- ディズニー無料プライオリティパスはなぜ終了?DPA拡大・値上げを整理
- 無料の「40周年記念プライオリティパス」は8月31日で終了
- なぜプライオリティパスは終了した?40周年が終わったからではない
- 9月1日から何が変わった?旧無料対象4施設がDPAへ
- 旧プライオリティパス11施設が全部有料化したわけではない
- ホーンテッドマンションは9月15日、インディは11月30日から
- 同じ9月1日、既存DPA4施設は500円値上げ
- DPAを買わないと人気アトラクションには乗れない?
- プライオリティパスとDPAは何が違った?
- スタンバイパスは無料だけど、プライオリティパスとは違う
- DPAは今回突然始まったサービスではない
- 結局、9月1日から何が変わった?
- まとめ|無料の優先サービスは終了、でも「全部有料化」ではない
ディズニー無料プライオリティパスはなぜ終了?DPA拡大・値上げを整理
東京ディズニーリゾートで、人気アトラクションを通常より短い待ち時間で利用できた無料サービス「東京ディズニーリゾート40周年記念プライオリティパス」が、2026年8月31日で終了した。
そして翌9月1日からは、これまで無料プライオリティパスの対象だったビッグサンダー・マウンテンやプーさんのハニーハントなど、一部のアトラクションが有料の「ディズニー・プレミアアクセス(DPA)」対象になっている。
さらに同じ9月1日からは、「美女と野獣“魔法のものがたり”」「アナとエルサのフローズンジャーニー」「ソアリン:ファンタスティック・フライト」「センター・オブ・ジ・アース」のDPA料金も、それぞれ500円上がった。
ここまで聞くと、
「今まで無料だったアトラクションが全部有料になったの?」
と思うかもしれない。
実際には、そうではない。
無料の優先案内サービスそのものは終了した。だが、旧対象11施設が9月1日からすべてDPAへ移行したわけではなく、DPAを買わなければアトラクションに乗れないわけでもない。
そしてもう一つ大切なのが、「なぜ無料プライオリティパスを終了したのか」という点だ。
このサービスは最初から期間限定だった。ただし40周年イベントが終わった2024年3月31日で終了したわけではなく、その後も2年以上続いている。
なぜ2026年8月31日を終了日にしたのか、具体的な理由は公式には説明されていない。
無料の「40周年記念プライオリティパス」は8月31日で終了
東京ディズニーリゾート40周年記念プライオリティパスが始まったのは、2023年7月26日。
パークに入園した後、東京ディズニーリゾート・アプリから対象アトラクションを選んで取得し、指定された時間に「プライオリティ・アクセス・エントランス」から入ることで、通常のスタンバイ列より短い待ち時間でアトラクションを利用できるサービスだった。
料金は無料。
ただし先着順で、施設ごとに利用時間が指定され、発行状況によっては取得できない場合もあった。
かつての無料「ディズニー・ファストパス」を思い出した人も多いかもしれないが、制度としては別物だ。
オリエンタルランドは2023年6月7日、休止中だったディズニー・ファストパスの終了を正式に発表したうえで、新しい期間限定サービスとして40周年記念プライオリティパスを導入している。
つまり、昔のファストパスが2026年8月31日に終了したわけではない。
2023年から約3年1カ月続いた、別の無料サービスが今回終了したということになる。
なぜプライオリティパスは終了した?40周年が終わったからではない
名前に「40周年記念」と付いているため、
「40周年が終わったからサービスも終了した」
と思いやすい。
だが、時系列を見るとそうではない。
東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”の開催期間は、2023年4月15日から2024年3月31日までだった。
一方、プライオリティパスは2026年8月31日まで続いた。
40周年イベント終了後も、約2年5カ月利用できたことになる。
そもそも2023年の導入時点で、オリエンタルランドはこのサービスを「期間限定」と説明していた。ただし、サービス終了時期は未定で、「40周年期間終了後もサービスを継続する場合がある」と明記していた。
実際にその通りになったわけだ。
流れを並べると分かりやすい。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2023年6月7日 | 期間限定・無料サービスとして導入を発表 |
| 2023年7月26日 | 40周年記念プライオリティパス開始 |
| 2024年3月31日 | 東京ディズニーリゾート40周年イベント終了 |
| 2024年4月以降 | プライオリティパスはそのまま継続 |
| 2026年5月29日 | 8月31日で終了すると発表 |
| 2026年8月31日 | サービス終了 |
| 2026年9月1日 | 旧対象4施設がDPAへ追加 |
問題は、なぜ2026年8月31日だったのかだ。
東京ディズニーリゾート公式は5月29日に終了日を発表しているものの、その理由については説明していない。
「利用者が減ったから」
「混雑対策のため」
「運営コストが高かったから」
「DPAで収益を増やすため」
といった説明も出ていない。
そのため現段階で言えるのは、
もともと期間限定だったサービスが2026年8月31日で終了した
というところまで。
翌日からDPA対象が増えたことは事実だが、DPAへ移行するために無料サービスを終了した、とまで公式は説明していない。
9月1日から何が変わった?旧無料対象4施設がDPAへ
9月1日から新たにDPA対象となったのは4施設だ。
東京ディズニーランド
| アトラクション | DPA料金 |
|---|---|
| ビッグサンダー・マウンテン | 1,500円 |
| プーさんのハニーハント | 1,500円 |
| モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!” | 1,000円 |
東京ディズニーシー
| アトラクション | DPA料金 |
|---|---|
| レイジングスピリッツ | 1,500円 |
いずれも2026年9月1日から対象になった。
ここで注意したいのが、この料金はアトラクションそのものの乗車料金ではないことだ。
たとえば、
「ビッグサンダー・マウンテンに乗るには1,500円必要」
という意味ではない。
DPAは、希望する利用時間を選び、通常より短い待ち時間でアトラクションを利用するための有料サービスだ。パークチケットとは別料金になる。
旧プライオリティパス11施設が全部有料化したわけではない
今回もっとも誤解されやすいのがここだ。
40周年記念プライオリティパスの終了直前には、両パーク合わせて11施設が対象になっていた。
ところが9月1日からDPAになったのは4施設だけ。
さらに2施設は後日DPA対象になる予定で、残る5施設は9月1日時点ではDPA対象に入っていない。
一覧にするとこうなる。
| 旧プライオリティパス対象 | DPAの状況 | 料金 |
|---|---|---|
| ビッグサンダー・マウンテン | 9月1日~ | 1,500円 |
| プーさんのハニーハント | 9月1日~ | 1,500円 |
| モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!” | 9月1日~ | 1,000円 |
| レイジングスピリッツ | 9月1日~ | 1,500円 |
| ホーンテッドマンション | 9月15日~2027年1月7日 | 1,000円 |
| インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮 | 11月30日~ | 1,500円 |
| スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー | 9月1日時点でDPA対象外 | ― |
| タートル・トーク | 9月1日時点でDPA対象外 | ― |
| ニモ&フレンズ・シーライダー | 9月1日時点でDPA対象外 | ― |
| マジックランプシアター | 9月1日時点でDPA対象外 | ― |
| 海底2万マイル | 9月1日時点でDPA対象外 | ― |

DPAの最新公式一覧でも、ホーンテッドマンションは9月15日から、インディ・ジョーンズは11月30日からと案内されている。
したがって、9月1日時点での整理は、
すぐDPAになった:4施設
後日DPAになる:2施設
現在DPA対象外:5施設
となる。
「無料だった11施設がすべて有料化された」ではない。
そして「現在DPA対象外」の5施設についても、今後絶対にDPAにならないという意味ではない。あくまで2026年9月1日時点の状況だ。
ホーンテッドマンションは9月15日、インディは11月30日から
特に日付を間違えやすいのが、この2施設だ。
ホーンテッドマンションは9月15日から2027年1月7日まで、1回1,000円でDPA対象になる。
一方、東京ディズニーシーの「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」は、11月30日から1回1,500円でDPA対象となる。
つまり9月1日から、
「旧プライオリティパス対象6施設が一気にDPAになった」
わけでもない。
開始時期は分かれている。
同じ9月1日、既存DPA4施設は500円値上げ
もう一つ大きな変更が、以前からDPA対象だったアトラクションの料金改定だ。
9月1日から4施設がそれぞれ500円値上げされた。
| アトラクション | 8月31日まで | 9月1日から |
|---|---|---|
| 美女と野獣“魔法のものがたり” | 2,000円 | 2,500円 |
| アナとエルサのフローズンジャーニー | 2,000円 | 2,500円 |
| ソアリン:ファンタスティック・フライト | 2,000円 | 2,500円 |
| センター・オブ・ジ・アース | 1,500円 | 2,000円 |
ここも、
「DPAが一律500円値上げされた」
ではない。
現在も、
ベイマックスのハッピーライドは1,500円、スプラッシュ・マウンテンは1,500円、トイ・ストーリー・マニア!は2,000円、タワー・オブ・テラーは1,500円など、料金が据え置かれている施設もある。
9月1日に起きたのは、
旧無料対象の一部が新しくDPAになったこと
と、
以前からDPAだった一部施設の料金が500円上がったこと
という二つの変更だ。
混ぜて考えない方が分かりやすい。
DPAを買わないと人気アトラクションには乗れない?
ここも答えは「DPAを買わないと乗れないわけではない」だ。
東京ディズニーリゾート公式のサービス比較では、DPAを購入しなくても、対象アトラクションはスタンバイの列に並んで利用できると案内されている。
DPAで買っているのは「乗る権利」そのものではない。
希望する時間を指定し、短い待ち時間で利用できるサービスだ。
たとえば4人でビッグサンダー・マウンテンのDPAを利用すれば、
1,500円×4人=6,000円
美女と野獣なら、
2,500円×4人=1万円
がパークチケットとは別に必要になる。
その追加料金を払って時間を節約するか、通常の列へ並ぶかを選ぶ仕組みだ。
なお、3才以下の子どもは、同行者がDPAを購入していれば追加購入せず利用できる。
プライオリティパスとDPAは何が違った?
待ち時間を短くできるという点では似ている。
しかし、料金以外にも違いがある。
| 40周年記念プライオリティパス | DPA | |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 有料 |
| 利用時間 | 先着順で指定される | 販売状況から希望時間を選択 |
| アトラクション | 対象 | 対象 |
| パレード・ショー | 対象外 | 一部対象 |
| 待ち時間 | 通常より短い | 通常より短い |
| 発行数 | 限りあり | 限りあり |
| 現在 | 2026年8月31日終了 | 継続 |

40周年記念プライオリティパスでは、施設を選ぶことはできても、利用時間は先着順で指定された。
一方DPAは、販売されている枠の中から希望する体験時間を選んで購入できる。アトラクションだけでなく、一部のパレードやショーにも使われている。
単純に、
「無料版DPAがなくなって有料版だけになった」
と考えると、この違いが抜け落ちる。
スタンバイパスは無料だけど、プライオリティパスとは違う
「無料のプライオリティパスがなくなったなら、スタンバイパスを取れば同じなのでは?」
と思うかもしれない。
しかし、これも別のサービスだ。
スタンバイパスは無料だが、待ち時間を短くする優先案内ではない。
指定された時間に対象施設の列へ並ぶためのパスだ。
施設によってはスタンバイパス対象時間中、パスがなければその列自体に並べない場合がある。
簡単に整理すると、
40周年記念プライオリティパス
→ 無料で短い待ち時間
DPA
→ 有料で短い待ち時間
スタンバイパス
→ 無料で、指定時間に列へ並ぶ
という違いになる。
さらにショーなどには無料の「エントリー受付」も残っている。
したがって、
「東京ディズニーリゾートの無料アプリサービスが全部なくなった」
というわけでもない。
DPAは今回突然始まったサービスではない
DPAが導入されたのは、40周年記念プライオリティパスより前だ。
オリエンタルランドは2022年5月19日からディズニー・プレミアアクセスを導入した。
当初から、体験する時間を指定し、短い待ち時間でアトラクションを利用できる有料サービスとして始まっている。
一方、無料の40周年記念プライオリティパスは2023年7月26日に始まった。
つまり約3年間は、
有料のDPA
と、
無料の40周年記念プライオリティパス
が同じパークの中で併存していたことになる。
オリエンタルランドはDPA導入時、パークでの時間を計画的・効率的に過ごすための「選択肢」を増やすサービスと説明していた。40周年記念プライオリティパスを導入した際にも、他の体験へ使える時間を増やし、パーク体験の選択肢を広げることを目的として挙げている。
ただし、それを根拠に、
「無料利用を減らして課金客を優遇するため」
と今回の終了理由まで結びつけることはできない。
公式がそこまで説明していないからだ。
結局、9月1日から何が変わった?
今回の変更は、「無料だったものが全部有料になった」と考えると分かりにくくなる。
実際には、三つに分けるとすっきりする。
まず、無料の東京ディズニーリゾート40周年記念プライオリティパスは8月31日で終了した。
次に、旧対象11施設のうち、4施設が9月1日からDPA対象になった。
さらに2施設は今後DPA対象となるが、残る5施設は9月1日時点ではDPA対象外だ。
そしてこれとは別に、以前からDPA対象だった4施設が500円値上げされた。
無料の優先案内サービスがなくなったこと自体は大きな変化だ。
しかし、
ビッグサンダー・マウンテンに乗るために1,500円が必要になったわけではない。
DPAを購入せず、通常のスタンバイ列へ並んで利用する選択肢も残っている。
まとめ|無料の優先サービスは終了、でも「全部有料化」ではない
東京ディズニーリゾート40周年記念プライオリティパスは、2023年7月26日から約3年1カ月続き、2026年8月31日に終了した。
最初から期間限定サービスだったことは確かだ。
ただし、開始時点では終了時期は未定で、40周年イベント終了後も継続する可能性があると説明され、実際にイベント終了から約2年5カ月使い続けることができた。
なぜ2026年8月31日を区切りにしたのか、具体的な終了理由は明らかにされていない。
そして翌9月1日。
旧対象11施設のうち、
4施設はDPAへ。
2施設は後日DPAへ。
5施設は現在DPA対象外。
既存DPAでは、「美女と野獣」「アナとエルサ」「ソアリン」「センター・オブ・ジ・アース」の4施設が500円値上げされた。
つまり今回起きたのは、単純な「無料から全部有料へ」という変更ではない。
無料の期間限定優先案内サービスが終了し、その翌日から一部アトラクションで有料の時間短縮サービスが拡大。同時に既存DPAの一部料金も改定された。
これが9月1日時点で起きたことだ。
今まで無料プライオリティパスを使っていた人にとって、パークの回り方は確かに変わる。
ただ、DPAを買わなければアトラクションに乗れなくなったわけではない。
これからは、通常の待機列を利用するか、DPAを購入して待ち時間を短縮するか。
アトラクションごとに、その選び方を考える場面がこれまでより増えることになりそうだ。