サンリオ×VIVANTコラボ中止はなぜ?グッズ・予約はどうなる

サンリオとTBSドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』のコラボレーションが、2026年10月29日に全面中止となりました。
ハローキティやマイメロディなど、人気のサンリオキャラクターたちが『VIVANT』の登場人物に扮するという異色の企画。7月にはグッズの販売が始まり、10月下旬には第2弾の発売も話題になっていました。
ところが、中国でドラマの一部描写に対する批判が広がり、サンリオの中国法人がコラボ中止を発表。その翌日には、日本のサンリオ本社もすべての関連企画を中止すると正式に発表しました。
中止の公式な理由は、コラボに関連するコンテンツに「サンリオの企業理念にそぐわない表現」が含まれていると判断したためです。
一方で、なぜ今になって中止されたのか、予約したグッズは届くのか、ドラマ本編の放送まで中止になるのかといった疑問も残ります。
この記事では、2026年10月30日朝までに確認できた公式発表と報道をもとに、中止の経緯、問題視された描写、コラボグッズの販売状況、購入者への影響を整理します。
サンリオ×VIVANTコラボが全面中止!公式発表の内容は?
2026年10月29日、株式会社サンリオは公式サイトに「VIVANT×サンリオキャラクターズ コラボレーション終了に関するお知らせ」を掲載しました。
声明では、コラボ商品についてさまざまな意見が寄せられていることを説明し、心配をかけたことを謝罪しています。
そして、コラボに関連するコンテンツについて、自社の企業理念に合わない表現が含まれていると判断したことを明らかにしました。
重要なのは、今回の決定が一部商品の販売停止や新商品の発売延期にとどまらないことです。
サンリオは、コラボに関するすべての取り組み、今後の展開、プロモーション活動を中止すると発表しています。
つまり、すでに販売されていた商品の取り扱いだけでなく、これから実施される予定だった関連企画も中止対象となりました。
また、今回の件を踏まえ、今後のコラボレーション企画について確認体制を一層強化する方針も示しています。
公式声明の全文はサンリオ公式サイトの発表で確認できます。
「みんななかよく」という企業理念との関係
サンリオが今回の説明で重視しているのが、企業理念との整合性です。
サンリオは「みんななかよく」という企業理念を掲げ、キャラクターを通じて思いやりや人と人とのつながりを大切にしてきました。
ドラマ『VIVANT』は、諜報活動、裏切り、国家間の思惑、暴力的な対立などを描く作品です。そうした作品の世界観と、サンリオが大切にする価値観の間に、今回の判断につながる問題が生じたと考えられます。
ただし、サンリオは具体的にどの場面や表現を企業理念に反すると判断したのかまでは明らかにしていません。
中国で批判された拷問シーンが騒動の大きな背景となっていることと、サンリオが公式に特定の場面を中止理由として名指ししたかどうかは、分けて理解する必要があります。
なぜ中止になった?中国で問題視された『VIVANT』の描写
今回の中止に至る背景には、中国で広がった『VIVANT』第2シーズンへの批判があります。
『VIVANT』は2023年に第1シーズンが放送され、2026年7月から第2シーズンが始まりました。主人公の乃木憂助(堺雅人)を中心に、自衛隊の非公認組織「別班」などが関わる壮大な物語が展開されています。
第2シーズンで議論の対象となったのが、中国系の秘密情報組織「シンシー」による暴力的な描写でした。
第19話の拷問シーンに批判が集中
2026年10月4日放送の第19話では、別班員の和田貢(平山祐介)が拘束され、指を切断されるなどの拷問を受ける場面が描かれました。
この場面では暴力的な描写が含まれることを知らせる注意表示も行われていましたが、内容は非常に過激なものでした。
問題となったのは、拷問そのものの残酷さだけではありません。
作中の「シンシー」が中国系の組織として描かれていたため、中国のSNSやメディアでは、中国側を残忍な加害者として描いているのではないかという批判が広がりました。
中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」も、作品が中国への脅威論をあおっているなどと批判。中国国営メディアでも同様の問題提起が行われました。
さらに、批判はドラマの制作内容だけにとどまらず、サンリオの人気キャラクターと作品を組み合わせた商品企画にも波及していきました。
中国の批判はコラボグッズにも波及
サンリオと『VIVANT』のコラボでは、ハローキティをはじめとするキャラクターたちが、ドラマの登場人物をイメージした特別な衣装を身に着けています。
作品を知るファンにとっては、シリアスなドラマとかわいいキャラクターの意外な組み合わせが楽しめる企画でした。
しかし、中国でドラマへの批判が高まると、友好や思いやりを掲げるサンリオが、批判の対象となっている作品とコラボすること自体を問題視する意見が出るようになりました。
こうして、7月から販売されていたコラボ商品が10月下旬になって突然中止される事態へと発展しました。
なお、中国の外交当局からもドラマに対する批判的な発言が報じられていますが、サンリオに直接中止を命じたと確認されたわけではありません。
「中国での批判が背景にある」ことと、「中国政府の命令によって中止された」ことは同じではありません。現時点では、後者を事実として断定することはできません。
TBSは中国からの批判にどう説明した?
ドラマを制作・放送するTBS側も、今回の批判について説明しています。
2026年10月28日の定例社長会見で、TBSテレビの龍宝正峰社長は、特定の国を敵視しているのではないか、暴力描写が過剰ではないかという意見が寄せられていることを認めました。
そのうえで、『VIVANT』は完全なフィクションによるエンターテインメント作品であり、国家間の対立をあおったり、武力行使や暴力を容認したりする立場にはないと説明しました。
特定の国家をおとしめたり、国民感情を傷つけたりする意図もないとしています。
一方、暴力的な場面については、演出上の必要性があるという前提で制作しているとしながらも、視聴者に不快感や過度の恐怖心を与える演出になっていないか、今後も検討すべき課題だという認識を示しました。
ここで重要なのは、TBSがドラマの表現意図を説明している一方、サンリオは自社の企業理念に照らしてコラボを終了する判断をしたという点です。
両社の説明は、必ずしも同じ立場から行われたものではありません。
ドラマの描写が適切だったかどうかという議論と、キャラクター企業がその作品との商品企画を継続するかどうかという経営上の判断は、区別して考える必要があります。
コラボはいつから始まった?全面中止までの時系列
今回のコラボは、問題となったシーンが放送された後に始まったものではありません。
サンリオキャラクターズとのコラボは2026年6月に発表され、7月にはすでに商品の販売が始まっていました。
ここで、企画発表から全面中止までの流れを整理します。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 6月26日 | TBSがサンリオキャラクターズとのコラボを発表 |
| 7月3日 | TBSショッピングでコラボ商品の販売・予約が開始 |
| 7月3日~16日 | 東京駅キャラクターストリートで期間限定ショップを開催 |
| 10月4日 | 『VIVANT』第19話で中国系組織による拷問シーンが放送 |
| 10月25日 | 番組公式Xでサンリオコラボ第2弾の発売決定が告知されたと報道 |
| 10月下旬 | 中国のメディアやSNSでドラマの描写とコラボへの批判が拡大 |
| 10月28日 | TBS社長が定例会見で批判に言及 |
| 10月28日夜 | サンリオ中国法人がコラボ中止を発表 |
| 10月29日 | 日本のサンリオ本社が関連企画の全面中止を正式発表 |
こうして振り返ると、商品の販売開始から中止発表まで約4か月が経過していたことが分かります。
しかも、10月下旬には第2弾の発売も告知されていたと報じられており、商品展開が続く中で急転直下の中止となりました。
東京駅でのポップアップショップも開催されていた
最初のコラボ発表では、TBSショッピングでの販売に加え、東京駅キャラクターストリートでの期間限定ショップも案内されていました。
開催期間は2026年7月3日から16日まで。会場は東京駅一番街の東京キャラクターストリート、G階段下ワゴンでした。
描き下ろしイラストを使用した商品などを取り扱い、オンラインだけでなく実店舗でも楽しめる企画として展開されていました。
このショップは今回の中止より前に会期を終えています。したがって、すでに開催が終了したイベントと、今後中止される販売・宣伝活動は分けて理解する必要があります。
サンリオ×VIVANTコラボグッズはもう買えない?販売商品の一覧
今回のニュースで、グッズを購入しようとしていた人や、すでに予約している人が特に気になるのが販売状況でしょう。
サンリオの全面中止発表を受け、通常どおりのコラボ商品展開が継続される状況ではなくなりました。
実際に2026年10月30日朝の確認では、TBSショッピングに以前掲載されていた一部のコラボ商品ページにアクセスすると、商品情報ではなく「お探しのページが見つかりません」と表示される状態になっています。
確認できた例には、クッション、Tシャツ、クリアファイルセット、ぷくりんキャンディシール、シナモロールのむにゅぐるみなどがあります。
ただし、個別ページにアクセスできなくなった正確な日時や、すべての実店舗で在庫が回収されたかどうかまでは確認できていません。
販売されていた主なコラボ商品と価格
今回の企画では、サンリオキャラクターたちがドラマの登場人物に扮した、ユニークなデザインの商品が展開されていました。
TBSショッピングに掲載されていた商品情報から、主な商品と当初の税込価格を整理しました。
| 商品名 | 当初掲載価格(税込) |
|---|---|
| むにゅぐるみ(キャラクター別) | 各2,500円 |
| ぷくりんキャンディシール | 900円 |
| アクリルジオラマ | 3,500円 |
| 重なるアクリルキーホルダー | 900円 |
| 重なるアクリルキーホルダー コンプリートセット | 5,400円 |
| クッション | 3,900円 |
| Tシャツ | 4,500円 |
| カラビナ付きクリアケース | 1,000円 |
| クリアファイルセット | 880円 |
| フェイスタオル(大判) | 3,300円 |
※上記は販売時の掲載情報です。2026年10月30日時点で購入できることを示すものではありません。
むにゅぐるみには、ハローキティ、ハンギョドン、マイメロディ、ポムポムプリン、シナモロール、クロミの6種類が用意されていました。
それぞれがドラマの世界観に合わせた特別デザインとなっており、カラビナを使ってバッグなどに付けられるマスコットとして展開されていました。
特に注目したいのは、商品によって発送予定時期が異なっていたことです。
例えば、ぷくりんキャンディシールや一部のむにゅぐるみは、当初の商品ページで10月下旬から11月上旬のお届け予定と案内されていました。
つまり、今回の中止発表と発送予定時期が重なっている商品も存在していました。
そのため、すでに注文している人は、単に商品ページが削除されたかどうかだけでなく、自分の注文がどの段階まで進んでいるのかを確認することが重要です。
発売予定だった第2弾グッズはどうなる?
2026年10月25日には、番組公式Xでサンリオコラボグッズ第2弾の発売決定が告知されていたと報じられています。
しかし、10月29日のサンリオ本社の声明は、今後の関連企画も含めた全面中止を明言しています。
そのため、第2弾についても、当初の予定どおり発売されると考えることはできません。
なお、TBS公式サイトでは10月26日付で『VIVANT 悪役会議室』の公式グッズ第2弾も発表されていますが、こちらはサンリオコラボとは別の企画です。
「第2弾」という言葉だけで同じ商品と判断しないよう注意してください。
予約したコラボグッズは届く?キャンセル・返金はどうなる?
すでにコラボグッズを予約・購入している人にとって、最も重要なのは注文済み商品の扱いです。
2026年10月29日のサンリオ公式声明では、必要な対応を進めていることが説明されています。
しかし、未発送の商品を予定どおり届けるのか、注文を取り消すのか、支払済み代金をどのように返金するのかといった個別対応は、声明では明らかにされていません。
現時点で「予約商品はすべてキャンセルされる」「購入者には自動的に返金される」と断定することはできません。
注文済みの人が確認するべきこと
TBSショッピングで購入した場合は、まず購入時の注文確認メールと、マイページの注文履歴を確認しましょう。
同ショップの通常の利用案内では、会員はマイページの注文履歴から配送状況を確認できるとされています。
配送状況には、注文完了、出荷作業中、商品発送済み、配達完了といった状態が表示されます。
一般的なキャンセル規定では、出荷前の商品はキャンセル可能とされていますが、一部のキャンセル不可商品は例外となります。
今回のコラボ中止に伴う特別対応が通常の規定と異なる可能性もあるため、キャンセルを希望する場合や発送予定について不明な場合は、販売元への確認が必要です。
最新の注文状況や問い合わせ方法は、TBSショッピング公式お問い合わせページで確認できます。
すでに届いた商品も返品・回収される?
今回の全面中止は、すでに購入者の手元に届いた商品をすべて回収するという意味ではありません。
10月29日のサンリオ公式声明には、購入済み商品の強制回収や一律の返品について、具体的な案内はありません。
TBSショッピングの通常の返品・交換条件では、商品の種類や状態によって対応が異なります。商品到着後8日以内にカスタマーサービスセンターへ連絡することが基本とされていますが、返品できない商品や条件もあります。
今回の中止を理由とした特別な返品・返金制度が設けられるかどうかは、別途確認が必要です。
商品を所有しているだけで問題になるといった公式発表も確認されていません。手元にある商品を急いで処分する必要があるという情報ではありません。
『VIVANT』本編も放送中止になる?他のコラボへの影響は?
今回のニュースで誤解しやすいのが、サンリオとのコラボ全面中止と、ドラマそのものの放送中止を混同してしまうことです。
2026年10月30日朝の時点で、『VIVANT』本編の放送中止は発表されていません。
TBS公式サイトでは、11月1日(日)午後9時から第23話を放送する予定が引き続き掲載されています。
ドラマの放送予定については、TBS公式『VIVANT』番組サイトで確認できます。
今回サンリオが中止を発表したのは、あくまで『VIVANT』とサンリオキャラクターズによるコラボレーションです。
そのため、ドラマ本編の放送、配信、すべての関連商品の販売が終了するといった意味ではありません。
SHIPSやほかのVIVANTグッズも販売中止になる?
『VIVANT』では、サンリオ以外にもさまざまな商品やイベントが展開されています。
例えば、ファッションブランドSHIPSとのコラボ商品や、ドラマ公式のアクリルスタンド、書籍、関連イベントなどがあります。
こうした企画について、サンリオとのコラボ中止を理由に、すべて終了すると発表されたわけではありません。
TBS公式サイトでも、10月28日に始まった『VIVANTカフェ占拠計画 by 悪役会議室』や、10月26日に発表された公式グッズなど、サンリオとは別の企画が案内されています。
もちろん、個々の商品やイベントの開催状況は今後変更される可能性があります。しかし、それは各企画の公式発表によって確認するべきことであり、今回のサンリオの声明だけから一律に判断することはできません。
なぜ7月から販売していたコラボが10月末に中止されたのか
今回の出来事には、もう一つ気になる点があります。
それは、『VIVANT』とサンリオのコラボが第2シーズンの放送開始前から準備され、実際に商品が販売されていたにもかかわらず、放送終盤になって全面中止となったことです。
6月に企画が発表された時点では、第2シーズンの問題となった場面はまだ放送されていませんでした。
また、商品にはドラマの登場人物に扮したサンリオキャラクターのイラストが使用されており、商品企画そのものは作品のキャラクターや世界観を生かす内容でした。
ところが、10月の放送で中国系組織による暴力的な描写が議論を呼び、その後、商品企画そのものにも批判が向けられるようになりました。
つまり、コラボ商品が発売された当時と、10月末の段階では、作品を取り巻く状況が大きく変わっていたのです。
ただし、サンリオがドラマの脚本や具体的な演出内容をどの段階まで把握していたのか、コラボ契約時にどのような確認が行われたのかについては、日本本社の公式声明から詳しく読み取ることはできません。
そのため、事前確認に問題があったと断定したり、どちらか一方の企業に契約上の責任があると決めつけたりすることは避ける必要があります。
今回の事態は、放送中の作品とキャラクター商品がコラボする場合、商品発売後に作品の展開や社会的な受け止め方が変わる可能性もあることを示しています。
サンリオが今後のコラボ企画で確認体制を強化すると発表したことからも、今回の出来事を一つの企画の終了だけではなく、今後の商品展開を考えるうえでの課題として受け止めていることがうかがえます。
まとめ|サンリオ×VIVANTコラボ中止で確定したことと今後の注目点
サンリオと『VIVANT』のコラボは、2026年10月28日に中国法人が中止を発表し、翌29日には日本のサンリオ本社も全面中止を正式に発表しました。
中国では、ドラマ第2シーズンの拷問描写などをめぐって批判が広がり、サンリオとのコラボ商品も問題視されていました。
サンリオが公式に説明した中止理由は、コラボに関連するコンテンツに自社の企業理念に合わない表現が含まれていると判断したことです。
すでに販売されていた一部の商品ページは現在表示されなくなっており、今後の関連企画やプロモーション活動も中止対象となっています。
一方、予約済み商品の発送、キャンセル、返金に関する具体的な対応は、10月29日のサンリオ声明では明らかにされていません。購入済みの人は、注文履歴と販売元からの案内を確認する必要があります。
また、『VIVANT』のドラマ本編については放送中止の発表はなく、11月1日の第23話も予定されています。
シリアスな諜報ドラマと、親しみやすいサンリオキャラクターたち。その意外な組み合わせはコラボの魅力でもありましたが、今回は作品を取り巻く批判が商品展開にまで影響する結果となりました。
今後は、予約商品の取り扱いに関する正式な案内や、サンリオとTBS双方から追加説明が出るかどうかが注目されます。