幻塔に“ガチャなし”の新サーバー誕生|Warpサーバー(Warp Server)が11月25日にオープン

オープンワールドRPG『幻塔(Tower of Fantasy)』に、ガチャを採用しない新サーバー「Warpサーバー(Warp Server)」が2025年11月25日にオープンします。最大の特徴は、従来のキャラ/武器ガチャを完全に撤廃し、全武器が無料配布・全キャラクターがログインおよびクエストクリアで解放されるという大胆な設計。育成のハードルやガチャ運による格差を排除し、アクション・ビルド構築・探索の楽しさそのものにフォーカスした新環境として設計されています。
さらに、新規プレイヤー・復帰プレイヤーがまったく同じ条件からスタートできる点も大きな魅力です。装備ランクアップやボリションガチャも撤廃され、ビルドの組み方を純粋に楽しめる“プレイヤーの腕と戦術が活きる世界”にシフトするため、久しぶりの復帰でもスムーズに再スタートできます。
今回の試みは2025年に広がりつつある、
外観課金(スキン課金)×全キャラ無料開放モデル
というF2Pタイトルの新トレンドとも一致しており、「ガチャのない幻塔」という挑戦は海外・国内ユーザーから大きな注目を集めています。
対応プラットフォーム(Warpサーバーも含む)
Warpサーバーは、従来の『幻塔(Tower of Fantasy)』と同じマルチプラットフォームでプレイできます。
| 対応機種 | 状況 |
|---|---|
| PS5 | ◯ プレイ可能 |
| PS4 | ◯ プレイ可能 |
| PC(Windows/Steam) | ◯ プレイ可能 |
| iOS | ◯ プレイ可能 |
| Android | ◯ プレイ可能 |
Warpサーバーの特徴と、既存サーバーとの違いをわかりやすく整理

Warpサーバー(Warp Server)は、『幻塔(Tower of Fantasy)』の既存サーバーとは別に運営される“新環境サーバー”です。もっとも大きなポイントは、キャラ/武器ガチャを完全に撤廃し、全武器を無料で解放、ログインやクエスト達成で全キャラを開放できる仕組みに切り替わることです。
さらに、武器の☆ランクアップやボリション(Matrices)といった、いわゆる“凸前提”の強化要素も廃止され、MMOとしての戦闘やビルド構築、探索の遊びやすさを重視したサーバーとして設計されています。
Warpサーバーで新しく変わる主なポイント
公式発表および国内メディアの情報をもとに、既存サーバーとの違いを整理すると次のようになります。
| 項目 | 既存サーバー | Warpサーバー |
|---|---|---|
| キャラ入手 | キャラ/武器ガチャから入手 | ログイン&クエスト達成で全キャラ開放 |
| 武器入手 | 武器ガチャで入手 | ガチャなし・全武器無料配布 |
| 強化要素 | 武器の☆ランクアップ、ボリション(Matrices)で凸前提 | 武器の☆ランクアップ・ボリション廃止でシンプルな育成 |
| 課金の軸 | ガチャを中心とした課金モデル | アバター/コスチュームなど外観アイテム+取引システム |
| 新システム | 従来のコンテンツ中心 | ギルド基地、GvEイベント、6種のライフ職、取引所などを追加 |
| 目指す方向性 | キャラ収集+数値強化寄り | 全キャラ・全武器を触りやすい“MMO体験”重視 |
Warpサーバーでは、強い武器やキャラを「引けるかどうか」ではなく、
どのキャラ・どの武器を組み合わせ、どう戦うかで差が出る方向に寄せた設計になっています。
アカウントの扱いと「別サーバー」であることについて
Warpサーバーは、既存サーバーと別のサーバーとして運営されることが明言されています。
現時点(2025年11月21日時点)で、グローバル版における
- 既存サーバーのキャラクターデータや所持品を、そのままWarpサーバー側へ移行・コピーできるかどうか
- いわゆる“クローン”的な引き継ぎ機能が提供されるかどうか
といった具体的な移行方法は、公式から明確には発表されていません。海外メディアでは、中国版では別サーバー間でクローンできた例があると紹介されていますが、グローバル版でも同じ仕様になるかは未確定とされています。
新規・復帰・既存、それぞれにとってのメリット
公開されている情報から見ると、Warpサーバーは次のようなプレイヤーに特に相性が良さそうです。
- 新規プレイヤー
ガチャの有無や環境差を気にせず、スタートラインがほぼ同じ状態で始められる。 - 復帰プレイヤー
以前のガチャ環境や凸事情を一度リセットし、全キャラ・全武器を試しながら落ち着いて遊び直せる。 - 既存プレイヤー
これまで好きだったキャラ・武器を、凸やガチャ運を気にせず“純粋なMMO環境”で改めて触りたい人向けの遊び場として機能する。
一方で、
- ガチャでキャラや武器を集めていく過程そのものが好き
- 限定キャラを“引き当てる”楽しさを重視したい
といった人には、従来のサーバーの方が好みというケースもあり得ます。
Warpサーバーと既存サーバーは、どちらか一方を潰すものではなく、
「ガチャありの幻塔」「ガチャなしの幻塔」という2つの遊び方を並走させる試みと捉えると分かりやすいはずです。
Warpサーバーで追加される新システム|トレード・ギルド基地・ライフ職
Warpサーバー(Warp Server)では、ガチャ廃止だけでなく、MMOらしい“遊び方の幅”を広げる新システムも多数追加されます。特に注目なのが、トレードシステム(Trade System)、クルーベース(Crew Base/ギルド基地)、そして新たに導入されるライフ職(Life Classes)です。これらの要素によって、戦闘一辺倒ではない“生活系MMO”としての側面がかなり強化されています。
トレードシステム(Trade System)|外見アイテムを自由に売買できる
Warpサーバーでは、新たにトレードシステム(Trade System)が実装され、
- シミュラクラムの見た目に関わる「Simulacrum Shards(シミュラクラムシャード)」
- 各種アバター外見(アウトフィット/スキンなど)
といった“見た目系”リソースを、プレイヤー同士で自由に売買できるようになります。
また、これまでに実装されてきたプレミアム衣装を含む既存の外見をシャードから合成して入手できる仕組みも導入され、いわゆる“ファッション勢”にとってはかなり嬉しい環境です。ガチャで一点狙いをする必要がなく、
- プレイしてシャードを集める
- 不要なものはトレードで欲しいアイテムに変える
といった、プレイヤー主導のミニ経済圏が形成されていくことが期待されています。
クルーベース(Crew Base)とGvE|ギルド拠点で“集まる”遊びが増える
ギルドに相当する「クルー(Crew)」にも大きなテコ入れが入り、Warpサーバーではクルーベース(Crew Base)が新たに追加されます。クルーベースは
- クルーメンバーが集まって交流できる拠点
- シャードの交換や各種機能にアクセスできるハブ
- クルー向けの協力コンテンツに挑戦する起点
といった役割を持つ、MMOらしい“ギルドホーム”のような存在です。
さらに、WarpサーバーではCrew GvE(ギルド対環境)アクティビティも導入されます。GvEは、他プレイヤーではなくゲーム側のボスやコンテンツにギルド単位で挑む協力型コンテンツで、新規プレイヤーや復帰勢がギルドの力を借りてキャッチアップしやすいよう設計されているとされています。
これにより、これまでやや薄かった“ギルドで集まる意味”が強化され、
- ソロ中心で遊んでいた人でも、ギルドに入るメリットが分かりやすい
- 戦闘に自信がない人も、シャード集めやライフ職を通じてギルドに貢献できる
といった形で、遊びの輪が広がりやすくなっています。
ライフ職(Life Classes)|戦わない遊び方を支える6つの“平和職”
Warpサーバーの目玉のひとつが、ライフ職(Life Classes)と呼ばれる“非戦闘系ジョブ”の追加です。報道ベースでは、
- Explorer(探索者)
- Cook(料理人)
- Forger/Blacksmith(鍛冶職)
などを含む全6種類のライフ職が用意されるとされています。
これらの職業は、MMOでよく見られるクラフター/ギャザラー的な役割に近く、
- フィールドで素材を集める
- 料理を作ってバフを付与する
- 製造系のコンテンツでアイテムを生み出す
といった“生活系コンテンツ”を支える存在です。開発側も、ライフ職を「戦闘よりも生活要素を好むプレイヤー向けの平和なクラス」として紹介しており、戦闘があまり得意でないプレイヤーでも、Warpサーバーの世界で活躍できるように設計されています。
シーズン制と装備育成の簡略化|“長く遊ぶためのリセットサイクル”
Warpサーバーでは、従来の装備育成システムもシーズン制(Season System)に置き換えられます。
- Equipment Ascension(装備昇格)
- 武器強化の複雑な分岐
- Matrices(ボリション的な強化システム)
といった要素は、Warpサーバー側では削除または大きく簡略化され、シーズンごとに進行度を区切りながら育成していく形に変わります。
これにより、
- 後から参加したプレイヤーが追いつきやすい
- 1つの環境が“重くなりすぎない”
- シーズンの区切りごとに新鮮な気持ちで遊べる
といったメリットが期待されています。長期運営のMMOにありがちな「何年も前の要素まで全部追わないといけない」という負担感を減らしつつ、シーズンごとに環境や遊び方をアップデートしていく方針が見えてきます。
Warpサーバー視点で見る「今の幻塔は何が変わったのか」──復帰勢・既存勢向けの整理と、期待点&懸念点
Warpサーバー(Warp Server)の実装によって、『幻塔(Tower of Fantasy)』のゲーム像はこれまでのものとは大きく変わりました。特に復帰勢・既存勢にとっては、かつて離脱した理由を解消しやすい要素が多く追加されたことが重要なポイントです。ここでは、古くから遊んでいたプレイヤーの視点に立って“何がどう変わったのか”をまとめ、さらにWarpサーバーの期待点と懸念点を整理します。
■ 幻塔の大きな変化:ガチャ依存から“遊びそのもの”へ
以前の幻塔は、
「ガチャの結果=遊べるキャラ・武器の幅」
という側面が強く、そこに魅力を感じる人もいれば、苦手な人もいました。
Warpサーバーではこの設計を根本から見直し、
- ガチャ撤廃
- 全武器無料配布
- ログイン&クエスト進行でキャラを順次解放
- 強化システムの簡略化
- シーズン区切りによる環境リセット
という方向にモデルチェンジ。
これにより、復帰した瞬間に“手持ち不足でやることがない”という状況が起きにくい構造になりました。
■ 復帰勢に嬉しいポイント(実際の変化)
離脱につながっていた要因が、Warpサーバーではかなり薄まっています。
| 従来のつまずきやすい点 | Warpサーバーでの改善 |
|---|---|
| いま使われているキャラを持っていない | 全キャラ触れられるため型遅れの不安が少ない |
| サーバー格差や育成遅れ | シーズン制でいつ復帰しても追いつきやすい |
| ガチャ運による火力差 | 実力・ビルド・プレイングで差が出る |
| やることが複雑化 | 生活系・交流系・戦闘系と遊び方が選べる |
要するに、「今から復帰するのは遅すぎない?」という不安を払拭する設計になっているのがWarpサーバーの最大の強みです。
■ Warpサーバーに期待できる点(ポジティブ面)
Warpサーバーの方向性には、プレイヤー視点で期待できる点が多数あります。
- ガチャの有無を気にせずキャラ・武器を自由に触れる
- キャラ性能より“ビルド構築の面白さ”が中心になりそう
- MMOとしての交流要素(ギルド基地・トレードなど)が強化
- 戦闘以外の楽しみ方(ライフ職・経済)が増える
- シーズン制により“あとから始めても追いつける”
また、“押しキャラで遊びたい”というモチベーションを持つプレイヤーにとっては、解放済みの環境でじっくり向き合えるというメリットが大きいはずです。
■ Warpサーバーで気になる点(注意・懸念点)
もちろん、すべてが理想的に運ぶとは限りません。いくつか注意しておきたい点も存在します。
- 外観課金&トレード経済のバランスが長期的にどうなるかは未知数
- 取引所が実装されるため、RMT対策・価格調整など運営の手腕が重要になる
- シーズン制の“リセット感”が好きかどうかはプレイヤーの好みに左右される
- 既存サーバーとのアカウント待遇(引き継ぎ等)の扱いは現時点で完全確定していない
とはいえ、これらは現時点で“懸念になり得るポイント”というレベルであり、
実際の遊び心地はオープン後の運営次第です。
■ 結論:復帰のタイミングとしては最良クラス
Warpサーバーは、幻塔のコンセプトを
ガチャ中心のキャラ収集型 → “遊びそのもの”が主役のMMO型
へと再構築した試みと言えます。
休止していた人にとっては
「戻りやすさ」
新規プレイヤーにとっては
「始めやすさ」
既存プレイヤーにとっては
「新鮮さ・やりこみの再定義」
それぞれの魅力がきちんと用意されており、
復帰・再スタートのタイミングとしてはほぼ理想的です。
Warpサーバーは、単なる“別サーバー”ではなく
“幻塔のもうひとつの遊び方”の提示
であると言えるでしょう。
まとめ|Warpサーバーは“もうひとつの幻塔”として始めやすく、戻りやすい

『幻塔(Tower of Fantasy)』に登場するWarpサーバー(Warp Server)は、従来の“ガチャ中心のキャラ収集型RPG”とは異なる、ビルド・戦闘・探索そのものを楽しむMMO体験に比重を置いた新環境サーバーです。ガチャを撤廃し、全武器無料配布・ログイン&クエストでキャラを開放できる設計、強化要素の簡略化、シーズン制、トレード・ギルド基地・ライフ職といったMMO要素の充実など、これまでとは明確に方向性が変わっています。
その結果として、
・いまから始めても遅くない
・途中で離れていた人でも復帰しやすい
・推しキャラや好みのビルドを自由に試せる
という環境が整っており、プレイスタイルの幅はこれまで以上に広がっています。
もちろん、外観課金やトレード経済のバランス、シーズン制の“リセット感”など、実際の運営次第となる部分もあります。しかし、既存サーバーを否定するのではなく、「ガチャありの幻塔」と「ガチャなしの幻塔」を並走させる選択肢の提示としてWarpサーバーは非常に興味深い試みです。
新規・復帰・既存、どのプレイヤーにとっても
「特別なスタートライン」になり得るサーバーであることは間違いありません。
純粋にアクション・探索・ビルドを楽しみたい人にとって、Warpサーバーは魅力的な舞台となりそうです。