- くら寿司×ちいかわ「フィギュアが出ない」のはなぜ?補充方法と調査状況
- くら寿司×ちいかわで「フィギュアが出ない」と話題に
- なぜフィギュアだけ出ない?全種類を均等に補充する仕組みではない
- 今回のビッくらポン景品は全部で21種類
- 「17回当たってフィギュア0」はどれくらい珍しい?
- 店員がフィギュアを抜いていたという話は本当?
- くら寿司は9月2日に何を発表した?
- 8月31日から9月5日までの流れ
- 「フィギュアが出ない」と「従業員の不正行為」は同じ問題?
- 特定の店舗でフィギュアが出なければ不正と判断できる?
- 9月6日から「ちいかわ」のビッくらポン景品自体が中止
- まとめ|不正行為は判明した。ただ「フィギュアが出ない=抜かれた」とは言えない
くら寿司×ちいかわ「フィギュアが出ない」のはなぜ?補充方法と調査状況

【2026年9月5日更新】
くら寿司と「ちいかわ」のコラボをめぐり、「ビッくらポン!」で何度当たってもフィギュアが出ないという投稿が相次ぎました。
この記事を最初に公開した9月3日時点では、くら寿司はコラボグッズの不適切な取り扱いを指摘するSNS投稿について「事実関係を調査中」としていました。
その後、状況が大きく変わっています。
くら寿司は9月5日、社内調査の結果、キャンペーンの実施に際して従業員による不正行為が判明したと正式発表しました。これを受け、9月6日の営業開始時から「ちいかわ」コラボキャンペーンは中止されます。
ただし、ここで一つ分けて考えたいことがあります。
従業員による不正行為が実際に判明したことと、
「フィギュアが出なかった=その店舗で従業員がフィギュアを抜いていた」
という話は同じではありません。
くら寿司は、不正が行われた店舗や具体的な景品、ビッくらポンの筐体からフィギュアを意図的に除外していたのかといった詳細までは公表していません。
では、「フィギュアが出ない」という現象はどう考えればいいのか。
くら寿司が説明していた景品の補充方法と、9月5日に判明した不正行為を切り分けながら整理します。
今回のコラボ中止の理由や、湯呑み・寿司皿・コラボメニューなどが9月6日からどうなるのかについては、くら寿司「ちいかわ」コラボはなぜ中止?従業員の不正行為と9月6日から終わる内容を整理で詳しくまとめています。
くら寿司×ちいかわで「フィギュアが出ない」と話題に
くら寿司では2026年8月21日から、全国の店舗で「ちいかわ」とのコラボキャンペーンが始まりました。
くら寿司と「ちいかわ」のコラボは今回が4回目。
「ビッくらポン!」には限定景品として、フィギュア、缶バッジ、アクリルマグネットが用意されていました。
2026年夏は『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』も大きなヒットとなり、「ちいかわ」そのものへの注目が非常に高かった時期です。
映画が公開3週目にもう一度大きく伸びた理由については、映画ちいかわはなぜ大ヒット?興収67.7億円突破、3週目に“再加速”した理由で詳しく整理しています。
ビッくらポンは、食べ終えた皿をテーブルの皿回収ポケットへ5枚入れるとゲームに挑戦でき、当たりが出ると景品をもらえる仕組みです。
今回話題になったのは、その「当たり」が出た後でした。
SNSでは、
「何度当たってもフィギュアが出ない」
「缶バッジやアクリルマグネットばかりだった」
といった体験談が投稿されました。
なかでも大きく拡散したのが、約1万8000円分を飲食し、ビッくらポンで17回当たりを引いたものの、フィギュアは1個も出なかったとする投稿です。
同じような声が重なったことで、
「フィギュアだけ数が少ないのでは?」
「店員がフィギュアを抜いているのでは?」
という疑いまで広がりました。
ただし、17回当たってフィギュアが出なかったという結果だけで、その店舗で不正があったと判断することはできません。
その理由は、くら寿司が説明している景品の補充方法にあります。
なぜフィギュアだけ出ない?全種類を均等に補充する仕組みではない
J-CASTニュースは8月31日、くら寿司広報部にビッくらポンのカプセル補充方法を取材しています。
くら寿司の説明によると、一つの筐体へ、
「フィギュアを○個」
「缶バッジを○個」
「アクリルマグネットを○個」
というように、それぞれ同じ数をそろえて補充しているわけではありません。
複数種類の景品が混ざった箱から、カプセルをランダムに補充する仕組みです。
そのため、補充されたタイミングによっては缶バッジが続いたり、アクリルマグネットが続いたり、逆にフィギュアがしばらく出なかったりすることがあります。
くら寿司側も、特定の種類が続けて排出されなかったり、利用者から見ると偏っているように感じられたりする場合があると説明しています。
つまり、
フィギュアが何回も続けて出ないこと自体は、通常の補充方法でも起こり得る
ということです。
これは、9月5日に従業員による不正行為が判明した後も変わりません。
「不正が存在した」という事実と、「自分がフィギュアを引けなかった理由がその不正だった」という話には、まだ距離があります。
今回のビッくらポン景品は全部で21種類
今回用意された「ちいかわ」のビッくらポン景品は、全部で21種類です。
| 景品 | 種類数 |
|---|---|
| フィギュア | 全5種 |
| 缶バッジ | 全8種 |
| アクリルマグネット | 全8種 |
| 合計 | 21種 |
ここで注意したいのが、種類数と排出確率は別ということです。
全21種類のうちフィギュアが5種類だから、
「5÷21=約24%の確率でフィギュアが出る」
と計算することはできません。
くら寿司が公表しているのは、それぞれ何種類のデザインが存在するかです。
箱の中に、
フィギュアが何個、
缶バッジが何個、
アクリルマグネットが何個、
入っているのかまでは公表されていません。
「ランダムに補充する」という説明も、21種類すべてが同じ確率で封入されているという意味ではありません。
したがって、今回のビッくらポンでフィギュアが出る正確な確率は分かりません。
「17回当たってフィギュア0」はどれくらい珍しい?
17回当たりを引いて、フィギュアが1個も出なかった。
数字だけを見ると、「そこまで続くのはおかしいのでは」と感じる人もいるでしょう。
ただ、それがどれくらい珍しいのかを計算するには、そもそも1回の当たりでフィギュアが出る確率が必要です。
その数字が公表されていない以上、
「17回連続でフィギュアが出ない確率は○%」
「統計的にあり得ない」
といった計算はできません。
逆に、
「17回くらいなら普通に起こる」
と確率まで含めて断言する根拠もありません。
現在確認できるのは、
全種類を均等に筐体へ補充する仕組みではないため、排出結果に偏りが生じること自体はあり得る
というところまでです。
店員がフィギュアを抜いていたという話は本当?
ここは、この記事を最初に公開した9月3日から最も大きく状況が変わった部分です。
9月2日の段階では、くら寿司はSNS上で指摘されていた「ビッくらポン!」コラボグッズの不適切な取り扱いについて、事実関係を調査していました。
しかし9月5日、くら寿司はその調査の結果、
「当社の従業員による不正行為が判明した」
と正式に発表しました。
つまり、9月3日時点の「不正があったかどうかはまだ確認されていない」という状況からは進んでいます。
一方で、くら寿司が公式に発表したのは「従業員による不正行為」です。
公式文書には、
- 従業員がビッくらポンからフィギュアを抜いていた
- 特定店舗でフィギュアだけを除外していた
- 当選確率を操作していた
とは書かれていません。
TBS NEWS DIGは、従業員による景品の横領や転売が発覚したと報じていますが、これも「フィギュアが出なかったすべての店舗で景品が抜かれていた」という意味ではありません。
したがって、現在の答えは、
「従業員による不正行為そのものは判明した。ただし、フィギュアが出なかった個々のケースが、その不正によるものだったとは確認されていない」
となります。
くら寿司は9月2日に何を発表した?
9月5日の中止発表には、その前段があります。
くら寿司は9月2日、「『ちいかわ』コラボ施策に関する一部SNS投稿について」という文書を公式サイトに掲載しました。
そこで、ビッくらポンのコラボグッズについて、不適切な取り扱いを指摘するSNS投稿を重く受け止め、事実関係を調査していると説明しています。
同時に、通常の景品管理についても明らかにしました。
くら寿司によると、景品は原則として鍵付きの倉庫内で保管。
開封や補充は複数名で行い、担当者を明確にするなどの管理を行っているとしています。
J-CASTニュースへの取材回答では、各店舗でビッくらポンの当選実績を基に、在庫との整合性を毎日記録・確認しているとも説明していました。
くら寿司はさらに、不適切な行為が判明した場合には、該当者への厳正な処分や法的措置も含めて対応すると表明していました。
そして3日後、その調査の結果として「従業員による不正行為が判明した」と発表したことになります。
8月31日から9月5日までの流れ
今回の問題は数日間で状況が大きく変わったため、時系列で見ると分かりやすくなります。
8月31日|くら寿司が補充方法を説明
J-CASTニュースの取材に対し、くら寿司はビッくらポンのカプセルについて、全種類を均等に筐体へ入れる運用ではないと説明。
複数種類の景品が混ざった箱からランダムに補充するため、景品の偏りが生じることがあるとしました。
9月2日|不適切な取り扱いについて調査を公表
くら寿司が公式文書を公表。
コラボグッズの不適切な取り扱いを指摘するSNS投稿について、事実関係を調査していると明らかにしました。
この段階では、まだ「不正が判明した」とは発表していません。
9月5日|従業員による不正行為が判明
くら寿司は社内調査の結果、キャンペーンの実施に際して従業員による不正行為が判明したと発表。
翌9月6日の営業開始時から、「ちいかわ」コラボキャンペーンを中止することも決まりました。
つまり、
補充方法の説明
↓
SNS上の指摘を公式調査
↓
従業員の不正行為が判明
↓
コラボ中止
という流れです。
「フィギュアが出ない」と「従業員の不正行為」は同じ問題?
ここは今回、最も混同しやすいところです。
通常の補充でも景品は偏ることがある
くら寿司の説明では、ビッくらポンの筐体へすべての景品を均等に補充しているわけではありません。
複数種類が混ざった箱からランダムに補充されるため、あるタイミングでは缶バッジやアクリルマグネットが続き、フィギュアがなかなか出ないこともあり得ます。
したがって、
「フィギュアが出なかった」という結果だけでは、不正の証拠にはなりません。
一方で、従業員による不正行為は実際に判明した
9月3日時点では、この部分は「調査中」でした。
しかし9月5日、くら寿司自身が従業員による不正行為が判明したと発表しています。
ここはもう「疑惑だけ」とは言えません。
ただ、不正行為の詳細がすべて公表されたわけではないため、
「偏りがあるから、すべて通常運用だった」
とも、
「フィギュアが出なかったから、その店舗で抜かれていた」
とも言えません。
現在は、
通常運用でも偏りは起こり得る一方、コラボ景品をめぐる従業員の不正行為も実際に存在した
というところまで分かっています。
特定の店舗でフィギュアが出なければ不正と判断できる?
これも、排出結果だけでは判断できません。
景品は全種類を均等に補充する仕組みではなく、フィギュア、缶バッジ、アクリルマグネットそれぞれの封入率も公表されていません。
そのため、店舗や筐体、補充されたタイミングによって結果に差が出る可能性があります。
9月5日に従業員による不正行為が判明したことで、SNS上で出ていた疑念の中に現実の問題が含まれていたことは分かりました。
しかし、
「フィギュアが出なかった店舗=不正があった店舗」
という対応関係は公表されていません。
SNS上で店舗名が挙げられていても、排出結果だけを根拠にその店舗や従業員の不正を断定するのは避ける必要があります。
9月6日から「ちいかわ」のビッくらポン景品自体が中止
そして9月5日の発表によって、「フィギュアが出るかどうか」以前に大きな変更が生じました。
くら寿司は9月6日の営業開始時から、「ちいかわ」コラボのビッくらポン景品配布そのものを中止します。
対象は、
- オリジナルフィギュア
- オリジナルアクリルマグネット
- オリジナル缶バッジ
のすべてです。
そのため9月6日以降は、「フィギュアが出るまでビッくらポンに挑戦したい」と考えても、今回の「ちいかわ」景品自体が配布されません。
さらに中止対象はビッくらポンだけではありません。
9月4日に始まった湯呑み、本来9月18日から始まる予定だった寿司皿、コラボメニュー、レシート応募キャンペーン、一部店舗の動画や装飾まで対象です。
詳しい中止内容は、くら寿司「ちいかわ」コラボはなぜ中止?従業員の不正行為と9月6日から終わる内容を整理でまとめています。
まとめ|不正行為は判明した。ただ「フィギュアが出ない=抜かれた」とは言えない
くら寿司と「ちいかわ」のコラボでは、「ビッくらポン!」で何度当たってもフィギュアが出ないという投稿が相次ぎました。
くら寿司の説明では、景品は一つの筐体へ全種類を均等に補充する方式ではありません。
複数種類が混ざった箱からランダムに補充されるため、通常の運用でも特定の景品がしばらく出ない偏りは起こり得ます。
今回の景品は、フィギュア5種、缶バッジ8種、アクリルマグネット8種の全21種。
ただし、それぞれの封入比率や排出確率は公表されていないため、
「フィギュアは約24%で出る」
「17回当たって0個なら統計的に異常」
といった計算はできません。
一方で、記事を最初に公開した9月3日から状況は変わりました。
くら寿司は9月5日、社内調査の結果、従業員による不正行為が判明したと正式発表しています。
つまり、「不正が本当にあったのか分からない」という段階は終わっています。
ただし、不正が行われた店舗や景品の種類、個々のビッくらポンの排出結果との関係までは公表されていません。
現時点で最も正確なのは、
「従業員による不正行為は実際に判明した。しかし、フィギュアが出なかったという個々の結果だけで、その店舗でフィギュアが抜かれていたとは判断できない」
という整理です。
そして9月6日の営業開始時から、今回の「ちいかわ」ビッくらポン景品は配布そのものが中止されます。