- AION2は面白い?忖度なしレビュー|課金・戦闘・自由飛行を評価
- 『AION2』とは?日本からも正式にプレイできる基本無料MMORPG
- 先に結論|かなり面白い部分はある。でも長く遊ぶほど弱点も見えてくる
- 自由飛行は本作最大の長所。「飛べる」だけでは終わっていない
- 探索は楽しい。クエストは意外と昔ながら
- 戦闘は派手でテンポも良い。ただし雑魚戦は単調になりやすい
- PvEは豊富。ただし「200以上のダンジョン」は数字だけで判断しない方がいい
- Lv45から見えてくる「やることの多さ」と「作業の多さ」
- 育成は奥深い?複雑さと面白さは分けて考えたい
- 無課金でも遊べる?「完全なコスメ課金」ではない
- Founder’s Packのコスメ問題は改善方針が発表された
- PvPはAIONらしい中核要素。ただし今の段階でバランス評価はできない
- グラフィックとキャラクリは文句なく強い
- PCスペックは軽くない。Steam公式の推奨条件にも注意
- コントローラーは使えるが「正式サポート」ではない
- ストーリーは初代未経験でも遊べる。ただし導入は親切とは言いにくい
- Steam評価が割れている理由は、ローンチ障害だけではない
- ローンチ時の問題と、今も評価すべき欠点は分けたい
- ソロでも遊べる?PvPをしない人でも楽しめる?
- 初代AION経験者には懐かしい。でも懐かしさだけの続編ではない
- 『AION2』の良かった点
- 気になった点
- 『AION2』が向いている人・向いていない人
- まだ評価を確定できない部分もある
- 忖度なしスコア|7.0/10
- 7項目評価
- 総評|『AION2』は「最初の10時間だけすごいMMORPG」ではない。ただし、その先は人を選ぶ
AION2は面白い?忖度なしレビュー|課金・戦闘・自由飛行を評価

2026年10月5日、NCの新作MMORPG『AION2』がグローバルで正式サービスを開始しました。
初代『AION』から約200年後の世界を舞台に、天族と魔族、自由飛行、勢力間PvPといったシリーズの核を受け継いだ続編です。Unreal Engine 5による映像、200項目以上をうたうキャラクタークリエイト、空を自由に移動できるフィールドなど、最初に触れたときのインパクトはかなり強くなっています。
ただ、『AION2』の評価で難しいのはここからです。
序盤は飛行も探索も新鮮で、見た目も豪華。それがLv45へ到達し、装備更新や各種コンテンツ、日課・週課、経済システムまで触れ始めると、かなり違う顔が見えてきます。
本当に見るべきなのは、「最初の数時間がすごいか」ではありません。何十時間と付き合うMMORPGとして、戦闘や育成を続けたいと思えるのか。基本プレイ無料でも課金との距離感はどうなのか。そして、自由飛行は単なる目玉機能で終わっていないのか。
今回は2026年10月7日時点のグローバル版を対象に、ローンチ直後の一時的な不具合とゲームそのものの問題を分けながら、『AION2』をつぶログの忖度なしゲームレビュー基準で評価します。
『AION2』とは?日本からも正式にプレイできる基本無料MMORPG
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | AION2 |
| 開発・運営 | NC |
| グローバル正式サービス | 2026年10月5日 |
| 対応機種 | PC |
| 配信 | Steam/PURPLE |
| 料金形態 | 基本プレイ無料+アイテム課金・メンバーシップ等 |
| 日本語 | UI・字幕・音声に対応 |
| ゲームエンジン | Unreal Engine 5 |
Founder’s Pack購入者向けのAdvanced Accessは9月30日から始まっていましたが、10月5日からはFounder’s Packを持っていなくてもプレイできます。
Steam版とPURPLE版でゲーム内容そのものに違いはなく、同じサーバーを利用します。両方のランチャーから同じキャラクターや進行状況を利用したい場合はアカウント連携が関係しますが、Steamだけで遊ぶためにPURPLEとの連携が必須というわけではありません。
なお、2025年に始まった韓国・台湾版と、今回のグローバル版は分けて考える必要があります。韓国・台湾版のキャラクターや進行状況をグローバル版へ持ち込むことはできません。
先に結論|かなり面白い部分はある。でも長く遊ぶほど弱点も見えてくる
『AION2』には、はっきり「これは良い」と言える部分があります。
特に自由飛行です。
自分のキャラクターが翼を広げ、地上からそのまま高度を上げ、崖や建物を越えて目的地へ向かう。高低差のあるフィールドと組み合わさることで、地上を走るだけのMMORPGとは探索の感覚がかなり違います。
グラフィックやキャラクタークリエイトも強い。戦闘もボスやパーティーコンテンツまで進めば、回避や位置取り、スキル連携が生きてきます。
問題は、それらの長所だけで何十時間も引っ張れるゲームではないことです。
レベルを上げ、装備を整え、日々のコンテンツを消化し、経済システムへ触れる段階になると、昔ながらのMMORPGらしい反復と管理がかなり前へ出てきます。メンバーシップやBattle Passなど、課金とゲーム内の利便性・経済活動との距離も近い。
最初の印象だけなら8点台を付けたくなる場面があります。それでも作品全体ではそこまで上げられない。これが現時点での『AION2』です。
自由飛行は本作最大の長所。「飛べる」だけでは終わっていない
まずは、グローバルサービス開始に合わせて公開された公式ローンチトレーラーを見ると、『AION2』が飛行をどれだけ前面に出しているのか分かりやすいです。自由飛行だけでなく、空中戦やPvE、PvPの雰囲気も確認できます。
AIONシリーズといえば翼ですが、『AION2』でも飛行は単なる演出ではありません。
高低差のある場所へ直接向かえるため、「あそこに何かありそう」と思った場所を自分で見に行けます。崖を回り込む必要がない場面もあれば、空中のルートを使って移動した方が早い場所もある。採集や探索とも自然につながっています。
ここが、空を飛ぶマウントを追加しただけのゲームとは違うところです。
フィールド側が最初から縦方向の移動を想定しているため、飛行そのものが世界の見方を変えています。地上だけを見ていたときには気付かなかった場所が、少し高度を上げるだけで見えてくる。この感覚は『AION2』ならではです。
もちろん完全な無制限飛行ではなく、飛行時間を意識する場面もあります。それでも本作の飛行は、宣伝用の派手な機能ではなく、探索と移動を支えるゲームシステムとして成立しています。
探索は楽しい。クエストは意外と昔ながら
自由飛行との相性もあり、フィールドを自分で見て回る部分は面白いです。
地形の高低差が大きく、「見えている場所へ行ける」というオープンワールド的な気持ち良さがあります。景観を見るだけではなく、採集や収集物など、寄り道する理由も用意されています。
その一方、クエストの構造まで新しくなったわけではありません。
目的地へ向かい、指定された敵を倒し、次の場所へ進む。こうした昔ながらのMMORPGらしい流れはかなり残っています。
面白いのは「クエストに言われた場所へ行くこと」より、「自分で世界を見て回ること」。ここには少しズレがあります。
世界そのものは歩き回りたくなるのに、そこへ乗せられている通常クエストは保守的。この組み合わせは『AION2』の長所と弱点をよく表しています。
戦闘は派手でテンポも良い。ただし雑魚戦は単調になりやすい
戦闘は見た目の印象がかなり良いです。
スキルエフェクトが派手で、攻撃から次のスキルへつなぐ流れも速い。条件によって使えるスキルや位置取りを意識する場面もあり、単純な棒立ち戦闘ではありません。
ただ、通常の敵を相手にしている間は、その仕組みを十分に使わなくても押し切れてしまう場面があります。
最初は派手さで気持ち良く遊べても、同じような敵を処理していると、効率の良いスキルを順番に使う作業へ寄りやすい。攻撃の見た目に対して、ヒットした瞬間の重さがもう少し欲しい場面もあります。
ボス戦まで行くと評価は少し変わる
戦闘の良さが出やすいのは、むしろボスやパーティーコンテンツです。
敵の攻撃を見て回避し、位置を変え、ギミックへ対応しながらスキルを回す必要が出てくると、序盤の雑魚戦では見えにくかったシステムが機能し始めます。
そのため、「序盤の戦闘が単調だから最後まで同じ」と評価するのも違います。
戦闘そのものは十分遊べる。ただ、2026年の新作MMORPGとして、戦闘だけで他作品を圧倒するほど新しいかと聞かれると、そこまでは届いていません。
PvEは豊富。ただし「200以上のダンジョン」は数字だけで判断しない方がいい
公式はソロ、5人、10人向けを含む200以上のダンジョンを特徴として掲げています。
数字だけ見ると圧倒的ですが、ここは少し注意が必要です。
200以上すべてが、一般的に「ダンジョン」と聞いて想像する長い攻略型コンテンツという意味ではありません。短時間で終わるものや小規模な攻略要素も含まれます。
したがって、「本格ダンジョンが200本以上ある」と考えると期待値を上げすぎます。
それでもソロからパーティー、大人数向けまで段階的に用意され、レベルを上げた後に挑む場所が複数あること自体は強みです。ボス戦では通常フィールドより戦闘システムが生きるため、PvEを中心に遊びたい人にも見るべき部分はあります。
ただしサービス開始からまだ日が浅く、最高難度を含むエンドコンテンツ全体の質まで確定評価できる段階ではありません。
Lv45から見えてくる「やることの多さ」と「作業の多さ」
『AION2』を評価するとき、序盤だけを見るとかなり印象が良くなります。
問題はその先です。
グローバル版のローンチ時点ではLv45がひとつの区切りになり、そこから装備更新や各種育成、複数のPvEコンテンツ、Dutyなど、日々・週単位で触る要素が増えていきます。
ここで「やることが多い」を、そのままボリュームの長所にするのは危険です。
面白いダンジョンがたくさんあることと、報酬のために毎日チェックする項目がたくさんあることは別物です。
装備を更新する。必要なコンテンツを消化する。素材を集める。週単位の報酬を取り逃さないようにする。MMORPGでは珍しくない仕組みですが、『AION2』もこのループから逃れてはいません。
むしろ自由飛行で世界を好きに見て回っていた序盤との落差が大きいぶん、Lv45以降の「管理するゲーム」への変化が目立ちます。
育成は奥深い?複雑さと面白さは分けて考えたい
育成対象は多く、キャラクターが少しずつ強くなっていく感覚はしっかりあります。
装備を更新し、強化し、スキルや各種成長要素を整えていく。数字を積み上げるタイプのMMORPGが好きなら、この部分だけでも長く遊べます。
ただし、選択肢が多いことと、ビルドの自由度が高いことは同じではありません。
現時点では、育成項目の多さに対して「プレイスタイルそのものが大きく変わる複数の有効ビルド」がどこまで定着するかは判断し切れません。サービス開始直後なので、最適構成も今後変わる可能性があります。
今の段階で評価できるのは、育てる対象は豊富だが、その一部は楽しさより日々の管理へ寄っている、というところまでです。
無課金でも遊べる?「完全なコスメ課金」ではない
『AION2』は基本プレイ無料です。
無料のままキャラクターを作り、レベルを上げ、ストーリーや戦闘、ダンジョンなどへ進むことはできます。
だからといって、「課金は見た目だけ」と考えるのも違います。
本作にはコスメだけでなく、Battle Passや月額のSpecial Quai Membershipなどが存在します。
Special Quai Membershipには、マーケットやQuna Exchange Shop、Personal Trading、Remote Storage、Odyle Energyに関係する特典などが含まれています。
つまり、課金は見た目だけではなく、ゲーム内経済や利便性、育成効率にも関わっています。
では『AION2』はPay to Winなのか
これは「YES」「NO」だけで片付けると実態から離れます。
現金を払えば最強装備をそのまま買えて終わり、という単純な構造ではありません。一方で、課金によって経済活動の自由度や育成効率、プレイの快適さに差が生まれる設計なのも事実です。
特にマーケットを含む経済システムまで本格的に使いたい人にとって、メンバーシップの存在感は小さくありません。
そのため現時点では、「無課金でも遊べる。ただし課金者との差が見た目だけに限定されたゲームではない」と考えるのが一番近いでしょう。
数か月後に無課金と重課金プレイヤーの戦力差がどこまで広がるかについては、まだ判断できません。
Founder’s Packのコスメ問題は改善方針が発表された
Advanced Access開始後には、Founder’s Packに含まれるコスメの扱いも問題になりました。
当初のキャラクター・サーバー単位の扱いに対して反発が出たことを受け、NCは10月3日、対象コスメをアカウント内の全キャラクター・全サーバーで利用できるよう変更する方針を発表しています。
ただし、30日メンバーシップなどすべてのFounder’s Pack特典がアカウント共通になるわけではありません。
また、調査時点では変更方針の発表と実際の反映完了は分けて見る必要があります。
運営が反応して修正へ動いたこと自体はプラスですが、これだけで課金周りの不満がすべて解消したわけではありません。
PvPはAIONらしい中核要素。ただし今の段階でバランス評価はできない
天族と魔族の対立は『AION2』にも引き継がれています。
Spacetime RiftsやAbyssなど、他勢力との戦いを前提にしたコンテンツがあり、PvPは本作の大きな柱です。
ただし、サービス開始から数日で「このクラスが最強」「課金者しか勝てない」「バランスは良好」と決めるのは早すぎます。
装備差、クラス構成、プレイヤー側の理解度、今後の調整によって環境は動きます。大規模戦では人口差も影響します。
PvEやストーリーを遊ぶだけなら、最初からPvPだけを目的にする必要はありません。ただし、長期育成でPvPを完全に無視した場合にどこまで差が出るかについても、現時点では断定を避けます。
グラフィックとキャラクリは文句なく強い
『AION2』で分かりやすく強いのが、ビジュアル面です。
Unreal Engine 5を使ったフィールドは遠景まで見栄えが良く、空へ上がったときにも世界の広がりを感じられます。戦闘エフェクトも派手で、キャラクターモデルの作り込みも高水準です。
キャラクタークリエイトは公式が200以上のカスタマイズ項目を掲げるほど細かく、顔や体格などをかなり触れます。
しかもキャラクリ画面だけ綺麗で、ゲームを始めた途端に印象が変わるタイプではありません。自分で作ったキャラクターを眺めながら世界を飛び回る楽しさは、本作と非常に相性が良いです。
ただし、映像が豪華だからゲーム全体まで8点、9点になるわけではありません。『AION2』はむしろ、その見栄えの良さと長期プレイ部分の差が大きいゲームです。
PCスペックは軽くない。Steam公式の推奨条件にも注意
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11 64bit | Windows 10/11 64bit |
| CPU | Ryzen 5 2600/Core i5-10500級 | Ryzen 7 3700X/Core i7-11700級 |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| GPU | GTX 1050 Ti 4GB級 | RTX 2070 8GB級 |
| 空き容量 | 100GB | 100GB |
最低環境だけを見ると極端に重そうには見えませんが、Steam公式の推奨環境にはFHDのLow設定を基準とした注記があります。
映像を売りにしている作品だけに、高画質・高フレームレートで遊びたい場合は「推奨を満たしているから余裕」と考えない方が安全です。
ローンチ時点ではスタッターなどの報告はあるものの、最適化問題がゲーム全体の評価を覆うほど大きな争点にはなっていません。現段階で技術面だけを理由に大幅減点するほどではないと判断します。
コントローラーは使えるが「正式サポート」ではない
PCゲームをコントローラーで遊びたい人は注意が必要です。
公式FAQでは、コントローラーでプレイすること自体は可能とされています。ただし、正式なサポート対象にはなっていません。
そのため、「コントローラー非対応」とするのも、「完全対応」とするのも正確ではありません。
基本はキーボード・マウスを前提に考え、コントローラーについては環境によって設定やSteam Inputなどが必要になる可能性がある、と見ておいた方がいいでしょう。
ストーリーは初代未経験でも遊べる。ただし導入は親切とは言いにくい
物語は初代『AION』から約200年後。
NCは前作を知らなくても始められる作品として案内しており、実際に初代の知識がなければゲームが成立しない作りではありません。
ただ、世界設定や固有名詞の見せ方まで新規プレイヤーへ丁寧かというと、少し引っかかります。
シリーズ経験者なら名前を見ただけで理解できる要素でも、初めて触れる人には背景が見えにくい。前作未経験でも遊べることと、前作未経験でも世界観をすぐ理解できることは別です。
ストーリー目当てだけで始めるRPGとして見ると、導入にはもう少し説明が欲しいところです。
Steam評価が割れている理由は、ローンチ障害だけではない
『AION2』のSteamユーザーレビューは、正式サービス開始直後から大量に投稿され、短期間で評価が大きく動いています。
ローンチ直後はレビュー数そのものが急増しているため、好評率を固定値として扱うとすぐ古くなります。本記事では、その瞬間の数字を総合点へ置き換えることはしません。
見るべきなのは、何が繰り返し指摘されているかです。
高評価側では自由飛行、グラフィック、キャラクタークリエイト、世界の広がりが目立ちます。
低評価側では課金設計、経済機能、日課・週課、UI、クエスト構造などが繰り返し出てきます。
興味深いのは、短時間プレイヤーと長時間プレイヤーで不満の中身が変わることです。
数時間では「綺麗」「飛ぶのが楽しい」「戦闘が派手」という感想が中心でも、Lv45前後まで進むと装備更新、経済、定期コンテンツ、Battle Pass、育成効率といった話が増えていく。
評価が割れている理由を、単に「サーバーが混雑したから」で片付けることはできません。
ローンチ時の問題と、今も評価すべき欠点は分けたい
Advanced Accessから正式サービス開始までには、一部クエストのオブジェクト操作が詰まる問題、Advanced Access権利の認識、ゲーム内購入など複数のトラブルが発生しました。
これらにはすでに修正されたものがあります。
ローンチ初日に問題があったからといって、修正済みの不具合をいつまでも現在の欠点として減点するのは適切ではありません。
逆に、課金と経済システムの関係、日課構造、UI、通常クエストの古さなどは、一時的なサーバートラブルではありません。
『AION2』をこれから始める人に重要なのは、後者です。
ソロでも遊べる?PvPをしない人でも楽しめる?
ソロで始めること自体は問題ありません。
ストーリーを進め、フィールドを探索し、キャラクターを育てるところまでは一人でも十分遊べます。ソロ向けコンテンツも用意されています。
ただしMMORPGなので、高レベル帯へ進むほどパーティー向けコンテンツの比重は上がります。「最初から最後まで完全ソロRPGとして遊ぶゲーム」と考えると違います。
PvPも同様です。
PvPだけを目的にしなくても遊べますが、天族と魔族の対立はシリーズの根幹です。長期的にPvPを完全無視した場合の育成効率まで含めて「一切関係ない」と断言できる段階ではありません。
初代AION経験者には懐かしい。でも懐かしさだけの続編ではない
天族と魔族、翼、空中移動、Abyss、勢力間の対立。
『AION2』には、初代を知っている人ならすぐ分かる要素がかなり残っています。
特に飛行は、シリーズの象徴を現代の広いフィールドへ合わせて拡張した部分です。
その一方、クエストや育成の反復には昔ながらのMMORPGらしさも残っています。
昔のAIONをそのまま高画質にしたゲームでもなければ、名前だけ借りた別作品でもありません。シリーズの核を残しつつ、現在の基本プレイ無料MMORPGへ作り直した続編と見るのが近いです。
『AION2』の良かった点
- 自由飛行が探索や移動へきちんと組み込まれている
- 高低差のあるフィールドを自分で見て回る楽しさがある
- グラフィックとキャラクターモデルの完成度が高い
- キャラクタークリエイトの自由度が高い
- ボス戦では回避・位置取り・スキル連携が機能する
- ソロからパーティー、大人数向けまでPvEの幅が広い
- AIONらしい天族・魔族、飛行、勢力対立を残している
気になった点
- 通常クエストは古典的なMMORPGの反復が目立つ
- 通常戦闘は長時間続けると単調になりやすい
- Lv45以降は日課・週課や管理する項目が増える
- 育成要素の多さが、そのままビルドの深さとは限らない
- 月額メンバーシップがゲーム内経済や利便性に関係する
- Battle Passなど課金経路が複数ある
- UIやシステムの導線はもう少し整理してほしい
- コントローラーは操作可能でも正式サポート対象ではない
- 新規プレイヤー向けの世界観説明は十分とは言いにくい
『AION2』が向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 広い世界を自分で探索したい | 日課・週課を強く嫌う |
| 空を飛んで移動するゲームが好き | 完全ソロRPGを求めている |
| キャラクリや着せ替えが好き | 課金と育成効率が絡む設計が苦手 |
| 装備更新やコツコツ育成が好き | 短時間で完結するゲームを遊びたい |
| PvEとPvPの両方を遊びたい | 毎日のゲーム内タスクに縛られたくない |
まだ評価を確定できない部分もある
『AION2』は2026年10月5日にグローバル正式サービスを始めたばかりです。
そのため、数か月後の人口、サーバー経済、PvPメタ、クラスバランス、無課金と重課金プレイヤーの長期的な戦力差、大型アップデートの頻度などは、現時点では評価を確定できません。
「今は問題が見えないから大丈夫」とも、「いずれ悪化する」とも決めつけません。
今回評価しているのは、ローンチ時点ですでに確認できる戦闘、探索、飛行、育成、PvE、課金構造、日課、UIなどです。
忖度なしスコア|7.0/10
『AION2』の忖度なしスコアは7.0/10です。
一番もったいないのは、8点台を狙える長所をいくつも持っているのに、長く遊ぶ部分ではかなり普通のMMORPGへ戻ってしまうことです。
自由飛行は間違いなく面白い。探索との組み合わせも良く、グラフィックやキャラクター表現も強い。ボスまで進めば戦闘にも見るべきところがあります。
それでもLv45以降へ進むと、装備更新、日課・週課、各種育成、経済システムなどが積み重なり、「今日は何を遊ぼう」より「今日は何を消化しよう」が前へ出やすくなります。
さらにメンバーシップがマーケットなどの経済機能と結び付いている点も、基本無料だからという理由だけで軽くは扱えません。
逆に、韓国産MMORPGだから、基本無料だから、課金があるからという理由だけで低くするゲームでもありません。
世界を飛び回っている瞬間には、他のMMORPGではなかなか味わえない魅力があります。
突出した長所を持つ一方、長期運営型MMORPGとして付き合うほど昔ながらの反復と課金設計が見えてくる。現時点では7.0が妥当です。
7項目評価
| 評価項目 | 点数 | 評価 |
|---|---|---|
| 戦闘・ゲームプレイ | 7.1 | テンポとスキル連携は良好。ボス戦では位置取りや回避も生きるが、通常戦は反復感が出やすい。 |
| ストーリー・世界観 | 6.8 | 初代から約200年後という土台は魅力的。前作未経験でも遊べるが、世界観への導入はもう少し欲しい。 |
| キャラクター・育成 | 7.0 | キャラクリと成長要素は豊富。ただし育成項目の多さが日々の管理負担にもつながる。 |
| 探索・サブコンテンツ | 8.1 | 自由飛行と高低差のある世界設計が噛み合う。本作で最も独自性を感じられる部分。 |
| グラフィック・サウンド | 8.6 | キャラクター、遠景、飛行、戦闘エフェクトまで高水準。ローンチ時点の明確な強み。 |
| 快適性・技術面 | 6.4 | 遊べないほどではないが、UIや各種システムの導線に整理不足が残る。コントローラーも正式サポート外。 |
| ボリューム・運営/課金設計 | 6.1 | コンテンツ量は多い一方、日課・週課と課金による利便性・経済機能への影響が重い。 |
| 総合評価 | 7.0/10 | 飛行と世界には8点台の魅力がある。ただし長期MMORPGとして見ると、反復・日課・課金設計が総合点を押し下げる。 |
総評|『AION2』は「最初の10時間だけすごいMMORPG」ではない。ただし、その先は人を選ぶ
『AION2』で一番印象に残るのは、やはり空です。
地上から翼を広げ、そのまま高度を上げ、遠くに見えた場所へ向かう。飛行と高低差を前提に作られた世界は、本作を遊ぶ理由として十分な個性があります。
だから「見た目だけのMMORPG」ではありません。
問題は、そこから先。
レベルを上げ、装備を集め、各種コンテンツを開放していくほど、今度は日課、週課、育成管理、経済、課金といった長期運営型MMORPGの仕組みが存在感を増してきます。
空を自由に飛んでいたゲームが、いつの間にか「今日やる項目」を確認するゲームへ変わっていく。この落差を楽しめるかどうかで、『AION2』の評価はかなり変わるはずです。
広い世界を探索し、キャラクターを作り込み、装備を少しずつ更新しながら長く遊ぶMMORPGが好きなら、無料で一度触ってみる価値はあります。
反対に、日課へ追われるゲームが苦手な人、課金と経済システムが絡む設計を避けたい人、完全ソロRPGのように遊びたい人には、序盤の華やかさだけで判断せず、Lv45以降の構造まで見てから続けるか決めた方がいいでしょう。
サービスはまだ始まったばかりです。PvP環境や長期経済、課金格差がどう落ち着くかはこれから。
それでも、現時点ですでに見えているものはあります。
『AION2』は、自由飛行という強烈な武器を持った良作MMORPGです。ただし、その翼の下には昔ながらのMMOらしい重さもしっかり残っています。