催で映像・開発内容を紹介セガサターン
セガバーニングレンジャー秋開催のステージ・紹介セガサターン
SCE攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL映像・デモPlayStation
カプコンバイオハザード2開発途中映像を継続公開PlayStation
スクウェアトバル2春開催期のプロモーションPlayStation
SCEパラッパラッパーステージ企画PlayStation

任天堂自身は出展しなくてもNINTENDO64作品は出る

任天堂は当時、自社イベントなどを重視し、TGSへ一般向け大型ブースを出す形を基本的に取っていませんでした。

しかしサードパーティーがNINTENDO64向けタイトルを出展することは可能です。

この仕組みはゲームキューブ、Wii、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch、Switch 2まで続いていきます。

東京ゲームショウ1996|第1回から10万人超、ここから日本最大級のゲームイベントが始まった

東京ゲームショウの歴史は、1996年8月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催された「東京ゲームショウ'96」から始まります。

公式テーマは「ゲームショウでゲームしよう」。

出展社数は87社、出展小間数は900小間。第1回にもかかわらず109,649人が来場しました。

後年の開催記録では、展示タイトル数は365本とされています。

現在のTGSと比べれば規模は小さいものの、最初から10万人を超えています。

1996年8月という開催時期も重要です。

初代PlayStationとセガサターンは1994年末に発売。NINTENDO64は第1回TGSのわずか2か月前、1996年6月23日に国内発売されたばかりでした。

スーパーファミコン時代から、CD-ROMや本格的な3D描画を使う32ビット・64ビット世代へ市場が大きく動いている最中です。

メーカータイトル第1回TGSでの扱い主な機種
カプコンバイオハザード2新作として発表・開発初期映像PlayStation
コナミMETAL GEAR SOLID開発中タイトルとして紹介PlayStation
SCEパラッパラッパー発売前タイトルとして紹介PlayStation
エニックスワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット映像・デモNINTENDO64
ゲームアーツ / ESPグランディア映像・パンフレットなどで紹介セガサターン
セガサクラ大戦発売直前のプロモーションセガサターン
セガバーチャファイター3MODEL 3世代の映像・技術紹介アーケード
ナムコ鉄拳3開発中映像アーケード
コナミ悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲発売前映像・デモPlayStation

第1回には、後の歴史的作品もまだ365本の中の一つだった

第1回の重要作は『バイオハザード2』『グランディア』『サクラ大戦』『月下の夜想曲』だけではありません。

後年のTGS歴代開催記録では、1996年の注目タイトルとしてPlayStation用『METAL GEAR SOLID』と『パラッパラッパー』も挙げられています。

『METAL GEAR SOLID』の発売は1998年9月。つまり第1回TGSの段階では、発売まで約2年を残していました。

『パラッパラッパー』も発売は1996年12月。TGS開催時にはまだ市場で評価が固まっていません。

現在では「ステルスアクションの代表作」「音楽ゲームの先駆的作品」として語られる両作ですが、1996年8月の会場では数百本ある発売前・開発中タイトルの一つです。

後の名作だけを強調するのではなく、「その時点では365本の中から何が残るか誰にも分からなかった」という状態まで想像できると、第1回TGSの見え方はかなり変わります。

『バイオハザード2』は第1回TGSの象徴的な新作だった

第1回TGSを振り返る記事で特に名前が挙がるのが『バイオハザード2』です。

初代『バイオハザード』は同年3月に発売されたばかりでしたが、8月のTGSではすでに続編が発表されました。

この時点の『バイオハザード2』は、後に大きく作り直される開発初期段階です。

現在「バイオハザード1.5」と呼ばれる途中版へつながる時期で、完成版とは異なる姿を持っていました。

完成品だけを一覧にするより、TGS当時にユーザーが見た「未完成の未来」まで残す方が、この企画には合っています。

『グランディア』もまだ開発途中だった

セガサターンを代表するRPGの一つとなる『グランディア』も、第1回TGSで紹介されています。

最終的なセガサターン版発売は1997年12月18日。

つまりTGS初登場から発売まで1年以上ありました。

現在のように「発表後数か月で発売」というタイトルばかりではなく、イベントで見せながら長期間開発を続ける作品も珍しくありませんでした。

TGS以前にも展示会はあったが、ソフトメーカー主体という点が新しかった

東京ゲームショウが1996年に突然「ゲームを展示する」という文化を生み出したわけではありません。

それ以前にもメーカー各社が参加するゲーム展示イベントは存在していました。

CESAは後年、第1回TGSについて「初めてソフトメーカーが主体となって開催されたイベント」として注目されたと振り返っています。

当時は家庭用ゲーム機メーカーが強い影響力を持っていた時代です。その中でソフトメーカー側が中心となって大規模イベントを作り、第1回から10万人以上を集めたことが、その後30年続く東京ゲームショウの出発点になりました。

1996年の来場者が好きだったゲームも記録に残る

CESAは第1回TGSの来場者3,000人を対象とした調査も残しています。

「今までプレイした中で一番好きなソフト」という質問では、『ファイナルファンタジー』シリーズが9.7%で1位、『ドラゴンクエスト』シリーズが7.8%で2位でした。

順位シリーズ・タイトルTGS'96来場者調査
1ファイナルファンタジー9.7%
2ドラゴンクエスト7.8%
3ストリートファイター3.9%
4ときめきメモリアル3.3%
5バーチャファイター3.1%
6ぷよぷよ2.5%
7ザ・キング・オブ・ファイターズ2.4%
7バイオハザード2.4%
9鉄拳22.0%
10スーパーロボット大戦1.7%

東京ゲームショウ歴代テーマ一覧|キャッチコピーにも30年の変化が見える

東京ゲームショウには、その年を象徴する公式テーマが設定されています。

初期は「ゲームを遊ぶこと」そのものを前面に出したシンプルな言葉が多く、2000年代には「コミュニケーション」「世界」「つながり」、2010年代には「進化」「変化」「未来」といった言葉が増えていきました。

2020年代になると、コロナ禍の影響までテーマに表れます。

開催公式テーマ
1996年ゲームショウでゲームしよう
1997年春みんな集まれゲームの新学期!
1997年秋The Entertainment of Your Life
1998年春ゲームは無限のエネルギー。
1998年秋ゲームパワー、見せてあげる。
1999年春スイッチ・オン!
1999年秋スゴイは、ここから。
2000年春新世紀がうなる祭典へ、ようこそ。
2000年秋みんな、ゲームが好きなんだぁ。
2001年春21世紀、ゲームは楽しいコミュニケーション。
2001年秋Let's Play Together!
2002年遊びは人類のDNA。
2003年遊び心が世界を変える
2004年最新の感動を、世界のみんなへ
2005年最前列で未来を見よう。
2006年新興奮。新感動。新時代。
2007年つながって、ひろがって、世界へ。
2008年さあ、行こう!GAMEの時間です。
2009年GAMEは、元気です。
2010年GAMEは、新章へ。
2011年心が躍れば、それはGAMEです。
2012年GAMEで笑顔がつながっていく。
2013年GAMEは進化し続ける。
2014年GAMEは変わる、遊びを変える。
2015年もっと自由に、GAMEと遊ぼう。
2016年エンターテインメントが変わる。未来が変わる。
2017年さあ、現実を超えた体験へ。
2018年新たなステージ、開幕。
2019年もっとつながる。もっと楽しい。
2020年未来は、まずゲームにやって来る。
2021年それでも、僕らにはゲームがある。
2022年ゲームは、絶対、とまらない。
2023年ゲームが動く、世界が変わる。
2024年ゲームで世界に先駆けろ。
2025年遊びきれない、無限の遊び場
2026年史上最長、遊びづくしの5DAYS

2021年「それでも、僕らにはゲームがある。」の重み

歴代テーマの中でも、時代背景を強く反映しているのが2021年です。

前年2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で史上初のオンライン開催となりました。

2021年も一般ユーザーは幕張メッセへ入場できず、ゲームイベントを以前と同じ形では開催できません。

その状況で掲げられたのが「それでも、僕らにはゲームがある。」です。

東京ゲームショウ歴代来場者数ランキング|最多は2018年の298,690人

リアル会場の来場者数で、2026年9月時点でも歴代最多なのは2018年です。

順位開催来場者数主な特徴
1位2018年298,690人現在も歴代最多
2位2024年274,739人コロナ後に歴代2位まで回復
3位2016年271,224人当時の歴代最多
4位2013年270,197人PS4・Xbox One世代への移行期
5位2015年268,446人PlayStation VR前夜
6位2025年263,101人出展規模は過去最大級
7位2019年262,076人PS4世代末期
8位2017年254,311人e-Sports X開始
9位2014年251,832人Project Morpheusが注目
10位2023年243,238人幕張メッセ全館利用が復活

初めて20万人を超えたのは2010年

第1回TGSは109,649人でした。

その後徐々に規模を拡大し、2010年に207,647人を記録。1開催あたり初めて20万人を突破します。

ただし、1990年代のTGSは基本的に3日間開催で、2010年は4日間です。

開催日数が違うため、単純に「2倍近く人気になった」と計算することはできません。それでも、イベントそのものが大規模化していったことを示す一つの節目です。

2024年はコロナ後初めて2019年を上回った

コロナ禍前最後の通常開催だった2019年は262,076人でした。

2020年はオンラインのみ。2021年も一般来場はありません。

2022年に一般ユーザーが戻ったものの138,192人。2023年には243,238人まで回復し、2024年は274,739人となりました。

2024年は2019年を上回っただけでなく、歴代2位です。

「史上最大のTGS」はどの年?比べる数字で答えが違う

東京ゲームショウについて「史上最大」という言葉を使うときは、何を比較しているのかを確認する必要があります。

何を比べる?年記録補足
リアル来場者数2018年298,690人2026年9月時点でも歴代最多
出展タイトル数2024年2,850タイトル当時の過去最多
出展小間数2025年4,157小間2026年の3,999小間を上回る
出展社数2026年1,138社開幕前確定値として過去最多
参加国・地域2026年53過去最多
開催日数2026年5日間TGS史上最長

つまり「史上最大のTGSはいつ?」という問いには、一つの答えしかないわけではありません。

最も多くの人が来場したのは2018年。出展小間数なら2025年。出展社数と参加国・地域、開催日数では2026年が記録を更新しています。

「史上最大」という言葉を使う場合は、何の数字を指しているのかまで書く方が正確です。

オンラインTGSは何人が見た?2020~2025年の公式番組視聴数

年リアル会場公式番組視聴数VR体験数
2020年一般会場なし3,160万―
2021年限定1,574人3,947万210,566
2022年138,192人2,689万398,622
2023年243,238人2,240万319,967
2024年274,739人1,596万117,090
2025年263,101人1,014万―

「3,947万視聴=3,947万人」ではない

ここは数字の読み方に注意が必要です。

公式に掲載されているのは番組の視聴数であり、ユニークユーザー数とは限りません。

一人が複数の番組を見れば、複数の視聴として集計される可能性があります。

したがって「2021年は3,947万人がTGSを見た」と言い換えるのは避けた方が安全です。

リアル復活後も配信は消えなかった

2022年に一般来場が復活した後も、公式配信は継続しました。

現在のTGSは「現地へ行くか、行かないか」の二択ではありません。

会場でゲームを試遊しながら、帰宅後に見逃したメーカー番組を見ることもできます。海外から公式配信だけを見る人もいます。

コロナ禍はTGSへ大きな打撃を与えましたが、その過程で獲得したオンライン配信の仕組みは、リアルイベント復活後も残りました。

任天堂は東京ゲームショウに出展しない?任天堂ハードのソフトが並ぶ理由

歴代TGSを調べていると、「任天堂は東京ゲームショウへ出展しない」という説明をよく目にします。

その一方、実際のTGSにはNINTENDO64、ゲームキューブ、ニンテンドーDS、Wii、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch、Switch 2向け作品が何度も登場しています。

ポイントは、「任天堂自身がブースを出すこと」と「任天堂ハード向けゲームがTGSに出展されること」は別だということです。

任天堂自身は長年、一般来場者向けの巨大な自社ブースをTGSに構える形を基本的に取ってきませんでした。

しかし、カプコン、セガ、スクウェア・エニックス、コナミ、バンダイナムコなどは、自社ブースで任天堂ハード向けタイトルを展示できます。

年任天堂ハード向けの代表例出展側
1996年ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼットエニックス
2001年ファンタシースターオンライン エピソードI&IIセガ
2003年ファンタシースターオンライン エピソードIIIセガ
2004年きみのためなら死ねるセガ
2007年宝島Z バルバロスの秘宝カプコン
2008年モンスターハンター3(トライ)カプコン
2011年モンスターハンター3(トライ)Gカプコン
2012年モンスターハンター4カプコン
2020年モンスターハンターライズカプコン
2025年ペルソナ3 リロード Switch 2版などアトラスほか

2006年のWiiが特に誤解しやすい

Wii発売直前のTGS2006は、この違いが特に分かりやすい年です。

サードパーティーによるWii向けソフトの情報はありました。

しかし任天堂がWii本体を大量に持ち込み、『Wii Sports』などを一般来場者へ遊ばせたわけではありません。

Wiiの大規模な一般体験機会は、その後の「Nintendo World 2006 Wii体験会」など任天堂独自イベントで作られます。

TGS初発表と誤解しやすいゲーム8例|発表日を確認すると違いが見える

タイトル誤解しやすい説明正しい整理
バイオハザード7 レジデント イービルTGS2016で正式発表E3 2016で発表済み。TGSでは試遊・VR体験が重要
モンスターハンター:ワールドTGS2017で発表E3 2017で発表済み。TGSでは国内向け大規模試遊
JUDGE EYES:死神の遺言TGS2018で初発表TGS直前のPlayStation LineUp Tourで正式発表
モンスターハンターライズTGS2020で初公開9月17日のNintendo Direct系番組で発表。TGSでは詳しい実機プレイ
モンスターハンターライズ:サンブレイクTGS2021で初公開9月23日のNintendo Directで発表。TGSでは続報
鉄拳8TGS2022で世界初公開9月13日のState of Playで初公開。TGSは9月15日開幕
幻想水滸伝I&II HDリマスター別イベントで事前発表2022年9月16日のTGSステージで正式発表
モンスターハンターワイルズTGS2024で発売日発表発売日は9月24日のState of Playで発表。TGS開幕は9月26日

1990年代は、ゲーム雑誌、メーカー発表会、ゲームショウなどが新作情報を知る主要な場所でした。

現在はNintendo Direct、State of Play、Xbox Games Showcase、メーカー独自番組、YouTube、Xなどがあります。

メーカーはTGSまで情報を隠しておく必要がなくなりました。

むしろ開催数日前に新作を発表し、「TGSでは実際に試遊できます」とつなげる方が宣伝しやすいケースもあります。

そのため現在のTGSは、「何本のゲームが世界初発表されたか」だけで価値を測るイベントではありません。

発表済みゲームの初試遊、長時間の実機プレイ、開発者ステージ、日本語版の公開、VR体験なども重要な役割です。

TGSで披露されたのに発売されなかったゲームもある

タイトルTGS当時の位置付けその後
トゥルーファンタジー ライブオンラインXbox向け大型MMORPGとして期待発売中止
フレームシティ キラーXbox 360向け国産次世代タイトル発売中止
メガマン ユニバースユーザー参加型要素を含む新作発売中止
絶体絶命都市4 -Summer Memories-PS3向けにTGS2010でプレイアブル出展2011年に発売中止。その後『絶体絶命都市4Plus』として別形態で復活

発売されなかったからといって、当時のTGSから消してしまうべきではありません。

『トゥルーファンタジー ライブオンライン』を見れば、Microsoftとレベルファイブが2000年代初頭にどんなオンラインゲームの未来を想像していたかが分かります。

『フレームシティ キラー』からは、Xbox 360初期に国内メーカーが次世代機へ積極的だった時代が見えます。

『絶体絶命都市4』は、一度消えた企画が長い年月を経て別の形で戻った珍しい例です。

TGSは「発売されたゲームの展示会」ではなく、その時点でメーカーが作ろうとしていた未来を見せるイベントでもあります。

30年間でゲーム機の主役はどう変わった?TGSから見るハード世代史

歴代TGSの主要タイトルを並べると、家庭用ゲーム機の世代交代もかなりきれいに追えます。

時期存在感の大きかったハード・環境TGSで見えた変化
1996~1998年PlayStation / セガサターン / NINTENDO64家庭用ゲームが本格3Dへ
1998~2001年PlayStation / Dreamcastネットワーク機能が家庭用へ入り始める
1999~2005年PlayStation 2PS2市場が巨大化
2001~2005年Xbox / ゲームキューブMicrosoft参入、セガはソフトメーカーへ
2004~2012年PSP / ニンテンドーDS携帯ゲーム機が主役級市場へ
2005~2013年PS3 / Xbox 360 / WiiHD化、オンライン、モーション操作
2011~2016年PS Vita / ニンテンドー3DS携帯専用機とスマートフォンが競合
2013~2020年PS4 / Xbox One / Nintendo Switch配信・デジタル販売・マルチ展開が拡大
2014年以降VRProject MorpheusからPlayStation VRへ
2020年代PS5 / Xbox Series / Switch / Switch 2 / PC / スマートフォン一つのハードだけでは市場を説明できない時代へ

セガとMicrosoftの立場が入れ替わった2000年代初頭

TGS30年の中でも大きな変化の一つが、セガとMicrosoftです。

1990年代のセガは、セガサターンやDreamcastを持つハードメーカーでした。

しかし2001年以降は他社ハードへソフトを供給する立場へ変わります。

逆にMicrosoftは、1990年代には家庭用ゲーム機メーカーではありませんでした。

2001年のビル・ゲイツ氏基調講演を経てXboxで参入し、2002年にはXbox Live、2021年にはXbox Cloud GamingをTGSで日本市場へ強く打ち出します。

TGS30年で「試遊する意味」も変わった

発売前のゲームを実際に遊べることは、第1回から現在まで続くTGSの大きな魅力です。

しかし、試遊そのものの価値は時代によって変わってきました。

1990年代|動いているゲームを見るだけでも貴重だった

1990年代には、現在のような高画質動画配信はありません。

雑誌で静止画を見るだけでは、3Dゲームがどんな速度で動くのか、どんな操作感なのか分かりません。

会場で実機を見て、自分で触ること自体に非常に大きな価値がありました。

2000年代|新しいゲーム機や特殊な装置そのものを体験する場所へ

PS2、Xbox 360、PS3、PSPなどが登場すると、「新しいハードは旧世代と何が違うのか」を確かめる意味が強くなります。

2002年の『鉄騎』のように、巨大な専用コントローラーそのものを体験するゲームもありました。

2005年にはXbox 360を実際に遊べる一方、PS3はまだ映像中心という違いまで会場で体感できました。

2010年代|動画では分からない操作やVR体験へ

YouTubeなどでゲーム映像を簡単に見られるようになると、「ゲームが動いているところを見る」だけの価値は以前より下がります。

その代わり、PlayStation Move、Kinect、PS Vitaのタッチ機能、VRなど、動画だけでは分からない操作体験が試遊の価値になります。

2020年代|見たことのあるゲームを自分の手で確かめる

現在は発売前から何十分ものゲームプレイ動画が公開されることも珍しくありません。

それでも『モンスターハンターワイルズ』のような注目作には、大規模な試遊環境と長い列ができます。

「どんなゲームか知らないから遊ぶ」だけではなく、「映像で見たゲームが本当に面白いのか、自分の手で確かめたい」という目的へ変わってきました。

公式記録に残る東京ゲームショウの節目

年主な出来事
1996年第1回から109,649人が来場
1997年春春秋の年2回開催へ
1997年秋東京ビッグサイトから幕張メッセへ移転
1998年秋ネットワークゲームコーナー登場、新ハードが集中
2000年秋累計来場者100万人突破
2001年春ビル・ゲイツ氏が基調講演
2002年秋の年1回開催へ、Xbox Liveを本格紹介
2007年初の4日間開催
2010年1開催の来場者数が初めて20万人を突破
2015年PlayStation VR、ゲーム音楽企画など展示会の幅が拡大
2017年e-Sports Xを新設
2018年298,690人で歴代最多来場者数
2020年史上初のオンライン開催
2021年TOKYO GAME SHOW VR開始、Xbox Cloud Gaming日本展開発表
2022年一般来場が3年ぶりに復活
2023年幕張メッセ全館利用が4年ぶりに復活
2025年出展社数が1,000社を突破
2026年30周年、史上初の5日間開催

もっとゲーム産業の流れを追いたい人へ

東京ゲームショウだけを追っても、日本のゲーム産業がどのように変化したのかかなり見えてきます。

一方、家庭用ゲーム機の誕生、アーケード市場、オンラインゲーム、スマートフォン、企業再編まで含めて長い流れを追いたい場合は、ゲーム産業史をまとめた書籍を併用すると理解しやすくなります。

日本デジタルゲーム産業史 増補改訂版: ファミコン以前からスマホゲームまで

東京ゲームショウ30年の歩みを、イベント単体ではなく日本のゲーム産業全体の変化と重ねて読みたいなら、小山友介『日本デジタルゲーム産業史 増補改訂版』も相性のいい一冊です。家庭用ゲーム機の世代交代、アーケードやPCゲーム、オンライン・スマートフォン市場まで広く扱っており、東京ゲームショウが各時代に何を映してきたのかを考える補助線になります。会場規模や出展タイトルの変化だけでなく、その背後にあったメーカー戦略や市場構造まで含めて30年を振り返りたい人に向いています。

価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

TGSの各年を点で見るだけでなく、日本のゲーム業界全体の出来事と重ねると、「なぜこの年にこのハードやゲームが大きく扱われたのか」がさらに分かりやすくなります。

この記事では何を根拠にTGS30年史を整理したか

30年を超えるTGSの歴史を調べると、現在のまとめ記事やデータベースだけでは数字や発表時期が食い違う箇所があります。

本記事では、開催データについてはCESA・東京ゲームショウ公式資料を最優先し、ゲームの発表時期についてはメーカーやプラットフォームホルダーの公式発表を優先しました。

公式資料だけでは当時の試遊内容、待ち時間、会場の様子まで分からない場合は、開催当時のGAME Watch、PC Watch、ファミ通、4Gamerなどの現地取材記事を補助的に確認しています。

確認時の基本方針
・開催日、来場者数、テーマはTGS・CESA公式を最優先
・ゲームの初発表日はメーカー・プラットフォーム公式を優先
・「世界初」「日本初」「初試遊」は根拠を確認できた場合のみ使用
・当時の行列、会場状況、試遊内容は開催当時の現地レポートを補助利用
・後年のまとめ記事だけで「TGS初発表」と断定しない

公式資料同士でも数字が食い違う例がある

現在公開されているCESA系資料同士でも、一部数字が一致しないケースがあります。

たとえば1997年秋の来場者数は、一部の集計ページでは146,630人と記載されています。

一方、開催当時の記録とTGS30周年公式史では140,630人です。

2017年も一部ページには254,331人とありますが、開催当時の公式結果と30周年資料では254,311人となっています。

本記事では1997年秋を140,630人、2017年を254,311人として統一しました。

主な公式確認資料

個々のゲームについて「TGSで正式発表されたのか」「すでに別イベントで発表済みだったのか」を確認する際は、各メーカーやPlayStation、Xbox、任天堂などが公開した当時の公式発表も個別に照合しています。

30年分を振り返ると、TGSはゲーム業界の「未来予想図」だった

東京ゲームショウの歴史を一気に振り返ると、その年に流行していたゲームだけではなく、ゲーム業界が「次に何が来る」と考えていたのかが見えてきます。

1996年には本格的な3Dゲーム。

1998年にはDreamcastとネットワーク、複数の新型携帯ゲーム機。

1999~2000年にはPlayStation 2。

2001~2002年にはXboxとオンラインゲーム。

2004年にはPSP。

2005~2006年にはHD世代のゲーム機。

2010年にはモーション操作。

2011年にはPS Vita。

2012年にはスマートフォン・ソーシャルゲーム。

2014~2016年にはVR。

2017年以降はeスポーツや配信文化。

2020年には、イベントそのものまでオンライン化しました。

すべてが業界の予想通りに成長したわけではありません。

発売中止になったゲームもあります。

大きな期待を背負ったものの市場を取り切れなかったハードもあります。

「次世代の標準になる」と期待された技術が、一部だけ残って消えていった例もあります。

それでも、その時点では誰にも結果は分かりません。

成功したものも、失敗したものも、発売されなかったものも同じ会場に並んでいました。

だからこそ歴代TGSは、完成したゲーム史を後から振り返るだけの資料ではありません。

その時代のゲーム業界がどんな未来を信じていたのかを記録した資料でもあります。

東京ゲームショウは2026年で30周年、その先も歴史は続く

1996年、87社の出展と109,649人の来場者から始まった東京ゲームショウ。

2026年は開幕前の段階で1,138社が出展予定となり、参加国・地域は53まで広がりました。

第1回の会場だった東京ビッグサイトから幕張メッセへ。

年2回開催から年1回へ。

3日間から4日間、そして5日間へ。

PlayStationとセガサターンの競争から、PC、スマートフォン、VR、インディー、eスポーツまでを含むイベントへ。

30年間で、ゲームショウの意味そのものが大きく変わりました。

一方で、「まだ発売されていないゲームを見たい」「誰よりも早く触ってみたい」「次のゲームはどうなるのか知りたい」という来場者の気持ちは、第1回から現在まで大きく変わっていないのかもしれません。

TGS2026開催後に更新予定
2026年9月13日時点ではTGS2026は開催前です。会期終了後、最終来場者数、正式な開催結果、会場で実際に発表された新作・初試遊・主要ステージを公式情報で確認したうえで2026年欄を更新します。開催前の予告を、開催後の実績として先回り掲載することはしません。

1996年から2026年まで、ここに並んでいるのは30年間に発売されたゲームの一覧ではありません。

その年の会場で何が注目され、何が次の時代だと思われていたのか。

東京ゲームショウの歴史を振り返ることは、日本のゲーム業界が30年間どこへ向かおうとしてきたのかを振り返ることでもあります。

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