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FF7リメイク インターグレード レビュー|Switch2・Xbox対応版の魅力と新機能を徹底解説

Switch2・Xbox版で再登場した『FF7リメイク インターグレード』の魅力とは?

2025年9月、ついに『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE(インターグレード)』がSwitch2・Xbox Series X|S・Windowsに対応し、より多くのプレイヤーがプレイ可能になります。

2020年に始まったFF7リメイクプロジェクトは、映像美やバトルシステムの刷新で高く評価されつつも、「分作化」や「シナリオ改変」など賛否も大きかったシリーズです。今回のインターグレード版は、ユフィが主人公の追加エピソード「INTERmission」やフォトモードの搭載など、従来よりも充実した内容を含んでいます。

さらに、最新プラットフォーム版では「ゲームブースト機能」や「ストーリーフォーカス向けモード」など、新規ユーザーでも気軽に楽しめる要素が追加されました。この記事では、発売から時間を経たからこそ見えてきた評価点と課題点、そしてSwitch2/Xbox展開がもたらす意味を、レビュー形式でじっくりと掘り下げていきます。

グラフィックと演出

まず触れておきたいのは、やはり映像表現の進化です。
オリジナル版(1997年のPS1)を知る世代にとって、ミッドガルの街並みやクラウドたちの姿がここまで生まれ変わるとは、感慨深いものがあります。巨大な魔晄炉や七番街スラムの路地裏まで、細部に至るまで描き込まれており、ただ歩いているだけで「FF7の世界に入り込んでいる」という没入感を味わえます。

特にインターグレード版では、光と影の表現が一段と強化されました。ネオンが輝く夜のミッドガル、夕焼けに照らされる瓦礫の街、焚き火に揺れる仲間の表情など、ライティングの美しさがキャラクターの感情表現をさらに豊かにしています。Switch2やXbox Series X|Sといった最新ハードでも安定して動作することが確認されており、「携帯機でもここまで遊べるのか」という驚きの声も上がっています。

演出面では、リメイクならではのカメラワークやカットシーンが印象的です。戦闘中にキャラクター同士の掛け合いが自然に差し込まれたり、シナリオの重要シーンでは映画のような迫力で場面転換が行われたりと、単なる「リメイク」を超えた新しい映像体験が用意されています。

もちろん、原作を知るプレイヤーにとっては「ここはあの名場面の再現だ」と気づく瞬間も多く、懐かしさと新鮮さが同居しています。古参ファンは胸を熱くし、新規プレイヤーは純粋に圧倒される——そうした二重の魅力が、グラフィックと演出の大きな価値と言えるでしょう。

バトルシステム

『FF7リメイク』シリーズの大きな特徴は、アクションとコマンドバトルを融合させたシステムにあります。クラウドの大剣を振るいながら、ゲージが溜まればアビリティや魔法を発動する。この流れが自然で、アクション性の爽快感とRPGらしい戦略性を同時に味わえるのは大きな魅力です。

インターグレード版では、この戦闘体験がより洗練されています。ユフィを主人公にした追加エピソード「INTERmission」では、彼女の素早い手裏剣攻撃や忍術アクションが楽しめ、従来のキャラクターとはまったく違うプレイフィールを提供してくれます。バトルごとにキャラを使い分ける面白さがより際立ち、シリーズの懐の深さを実感できる部分です。

また、戦闘中のキャラクター切り替えがスムーズであることも高評価ポイント。状況に応じてティファで近距離コンボを叩き込み、バレットで遠距離から援護し、クラウドでとどめを刺す。この連携が決まったときの爽快感は、従来のターン制コマンド戦闘では味わえなかった新しい達成感を生み出しています。

一方で、アクション性が高い分「操作が忙しい」「序盤は慣れが必要」という声もあります。特にボス戦では攻撃範囲やギミックが派手で、慣れないうちは回復やガードが追いつかないことも。それでも、操作を覚えれば覚えるほど「自分の手で戦っている感覚」が増していくのは確かで、ここが従来のFFシリーズとは一線を画すポイントです。

結果として、バトルシステムはシリーズファンだけでなく、アクションRPGを好む層にも広く受け入れられる内容になっています。まさに「過去と現在をつなぐ戦闘体験」と言えるでしょう。

新機能と遊びやすさ

インターグレード版の大きな特徴は、従来のPS5版に加えて新しい機能が複数搭載されたことです。まず注目したいのはフォトモード。戦闘中の躍動感ある瞬間や、仲間たちの何気ない仕草を自由に切り取れるため、プレイヤー同士でのシェアや思い出作りに最適です。作品世界に浸りたい人にとって、この機能は小さな追加ではなく大きな喜びとなるでしょう。

さらに、Switch2やXbox、Windows版ではゲームブースト機能が新たに用意されました。これは難所でのリトライを容易にしたり、探索や戦闘をスムーズに進められるオプションで、忙しい社会人ゲーマーや「まずはストーリーを楽しみたい」という層に向けた配慮といえます。同時に、従来からの高難度アクションを楽しみたい層にとっても、設定をオフにすれば歯応えはそのまま。遊び方を選べる自由度は大きな進化です。

また、ストーリーフォーカス向けモード(Streamlined Progression)も新設され、戦闘や探索を簡略化しつつ物語の体験に集中できるようになっています。これにより「RPGは難しい」と敬遠していた人でも手を伸ばしやすくなり、シリーズ全体の裾野が広がるきっかけになるでしょう。

これらの新機能は、ただ便利なオマケではなく「幅広いプレイヤー層が自分に合った楽しみ方を選べる」という点で大きな意味を持っています。長く愛されるタイトルにするための工夫が、しっかり形になったといえるでしょう。

総合評価と今後の期待

『FF7リメイク インターグレード』は、原作の名場面を現代に蘇らせただけではなく、新しい体験を積極的に取り入れた作品です。映像表現の進化はもちろん、アクション性と戦略性を兼ね備えたバトル、そして物語再構築による緊張感と驚き。そこに追加エピソードや新機能が加わり、まさに「過去と現在をつなぐリメイク」として完成度の高い仕上がりになっています。

一方で、シナリオ改変に戸惑う声や、操作の忙しさに慣れる必要がある点など、課題も存在します。しかし、それこそがリメイクならではの挑戦であり、議論を呼ぶこと自体が作品の注目度を裏づけています。

今回のSwitch2・Xbox・Windows対応によって、プレイ層はさらに広がりました。これまで遊ぶ機会のなかったユーザーが参入することで、シリーズ全体の盛り上がりは一層加速していくでしょう。そして、すでに第2作『Rebirth』が控えており、三部作完結に向けて物語はさらに大きなスケールへと進んでいきます。

総合的に見て『FF7リメイク インターグレード』は、原作ファンにとっても新規ユーザーにとっても楽しめる一作であり、これから続くリメイクプロジェクトの基盤をしっかり築いた存在です。長年の期待に応えると同時に、未来への期待をも膨らませてくれるタイトルだといえるでしょう。

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