
- ファミコン『じゃりン子チエ』とは?チエ・小鉄・テツ3章とパスワードを解説
- 『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』の基本情報
- どんなゲーム?「どつく」まであるコマンド選択式ADV
- 町を自由に歩くのではなく、場面をスクロールして調べる
- 第1章「浪速乃爆弾娘登場!?」|主人公はチエ
- 第2章「ワシは猫やんけ」|今度は小鉄が主人公
- 第2章には「なぞなぞ」もある
- 第3章「テツ乃逆転エビ固め」|主人公はテツ
- テツ編ではパチスロ・カブ・競馬まで攻略に組み込まれる
- ADVなのに、4種類以上のサブゲームが入っている
- サブゲームで失敗すると直前からやり直せるとは限らない
- セーブ代わりは8文字のひらがなパスワード
- SELECTを押すと、わざとゲームオーバーにできる
- 「選択によって物語が大きく変わるゲーム」ではない
- ゲームは「完全オリジナルストーリー」でもない
- 1988年発売――TVアニメ放送中ではない
- ゲームはTVアニメ版ではなく、漫画を基準に考えるのが妥当
- 3Mbit+VRC2を掲げたコナミ作品
- 当時は専用攻略本も2冊確認できる
- 2026年現在、Switchで遊べる?
- まとめ|チエ、小鉄、テツでゲームそのものまで変わる3章ADV
ファミコン『じゃりン子チエ』とは?チエ・小鉄・テツ3章とパスワードを解説
ファミコン版『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』は、チエだけを操作して大阪の町を歩き、「幸せ」を探し続けるゲームではありません。
1988年7月15日にコナミから発売されたコマンド選択式アドベンチャーで、物語は全3章。第1章では竹本チエ、第2章では猫の小鉄、第3章では竹本テツへと主人公そのものが切り替わります。3人は単に表示されるキャラクターが違うだけではなく、小鉄なら人間では入れない場所を探索し、テツの章ではパチスロや賭博、競馬が攻略へ組み込まれるなど、主人公に合わせてゲーム内容まで変化します。
しかも基本は会話と探索を進めるADVでありながら、第1章には野球、第2章にはなぞなぞや猫同士の対決、第3章にはパチスロ・カブ・競馬と、通常のコマンド選択とは違う場面も用意されています。
「アクションを排した人情ADV」とだけ説明してしまうと、本作のかなり重要な部分を見落としてしまいます。
『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし |
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ |
| 発売日 | 1988年7月15日 |
| 発売・開発 | コナミ |
| ジャンル | アドベンチャー |
| プレイ人数 | 1人 |
| 価格 | 5,800円 |
| 型番 | RC828 |
| ROM容量 | 3Mbit |
| 拡張チップ | VRC2 |
| バッテリーバックアップ | なし |
| 再開方式 | 8文字のパスワード |
発売日、価格、メーカーは現在のファミ通作品データでも1988年7月15日/5,800円/KONAMIと確認できます。型番RC828、1人用、パスワード方式という商品仕様も複数資料で一致しています。
当時のゲームチラシには、
「コナミ独特のVRC2を搭載。3Mアドベンチャー」
と記載され、コピーライトも©KONAMI 1988、©双葉社/はるき悦巳となっています。
したがって、旧記事にあった東宝発売という情報は削除が必要です。
なお、チラシには6月30日という日付が記載されたものも残っていますが、実際の商品発売日は7月15日です。広告段階の日付が存在したこと以上の事情は確認できないため、「発売延期になった」とまで断定する必要はありません。
どんなゲーム?「どつく」まであるコマンド選択式ADV
基本的な進行は、ファミコン時代に多く見られたコマンド選択式アドベンチャーです。
主なコマンドには、
- いどう
- みる
- とる
- どつく
- はなす
- みせる
- わたす
などがあります。場面によっては「つかう」も利用します。十字キーでコマンドやカーソルを選び、Aボタンで決定、Bボタンでキャンセルする仕組みです。
その中でも目を引くのが、
「どつく」
です。
単なる「たたく」「こうげき」ではなく、『じゃりン子チエ』の登場人物たちが普段使う言葉をそのままゲームコマンドへ組み込んでいます。
もちろん、誰でもどつけば話が進むわけではありません。相手や状況を間違えれば別の反応が返り、正しい相手へ適切なタイミングで使うことが進行条件になる場面もあります。
また、本作では正解ではないコマンドを選んだからといって、すべてが「何もありません」の一文で終わるわけではなく、登場人物に応じた反応が多数用意されています。とはいえ、それによって大きな別ルートへ枝分かれするわけではなく、本筋そのものは基本的に一本道です。
「会話内容が変わる」ことと、「ストーリーがマルチシナリオへ分岐する」ことは分けて考える必要があります。
町を自由に歩くのではなく、場面をスクロールして調べる
旧記事では「大阪市街を自由に歩き回る」といった説明がありましたが、現在のオープンワールドのようにチエを直接動かして町を歩くゲームではありません。
「いどう」で場所から場所へ移り、到着した場面では十字キーを使って一枚の背景を上下左右へスクロールさせながら調べます。
攻略資料では「360度スクロール」と表現されることがありますが、これはキャラクターを360度自由に歩かせる意味ではなく、横長・縦長に描かれた場面を見渡して、人物や物、入口などを探す仕組みです。
当時のチラシも、
「アニメーションが動く、画面がスクロールする。」
と、この表示方式自体を特徴として紹介していました。
そのため本作の探索は、
地点を選んで移動するADV+到着先の場面をスクロールして細部を調べる
という二段構造です。
第1章「浪速乃爆弾娘登場!?」|主人公はチエ
第1章の主人公は竹本チエです。
章題については後年資料に「浪花乃」とする転記も存在しますが、ゲーム画面を追った攻略記録では、
「第一章 浪速乃爆弾娘登場!?」
と確認できます。本稿ではこの表記を採用します。
物語ではヨシ江が家へ戻ってくる一方、今度はテツが家を出る展開が入り、チエが周囲の人物へ話を聞いたり、必要な物を集めたりしながら騒動を追います。
この筋立てはゲーム完全オリジナルではありません。
双葉社の原作公式ページを見ると、第2巻には、
- 「母の帰還」
- 「テツの孤独」
- 「テツの家出」
- 「賭け野球」
という一連のエピソードが収録されています。巻紹介も「母親が帰ってきたと思ったら、今度は父親が家出した」と明記しています。
ゲーム第1章は、こうした原作初期の複数エピソードを一本道のADVとして組み直しています。
最後はテツとの野球勝負
第1章終盤では通常のコマンド選択から離れ、野球のサブゲームになります。
テツが投げる球を見極め、ストライクへタイミングよくバットを振って打ち返す形式で、三振するとゲームオーバーです。
原作第2巻にも「賭け野球」三部作が収録されているため、これもまったく無関係なゲーム用ミニゲームを突然挿入したものではありません。
つまり第1章は、
原作第2巻前後の家庭騒動と野球を取り込み、それらをチエ視点のADVへ再構成した章
と考えるのが実態に近いでしょう。
第2章「ワシは猫やんけ」|今度は小鉄が主人公
第2章では主人公が人間から小鉄へ切り替わります。
ここが本作でも特に特徴的な部分です。
ゲームの基本コマンドは同じでも、小鉄は猫なので、人間を主人公にしていた第1章とは移動できる場所が変わります。
たとえば、
- 屋根へ上る
- 軒下を移動する
- マンホールへ入る
- 猫と会話する
といった行動が登場します。実際の攻略ルートでも、お好み焼き屋の上へ登ったり、ヒラメの家のマンホールへ入ったりする場面が確認できます。
主人公変更が単なるグラフィック変更ではなく、探索可能な場所そのものを変えているわけです。
モービーディックもゲームオリジナルではない
第2章後半には巨大な猫モービーディックが登場し、小鉄との対決へ進みます。
このキャラクターもゲーム専用ではありません。
双葉社公式では、モービーディックを「巨漢で荒い気性を持つ放浪の猫」として原作29巻の登場人物に掲載しています。同巻にはエイハブがモービーディックを追ってひょうたん池へ現れる「エイハブの逆襲」四部作も収録されています。
ゲームでは、その猫同士のエピソードを探索やなぞなぞ、コマンド選択による対決へ作り替えています。
さらに1988年には小鉄を中心にした番外編『どらン猫小鉄奮戦記』も刊行されており、猫側から物語を見ること自体も原作世界に存在する発想です。
したがって第2章も、
「ゲームだけの猫ストーリー」
ではなく、原作側に存在する猫社会やキャラクターを取り込みながらゲーム向けに組み直した章です。
第2章には「なぞなぞ」もある
小鉄編には通常のアイテム探索だけでなく、なぞなぞ対決があります。
さらにモービーディックとの対決も、通常ADVの「正解のアイテムを渡す」だけではなく、条件を整えたうえで選択肢を使って決着させる構造になっています。
ここで間違えるとゲームオーバーになる場合があります。
つまり「アクション要素を完全に排して会話だけで進むゲーム」という旧記事の説明では、実際の内容を捉えきれません。
第3章「テツ乃逆転エビ固め」|主人公はテツ
第3章になると主人公は竹本テツです。
章題は、
「第三章 テツ乃逆転エビ固め」
です。
開始直後から、チエの家の前に置かれた赤ん坊をテツが拾うところから騒動が始まります。手紙や写真を手掛かりに「サトミ」という人物を追い、やがて白浜方面まで話が広がっていきます。
これもゲーム完全オリジナルではありません。
原作31巻には、
- 「秋の夜のプレゼント」
- 「その名はサトミ」
- 「一枚の写真」
- 「ヨーデル・サトミ」
- 「白浜のヨーデル男」
- 「ヨーデル・サトミ物語」
など一連のエピソードが収録されています。
最初の「秋の夜のプレゼント」では、テツがチエの家の前で本物の赤ん坊を抱いた状態で目覚めるところから事件が始まり、「その名はサトミ」ではオムツの中からサトミの手紙が見つかります。ゲーム第3章と明確に重なる筋立てです。
したがって第3章も、原作31巻のサトミをめぐる連作をゲーム用に再構成したものです。
テツ編ではパチスロ・カブ・競馬まで攻略に組み込まれる
第3章がチエ編・小鉄編と大きく違うのは、賭博系のサブゲームが本編進行へ組み込まれていることです。
登場するのは、
- パチスロ
- カブ
- 競馬
です。
パチスロ
序盤ではパチスロを行い、規定数のコインを増やす必要があります。
運の影響が大きく、失敗するとゲームオーバーになるため、単なる背景演出ではありません。
カブ
途中ではカードを使ったカブ勝負があります。
『じゃりン子チエ』原作でも賭博はテツ周辺の重要な要素で、原作30巻にはミラクルハッチャーを相手にしたカブ勝負も描かれています。
ゲーム中のカブを「原作のこの一話をそのまま再現したもの」とまでは断定できませんが、作品世界と無関係なミニゲームを後付けしたわけでもありません。
競馬
さらに競馬では複数の馬から組み合わせを選び、所持金を一定額まで増やすことが進行条件になります。
こうして第3章は、
赤ん坊とサトミを追う原作由来の物語に、パチスロ・カブ・競馬を攻略システムとして組み込んだ章
になっています。
ADVなのに、4種類以上のサブゲームが入っている
ゲーム全体で見ると、通常のコマンドADVとは異なる代表的な場面は、
| 章 | サブゲーム・特殊局面 |
|---|---|
| 第1章 | 野球 |
| 第2章 | なぞなぞ、モービーディック戦 |
| 第3章 | パチスロ、カブ、競馬 |
です。
そのため本作を、
「アクションを排した会話中心ゲーム」
とするのは正確ではありません。
基本部分は確かにコマンド選択式ADVですが、章の区切りや重要イベントでは別ルールのサブゲームへ切り替わります。
しかも、それらの成否がゲームオーバーへ直接つながることがあります。
サブゲームで失敗すると直前からやり直せるとは限らない
本作には現代的なオートセーブもクイックセーブもありません。
さらに野球やなぞなぞ、賭博などで失敗した場合、必ず直前から即再挑戦できるわけではなく、設定された復帰地点まで戻される場合があります。
この仕様が、本作の難しさを考えるうえでは重要です。
謎解きそのものだけでなく、
サブゲームを突破できるか
と、
失敗後にどこまで戻されるか
が進行へ影響します。
単に「古いADVだから難しい」とまとめる必要はありません。
セーブ代わりは8文字のひらがなパスワード
ゲームを途中で保存する方法は、バッテリーバックアップではなく8文字のひらがなパスワードです。
ゲームオーバー画面にパスワードが表示され、タイトル画面の「PASSWORD」から入力すると途中地点から再開できます。
ただし、パスワードは現在いる場所を完全に保存するものではありません。
各章にはあらかじめいくつかの復帰地点が設定されており、入力後はそこから再開します。
ゲームオーバー画面では、
- つづける
- やりなおす
を選択でき、「つづける」なら直近の復帰地点、「やりなおす」なら章の最初へ戻ります。
SELECTを押すと、わざとゲームオーバーにできる
さらに特徴的なのがSELECTボタンです。
プレイ中にSELECTを使うことで、意図的にゲームオーバー画面へ移り、現在の進行に対応したパスワードを確認できます。
つまり、
「今日はここまでにしたい」
というときは、ゲームオーバー画面を経由してパスワードをメモする仕組みです。
現在の感覚ではかなり変わった方法ですが、パスワード保存とゲームオーバー画面が一体化した本作独自の操作として押さえておきたいところです。
「選択によって物語が大きく変わるゲーム」ではない
アドベンチャーゲームというと、会話の選択によって複数のストーリーやエンディングへ分岐する作品を想像するかもしれません。
『じゃりン子チエ』は、そうしたマルチシナリオ型ではありません。
攻略記録でも、正解以外の選択肢に対してさまざまな反応は用意されているものの、本筋の別ルートは存在しないと確認されています。
このゲームで選択肢を試す面白さは、
「どちらの未来へ進むか」
ではなく、
「この人物に、この場面で、この行動をしたらどう返してくるのか」
というところにあります。
ゲームは「完全オリジナルストーリー」でもない
3章を原作と照合すると、本作の位置づけもかなり明確になります。
第1章は原作第2巻のヨシ江帰還、テツの家出、賭け野球。
第2章は少なくとも原作29巻のモービーディックとエイハブなど、猫側のエピソード。
第3章は原作31巻の赤ん坊とヨーデル・サトミをめぐる連作。
それらをそのまま1話ずつゲーム化するのではなく、別の原作エピソードやアイテム探索、サブゲームを組み合わせて3章へ再編成しています。
したがって、
「アニメの話を忠実に再現したゲーム」
でも、
「全編完全オリジナルストーリー」
でもありません。
複数の原作漫画エピソードを材料に、コマンドADVとして再構成したゲーム
と説明するのが最も正確です。
1988年発売――TVアニメ放送中ではない
時系列も旧記事から大きく修正する必要があります。
劇場アニメ『じゃりン子チエ』は1981年4月11日公開。高畑勲が監督しました。
最初のTVアニメ『じゃりン子チエ』は、
1981年10月3日~1983年3月25日
に放送され、全64話+スペシャル1話です。
一方、ファミコン版の発売日は、
1988年7月15日
です。
したがって「TVアニメ第1期放送後期に発売された」という旧記事の説明は成立しません。
さらに第2TVシリーズ『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ』は1991年10月19日~1992年10月10日。ゲームより3年以上後です。
時系列を並べると、
| 作品 | 時期 |
|---|---|
| 劇場アニメ『じゃりン子チエ』 | 1981年4月11日 |
| TVアニメ第1シリーズ | 1981年10月3日~1983年3月25日 |
| FC『ばくだん娘の幸せさがし』 | 1988年7月15日 |
| TV『チエちゃん奮戦記』 | 1991年10月19日~1992年10月10日 |
となります。
1988年のゲーム発売時には、原作漫画はまだ連載中でした。双葉社公式は『じゃりン子チエ』が長期連載作品であり全67巻に及んだことを現在も整理しています。
ゲームはTVアニメ版ではなく、漫画を基準に考えるのが妥当
当時チラシのコピーライトは、
©KONAMI 1988
©双葉社/はるき悦巳
です。
そこにはTVアニメを制作した東京ムービー新社や毎日放送、劇場版配給の東宝といったアニメ側の権利者表記は確認できません。
さらに、実際のシナリオも双葉社公式で確認できる原作第2巻、第29巻、第31巻などのエピソードと明確に重なっています。
そのため本作については、はるき悦巳の漫画『じゃりン子チエ』を基礎にしたゲームとして扱うのが安全です。
見た目のドット絵がTVアニメを思わせるという印象だけから、
「アニメ版をゲーム化した作品」
と断定する根拠は確認できません。
3Mbit+VRC2を掲げたコナミ作品
本作は3Mbit ROMを使用し、コナミ独自のVRC2を搭載しています。
当時の広告でも、
「VRC2を搭載」「3Mアドベンチャー」
が商品特徴として前面に出されていました。
後年の技術資料では、プログラム128KB+キャラクター256KBという構成も記録されています。
ただし、
「3Mbitだったから3人主人公にできた」
「VRC2のおかげで原作を忠実再現できた」
といった因果関係を示す開発者証言は確認できません。
ここでは、3Mbit ROMとVRC2を搭載したこと自体を技術仕様として押さえるだけで十分です。
当時は専用攻略本も2冊確認できる
本作には当時、専用攻略本も刊行されています。
コナミ出版からは1988年8月5日に、
『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし 必勝法マニュアル』
が発売されています。制作実績を保存するスタジオハードの資料にも、A5変形・64ページとして記録されています。
さらに双葉社からは、
『じゃりン子チエ必勝攻略法――ばくだん娘の幸せさがし』
が1988年9月1日に発売。ファミリーコンピュータ完璧攻略シリーズ50で、ISBNは9784575151091です。
現在の攻略サイトだけでなく、発売当時から専用攻略資料が用意されていたゲームでした。
2026年現在、Switchで遊べる?
2026年8月26日時点で、任天堂の現行Nintendo Classicsタイトル一覧に『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』は確認できません。任天堂公式タイトル一覧で作品名を検索しても該当なしです。
Steam、PlayStation Store、Xbox、KONAMIの現行ゲーム商品についても、この1988年FC版を新規購入できる公式デジタル版は確認できませんでした。
なお、任天堂の2024年「ファミコン国民投票」では「『猫』といえば?」の候補として本作が実際に掲載されていますが、これは作品を扱った企画であって、Nintendo Classicsへの収録を意味しません。
したがって2026年現在、オリジナル版を正規に遊ぶ基本的な方法は、中古のファミコンカートリッジを入手し、FCソフトを利用できる環境でプレイすることになります。
ROM配布サイトなどを利用する必要はありません。
まとめ|チエ、小鉄、テツでゲームそのものまで変わる3章ADV
『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』は、チエが一人で町を歩き、「幸せ」を探すだけのゲームではありません。
第1章「浪速乃爆弾娘登場!?」ではチエを主人公に、ヨシ江の帰還やテツの家出、野球など原作第2巻につながる騒動を追います。
第2章「ワシは猫やんけ」では主人公が小鉄へ変わり、屋根やマンホールなど人間とは違う場所を探索しながら、原作29巻にも登場するモービーディックら猫たちの事件へ関わります。
そして第3章「テツ乃逆転エビ固め」ではテツを操作し、原作31巻の赤ん坊とヨーデル・サトミをめぐる話を軸に、パチスロ、カブ、競馬まで攻略へ組み込まれます。
基本は「いどう」「みる」「はなす」「みせる」「わたす」、そして「どつく」を使うコマンド選択式ADV。その途中に野球や賭博、なぞなぞなど別ルールの場面が挟まり、失敗すればパスワードの復帰地点まで戻されることもあります。
チエ・小鉄・テツという3つの視点を切り替え、複数の原作エピソードを探索とサブゲームへ再構成したファミコンADV。
これが1988年の『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』の実際の姿です。