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『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』とは?PCエンジン版が復活、対応機種・追加要素・発売日を整理

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II』とは?対応機種・発売日・追加要素を整理

PCエンジン版『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』の2027年発売予定をイメージしたファンタジー風アイキャッチ

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』が、PCエンジン時代の名作RPGを現行機で遊べる新たな復刻タイトルとして動き出しました。

2026年9月17日から開催されている東京ゲームショウ2026(TGS2026)では、エディアブースに実機試遊が登場。1991年発売のPCエンジン版『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』を実際に遊べる状態まで開発が進んでいます。

先に重要な点を整理すると、今回復活するのはPC-8801版やスーパーファミコン版ではなく、1991年と1992年にハドソンから発売されたPCエンジン版『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』を軸とした現行機向け移植です。

対応機種はNintendo Switch、PS4、PS5、PC(Steam)。発売は2027年予定です。

一方、価格や具体的な発売日、パッケージ版の有無などはまだ発表されていません。また、「一部の場面で主要キャラクターボイスが追加」と案内されていますが、これを2027年版の新規収録ボイスと断定するのも現時点では早計です。PCエンジン版自体がもともと音声を追加した移植だったため、この点は後ほど詳しく整理します。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』とは?

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』は、エディアが日本ファルコムとのライセンス契約に基づいて開発しているRPGコレクションです。

項目2026年9月20日時点の情報
タイトルドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)
ジャンルRPG
発売元エディア
ベースとなる作品PCエンジン版『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』
対応機種Nintendo Switch/PS4/PS5/PC(Steam)
発売時期2027年予定
価格未発表
TGS2026試遊『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』のみ
正式タイトル現時点では「仮称」

2025年9月の段階では、エディアと日本ファルコムが複数のPCエンジン作品について全世界向けの商品化ライセンス契約を結び、「2026年度~2027年度」の発売を目指して移植開発を進めることまでが発表されていました。

そこから約1年後のTGS2026で『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』という具体的な商品名と試遊版が表に出てきた形です。

今回復活するのはPCエンジン版の『I』『II』

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』には複数の移植版があるため、ここはかなり重要です。

シリーズ第1作はもともと1989年にPC-8801向けとして日本ファルコムから発売され、その後PC-9801、MSX2、PCエンジン、スーパーファミコンなどへ展開されました。

今回エディアが商品化ライセンスを取得しているのは、その中でもPCエンジン版です。

作品PCエンジン版発売日主人公位置付け
ドラゴンスレイヤー英雄伝説1991年10月25日セリオスイセルハーサを舞台とする第1作
ドラゴンスレイヤー英雄伝説II1992年12月23日アトラス前作から20年後を描く直接の続編

2025年9月3日のエディア公式発表でも、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は1991年10月25日、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』は1992年12月23日発売のPCエンジン版として明記されています。

リメイクではなく、現時点の公式表現は「移植」

タイトルを見て「フルリメイクされるの?」と思った人もいるかもしれません。

しかし、2026年9月20日時点でエディアが使っている表現は「現行機種に移植」です。

キャラクターやマップを3Dで作り直すフルリメイク、新しいグラフィックへ描き直すHD-2D風リメイクなどが発表されたわけではありません。

エディアはTGS2026出展作品について「当時のドット絵やサウンドはそのままに、快適なプレイ環境で蘇る」と案内しています。

つまり、今のところ見えている方向性は、原作の見た目や音を大きく作り替えるのではなく、PCエンジン版を現行環境で遊びやすくするタイプの復刻です。

エディア自身も2025年のライセンス契約発表で「単なる移植にとどまらず」としており、原作保存だけではなく利便性を高める追加機能も盛り込む方針を示しています。

TGS2026では『I』だけが試遊可能|簡易セーブ・ロードも確認

TGS2026のエディアブースでは、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』の試遊台が設置されています。

ただし、遊べるのは『I』にあたる1991年の『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』だけです。『II』の実機試遊は2026年9月20日時点では行われていません。

会場取材では試遊時間はおおむね10分程度。GAME Watchの実機レポートでは、簡易セーブと簡易ロードをボタンひとつで利用できることが確認されています。

30年以上前のRPGをそのまま遊ぶ場合、セーブ場所や再開までの手間は意外と大きな壁になります。短時間でも保存・復帰できる仕組みがあるなら、現代のプレイ環境との相性はかなりよくなりそうです。

ただし、これはあくまでTGS2026試遊ビルドで確認された仕様です。製品版での正式名称や細かな動作、セーブスロット数などはまだ発表されていません。

また、同じエディアブースの『SUPERやのまんCOLLECTION』では2倍・3倍速プレイが確認されていますが、これを『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II』にも搭載される機能と考えることはできません。ゲーム速度変更については今後の発表待ちです。

「主要キャラクターボイス追加」は今回の新録とは限らない

今回、特に注意したいのがボイスです。

エディアのTGS2026出展発表では、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』について「一部の場面で主要キャラクターボイスが追加」と説明されています。

この文章だけを読むと、「2027年版で新たにボイスが追加される」と受け取りたくなります。

ところが、今回ベースになっている1991年のPCエンジン版『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は、すでに当時からキャラクターボイスを収録していました。

PC版からPCエンジンへ移植された際に、新しいオープニングやビジュアルシーン、新曲などとともに声優による音声が追加され、イベント中の音声にはADPCMが使われています。『II』のPCエンジン版にもキャラクターボイスが存在します。

さらに、TGS2026会場で配布された「Edia Game Catalog」をもとにした海外報道では、「PCエンジン版では一部シーンに主要キャラクターのボイスが追加された」という趣旨で紹介されています。

このため、2026年9月20日時点では、「2027年版のために新規ボイスを収録した」「旧版になかった台詞が増える」「声優陣が新しくなる」ことまでは確認できません。

少なくとも「今回初めてボイス付きになる」という説明は誤りです。

新録の有無、キャスト、新たに音声化される場面があるのかは、正式な製品情報を待つ必要があります。

なぜPCエンジン版が特別なのか

PCエンジン版は単にパソコン版を家庭用機へ持ってきただけの作品ではありません。

CD-ROM媒体を生かし、キャラクターボイスやビジュアルシーン、アレンジされた楽曲などを盛り込んだ独自色の強い移植でした。

音楽の多くにはCD-DAが使われ、一部にはPCエンジンのPSG音源も使用。PCエンジン版ではCD音源とPSGを使い分ける仕組みも存在していました。

『II』でもCD-DA、ADPCM、PSGを組み合わせた構成が採られています。

だからこそ今回、「どの版を移植するのか」はかなり大きな意味を持ちます。

ただし、旧PCエンジン版に存在した音源切り替えやすべての演出が、そのまま2027年版へ収録されると正式発表されたわけではありません。BGM設定、音声設定、画面フィルターなども現時点では不明です。

『I』と『II』は物語が直接つながっている

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』では、ファーレーン王国の王子セリオスが主人公となります。

王位継承を控えたセリオスが大きな事件へ巻き込まれ、イセルハーサ各地を巡る冒険へ出る王道RPGです。フィールドを歩き、敵と遭遇するとコマンド選択式の戦闘へ移る、当時としては家庭用RPGにも入りやすい構成が採用されました。

続く『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』の舞台は、その20年後。

主人公はセリオスの息子・アトラスへ交代します。イセルハーサを襲った大地震をきっかけに再び物語が動き始め、前作に登場した人物たちのその後も描かれます。

つまり『I』『II』は、同じ世界を使っただけの別々のRPGではありません。親から子へ主人公を受け継ぎながら一続きの物語を描く2作品です。

2作をまとめて現行機へ持ってくる意味も、この関係を知ると分かりやすくなります。

現在の『軌跡』シリーズとはどういう関係?

「英雄伝説」と聞くと、『空の軌跡』『零の軌跡』『閃の軌跡』などを思い浮かべる人も多いでしょう。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は、その「英雄伝説」シリーズの第1作にあたります。

『I』『II』はイセルハーサを舞台とする一連の作品で、その後の『英雄伝説III 白き魔女』からは新たな世界を描く「ガガーブトリロジー」が始まりました。

さらに後の『英雄伝説VI 空の軌跡』から、現在まで続く「軌跡」シリーズへ発展しています。

そのため、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は現在の軌跡シリーズへ続くブランドの出発点ではありますが、セリオスやアトラスの物語がエステルたちの物語へ直接つながっているわけではありません。

ちょうどTGS2026直前には『白き魔女』についても新たなPC・家庭用ゲーム機向けプロジェクトが発表されています。こちらは『英雄伝説III 白き魔女』の新プロジェクトとNEOWIZとの契約で詳しく整理しています。

現在のシリーズを追っている人は、2026年9月17日に発売された『空の軌跡 the 2nd』のレビューと見比べてみると、「英雄伝説」という名前がどれだけ長く続いてきたのかも分かりやすいでしょう。

対応機種はSwitch・PS4・PS5・Steam|Switch 2専用版は未発表

TGS2026会場資料と現地取材から確認されている対応プラットフォームは、Nintendo Switch、PS4、PS5、PC(Steam)です。

ここで少しややこしいのがNintendo Switch 2です。

同じエディアブースで展示されている『闘神伝COLLECTION(仮称)』はNintendo Switch 2向けですが、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』についてSwitch 2専用版は現在発表されていません。

Nintendo Switch版がSwitch 2の互換機能で利用できる可能性と、「Nintendo Switch 2 Edition」やSwitch 2専用ソフトとして商品化されることは別の話です。

Xbox Series X|S版についても、2026年9月20日時点では確認できません。

発売日は2027年予定|価格や予約開始日はまだ不明

発売時期は2027年と案内されています。

2025年9月にエディアと日本ファルコムがライセンス契約を発表した段階では、対象タイトル全体について「2026年度~2027年度の発売を目指す」とされていました。

TGS2026では本作について2027年発売予定まで具体化しています。

また、日本ファルコムとエディアの契約自体が「全世界向け商品化ライセンス」で、TGS会場資料をもとにした報道でも世界展開が案内されています。

ただし、日本と海外が完全な同日発売になるのかまでは、国内公式発表で詳細が明らかになっていません。

価格、予約開始日、パッケージ版とダウンロード版の販売形態、限定版、店舗特典、CEROレーティングについても未発表です。

エディアがファルコム作品を復刻する理由

今回の移植企画は、突然『英雄伝説』だけが選ばれたものではありません。

エディアは2025年9月、日本ファルコムと全世界向け商品化ライセンス契約を結び、PCエンジンで発売された複数のファルコム作品を現行機へ移植すると発表しました。

契約対象タイトルPCエンジン版発売日
イースI・II1989年12月21日
イースIII1991年3月22日
イースIV The Dawn of Ys1993年12月22日
ドラゴンスレイヤー英雄伝説1991年10月25日
ドラゴンスレイヤー英雄伝説II1992年12月23日
風の伝説ザナドゥ1994年2月18日
風の伝説ザナドゥII1995年6月30日

エディアは以前から旧日本テレネット作品などの復刻を進めてきましたが、自社が保有するIPだけではなく、他社のレトロゲームIPへ商品化の対象を広げています。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』は、その流れの中で具体的な姿を見せ始めた一本です。

まだ分かっていないことも多い

TGSで実際に遊べるようになったとはいえ、製品版の全貌が公開された段階ではありません。

  • 正式タイトルから「仮称」が外れるのか
  • 具体的な発売日
  • 価格
  • パッケージ版・限定版の有無
  • 『II』側の具体的な移植仕様
  • 新規収録ボイスが存在するのか
  • ゲーム速度変更や巻き戻し機能
  • 画面フィルターや表示設定
  • BGM・音声設定
  • ギャラリーや資料閲覧機能
  • Switch 2専用版の有無

特に『II』はタイトルに含まれ、2025年のライセンス対象にも明記されていますが、TGS2026で試遊できるのは『I』だけです。

『I』の試遊版で確認された便利機能を、そのまま『II』にも搭載されると断定することはまだできません。

TGS2026で「復活」から「実際に遊べる作品」へ

2025年の段階では、「PCエンジン時代のファルコム作品を現行機へ移植する」という大きな計画しか見えていませんでした。

TGS2026で変わったのは、そこから具体的な商品名、対応機種、2027年という発売時期、そして実際に操作できる試遊版まで進んだことです。

会場では『I』のみとはいえ、簡易セーブ・ロードを含む現行機向けの調整も確認されました。

TGS2026全体の新作や試遊情報については、東京ゲームショウ2026まとめでも随時整理しています。

まとめ|PCエンジン版『英雄伝説I・II』が2027年に現行機へ

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説I&II(仮称)』は、PCエンジンで発売された『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』を現行環境へ届ける復刻企画です。

対応機種はNintendo Switch、PS4、PS5、PC(Steam)で、発売は2027年予定。TGS2026では第1作『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』を実際に試遊でき、簡易セーブ・ロードといった遊びやすさの改善も確認されています。

一方で、フルリメイクとして作り直す作品ではなく、現時点の公式表現はあくまで「移植」です。

そしてボイスについても注意が必要です。PCエンジン版はもともとキャラクターボイスを収録しており、2026年の説明にある「ボイス追加」が2027年版向けの新録を意味するとはまだ確認できません。

正式タイトル、価格、発売日、『II』の詳細、音声の扱い、追加機能などはこれからです。

ただ、1989年に始まった「英雄伝説」の原点、その中でもCD-ROMを生かした独自色の強いPCエンジン版を、現在のゲーム機とPCで遊べる形に戻す計画が実機段階まで進んだことは確かです。今後は『II』の実機公開と、製品版でどこまで快適性が追加されるのかが大きな注目点になりそうです。

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