大谷翔平は今季もう投げない?正式決定ではないが投手復帰は厳しく、9月8日は1番DH復帰へ

ドジャースの大谷翔平選手について、「今季はもう投手として投げないのか」という見方が強まっています。
ただし、2026年9月7日夜時点で、ドジャースが大谷選手の今季の投手登板終了を正式発表したわけではありません。
一方で状況はかなり厳しくなっています。大谷選手が最後に登板したのは7月3日。8月には投球プログラムを再開し、ライブBPやブルペン投球まで進みましたが、左膝や右上腕二頭筋などの状態が万全にならず、再び登板時期が見えない状態となりました。
MLB公式のドジャース故障情報でも、投手としての復帰時期について**「2027年の可能性が高い」**と整理されています。今季中に短いイニングから復帰する案も、現状では実現が難しくなっています。
ただし、「大谷翔平が復帰する」というニュースも間違いではありません。
こちらは打者としての復帰です。
大谷選手は4試合連続でスタメンを外していましたが、デーブ・ロバーツ監督は日本時間9月8日のレッズ戦で打線へ戻す考えを示しています。打順も再び1番を予定しています。
つまり現在は、
投手としては今季中の復帰がかなり厳しい。
打者としては9月8日の復帰が見込まれている。
という二つの話が同時に進んでいます。
大谷翔平は今季もう投げない?正式決定ではないが復帰はかなり厳しい
まず、「今季もう絶対に投げない」と正式に決まったわけではありません。
ロバーツ監督は、大谷選手を投手として完全にシャットダウンしたのかという趣旨の質問に対し、正式決定ではないとの立場を示しています。
その一方で、残されたシーズンの日程と最近の投球量を考えれば、状況は明らかだという厳しい見方も示しました。
MLB公式の最新故障情報でも、大谷選手について打者としては近日中の復帰が見込まれる一方、投手としては2027年の復帰が有力とされています。
したがって現在地は、
「今季の投手登板終了が正式決定したわけではないが、再登板できる可能性はかなり低くなっている」
と整理するのが最も近いでしょう。
まだ可能性が半々で残っている、という状況ではありません。
なぜ投手復帰が難しくなった?左膝の痛みが長期化
投手として登板できなくなった最大の要因は、長引いている左膝の状態です。
大谷選手の左膝の問題は6月から続いており、7月3日のパドレス戦を最後に投手として実戦から離れています。
当初はその後も先発登板を続ける予定でしたが、左膝の痛みによって投球予定を変更。投手としての調整をいったん後退させました。
MLB公式も、7月3日以降に投げていない主な理由として左膝の痛みを挙げています。
ただし、「左膝に重大な構造的損傷が見つかった」という発表ではありません。
問題は、痛みが長引き、投球動作を続けながら実戦に戻すだけの状態をなかなか維持できなかったことです。
右上腕二頭筋も投球調整に影響
左膝だけでなく、右上腕二頭筋の問題も続いています。
右腕については当初、主に打撃時の違和感として表面化しましたが、その後は投球調整にも影響するようになりました。
8月末に大谷選手がブルペンで約20球を投げた際も、通常の先発前より軽い内容にとどまり、投球後に「体が万全ではない」ことを球団へ伝えたとMLB公式が報じています。
ロバーツ監督もこの時点で、左膝だけでなく右上腕二頭筋や「体全体」の状態を考える必要があると説明しました。
そのため、
「左膝が治らないから投げられない」
と一つの部位だけで説明するより、左膝を中心に右腕や全身の状態も重なっていると考えた方が正確です。
なお、9月に入ってからは首周辺の問題も明らかになっています。
ただし首については、直近の打者としての休養時に表面化した症状です。長期間の投手離脱の主因として左膝や右上腕二頭筋と同列に扱うのは避けた方がよいでしょう。
最後の登板は7月3日、今季は14試合で防御率1.79
大谷選手が投手として最後に登板したのは、現地時間7月3日のパドレス戦です。
今季はそこまで、
14試合先発
8勝2敗
防御率1.79
という成績を残していました。
成績不振によって投手としての起用が減ったわけではありません。
むしろ好成績を残していた中で、コンディションと投球準備の問題によってローテーションから離れることになりました。
7月3日から9月上旬まで、すでに約2か月実戦登板がありません。
ここまで間隔が空くと、痛みがなくなったから翌日にいきなり通常の先発へ戻る、というわけにもいきません。
実戦で投げられるだけの球数を段階的に積み上げる時間も必要になります。
8月には復帰目前まで進んでいた
大谷選手は7月からずっと投球を止めていたわけではありません。
8月8日には投球プログラムを再開。
8月22日には実戦形式のライブBPを行い、6打席を相手に計30球を投げました。
この時点では、9月上旬の投手復帰も現実的な候補になっていました。
ドジャースは、いきなり通常の先発として長いイニングを任せるのではなく、まず1~数イニング程度を投げる形から実戦へ戻し、徐々に球数を増やす案も検討していました。
ところが8月28日のブルペン投球後に状況が変わります。
大谷選手は約20球を投げたものの、状態が万全ではないと球団側へ伝えました。
ロバーツ監督も翌日、大谷選手について「100%ではない」と説明。予定されていた登板候補日は白紙となり、再び復帰時期が見えなくなりました。
つまり、
7月に離脱
→8月に投球再開
→ライブBPまで進む
→8月末に再び後退
という流れです。
短いイニングだけ投げる「オープナー」も難しい?
ドジャースが検討していたのが、短いイニングから投げる方法です。
大谷選手を1~2イニング程度のオープナーとして実戦に戻し、そこから投球量を増やしてポストシーズンへつなげる考えでした。
8月上旬には、ロバーツ監督も「1イニングでも2イニングでも3イニングでも、投げてもらえるならプラス」という考えを示していました。
しかし9月に入っても十分な投球練習を積めていません。
短いイニングから始めるとしても、そこへ向けた準備は必要です。
レギュラーシーズンの残り日程が減り続ける中で、その段階を踏む時間そのものが少なくなりました。
そのためロバーツ監督も、短いイニングでの登板を含めて今季中に再び投げるプランには厳しい見方を示しています。
ポストシーズンでは投げる?
ポストシーズンでの投手登板についても、正式に「なし」と決定されたわけではありません。
ただし、これもかなり厳しい状況です。
8月の段階では、9月上旬に短いイニングから復帰し、レギュラーシーズン中に球数を増やしてポストシーズンへ備えるプランがありました。
現在はその最初の実戦登板自体が実現していません。
MLB公式の最新故障情報が投手としての復帰を2027年の可能性が高いとしていることを考えても、現時点でポストシーズン登板を前提に考えられる状態ではありません。
もちろん、今後コンディションが大きく改善し、球団が方針を変える可能性まで否定することはできません。
ただ、
「レギュラーシーズンでは無理でも、ワールドシリーズなら投げるのでは」
といった見通しを現在の情報から立てることもできません。
正式決定はないものの、ポストシーズンを含めた今季中の投手復帰そのものが難しくなっている、というのが現状です。
打者としては9月8日のレッズ戦で復帰へ
投手としてのニュースとは別に、大谷選手は打者として復帰する見通しです。
大谷選手は現地時間9月3日から6日まで4試合連続でスタメンを外れました。
ロバーツ監督は9月6日の試合後、大谷選手について翌日のラインアップに戻す考えを明らかにしています。MLB公式にも、その発言を収めた会見映像が掲載されています。
相手はシンシナティ・レッズ。
試合は現地時間9月7日18時10分、日本時間では9月8日10時10分開始予定です。
ロバーツ監督は大谷選手を再び1番で起用する考えも示しています。
ただし、9月7日夜時点のMLB公式スタメンページではドジャースの打順はまだ「TBD」となっています。
そのため現段階では、
「9月8日に1番・DHで復帰する見通し」
までが正確です。
正式スタメン発表前に「1番DHで出場決定」とはできません。
大谷はなぜ4試合も休んだ?
4試合の欠場についても、単一のケガだけが理由と説明されているわけではありません。
大谷選手は9月2日のカージナルス戦で4打数無安打、4三振。
スイング後に右腕を気にする場面もあり、ロバーツ監督は右上腕二頭筋や首など、複数の箇所に問題を抱えていたと説明しています。
シーズンを通して続いてきた左膝の状態も含め、球団は大谷選手の「体全体」を見ながら休養させています。
打撃成績も直近は落ちていました。
MLB公式によると、8月8日に投球プログラムを再開して以降は93打数19安打、打率.204、OPS.704。一方、シーズン全体では30本塁打、OPS.906を記録しています。
ただし、
「投球練習を再開したから打てなくなった」
とまでは言えません。
球団側も、投球プログラムと打撃不振の直接的な因果関係を断定していません。
4三振についても同様で、ケガだけが原因だったと決めつけることはできません。
4試合休んだのになぜILに入らなかった?
大谷選手は4試合連続でスタメンを外しましたが、9月7日時点で負傷者リスト(IL)には入っていません。
大谷選手は二刀流選手として登録されているため、ILへ入る場合の最低期間は投手と同じ15日です。
数日休めば打者として復帰できる可能性がある中で、15日間打線から外すことはドジャースにとって大きな判断になります。
球団側も当初、IL入りについて「考えていない」としていました。その後、欠場が長引くにつれて選択肢として検討されましたが、最終的には数日間休ませながら状態を見る対応が続いています。
つまり、
「4試合休んだ=IL入りするほどの故障だった」
とも、
「軽傷だからILに入れなかった」
とも単純には言えません。
15日間打者として使えなくなることも含め、球団が状態と戦力面の両方を見ながら判断している状況です。
今後はDH専念?二刀流をやめるわけではない
今季の投手復帰が難しくなったことで、
「大谷はもう二刀流をやめるのか」
という疑問も出てきます。
しかし、現在問題になっているのは2026年シーズン終盤の投手復帰です。
大谷選手が今後投手をやめる、2027年は投げない、DHへ完全転向するといった発表はありません。
むしろMLB公式が現時点で投手復帰を「2027年の可能性が高い」としていることからも、今季の再登板が難しいことと、二刀流そのものを断念することは別の話です。
当面は打者としてコンディションを戻し、ポストシーズンへ向けて状態を整えることが優先されるとみられます。
ドジャースは山本由伸、タリク・スクーバル、ブレイク・スネルら先発陣がそろっていることもあり、ロバーツ監督は大谷選手の打者としての価値を投球によって損なわないことを重視する考えも示しています。
投げるために無理をさせて打撃まで悪化させることは避けたい、という球団の判断が現在の起用にも表れています。
まとめ|投手復帰は正式断念ではないが、今季中の再登板はかなり厳しい
大谷翔平選手が「今季はもう投げない」と正式に決定したわけではありません。
ロバーツ監督も、投手として完全にシャットダウンしたとはしていません。
ただし、大谷選手は7月3日を最後に実戦登板から約2か月離れています。
8月には投球プログラムを再開し、ライブBPまで進みましたが、8月末のブルペン後に左膝や右上腕二頭筋などの状態が再び問題となり、登板時期は不透明になりました。
レギュラーシーズンの残り期間も短くなり、短いイニングから段階的に復帰する時間もほとんど残っていません。
MLB公式の最新故障情報でも、投手としての復帰は2027年になる可能性が高いとされています。
一方、打者としてのシーズンが終わったわけではありません。
4試合連続でスタメンを外したものの、ロバーツ監督は日本時間9月8日のレッズ戦でラインアップへ戻す考えを示し、1番で起用する予定です。正式スタメンは試合前の発表を待つ必要があります。
現在の大谷選手は、
投手としては今季中の再登板がかなり厳しい。
打者としては9月8日に復帰する見通し。
この二つを分けて見る必要があります。
そして今回の状況は、二刀流そのものを断念したという話でもありません。現時点で厳しくなっているのは、あくまで2026年中の投手復帰です。