- 『キングダム ハーツIV』は『III』の続き?ロストマスター篇・クァッドラトゥム・『リメンバー・ミー』を整理
- 『キングダム ハーツIV』は『III』から続く新章
- 『III』のあと何があった?『IV』までの流れ
- ロストマスター篇とは?
- クァッドラトゥムとはどんな場所?
- 『リメンバー・ミー』が新ワールドとして登場
- ソラ・ドナルド・グーフィーは今どうなっている?
- ミッキーを操作する新しいパートも公開
- 『KINGDOM HEARTS IV』の発売時期と対応機種
- 久しぶりに遊ぶなら『IV』の前に何を押さえればいい?
- 初めて『キングダム ハーツ』を知った人は『IV』から遊べる?
- まとめ|『III』で終わったのはシリーズではなく「ダークシーカー篇」
『キングダム ハーツIV』は『III』の続き?ロストマスター篇・クァッドラトゥム・『リメンバー・ミー』を整理

2026年8月、『KINGDOM HEARTS IV』の発売時期が2027年後半と正式に発表されました。
Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PCで発売予定。D23 2026で公開された新映像では、ディズニー&ピクサー映画『リメンバー・ミー』の世界も初公開されています。
ただ、久しぶりに『キングダム ハーツ』へ戻ってきた人ほど気になるのは、
「そもそも『IV』は『III』の続きなの?」
というところではないでしょうか。
結論から言えば、『KINGDOM HEARTS IV』は『III』から続くソラの物語です。
ただし、『III』まで続いてきた「ダークシーカー篇」をそのまま延長するのではありません。『III』で長い物語が一区切りし、『IV』からは「ロストマスター篇」という新しい大きな物語が始まります。スクウェア・エニックス自身も、『IV』をソラの次なる冒険と「Lost Master Arc」の始まりとして発表しています。
そして『III』から『IV』の間には、『KINGDOM HEARTS III Re Mind』と『KINGDOM HEARTS Melody of Memory』があります。
全部を細部まで覚えている必要はありません。
まずは、ソラがなぜクァッドラトゥムにいるのか。その間に何があったのか。そして『IV』から何が変わるのかを順番に整理していきます。
『キングダム ハーツIV』は『III』から続く新章
まず、『III』と『IV』の違いを大きく整理するとこうなります。
| 項目 | KINGDOM HEARTS III | KINGDOM HEARTS IV |
|---|---|---|
| 大きな物語 | ダークシーカー篇の一区切り | ロストマスター篇の本格始動 |
| 主人公 | ソラ | ソラ |
| 物語上の位置 | 長く続いたゼアノートをめぐる物語の終盤 | 『III』以後を描く新章 |
| 重要な舞台 | 多数のディズニー/ピクサーワールドなど | クァッドラトゥムなど |
| 発売 | 2019年 | 2027年後半予定 |
| 対応機種 | ― | Nintendo Switch 2/PS5/Xbox Series X |
| 現在発表済みの新ワールド | ― | 『リメンバー・ミー』 |
『III』で終わったのは、シリーズそのものではありません。
初代『KINGDOM HEARTS』から長く続いてきた、マスター・ゼアノートを中心とするダークシーカー篇が大きな区切りを迎えました。スクウェア・エニックスも現在、『KINGDOM HEARTS III + Re Mind』を「シリーズの一つの章を締めくくる」作品として案内しています。
その後のソラを主人公に始まるのが『IV』です。
2022年の正式発表時から、『IV』はロストマスター篇のスタートと位置づけられていました。
つまり、
『III』で全部終わって主人公も世界もリセットされる
わけでも、
ゼアノートとの物語をそのまま『IV』へ持ち越す
わけでもありません。
同じソラたちの物語を引き継ぎながら、シリーズが次の大きな章へ移る。その転換点が『KINGDOM HEARTS IV』です。
『III』のあと何があった?『IV』までの流れ
ここからは『IV』との関係を理解するため、『III』以降の状況に少しだけ触れます。結末そのものの細かな展開は省きます。
『KINGDOM HEARTS III』の終盤を経て、ソラは仲間たちの前から姿を消します。
『IV』が始まるまでに、この状況を補う作品が二つあります。
『KINGDOM HEARTS III Re Mind』
『Re Mind』は、『III』本編から完全に独立した後日談というより、『III』のクライマックスで起きていたもう一つの物語を補うDLCです。
ソラはカイリを救うため、決戦前のキーブレード墓場へ向かい、仲間たちの心をたどっていきます。公式サイトも『Re Mind』を「KINGDOM HEARTS IIIのクライマックスで展開したもう一つの物語」と位置づけています。
『IV』へ進むうえでは、『III』の終盤でソラが何をしたのかを理解しやすくする作品です。
『KINGDOM HEARTS Melody of Memory』
続く『Melody of Memory』はリズムアクションゲームですが、シリーズ楽曲を振り返るだけで終わりません。
オリジナルストーリーが収録され、『III』でソラが姿を消してから1年後の物語が描かれます。
ここでソラの行方をめぐる手掛かりとして浮かび上がるのが、クァッドラトゥムです。
そして『IV』では、そのクァッドラトゥムでソラが目を覚まします。
大きく並べるなら、
『KINGDOM HEARTS III』
↓
『KINGDOM HEARTS III Re Mind』
↓
『KINGDOM HEARTS Melody of Memory』
↓
『KINGDOM HEARTS IV』
という流れです。
『III』しか遊んでいない復帰プレイヤーでも『IV』が続編であること自体は分かりますが、「なぜソラがそこにいるのか」まで押さえたいならRe MindとMelody of Memoryが重要になってきます。
ロストマスター篇とは?
『IV』から始まる新章として付けられている名前が、ロストマスター篇です。
ただし、「ロストマスターに関する人物や設定が『IV』で突然初登場する」という意味ではありません。
シリーズではすでに『KINGDOM HEARTS χ』系作品や『KINGDOM HEARTS χ Back Cover』などを通じて、古代のキーブレード使いや予知者たちに関する物語が描かれてきました。
現在発売されているシリーズコレクションでも、『χ Back Cover』はシリーズの起源に関わる予知者たちの物語として紹介されています。
『III』までにも、その古い時代と現在を結びつける人物や謎が少しずつ表へ出てきました。
つまり、
伏線の種は以前からある。
その要素を大きな物語として本格的に動かす新章がロストマスター篇。
と考えると分かりやすいでしょう。
その意味では『IV』は新章の第1作でありながら、過去作とのつながりもかなり深い作品です。
「新章だから過去作とは無関係」というタイプのナンバリングではありません。
クァッドラトゥムとはどんな場所?
『IV』でもっとも印象が変わった場所の一つが、クァッドラトゥムです。
高層ビル、道路、信号、巨大な交差点。
これまでの『キングダム ハーツ』とはかなり違う、現代の東京を思わせる街並みが広がっています。
しかし、現実の東京や渋谷そのものではありません。
野村哲也氏によると、映像に登場する渋谷はクァッドラトゥムという世界の一部です。ソラが目を覚ました部屋も位置関係としては南青山に設定されており、ゲーム序盤の拠点になります。
さらに重要なのが、クァッドラトゥムは従来の「光の世界」「闇の世界」「狭間の世界」のどれにも属さない“裏側の世界”*として扱われていることです。
ここで「死後の世界」とだけ覚えてしまうと少し違います。
『IV』発表時の説明では、ソラたちの側から見るとクァッドラトゥムは現実とは異なる「虚構」の側にあります。
反対に、クァッドラトゥムに暮らす者から見れば、自分たちの世界こそ現実で、ソラがいた側が虚構になります。
野村氏は、この立場によって現実と虚構の認識が入れ替わる構造が『IV』のテーマに関わると説明しています。
そのため、
クァッドラトゥム=現実の渋谷
でも、
クァッドラトゥム=ただの死後の世界
でもありません。
東京を強くモチーフにしながら、『キングダム ハーツ』の世界観では別の現実として存在する場所です。
2026年のD23でもクァッドラトゥムの新映像が公開されており、開発側はシリーズで制作してきた中でも特に大きな都市の一つになると説明しています。
『リメンバー・ミー』が新ワールドとして登場
2026年のD23で正式発表された新ワールドが、ディズニー&ピクサー映画『リメンバー・ミー』です。
原作映画の主人公ミゲルとヘクターも登場します。
公開された映像では、ミゲルが「ウン・ポコ・ロコ」を歌う場面や、ソラとヘクターの連携アクション、ソラがキーブレードに乗って移動する場面などが確認できます。
『リメンバー・ミー』といえば、現世と「死者の国」を行き来しながら、家族や記憶を描いた作品です。
今回このワールドが選ばれたことについて、野村哲也氏はD23で、現在のソラが置かれている状況とワールド選定のテーマ性を考えている趣旨を説明しています。
クァッドラトゥム側から見た「生」と「死」、現実と虚構という『IV』の構造を考えると、『リメンバー・ミー』がどのようにソラの物語へ組み込まれるのかは重要なポイントになりそうです。
ただし、現在正式に新ワールドとして発表されているのは『リメンバー・ミー』です。
『スター・ウォーズ』『ズートピア』『モアナと伝説の海』、マーベル作品などについてはさまざまな予想がありますが、正式発表前の作品を参戦確定として数えることはできません。
ソラ・ドナルド・グーフィーは今どうなっている?
『IV』の開始時点では、いつもの3人が最初から一緒に旅をしているわけではありません。
ソラはクァッドラトゥム。
一方、ドナルドとグーフィーはソラの手掛かりを探しています。
初公開映像では、二人がソラにつながる人物を求めて『ヘラクレス』の冥界を訪れ、ハデスのもとへ向かう様子が描かれていました。
2026年のロングトレーラーでは状況がさらに広がり、ドナルドとグーフィーだけで戦う場面や、二人が『リメンバー・ミー』の世界へ入っている場面も公開されています。
したがって『IV』では、少なくとも映像上、
クァッドラトゥム側のソラ
と、
ソラを探すドナルドたち
という別々の動きが存在していることが分かります。
映像にはリクの姿も登場しています。
どの場面がどの順番で起きるのかまでは、まだ明かされていません。
ミッキーを操作する新しいパートも公開
D23 2026のロングトレーラーでは、ミッキーを操作するゲームプレイも披露されました。
ただし、「シリーズ史上初めてミッキーを操作できる」と紹介するのは正確ではありません。
過去作にも、特定の条件下などでミッキーをプレイヤーが操作できる場面は存在しました。
『IV』で公開されたのは、ミッキーが本の中の世界へ入り、紙のような姿になったり、巨大化したりしながらパズルを解く専用パートです。Co.ディレクターの安江泰氏がD23のパネルでそのゲーム内容を説明しています。
ソラとはかなり遊び方の違う場面になっており、2026年の新映像で明らかになった『IV』の新要素の一つです。
『KINGDOM HEARTS IV』の発売時期と対応機種
『KINGDOM HEARTS IV』は2027年後半発売予定です。
対応予定プラットフォームは、
Nintendo Switch 2
PlayStation 5
Xbox Series X|S
PC
です。
PCではWindows、Steam、Epic Games Storeでの展開が案内されています。
現時点で「○月○日」という正式発売日は発表されていません。
また、各機種の解像度やフレームレートなどを比較できる正式な仕様もまだ出そろっていないため、今はどのプラットフォームで発売されるかまでが確定情報です。
なお、D23 2026では『キングダム ハーツ』のオリジナルアニメーションシリーズも別企画として発表されています。
これは『KINGDOM HEARTS IV』とは別のプロジェクトです。現在、アニメを『IV』の前日譚や必須作品とする発表はありません。
久しぶりに遊ぶなら『IV』の前に何を押さえればいい?
「昔かなり遊んだけれど、『III』のころから記憶があやふや」という人なら、シリーズ全作を最初からやり直す必要はないでしょう。
『IV』への接続だけを優先するなら、まず『KINGDOM HEARTS III』と『Re Mind』。
『Re Mind』は『III』終盤にソラが取った行動を補うため、ここまで見ておくと『IV』開始時点のソラの状況を理解しやすくなります。
そして余裕があれば『Melody of Memory』のストーリー部分。
『III』から1年後、ソラの行方を追う物語が『IV』への橋渡しになっています。
さらにロストマスター篇の背景まで深く知りたいなら、『χ』系作品や映像作品『χ Back Cover』へ進む。
この順番なら、「全部やり直さないとKH4へ行けない」という重さをかなり減らせます。
スクウェア・エニックスは現在、『HD 1.5+2.5 ReMIX』『HD 2.8 Final Chapter Prologue』『III + Re Mind』をまとめた『KINGDOM HEARTS Collection [I~III]』も展開しており、過去作をまとめて追いたい人向けの選択肢も用意されています。
初めて『キングダム ハーツ』を知った人は『IV』から遊べる?
『IV』はロストマスター篇という新章から始まるので、ナンバリングとしては大きな区切りです。
ただし、主人公は新キャラクターではなくソラのまま。
ソラがなぜクァッドラトゥムにいるのか、ドナルドやグーフィーがなぜ彼を探しているのかといった部分は、『III』以降の出来事を受けています。
さらにロストマスター篇の背景には、『χ』系作品から積み上げられてきた要素があります。
そのため、完全に独立した「ここから何も知らずに始められる新シリーズ」と考えるより、新章ではあるものの、これまでの物語を引き継ぐ続編と考えておく方が実態に近いです。
とはいえ、発売は2027年後半。
シリーズを初めて知った人が、今から何十時間もかけて全作品を義務のように消化する必要はありません。
まずソラ、リク、カイリ、ドナルド、グーフィーの関係と、『III』からソラがクァッドラトゥムへ至る流れを知る。
もっと世界の謎が気になったら、そこから過去作へ広げていく。
『IV』へ向けた準備としては、そのくらいから始めても十分です。
まとめ|『III』で終わったのはシリーズではなく「ダークシーカー篇」
『KINGDOM HEARTS IV』は、『III』と無関係なリブートではありません。
ソラの物語は『III』から続いています。
『III』で長く続いたダークシーカー篇が一区切りし、その後の出来事を『Re Mind』『Melody of Memory』がつなぎ、クァッドラトゥムで目覚めたソラからロストマスター篇が本格的に始まります。
2026年のD23では、発売時期が2027年後半に決定。
新ワールドとして『リメンバー・ミー』が発表され、ソラだけでなくドナルド、グーフィー、リク、ミッキーたちの新しい場面も公開されました。
久しぶりにシリーズへ戻るなら、
『III』
→『Re Mind』
→『Melody of Memory』
→『IV』
という流れだけでも先に思い出しておくと、2027年に始まる新章へかなり入りやすくなります。